ディスプレイオーディオなど車でYouTube等の動画を見る5つの方法

カーナビやディスプレイオーディオなど車の画面でYouTube(ユーチューブ)動画を見たいけど、どうやったら見れるか分からない・・・と思ったことは無いでしょうか?

我が家もFire TV購入以降そうですが、世間一般でもAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)やYouTube(ユーチューブ)を見る時間が増え従来のTV(テレビ)番組を見る時間が大幅に減っています。

このようにTV番組以外の動画メディアが広がってますが、車の中の動画対応は整備が遅れており、地デジのTV番組は見れてもYouTubeなどの動画メディアが簡単には見れず、時代に追いつけて無いのが実情です。

そこでこの記事では、「YouTubeやAmazon Prime Videoなどの動画メディアをディスプレイオーディオの画面など車の中で見る方法」について、詳しく書かせていただきます。

ここで紹介させていただく方法は、私がカーオーディオの開発現場を10年以上経験してたどりついたノウハウでもあるので、

  • 家でYouTube等の動画を見る人
  • 車でYouTube等の動画を見たい人
  • トヨタディスプレイオーディオ装着車に乗っている人
  • トヨタディスプレイオーディオ装着車を購入検討されている人

には特に参考にしていただけると思います。

また以下の通り、いろいろな観点で「車で動画を見る方法」について詳しくまとめた記事も作りましたので、合わせてご参考にどうぞ。

テレビを走行中でもリアルタイムやオンデマンドで見る方法
⇒”ディスプレイオーディオでテレビを走行中も見る4つの方法
CarPlayでYouTube/アマゾンプライムビデオ動画を見る方法
⇒”CarPlayでユーチューブ/アマプラ動画を見る方法基本4ステップ
Android AutoでYouTube/アマゾンプライムビデオ動画を見る方法
⇒”Android Auto対応車でYouTube動画等を再生する4つの方法
特にアマゾンプライムビデオ動画を車で見る具体的な方法
⇒”アマゾンプライムビデオを車で見るミラーリングなど4つの方法
YouTubeなど様々な動画から車で見れる動画ファイルを作る変換方法
⇒”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法

また、車の中で見るYouTube動画コンテンツとしては、ミュージックビデオもおすすめです。

同乗者が映像を楽しめるのはもちろんのこと、運転者も信号待ちでは映像を走行中は音楽だけでも十分楽しめるからです。

車でミュージックビデオが見れるアプリの選び方
⇒”ミュージックビデオがダウンロードできる/見れるアプリおすすめ4選
映画ワイルドスピードのサントラから人気ミュージックビデオYouTube動画を厳選ランキング
⇒”ワイルドスピード人気曲ランキング!車とお姉さん登場MV10選

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ディスプレイオーディオなど車でYouTube等の動画を見る方法概要

車でYouTube等の動画を見る5つの方法

結論から言うと、車でYouTube等の動画を見る方法は以下の5通りが考えられます。

ここでは、これら5つの方法をお金がかからない順に並べてみました。 なるべく費用を安く済ませたいとお考えの方は、「1)」から順に読んでいただくのがおすすめです。

逆に、お金がかかってもいいので自由に快適に見たいと思われている方は逆の順番に「5)」からお読み下さい。

あと、「いやいや、スマホやiPadを車に持ち込んで見るなんて誰でも思いつくわ!」と思われた方、まさにその通りです。

ここであえてスマホやiPadを持ち込んで見る方法も紹介させていただいたのは、一番手っ取り早いからです。

とは言え、この方法には致命的なデメリットもあるので、次章で詳細を紹介致します。

また、「4)」のMP4など動画変換を行う方法については、こちら”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法“の別記事に詳しくまとめてあります。

ミュージックビデオなど同じ動画を何度もリピート再生したい場合は、こちらの方法が後々楽でもあるので、もしよければご参考にどうぞ。

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Bluetooth/Android Auto/CarPlayでは基本的に車でYouTubeは見れない

ところで、トヨタのディスプレイオーディオにも装備されているAndroid Auto(アンドロイドオート)CarPlay(カープレイ)、SDL(スマートデバイスリンク)などのスマホ連携機能、Bluetooth(ブルートゥース)接続では、基本的にはYouTube等の動画を見ることはできないので注意が必要です。

ただし、CarPlay接続用のUSBポートCarPlay AI BOXを接続すればYouTube等の動画が見れるようになるので、こちらCarPlay AI BOXやブラウザ対応ナビで車で見る方法の章で後ほど詳しく説明します。

ちなみに、ディスプレイオーディオのスマホ連携機能の使い方については、こちら”アンドロイドオート対応無料アプリおすすめ4選!初期設定と追加方法“(Android Autoの場合)とこちら”CarPlayでできることと対応アプリ!Google MAP/Apple Musicの使い方“(Apple CarPlayの場合)の記事に詳しくまとめました。 動画以外にも音楽/ナビ/ゲームアプリを車で使ってみたい人は合わせてご参考にどうぞ。

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1)YouTube等をスマホやiPadを車に持ち込んで見る方法

動画をiPadを車に持ち込んで直接見るイメージ

YouTubeやAmazon Prime Videoなどの動画を一番手っ取り早く車の中で見るのは、iPhoneやアンドロイド等のスマホやiPadを車に持ち込んで、そのまま直接見る方法です。

まず、この方法のメリット・デメリットを整理してみます。

 

動画をスマホやiPadを車に持ち込んで直接見る方法のメリット

スマホやiPadを車に持ち込んで動画を見るメリットは以下の通りです。

  • とにかく手軽(設定・データ準備の手間・追加の部品/ケーブル類不要)
  • スマホだと使い慣れてるので操作しやすい

車と接続するための設定などの手間が不要なのに加え、接続に必要なアダプターやケーブル類などの追加部品が一切不要です。

また、普段スマホで動画を見ている人にとっては、車のディスプレイオーディオやナビなど、新しい機能・新しい操作方法を覚える必要も無く、とても楽です。 使い慣れたいつもの操作だけで済みます。

