Android Auto対応車でYouTube動画等を再生する4つの方法

ふつうにAndroid Auto(アンドロイドオート)スマホと車を接続するだけでは動画アプリ(YouTube・ Amazon Prime Videoなど)は車の画面では使えません

しかしここで、動画アプリやSNSアプリが車の画面で使えるようになる裏技があります。それは、

などを使って動画再生する方法です。

実は残念ながら、ふつうのAndroid Auto接続では、音楽アプリ(Apple Music・Amazon Music・Spotifyなど)やナビアプリ(Googleマップ・Yahooカーナビなど)だけ車の画面で使えるのです。

Android Auto対応車でYouTube動画を再生する方法イメージ

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AI BOXやAAAD/Fermata Auto等のアプリを使えば、音楽アプリとナビアプリのみに限定されたAndroid Autoの制約から解放され、スマホで使える動画アプリやSNSアプリ、Webブラウザが車の画面で使えるようになり、快適で同乗者にも喜ばれるドライブができます。ちなみに動画アプリやSNSアプリ、WebブラウザがAndroid Auto非対応なのは、運転中にドライバーが見ると危険という理由からです。停車中ならドライバーでも見てOKですが、運転中は助手席や後席の人のみ見る前提と考えて安全にお使い下さい。

というわけで、ここではAndroid Auto対応車でYouTubeや Amazon Primeの動画を再生する方法について、AI BOXやAAAD連携アプリなど4種類の車内動画再生方法を紹介し、どの方法が1番おすすめかを分析していきます。

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自動車エンジニア KYO(きょー)

 自動車会社で内装開発を20年間担当

 年間20車種以上に乗り最新の自動車技術を分析

 開発現場で得た車のノウハウブログで発信中

Android Auto/CarPlayを5年以上使い続け、かつ自動車会社でカーナビ/オーディオの開発現場を約20年経験してきた私の実体験をもとに書かせていただきますので、

  • Android Auto対応カーナビ/ディスプレイオーディオをお使いのアンドロイドユーザー
  • スマホや家のTVでYouTube/アマプラ動画再生しているアンドロイドユーザー
  • でYouTube/アマプラ動画再生したいアンドロイドユーザー

は特に参考になるかと思います。ちなみにAndroid Auto以外の方法も含めたYouTube動画等を車の中で再生する方法全てを知りたい場合は、こちら”ディスプレイオーディオの走行中YouTube再生方法全10種類“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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Android AutoでYouTube動画を再生する方法は4種類

Android Auto(アンドロイドオート)の対応車・対応ナビ・対応ディスプレイオーディオYouTube(ユーチューブ)やAmazon Prime Video(アマプラビデオ)を再生する方法は、大まかに分けて以下4つのパターンがあります。

【Android AutoのYouTube動画再生方法】
■1) AI-BOX USB接続
■2) Android Auto+AAAD(Root化不要)
■3) 動画ファイル保存済のUSBメモリ
■4) Android Auto+スマホRoot化

上記4つの方法は、初心者でも簡単かつ確実に見れるおすすめの順番に並べてあります。各方法では、具体的に何ができるか?費用はいくら必要か?等々について、以下の一覧表にまとめてみました。最初に書かせていただきますが残念ながら、動画再生の方法としてに完全無料の方法は無いです・・・最低でも500円以上の費用は必要となります。

Androido
Autoで
動画再生
する方法
初期費用 再生 ダウン
ロード
故障・使用不可
リスク
総合
評価
You
Tube
Amazon
Prime
Video
保存
動画
Amazon
Prime
Video
起動NG,
他アプリ
利用
不可等
Android
Auto, OS
アプデ時
利用不可
リスク
1)
AI-BOX
USB接続

