オットキャストなどのAI BOX(エーアイボックス)という部品をカーナビやディスプレイオーディオにCarPlay(カープレイ)接続すると、普通のCarPlayやAndroid Auto(アンドロイドオート)では使えないはずの以下の動画アプリなどが使えるようになります。
- 動画アプリ:プライムビデオ、YouTube
- 音楽アプリ(歌詞/ミュージックビデオ表示も可能):Apple Music、Amazon Music
- ランチャーアプリ:Car Launcher等
- SNSアプリ:Twitter(X)、Instagram等
- Webブラウザ:Chrome、FireFox等
ちなみに、Apple MusicやAmazon Musicなどの音楽アプリは普通のカープレイやアンドロイドオートでも使えますが、音楽の再生やアルバムアートワークの表示はできても歌詞やミュージックビデオの表示は不可能です。
つまりオットキャストを使えば、カープレイならではのアプリ制約から解放され、スマホで使えてるあらゆるアプリのポテンシャルを最大限にカーナビやディスプレイオーディオの画面で利用でき、同乗者にも喜ばれる快適なドライブができるのです。
そこでここでは、カープレイやアンドロイドオートを5年以上使い続けてきた私が、オットキャストPICASOU2を買って実際に使い倒してみた実体験を元に、「オットキャストなどのAI BOXはどれを選べばよいか?」「オットキャストでできることは何か?」について詳しくレポートしていきます。
- オットキャストを使ってみたいと思われてる方
- 普通のカープレイやアンドロイドオートでは動画や歌詞が見れず不満に思われてる方
- カープレイやアンドロイドオート対応のカーナビ/ディスプレイオーディオをお使いの方
は特に参考になるかと思います。
オットキャストおすすめAI BOX厳選3種類ランキング
オットキャストとは
オットキャストとは、車載電子機器メーカーであるカルチザン (Cartizan)社が開発したCarPlay AI BOXなどの電子機器の総称またはそのブランド名です。
ここでは、オットキャストブランドのAI BOX製品ラインナップの中からおすすめの3機種を厳選し、ランキング形式で紹介していきます。
1位:オットキャストPICASOU2
おすすめのオットキャスト第1位は2022年に発売のSIMカード・HDMI対応の上級モデルPICASOU2です。
ちなみに、私もこちらのオットキャストPICASOU2(と中身が同じで販売代理店が違うMILEL)を使用しています。
オットキャストPICASOU2のメリット・デメリット
オットキャストPICASOU2の良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
AI BOXの性能として最高クラス(スナドラ665+メモリ4GB)で量販スマホ並みの反応速度
HDMI出力対応で後席ディスプレイや家のTVにも接続でき車以外でもダウンロードや設定作業可能
本体64GB+最大128GBのSD外付け対応でオフライン用コンテンツを大量に保存可能
SIMカード/SDカードの入替がイジェクトピン方式なのでやや出し入れしにくい
やや古めのAndroid OS 10(2019年発表)搭載で各アプリのサポート終了が数年以内に来るリスク有
HDMI出力機能以外は同じスペックのCarlinKit V3 Plusよりも約18,000円高い
これらのデメリットを知った上で、私がオットキャストPICASOU2(MILEL)を購入した理由は、デメリットを上回るメリットを感じたからです。
ちなみに私は、後席ディスプレイへの接続計画は無かったので18,000円安いCarlinKit Tbox Plusとかなり迷いました。
しかし、家のディスプレイにHDMI接続して高速なWi-Fi接続環境下でアマゾンミュージックやアマゾンプライムビデオのダウンロード作業を行いたかったので、最終的にオットキャストPICASOU2(MILEL)に決めました。
CarlinKit(カーリンキット)とOTTOCAST(オットキャスト)の違いについては、こちら”Carlinkit最新おすすめ全種類の価格x性能比較!CarPlayでYouTubeを“の記事にまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
オットキャストPICASOU2の最新価格と購入方法
オットキャストPICASOU2(ピカソ2)の最新価格は以下の通りです。
【公式】Ottocast オットキャスト CarPlay AI Box アダプター PICASOU 2 Android 10.0 カーオーディオ Nano...
