「車のナビやディスプレイオーディオって、なんでYouTube(ユーチューブ)が見れないの?」
「テレビなら見れる車もあるけど、スマホでYouTubeが見れる時代に車で見れないって変じゃない?」
と、思ったことは無いでしょうか?
大丈夫です、車でYouTubeを見る方法はちゃんとあります!
この記事では、「車のナビやディスプレイオーディオ画面でYouTubeなどの動画を見る方法」について、多くの車種に対応できるよう、幅広く5種類の方法を解説します。
車の中でYouTubeなどの動画が見れると、移動時間をより快適かつ有意義に過ごすことができ、子供や大切な人など同乗者からも喜ばれることが多いので、是非熟読いただければと思います。
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ここで紹介させていただく方法は、自動車会社の技術部門でカーナビやディスプレイオーディオの開発現場を約20年経験して得た知識を元に私が実際に試してみた結果を書かせていただいており、
- 車の画面でYouTube(ユーチューブ)動画等を見たい人
- CarPlayやHDMI対応のナビ/ディスプレイオーディオ装着車に乗っている人
- CarPlayやHDMI対応のナビ/ディスプレイオーディオ装着車を購入検討されている人
には特に参考にしていただけると思います。
ここでの検証にあたっては以下の環境にて確認を行いました。
- 使用カーオーディオ:三菱ダイヤトーンサウンドナビ、VW純正ナビDiscover Pro、レクサスNX純正ナビ、トヨタRAV4純正ナビ
- 使用スマホ:iPhone 8/8SE2、ギャラクシーS20/S22
- 使用アプリ:ユーチューブ、Amazonプライムビデオ
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車のナビ/ディスプレイオーディオでYouTubeを見る方法概要
結論から言うと、車のナビやディスプレイオーディオの画面でYouTubeなどの動画を見る方法は以下の5種類があります。
- 1)AI BOXのUSB接続で車の画面で見る
- 2)Webブラウザで車の画面で見る
- 3)スマホのミラーリングで車の画面で見る
- 4)Fire TV Stickで車の画面で見る
- 5)USBメモリ保存動画を車の画面で見る
- 番外)スマホやiPadの画面で車で見る
あえて番外として、スマホやiPadそのものの画面で見る方法を紹介させていただいたのは、一番手っ取り早いからです。
ただし、こちら方法には致命的なデメリットもあるので後ほど詳しく説明します。
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車でYouTubeを見る方法比較一覧
各方法の初期費用、動画の再生/ダウンロード対応、汎用性、走行中見れるか、などの比較一覧を以下の表にまとめてみました。
車で動画を 見る方法 |
おす すめ 度 |
初期費用 | 動画再生 | 動画ダウンロード | 接続・設定の簡単さ | 汎用性 使いやすさ |
走行中 見れるか |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
YouTube | Amazon Prime |
保存済動画 | YouTube | Amazon Prime |
ケーブル 接続 |
初期設定 | |||||
★おすすめ★ 1) AI BOX USB接続 |
◎ | △ (約 ¥2万~) |
○ | ○ | ○ | △ (Premium のみ) |
○ | ○ | △ (やや手間) |
○ | ○ |
2) Web ブラウザ |
△ | ○ (約 ¥1,000 ~) |
○ | ○ | △ (Web上で ファイル 共有時) |
△ (Chrome, Edge, 等一部) |
× (未対応) |
○ | ○ | × (レクサス, トヨタ,テスラ 等一部) |
△ (キャンセラ 装着時) |
★おすすめ★ 3) スマホHDMI ミラーリング |
◎ | ○ (約 ¥2,000 ~) |
○ | ○ | ○ | △ (Premium のみ) |
○ | △ (やや手間) |
○ | △ (HDMI端子 装着車のみ) |
△ (キャンセラ 装着時) |
4) Fire TV Stick HDMI接続 |
△ | ○ (約 ¥4,000 ~) |
○ | ○ | × (未対応) |
× (未対応) |
× (未対応) |
○ | ○ | △ (HDMI端子 装着車のみ) |
△ (キャンセラ 装着時) |
★おすすめ★ 5) USBメモリ 保存ファイル |
○ | ○ (約 ¥1,000 ~) |
– | – | ○ | △ (規約上 不可) |
△ (著作上 不可) |
○ | ○ | △ (保存済 動画のみ) |
△ (キャンセラ 装着時) |
番外) スマホ/ iPad等 の画面 |
○ | △ (約 ¥5万~) |
○ | ○ | ○ | △ (Premium のみ) |
○ | ○ | ○ | × (画面固定, 持ち運びに 手間) |
○ |
各方法の詳細について次章より詳しく解説していきますが、車の画面でYouTube動画を見る方法の中でも特におすすめなのが、
の3つの方法です。
お時間が無い方は、上記3つの方法さえ押さえておけば問題無いかと思います。
「5)」のUSBメモリ保存動画を見る方法については、こちら”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法“の別記事に詳しくまとめてあります。
ミュージックビデオなど同じ動画を何度もリピート再生したい場合は、こちらの方法が楽なので、もしよければご参考にどうぞ。
車で動画を再生する方法は何種類かありますが、お気に入りの動画をヘビーローテンション的にリピート再生する場合は、SDカードやUSBメモリに動画ファイルを保存しておくのがおすすめです。 車の中でのSDカードやUSBメモリの活用方法として、[…]
車でYouTubeを見るには工夫が必要
テレビ視聴率低下とネット利用率増加
ところで、最近は多くの家庭でYouTubeやプライムビデオを見る時間が増え、従来のテレビ番組を見る時間が減っています。
実際、総務省の統計(令和5年度)によると直近10年間で、
- テレビ視聴率:87.5→73.7%(↓13.8%)
- ネット利用率:71.0→90.4%(↑19.4%)
テレビ視聴率は約14%低下、ネット利用率は約19%増加し、ついに2019年(平成30年)以降、ネット利用率がテレビ視聴率を上回り逆転しました。
出展:総務省情報通信政策研究所
ネット利用率増加に追い付いて無い車業界
ただ、このようなネットメディアの利用拡大とテレビの視聴率低下に対して車内のカーナビ・カーオーディオでの動画アプリ利用は対応が遅れており、地デジのテレビは見れてもYouTubeやプライムビデオなどの動画は見れない場合が多いのが実情です。
しかし、次章より紹介させていただく「車でYouTubeを見る方法」を使って工夫することで、多くの車で動画を見ていただくことが可能となります。
BluetoothやCarPlayでは車の画面でYouTubeは見れない
また、トヨタのディスプレイオーディオなど多くの車のカーナビ・カーオーディオに装備されている以下のBluetoothやCarPlayなどの機能は、そのままではユーチューブユーチューブ動画等は見れないので注意が必要です。
- Bluetooth(ブルートゥース):主に音声や機器制御がメインの通信規格のため動画データの送受信には非対応
- CarPlay(カープレイ):運転中の安全のため動画アプリ非対応(CarPlay対応アプリのみ利用可能)
- Android Auto(アンドロイドオート):運転中の安全のため動画アプリ非対応(Android Auto対応アプリのみ利用可能)
- SDL(スマートデバイスリンク):運転中の安全のため動画アプリ非対応だがそもそも対応アプリが極小
ただしCarPlayについては、AI BOXを接続してCarPlayとして使うことでユーチューブ動画等が見れるようになるので、こちらAI BOXで車の画面でユーチューブ動画等を見る方法の章で後ほど詳しく説明します。
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1)AI BOXで車の画面でYouTubeを見る方法