(約
2万円~)
2)
Android
Auto
+ AAAD

(約
500円~)
× ×
3)
動画
ファイル
+ USBメモリ

(約
1,000円~)
× ×
4)
Android
Auto
+ スマホ
Root化
×
(保証費用
等の消滅)
× × ×

最もおすすめの方法が、2万円程度のAI-BOXと呼ばれる小型機器をUSB接続ハードウェアで対応する方法です(下図)。

CarPlay AI BOXを車の通信用USBポートとケーブル接続

AI-BOXは一般的にCarPlay接続にて通信を行いますが、Android Auto対応の車であればほぼ間違いなくCarPlayにも対応していますので、同じ通信用USBポートにAndroidスマホの代わりにAI-BOXを接続するだけです。もちろん、お使いのスマホがAndroidスマホであっても全く問題無しです。

次におすすめの方法が、お使いのAndroidスマホにAAADと呼ばれる有料アプリ(支払いは初回1回のみ500円程度)をインストールし、ソフトウェアで対応する方法です(下図)。

Android Auto+AAAD+CarStreamでYouTube動画再生

ソフトウェアで対応することでハードウェアで対応するより安く動画再生が可能となりますが、YouTube動画は問題無く見れるものの、一部のAmazon Prime動画やNetFlix動画が見れ無かったり、動画のダウンロードには非対応だったりと確実さという点では少し劣るのが実情です。よって2番目のソフトウェアで対応する方法は、まずはYouTubeだけでも良いから手軽に見てみたいという方におすすめです。

3番目以降の方法は手間やリスクの割に得られるものが少ないので、存在することだけは紹介はしますが、正直おすすめできないです。

次章より各方法のメリット・デメリット・具体的な作業手順等について詳しく書かせていただきます。

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1) AI-BOX USB接続によるYouTube動画再生方法

AI BOXでYouTube動画が見れる画面イメージ

YouTubeやAmazon Prime Videoを再生する方法としては、こちらのAI-BOXをUSB接続する方法が最もおすすめです。1番おすすめな理由は、次章のメリット・デメリットにも書かせていただきますが、初心者でも簡単・確実にYouTubeでもAmazon Prime Videoでもほぼ全ての動画再生アプリが見れるようになるからです。

 

AI-BOX USB接続によるYouTube動画再生のメリット

こちらの方法のメリットは以下の通りです。

  • YouTube・Amazon Prime Video・NetFlix・保存動画などほぼ全ての動画再生アプリに対応
  • Amazon Prime Videoはダウンロード+オフライン再生にも対応し通信料を節約可能
  • お持ちのスマホがAndroidでもiPhoneでもどちらでもOK

特に、Amazon Prime Videoはダウンロード+オフライン再生は、2番目のアンドロイドスマホにAAAD経由でアプリ追加後Android Auto接続する方法では不可能なので、こちらの方法ならではメリットと言えます。

 

AI-BOX USB接続によるYouTube動画再生のデメリット

逆にこちらの方法のデメリットは以下の通りです。

  • 初期費用(約2万円以上)必要
  • AI-BOXにスマホ同様の初期設定(アカウントログイン等)必要
  • カーナビの起動時間に加えAI-BOXのシステム起動待ち時間が10秒程度毎回必要

車内で快適に動画が見れるようになるとは言え、2万円の出費はインパクトが大きいかと思います。ただし、地デジTVのチューナーも3万円以上しますし、最近ではスマホも5~10万円以上することを考えるとある意味妥当な価格と言えます。

また通常カー用品には取付作業が必要で、取付作業を店などに依頼する場合は1時間あたり5,000~10,000円程度の取付作業代が必要となりますが、こちらのAI-BOXはUSBポートに挿すだけなので誰でも数秒で作業完了なので取付作業代は0円です。

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AI-BOX USB接続によるYouTube動画再生の手順

AI-BOXをUSB接続してYouTube動画等を再生する手順は以下の通りです。

  1. AI BOXを用意
  2. USBケーブルでAI BOXとAndroid Auto/CarPlay対応オーディオを接続
  3. Wi-Fi環境等でAI BOXにYouTube/Amazon Prime等の動画アプリをインストール
  4. Wi-Fi環境等でAI BOXへ動画データをダウンロード
  5. Android Auto/CarPlay対応オーディオ画面で快適にAI BOX内の動画データを再生

