OTTOCAST(オットキャスト)のPICASOU(ピカソ)シリーズは、Youtube(ユーチューブ)動画などが車のナビ・ディスプレイオーディオ画面で見れるようになるCarPlay AI BOXの中で最も人気のあるハイエンドモデルです。
CarPlay AI BOXは、PICASOUシリーズを選んでおけば間違いないと言われる反面、最近では、
- PICASOU2(ピカソ2)
- PICASOU2 RAM8(ピカソ2 ラム8)
- OttoAibox P3/PICASOU3(オットエーアイボックスP3/ピカソ3)
- PICASOU2 Pro(ピカソ2 プロ)
と、PICASOUシリーズの種類が増えてきたので、どれを選ぶべきか迷ったり、自分の車が対応してるか不安に思ったりする場合もあるかと思います。
そこでここでは、CarPlayやAndroid Autoを5年以上、CarPlay AI BOXを1年以上、使い続けてきた私が、オットキャストPICASOU2を買って実際に使い倒してみた実体験を元に、
- オットキャスト PICASOU2/P3/Proの違いは何か?
- オットキャスト PICASOU2/P3/Proの対応車種はどの車か?
- オットキャスト PICASOU2/P3/Proの車との接続方法・ネットとの接続方法
について詳しくまとめていきます。
- オットキャスト PICASOU2/P3/Proを使ってみたいと思われてる方
- オットキャスト PICASOU2/P3/Proの対応車種・ネット接続方法・使い方がよく分からず不安な方
- CarPlay対応のカーナビ/ディスプレイオーディオをお使いの方
は特に参考になるかと思います。
オットキャストPICASOUシリーズの違い
オットキャスト PICASOUシリーズの主要なスペックの違いについてまとめたのが、以下の表です。
SoC(CPU)は全モデル同じQualcomm(クアルコム)製の高性能なSnapdragon(スナップドラゴン)665ですが、価格・メモリ(RAM+ROM)容量・OSバージョン・HDMI対応で違いがあります。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
SoC (CPU) |
RAM +ROM |
OS | You Tube |
Amazon Prime |
SIM 対応 |
HDMI 対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オット キャスト PICASOU2 |
◎ | ◎ 4.2~ 5.3 万円 |
◎ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
△ (出力 のみ) |
オット キャスト PICASOU2 RAM8 PCS41 |
◎ | ○ 4.5 万円 |
◎ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
◎ 8+256 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
△ (出力 のみ) |
オット キャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
○ | △ 6.0 万円 |
◎ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
◎ 8+128 GB |
◎ Android 12 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
△ (出力 のみ) |
オット キャスト PICASOU2 Pro |
◎ | △ 6.0 万円 |
◎ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
○ (入力 + 出力) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
↑↑↑PICASOU2通常版↑↑↑
PICASOU2には通常版(上図)とAUTOBACS(オートバックス)専売モデルのPICASOU2 RAM8 PCS41(下図)の2種類があり、中身はメモリ容量以外全く同じですが、外観は全く違います。
AUTOBACS専売モデルの方が黒いプラスチックの部分が多くややコストを抑えた見栄えの反面、RAM容量が2倍の8GBになってます。
見た目よりもメモリ容量が多い安定動作を重視される方は、AUTOBACS専売モデルPICASOU2 RAM8 PCS41の方がおすすめです。
↓↓↓PICASOU2AUTOBACS専売モデルRAM8 PCS41↓↓↓
さらにシンプルに、オットキャスト PICASOUシリーズのメリット・デメリットを簡単にまとたのが、以下の表です。
一応デメリットも書いてますが、PICASOUシリーズはオットキャスト製品の中でも最高級のハイエンドモデルですので、他モデルと比べると十分過ぎる性能であり、価格が最も安いPICASOU2であっても私が使った感覚では、全くスムーズな操作ができました。
機種名 | 〇メリット〇 | △デメリット△ |
---|---|---|
オット キャスト PICASOU2 |
〇:価格が最も安い 〇:高性能CPUスナドラ665で 操作がスムーズ |
△:やや古めのAndroid OS 10 △:HDMI出力のみ対応 |
オット キャスト PICASOU2 RAM8 PCS41 |
〇:8GB大容量RAMで アプリ同時使用時も安定動作 〇:高性能CPUスナドラ665で 操作がスムーズ |
△:やや古めのAndroid OS 10 △:HDMI出力のみ対応 △:見た目が少し安っぽい |
オット キャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
〇:8GB大容量RAMで アプリ同時使用時も安定動作 〇:高性能CPUスナドラ665で 操作がスムーズ 〇:画面表示デザインが洗練 〇:新しめのAndroid OS 12 |