まずは、YouTubeなどの動画をカーナビ・ディスプレイオーディオの画面でAI BOX接続で見る方法です。
車のCarPlay対応が必要との制約がありますが、仮にCarPlay非対応のカーナビ・カーオーディオをお使いであっても、CarPlay対応のカーナビに丸ごと交換してしまえば、ある意味シンプルにYouTubeなどの動画が見れるようにもなります。
上図の例では、AI BOXを使ってフォルクスワーゲンの純正ナビ画面にYouTube動画を表示させてます。
上図の通り、CarPlay対応のカーナビやディスプレイオーディオにCarPlay AI BOXと呼ばれる機器をUSB接続することで、通常のCarPlayでは見れないYouTubeやプライムビデオが利用可能になります。
AI BOXで車でYouTubeを見る必要部品
CarPlay AI BOX接続でYouTubeなどの動画を見る方法で必要となる部品は以下の2つです。
- (1)CarPlay対応のカーナビ/ディスプレイオーディオ
- (2)CarPlay AI BOX+付属のUSB接続ケーブル
- (3)AI-BOX用インターネット接続部品(オフライン再生時は不要)
お使いの車のディスプレイオーディオ・カーナビがCarPlay対応であれば、CarPlay AI BOXのみ用意できれば準備完了なので、こちらの方法が最も簡単でおすすめです。
次章にて、代表的なCarPlay AI BOXの性能/価格比較とおすすめ品について書かせていただきます。
YouTube対応の代表的なAI BOXの性能/価格比較
CarPlay AI BOXをこれから検討される方の参考になるよう、AI BOXの性能や価格についての比較一覧表を以下の通りまとめてみました。
注意すべき点は、AI BOXもスマホなどと同じように性能進化のスピードが速く、ハードウェアの性能差による価格幅も大きいので、
- 発売直後の割高な機種を買わないこと(わりとすぐに価格下落)
- 性能不足だと実質使い辛いので安さだけで選ばないこと
- 無駄に高額にならないよう必要十分な機能/性能を見極めること
が大切です。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
SoC (CPU) |
RAM +ROM |
OS | You Tube |
Amazon Prime |
SIM 対応 |
HDMI 対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Herilary C6 C9 |
◎ | ○ 1.8 万円 |
△ Qualcomm QCM2290/2GHz |
△ 2+8 GB |
○ Android 11 |
○ | ○ | – | – |
Herilary C7 |
△ | △ 4.0 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 11 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– |
Herilary C8 |
◎ | ◎ 4.2 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 12 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
〇 (出力 のみ) |
CarlinKit V3 mini |
△ | △ 2.5 万円 |
△ Qualcomm QCM2290/2GHz |
△ 3+32 GB |
○ Android 11 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– |
CarlinKit TboxPlus 64GB |
○ | ◎ 3.6 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– |
CarlinKit TBoxPlus 128GB |
◎ | ◎ 4.1 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇+ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– |
【数量限定】 CarlinKit Tbox Ambient 128GB |
◎ | ○ 4.4 万円 |
〇++ Qualcomm Snapdragon SM6225/2.4GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇+ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– |
オット キャスト U2-PLUS |
△ | △ 4.0 万円 |
△+ Qualcomm Snapdragon SDM450/1.8GHz |
○ 4+64 GB |
△ Android 9 |
○ | ○ | – | – |
オット キャスト U2-GT |
△ | △ 4.0 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– |
KEIYO APPCAST AN-S109 |
○ | ○ 3.0 万円 |
〇+ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○ | – | – |
オット キャスト PICASOU2 |
◎ | ◎ 4.2~ 5.3 万円 |
〇+ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
〇 (出力 のみ) |
オット キャスト PICASOU2 RAM8 PCS41 |
◎ | ○ 4.5 万円 |
〇+ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
〇+ 8+256 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
〇 (出力 のみ) |
オット キャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
○ | △ 6.0 万円 |
〇+ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
〇 (出力 のみ) |
KEIYO APPCAST2 AN-S109 II |
◎ | ○ 4.0 万円 |
〇+ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○ | – | ◎ (入力 + 出力) |
オット キャスト PICASOU2 Pro |
◎ | △ 6.0 万円 |
〇+ Qualcomm Snapdragon SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
◎ (入力 + 出力) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
AI BOXのおすすめ機種をまとめると、以下の通りです。
- 高性能かつ価格のバランスが取れた最もおすすめのAI BOX:CarlinKit TBox Plus 128GBまたはCarlinKit Tbox Ambient 128GB
- 機能全部盛り派におすすめのハイエンドAI BOX:オットキャストPICASOU2 Pro または PICASOU2/P3または Herilary C8
- HDMI入出力は必須だけどSIMは不要派におすすめの拡張性重視AI BOX:KEIYO(慶洋エンジニアリング) APPCAST2 AN-S109 II
- 低価格重視派におすすめの廉価AI BOX:Herilary C6 / C9
AI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較!そもそも何ができる!?“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
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YouTube対応AI BOXの接続可能車
YouTubeが見れる、AI BOXが接続可能な車は、言い換えると有線方式のCarPlay対応車です。