 

動画をスマホやiPadを車に持ち込んで直接見る方法のデメリット

スマホやiPadを車に持ち込んで動画を見るデメリットは以下の通りです。

  • スマホだと画面が小さい
  • ホルダー等での固定の手間が必要(長時間持ち続けると腕が疲れる)
  • 盗難や夏場炎天下での故障防止のため降車時に持ち歩く必要あり(iPadだと持ち運びにかさばる)
  • YouTubeだとYouTube Premiumでダウンロード+オフライン再生しないと通信料が必要

 

スマホだと画面が小さい

最大のデメリットが画面が小さいことです。 スマホにしては画面が大きすぎと言われているiPhone12 Pro Maxですら6.7インチで、一般的な車の最小ディスプレイサイズである7インチよりも小さいです。

主な車種のトヨタディスプレイオーディオの画面サイズは以下の通りです。

  • ヤリス/ヤリスクロス: 7~8インチ
  • RAV4:8~10.5インチ
  • 新型ハリアー:8~12.3インチ
  • アルファード/ヴェルファイア:9~10.5インチ

振動する車の中で長時間画面を見るには、スマホ画面だと小さく目が疲れてしまいます。

 

ホルダー等での固定の手間が必要

また、長時間手で持っておくわけにもいかないので(これも疲れる)、固定するホルダー等も欲しくなります。

スマホやタブレット固定用のホルダーの購入と車への取り付け、また毎回乗る時にはめて、降りる時に外す手間が必要となります。

 

盗難や夏場炎天下での故障防止のための降車時持ち歩き

では、スマホではなく画面の大きいiPadなどのタブレットを使う場合ですが、降車時に持ち歩く時にかさばるというデメリットがあります。

仮に持ち運ぶのがめんどくさいからといって、車の中に放置すると盗難や故障のリスクがあります。 特に夏場の車内は50~100℃になるので、繊細な電子部品が詰まった機器にとっては非常に過酷で壊れるリスクが高いです。

 

ストリーミング再生時は通信料が必要

最後に、YouTubeも含め動画サービスを車の中で利用する場合、普通に長時間再生するとモバイル通信料がすごいことになります。

そこで通信料を節約する工夫として、事前に動画データをダウンロードし、オフライン再生で見るのがおすすめです。

詳しくは、次章の”ダウンロード(オフライン)再生可能な動画サービスと月額料金等比較一覧“をご確認下さい。

以上が、スマホやiPadを車に持ち込んで動画を見る方法のデメリットと対応です。

2)YouTube等をスマホから車にミラーリングでHDMI入力する方法

MHL-HDMI接続でYoutubeをカーナビで利用中イメージ

車で動画を見る方法として次に手軽な方法が、HDMI外部入力を使い、iPhoneやアンドロイド等のスマホからミラーリングする方法です。

そもそも、YouTube等の動画データをスマホから送信するには、それなりの大容量通信が必要となります。

私たちが一般的に使える、動画伝送にも耐えうる大容量通信可能な接続方法としては、

  • 有線:有線LAN(イーサネット)、HDMIRCA(アナログ)
  • 無線:無線LAN(Wi-Fi)

くらいですが、一般的に車の中で動画伝送で使えるのは、HDMIRCA(アナログ)の2つのみです。

 

Bluetooth通信では車でYouTube等は見れない

例えば、身近な通信方法として、Bluetooth(ブルートゥース)接続もありますが、Bluetoothでは規格・通信容量等の観点で動画伝送は不可能です。

Bluetoothのプロファイルと呼ばれる具体的な機能に関する規格についても動画伝送に対応したものは、スマホやカーナビ・カーオーディオに現状搭載されていません。

Bluetooth接続では、音楽・音声信号は伝送できるものの、YouTube等の動画信号は伝送できないのです。

結果、最も簡単で高品質な動画伝送手段はHDMI接続となるのです。

 

HDMI接続が実質一番手軽でおすすめの動画伝送方式

動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法上図の通り、スマホで再生した動画をHDMI出力し、HDMIアダプタと外部入力キットを経由することで、ディスプレイオーディオなど車に表示させます。

車の画面がスマホ画面と同じ表示になり、鏡のようなのでミラーリングと呼ばれます。

少し手間はかかりますが、実質この方法が1番手軽でおすすめです。

どう手間がかかるかと言うと、次章に書かせていただいた外部入力キットの取り付けが必要となります。

動画をスマホからミラーリングで車にHDMI入力する方法に必要な部品

動画をスマホからミラーリングでディスプレイオーディオなど車にHDMI入力する方法で必要となる部品は以下の2つです。

  • (1)ディスプレイオーディオ対応の外部入力キット(HDMI端子装着車は不要)
  • (2)スマホのHDMI出力ケーブル

車によって必要な部品は変わってきますが、主に以下の3パターンに分けられます。

  • HDMI入力端子もRCA入力端子も両方無い
  • HDMI入力端子は無いがRCA入力端子はある
  • HDMI入力端子がある

例えば、赤白黄色3色のRCA入力端子が装着されている車は、「(1)」の外部入力キットのうちRCA⇔HDMI変換アダプタのみ準備すればOKです。 加えて「(2)」のHDMIケーブルは必要です。

また、アルファード・ヴェルファイアでメーカーオプション装備の「リアシートエンターテインメントシステム」を装着した場合などHDMI入力端子が最初から標準装着されている車は、「(1)」の外部入力キット装着は不要で「(2)」のHDMIケーブルのみ準備すればOKです。

1点注意ですが、HDMI端子・RCA端子共に必要なのは入力端子となります。 出力端子(主に後席ディスプレイ用などの映像出力)では無いのでご注意下さい。

 

1]ディスプレイオーディオ対応の外部入力キット

データシステムのビデオ入力(RCA)ハーネスキットです。

ディスプレイオーディオ用の外部入力キットは、データシステム社とビートソニック社等から発売されていますが、ここでは一例としてデータシステムのものを紹介させていただきます。