△:価格がやや高い △:HDMI出力のみ対応 |
オット キャスト PICASOU2 Pro |
〇:HDMI入出力両方に対応 〇:高性能CPUスナドラ665で 操作がスムーズ |
△:価格がやや高い △:やや古めのAndroid OS 10 |
以上をまとめると以下の通り、何を優先するかによって、オットキャスト PICASOU2/P3/Proのうちどれを選ぶべきかは、変わってくると考えました。
- コストパフォーマンスを優先し少なくとも5万円以下に抑えたい人: PICASOU2【最もおすすめ】
- コスパよりもできる限りの高性能・操作レスポンスを求める人:OttoAibox P3またはPICASOU2 RAM8【次におすすめ】
- スマホやビデオカメラの中の動画をその場で車の画面で見たい等HDMI入力が必要な人:PICASOU2 Pro
オットキャストPICASOU2(ピカソ2)の最新価格は以下の通りです。
定価は53,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ1万円引き程度の大幅値引きで買えます。
購入ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
地域によってはオートバックスなどの実店舗での取り扱いも少しだけあるようですがネット通販が主流であり、一般的にネットの方が価格が安いことや取付作業がUSB端子に挿すだけなので、ネット通販での購入がおすすめです。
オットキャスト OttoAibox P3/PICASOU3の最新価格は以下の通りです。
【公式】オットキャストOttocast OttoAibox P3 2023新型Android12 CarPlay AI Box 8GBメモリ/128GBストレー...
こちらのオットキャスト OttoAibox P3は、PICASOU2後継機種として2023年10月末に発売されましたが、RAMとROMのメモリ容量増加や画面表示のデザイン変更行われたものの、機能的にはほぼ変わりません。
最新機種が欲しい方にはおすすめですが、発売後しばらくは価格が高止まりする傾向にあるため、費用対効果を求める方にはオットキャストPICASOU2がおすすめです。
ちなみにオットキャスト OttoAibox P3は、2023年のJMS(ジャパンモビリティーショー:旧東京モーターショー)に出展されていたので、下図のように私も実際に操作してみましたが、画面表示が新しくなったのは素晴らしいと感じたものの、RAM容量が4→8GBに増強された効果は正直体感できずでした。
ただし、ナビ地図・音楽・動画など複数アプリを同時に起動し負荷をかけた場合には性能差が体感できると思います。
↓↓↓OttoAibox P3↓↓↓
オットキャストPICASOU2/P3/Proの対応車種
オットキャストPICASOU2/P3/Proシリーズの対応車種/対応ナビとは、基本的にUSBケーブルを使った有線CarPlay接続対応車/対応ナビです。
純正ナビじゃ無くても、有線CarPlay接続対応ナビであれば全く使用可能です。
ただし、無線CarPlayのみ対応車(一部のBMW車など)やAndroid Autoのみ対応車(実際にはほぼ存在しない)には非対応なので使用不可能です。
このように、有線CarPlay対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
- 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R等):使用不可能
となっています。
私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車にオットキャストPICASOU2を接続してみましたが、問題無く使えることを確認済です。
よって、BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R等を除くほぼ全ての有線CarPlay対応車ではオットキャストPICASOU2/P3/Proが利用可能と考えてよいと思います。
トヨタのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応車種
トヨタの純正ナビは2020年前後からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応し始めました。
トヨタ車の場合、CarPlay対応=オットキャストPICASOU2/P3/Pro対応と考えてよいので、具体的には2020年頃以降にモデルチェンジしたトヨタ車であればオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応と考えて概ね問題ありません。
現状のトヨタ車のオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型アルファード/新型ヴェルファイア/新型ノア/新型ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラ系(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)
ちなみに車が無線CarPlay対応であってもPICASOU2/P3/Proは無線CarPlay接接続には非対応であり、有線CarPlay接続のみの対応です。
また、Apple公式サイトにもCarPlay対応状況は記載されており目安にはなりますが、こちらは主に米国市場での対応状況となるので、例えばハリアーがVenza(ハリアーの米国での名前)と書かれてたり、モデルによっては日本向け販売モデルのCarPlay対応時期と大きく違ってたりします。