定価は53,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ1万円引き程度の大幅値引きで買えます。
購入ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
地域によってはオートバックスなどの実店舗での取り扱いも少しだけあるようですがネット通販が主流であり、一般的にネットの方が価格が安いことや取付作業がUSB端子に挿すだけなので、ネット通販での購入がおすすめです。
また、オットキャストPICASOU2と基本的に製品の中身が同じで販売代理店と名前だけが違う類似品:MILEL(ミレル)という製品もあります。(MILELはオットキャストPICASOU2の偽物などでは無く、同じ製造元です)
qodo MILEL HDMI端子搭載CarPlay AI Box 4GBメモリ 64GBストレージ MicroSDカード/Bluetoothエアマウス/min...
こちらも、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ1万円引き程度の大幅値引きで買える上、BluetoothマウスリモコンとミニHDMIケーブルがセットで付属品として無料追加されるキャンペーンを行ってる場合もあります。
ちなみに私は、オットキャストPICASOU2とMILELと迷ったあげく、こちらのキャンペーンを利用してAmazonでMILELを購入しました。
中身は基本的に同じものなので、その時々のキャンペーン等で安い方を買えば十分かと思います。
MILELとオットキャストの違い
MILELとオットキャストPICASOU2は、ハードウェアやソフトウェアのスペックは基本的に全く同じですが、以下の通り見た目や付属品の違いがあるので、簡単にまとめておきます。
- MILELの方がプリインストールアプリが多い(後から自分でアプリインストール可能なので実質違い無し)
- MILELの方が付属品が多い(Bluetoothマウスリモコンの形や付属有無、ミニHDMIケーブルの付属有無等)
- 本体上にあるフルカラー照明ロゴマークの見た目の違いあり
- 梱包箱のデザインの違いあり
- 販売及びサポート代理店の違いあり
よって、MILELとオットキャストPICASOU2のどちらを買うか迷った場合は、見た目の好みや購入タイミング時点でのセール有無含めた価格の安さでどちらにするか決めてしまって問題無いと思います。
2位:オットキャストU2-GT
次に、おすすめのオットキャスト第2位は2022年に発売のSIMカード対応・HDMI非対応の上級モデルU2-GTです。
オットキャストU2-GTのメリット・デメリット
オットキャストU2-GTの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
AI BOXの性能として最高クラス(スナドラ665+メモリ4GB)で量販スマホ並みの反応速度
オットキャストのAI BOXの中で最上位のPICASOU 2 Proと同じハードスペックなのに約16,000円安い
本体64GB+最大128GBのSD外付け対応でオフライン用コンテンツを大量に保存可能
やや古めのAndroid OS 10(2019年発表)搭載で各アプリのサポート終了が数年以内に来るリスク有
CarlinKit V3 Plusと同じハードスペックなのに約10,000万円高い
ケースの見た目がシンプル過ぎてやや安っぽい
オットキャストU2-GTの最新価格と購入方法
オットキャスト U2-GTの最新価格は以下の通りです。
【公式】Ottocast オットキャスト U2-GT Android 10.0 カーオーディオ アダプター 画面2分割表示 Blutetoo...
定価は44,000円程度ですが、こちらも不定期で割引セールを行っており、運が良ければ2~3,000円引き程度の値引きで買えます。
同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
3位:オットキャストU2-PLUS
最後、おすすめのオットキャスト第3位は2021年に発売のSIMカード非対応の廉価モデルU2-PLUSです。
オットキャストU2-PLUSのメリット・デメリット
オットキャストU2-PLUSの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
オットキャストのAI BOXの中ではわりと安めの4万円(最上位のPICASOU 2 Proより20,000円安い)
AI BOXの性能として中堅クラス(スナドラ450+メモリ4GB)でギリギリ気にならないレベルの反応速度
本体64GB+最大128GBのSD外付け対応でオフライン用コンテンツを大量に保存可能
最新スマホと比較すると反応に少しもたつきを感じる
やや古めのAndroid OS 9(2018年発表)搭載で各アプリのサポート終了が数年以内に来るリスク有
SIMカード非対応なのでダウンロードコンテンツ以外はテザリングやWi-Fi等のネット接続が必要
オットキャストU2-PLUSの最新価格と購入方法
U2-PLUSの最新価格は以下の通りです。
【公式】CarPlay AI Box Androidアダプターカーオーディオ U2-PLUS GPS内蔵型 プラグアンドプレイ ストレー...