ディスプレイオーディオにHDMI入力端子を装備するには、以下3点の部品が必要となります。

  • ビデオ入力(RCA)ハーネスキット
  • TVキット
  • RCA⇔HDMI変換アダプタ

データシステムのビデオ入力(RCA)キットは以下のTV KITの取り付け有無によって品番含めて部品が分かれています。

上記のビデオ入力(RCA)キットは以下のTV KITの取り付け有の場合の部品となります。

TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。

以下のTV KITは、最新のノア、ボクシー、シエンタ等の一部グレードに適合する品番:TTV437B-Dの例です。

以下のTV KITは、最新のハリアー、RAV4、カローラ等の一部グレードに適合する品番:TTV430B-Dの例です。

以下のTV KITは、アルファード、ヤリス、カムリ、ハリアー、RAV4、カローラ等の一部グレードに適合する品番:TTA611の例です。

ディスプレイオーディオにHDMI入力を行うためには、RCA入力キットにさらに追加で以下のRCA⇔HDMI変換アダプタが必要となります。

データシステム ( Data System ) HDMI変換アダプター HDA433-D

データシステム ( Data System ) HDMI変換アダプター HDA433-D

5,335円(09/28 15:50時点)
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ちなみに、上記のような配線キットの取り付けを自分で行うのが不安であれば、専門業者に依頼することもできます。

ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けは可能です。

正直、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。

ナビ・オーディオ等の配線作業を安く依頼する方法について、こちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。

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2]スマホのHDMI出力ケーブル

次にスマホとディスプレイオーディオのHDMI入力端子とを接続するHDMIケーブルを準備します。

スマホのHDMI出力ケーブルはiPhone系とアンドロイド系によって、以下2種類を使い分けます。

  • iPhone系:Apple Lightning Digital AVアダプタ+HDMIケーブル
  • アンドロイド系:USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは変換アダプタ+HDMIケーブル

LightningコネクタではないiPhone4S 以前のドックコネクタ採用のiPhone系モデルや、USB TypeC以外の少し前のアンドロイド系のモデルについては、こちら”iPhone/AndroidスマホをHDMI変換する5つの方法とアダプタの選び方“の記事にてHDMIケーブルやアダプタ使った接続方法について詳しく書かせていただきましたので、合わせてご参考にどうぞ。

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スマホがあれば、どこでもYouTubeなどの動画を手軽に楽しむことができます。 ただ、家の中や車の中など、TV画面やカーナビ画面等さらに大きなディスプレイがある場所では、スマホからHDMI変換アダプタ出力すれば、大画面で快適に見ること[…]

 

Apple Lightning Digital AVアダプタ+HDMIケーブル

以下の通り、新しい世代のiPhone, iPod, iPad(最新のiPad Pro, iPad Airは除く)では、ライトニングコネクタが採用されているため、HDMI出力する際には、HDMI接続ケーブルとLightning Digital AVアダプタを組み合わせて利用することとなります。

対象モデル:

  • iPhone5 以降
  • 第5世代iPod touch 以降
  • 第7世代iPod nano 以降
  • 第4世代iPad 以降
  • 第2世代以前iPad Pro
  • 第3世代以前iPad Air
Apple Lightning - Digital AVアダプタ HDMI変換ケーブル MD826AM/A

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Lightning Digital AVアダプタはApple純正品では無い互換品も販売されておりますが、品質面や偽物買い防止の観点からもApple純正品Apple Lightning Digital AVアダプタを検討されるのがおすすめです。

一方、どうしても純正品だと高額で手が出し辛い場合もあるかと思います。 そのような場合は、こちらLightning Digital AVアダプタ互換品のような互換品の中で評価が高いものを検討いただくのもおすすめです。

HDMI接続ケーブルは片側をカーナビ側のHDMI端子にもう片側をLightning Digital AVアダプタに接続します。

HDMI接続ケーブルもインターネット通販では安かろう・悪かろうな粗悪品も出回っておりますので、インターネット通販でなるべく安く済ませるとしても有名メーカーのものを検討されるのがおすすめです。(私も何度か経験しておりますが、Amazon.co.jp が販売しているものであれば、最悪不良品でも交換・返品してくれます)また、狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。 ELECOMハイスピードHDMIケーブル(2.0m)HDMIケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。

また、Apple Lightning Digital AVアダプタのHDMI接続口の隣にあるLightning給電口に、普段お使いのLightning-USB充電ケーブルを接続します。 HDMIもUSBもデジタルデータ通信の規格ではありますが、

  • HDMI:映像・音声等のデータ通信のみの規格なので、HDMIだけだと充電/給電はできない規格
  • USB:データ通信と充電/給電が両方同時に実現できる規格

なので、Lightning-USB充電ケーブルも必要となります。

車用にUSB充電ケーブルをお探しの方は、スマートフォン充電ケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。

 

USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは変換アダプタ+HDMIケーブル

比較的新しい以下のようなDisplayPort Alternate Mode over USB-C対応Androidスマホでは、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは、USB TypeC to HDMI 変換アダプタ+HDMI接続ケーブルを利用することで、HDMI出力を行うことができます。 どちらの方法でもOKですが、余っているHDMI接続ケーブルなど無いなら一体化されておりコンパクトなUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルを利用し、余っているHDMI接続ケーブルがあるならUSB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用されるのがおすすめです。

対象モデル:DisplayPort Alternate Mode対応Androidスマホ、第3世代以降iPad Pro、第4世代以降のiPad Air(以下は代表的な対応モデル※)

  • GALAXY S8以降/Note8以降
  • Xperia 1/5以降
  • Google Pixel
  • AQUOS R5G/zero5G basic

※世代・OSのバージョン等により非対応の場合もあります

USB TypeC to HDMI変換ケーブルの小さい側の端子をスマホのUSB TypeC端子に接続し、もう片方の通常サイズのHDMI端子側をカーナビ側のHDMI端子へ接続します。 MHL接続とは違い、スマホの充電・給電用のUSB接続は必須ではありません。 こちらも狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。