そこで、トヨタの主要車種の詳細なPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay対応)時期について、トヨタの日本向け販売モデルに対する正確な公式情報の調査結果を次章より書かせていただきます。
トヨタアルファード/ヴェルファイアのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのアルファード/ヴェルファイアのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- アルファード/ヴェルファイア(40系:2023年06月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- アルファード/ヴェルファイア(30系マイナーチェンジ後:2020年01月~):2020年01月以降の改良モデルのみPICASOU2/P3/Pro対応
- アルファード/ヴェルファイア(30系マイナーチェンジ後:2018年01月~):2019年12月以前の改良前モデルはPICASOU2/P3/Pro非対応
- アルファード/ヴェルファイア(30系マイナーチェンジ前:2015年01月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
- アルファード/ヴェルファイア(20系:2008年05月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
アルファード/ヴェルファイアは、2023年6月のフルモデルチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2023年6月のフルモデルチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタノア/ヴォクシーのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのノア/ヴォクシーのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ノア/ヴォクシー(90系:2022年1月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- ノア/ヴォクシー(80系:2014年1月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
ノア/ヴォクシーは、2022年1月のフルモデルチェンジ以降の全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタハリアーのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのハリアーのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ハリアー(80系:2020年6月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- ハリアー(60系:2013年12月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
ハリアーは、2020年6月のフルモデルチェンジ以降の全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタRAV4のオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのRAV4のオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay対応)モデルは以下の通りです。
- RAV4(50系マイナーチェンジ後:2021年12月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- RAV4(50系マイナーチェンジ前:2020年08月~):2020年08月以降の改良モデルのメーカー純正DA装着車のみがPICASOU2/P3/Pro対応
- RAV4(50系マイナーチェンジ前:2019年04月~):2020年07月以前の改良前モデルはPICASOU2/P3/Pro非対応
RAV4は、2021年12月のマイナーチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2021年12月のマイナーチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
上図は、50系マイナーチェンジ前のRAV4のメーカー純正DA装着車にオットキャストPICASOU2(の姉妹機のMILEL)を装着してる状態です。
トヨタカローラ/カローラツーリングのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのカローラ/カローラツーリングのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- カローラ/カローラツーリング(210系マイナーチェンジ後:2022年10月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- カローラ/カローラツーリング(210系:2019年9月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- カローラ(120系:2000年8月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
カローラ/カローラツーリングは、2019年9月のフルモデルチェンジ以降の全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタカローラクロスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのカローラクロスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- カローラクロス(初代10系:2021年9月~):PICASOU2/P3/Pro対応