定価は40,000円程度ですが、こちらも不定期で割引セールを行っており、運が良ければ2~3,000円引き程度の値引きで買えます。
こちらも同じく購入可能ルートは、アマゾンや楽天などのネット通販です。
オットキャストAI BOXがおすすめの理由
オットキャスト製に限らず、AI BOXがおすすめであり、今人気が高い理由は、以下のようなメリットがデメリットが大きく上回るからです。
まず、オットキャストAI BOXに共通する具体的なメリットは以下の通りです。
YouTube/プライムビデオ/TV(見逃し配信含)等が見れる
キャンセラー取付無で走行中も見れるし操作もできる
USBで挿すだけの簡単取付なので取付作業代が不要
続いて、デリットは以下の通りです。
スマホやCarPlay/Android Autoと比べて使い勝手がやや悪い
HDMI不要なら同スペックのCarlinKitよりも価格が割高
毎回、起動待ち時間(+10秒程度)が必要
オットキャストに限らずAI BOXの最大のデメリットは、スマホやCarPlay/Android Auto接続の操作性と比べて、
- 操作や表示の反応がやや悪い、たまにアプリが落ちる
- 一度エンジン切った後(コンビニ休憩等)、続きから再生できない(特に動画アプリ)
- 画面レイアウトのバランスが悪い(たぶん高解像度のスマホを前提に設計されてるアプリが多いため)
である点です。
ただし、多少はイライラするものの、使い続けれないレベルの致命的欠点では無いと思います。
また、オットキャスト特有のデメリットとしては、HDMI出力が不要な人にとっては、同じハードスペックのCarlinKit製AI BOXより1万円以上も価格が割高なことです。
詳細は後ほど書かせていただきますが、特にオットキャストブランドにこだわりが無ければ、CarlinKit製AI BOXを選択すればこちらのデメリットは無くなります。
ちなみに私は下図の通り、試しにCarlinKitブランドのAI BOXも購入して使ってみましたが、全く問題無く使用可能です。
CarlinKitブランドのAI BOXに特化したAI BOXの選び方や具体的できる事については、こちら”Carlinkit最新おすすめ全種類の価格x性能比較!CarPlayでYouTubeを“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
オットキャストの種類と最新機種比較一覧
オットキャストの種類
オットキャストとは、AI BOXの最大手ブランドまたはその製品の呼び名として使われることが多いですが、オットキャストブランド製品には大きく分けて以下2種類の機器があります。
- CarPlayやAndroid Autoの有線接続を無線接続化するワイヤレスアダプター
- CarPlay有線接続経由で動画等のアプリが使えるようになるAI BOX
ここで、ワイヤレスアダプターとAI BOXは全然違う機器であり、YouTubeなどの動画アプリはAI BOXじゃないと使えないです。
YouTubeなどの動画アプリを使いたい場合は、AI BOXを選択する必要があります。
逆にワイヤレスアダプターをメインで使いたい場合は、AI BOXに内蔵されてるワイヤレスアダプターよりも単体のワイヤレスアダプターの方がおすすめです。
理由は、AI BOXだと単体のワイヤレスアダプターと比べて、ワイヤレス接続時の応答性が悪かったり、価格が高かったりするからです。
オットキャストの単体ワイヤレスアダプターの詳細については、こちら”OTTOCASTのiPhone/Androidワイヤレスミラーリングアダプター全比較“の記事にまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
オットキャスト最新機種の価格vs性能比較一覧
オットキャスト最新機種の比較一覧表を以下の通りまとめてみました。
各モデルのスペックや機能の違いをご理解いただけると思います。
下表の注意点として、1番上のオットキャスト U2-X ProはAI BOXでは無くワイヤレスアダプターなので、動画アプリ非対応で普通のCarPlayやAndroid Autoと比べて使えるアプリは何も変わらないです。
機種名 | お す す め 度 |
実 売 価 格 |
SoC (CPU) |
RAM + ROM |
OS | You Tube |
Ama- zon Prime |
SIM 対 応 |
HD MI 対 応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オット キャスト U2-X Pro |
× | – 2.0 万 円 |
– | – | – | – | – | – | – |
オット キャスト Play2 Video |
△ | ○ 2.4 万 円 |
△ Rockchips 1.5GHz/4core |
△ 2+8 GB |
△ And- roid 8.1 |
○ | – | – | – |
オット キャスト U2 PLUS |
○ 3位 |
△ 4.0 万 円 |
○ Qualcomm SDM450 Snapdragon 450 1.8GHz/8core |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 9 |