最近ワイヤレス(無線)のCarPlay対応車が少しずつ増えてきてますが、有線のCarPlay対応車のみAI BOX接続可能で、無線のCarPlay接続ではAI BOX接続不可能です。
また、有線のAndroid Auto接続でもAI BOX接続不可能なので注意が必要です。
ほとんどの有線CarPlay対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
- 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R):使用不可能
となっています。
私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車では利用可能なのは間違いないと思います。
トヨタ車のYouTube対応AI BOX接続可否
トヨタの純正ナビ・ディスプレイオーディオは2019年頃からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応し始めました。
具体的には、だいたい2020年頃以降にモデルチェンジした車はCarPlay AI BOX対応と考えて問題ありません。
現状のトヨタ車のCarPlay AI BOX対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型アルファード/新型ヴェルファイア/新型ノア/新型ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラ系(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)
ちなみに車が無線CarPlay対応であってもAI BOXは無線接続できず有線CarPlay接続のみ対応です。
また、Apple公式サイトにもCarPlay対応状況は記載されており目安にはなりますが、こちらは主に米国市場での対応状況となるので、例えばハリアーがVenza(ハリアーの米国での名前)と書かれてたり、モデルによっては日本向け販売モデルのCarPlay対応時期と大きく違ってたりします。
レクサス車のYouTube対応AI BOX接続可否
レクサスの純正ナビ・ディスプレイオーディオも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2020年頃以降にモデルチェンジした車はCarPlay AI BOX対応と考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。
現状のレクサス車のCarPlay AI BOX対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
VW車のYouTube対応AI BOX接続可否
VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2016年頃以降にモデルチェンジした車はCarPlay AI BOX対応と考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。
現状のVW車のCarPlay AI BOX対応としては以下の通りです。
- 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
- 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式
YouTube対応AI BOXのインターネット接続
AI-BOXのインターネット接続手段としては、データ専用SIM、テザリング対応スマホ、T-Connect車内Wi-Fiのような車載用Wi-Fiなどが考えられますが、もちろんオフライン再生時は不要です。
オンラインコンテンツをストリーミング再生したい場合にのみインターネット接続環境が必要となります。
AI-BOXでYouTube動画のストリーミング再生時に必要となるインターネット接続方法を簡単にまとめると、以下一覧表の通り4種類ほどあります。
車内 ネット通信 接続方式 |
初 期 費 用 |
月 額 費 用 |
課 金 方 式 |
AI-BOX 通信方式 |
---|---|---|---|---|
1]
データ専用 SIMカード (HIS等) |
○~△ 約¥3,000 (契約 手数料) |
○~× ¥約200 ~10,000 |
△ 段階性 (+1GB毎 約¥200 ~1,000) |
○ モバイル ネットワーク 接続 |
2]
スマホの Wi-Fi テザリング |
○ ¥0 |
△~× スマホ料金 に含む |
△ スマホ契約 次第 (+約¥200 ~1,000/GB) |
△ Wi-Fi 接続 |
3-1]
純正 車内Wi-Fi (トヨタ等の 一部車種限定) |
○ ¥0 |
△ ¥1,100 (トヨタ等 の場合) |
○ 無制限 (6GB/3日間で 速度制限の 場合あり) |
△ Wi-Fi 接続 |
3-2]
docomo in Car Connect (ルータ限定) |
△ ¥25,000 (車載WiFi ルーター) |
△ ¥1,100 (1年契約 の場合) |
○ 基本 無制限 |
△ Wi-Fi 接続 |
4]
モバイル Wi-Fiルータ (含WiMAX) |
○~△ 約¥3,000 (契約 手数料) |
△~× 約¥4,000 ~ |
○ 基本 無制限 |
△ Wi-Fi 接続 |
いろいろな接続方法がありますが、簡単にまとめると以下の通りです。
- 通信量少なめの場合 ⇒ 1]データ専用SIMカード(HISモバイル等)が最安:月¥200以下~
- 通信量無制限に使いたい場合(トヨタ/レクサス/日産/三菱の一部※) ⇒ 3-1]純正車内Wi-Fi:月¥1,100
- 通信量無制限に使いたい場合(上記以外) ⇒ 3-1]車内Wi-Fi(docomo in car connect):月¥1,100
- スマホの通信契約が大容量(約30[GB]~無制限)の場合 ⇒ 2]スマホのWi-Fiテザリング:スマホ料金に含む
- 車内以外で使うためモバイルWi-Fiを契約済の場合 ⇒ 4]モバイルWi-Fiルーター:月約¥4,000~
注意:車内利用のみの場合はモバイルWiFiルーターは車内Wi-Fiより月¥3,000以上割高
※概ね2021年以降にフルモデルチェンジした新型車
AI-BOXのインターネット接続方法の詳しい手順や通信料節約術については、こちら”AI-BOXの4つの接続方法と通信料節約術“の記事に書かせていただきましたので、合わせてご参考にどうぞ。
OTTOCAST(オットキャスト)やCarlinKit(カーリンキット)などのCarPlay AI-BOXをカーナビ・ディスプレイオーディオに接続すると、以下の動画など様々なアプリが走行中も含めて使えるようになります。 動画アプリ[…]
AI BOXで車でYouTubeを見る手順
車の画面でCarPlay AI BOX接続でYouTubeどの動画を見る具体的な手順は以下の通りです。
- CarPlay AI BOXを購入
- 車の通信用USBポートとAI BOXをUSBケーブルでCarPlay接続
- Wi-FiやSIMカード等のインターネット接続を設定(初回のみ)
- 必要に応じてWi-Fi等でAI BOXへ動画アプリや動画データをダウンロード
- AI BOX内の動画データを車の画面で再生
下図は、トヨタRAV4のディスプレイオーディオの通信用USBポートにおすすめのAI-BOXであるCarinkit(カーリンキット)を接続してる状態です。
動画データは、事前にダウンロードせずにテザリング等のWi-Fi・モバイルネット環境下でストリーミング再生することも可能です。
インターネット接続設定は下図のような「ネットワークとインターネット」の画面で行います。
Wi-FiやSIMカードなどのネットワーク設定手順の詳細について、こちら”オットキャスト等にSIMカードは必要!?4つの接続方法と通信料節約術“の記事にまとめてみましたので、ご参考にどうぞ。
また、AI BOXで動画を見るためのさらに詳しい手順は、こちら”CarPlayでユーチューブ/アマプラ動画を見る方法基本4ステップ“の記事に実際の画面表示も含めたより詳しい手順をまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
ちなみに、もしAI BOXの接続がうまくいかない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラーの対処方法をまとめましたので、こちらも合わせてご参考にどうぞ。