動画データは、事前にダウンロードせずにテザリング等のWi-Fi・モバイルネット環境下でストリーミング再生することも可能です。テザリングWi-Fi・車内専用Wi-Fi・モバイル接続SIMカードなど様々なネットワーク環境の中で、どのネット接続方法がコストパフォーマンス良くおすすめか?について、こちら”オットキャスト等にSIMカードは必要!?4つの接続方法と通信料節約術“の記事にまとめてみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

また、もしCarPlay AI BOXの接続がうまくいかない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラーの対処方法をまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。iPhone側の問題への対処方法は直接関係ありませんが、カーナビ側への対処方法はCarPlay AI-BOXの接続問題にも対応可能です。

また、AI-BOX USB接続によるYouTube動画再生のさらに詳しい手順については、こちら”CarPlayでユーチューブ/アマプラ動画を見る方法基本4ステップ“の記事に実際の画面表示含めて詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。

 

AI BOXは2万円前後から購入可能

最近ではAI BOXを開発するメーカーが増えて価格競争が進んだ結果、以下のHerilary(ヘリラリ)C9に代表されるような2万円前後で購入可能で割安なAI BOXも発売されるようになりました。

入ルートとしてはAmazon/楽天/Yahooショッピング等のネット通販から購入可能です。一方で格安スマホのだと動作が遅いのと同じように、2万円前後のAI BOXだとCPUやメモリのスペックが抑えられてるため、人によっては反応が遅いと感じる場合もあります。

よって、今後長く使われるのであれば、CPU(SoC)はQualcomm製Snapdragon+内蔵メモリ(RAM)が4GB以上を搭載した以下のモデルを選択いただくのがおすすめです。一例として、Snapdragon SM6125+RAM8GB搭載の最大手OTTOCAST(オットキャスト)製の最新機種OttoAibox P3の場合、10~20万円のカーナビ本体と比べると安いものの、やや高額で6万円程度となります。

また、同等性能のSnapdragon SM6225+RAM8GB搭載の後発メーカーCarlinKit(カーリンキット)製CarlinKit Tbox Ambientの場合、ソフトウェアスペックもAndroid OS 13でより新しいにもかかわらず以下のようにわりと安価なのでおすすめです。

CarlinKit Tbox Ambientは、実は私も購入し、現在メイン機種として利用してます。

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AI BOXの性能/価格比較一覧

AI BOXをこれから検討される方の参考になるよう、AI BOXの性能や価格についての比較一覧表を以下の通りまとめてみました。注意すべき点は、AI BOXもスマホなどと同じように性能進化のスピードが速く、ハードウェアの性能差による価格幅も大きいので、

  • 発売直後割高な機種を買わないこと(わりとすぐに価格下落)
  • 性能不足だと実質使い辛いので安さだけで選ばないこと
  • 無駄に高額にならないよう必要十分な機能/性能を見極めること

が大切です。上記観点を具体的に2024年現在の状況として書くと、以下の通りです。

  • 発売直後の新機種:ほぼ2023年以前発売のため該当無
  • モデル末期の旧機種:Android OS9以下はNG、OS10も要注意
  • ハードウェア性能:RAMはできれば4GB以上理想は8GB以上
  • 必要十分機能の見極め:HDMI搭載機種は高価格なので必要性を確認

上記の観点を踏まえ、AI BOXの性能や価格についての比較一覧表を以下の通りまとめてみました。

機種名 おす
すめ
実売
価格
SoC
(CPU)
RAM
+ROM
OS You
Tube
Amazon
Prime
SIM
対応
HDMI
対応
Herilary
C6