○ | ○ | – | – |
オット キャスト U2-GT |
◎ 2位 |
△ 4.4 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665 2.0GHz/8core |
○ 4+64 GB |
◎ And- roid 10 |
○ | ○ | ○ | – |
オット キャスト PICASOU 2 |
◎ 1位 |
△ 5.3 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665 2.0GHz/8core |
○ 4+64 GB |
◎ And- roid 10 |
○ | ○ | ○ | △ (出力 のみ) |
オット キャスト PICASOU 2 Pro |
○ | △ 6.0 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665 2.0GHz/8core |
○ 4+64 GB |
◎ And- roid 10 |
○ | ○ | ○ | ○ (入力 + 出力) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
改めて、オットキャストのAI BOXのおすすめ機種3つとそれに当てはまる人は以下の通りです。
- 家の中で設定やダウンロード作業したいまたは後席に画面設置予定ありでHDMI出力必要な人: オットキャスト PICASOU2【おすすめ1位】
- 家のWi-Fi電波が受かるくらい駐車場と家が近くかつ後席に画面設置予定無くHDMI出力不要な人:オットキャスト U2-GT【おすすめ2位】
- テザリングやモバイルWi-Fiルータでネット接続予定でSIMは不要かつ極力価格を抑えたい人:オットキャスト U2-PLUS【おすすめ3位】
オットキャスト以外も含めた最新AI BOXの価格vs性能比較一覧
次にオットキャスト以外のブランドも含め、ほぼ全種類のAI BOXに対する価格vs性能の比較を行い、おすすめ機種はどれか?を検証してみました。
実は、オットキャストと同じ性能にもかかわらず割安な後発ブランドの機種もありますので、是非確認いただきたいです
。
機種名 | お す す め 度 |
実 売 価 格 |
SoC (CPU) |
RAM + ROM |
OS | You Tube |
Ama- zon Prime |
SIM 対 応 |
HD MI 対 応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Heri- lary C3 |
△ | ◎ 1.7 万 円 |
△ Rockchips RK3326 1.5GHz |
△ 2+8 GB |
△ And- roid 8.1 |
○ | – | – | – |
Heri- lary C6 C9 |
○ | ◎ 1.8 万 円 |
△ Qualcomm QCM2290 2.0GHz |
△ 2+8 GB |
◎ And- roid 11 |
○ | ○ | – | – |
Heri- lary C7 |
△ | △ 4.0 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
◎ And- roid 11 |
○ | ○ | ○ | – |
Heri- lary C8 |
◎ | △ 4.2 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
◎ And- roid 11 |
○ | ○ | ○ | △ (出力 のみ) |
Carlin- Kit V3 mini |
△ | ◎ 2.5 万 円 |
△ Qualcomm QCM2290 2.0GHz |
△ 3+32 GB |
◎ And- roid 11 |
○ | ○ | ○ | – |
Carlin- Kit V3 |
△ | ○ 3.1 万 円 |
○ Qualcomm SDM450 Snapdragon 450/1.8GHz |
○ 4+64 GB |
△ And- roid 9 |
○ | ○ | ○ | – |
Carlin- Kit Tbox Plus 64GB / 128GB |
◎ | ○ 3.5 ~ 4.1 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665 1.8+2.0GHz |
○ 4+64 ~ 8+128 GB |
◎ And- roid 12 ~ 13 |
○ | ○ | ○ | – |
オット キャスト U2-PLUS |
△ | △ 4.0 万 円 |
○ Qualcomm SDM450 Snapdragon 450/1.8GHz |
○ 4+64 GB |
△ And- roid 9 |
○ | ○ | – | – |
オット キャスト U2-GT |
△ | △ 4.4 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 10 |
○ | ○ | ○ | – |
オット キャスト PICASOU 2 |