AI BOXで見るメリット/デメリット
AI BOXでYouTubeを見る方法のメリット
CarPlay AI BOX接続で動画を見る方法のメリットは以下の通りです。
- ほぼ車の改造が不要で手軽(USB接続のみでOK)
- 車の画面で直接操作できる
- AI BOX本体ストレージにダウンロード+オフライン再生で通信料節約(アマプラ等)も可能
- 走行中でも助手席の同乗者等の動画視聴可能
CarPlay AI BOXをUSBケーブル接続さえしてしまえば、複雑な取付作業や改造は不要なので、リース車、レンタカー、家族の車であっても動画対応させやすいのがメリットです。
また、ケーブルで接続したスマホの画面やリモコンで無く、ディスプレイオーディオ等の車の画面で直接操作することができ、とても操作がしやすいです。
さらに、純正ディスプレイオーディオ/ナビのテレビやDVDの映像は、日本自動車工業会の自主規制ガイドラインに従い、信号待ち等の停車中を除く走行中は助手席等の同乗者も見れないように設計されています。
これに対し、後付けの走行規制解除キットなどの装着によって走行中でも見れるようにすることも可能ですが、CarPlay AI BOXを使う限りはそもそも走行規制解除キットを装着しなくても走行中に動画アプリが視聴可能になります。
AI BOXでYouTubeを見る方法のデメリット
CarPlay AI BOX接続で動画を見る方法のデメリットは以下の通りです。
- CarPlay非対応カーナビ・カーオーディオでは使えない
- カーナビの起動時間に加えCarPlay AI-BOXのシステム起動待ち時間が10秒程度毎回必要
- 将来もしYouTube等の動画アプリのOSサポートが終了したら使用不能になる
(現在最新のCar Play AI-BOXはAndroid13搭載だが数年後にはサポート終了の可能性あり)
これらの問題の直接的な対処方法は無いので、CarPlay AI BOX接続で動画を見る方法は以下にあてはまる方におすすめの方法となります。
- 車がCarPlay対応の人(トヨタ/レクサスのディスプレイオーディオ搭載車など)
- エンジン始動後に動画や音楽が始まるタイミングが十数秒遅くても我慢できる人
- 2~3万円程度のCar Play AI-BOXなら5~6年使用後にもしもサポート終了しても納得できる人
(10年以上使い続けるのは難しいと思います)
2)ブラウザで車の画面でYouTubeを見る方法
次に、カーナビ・ディスプレイオーディオ画面上のブラウザでYouTubeなどの動画を見る方法です。
下図の通り、トヨタ/レクサスのコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオや、サイバーナビ911/912シリーズ以降のネットワークに直接接続できブラウザ表示対応が可能タイプのカーナビ等を使い、ネットワーク上の動画ファイルを直接カーナビへ表示させて再生します。
ブラウザで車でYouTubeを見る必要部品
カーナビ/ディスプレイオーディオのWebブラウザでYouTubeを見るのに必要となる部品は、
- (1)ネットワーク接続&ブラウザ対応カーナビ/ディスプレイオーディオ
- (2)インターネット接続部品
です。
カーナビ/ディスプレイオーディオが既にネットワーク接続されている場合は、「(2)」のインターネット接続部品は不要です。
インターネット接続部品としては、テザリング対応スマホまたは、車載用Wi-Fiルーター等(DCT-WR100Dなど)または、T-Connect車内Wi-Fiのような車内WiFi契約が考えられます。
ネットワーク接続&ブラウザ対応カーナビとは、例えば以下のパイオニア(カロッツェリア)サイバーナビ AVIC-CZ912-DC ネットワークスティックセットなどです。
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こちらのモデルの場合、スマホ接続・データ変換・Fire TV Stick接続等は一切不要で、最初から内蔵されてるWebブラウザ経由でYouTube動画を見ることが可能です。
純正ナビも含めると、カーナビ画面上でWebブラウザ経由でYouTube動画を見る方法は、以下の通り2種類の方式が存在します。
- ネットワークブラウザ対応カーナビで、ブラウザアプリ経由でYouTubeのウェブサイトから動画再生:サイバーナビ、テスラ純正ナビ、トヨタ新型ノア/ヴォクシー純正ナビ、レクサス新型NX純正ナビなど
- ネットワークアプリ対応カーナビ(Android Automotive OS対応)で、YouTubeネイティブアプリで動画再生:Volvo純正ナビなど
トヨタ車の場合2022年に発売された新型ノア/ヴォクシーから、レクサス車の場合2021年に発売された新型NXから、純正ナビ/ディスプレイオーディオのWebブラウザ機能を使うことでYouTubeが見れるようになりました。
ただし、車内Wi-Fiと呼ばれる車の中でWi-Fiが使い放題になる有料オプション(月額1,100円)への加入が条件となります。
また、スマホをカーナビ/カーオーディオに接続するAndroid Autoとは全く別で、カーナビ/カーオーディオ用のOSとしてAndroid Automotiveと呼ばれるものがあります。
このAndroid Automotiveを採用しているカーナビ/ディスプレイオーディオのうち、Volvoなど一部の車両では今後YouTubeのネイティブアプリに対応していく計画が、2022年のCESでGoogleより発表されました。
ブラウザで車でYouTubeを見る手順
車の画面内のWebブラウザでYouTubeなどの動画を見る具体的な手順は以下の通りです。
- カーナビ/ディスプレイオーディオ設定メニューからテザリング対応スマホ or 車載用Wi-Fiルーター等にWi-Fiで接続
- ネットワーク接続対応のカーナビ/ディスプレイオーディオでWebブラウザを起動
- ブラウザでYouTubeのWebサイトにアクセス
- 見たい動画チャンネル・タイトルをYouTubeのWebサイトで検索
- YouTubeのWebサイトにてストリーミング再生開始
下図は、レクサス新型NXのナビ画面のコネクテッドメニューからインターネット接続設定を行ってる状態です。
ブラウザで見るメリット/デメリット
ブラウザでYouTubeを見る方法のメリット
ネットワークブラウザ対応カーナビを利用する方法のメリットは以下の通りです。
- ナビ一式を装着すれば他に何もいらない
- 車の画面で直接操作できる
ナビのセット一式が装着さえしてしまえば、最も簡単手軽に動画を見ることができます。
ブラウザでYouTubeを見る方法のデメリット
ネットワークブラウザ対応カーナビを利用する方法のデメリットは以下の通りです。
- 常時モバイルネットワーク接続が前提となり通信料が必要
- ブラウザ対応カーナビで無い場合はナビユニットごと交換が必要
- 後付けの走行規制解除キットを装着しないと助手席の同乗者等の動画視聴不可能
ネットワーク接続が前提なので、格安な通信プランで使える場合が多いとは言え、通信料金が必ず必要となるのもデメリットかと思います。
ただ最大のデメリットは、そもそもブラウザ対応カーナビで無い場合にナビユニットごと交換・取り付けが必要なことです。
また、トヨタの純正ディスプレイオーディオ装着車の一部など、そもそもナビユニットの交換ができない車もあります。
さらに、純正ディスプレイオーディオ/ナビのテレビ・DVD映像同様にブラウザ表示は、日本自動車工業会の自主規制ガイドラインに従い、信号待ち等の停車中を除く走行中は助手席等の同乗者も見れないように設計されています。
これに対処するには、後付けの走行規制解除キットなどの装着によって走行中でも見れるようにするなど多少の手間が必要となります。
3)ミラーリングで車の画面でYouTubeを見る方法
車で動画を見る方法としてわりと手軽な方法が、HDMI/RCA外部入力を使い、iPhoneやアンドロイド等のスマホからミラーリングする方法です。
そもそも、YouTube動画などのデータをスマホから送信するには、それなりの大容量通信が必要となります。
私たちが一般的に使える、動画伝送にも耐えうる大容量通信可能な接続方法としては、
- 有線:有線LAN(イーサネット)、HDMI、RCA(アナログ)
- 無線:無線LAN(Wi-Fi)
くらいですが、一般的に車の中で動画伝送で使えるのは、HDMI、RCA(アナログ)の2つのみです。