C9

1.7
万円

Qualcomm
QCM2290/2GHz

2+8
GB

Android
11
Herilary
C7

2.2
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz

4+64
GB

Android
11

nano
SIM
CarlinKit
TboxPlus
64GB

3.6
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz

4+64
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
DRIVIM
CPC-200
TboxPlus


2.4
万円

Qualcomm
QCM6225/2.0GHz

4+64
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
CarlinKit
TBoxPlus
128GB

4.1
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz
〇+
8+128
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
【数量限定】
CarlinKit
Tbox
Ambient

4.4
万円
〇++
Qualcomm
SM6225/2.4GHz
〇+
8+128
GB
〇++
Android
13

nano
SIM
【24年6月発売】
CarlinKit
Aibox HDMI

4.8
万円
〇++
Qualcomm
SM6225/2.4GHz
〇+
8+128
GB
〇++
Android
13

nano
SIM

(出力
のみ)
KEIYO
APPCAST
AN-S109

3.0
万円
〇+
Qualcomm
SM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12
オットキャスト
PICASOU2

【品薄】

4.2
万円
〇+
Qualcomm
SM6125/2GHz

4+64
GB

Android
10

nano
SIM

(出力
のみ)
オットキャスト
PICASOU2
RAM8 PCS41

4.5
万円
〇+
Qualcomm
SM6125/2GHz
〇+
8+256
GB

Android
10

nano
SIM

(出力
のみ)
DRIVM
D-BOX 220

4.8
万円

Qualcomm
QCM6125/2GHz
〇+
8+128
GB
〇+
Android
12

nano
SIM

(出力
のみ)
オットキャスト
OttoAibox P3
PICASOU3

5.0
万円
〇+
Qualcomm
SM6125/2GHz
〇+
8+128
GB
〇+
Android
12

nano
SIM

(出力
のみ)
KEIYO
APPCAST II 2
AN-S109 II

4.0
万円
〇+
Qualcomm
SM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12

(入力
出力)
KEIYO
APPCAST III 3
AN-S129

5.0
万円
非公開(↓予測)
Qualcomm
SM6125/2GHz

4+64
GB
〇+
Android
12

クラウド
+nano
SIM

(入力
出力)
オットキャスト
PICASOU2
Pro

5.0
万円
〇+
Qualcomm
SM6125/2GHz

4+64
GB

Android
10

nano
SIM

(入力
出力)

※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もあります

※上記は2024年8月時点の情報であり、オットキャストU2-GT、Herilary C8など日本で販売終了した旧モデルは削除するなど随時最新情報を掲載中ですが、一時的に売切れのモデルはリンク先で代替品が表示される場合があります

 

AI BOXおすすめ機種まとめ

AI BOXのおすすめ機種を4つの観点でまとめると、以下の通りです。

1つ目として、どれを選べば分からない方や特にこだわりが無い方は、安定動作につながる8GBのRAMと高性能CPU(SoC) Qualcomm QCM6125搭載の観点より、CarlinKit TboxシリーズTbox Plus 128GBが一番間違い無いです。Tbox Plus 128GとTbox Ambientの最大の違いSoC(CPU)がQCM6125かSM6225かの違いですが、スペック的にはSM6225が上であるものの、私が実際に使ってみた限り有意な性能差は無しでした。よって、オマケ的な機能ではあるもののイルミ機能の有無と価格差でどちらか選択いただければと思います。

最大手のオットキャストのOttoAibox P38GBのRAM搭載でおすすめですが、後席モニターや家のTVなどへのHDMI接続機能が不要であれば、Tbox Plus 128GBの方が約2万円安いのでコスパ的にもおすすめです。