◎ | △ 5.3 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 10 |
○ | ○ | ○ | △ (出力 のみ) |
オット キャスト PICASOU 2 Pro |
◎ | △ 6.0 万 円 |
◎ Qualcomm SM6125 Snapdragon 665/2.0GHz |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 10 |
○ | ○ | ○ | ○ (入力 + 出力) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
オットキャスト以外の機種も含めたAI BOXのおすすめ機種としての結論は、以下の通りです。
- 高性能かつ価格のバランスが取れた最もおすすめのCarPlay AI BOX:CarlinKit Tbox Plus
- 機能全部盛り派におすすめのハイエンドCarPlay AI BOX:オットキャストPICASOU2 Pro または オットキャストPICASOU2 または Herilary C8
- 低価格重視派におすすめの廉価CarPlay AI BOX:Herilary C6 / C9
【日本限定版】CarlinKit Tbox Plus Android12.0システム 4+64GBバージョン ワイヤレスCarPlay/ Android Au...
ちなみに、以下のOTTOCAST PICASOU2と同じスペックのHDMI出力端子搭載にもかかわらず価格が数千円安いAI BOXが、2023年に後発ブランドHerilary(ヘリラリ)よりHerilary C8として発売されました。
【公式】Ottocast オットキャスト CarPlay AI Box アダプター PICASOU 2 Android 10.0 カーオーディオ Nano...
以下のHerilary C8は、発売後日が浅いので口コミ等も少なく、少し不安もありますが、かなりコストパフォーマンスの高いAI BOXなのは間違い無いです。
【2023革新 HDMI出力搭載】Herilary C8 CarPlay AI Box/ワイヤレスアダプター/carplay ai box/CarPlayとAnd...
オットキャスト以外のAI BOXのおすすめ機種については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較!そもそも何ができる!?“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
オットキャストAI BOX対応車種/対応ナビ
PICASOU2などオットキャストのAI BOXが接続できて使える対応車種/対応ナビとは、基本的にUSBケーブル接続による有線CarPlay接続対応車/対応ナビです。
純正ナビじゃ無くても、有線CarPlay接続対応ナビであれば使用可能です。
ただし、無線CarPlayのみ対応車やAndroid Autoのみ対応車には非対応で使用不可能です。
実際、ほとんどの有線CarPlay対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
- 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R等):使用不可能
となっています。
私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車ではオットキャストのAI BOXは利用可能なのは間違いないと思います。
トヨタのオットキャストAI BOX対応車種
トヨタの純正ナビは2019年頃からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応し始めました。
具体的には、だいたい2019年頃以降にモデルチェンジしたトヨタ車はオットキャストAI BOXに対応と考えて問題ありません。
現状のトヨタ車のオットキャストAI BOX対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型アルファード/新型ヴェルファイア/新型ノア/新型ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラ系(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)
ちなみに車が無線CarPlay対応であってもAI BOXは無線接続できず有線CarPlay接続のみ対応です。
また、Apple公式サイトにもCarPlay対応状況は記載されており目安にはなりますが、こちらは主に米国市場での対応状況となるので、例えばハリアーがVenza(ハリアーの米国での名前)と書かれてたり、モデルによっては日本向け販売モデルのCarPlay対応時期と大きく違ってたりします。
そこで、トヨタの主要車種の詳細なAI BOX対応(有線CarPlay対応)時期について、トヨタの日本向け販売モデルに対する正確な公式情報の調査結果を次章より書かせていただきます。
トヨタアルファード/ヴェルファイアのオットキャストAI BOX対応