例えば、身近な通信方法として、Bluetooth(ブルートゥース)接続もありますが、Bluetoothでは規格・通信容量等の観点で動画伝送は不可能です。
Bluetooth接続では、音楽・音声信号は伝送できるものの、YouTube等の動画信号は伝送できないのです。
結果、現実的で高品質な動画伝送手段はHDMI接続となるのです。
ミラーリングで車でYouTubeを見る必要部品
動画をスマホからミラーリングでディスプレイオーディオなど車にHDMI/RCA入力する方法で必要となる部品は以下の4つです。
- (1)カーナビ/ディスプレイオーディオ対応の外部入力キット(HDMI端子装着車は不要)
- (2)スマホのHDMI出力ケーブル
- (3)スマホ
- (4)HDMI端子対応または外部入力キット装着対応ののカーナビ/ディスプレイオーディオ
車によって必要な部品は変わってきますが、主に以下の3パターンに分けられます。
- A) HDMI入力端子もRCA入力端子も両方無い車
- B) HDMI入力端子は無いがRCA入力端子(赤白黄色の3色)はある車
- C) HDMI入力端子が最初からある車・販売店装着アクセサリーで増設可能な車
例えば、
- A) HDMI入力端子もRCA入力端子も両方無い車:1]の車種別の外部入力キットのフルセット+2]のHDMIケーブルでOK
- B) HDMI入力端子は無いがRCA入力端子はある車:1]の外部入力キットのうちRCA⇔HDMI変換アダプタ+2]のHDMIケーブルでOK
- C) HDMI入力端子が最初からある車・販売店装着アクセサリーで増設可能な車:2]のHDMIケーブルのみでOK
であり、アルファード・ヴェルファイアでメーカーオプション装備の「リアシートエンターテインメントシステム」を装着した場合などHDMI入力端子が最初から標準装着されている車(上記の「C)パターン」)は、「1]」の外部入力キット装着は不要で「2]」のHDMIケーブルのみ準備すればOKです。
さらに、トヨタの新型クラウンやRAV4など2022年頃以降のトヨタコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオの場合は下図ように純正の販売店装着アクセサリーとして、HDMI端子を増設することができ、簡単な販売店の作業で「C)パターン」の状態にすることができます。
出典:トヨタ自動車公式サイト
ちなみに1点注意ですが、HDMI端子・RCA端子共に必要なのは入力端子となります。 出力端子(主に後席ディスプレイ用などの映像出力)では無いのでご注意下さい。
(1)ディスプレイオーディオ対応の外部入力キット
データシステムのビデオ入力(RCA)ハーネスキットです。
ディスプレイオーディオ用の外部入力キットは、データシステム社とビートソニック社等から発売されていますが、ここでは一例としてデータシステムのものを紹介させていただきます。
ディスプレイオーディオにHDMI入力端子を装備するには、以下3点の部品が必要となります。
- ビデオ入力(RCA)ハーネスキット
- TVキット
- RCA⇔HDMI変換アダプタ
データシステム(Datasystem) ビデオ入力ハーネスキット(TV-KIT機能あり) VIK-T73
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データシステムのビデオ入力(RCA)キットは以下のTV KITの取り付け有無によって品番含めて部品が分かれています。
上記のビデオ入力(RCA)キットは以下のTV KITの取り付け有の場合の部品となります。
TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。
以下のTV KITは、最新のノア、ヴォクシー、RAV4、カローラ、シエンタ、クラウン等に適合する品番:TTV437B-Dの例です。
データシステム テレビキット ビルトインタイプ ノア/ヴォクシー用 TSW016付属 TTV437B-D Datasystem
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ナビやディスプレイオーディオにHDMI入力を行うためには、RCA入力キットにさらに追加で以下のRCA⇔HDMI変換アダプタが必要となります。
データシステム ( Data System ) HDMI変換アダプター HDA433-D
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ちなみに、上記のような配線キットの取り付けを自分で行うのが不安であれば、専門業者に依頼することもできます。
ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けは可能です。
正直、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。
ナビ・オーディオ等の配線作業を安く依頼する方法について、こちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。
実は日本では約7割の車にカーナビが装着されています。 いざという時に道に迷わないため、そして人生の貴重な時間を無駄にしないために、どちらかと言うとカーナビはあった方が安心です。 もちろん「スマホがあればカーナビいらない」という意見もあ[…]
(2)スマホのHDMI出力ケーブル
次にスマホとディスプレイオーディオのHDMI入力端子とを接続するHDMIケーブルを準備します。
スマホのHDMI出力ケーブルはiPhone系とアンドロイド系によって、以下2種類を使い分けます。
- iPhone系:Apple Lightning Digital AVアダプタ+HDMIケーブル
- アンドロイド系:USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは変換アダプタ+HDMIケーブル
LightningコネクタではないiPhone4S 以前のドックコネクタ採用のiPhone系モデルや、USB TypeC以外の少し前のアンドロイド系のモデルについては、こちら”iPhone/AndroidスマホをHDMI変換する5つの方法とアダプタの選び方“の記事にてHDMIケーブルやアダプタ使った接続方法について詳しく書かせていただきましたので、合わせてご参考にどうぞ。
スマホがあれば、どこでもYouTubeなどの動画を手軽に楽しむことができます。 ただ、家の中や車の中など、TV画面やカーナビ画面等さらに大きなディスプレイがある場所では、スマホからHDMI変換アダプタ出力すれば、大画面で快適に見ること[…]
Apple Lightning Digital AVアダプタ+HDMIケーブル
以下の通り、新しい世代のiPhone, iPod, iPad(最新のiPad Pro, iPad Airは除く)では、ライトニングコネクタが採用されているため、HDMI出力する際には、HDMI接続ケーブルとLightning Digital AVアダプタを組み合わせて利用することとなります。
対象モデル:
- iPhone5 以降
- 第5世代iPod touch 以降
- 第7世代iPod nano 以降
- 第4世代iPad 以降
- 第2世代以前iPad Pro
- 第3世代以前iPad Air
Apple Lightning - Digital AVアダプタ HDMI変換ケーブル MD826AM/A
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Lightning Digital AVアダプタはApple純正品では無い互換品も販売されておりますが、品質面や偽物買い防止の観点からもApple純正品Apple Lightning Digital AVアダプタを検討されるのがおすすめです。
一方、どうしても純正品だと高額で手が出し辛い場合もあるかと思います。 そのような場合は、こちらLightning Digital AVアダプタ互換品のような互換品の中で評価が高いものを検討いただくのもおすすめです。
HDMI接続ケーブルは片側をカーナビ側のHDMI端子にもう片側をLightning Digital AVアダプタに接続します。
