CarlinKit(カーリンキット)のTboxと呼ばれる機器があれば、CarPlay対応のカーナビ・ディスプレイオーディオにUSB接続するだけで、YouTubeやAmazonプライムなどの動画アプリが使えるようになります。⚡
このようにCarlinKit Tboxを使えば車で動画が見れるので同乗者にも喜ばれる快適なドライブができますが、CarlinKitには8種類以上ものラインナップがあり、どれを選べばいいか迷われる方も多いです。😵
そこでここでは、CarlinKit のTbox Plus、Tbox Ambient、V3など5種類以上の機器を2年以上使い倒してきた私の実体験と自動車エンジニアの視点から、以下項目について解説していきます。
- 最新カーリンキットの人気ランキング
- カーリンキットとオットキャストとの比較
- カーリンキットでできること
以下の悩みをお持ちの方には、特に参考になるかと思います。
- 走行中にYouTubeやアマプラ動画が見たい人
- カーリンキットの種類が多くて迷ってる人
- カーリンキットとオットキャストで迷ってる人
CarlinKit Tbox 最新機種比較ランキング
まずは、CarlinKit (カーリンキット)の最新製品 Tboxシリーズの中から3機種を厳選し、良い点・良くない点を比較しながら、ランキング形式で紹介していきます。🏆
結論から言うと、上位3機種は以下の通りです。
- 【1位】高性能機種 Tbox Ambient / Plus 128GB
- 【2位】高コスパ機種 Tbox Ambient / Plus 64GB
- 【3位】高機能機種 Tbox UHD HDMI
ここからは、各機種毎の良い点と良くない点(メリット・デメリット)について詳しく解説していきます。
【1位】Tbox Ambient / Plus 128GB |高性能機種
実際に私が使ってみた結果、CarlinKit(カーリンキット)の最新AIBOXラインナップの中で最もおすすめできるランキング1位は、CarlinKit Tbox Ambient 128GBモデルです。🎉
このモデルは、2023年末に発売で、SIM対応、クアルコム製CPU(SoC)搭載、RAM8GB搭載と申し分のないハードウェアスペックを誇ります。
ライバル機種はオットキャスト OttoAibox P3ですが、ハードウェアスペックはHDMI端子が無い以外ほぼ同じなのにOttoAibox P3よりもCarlinKit Tboxの方が2万円も安いです。しかも、アンドロイドOSのバージョンは、OttoAibox P3のAndroid 12に対して、CarlinKit TboxはAndroid 13と、最新スペックでむしろ有利です。
HDMI入出力が欲しい場合はオットキャストや上位モデルのCarlinKit Tbox UHD HDMIもおすすめですが、HDMIが不要な場合はCarlinKit Tbox 128GBがコストパフォーマンス的に最も優れたモデルです。
また、ケース外観にイルミネーション機能が無いCarlinKit Tbox Plus 128GBモデルならさらに安く手に入ります。
CarlinKit Tbox 128GBのメリット・デメリット
CarlinKit Tbox 128GB モデルの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
最高性能(クアルコムSM6225/QCM6125+メモリ8GB)で量販スマホ並の安定した反応速度
ほぼ同スペックのオットキャストOttoAibox P3より2万円も安い
本体128GB+最大128GBのSD外付け対応でオフライン用コンテンツを超大量に保存可能
一部の車で必要となるUSB電源補助(Y字)ケーブルが付属されておらず別売り
HDMI出力機能が無い
ケースの見た目がシンプル過ぎてやや安っぽい
CarlinKit Tbox 128GBの最新価格と購入方法
CarlinKit Tbox 128GBの最新価格は以下の通りです。
CarlinKit Tbox Ambient Android13.0システムAi Box 8+128GBワイヤレスCarPlay/ Android Autoアダプター Yo...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
CarlinKit TBox Plus Android13.0システム 日本限定版 8+128GB 無線Android Auto&CarPlay ai box ワイヤレ...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
Tbox Plus 128GBとTbox Ambient 128GBの最大の違いはSoCがQCM6125かSM6225かの違いですが、スペック的にはSM6225が上であるものの、私が実際に使ってみた限り有意な性能差は無しでした。よって、ケース外観のフルカラーイルミネーション機能の有無と価格差でどちらかお好きな方を選択いただければと思います。