【1.高性能割安な最もおすすめのAI BOX】
CarlinKit Tbox Ambient 128G(イルミ機能)
CarlinKit Tbox Plus 128GB(イルミ機能)
2つ目に、家のTVに接続しながらの設定・ダウンロード作業や後席ディスプレイへの接続で使いたい場合は、OttoAibox P3がおすすめです。しかしOttoAibox P3は最新モデルで少し割高なので割安さを求めるならDRIVMへのOEM機種D-BOX220もおすすめです。
【2.TV接続/後席モニター対応のHDMI付大手メーカー製AI BOXのおすすめ】
オットキャストOttoAibox P3(大手最新機種)
DRIVM D-BOX 220(大手最新OEM機種)
3つ目として、大手メーカーOttocastで無くても後発割安メーカーCarlinKitのAibox-HDMIと呼ばれる機種もおすすめです。Aibox-HDMIはOttoAibox P3と基本スペックはほぼ同じなのに価格は1万円以上安いです。
【3.TV接続/後席モニター対応のHDMI付割安メーカー製AI BOXのおすすめ】
CarlinKit Aibox-HDMI(後発割安最新機種)
最後に、どうしても中国メーカーに不安がある方は日本メーカー製のAI BOXもあります。 日本メーカー製AI BOXとしては、慶洋エンジニアリング社が販売するKEIYOブランドのAPPCASTシリーズがおすすめです。
【4.日本メーカー製のAI BOXのおすすめ】
KEIYO APPCAST III 3 AN-S129(HDMI+SIM付)

KEIYO APPCAST II 2 AN-S109 II(HDMI付)
KEIYO APPCAST AN-S109(HDMI無)

ちなみに、上記のAI BOXはAmazon/楽天/Yahooショッピング等のネット通販からの購入可能ですが、機種によっては品薄状態が続いているので、在庫があるうちに確保いただくのがおすすめです。オットキャストはわりと大手メーカーですが、特にCarlinKit・Herilary・DRIVM・KEIYOはそこまで大きなメーカーでは無いので品薄になりがちです。ここで一度在庫切れになると次にいつ入荷されるか分からず連休に間に合わないなど欲しいタイミングで買えない場合もあるので注意が必要です。

AI BOXのおすすめ機種の詳細については、こちら”CarPlay AI BOXおすすめ4選比較“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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CarlinKit Tbox Plusが高性能低価格AI BOXでおすすめ

最もおすすめのCarPlay AI BOXは、サクサク動作する高性能なハードスペックの割に価格も割安CarlinKit Tbox Plus 128GBです。

ほぼ同じハードウェアスペックである、Qualcomm(クアルコム)製SM6125 を採用しているオットキャストOttoAibox P3と比較しても6.0万円 vs 4.1万円で約2万円も割安に購入できます。さらにソフトウェアスペックもAndroid OS 13で他機種より新しいです。ちなみに、CarlinKit Tbox PlusにはRAM:4GB+ROM:64GBの高性能モデルと、以下のRAM:8GB+ROM:128GBの超高性能モデルの2種類があります。

メモリ容量が異なるだけでSoC(CPU)の性能は同じなので、大量にオフライン再生用データ等をダウンロードする予定が無ければ、4+64GBモデルで十分ですが、長く使いたい場合はできるかぎり高スペックなRAM:8GB+ROM:128GBモデルを選んでおくのがおすすめです。極端な話、Herilary C6 または Herilary C9(ヘリラリと読みます)だとさらに低価格な1.8万円でYouTubeが見れますが、CPUやメモリの性能がギリギリの低スペックなので画面操作の反応速度が遅く、少しイライラする場合があります。

AI-BOXは安い買い物では無いので、私も最初は価格安めのCarlinKit V3と呼ばれる2万円程度のモデルを購入しました。しかし使ってるうちに操作のモタツキがガマンできなくなり、高性能モデルのオットキャストPICASOU2や最高性能モデルCarlinKit TBox Plus 128GBに買い替え直してる状況です。ある程度長く使う予定であれば、最初から高性能モデルを買っておくのが絶対おすすめです。

私は現在こちらのCarlinKit Tbox Plus 128GB(下図)をメインで使ってますが、特にRAM容量8GBの威力が素晴らしく、操作のモタツキが全く無くとても快適です。