カローラクロスは、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタカローラスポーツのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのカローラスポーツのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay対応)モデルは以下の通りです。
- カローラスポーツ(210系マイナーチェンジ後:2022年10月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- カローラスポーツ(210系マイナーチェンジ前:2019年09月~):2019年09月以降の改良モデルのみがPICASOU2/P3/Pro対応
- カローラスポーツ(210系マイナーチェンジ前:2018年06月~):2019年08月以前の改良前モデルはPICASOU2/P3/Pro非対応
カローラスポーツは、2022年のマイナーチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2022年10月のマイナーチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタヤリスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのヤリスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ヤリス(210系:2019年12月~):PICASOU2/P3/Pro対応
ヤリスは、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタヤリスクロスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのヤリスクロスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ヤリスクロス(初代10系:2020年8月~):PICASOU2/P3/Pro対応
ヤリスクロスは、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタプリウスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのプリウスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- プリウス(60系:2023年1月~):PICASOU2/P3/Pro対応
- プリウス(50系マイナーチェンジ後:2021年6月~):2021年06月以降の改良モデルのメーカーオプションDA装着車のみがPICASOU2/P3/Pro対応
- プリウス(50系マイナーチェンジ後:2018年12月~):2021年5月以前の改良前モデルはPICASOU2/P3/Pro非対応
- プリウス(50系マイナーチェンジ前:2015年12月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
プリウスは、2023年1月のフルモデルチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2023年1月のフルモデルチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタシエンタのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのシエンタのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- シエンタ(10系:2022年8月~):メーカーオプションDA装着車のみがPICASOU2/P3/Pro対応
- シエンタ(170系:2015年7月~):PICASOU2/P3/Pro非対応
シエンタは、2022年8月のフルモデルチェンジ以降のメーカーオプションDA装着モデルのみがPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタクラウン クロスオーバーのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのクラウン クロスオーバーのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- クラウン クロスオーバー(現行型:2022年7月~):PICASOU2/P3/Pro対応
クラウン クロスオーバーは、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
トヨタクラウン スポーツのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応
トヨタのクラウン スポーツのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- クラウン スポーツ(現行型:2023年10月~):PICASOU2/P3/Pro対応
クラウン スポーツは、全てのモデルでオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応です。
レクサスのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応車種
レクサスの純正ナビも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。