定価は40,000円程度ですが、こちらも不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
AIBOXは安い買い物では無いので、私も最初は価格安めのCarlinKit V3と呼ばれる2万円程度のモデルを購入しました。しかし使ってるうちに操作のモタツキがガマンできなくなり、高性能モデルのCarlinKit Tbox 128GBに買い替え直してる状況です。ある程度長く使う予定であれば、最初から高性能モデルを買っておくのが絶対おすすめです。
私は現在こちらのCarlinKit Tbox Ambinet 128GBをメインで使ってますが、特にRAM容量8GBの威力が素晴らしく、操作のモタツキが全く無くとても快適です。
ちなみに、現在世の中で販売されてるAIBOXの中でRAM容量8GBを搭載してる超高性能モデルは、私が知る限りこちらのCarlinKit TBox 128GB・CarlinKit Aibox-HDMI・オットキャスト PICASOU3・DRIVIM CPC200 TBox 128GBモデルくらいです。
CarlinKit AIBOXの最上位機種であるTbox PlusやTbox Ambientについてさらに詳しく知りたい方は、こちら”Carlinkit Tbox Plus/Ambientの設定・接続方法“の記事に私が実際に使ってみて分かった設定や接続のノウハウをまとめてありますので、合わせてご参考にどうぞ。
Carlinkit (カーリンキット)Tbox Plus や Tbox Ambient は、YouTubeなど動画が車の画面で見れるようになるCarPlay AI BOXと呼ばれる機器の1つです。 Carlinkit Tbox[…]
【2位】Tbox Ambient / Plus 64GB | 高コスパ機種
次にCarlinKit AIBOXとして2番目におすすめできるランキング2位は、CarlinKit Tbox Ambient 64GBモデルです。🎉
このモデルも、同じく2023年末に発売で、SIM対応、クアルコム製CPU(SoC)搭載ですが、RAM+ROM容量が4GB+64GBと実用レベルに抑えられ、無理なくコストダウンが図られています。
見た目は上位モデルのCarlinKit Tbox Ambient 128GBと全く同じで、ケース外観にイルミネーション機能が無いCarlinKit Tbox Plus 64GBモデルも選択可能です。
CarlinKit Tbox 128GBモデルと比べて64GBモデルはメモリ容量が、RAM:8→4GB、ROM:128→64GBと必要最小限になっており、その分5,000円も安く買うことができます。RAMの8GBと4GBの違いについて、実際に使い比べてみましたが、正直、実使用で問題を感じるレベル差は無いです。
CarlinKit Tbox RAM容量の違い比較 | ||
---|---|---|
機種名 | RAM | 使ってみた感想 |
Tbox 64GBモデル |
4GB | ナビアプリx1+動画アプリx1で 同時起動しても問題無し (不使用アプリはこまめな終了がおすすめ) |
Tbox 128GBモデル |
8GB | ナビアプリx2+動画アプリx2で 同時起動しても問題無し (同時起動アプリが多くても重くなりにくい) |
また、ROMは必要であればSDカードで+128GBまで増設可能なので、高画質動画やハイレゾ音源を相当大量にダウンロードしない限りは十分な容量です。メモリは多い方が安心感はありますが、その分価格も高くなるので、メモリ容量と価格のバランスにこだわる方は、こちらのCarlinKit Tbox 64GB モデルがおすすめです。
さらに、このモデルのライバル機種であるオットキャストPICASOU2と比べると、ハードウェアスペックはHDMI端子が無い以外ほぼ同じなのに1万円も安いです。またアンドロイドOSのバージョンは、オットキャストPICASOU2のAndroid 10に対して、CarlinKit Tbox PlusはAndroid 13と最新スペックでむしろ有利です。
HDMI入出力が欲しい場合はオットキャストやCarlinKit Aibox-HDMIなどに選択肢が絞られますが、HDMIが不要な場合はCarlinKit Tbox Plusが圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。
CarlinKit Tbox 64GBのメリット・デメリット
CarlinKit Tbox 64GB モデルの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
ほぼ最高クラス性能(クアルコムSM6225/QCM6125+メモリ4GB)で量販スマホ並の安定した反応速度