以下は、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルの例です。

変換ケーブルメーカーの公式対応機器リストは以下の通りです。

  • iPad Pro
  • AQUOS R5G
  • Samsung Galaxy S20+/S20/S10+/S10/S9+/Note10/Note9
  • Huawei P20/P30/P20 Pro/P30 Pro(Liteは非対応)/Mate 10/20/30/10 Pro/20 Pro/30 Pro
  • HTC 10/U11/U11+
  • LG G5~V40

次に以下は、USB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。 こちらはHDMIケーブルと組み合わせて使います。

変換アダプタメーカーの公式対応機器リストは以下の通りです。

  • iPad Pro/iPad Air
  • Samsung Galaxy S10/S9/S8

また長時間使用したい等、スマホを充電・給電しながら使用したい場合は、以下のような充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタと以下のようなHDMIケーブルを使用します。

充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。

以下は私が使用しているHDMIケーブルの例ですが、こちらHDMIケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。

このようにUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルではなく、USB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用した場合、HDMI接続ケーブルが必要となります。 HDMI接続ケーブルは片側をカーナビ側のHDMI端子にもう片側を変換アダプタに接続します。 狭い車内での取り回しとは言え、HDMI端子の位置や前席・後席それぞれからの操作性等を考慮すると余裕を持って2.0m程度の長さのケーブルを選択しておくのがおすすめです。 ELECOMハイスピードHDMIケーブル(2.0m)の詳細情報・最新価格はこちらから確認いただけます。

次章からは、この「動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法」を使った場合のメリット・デメリットについて整理してみます。

 

動画をスマホからミラーリングで車にHDMI入力する方法のメリット

動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法のメリットは以下の通りです。

  • スマホだと使い慣れてるので操作しやすい
  • スマホで見れてる動画であれば全ての動画が車で見れる

こちらの方法で動画を見る場合も基本的な操作はスマホで行います。

よって配線キットの取り付けさえ済ませてしまえば、あとはスマホそのもので動画を見る場合と同じように、使い慣れたスマホを操作するだけで簡単に動画が見れるのがメリットです。

また、スマホの画面をそのままディスプレイオーディオなど車の画面の表示させる仕組のため、スマホの画面で見れている動画であれば全てそのまま車の画面に表示させることができます。

 

動画をスマホからミラーリングで車にHDMI入力する方法のデメリット

動画をスマホからミラーリングでHDMI入力する方法のデメリットは以下の通りです。

  • HDMI入力非対応の場合はHDMI変換+外部入力キットの取付と配線変更が必要
  • スマホ接続時にHDMIケーブル/USBケーブル/変換アダプタ接続が毎回必要
  • YouTube動画の場合はYouTube Premiumでダウンロード+オフライン再生しないと通信料が必要

まず最初のデメリットは、HDMI入力端子が装備されていない車の場合、HDMI変換+外部入力キットの取り付けが必要になることです。 ただし、こちらの部品取り付けは以下の通りカーナビ/カーオーディオ同様に業者に取り付けを依頼してしまえば、ハードルを下げることができます。

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次のデメリットとしては、下図の通りスマホと車を毎回HDMI等のケーブルで接続する手間が必要なことです。

カーナビのHDMI入力端子+HDMIケーブル+USBケーブル

とは言え、手間と言っても慣れれば10秒程度のことなので、そこまで大きなデメリットでは無いかもしれません。

あと、この方法特有のデメリットではありませんが、Youtubeも含め動画サービスを車の中で利用する場合、普通に長時間再生するとモバイル通信料がすごいことになります。

ただし対策として、事前に動画データをダウンロードし、オフライン再生で見ることで通信料の節約が可能です。

次章に事前ダウンロード+オフライン再生が可能な動画サービスを一覧にしてみました。

ダウンロード(オフライン)再生可能な動画サービスと月額料金等比較一覧

ここでは、事前に家のWiFi環境等で動画データをダウンロードしておき、外出先でオフライン再生することで通信料節約が可能な動画サービスを一覧にしてみました。

実は、YouTubeは無料版だとダウンロード機能が無いのです。

家のWiFi環境等で動画データを事前ダウンロードするには、有料版のYouTube Premiumにアップグレードする必要があります。

動画アプリ/
サービス名
月額料金 作品数 ダウン
ロード
(オフ
ライン
再生)
お試し
無料期間
Amazon
Prime
Video
¥600
(¥5,900
/年)

1~
5万本
1ヶ月間
dTV ¥550
12万本
1ヶ月間
Netflix ¥880
1万本

(2019年に終了)
Hulu ¥1,026
7万本
2週間
YouTube
Premium
¥1,180
20億本
1ヶ月間
U-NEXT ¥2,189
18万本
1ヶ月間

ただ、家では無料でも見れる動画に対して事前ダウンロード機能(+広告表示削除機能等々)がついただけで、一気に無料→月額¥1,180とはなかなかの価格UPです。

どうしても車や外でYoutube経由でしか見れない動画を見たいのであれば、YouTube Premiumに申し込むのもありですが、同じ動画サービスでAmazon Prime Videoの場合、月額¥500と半額以下に安いです。

しかも、ネット通販の配送料まで無料になるなど他の特典もあります。

特にYouTubeでしか見れないコンテンツを外で見ることにこだわりが無いなら、YouTubeは家のWi-Fi環境等で無料で見ると割り切り、外ではAmazon等別の安い動画サービスを活用するものアリです。

ちなみにうちの場合、外で動画を見たい場合はAmazon Prime VideoでYouTubeを見たい場合は無料で見れる家のWiFi環境で見るようにしています。 動画サービスだけで月々¥1,000以上は個人的になかなか払う気がしなくて・・・。

3)Fire TV Stickから車へHDMI入力する方法

Fire TV StickからHDMI入力する方法

車で動画を見る方法としてその次に手軽な方法が、同じくHDMI外部入力を使い、Amazon Fire TV Stickを接続、スマホのテザリングや車載用Wi-Fiルーターを活用する方法です。