レクサス車の場合も、CarPlay対応=オットキャストPICASOU2/P3/Pro対応と考えてよいので、具体的には2020年頃以降にモデルチェンジしたレクサス車であればオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応と考えて概ね問題ありません。
現状のレクサス車のオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/LC/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
VWのオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応車種
VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。
VWの車の場合も、CarPlay対応=オットキャストPICASOU2/P3/Pro対応と考えてよいので、具体的には2016年頃以降にモデルチェンジしたVWの車であればオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応と考えて概ね問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。
現状のVWの車のオットキャストPICASOU2/P3/Pro対応車種としては以下の通りです。
- 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
- 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式
オットキャストPICASOU2/P3/Proの車との接続方法と表示設定
オットキャストPICASOU2/P3/Proと車の接続方法は以下の手順で行います
- オットキャストを車の通信用USBポートとケーブル接続
- オットキャストにY字ケーブルで追加電源供給ケーブル接続(バスパワー駆動できない場合のみ)
- 車の設定画面でCarPlay接続を選択(ケーブル接続後自動でCarPlayモードに遷移しない場合のみ)
- 車の設定画面で2画面表示設定を有効化(使いたいアプリが2画面表示できない場合のみ)
これらの手順の詳細は次章にて詳しく説明します。
オットキャストPICASOU2/P3/Proを車の通信用USBポートとケーブル接続
上図のように車のUSBポートとオットキャストを付属の専用USBケーブルで有線接続します。
最近はワイヤレスCarPlay対応(無線接続)の車もありますが、オットキャストへの電源供給も必要なので有線接続が必要です。
ここでの注意点は以下2点です。
- 充電用では無く通信用のUSBポートを必ず使用する
- 付属の専用USBケーブルを必ず使用する
下図はホンダ車の例ですが、左側の三又のマークが通信用のUSBポート、右側のカミナリのマークが充電用のUSBポートです。
また、オットキャストを設置したい場所とUSBポートの場所の関係によっては、オットキャストの付属品の専用USBケーブルでは短くて使いづらく、ケーブルを交換したくなる場合もあるかと思います。
しかし、付属の専用ケーブル以外を使うと、ケーブル内の端子配列やケーブル長変化に伴うインピーダンスの変化により、使えなくなる場合があるのでオススメできません。(私も実際に私も試してみましたが、専用ケーブル以外ではCarPlay AI BOXを起動できない場合がありました)
オットキャストPICASOU2/P3/ProにY字電源ケーブルで追加電源供給
VWやPorscheなど多くの輸入車の場合、通信用のUSBポートに接続するだけで、オットキャストを起動出来ます。
これは通信用のUSBポートに供給されている電流(バスパワー電源)の量と供給タイミングが適合しており問題無いからですが、一部のトヨタ/レクサス車のカーナビ/ディスプレイオーディオでは、通信用USBポートのバスパワー電源だけではオットキャストへの駆動電流の量と供給タイミングが合わないようで、うまく接続・起動できない場合があります。
このような場合、上図赤枠のY字分岐電源ケーブルを使い、上図のように通信用USB接続(通信用USBポートへ)に加えて電源供給用USB接続(シガーソケットUSB充電器等へ)を行うことでオットキャストがうまく接続・起動できるようになります。
実際に、オットキャストPICASOU2をトヨタ新型クラウンのコネクテッドナビに接続してみた場合、バスパワー駆動では電源ランプは点灯するものの画面が起動できず、付属品のY字ケーブルで追加電源供給を行ったところ無事に接続できました。
オットキャストには一般的にY字電源ケーブルが付属品として添付されてますが、もし添付されて無かった場合や無くしてしまった場合は、以下の汎用品のY字電源ケーブルでも代用可能です。
ちなみに、トヨタRAV4ハイブリッドのディスプレイオーディオに接続してみた場合、バスパワー駆動でも起動できましたが10回に1回程度はうまく接続できない場合もありました。
よって、トヨタ車の場合は基本的に上記Y字ケーブルで追加電源供給を行うのが良さそうです。
Y字電源ケーブルを使う場合は、下図赤枠の
- 三又マークのUSBコネクタ:通信用のUSBポート
- カミナリマークのUSBコネクタ:充電用のUSBポートやシガーソケットUSB電源ポート
に接続して下さい。(少しヤヤコシイので逆に接続しないようお気を付け下さい)
もしもY字ケーブルで電源供給を行ってもCarPlay接続できない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラー対処方法をまとめてありますので、合わせてご参考にどうぞ。
車の設定画面でCarPlay接続を選択
トヨタのディスプレイオーディオなどでは、CarPlayやAndroid Autoなどいくつか存在するスマホ接続方式の事前選択が必要な場合もあります。