ほぼ同スペックのオットキャストPICASOU2より1万円も安い
本体64GB+最大128GBのSD外付け対応でオフライン用コンテンツを大量に保存可能
一部の車で必要となるUSB電源補助(Y字)ケーブルが付属されておらず別売り
HDMI出力機能が無い
ケースの見た目がシンプル過ぎてやや安っぽい
USB電源補助ケーブルとは以下のようなものです。CarlinKit Tbox 64GBモデルのライバル機種PICASOU2にUSB電源補助ケーブルが付属されてるとしても、価格差の6,000円を考えると、1,000円程度のUSB電源補助ケーブルを追加購入してもまだお釣りがきます。
アイ・オー・データ USB電源補助ケーブル 電力供給 日本メーカー UPAC-UT07M
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
CarlinKit Tbox 64GBの最新価格と購入方法
CarlinKit Tbox Plus 64GBの最新価格は以下の通りです。
CarlinKit TBox Plus 4+64GB Android13.0システム ai box ワイヤレスCarPlayアダプター 無線Android Auto&...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
定価は35,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。購入ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。CarlinKitより有名なOTTOCASTの場合、オートバックスやイエローハットなどの一部の実店舗では取り扱いがありますが、CarlinKitの場合は基本的にネット通販のみの取り扱いです。ただ、一般的にネットの方が価格が安いことや取付作業がUSB端子に挿すだけなので、ネット通販での購入で全く問題無いと思います。
【3位】Tbox UHD HDMI | 高機能機種
最後にCarlinKit AIBOXとして3番目におすすめできるランキング3位は、CarlinKit Tbox UHD HDMIです。🎉
このモデルは、2024年央に発売されたフラッグシップモデルで、同じくSIM対応、クアルコム製CPU(SoC)搭載ですが、CarlinKit初のHDMI出力ポートを搭載したモデルとなっています。
こちらのモデルもライバル機種は、オットキャスト OttoAibox P3です。HDMI対応含めてハードウェアスペックはほぼ同じなのにOttoAibox P3よりもCarlinKit Tbox UHD HDMIの方が1万円も安いです。しかも、アンドロイドOSのバージョンは、OttoAibox P3のAndroid 12に対して、こちらのTbox UHD HDMI はAndroid 13と、最新のソフトスペックでむしろ有利です。
CarlinKit Tbox UHD HDMIのメリット・デメリット
CarlinKit Tbox UHD HDMIの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
最高性能(クアルコムSM6225+メモリ8GB)で量販スマホ並の安定した反応速度
ほぼ同スペックのオットキャストOttoAibox P3より1万円も安い
本体64GB+最大128GBのSD外付け対応でオフライン用コンテンツを大量に保存可能
一部の車で必要となるUSB電源補助(Y字)ケーブルが付属されておらず別売り
HDMI出力機能はあるが入力機能は無い
CarlinKitのモデルの中では最も価格が高い
CarlinKit Tbox UHD HDMIの最新価格と購入方法
CarlinKit Tbox UHD HDMIの最新価格は以下の通りです。
Carlinkit Aibox-HDMI アダプター ワイヤレスCarPlay/Android Auto 8+128GB JP版 純正で有線CarPlay/有線An...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
定価は40,000円程度ですが、こちらも不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
PR
CarlinKitとOttocastの違い比較
ここからは、CarPlay AI BOXの後発ブランドCarlinKit(カーリンキット)と最大手ブランドOTTOCAST(オットキャスト)との違いについて比較してみます。CarlinKitはAIBOXブランドとしては後発で、2014年設立のフイゾー ユンリアン テクノロジー (Huizhou Yunlian Technology)社という中国の企業が展開するブランドです。