上図の通り、Amazon Fire TV Stickで再生した動画をHDMI出力し、HDMIアダプタから外部入力することで、ディスプレイオーディオなど車に表示させます。

 

Fire TV Stickから車にHDMI入力する方法に必要な部品

動画をスマホからミラーリングでディスプレイオーディオにHDMI入力する方法で必要となる部品は以下の3つです。

  • (1)ディスプレイオーディオ対応の外部入力キット
  • (2)Fire TV Stick
  • (3)テザリング対応スマホ or 車載用Wi-Fiルーター等(DCT-WR100Dなど)

1つ目の外部入力キットは前章に書かせていただいた通りです。

2つ目のFire TV Stickは、以下の通り家庭用TVでも使われるAmazonのFire TV Stickです。 以下の物より¥2,000程度高い4K対応ものもありますが、車の中で楽しむ分には以下の4K非対応タイプが最適です。

3つ目に必要なのはテザリング対応スマホやモバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)ですが、既にテザリングやWi-Fiルーターをお使いの方はそのままお使いいただければ問題ありません。

これからモバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)を準備される方で基本的に車の中以外で使う予定の無い方は、以下のような車載用のWi-Fiルーターがおすすめです。

車の中での使用に限定されますが、格安の通信料で利用可能です。

 

Fire TV Stickから車へHDMI入力する方法のメリット

Fire TV StickからHDMI入力する方法のメリットは以下の通りです。

  • Fire TV Stickのリモコンを使えば後席からでも操作可能
  • 家のテレビ画面向けコンテンツなので映像や音声がキレイ

ディスプレイオーディオの画面やケーブルで接続したスマホの画面では操作できない代わりに、ワイヤレスリモコンで操作できるので、後席からでも操作可能です。

特に3列席のミニバンやSUVにお乗りの方は、使いやすいかと思います。

また、Fire TV Stickは元々、家用のわりと大き目のテレビ画面への表示合わせて設計されたものなので、4K/HDの高解像度映像や低圧縮音声などかなりキレイなコンテンツが楽しめます。

特に大き目のリア専用画面を装着されてる方には、向いているかと思います。

 

Fire TV Stickから車へHDMI入力する方法のデメリット

Fire TV StickからHDMI入力する方法のデメリットは以下の通りです。

  • HDMI入力非対応の場合はHDMI変換+外部入力キットの取付と配線変更が必要
  • 高解像度データの常時モバイルネットワーク接続でのストリーミング再生なので通信料が必要※(無制限プラン等を推奨)

※Fire TV Stickは主に家の中に固定されたテレビでの動画再生を想定してるのでダウンロード+オフライン再生には対応して無いようです。

他の方法同様、HDMI入力端子が装備されていない車の場合は、HDMI変換+外部入力キットの取り付けが必要になり、手間としてデメリットと言えます。 もちろん、部品取り付けを業者に取り付けを依頼することで楽に対応することもできます。

また、それなりのデータ量に対してモバイル通信料が必要となります。

 

Fire TV Stickを使わずにプライムビデオを見る方法

スマホのプライムビデオアプリからのオフライン再生だと手軽に無料再生可

実は、前章に書いた、「スマホからミラーリングで車にHDMI入力する方法」でも、プライムビデオを見ることはできます。

私のカーナビは7インチのわりと小さい画面サイズなのでそこまで高解像度が必要無いのと、やはり事前ダウンロードしてオフライン再生することで、通信料を一切使わずに無料で再生することにこだわって使用しています。

下図は、iPhone内のプライムビデオアプリからApple Lightning Digital AVアダプタ経由でカーナビ画面へのHDMI出力例です。

iPhone8のプライムビデオアプリからLightningアダプタでHDMI出力例

初代ワイルドスピードでレティが初登場するシーンです(ワイスピファンなんです・・・)。

 

iPhoneでプライムビデオアプリが再生エラーになる場合の対処法

iPhone内のプライムビデオアプリからカーナビ画面へHDMI出力する場合、下図のような「再生エラー」が発生する場合があります。

私の環境では、ストリーミング再生時は問題無いのですが、事前にダウンロードしたオフライン用データから再生する場合に毎回発生します。

(なぜかアンドロイドスマホのプライムビデオアプリでは発生しません・・・)

このような場合の対処法として、

  1. 一度、Lightning Digital AVアダプタをiPhoneから取り外す
  2. Lightning Digital AVアダプタを挿入しない状態で動画再生開始
  3. 動画を再生したまま、再度Lightning Digital AVアダプタを挿入

の手順を行うことで、問題無く再生できました。

このように、オフライン再生による通信料無料にこだわった動画再生も個人的にオススメです。

繰り返しになりますが、外出先でオフライン再生することで通信料節約が可能な動画サービスを一覧にしてみました。

動画アプリ/
サービス名
月額料金 作品数 ダウン
ロード
(オフ
ライン
再生)
お試し
無料期間
Amazon
Prime
Video
¥600
(¥5,900
/年)

1~
5万本
1ヶ月間
dTV ¥550
12万本
1ヶ月間
Netflix ¥880
1万本

(2019年に終了)
Hulu ¥1,026
7万本
2週間
YouTube
Premium
¥1,180
20億本
1ヶ月間
U-NEXT ¥2,189
18万本
1ヶ月間

ちなみに、YouTubeは無料版だとダウンロード機能が無いです。

家のWiFi環境等で動画データを事前ダウンロードするには、上記の有料版のYouTube Premiumにアップグレードする必要があります。

4)YouTube等をMP4変換して車のUSB/SDカードで見る方法

動画をMP4に変換してUSB入力する方法

次からはHDMI入力を使わない方法です。

上図の通り、パソコンで動画データをディスプレイオーディオなど車で再生可能なフォーマットに変換し、USBメモリやSDカード経由で入力して再生します。

ここからは少しハードルが上がりますが、このようにHDMI入力を使う以外にも車で動画を見る方法はあります。

 