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HDMI接続ケーブルもインターネット通販では安かろう・悪かろうな粗悪品も出回っておりますので、インターネット通販でなるべく安く済ませるとしても有名メーカーのものを検討されるのがおすすめです。(私も何度か経験しておりますが、Amazon.co.jp が販売しているものであれば、最悪不良品でも交換・返品してくれます)また、狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。 ELECOMハイスピードHDMIケーブル(2.0m)やHDMIケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。
また、Apple Lightning Digital AVアダプタのHDMI接続口の隣にあるLightning給電口に、普段お使いのLightning-
- HDMI:映像・音声等のデータ通信のみの規格なので、
HDMIだけだと充電/給電はできない規格 - USB:データ通信と充電/給電が両方同時に実現できる規格
なので、
車用にUSB充電ケーブルをお探しの方は、スマートフォン充電ケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。
USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは変換アダプタ+HDMIケーブル
比較的新しい以下のようなDisplayPort Alternate Mode over USB-C対応Androidスマホでは、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは、USB TypeC to HDMI 変換アダプタ+HDMI接続ケーブルを利用することで、HDMI出力を行うことができます。 どちらの方法でもOKですが、余っているHDMI接続ケーブルなど無いなら一体化されておりコンパクトなUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルを利用し、余っているHDMI接続ケーブルがあるならUSB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用されるのがおすすめです。
対象モデル:DisplayPort Alternate Mode対応Androidスマホ、第3世代以降iPad Pro、第4世代以降のiPad Air(以下は代表的な対応モデル※)
- GALAXY S8以降/Note8以降
- Xperia 1/5以降
- Google Pixel
- AQUOS R5G/zero5G basic
※世代・OSのバージョン等により非対応の場合もあります
USB TypeC to HDMI変換ケーブルの小さい側の端子をスマホのUSB TypeC端子に接続し、もう片方の通常サイズのHDMI端子側をカーナビ側のHDMI端子へ接続します。 MHL接続とは違い、スマホの充電・給電用のUSB接続は必須ではありません。 こちらも狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。
以下は、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルの例です。
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変換ケーブルメーカーの公式対応機器リストは以下の通りです。
- iPad Pro
- AQUOS R5G
- Samsung Galaxy S20+/S20/S10+/S10/S9+/Note10/Note9
- Huawei P20/P30/P20 Pro/P30 Pro(Liteは非対応)/Mate 10/20/30/10 Pro/20 Pro/30 Pro
- HTC 10/U11/U11+
- LG G5~V40
次に以下は、USB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。 こちらはHDMIケーブルと組み合わせて使います。
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変換アダプタメーカーの公式対応機器リストは以下の通りです。
- iPad Pro/iPad Air
- Samsung Galaxy S10/S9/S8
また長時間使用したい等、スマホを充電・給電しながら使用したい場合は、以下のような充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタと以下のようなHDMIケーブルを使用します。
充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。
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このようにUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルではなく、USB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用した場合、HDMI接続ケーブルが必要となります。
HDMI接続ケーブルは片側をカーナビ側のHDMI端子にもう片側を変換アダプタに接続します。
狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。
私は、ELECOMハイスピードHDMIケーブル(2.0m)を使用していますが、こちらのHDMIケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。
ミラーリングで車でYouTubeを見る手順
スマホのミラーリングで車の画面でYouTubeなどの動画を見る具体的手順は以下の通りです。
- YouTubeプリをインストール(インストール済なら何も不要)
- 見たい動画チャンネル・タイトルをスマホのYouTubeアプリで検索
- スマホでストリーミング再生で動画が見れることを確認
- カーナビ/ディスプレイオーディオとHDMIケーブル(+変換アダプタ)で接続
- カーナビ/ディスプレイオーディオの入力/ソースをHDMIに切替
- スマホのYouTubeアプリにてストリーミング再生開始
下図の通り、スマホで再生した動画をHDMI出力し、HDMIアダプタと外部入力キットを経由することで、カーナビ/ディスプレイオーディオなど車に表示させます。
車の画面がスマホ画面と同じ表示になり、鏡のようなのでミラーリングと呼ばれます。
少し手間はかかりますが、実質この方法が手軽でおすすめです。
どう手間がかかるかと言うと、次章に書かせていただいた変換アダプタや外部入力キットの取り付けが必要となります。
次章からは、この「動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法」を使った場合のメリット・デメリットについて整理してみます。
ミラーリングで見るメリット/デメリット
ミラーリングでYouTubeを見る方法のメリット
動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法のメリットは以下の通りです。
- スマホだと使い慣れてるので操作しやすい
- スマホで見れてる動画であれば全ての動画が車で見れる
こちらの方法で動画を見る場合も基本的な操作はスマホで行います。
よって配線キットの取り付けさえ済ませてしまえば、あとはスマホそのもので動画を見る場合と同じように、使い慣れたスマホを操作するだけで簡単に動画が見れるのがメリットです。
また、スマホの画面をそのままディスプレイオーディオなど車の画面の表示させる仕組のため、スマホの画面で見れている動画であれば全てそのまま車の画面に表示させることができます。
ミラーリングでYouTubeを見る方法のデメリット
動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法のデメリットは以下の通りです。
- HDMI入力非対応の場合はHDMI変換+外部入力キットの取付と配線変更が必要
- スマホ接続時にHDMIケーブル/USBケーブル/変換アダプタ接続が毎回必要
- YouTube動画の場合はYouTube Premiumでダウンロード+オフライン再生しないと通信料が必要