このCarlinKitに対し、最大手メーカーで、2009年設立のカルチザン (Cartizan)社展開するブランドがOTTOCASTです。CarlinKitは後発ブランドですが、性能などで負けてるわけでは無く、後発ならではのリーズナブルな価格戦略などで、OTTOCASTを上回る部分もあります。スマホのキャリアで例えるなら、
- CarlinKit:Ottocastより歴史は浅いが価格が安い (Softbankのような後発ブランド)
- Ottocast:安心だけど価格が少し高い (ドコモのような老舗ブランド)
といったイメージです。
最大手ブランドOTTOCASTに特化したAIBOXの選び方や具体的できる事については、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
CarlinKitがOttocastより有利な点と不利な点
私がCarlinKitとOttocastの両方を実際に使ってみて感じた有利・不利な点は以下の通りです。
CarlinKitの方が同スペックのOttocast機種より1万円以上安い
CarlinKitの方が起動時間が概ね早い
CarlinKitの方がどの画面からでもメニューに入れて手軽に”Task kill”操作などが可能
CarlinKitだとHDMI出力端子搭載機種がUHDの1モデルのみ
CarlinKitの方がトラブル発生時等に調べる情報源(ブログ, YouTube)が少ない
CarlinKitの方がケースの見た目がシンプル過ぎてやや安っぽい
上記の通り、CarlinKitがOttocastに及ばない不利な点はいくつかありますが、致命的とは言えず、むしろ有利な点の方が多いです。
AIBOX共通のメリット・デメリット
次に、CarlinKitやOttocastに限らず、ほぼ全てのAIBOXに共通するメリット・デメリットは以下の通りです。
YouTube/プライムビデオ/TV(見逃し配信含)等が見れる
キャンセラー取付無で走行中も見れるし操作もできる
USBで挿すだけの簡単取付なので取付作業代が不要
また、スマホやCarPlay/Android Auto接続での操作性と比べると、以下のデメリットがあります。
操作や表示の反応がやや悪い、たまにアプリが落ちる
一度エンジン切った後(コンビニ休憩等)、続きから再生できない(特に動画アプリ)
アプリ内の表示レイアウトのバランスが悪い(高解像度のスマホを画面前提設計のため)
これらのAIBOX共通のデメリットは、多少はイライラするものの、使い続けれないレベルの致命的欠点では無いです。つまり、CarlinKitならではの不利な点やAIBOX共通のデメリットなど様々なマイナス面はあるものの、トータルで考えると、メリットがデメリットが上回るため、結果として十分使ってみる価値はあるのです。
ちなみに私は上図のCarlinKit Tbox Ambient 128GBと下図のCarlinKit Tbox Plus 128GBを実際に自腹購入して使ってますが、全く問題無く使用可能です。
PR
CarlinKitの種類と対応アプリ
CarlinKitの種類
CarlinKit (カーリンキット) は、CarPlay AI BOXのブランド名や製品名として使われることが多いですが、CarlinKitブランドの製品としては、以下2種類の機器があります。
- CarPlayやAndroid Autoの有線接続を無線化するワイヤレスアダプター
- CarPlay有線接続で動画等のアプリが使えるようになるAIBOX
ここで、ワイヤレスアダプターとAIBOXは全然違う機器であり、もしYouTubeやアマプラなどの動画を見たいならAIBOXを選択する必要があり、ワイヤレスアダプターでは見れないので注意が必要です。
CarlinKit Tboxの対応アプリ
CarlinKit Tboxでは、下表のアプリに対応しています。
CarlinKit(カーリンキット) AIBOX 対応アプリ | |
---|---|
動画 | YouTube, Amazonプライム, TVer, Netflix等 |
音楽 | Amazon Music, Spotify等※ (歌詞/Music Video表示対応) ※2025年現在Apple Musicは利用不可 |
カーナビ | Googleマップ, Yahooカーナビ等 |
SNS | X(旧Twitter), Instagram, Facebook等 |
ブラウザ | Chrome, FireFox等 |
ちなみに、音楽アプリで曲再生やアートワーク表示ならスマホのCarPlay/Android Autoでも可能ですが、歌詞やミュージックビデオの表示・再生はAIBOXを使わないと不可能なので注意が必要です。
PR
CarlinKit Tbox, Plus, Ambient UHDでできる具体的なこと
ここからは、CarlinKit Tboxを使うとできることをCarlinKit V3 AIBOXをトヨタのディスプレイオーディオに接続した場合の以下の私の実体験を元に説明していきます。