動画をMP4変換して車のUSB/SDで見る方法に必要な部品

動画をMP4に変換してUSB/SD入力する方法で必要となる部品は以下の3つです。

  • (1)パソコン
  • (2)動画データ変換ソフト・アプリ
  • (3)USBメモリ、SDカード等

パソコンもUSBメモリも既にお持ちの方は追加で必要となるハードウェアはありません。

フリーソフト等でも良いので、動画変換ソフトが必要です。

動画変換含めた詳しい方法については、こちら”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法“の記事にまとめてみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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動画をMP4変換して車のUSB/SDで見る方法のメリット

動画をMP4に変換してUSB/SD入力する方法のメリットは以下の通りです。

  • 車の改造が不要で手軽(追加の部品/ケーブル類不要)
  • 車の画面で直接操作できる
  • オフライン再生通信料節約

車の配線変更等の改造が不要なため、リース車、レンタカー、家族の車であっても対応させやすいのがメリットです。

また、ケーブルで接続したスマホの画面やリモコンで無く、ディスプレイオーディオ等の車の画面で直接操作することができます。

 

動画をMP4に変換して車のUSB/SDで見る方法のデメリット

動画をMP4に変換してUSB/SD入力する方法のデメリットは以下の通りです。

  • 変換データ作成用のパソコンが必要
  • 変換データ作成の手間が必要
  • 利用規約に従うとYouTube動画は見れない(スマホ等モバイル環境でのYouTube Premium利用時以外ダウンロード禁止)

一番のハードルは、利用規約違反となるのでYouTube動画が見れないことです。

もちろん、自分が個人的に撮影した動画等、著作権や規約上問題の無いものであれば、見ることができます。

5)YouTube等をCarPlay AI BOXやブラウザ対応ナビで車で見る方法

最後は、YouTube等の動画をCarPlay AI BOXまたはブラウザ対応カーナビ経由で見る方法です。

  • CarPlay AI BOX:車のCarPlay対応が必要
  • ブラウザ対応カーナビ:車のカーナビのブラウザ対応が必要

との制約条件がありますが、仮にCarPlayやブラウザに非対応のカーナビ・カーオーディオをお使いであっても、CarPlay対応のカーナビやブラウザ対応のカーナビに丸ごと交換してしまえば、ある意味シンプルにYouTube等の動画が見れてしまいます。

 

CarPlay AI BOXでYouTube等の動画を見る方法

まずは、CarPlay AI BOXでYouTube等を見る方法です。

CarPlay AI BOXでYouTube等を見る方法

 

上図の通り、CarPlay対応のカーナビやディスプレイオーディオにCarPlay AI BOXと呼ばれる機器をUSB接続することで、通常のCarPlayでは閲覧不可能なYouTubeやAmazon Primeアプリを利用可能にする方法です。

 

CarPlay AI BOXを利用する方法のメリット

CarPlay AI BOXを利用する方法のメリットは以下の通りです。

  • ほぼ車の改造が不要で手軽(USB接続のみでOK)
  • 車の画面で直接操作できる
  • AI BOX本体ストレージにダウンロード+オフライン再生通信料節約(アマプラ等)も可能

CarPlay AI BOXをUSBケーブル接続さえしてしまえば、複雑な取付作業や改造は不要なので、リース車、レンタカー、家族の車であっても動画対応させやすいのがメリットです。

また、ケーブルで接続したスマホの画面やリモコンで無く、ディスプレイオーディオ等の車の画面で直接操作することができ、とても操作がしやすいです。

 

CarPlay AI BOXを利用する方法のデメリット

CarPlay AI BOXを利用する方法のデメリットは以下の通りです。

  • CarPlay非対応カーナビ・カーオーディオでは使えない
  • カーナビの起動時間に加えCarPlay AI-BOXのシステム起動待ち時間が10秒程度毎回必要
  • 将来もしYouTube等の動画アプリのOSサポートが終了したら使用不能になる
    (現在最新のCar Play AI-BOXはAndroid12搭載だが数年後にはサポート終了の可能性あり)

これらの問題の直接的な対処方法は無いので、CarPlay AI BOXは以下にあてはまる方にだけおすすめの方法となります。

  • 車がCarPlay対応の人(トヨタのディスプレイオーディオ搭載車など)
  • エンジン始動後に動画や音楽が始まるタイミングが十数秒遅くても我慢できる人
  • 2~3万円程度のCar Play AI-BOXなら5~6年使用後にもしもサポート終了しても納得できる人
    (10年以上使い続けるのは難しいと思います)

 

CarPlay AI BOXでYouTube等を見る具体的手順

CarPlay対応のカーナビやディスプレイオーディオでCarPlay AI BOXを使ってYouTube等を見る具体的手順は以下の通りです。

  1. CarPlay AI BOXを用意
  2. USBケーブルでCarPlay AI BOXとCarPlay対応オーディオを接続
  3. Wi-Fi環境等でCarPlay AI BOXにYouTube/Amazon Prime等の動画アプリをインストール
  4. Wi-Fi環境等でCarPlay AI BOXへ動画データをダウンロード
  5. CarPlay対応オーディオから快適にCarPlay AI BOX内の動画データを再生

動画データは、事前にダウンロードせずにテザリング等のWi-Fi環境やモバイルネットワーク環境下でストリーミング再生することも可能です。

もし、CarPlay AI BOXの接続がうまくいかない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラーの対処方法をまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。

また、さらに詳しい手順を知りたい場合は、

の記事に実際の画面表示も含めたより詳しい手順をまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。

 

CarPlay AI BOXは2万円前後から購入可能

CarPlay AI BOXとは、Android OSで動作しディスプレイ画面を搭載していないCarPlay接続が可能なスマホのようなものです。

以下のようにAmazon等で購入することができ、最大手OTTOCAST(オットキャスト)のU2-GT場合、一般的に10~20万円のカーナビ本体と比べると安いものの、HDMI入力キットや変換ケーブルと比べるとやや高額で4万円程度となります。