まず最初のデメリットは、HDMI入力端子が装備されていない車の場合、HDMI変換+外部入力キットの取り付けが必要になることです。 ただし、こちらの部品取り付けは以下の通りカーナビ/カーオーディオ同様に業者に取り付けを依頼してしまえば、ハードルを下げることができます。
実は日本では約7割の車にカーナビが装着されています。 いざという時に道に迷わないため、そして人生の貴重な時間を無駄にしないために、どちらかと言うとカーナビはあった方が安心です。 もちろん「スマホがあればカーナビいらない」という意見もあ[…]
次のデメリットとしては、下図の通りスマホと車を毎回HDMI等のケーブルで接続する手間が必要なことです。
とは言え、手間と言っても慣れれば10秒程度のことなので、そこまで大きなデメリットでは無いかもしれません。
あと、この方法特有のデメリットではありませんが、YouTubeも含め動画サービスを車の中で利用する場合、普通に長時間再生するとモバイル通信料がすごいことになります。
ただし対策として、事前に動画データをダウンロードし、オフライン再生で見ることで通信料の節約が可能です。
次章に事前ダウンロード+オフライン再生が可能な動画サービスを一覧にしてみました。
ダウンロード(オフライン)再生可能なYouTube等のアプリ比較一覧
ここでは、事前に家のWiFi環境等で動画データをダウンロードしておき、外出先の車内でオフライン再生することで通信料節約が可能な動画サービスを一覧にしてみました。
実は、YouTubeは無料版だとダウンロード機能が無いのです。
家のWiFi環境等で動画データを事前ダウンロードするには、有料版のYouTube Premiumにアップグレードする必要があります。
動画アプリ/ サービス名 |
月額料金 | 作品数 | ダウン ロード (オフ ライン 再生) |
お試し 無料期間 |
---|---|---|---|---|
Amazon プライム ビデオ |
¥600 (¥5,900 /年) |
約 1~ 5万本 |
○ | 1ヶ月間 |
dTV | ¥550 | 約 12万本 |
○ | 1ヶ月間 |
Netflix | ¥880 | 約 1万本 |
○ | 無 (2019年に終了) |
Hulu | ¥1,026 | 約 7万本 |
○ | 2週間 |
YouTube Premium |
¥1,180 | 約 20億本 |
○ | 1ヶ月間 |
U-NEXT | ¥2,189 | 約 18万本 |
○ | 1ヶ月間 |
ただ、家では無料でも見れる動画に対して事前ダウンロード機能(+広告表示削除機能等々)がついただけで、一気に無料→月額¥1,180とはなかなかの価格UPです。
どうしても車でYouTubeでしか見れない動画を見たいのであれば、YouTube Premiumに申し込むのもありですが、同じ動画サービスでAmazon プライムビデオの場合、月額¥600と半額以下に安いです。
しかも、ネット通販の配送料まで無料になるなど他の特典もあります。
特にYouTubeでしか見れないコンテンツを外で見ることにこだわりが無いなら、YouTubeは家のWi-Fi環境等で無料で見ると割り切り、外ではAmazon等別の安い動画サービスを活用するものアリです。
ちなみにうちの場合、外で動画を見たい場合はAmazon プライムビデオで、YouTubeを見たい場合は無料で見れる家のWiFi環境でなるべく見るようにしています。 動画サービスだけで月々¥1,000以上は個人的になかなか払う気がしなくて・・・。
ミラーリングで動画を見る最安手段はプライムビデオのオフライン再生
ちなみに私は、動画アプリを最安料金で使いたいので、月額料金がほぼ最安かつ通信料を一切使わずに無料で再生できるダウンロード+オフライン再生にこだわって使用しています。
下図は、iPhone内のプライムビデオアプリからApple Lightning Digital AVアダプタ経由でカーナビ画面へのHDMI出力例です。
初代ワイルドスピードでレティが初登場するシーンです(ワイスピファンなんです・・・)。
4)FireTV Stickで車の画面でYouTubeを見る方法
車で動画を見る方法としてその次に手軽な方法が、同じくHDMI外部入力を使い、Amazon Fire TV Stickを接続、スマホのテザリングや車載用Wi-Fiルーターを活用する方法です。
上図の通り、Amazon Fire TV Stickで再生した動画をHDMI出力し、HDMIアダプタから外部入力することで、ディスプレイオーディオなど車に表示させます。
FireTV Stickで車でYouTubeを見る必要部品
動画をスマホからミラーリングでディスプレイオーディオにHDMI入力する方法で必要となる部品は以下の3つです。
- (1)カーナビ/ディスプレイオーディオ対応の外部入力キット
- (2)Fire TV Stick
- (3)インターネット接続部品
1つ目の外部入力キットは前章に書かせていただいた通りです。
2つ目のFire TV Stickは、以下の通り家庭用TVでも使われるAmazonのFire TV Stickです。 以下の物より¥2,000程度高い4K対応ものもありますが、車の中で楽しむ分には以下の4K非対応タイプが最適です。
Fire TV Stick 第3世代 | HD対応スタンダードモデル | ストリーミングメディアプレイヤー【2021年発売】
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3つ目に必要なのはインターネット接続部品として、テザリング対応スマホやモバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)ですが、既にテザリングやWi-Fiルーターをお使いの方はそのままお使いいただければ問題ありません。
これからモバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)を準備される方で基本的に車の中以外で使う予定の無い方は、以下のような車載用のWi-Fiルーターがおすすめです。
Pioneer パイオニア Wi-Fiルーター DCT-WR100D 車載用 カロッツェリア
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車の中での使用に限定されますが、格安の通信料で利用可能です。
FireTV Stickで車でYouTubeを見る手順
Fire TV Stick内のアプリを使って車の画面でYouTube動画を見る具体的な手順は以下の通りです。
- Fire TV Stickをカーナビ/ディスプレイオーディオとHDMIケーブル(+変換アダプタ)で接続
- カーナビ/ディスプレイオーディオの入力/ソースをHDMIに切替
- Fire TV Stickの設定メニューからテザリング対応スマホ or 車載用Wi-Fiルーター等にWi-Fiで接続
- 見たい動画チャンネル・タイトルをFire TV Stick内のYouTubeアプリで検索
- YouTubeアプリからストリーミング再生開始
FireTV Stickで見るメリット/デメリット
FireTV StickでYouTubeを見る方法のメリット
Fire TV StickからHDMI入力する方法のメリットは以下の通りです。
- Fire TV Stickのリモコンを使えば後席からでも操作可能
- 家のテレビ画面向けコンテンツなので映像や音声がキレイ
ディスプレイオーディオの画面やケーブルで接続したスマホの画面では操作できない代わりに、ワイヤレスリモコンで操作できるので、後席からでも操作可能です。
特に3列席のミニバンやSUVにお乗りの方は、使いやすいかと思います。
また、Fire TV Stickは元々、家用のわりと大き目のテレビ画面への表示合わせて設計されたものなので、4K/HDの高解像度映像や低圧縮音声などかなりキレイなコンテンツが楽しめます。
特に大き目のリア専用画面を装着されてる方には、向いているかと思います。
FireTV StickでYouTubeを見る方法のデメリット
Fire TV StickからHDMI入力する方法のデメリットは以下の通りです。
- HDMI入力非対応の場合はHDMI変換+外部入力キットの取付と配線変更が必要
- 高解像度データの常時モバイルネットワーク接続でのストリーミング再生なので通信料が多めに必要※(ダウンロード非対応)