- ナビアプリと動画アプリの2画面表示
- ナビアプリと音楽アプリの2画面表示(歌詞表示/ミュージックビデオ表示)
- ランチャーアプリの利用とUIカスタマイズ
CarlinKitでナビと動画の2画面表示
まず、CarlinKitのAIBOXでできることとして、最も定番で同乗者に喜ばれるのが、動画アプリが表示可能になることですが、上図の通りナビ地図案内と動画の2画面同時表示も可能です。上図の例では、
- Googleマップアプリ(ナビ地図表示)
- アマゾンプライムビデオアプリ(ちいかわ)
を2画面で同時に表示させています。
ちなみにCarlinKitの場合は、画面上のオンスクリーンメニューを開き2画面表示ボタンを押すことで2画面表示が可能になります。最新のトヨタ・レクサス車のコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオは、2画面表示ができない仕様になってしまったため、CarlinKitのAIBOXを使うことで2画面表示も可能になります。
CarlinKitでナビと音楽の2画面表示
続いて、CarlinKit AIBOXと音楽アプリでできるようになることについて紹介していきます。
音楽アプリのアルバムカバーアート表示
まずはアルバムカバーアートと再生・曲送り操作パネルの表示とナビ地図案内との同時表示です。上図の例では、
- Yahoo!カーナビアプリ(ナビ地図表示)
- アップルミュージックアプリ(アルバムカバーアート表示)
を2画面で同時に表示させています。ただし、ここまでならアップルカープレイやアンドロイドオートでもほぼ同じことが可能です。
音楽アプリの歌詞表示
次にCarPlay AI BOXならでは表示方法として、アルバムカバーアートに加えて歌詞表示が可能です。上図の例ではCarlinKit V3を使って、
- Yahoo!カーナビアプリ(ナビ地図表示)
- アップルミュージックアプリ(歌詞表示)
を2画面で同時に表示させています。さらに具体的な表示として、下図のように歌詞が1行ずつ流れて表示されるので、同乗者はカラオケのように口ずさんだり、歌詞を覚えたり、様々な楽しみ方が考えられます。
音楽アプリのミュージックビデオ表示
さらにCarPlay AI BOXならでは表示方法として、音楽アプリであってもミュージックビデオ動画の表示が可能です。上図の例ではCarlinKit V3を使って、
- Googleマップアプリ(ナビ地図表示)
- アップルミュージックアプリ(ミュージックビデオ動画表示)
を2画面で同時に表示させています。ミュージックビデオ動画は、以下の通り、ドライバーと同乗者の両方が楽しめるコンテンツなので、おすすめです。
- ドライバー:音楽だけ聴いても十分満足できるコンテンツ
- 同乗者:音楽に合わせて映像も見れてさらに満足できるコンテンツ
Carlinkitで2画面表示できない場合の対策方法
最後に、CarlinkitのAIBOXで2画面表示がうまくできない場合の対策方法について書かせていただきます。
2画面分割表示自体は標準的なランチャーアプリで対応可能ですが、プライムビデオやカーナビ等のアプリ側が2画面表示に非対応の場合があり、強制的に2画面対応させるにはマルチウィンドウサイズの変更設定が必要です。また本設定を行うには、まず開発者向けオプション(ディベロッパーモード)の有効化を行います。
Carlinkit Tbox等の開発者向けオプションの有効化方法
Carlinkit Tbox等で開発者向けオプションを有効化するには、下図の通り、「設定」メニュー内の「デバイス情報」をタップし「ビルド番号」と書かれたメニューを表示させ、この「ビルド番号」の部分を「開発者向けオプション(ディベロッパーモード)になりました」と画面に表示されるまで連続で画面タップし続けます。
開発者向けオプション(ディベロッパーモード)が有効になると、下図のようにシステム設定メニュー内に「開発者向けオプション」と書かれたメニューが表示されるようになります。
2画面表示強制対応用のマルチウィンドウでのサイズ変更有効化方法
開発者向けオプションをタップすれば、開発者向けオプションメニューの中に入ることができます。次に開発者向けオプションメニュー内のリストを下のほうにスクロールして行くと、「マルチウィンドウでのサイズ変更不可を有効にする」と書かれたメニューがあるので、こちらをONにします。
これで、プライムビデオやカーナビ等の2画面表示非対応アプリであっても、2画面表示が可能になります。
CarlinKitとランチャーアプリでUIカスタマイズ
最後にこれこそAIBOXならでは表示機能として、CarlinKit AIBOXとランチャーアプリを使ったUI(ユーザーインターフェース)のカスタマイズ例について紹介します。上図は、CarlinKit V3の初期設定のランチャー表示ですが、こちらにCar Launcherという別のランチャーアプリを入れると、下図のような全く異なったレイアウトのUI表示に変更可能です。