とは言え、最近ではCarPlay AI BOXの開発するメーカーが増加し、価格競争の結果として以下のような2万円前後で購入可能で割安なCarPlay AI BOXも発売されるようになりました。

 

YouTube対応CarPlay AI BOXの性能/価格比較一覧

CarPlay AI BOXをこれから検討される方の参考になるよう、CarPlay AI BOXの性能や価格についての比較一覧表を以下の通りまとめてみました。

注意すべき点は、CarPlay AI BOXもスマホなどと同じように性能進化のスピードが速く、ハードウェアの性能差による価格幅も大きいので、

  • 発売直後割高な機種を買わないこと(わりとすぐに価格下落)
  • 性能不足だと実質使い辛いので安さだけで選ばないこと
  • 無駄に高額にならないよう必要十分な機能/性能を見極めること

が大切です。

機種名






SoC
(CPU)
RAM
+
ROM
OS You
Tube
Ama-
zon
Prime
SIM

HD
MI

Heri-
lary
C3

1.7


Rockchips
RK3326
1.5GHz

2+8
GB

And-
roid
8.1
Heri-
lary
C
6
C9

1.8


Qualcomm
QCM2290
2.0GHz

2+8
GB

And-
roid
11
Heri-
lary
C7

4.0


Qualcomm
SM6125
Snapdragon
665/2.0GHz

4+64
GB

And-
roid
11
Heri-
lary
C8

4.2


Qualcomm
SM6125
Snapdragon
665/2.0GHz

4+64
GB

And-
roid
11

(出力
のみ)
Carlin-
Kit
V3
mini

2.5


Qualcomm
QCM2290
2.0GHz

3+32
GB

And-
roid
11
Carlin-
Kit
V3

3.1


Qualcomm
SDM450
Snapdragon
450/1.8GHz

4+64
GB

And-
roid
9
Carlin-
Kit
Tbox
Plus
64GB

3.5


Qualcomm
SM6125
Snapdragon
665
1.8+2.0GHz

4+64
GB

And-
roid
12
オット
キャスト
U2-PLUS

4.0


Qualcomm
SDM450
Snapdragon
450/1.8GHz

4+64
GB

And-
roid
9
オット
キャスト
U2-GT

4.4


Qualcomm
SM6125
Snapdragon
665/2.0GHz

4+64
GB

And-
roid
10
オット
キャスト
PICASOU
2

5.3


Qualcomm
SM6125
Snapdragon
665/2.0GHz

4+64
GB

And-
roid
10

(出力
のみ)
オット
キャスト
PICASOU
2 Pro

6.0


Qualcomm
SM6125
Snapdragon
665/2.0GHz

4+64
GB

And-
roid
10

(入力

出力)

上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。

CarPlay AI BOXのおすすめ機種をまとめると、以下の通りです。

CarPlay AI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較!そもそも何ができる!?“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

 

CarlinKit Tbox Plusが高性能かつコスパ優秀なCarPlay AI BOXでおすすめ

最もおすすめのCarPlay AI BOXは、サクサク動作する高性能なハードスペックの割に価格も割安CarlinKit Tbox Plusです。

同じハードウェアスペックである、Qualcomm(クアルコム)のSM6125 Snapdragon 665(スナップドラゴン665シリーズ)を採用しているオットキャスト U2-GTと比較しても4.4万円→3.5万円と1万円弱も割安Herilary C7と比較しても4.0万円→3.5万円と5千円も割安に購入できます。

さらにソフトウェアスペックもAndroid OS 12で他機種より新しいです。

ちなみに、CarlinKit Tbox Plusには上記の4+64GBモデルと、下記の8+128GBモデルがあります。

メモリ容量が異なるだけでSoC(CPU)の性能は同じなので、大量にオフライン再生用データ等をダウンロードする予定が無ければ、4+64GBモデルで十分ですが、長く使いたい場合はできるかぎり高スペックなものを選んでおくのもおすすめです。

逆に最も低価格でYouTubeが見れるのはHerilary C3(ヘリラリ C3)で、約1.7万円というコストパフォーマンスですが、YouTubeは見れるのにアマゾンプライムが見れなかったりCPUやメモリの性能がギリギリで画面操作の反応がサクサクでは無いです。

まずは価格を抑えてCarPlay AI BOXを試してみたいという方には良いかもしれませんが、長く使い続けたいと考える方は、CarlinKit Tbox Plusの方がおすすめです。

ちなみに、CarlinKitのAI BOXの選び方や具体的にできる事の詳しい内容については、こちら”Carlinkit最新おすすめ全種類の価格x性能比較!CarPlayでYouTubeを“の記事に私の実体験を元に整理しましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

 

YouTube対応CarPlay AI BOX接続可能車

YouTubeが見れる、CarPlay AI BOXが接続可能な車は、一言で言うとApple CarPlay対応車です。

ただし、最近ワイヤレス(無線)のCarPlay対応車が少しずつ増えてきてますが、CarPlay AI BOXを接続するには、有線のCarPlay対応車のみOKです。

つまり、CarPlay AI BOXの対応車種USBケーブル接続による有線CarPlay接続対応車です。

ちなみに、USBケーブル接続による有線Android Auto接続でも利用不可能です。

ほとんどの有線CarPlay対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、

  • 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
  • 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
  • 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R):使用不可能

となっています。

私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車では利用可能なのは間違いないと思います。

 

トヨタのYouTube対応CarPlay AI BOX接続可能車

トヨタの純正ナビは2019年頃からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応し始めました。

具体的には、だいたい2019年頃以降にモデルチェンジした車はCarPlay AI BOX対応と考えて問題ありません。

現状のトヨタ車のCarPlay AI BOX対応車種としては以下の通りです。

  • 有線(+無線)CarPlay対応:新型アルファード/新型ヴェルファイア/新型ノア/新型ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラ系(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
  • 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)