※Fire TV Stickは主に家の中に固定されたテレビでの動画再生を想定してるのでダウンロード+オフライン再生には対応して無いようです。
他の方法同様、HDMI入力端子が装備されていない車の場合は、HDMI変換+外部入力キットの取り付けが必要になり、手間としてデメリットと言えます。 もちろん、部品取り付けを業者に取り付けを依頼することで楽に対応することもできます。
また、それなりの多めのデータ量に対してモバイル通信料が必要となるので、大容量または無制限の通信プラン契約でお使いいただくのがおすすめです。
5)USBメモリ/SDカード保存動画を車の画面で見る方法
次はHDMI入力を使わない方法です。
上図の通り、パソコンで動画データをディスプレイオーディオなど車で再生可能なフォーマットに変換し、USBメモリやSDカード経由で入力して再生します。
ここからは少しハードルが上がりますが、このようにHDMI入力を使う以外にも車で動画を見る方法はあります。
USB/SD保存動画を車で見る必要部品
動画をMP4に変換してUSBメモリ/SDカードに保存して見る方法で必要となる部品は以下の3つです。
- (1)パソコン
- (2)動画データ変換ソフト・アプリ
- (3)USBメモリ、SDカード等
パソコンもUSBメモリも既にお持ちの方は追加で必要となるハードウェアはありません。
フリーソフト等でも良いので、動画変換ソフトが必要です。
動画変換含めた詳しい方法については、こちら”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法“の記事にまとめてみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
車で動画を再生する方法は何種類かありますが、お気に入りの動画をヘビーローテンション的にリピート再生する場合は、SDカードやUSBメモリに動画ファイルを保存しておくのがおすすめです。 車の中でのSDカードやUSBメモリの活用方法として、[…]
USB/SD保存動画を見るメリット/デメリット
USBメモリ/SDカード保存動画を車で見る方法のメリット
動画をMP4に変換してUSBメモリ/SDカードに保存して見る方法のメリットは以下の通りです。
- 車の改造が不要で手軽(追加の部品/ケーブル類不要)
- 車の画面で直接操作できる
- オフライン再生で通信料節約
車の配線変更等の改造が不要なため、リース車、レンタカー、家族の車であっても対応させやすいのがメリットです。
また、ケーブルで接続したスマホの画面やリモコンで無く、ディスプレイオーディオ等の車の画面で直接操作することができます。
USBメモリ/SDカード保存動画を車で見る方法のデメリット
動画をMP4に変換してUSBメモリ/SDカードに保存して見る方法のデメリットは以下の通りです。
- 変換データ作成用のパソコンが必要
- 変換データ作成の手間が必要
- 利用規約に従うとYouTube動画は見れない(スマホ等モバイル環境でのYouTube Premium利用時以外ダウンロード禁止)
一番のハードルは、利用規約違反となるのでYouTube動画が見れないことです。
もちろん、自分が個人的に撮影した動画等、著作権や規約上問題の無いものであれば、見ることができます。
番外)スマホやiPad画面で車でYouTubeを見る方法
YouTubeやAmazon Prime Videoなどの動画を実は一番手っ取り早く車の中で見れるのは、iPhoneやアンドロイド等のスマホやiPadを車に持ち込んで、そのまま直接見る方法です。
最後にこの方法のメリット・デメリットを整理しておきます。
スマホやiPadで見るメリット/デメリット
スマホやiPadで車でYouTubeを見る方法のメリット
スマホやiPadを車に持ち込んでYouTube動画等を見る方法のメリットは以下の通りです。
- とにかく手軽(設定・データ準備の手間・追加の部品/ケーブル類不要)
- スマホだと使い慣れてるので操作しやすい
車と接続するための設定などの手間が不要なのに加え、接続に必要なアダプターやケーブル類などの追加部品が一切不要です。
また、普段スマホで動画を見ている人にとっては、車のディスプレイオーディオやナビなど、新しい機能・新しい操作方法を覚える必要も無く、とても楽です。 使い慣れたいつもの操作だけで済みます。
スマホやiPadで車でYouTubeを見る方法のデメリット
スマホやiPadを車に持ち込んでYouTube動画等を見る方法のデメリットは以下の通りです。
- スマホだと画面が小さい、1人しか見れない
- ホルダー等での固定の手間が必要(長時間持ち続けると腕が疲れる)
- 盗難や夏場炎天下での故障防止のため降車時に持ち歩く必要あり(iPadだと持ち運びにかさばる)
- YouTubeだとYouTube Premiumへの有料会員登録でダウンロード+オフライン再生または通信料が必要
スマホだと画面が小さい
最大のデメリットが画面が小さいことです。
また画面が小さいため、スマホを持ってる人、1人でしか見れません。
スマホにしては画面が大きすぎと言われているiPhone14 Pro Maxですら6.7インチで、一般的な車の最小ディスプレイサイズである7~8インチよりも小さいです。
例えば、主なトヨタ車のディスプレイオーディオの画面サイズは以下の通りです。
- ヤリス/ヤリスクロス: 8インチ
- カローラ/カローラクロス/シエンタ: 8~10.5インチ
- RAV4:8~10.5インチ
- ノア/ヴォクシー: 8~10.5インチ
- ハリアー:8~12.3インチ
- 新型クラウン:12.3インチ
- 新型アルファード/ヴェルファイア:14インチ
振動する車の中で長時間画面を見るには、スマホ画面だと小さく目が疲れてしまいます。
ホルダー等での固定の手間が必要
また、長時間手で持っておくわけにもいかないので(これも疲れる)、固定するホルダー等も欲しくなります。
スマホやタブレット固定用のホルダーの購入と車への取り付け、また毎回乗る時にはめて、降りる時に外す手間が必要となります。
盗難や夏場炎天下での故障防止のための降車時持ち歩き
では、スマホではなく画面の大きいiPadなどのタブレットを使う場合ですが、降車時に持ち歩く時にかさばるというデメリットがあります。
仮に持ち運ぶのがめんどくさいからといって、車の中に放置すると盗難や故障のリスクがあります。 特に夏に駐車中の車内は50~100℃になるので、繊細な電子部品が詰まったiPadなどのタブレットにとっては非常に過酷で壊れるリスクが高いです。
ストリーミング再生時は通信料が必要
最後に、YouTubeも含め動画サービスを車の中で利用する場合、普通に長時間再生するとモバイル通信料がすごいことになります。
そこで通信料を節約する工夫として、事前に動画データをダウンロードし、オフライン再生で見るのがおすすめです。
詳しくは、”ダウンロード(オフライン)再生可能な動画サービスと月額料金等比較一覧“をご確認下さい。
以上が、スマホやiPadを車に持ち込んで動画を見る方法のデメリットと対応です。
車のナビ/ディスプレイオーディオでYouTubeを見る方法まとめ
車でYouTube動画等を見る方法について、おすすめの対応方法まとめると以下の通りとなります。
- 通信料を節約して動画見たい(HDMI端子が車にある)場合
→3)スマホのミラーリング入力で見る方法(HDMI外部入力キット不要) - 通信料を節約して動画見たい(HDMI端子が車に無い)場合
→3)スマホのミラーリング入力で見る方法(HDMI外部入力キット必要) - 通信料を節約して動画見たい(CarPlay対応)場合
→1)AI BOXのUSB接続で見る方法 - 通信料を払ってでも事前ダウンロード無で自由に動画見たい(オーディオ取外交換不可でHDMI端子が車にある)場合
→4)Fire TV StickのHDMI入力で見る方法 - 通信料を払ってでも事前ダウンロード無で自由に動画見たい(オーディオ取外交換不可でHDMI端子が車に無い)場合
→1)AI BOXのUSB接続で見る方法
上記の通り、
- 「通信料を節約したいかどうか」
- 「HDMI端子が装着済かどうか」
- 「車がCarPlay対応かどうか」
によって、おすすめの方法が変わってきます。
自分に合った動画閲覧方法をお選びいただければと思います。
最後に以下の通り、いろいろな観点で「車で動画を見る方法」について詳しくまとめた別記事もありますので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。