アンドロイドアプリの世界では、このようなランチャーアプリは、無料のものも含めて数多く提供されています。ランチャーアプリによるUI変更では、単にレイアウトの変更だけでなく、上記のように少し懐かしいグラフィックイコライザー表示の追加なんかも可能です。
AIBOX全機種比較
CarlinKit Tbox全機種比較一覧表
CarlinKit全機種の比較一覧表を以下の通りまとめてみました。各モデルのスペックや機能の違いをご理解いただけると思います。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
SoC (CPU) |
RAM +ROM |
OS | You Tube |
Amazon Prime |
SIM 対応 |
HDMI 対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
V3 mini |
– (なし) |
||||||||
V3 |
– (なし) |
||||||||
CarlinKit TboxPlus 64GB |
○ | ○ 2.0 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– (なし) |
CarlinKit TboxPlus 128GB |
◎ | ◎ 4.1 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– (なし) |
CarlinKit Tbox Ambient 64GB |
○ | ○ 2.4 万円 |
〇++ Qualcomm Snapdragon SM6225/2.4GHz |
○ 4+64 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– (なし) |
CarlinKit Tbox Ambient SE 64GB |
○ | ○ 2.6 万円 |
〇 Qualcomm Snapdragon SM6115/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– (なし) |
【数量限定】 CarlinKit Tbox Ambient 128GB |
◎ | ○ 4.4 万円 |
〇++ Qualcomm Snapdragon SM6225/2.4GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
– (なし) |
【24年6月発売】 CarlinKit Tbox UHD HDMI |
◎ | ○ 4.8 万円 |
〇++ Qualcomm Snapdragon SM6225/2.4GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○ | ○ nano SIM |
〇 (出力 のみ) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中だと安くなっていて価格が違う場合もあります
改めて、CarlinKitのAIBOXのおすすめ機種3つとそれに当てはまる人は以下の通りです。
CarlinKit Tbox Ambientはまだ新しいので、Tbox Plusより少し価格が高いですが、その分Tbox Plusには装備されて無いイルミネーション機能も搭載されておりTbox Ambientもおすすめです。
CarlinKit TboxはAmazon/楽天/Yahooショッピング等のネット通販からの購入可能ですが、こちらのTbox Ambient含め機種によっては品薄状態が続いているので、なるべく在庫があるうちに確保いただくのがおすすめです。
オットキャストなどはわりと大手ブランドですが、特にCarlinKitはそこまで大きなメーカーでは無いので需給バランスによって品薄になりがちです。このようなモデルは一度在庫切れになると次にいつ入荷されるか不透明なので、欲しいタイミングで手に入らない場合もあるので注意が必要です。実際、CarlinKit V3は私は運よく2022年に購入できましたが、2023年以降売切れ状態が続いており、もう手に入らない可能性が高いです。
CarlinKit以外も含むAIBOX全機種比較一覧表
次にCarlinKit以外のメーカーも含め、ほぼ全種類のAIBOXに対する価格vs性能の比較を行い、おすすめ機種はどれか?について書いていきます。実は、CarlinKitよりさらに多機能な機種、さらに低価格な機種もありますので、ぜひご確認いただきたいです。ちなみに、YouTubeは見れるのにプライムビデオは見れないオットキャストPlay2VideoなどのAIBOXもあるので注意が必要です。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