トヨタのアルファード/ヴェルファイアのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- アルファード/ヴェルファイア(40系:2023年06月~):AI BOX対応
- アルファード/ヴェルファイア(30系マイナーチェンジ後:2020年01月~):2020年01月以降の改良モデルのみAI BOX対応
- アルファード/ヴェルファイア(30系マイナーチェンジ後:2018年01月~):2019年12月以前の改良前モデルはAI BOX非対応
- アルファード/ヴェルファイア(30系マイナーチェンジ前:2015年01月~):AI BOX非対応
- アルファード/ヴェルファイア(20系:2008年05月~):AI BOX非対応
アルファード/ヴェルファイアは、2023年6月のフルモデルチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2023年6月のフルモデルチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタノア/ヴォクシーのオットキャストAI BOX対応
トヨタのノア/ヴォクシーのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ノア/ヴォクシー(90系:2022年1月~):AI BOX対応
- ノア/ヴォクシー(80系:2014年1月~):AI BOX非対応
ノア/ヴォクシーは、2022年1月のフルモデルチェンジ以降の全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタハリアーのオットキャストAI BOX対応
トヨタのハリアーのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ハリアー(80系:2020年6月~):AI BOX対応
- ハリアー(60系:2013年12月~):AI BOX非対応
ハリアーは、2020年6月のフルモデルチェンジ以降の全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタRAV4のオットキャストAI BOX対応
トヨタのRAV4のオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay対応)モデルは以下の通りです。
- RAV4(50系マイナーチェンジ後:2021年12月~):AI BOX対応
- RAV4(50系マイナーチェンジ前:2020年08月~):2020年08月以降の改良モデルのメーカーオプションDA装着車のみAI BOX対応
- RAV4(50系マイナーチェンジ前:2019年04月~):2020年07月以前の改良前モデルはAI BOX非対応
RAV4は、2021年12月のマイナーチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2021年12月のマイナーチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタカローラ/カローラツーリングのオットキャストAI BOX対応
トヨタのカローラ/カローラツーリングのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- カローラ/カローラツーリング(210系マイナーチェンジ後:2022年10月~):AI BOX対応
- カローラ/カローラツーリング(210系:2019年9月~):AI BOX対応
- カローラ(120系:2000年8月~):AI BOX非対応
カローラ/カローラツーリングは、2019年9月のフルモデルチェンジ以降の全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタカローラクロスのオットキャストAI BOX対応
トヨタのカローラクロスのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- カローラクロス(初代10系:2021年9月~):AI BOX対応
カローラクロスは、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタカローラスポーツのオットキャストAI BOX対応
トヨタのカローラスポーツのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay対応)モデルは以下の通りです。
- カローラスポーツ(210系マイナーチェンジ後:2022年10月~):AI BOX対応
- カローラスポーツ(210系マイナーチェンジ前:2019年09月~):2019年09月以降の改良モデルのみAI BOX対応
- カローラスポーツ(210系マイナーチェンジ前:2018年06月~):2019年08月以前の改良前モデルはAI BOX非対応
カローラスポーツは、2022年のマイナーチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2022年10月のマイナーチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタヤリスのオットキャストAI BOX対応
トヨタのヤリスのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ヤリス(210系:2019年12月~):AI BOX対応
ヤリスは、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタヤリスクロスのオットキャストAI BOX対応
トヨタのヤリスクロスのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- ヤリスクロス(初代10系:2020年8月~):AI BOX対応
ヤリスクロスは、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
プリウスのオットキャストAI BOX対応
トヨタのプリウスのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- プリウス(60系:2023年1月~):AI BOX対応
- プリウス(50系マイナーチェンジ後:2021年6月~):2021年06月以降の改良モデルのメーカーオプションDA装着車のみAI BOX対応
- プリウス(50系マイナーチェンジ後:2018年12月~):2021年5月以前の改良前モデルはAI BOX非対応
- プリウス(50系マイナーチェンジ前:2015年12月~):AI BOX非対応
プリウスは、2023年1月のフルモデルチェンジより前のモデルはモデル途中の改良で有線CarPlay対応(オットキャスト対応)してるので少し複雑です。
2023年1月のフルモデルチェンジ以降は、全てのモデルでオットキャストAI BOX対応です。
トヨタシエンタのオットキャストAI BOX対応
トヨタのシエンタのオットキャストAI BOX対応(有線CarPlay接続対応)モデルは以下の通りです。
- シエンタ(10系:2022年8月~):メーカーオプションDA装着車のみAI BOX対応
- シエンタ(170系:2015年7月~):AI BOX非対応
シエンタは、2022年8月のフルモデルチェンジ以降のメーカーオプションDA装着モデルのみオットキャストAI BOX対応です。
レクサスのオットキャストAI BOX対応車種
レクサスの純正ナビも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2020年頃以降にモデルチェンジしたレクサス車はオットキャストAI BOX対応と考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。
現状のレクサス車のオットキャストAI BOX対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/LC/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
VWのオットキャストAI BOX対応車種
VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2016年頃以降にモデルチェンジした車はオットキャストAI BOX対応と考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。
現状のVW車のオットキャストAI BOX対応車種としては以下の通りです。
- 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
- 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式
オットキャストAI BOXでできる具体的なこと
ここからは、オットキャストのAI BOXを使うとできることをPICASOU2をトヨタのディスプレイオーディオに接続した場合の以下の私の実体験を元に説明していきます。
- ナビアプリと動画アプリの2画面表示
- ナビアプリと音楽アプリの2画面表示(歌詞表示/ミュージックビデオ表示)
- ランチャーアプリの利用とUIカスタマイズ
オットキャストでナビと動画の2画面表示
まず、最も定番で同乗者に喜ばれるのが、動画アプリが表示可能になることですが、上図の通りナビ地図案内と動画の2画面同時表示も可能です。
上図の例では、
- Yahoo!カーナビアプリ(ナビ地図表示)
- アマゾンプライムビデオアプリ(ちいかわ)
を2画面で同時に表示させています。
ちなみに、下図のように画面右下のボタンを長押しする(3秒程度押し続ける)ことで2画面表示が可能になります。
最新のトヨタ・レクサス車のコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオは、2画面表示ができない仕様になってしまったため、オットキャストのAI BOXを使うことで2画面表示も可能になります。
オットキャストでナビと音楽の2画面表示
続いて、オットキャスト AI BOXと音楽アプリでできることについて紹介していきます。
音楽アプリのアルバムカバーアート表示
まずはアルバムカバーアートと再生・曲送り操作パネルの表示とナビ地図案内との同時表示です。