CarlinKit (カーリンキット) Tbox Plus 128GBとVW Tiguan

まずは価格を抑えてCarPlay AI BOXを試してみたいという方には、Herilary C6 または Herilary C9でも良いかもしれませんが、長く使い続けたいと考える方は、CarlinKit Tbox Plusが確実におすすめです。

CarlinKitのAI BOXの選び方や具体的にできる事の詳しい内容については、こちら”Carlinkit最新おすすめ全種類の価格x性能比較“の記事に私の実体験を元に整理しましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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2) Android Auto+AAADによるYouTube動画再生方法

AAAD+Android Auto接続によるYouTube動画再生イメージ

続いて、YouTubeやAmazon Prime Videoを再生する方法として2番目におすすめなのが、アンドロイドスマホにAAAD経由で動画再生アプリ追加後Android Auto接続する方法です。2番目におすすめな理由は、次章のメリット・デメリットにも書かせていただきますが、初期費用がわずか500円で初心者でも簡単・手軽にYouTubeが見れるようになるからです。

 

Android OS14スマホだと一時的にAAAD使えない問題

Android Auto+AAADによるYouTube動画再生はAndroid OS13以前スマホが対象

後ほど詳しく解説しますが2024年現在、Android OS14以降のスマホでは、こちらのAndroid Auto+AAADによるYouTube動画再生方法は一時的に利用不可能となっています。

よって、Android Auto+AAADによるYouTube動画再生は、現在のところAndroid OS13以前のスマホが対象となっています。

 

Android OS14以降スマホはAI-BOXまたはAAWirelessを使えばYouTube視聴可能

Android OS13以前のスマホをお使いの方は問題ありませんが、Android OS14以降のスマホをお使いの方は、前章で解説させていただいたAI-BOX USB接続によるYouTube動画再生方法をまたは、以下AAWirelessと呼ばれる機器の開発者モードをAAADの代わりに使うYouTube動画再生再生方法代替手段としてお使いいただけます。

こちらのAAWirelessは、本来の機能はAndroid Autoの有線接続を無線接続にできるワイヤレスアダプターですが、開発者モードを有効化することで、Android OS14以降のスマホであってもAAADを利用せずにFermata Media PlayerをAndroid Auto上で動作させYouTubeやWebブラウザの閲覧が可能です。

ただし、AAWirelessはAI BOXより安く手軽にワイヤレス化やYouTube視聴が可能だからか大変人気のようでAmazon/楽天/Yahooショッピング等で定期的に入手困難となっています。私は運良く2022年に購入できて下図の通り愛用してますが、基本的に海外生産かつ一定数量生産後に販売が打ち切られる場合が多いので、もし気に入った場合は早めに買っておくのがおすすめです。

ちなみに、こちらのAAWireless製造元のCARPLEの公式サイトに記載があるように、現時点でAAWirelessの開発者モードを使ってAndroid Autoで見れる動画は、ブラウザ経由で視聴可能なYouTubeのみアマゾンプライムやネットフリックスほぼ見れないです。

 

Android Auto+AAADによるYouTube動画再生のメリット

こちらの方法のメリットは以下の通りです。

  • 初期費用がわずか500円手軽にYouTubeが見れる(工夫次第で0円でも可能)
  • ソフトウェアによる対応方法だが危険なRoot(ルート)化は不要
  • お使いのアンドロイドスマホをそのまま使うだけで追加部品は一切不要なので車内スッキリ

特に、初期費用が安いこと、ソフトで対応するにもかかわらず危険なRoot(ルート)化は不要であることが大きなメリットです。

 

Android Auto+AAADによるYouTube動画再生のデメリット

逆にこちらの方法のデメリットは以下の通りです。

  • YouTubeはストリーミングで見れるもののAmazon Primeは一部コンテンツの再生・ダウンロードが不可能
  • Android OSやAndroid Autoのソフトバージョンアップによって利用不可能になるリスクあり(過去いくつかのアプリが利用不可能に)
  • 各アプリやブラウザでスマホ同様の初期設定(アカウントログイン等)必要