SoC (CPU) |
RAM +ROM |
OS | You Tube |
Amazon Prime |
2画面 分割 |
HDMI 対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オットキャスト Play2Video Pro |
△ | ○ 1.9 万円 |
△ 非公開 |
△ 2+16 GB |
〇+ Android 12 |
○ | × | × | × |
Herilary C7 |
△ | ○ 2.6 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 11 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
× |
CarlinKit TboxPlus 64GB |
○ | ○ 3.6 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
× |
DRIVIM CPC-200 TboxPlus |
○ | ○ 2.4 万円 |
〇 Qualcomm QCM6225/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
× |
KEIYO APPCAST AN-S109 |
○ | ○ 3.0 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
× |
【24年10月発売】 オットキャスト OttoAibox P3 Lite |
○ | ○ 3.7 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○ | ◎ 5:5 3:7 |
× |
CarlinKit TBoxPlus 128GB |
◎ | ○ 4.1 万円 |
○ Qualcomm QCM6125/2GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
× |
【数量限定】 CarlinKit Tbox Ambient |
◎ | ○ 4.4 万円 |
〇++ Qualcomm SM6225/2.4GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
× |
【24年6月発売】 CarlinKit Tbox UHD HDMI |
◎ | ○ 4.8 万円 |
〇++ Qualcomm SM6225/2.4GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇++ Android 13 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
〇 (出力 のみ) |
オットキャスト PICASOU2 【品薄】 |
○ | ○ 4.2 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ 5:5 |
〇 (出力 のみ) |
DRIVIM D-BOX 220 |
◎ | 〇 4.8 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○ | ◎ 5:5 3:7 |
〇 (出力 のみ) |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
◎ | △ 6.0 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
〇+ 8+128 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○ | ◎ 5:5 3:7 |
〇 (出力 のみ) |
KEIYO APPCAST II 2 AN-S109 II |
◎ | ○ 4.0 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
◎ (入力 +出力) |
KEIYO APPCAST III 3 AN-S129 |
◎ | △ 5.0 万円 |
非公開(↓予測) Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
〇+ Android 12 |
○ | ○+ | ○ 5:5 |
◎ (入力 +出力) |
オットキャスト PICASOU2 Pro |
○ | △ 5.0 万円 |
〇+ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
○ | ○ | ○ 5:5 |
◎ (入力 +出力) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もあります