上図の例では、
- Yahoo!カーナビアプリ(ナビ地図表示)
- アップルミュージックアプリ(アルバムカバーアート表示)
を2画面で同時に表示させています。
ただし、ここまでならアップルカープレイやアンドロイドオートでもほぼ同じことが可能です。
実はアンドロイドオートはYahoo!カーナビアプリ非対応なので、Yahoo!カーナビが使える時点でアンドロイドオートより既に優位性がありますが(笑)。
音楽アプリの歌詞表示
次にAI BOXならでは表示方法として、アルバムカバーアートに加えて歌詞表示が可能です。
上図の例では、
- Yahoo!カーナビアプリ(ナビ地図表示)
- アップルミュージックアプリ(歌詞表示)
を2画面で同時に表示させています。
音楽アプリのミュージックビデオ表示
さらにAI BOXならでは表示方法として、音楽アプリであってもミュージックビデオ動画の表示が可能です。
上図の例では、
- Yahoo!カーナビアプリ(ナビ地図表示)
- アップルミュージックアプリ(ミュージックビデオ動画表示)
を2画面で同時に表示させています。
オットキャストで2画面表示できない場合の対策方法
最後に、オットキャストのAI-BOXで2画面表示がうまくできない場合の対策方法について書かせていただきます。
2画面分割表示自体は標準的なランチャーアプリで対応可能ですが、プライムビデオやカーナビ等のアプリ側が2画面表示に非対応の場合があり、強制的に2画面対応させるにはマルチウィンドウサイズの変更設定が必要です。
また本設定を行うには、まず開発者向けオプション(ディベロッパーモード)の有効化を行います。
オットキャストPICASOU2等の開発者向けオプションの有効化方法
オットキャストPICASOU2等で開発者向けオプションを有効化するには、下図の通り、「カー」メニュー内の「工場設定」をタップし、パスコード(パスワード)として「adbdev」と入力します。
開発者向けオプション(ディベロッパーモード)が有効になると、下図のようにシステム設定メニュー内に「開発者向けオプション」と書かれたメニューが表示されるようになります。
2画面表示強制対応用のマルチウィンドウでのサイズ変更有効化方法
開発者向けオプションをタップすれば、開発者向けオプションメニューの中に入ることができます。
次に開発者向けオプションメニュー内のリストを下のほうにスクロールして行くと、「マルチウィンドウでのサイズ変更不可を有効にする」と書かれたメニューがあるので、こちらをONにします。
これで、アマゾンプライムビデオやカーナビ等の2画面表示非対応アプリであっても、2画面表示が可能になります。
オットキャストとランチャーでUIカスタマイズ
最後にこれこそAI BOXならでは表示機能として、ランチャーアプリを使ったUI(ユーザーインターフェース)のカスタマイズ例について紹介します。
上図は、オットキャストPICASOU2の初期設定のランチャー表示ですが、こちらにCar Launcherという別のランチャーアプリを入れると、下図のような全く異なったレイアウトのUI表示に変更可能です。
アンドロイドアプリの世界では、このようなランチャーアプリは、無料のものも含めて数多く提供されています。
ランチャーアプリによるUI変更では、単にレイアウトの変更だけでなく、上記のように少し懐かしいグラフィックイコライザー表示の追加なんかも可能です。
オットキャストAI BOXおすすめ機種まとめ
以上ここでは、オットキャストを中心にAI BOXのおすすめ機種について、紹介してきました。
最後にポイントをおさらいすると、オットキャストAI BOXのおすすめ機種は以下の3機種でした。
- 家の中で設定やダウンロード作業したいまたは後席に画面設置予定ありでHDMI出力必要な人: オットキャスト PICASOU2【おすすめ1位】
- 家のWi-Fi電波が受かるくらい駐車場と家が近くかつ後席に画面設置予定無くHDMI出力不要な人:オットキャスト U2-GT【おすすめ2位】
- テザリングやモバイルWi-Fiルータでネット接続予定でSIMは不要かつ極力価格を抑えたい人:オットキャスト U2-PLUS【おすすめ3位】
また、HDMI入出力機能の採用含めて、現状最も高機能なのはオットキャストですが、もしオットキャストブランドにこだわらないのであれば、さらに低価格化含めた選択肢の幅は拡がり、以下の機種がおすすめです。
- 高性能かつ価格のバランスが取れた最もおすすめのCarPlay AI BOX:CarlinKit Tbox Plus
- 機能全部盛り派におすすめのハイエンドCarPlay AI BOX:オットキャストPICASOU2 Pro または オットキャストPICASOU2 または Herilary C8
- 低価格重視派におすすめの廉価CarPlay AI BOX:Herilary C6 / C9
オットキャスト以外も含めたAI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較!そもそも何ができる!?“の記事でも詳しくまとめてありますので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。