特に、Amazon Primeは一部コンテンツしか見れないことAndroid側の仕様変更で突然利用不可能になることが最大のデメリットです。

Android Autoは、もともと運転中の安全確保のため動画アプリには非対応とする思想で設計されており、そもそもGoogle社自体が動画アプリの使用を認めていません

なので、Google社がこのようなアプリを放置し続ける可能性も低く、突然見れなくなったり見れるように復活したりのいたちごっこのやり取りが将来想定されます。

実際に2024年に入り、こちらのAndroid Auto+AAADによるYouTube動画再生方法は一時的に利用不可能となっています。

理由は、Android OS 13→14にアップデートに対してAAADや連携アプリ側の対応が追いついていないためと推測できるので、AAADや連携アプリ側が対応できれば利用再開となる可能性も十分あると考えてます。

ちなみに私の利用環境(Galaxy S22)でも、スマホへのAAADや連携アプリインストールは問題無く可能であるものの、Android Auto側で利用可能アプリと認識されず、Android Autoアプリ一覧画面にも表示されない状態です。

 

Android Auto+AAADによるYouTube動画再生の手順

アンドロイドスマホにAAAD経由でアプリ追加後Android Auto接続してYouTube動画等を再生する手順は以下の通りです。

  1. https://github.com/shmykelsa/AAAD/releasesにアクセスしAAADアプリをダウンロード+インストール
  2. AAADアプリを開き必要な連携アプリをインストール(詳細は次章:Android Autoで実際に使用可能なAAAD連携アプリを参照)
  3. 連携アプリをスマホ上で起動しアプリから権限が求められた場合は設定ONまたは許可
  4. USBケーブル等でアンドロイドスマホと車を接続
  5. Android Autoアプリ一覧画面から動画再生アプリ(CarStreamやFermataAuto等)を起動し動画再生

 

AAADアプリのスマホへのインストール詳細手順

アンドロイドスマホにAndroid Auto用AAADアプリをインストールする詳しい手順と画面イメージは下図の通りです。

https://github.com/shmykelsa/AAAD/releasesを開くと以下画面になるので、最新バージョンのapkファイルをダウンロードし、開いてインストールします。

Android Auto用AAADインストール手順1

インストールが完了して開く(起動する)とアプリのインストール許可を要求されるので、スライドスイッチをONにします。

Android Auto用AAADインストール手順2

これでAAADのインストールは完了です。

 

Android Autoで利用可能な動画再生アプリ

続いて、AAADを開いてAAAD経由でAndroid Autoで動画を見るための関連アプリをインストールしていきます。

しかし、Google社自体がAndroid Autoでの動画アプリの使用を認めていないため2023年時点では、

  • AAAD経由でもインストールそのものができないアプリ
  • AAAD経由でインストールできてもAndroid Autoで使用できないアプリ

が存在し、事実上利用な可能なアプリは以下3つ程度です。

  • CarStream
  • Fermata Auto + Fremata Controler
  • AA Mirror

今後も、各アプリでの動画再生が突然不可能になったり復活したりのいたちごっこのやり取りがあるかもしれません。詳細は下表の通りです。

アプリ名 インス
トール
アプリ
起動
アプリ
利用
Car
Stream

(時々
不具合)
Fermata
Auto
+
Fermata
Control

(一番
普通に
利用可)
Screen
2 Auto
× × ×
AA
Mirror

(時々
不具合)
AA
Stream
× × ×
AA
Mirror
Plus
× ×
Performance
Monitor
× ×

例えば実際、以前までミラーリングが行える最有力アプリだったScreen 2 Autoは、2023年時点では下図のようにインストールがブロックされています。

Android Auto用AAAD連携アプリインストール手順1

とは言え、CarStreamやFermataAuto等は2023年時点でも問題無く利用可能で、下図のようにインストール可能です。

Android Auto用AAAD連携アプリインストール手順2

AAADを完全無料で利用するには、インストールするアプリを月に1個までにする必要があります。月1個以上アプリをインストールしたい場合、「PROにする」を選択し、約500円の支払いが必要です。