ちなみに車が無線CarPlay対応であってもAI BOXは無線接続できず有線CarPlay接続のみ対応です。

また、Apple公式サイトにもCarPlay対応状況は記載されており目安にはなりますが、こちらは主に米国市場での対応状況となるので、例えばハリアーがVenza(ハリアーの米国での名前)と書かれてたり、モデルによっては日本向け販売モデルのCarPlay対応時期と大きく違ってたりします。

 

レクサスのYouTube対応CarPlay AI BOX接続可能車

レクサスの純正ナビも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。

よって、2020年頃以降にモデルチェンジした車はCarPlay AI BOX対応と考えて問題ありません。

ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。

現状のレクサス車のCarPlay AI BOX対応車種としては以下の通りです。

  • 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/ES(概ね2022年頃以降)
  • 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)

 

VWのYouTube対応CarPlay AI BOX接続可能車

VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。

よって、2016年頃以降にモデルチェンジした車はCarPlay AI BOX対応と考えて問題ありません。

ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。

現状のVW車のCarPlay AI BOX対応としては以下の通りです。

  • 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
  • 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式

 

ブラウザ対応カーナビでYouTube等を見る方法

次に、ブラウザ対応カーナビでYouTube等を見る方法です。

ネットワーク対応カーナビ(サイバーナビ910/911シリーズ)を利用する方法

 

上図の通り、サイバーナビ911/912シリーズ等のネットワークに直接接続できブラウザ表示対応が可能タイプのカーナビを使い、ネットワーク上の動画ファイルを直接カーナビへ表示させて再生します。

例えば、以下のパイオニア(カロッツェリア)サイバーナビ AVIC-CZ912-DC ネットワークスティックセットなどがネットワークブラウザ対応ナビです。

こちらのモデルの場合、スマホ接続・データ変換・Fire TV Stick接続等は一切不要で、最初から動画を見ることが可能です。

もう少し詳しく言うと、パイオニア(カロッツェリア)サイバーナビの場合、カーナビ上でインターネットブラウザアプリ経由でYouTubeのウェブサイトへアクセスし、動画を見る方式です。

実は純正ナビも含めると、カーナビ上で直接Youtubeを見る方法は、以下の通り2種類の方式が存在します。

  • ネットワークブラウザ対応カーナビで、ブラウザアプリ経由でYouTubeのウェブサイトから動画再生:サイバーナビ、テスラ純正ナビ、トヨタ新型ノア/ヴォクシー純正ナビ、レクサス新型NX純正ナビなど
  • ネットワークアプリ対応カーナビ(Android Automotive OS対応)で、YouTubeネイティブアプリで動画再生:Volvo純正ナビなど

トヨタ車の場合2022年に発売された新型ノア/ヴォクシーから、レクサス車の場合2021年に発売された新型NXから、純正ナビ/ディスプレイオーディオのWeb ブラウザ機能を使うことでYouTubeが見れるようになりました。

ただし、車内Wi-Fiと呼ばれる車の中でWi-Fiが使い放題になる有料オプション(月額1,100円)への加入が条件となるようです。

また、スマホをカーナビ/カーオーディオに接続するAndroid Autoとは全く別で、カーナビ/カーオーディオ用のOSとしてAndroid Automotiveと呼ばれるものがあります。

このAndroid Automotiveを採用しているカーナビ/カーオーディオのうち、Volvoなど一部の車両では今後YouTubeネイティブアプリに対応していく計画が、2022年のCESでGoogleより発表されました。

 

ブラウザ対応カーナビを利用する方法のメリット

ネットワークブラウザ対応カーナビを利用する方法のメリットは以下の通りです。

  • ナビ一式を装着すれば他に何もいらない
  • 車の画面で直接操作できる

ナビのセット一式が装着さえしてしまえば、最も簡単手軽に動画を見ることができます。

 

ブラウザ対応カーナビを利用する方法のデメリット

ネットワークブラウザ対応カーナビを利用する方法のデメリットは以下の通りです。

  • ナビユニットごと交換が必要
  • トヨタのディスプレイオーディオ装着車の一部など装着できない車では対応不可
  • 常時モバイルネットワーク接続が前提となり通信料が必要

最大のデメリットはナビユニットごと交換・取り付けが必要なので、トヨタのディスプレイオーディオ装着車の一部など、そもそも装着ができない車があることです。

また、格安な通信プランで使える場合が多いとは言え、モバイル通信料が必要となるのもデメリットです。

 

ディスプレイオーディオなど車でYouTube等の動画を見る方法まとめ

車で動画見ながら快適ドライブ中イメージ

最後に車でYouTube等の動画を見る方法について、おすすめの対応方法まとめると以下の通りとなります。

  • 通信料を節約して動画見たい(HDMI端子が車にある)場合
    2)スマホからミラーリングでHDMI入力(HDMI外部入力キット不要)
  • 通信料を節約して動画見たい(HDMI端子が車に無い)場合
    2)スマホからミラーリングでHDMI入力(HDMI外部入力キット必要)
  • 通信料を節約して動画見たい(CarPlay対応)場合
    5)CarPlay AI-BOXを利用
  • 通信料を払ってでも事前ダウンロード無で自由に動画見たい(ディスプレイオーディオ取外交換不可でHDMI端子が車にある)場合
    3)Fire TV StickからHDMI入力
  • 通信料を払ってでも事前ダウンロード無で自由に動画見たい(ディスプレイオーディオ取外交換不可でHDMI端子が車に無い)場合
    5)CarPlay AI-BOXを利用
  • 通信料を払ってでも事前ダウンロード無で自由に動画見たい(ディスプレイオーディオレスが選択可)場合
    5)ブラウザ対応カーナビを利用

上記の通り、

  • 「通信料を節約したいかどうか」
  • 「HDMI端子が装着済かどうか」
  • 「車がCarPlay対応かどうか」
  • 「ディスプレイオーディオが取外交換できるかどうか」

によって、おすすめの方法が変わってきます。

自分に合った方法をお選びいただけると幸いです。

 

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