※上記は2025年4月時点の情報であり、オットキャストU2-GTなど販売終了した旧モデルは削除するなど随時最新情報を掲載中ですが、一時的に売切れのモデルはリンク先で代替品が表示される場合があります
CarlinKit AIBOXの品薄問題
ちなみに、上記のCarPlay AIBOXはAmazon/楽天/Yahooショッピング等のネット通販から購入可能ですが、機種によっては品薄状態が続いているので、なるべく在庫があるうちに確保いただくのがおすすめです。
最大手ブランドのオットキャストだとわりと在庫は十分確保されてますが、特にCarlinKit・DRIVIM・KEIYOはそこまで大きなメーカーでは無いのですぐ品薄になりがちです。もし一度在庫切れになると次にいつ入荷されるか分からず、次の休日に間に合わないなどまさに欲しいタイミングで買えないこともあるので注意が必要です。
AIBOXを長く使いたいなら高性能モデルがおすすめ
ちなみに私の失敗談ですが、AIBOXは安い買い物では無いということで、最初は価格安めの2万円程度のモデル(現在は廃版のCarlinKit V3)を購入しました。しかし使ってるうちに操作のモタツキがガマンできなくなり、高性能モデルのCarlinKit TBox Plus 128GB・ Tbox Ambient 128G・オットキャストOttoAibox P3へ買い直しをしてる状況です。ある程度長く使う予定であれば、最初から高性能モデルを買っておくのが絶対おすすめです。
私は現在、 CarlinKit Tbox Ambient 128GB や OttoAibox P3 をメインで使ってますが、特にRAM容量8GBだと安心で、カーナビアプリとYouTubeとアマプラなど複数アプリを同時に起動しても操作のモタツキが無くとても快適です。
まずは価格を抑えてCarPlay AI BOXを試してみたいという方には、オットキャストPlay2Videoなど2万円程度の低価格なモデルを買ってみても良いかもしれませんが、長く使い続けたいと思われる方は、ある程度高性能なオットキャストOttoAibox P3 ・ Tbox Ambient 128G・CarlinKit TBox Plus 128GBなどの高性能モデルが安心でおすすめです。
CarPlay AI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOX おすすめ比較“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
CarPlay AI Box(カープレイ・エーアイボックス)があれば、車の画面でYouTube・TVerなどの動画が走行中も見れたり、Googleマップ・ヤフーカーナビなどナビアプリが使えたりします。 ただ問題なのが CarP[…]
PR
まとめ | CarlinKit 最新人気機種ランキング
以上ここでは、CarlinKit TboxのランキングやCarlinKit以外のAIBOXも含めた種類比較結果を紹介してきました。
最後にポイントをおさらいすると、CarlinKit Tboxの最新おすすめランキングは以下の通りでした。🏆
もしCarlinKitブランドにこだわらないのであれば、さらに低価格化やHDMI対応含めた高機能化の選択肢の幅は拡がり、以下の機種もおすすめです。
■KEIYO APPCAST3 AN-S129(HDMI+SIM付)
■KEIYO APPCAST2 AN-S109 II(HDMI付)
■KEIYO APPCAST AN-S109(HDMI無)
CarlinKit以外も含めたCarPlay AI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOX おすすめ比較“の記事でも詳しくまとめてありますので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
CarPlay AI Box(カープレイ・エーアイボックス)があれば、車の画面でYouTube・TVerなどの動画が走行中も見れたり、Googleマップ・ヤフーカーナビなどナビアプリが使えたりします。 ただ問題なのが CarP[…]
また、AIBOXでオンラインコンテンツを楽しむ際に必要となるインターネット接続ですが、SIMカード・テザリングWi-Fi・車内専用Wi-Fiなどいろいろある中、どの方法がコストパフォーマンス良くおすすめか?については、こちら”オットキャスト用SIMカードのおすすめとネット接続時の通信料比較“の記事に書かせていただきましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
OTTOCAST(オットキャスト)などのAI-BOXを使うと車のナビ画面でYouTube・TVer・アマプラが見れるようになりますが、オンライン動画再生には、SIMカードやWi-Fiを使ったインターネット接続が必要です。 ここ[…]