 

AAAD(Car Stream)のYouTube動画再生手順

AAAD経由で最初の無料お試しとしてインストールすべきおすすめアプリはCarStreamです。CarStreamがインストールされていれば、下図のようにAndroid Autoのアプリ一覧画面でCarStreamアプリアイコンをタップするだけYouTube動画再生が可能です。

Android Auto+AAAD+CarStreamでYouTube動画再生

Android Autoで接続中のスマホのネットワーク環境でインターネット接続してますので、もし使い放題プラン等で無い場合は、スマホでYouTubeを見る場合と同じように通信容量(ギガ)の使い過ぎにご注意下さい。

 

AAAD(Fermata Auto)のYouTube動画再生手順

AAAD経由でインストールできるアプリのうち、最もおすすめのアプリはFermata Autoです。Fermata Autoがインストールされていれば、下図のようにAndroid Autoのアプリ一覧画面でFermata AutoアプリアイコンをタップするだけYouTube動画再生が可能です。

Android Auto+AAAD+FermataAutoでYouTube動画再生

また、Fermata AutoならYouTube動画再生に加え、ブラウザでのネットサーフィンや、ブラウザ経由でAmazon Prime Videoの一部再生可能です。

ただし、Fermata AutoはFremata Controlerと2個セットでインストールされるため事実上、約500円支払ってPROバージョンにアップグレードしないと利用不可です。

3) 動画ファイル+USBメモリによるYouTube動画再生方法

続いて、YouTubeやAmazon Prime Videoを再生する方法として3番目におすすめなのが、お使いのカーナビ・ディスプレイオーディオに対応するMP4などのファイル形式に変換済の動画データをUSBメモリに保存して再生する方法です。

多少手間がかかるので、こちらの記事では詳しい説明は省略しますが、一度準備してしまえば安定的に動画再生可能な方法でもあります。もしチャレンジしてみたい方は、こちら”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法“の記事から詳しい手順をご確認下さい。

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次に、「4) スマホRoot化+AndroidAuto接続によるYouTube動画再生方法」についてですが、こちらは手間やスマホが故障するリスクを考えると、正直おすすめできる方法では無いため、詳しい説明は省略致します。

 

Android AutoでYouTube動画を再生する方法まとめ

最後にAndroid Auto対応車でYouTube動画等を再生する方法について、簡単にまとめておきます。

Android Auto対応車YouTubeやAmazon Prime Videoの動画を再生する方法は、以下4つのパターンがあり、上から順におすすめの方法となります。

【Android AutoのYouTube動画再生方法】
■1) AI-BOX USB接続
■2) Android Auto+AAAD(Root化不要)※
■3) 動画ファイル保存済のUSBメモリ
■4) Android Auto+スマホRoot化
Android OS14以上スマホならAA Wirelessが必要

最もおすすめのCarPlay AI-BOXをUSB接続する方法は、初期費用として2万円程度必要ですが最も確実かつ簡単にYouTubeとAmazon Prime Video両方の動画再生が可能です。また、2番目におすすめのAAAD経由でアプリ追加後Android Auto接続する方法は、初期費用として0~500円程度必要ですが最も手軽にYouTubeだけは動画再生が可能です。

 

ここではAndroid Auto対応車動画再生する方法について紹介しましたが、車の画面で動画を見る方法として、Android Autoを使った方法以外にもスマホからのHDMI出力やカーナビのブラウザ機能を使った方法など他の方法もあります。

車でYouTubeなどの動画を再生する様々な方法について、こちら”ディスプレイオーディオの走行中YouTube再生方法全10種類“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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