下図はトヨタRAV4のディスプレイオーディオの例ですが、スマホ連携サービスとして、「Apple CarPlay」が選択されている正しい状態です。
もしも、「Apple CarPlay」が選択されてない場合、下図のようにスマホ連携サービスメニューをタップすると接続方式がリストで表示されるので、「Apple CarPlay」を選択します。
この設定画面で「Apple CarPlay」が選択されていないと、うまくCarPlay接続できず、オットキャストの接続がうまくいかない場合もあります。
オットキャストPICASOU2の2画面表示設定
オットキャストPICASOU2で2画面表示がうまくできない場合の設定方法について書かせていただきます。
2画面分割表示自体は標準のランチャーアプリでも対応可能ですが、プライムビデオやカーナビ等のアプリ側が2画面表示に非対応の場合があり、強制的に2画面対応させるにはマルチウィンドウサイズの変更設定が必要です。
また本設定を行うには、まず最初に開発者向けオプション(ディベロッパーモード)の有効化を行います。
オットキャストPICASOU2の開発者向けオプションの有効化方法
オットキャストPICASOU2で開発者向けオプションを有効化するには、下図の通り、「カー」メニュー内の「工場設定」をタップし、パスコード(パスワード)として「adbdev」と入力します。
開発者向けオプション(ディベロッパーモード)が有効になると、下図のようにシステム設定メニュー内に「開発者向けオプション」と書かれたメニューが表示されるようになります。
2画面表示強制対応用のマルチウィンドウでのサイズ変更有効化方法
開発者向けオプションをタップすれば、開発者向けオプションメニューの中に入ることができます。
次に開発者向けオプションメニュー内のリストを下のほうにスクロールして行くと、「マルチウィンドウでのサイズ変更不可を有効にする」と書かれたメニューがあるので、こちらをONにします。
これで、アマゾンプライムビデオやカーナビ等の2画面表示非対応アプリであっても、2画面表示が可能になります。
オットキャストPICASOU2/P3/Proのネット接続方法と設定
ここからは、オットキャストPICASOU2/P3/Proをインターネット接続するための
- 4種類のネット接続方法と選び方
- ネット接続方法毎のオットキャスト設定方法
について書かせていただきます。
オットキャストPICASOU2/P3/Proの4種類のネット接続方法
オットキャストPICASOU2/P3/Proシリーズのインターネット接続方法としては、以下4種類の選択肢があります。
- 1) SIMカード
- 2) Wi-Fiテザリング
- 3) 車内Wi-Fi
- 4) モバイルWi-Fiルーター
上記4種類の選択肢をもう少し具体的に書くと、
- 1) データ専用SIMカード(HISモバイル
等)
- 2) スマホのWi-Fiテザリング
- 3-1) 純正車内Wi-Fi (一部トヨタ,レクサス,日産等※車種限定)
- 3-2) docomo in Car Connect (DCT-WR100D等機器限定)
- 4) モバイルWi-Fiルーター (含WiMAX)
※概ね2021年以降にフルモデルチェンジした新型車
となります。
それぞれのネット接続方法の初期費用と月額費用などを簡単にまとめたのが、以下の表です。
車内 ネット通信 接続方式 |
初 期 費 用 |
月 額 費 用 |
課 金 方 式 |
AI-BOX 通信方式 |
---|---|---|---|---|
1) データ専用 SIMカード (HIS等) |
△ 約¥3,000 (契約 手数料) |
○~× ¥約200 ~10,000 |
△ 段階性 (+1GB毎 約¥200 ~1,000) |
○ モバイル ネットワーク 接続 |
2) スマホの Wi-Fi テザリング |
○ ¥0 |
△~× スマホ料金 に含む |
△ スマホ契約 次第 (+約¥200 ~1,000/GB) |
△ Wi-Fi 接続 |
3-1) 純正 車内Wi-Fi (トヨタ等の 一部車種限定) |
○ ¥0 |
△ ¥1,100 (トヨタ等 の場合) |
○ 無制限 (6GB/3日間で 速度制限の 場合あり) |
△ Wi-Fi 接続 |
3-2) docomo in Car Connect (ルータ限定) |
○ ¥25,000 (車載WiFi ルーター) |
△ ¥1,100 (1年契約 の場合) |
○ 基本 無制限 |
△ Wi-Fi 接続 |
4) モバイル Wi-Fiルータ (含WiMAX) |
△ 約¥3,000 (契約 手数料) |
△~× 約¥4,000 ~ |
○ 基本 無制限 |
△ Wi-Fi 接続 |
PICASOU2/P3/Proシリーズは、いろいろなネット接続方法に対応してますが、簡単にまとめると以下の通りです。
- 通信量少なめの場合 ⇒ 1)データ専用SIMカード(HISモバイル
等)が最安:月¥200以下~
- 通信量無制限に使いたい場合(トヨタ/レクサス/日産/三菱の一部※) ⇒ 3-1)純正車内Wi-Fi:月¥1,100
- 通信量無制限に使いたい場合(上記以外) ⇒ 3-1)車内Wi-Fi(docomo in car connect):月¥1,100
- スマホの通信契約が大容量(約30[GB]~無制限)の場合 ⇒ 2)スマホのWi-Fiテザリング:スマホ料金に含む
- 車内以外で使うためモバイルWi-Fiを契約済の場合 ⇒ 4)モバイルWi-Fiルーター:月約¥4,000~
注意:車内利用のみの場合はモバイルWiFiルーターは車内Wi-Fiより月¥3,000以上割高
※概ね2021年以降にフルモデルチェンジした新型車
SIMカードの価格比較などオットキャストPICASOU2/P3/Proをインターネット接続する場合のコストパフォーマンス追求について、こちら”オットキャスト等にSIMカードは必要!?4つの接続方法と通信料節約術“の記事に書かせていただきましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
OTTOCAST(オットキャスト)やCarlinKit(カーリンキット)などのCarPlay AI-BOXをカーナビ・ディスプレイオーディオに接続すると、以下の動画など様々なアプリが走行中も含めて使えるようになります。 動画アプリ[…]
オットキャストPICASOU2/P3/Proのネット接続設定
オットキャストPICASOU2/P3/Proシリーズのインターネット接続時の設定方法について、ここからは詳しく書かせていただきます。
オットキャストのインターネット接続方法は4種類の選択肢があると書きましたが、ネット接続設定の観点では以下2種類に集約されます。
- SIMカード(モバイルネットワーク)設定
- Wi-Fi(テザリング、車内Wi-Fi、モバイルルーター)設定
オットキャストPICASOU2のSIMカード設定方法
オットキャストPICASOU2/P3/ProにSIMカードを入れてインターネット接続する場合の設定方法について詳しく書かせていただきます。
ここでは、PICASOU2とHISモバイルのSIMカードを例に説明していきます。
大まかな手順は、
- PICASOU2の本体へSIMカードのセット
- PICASOUの2設定画面でAPN設定情報の入力+保存+選択
です。
PICASOU2の本体へSIMカードのセット
オットキャストPICASOU2のSIMカードスロットはイジェクトピン方式です。
よって、イジェクトピンを挿して取り出したトレイに、下図の赤枠のようにSIMカードを乗せPICASOU2本体に挿入します。
PICASOU2の設定画面でAPN設定情報の入力+保存+選択
続いて、オットキャストPICASOU2の設定画面でAPN(Access Point Names)の設定を行います。
難しく聞こえるかもしれませんが、SIMカード購入時に添付されてた設定情報を入力するだけなので2分程度の簡単な作業です。
- PICASOU2ホーム画面右下の「設定(歯車)」アイコンをタップ(下左図)
- 設定メニュー画面の「ネットワークとインターネット」をタップ(下右図)
- ネットワークとインターネット設定画面の「モバイルネットワーク」をタップ(下左図)
- Network settings画面の「Advanced」をタップ(下右図)
- Network settings画面の「Access Point Names」をタップ(下左図)
- APN設定画面右上の「+(プラス)」マークをタップ(下右図)
- アクセスポイントの編集画面の「名前」をタップ(下左図)
- 名前入力欄に「HISなど分かりやすい名前」を入力してOKをタップ(下右図)
アクセスポイントの編集画面では、
- 名前
- APN
- ユーザー名
- パスワード
等を入力し、最後に保存を行います。
下図は私が契約してるHISモバイルの場合の設定例です。
以上で、オットキャストPICASOU2のAPN(Access Point Names)の設定は完了です。
ちなみにHISモバイルは、使わない月には自動的に料金が最安になる段階性料金方式を採用してる中で、現在日本で最安(¥198/月~)のデータ専用SIMカードを提供してます。
docomo回線で通信が安定している上に料金も最安なので、私も既に1年以上HISモバイルを使ってますが、データ専用SIMカードを検討される場合には選択肢の1つに入れておかれるのがおすすめです。
オットキャストPICASOU2のWi-Fi設定方法
オットキャストPICASOU2/P3/Proで、テザリング・車内Wi-Fi・モバイルルーターなどのWi-Fiにつないでインターネット接続する場合の設定方法について詳しく書かせていただきます。
ここでは、PICASOU2とAndroidスマホGalaxy S22のテザリングWi-Fi接続を例に説明していきます。
大まかな手順は、
- スマホの設定画面からテザリング接続を有効に設定
- PICASOUの2設定画面でWi-Fiアクセスポイント情報の入力+保存+選択
です。
スマホの設定画面からテザリング接続を有効に設定
スマホの設定画面でテザリング接続を有効にする設定を行います。
Galaxy S22の場合、設定→接続→テザリング→Wi-Fiテザリング→スライドスイッチONで設定完了なので、数秒で終わります。
ちなみにバッテリー消費を抑えるため、テザリング接続を使わない場合は常にOFFにしておくのがおすすめです。
PICASOU2の設定画面でWi-Fiアクセスポイント情報の入力+保存+選択
続いて、オットキャストPICASOU2の設定画面でWi-Fiアクセスポイントの設定を行います。
やや難しく聞こえるかもしれませんが、Wi-Fiアクセスポイントを選択してパスワードを入力するだけなので1分程度の簡単な作業です。
- PICASOU2ホーム画面右下の「設定(歯車)」アイコンをタップ(下左図)
- 設定メニュー画面の「ネットワークとインターネット」をタップ(下右図)
- ネットワークとインターネット設定画面の「Wi-Fi」をタップ(下左図)
- Wi-Fi設定画面の「Wi-Fiの使用」のスライドスイッチを右にスライドさせてON(下右図)
- 接続したいWi-Fiアクセスポイント「Galaxy S22」をタップ(下左図)
- パスワード入力欄に「スマホのテザリング設定画面に記載のパスワード」を入力して「接続」をタップ(下右図)
以上で、オットキャストPICASOU2のWi-Fiアクセスポイントの設定は完了です。
以上、ここではオットキャスト PICASOUシリーズの違い・対応車種・接続方法について詳しく書かせていただきましたが、オットキャスト以外も含めたAI BOXのおすすめ機種・使い方については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較!そもそも何ができる!?“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。