“ブルメスター(Burmester)”は、ドイツ生まれの比較的新しい高級オーディオブランドです。
“ブルメスター”は、ホームオーディオの世界だけでなく、ブランド発祥の地であるドイツのカーメーカーを中心に、ポルシェ・メルセデスベンツ・メルセデスAMG・メルセデスベンツ-マイバッハ・ブガッティの純正カーオーディオ・スピーカーシステムとして採用されています。
ここでは、
- そもそも”ブルメスター”って何?
- “ブルメスター”のカーオーディオシステムの特徴
- 車の中で”ブルメスターの高音質”を楽しむ方法
- ブルメスター装着車ランキング
について、私のカーオーディオ開発経験もふまえて詳しく書かせていただきます。
また私が1人の自動車ユーザーとして、ブルメスターなどの高音質オーディオ装着車(マークレビンソン装着車、DYNAUDIO装着車、プレミアムダイアトーン装着車、レクサスプレミアムサウンド装着車)の新車・中古車を実際に自腹で購入した時に使用したお得な購入方法・裏技についても、詳しく書かせていただきます。
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ブルメスターのオーディオシステムが取り付けられている車のランキングをすぐに見たい方はこちら:ブルメスター装着車ランキング(ページ内リンク)からどうぞ。
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ブルメスター(Burmester)とは
ブルメスター設立の経緯とブランドスローガン
ドイツ発祥のオーディオメーカー”ブルメスター(Burmester)オーディオシステム”。
その歴史は、他の高級オーディオブランドと比較すると意外と新しく、1978年にロックバンドのギタリスト・作曲家でもあったディーター・ブルメスターによって設立されました。
ブランドのスローガンは“Art for the Ear”。もう少し具体的には、”感動と驚異に満ちた真正な音楽体験、音に込められたエモーションを伝えること”だそうです。
ブルメスターのホームオーディオ製品概要
ホームオーディオ用の製品レンジとしては、プリアンプ・パワーアンプ・スピーカーと様々ですが、それぞれ1つのコンポーネントが数百万円の価格レンジであり、オーディオシステムを揃えた場合の総額はなんと1,000万円近くの超高級システムとなります。
例えば、そこそこリーズナブルなコンポーネントであるUSB DAC”Burmester – 113″で70万円、最上級のプリアンプ”Burmester – 077″なら440万円と非常に高価格帯のラインナップとなっています。
下の写真が、USB DAC”Burmester – 113″(70万円)です。
こちらが、最上級のプリアンプ”Burmester – 077″(440万円)です。
続いてステレオパワーアンプ”Burmester – 036″(138万円)です。
続いてトールボーイ型ステレオスピーカー”Burmester – B30″(156万円)です。
ちなみに上記コンポーネントの合計は70万+440万+138万+156万=804万円と1,000万円近くとなります(笑)。 私も含め一般人には全く手が出ない価格です。。。
このようにホームオーディオ用のコンポーネントとしては、システム価格1,000万円級の超高級ブランドであるブルメスターですが、カーオーディオの世界ではオプション装備としてなんと1,000万円の約50分の1の価格に相当する約20~60万円で、そのオーディオシステムを手に入れることができるのです。
※ブルメスター(Burmester)オーディオシステム公式サイトはこちら。
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ブルメスターのカーオーディオ・スピーカーシステムとは
ブルメスターのカーオーディオを手に入れる方法
通常、カーオーディオ・スピーカーを指名買いしたい場合、
- アフターパーツ(後付部品)として装着する
- カーメーカーの純正オプションとして装着する
の2択となります。 しかし、ブルメスターのカーオーディオに関しては、アフターパーツの販売はありません。 つまり、オートバックスなどのいわゆるカー用品量販店やカーオーディオ専門ショップで部品としてブルメスター製のスピーカー・アンプなどを購入することはできないのです。
よって、”ブルメスター”ブランドの音を車の中で聴きたい場合は、カーメーカーの純正装着オーディオから選択することになります。
カーメーカー純正のOEM製品としての”ブルメスター”ブランドカーオーディオは、自動車メーカーでは、ポルシェ・メルセデスベンツ・メルセデスAMG・メルセデスベンツ-マイバッハ・ブガッティなど様々なヨーロッパのカーメーカーに純正採用されています。
とは言え、マイバッハとブガッティは数量限定の超高級カーブランドなので除外すると、現実的にはブルメスターのカーオーディオが欲しい場合、
- メルセデスベンツ
- ポルシェ
の2つのカーメーカーの車の純正装備として手に入れることになります。
ブルメスターのカーオーディオ・スピーカー装着車とは
ここでは、”ブルメスター”ブランドの高級オーディオ・スピーカーシステムの音を車の中で聴く方法について書かせていただきます。
冒頭に書かせていただいた通り、自動車メーカーとしては、ヨーロッパメーカーであるポルシェ・メルセデスベンツ・メルセデスAMG・メルセデスベンツ-マイバッハ・ブガッティで採用されています。
よって、”ブルメスター”の音を車で聴くには、
- ポルシェ・メルセデスベンツ・メルセデスAMG・メルセデスベンツ-マイバッハ・ブガッティの新車を買う
- ポルシェ・メルセデスベンツ・メルセデスAMG・メルセデスベンツ-マイバッハ・ブガッティの中古車を買う
のどちらか2つから選ぶこととなります。
前章でも書かせていただいたような、”ブルメスター”ブランドならではの音質だけにとどまらないデザイン性へのこだわりは、ホーム用オーディオ製品だけでなくカーオーディオ製品へも反映されています。 その個性的なデザインは見るだけでも楽しむことができるため、”ブルメスター”は車内インテリアとしてのスピーカーデザインの美しさという付加価値を提供するブランドであるとも言えます。
ベンツ純正のブルメスター装着車とは
メルセデスベンツには”ブルメスター”のカーオーディオシステムが設定されていますが、他のカーメーカー同様、全てのメルセデスベンツ車に”ブルメスター”が装着されているわけではありません。
現在、メルセデスベンツのカーオーディオシステムは以下6種類が存在します。 これは他のカーメーカーと比べてもかなり多い方なので、注意が必要です。
- 標準 サウンドシステム
- アドバンスド サウンドシステム
- ハーマンカードンサラウンド サウンドシステム
- バング&オルフセン BeoSound AMG サウンドシステム
- ブルメスターサラウンド サウンドシステム
- ブルメスターハイエンド 3D サラウンド サウンドシステム
要は、高級オーディオが装着されているメルセデスベンツだからといって必ず”ブルメスター”が装着されているというわけではないのです。 特に日本へ導入されている車・グレードによっては、”ブルメスター”が設定されていない場合もあります。
■
ベンツ ブルメスター装着車・価格ランキング
ここでは、メルセデスベンツ車の中からブルメスター装着車を厳選し、コストパフォーマンスがいい順(=安く買える順)にランキング化してみました。
また、こちらに掲載している価格は現在日本で新車として販売されているもののオプション込の価格となります。
車両メーカー・ブランド名 車種名 |
スピーカー 装着個数 |
★新車★ 最安価格 |
新車 購入 |
||
---|---|---|---|---|---|
1位 | ベンツ Cクラス |
13個 | ¥6,161,000 | 〇 | |
2位 | ベンツ Eクラス |
13個 | ¥7,465,000 | 〇 | |
3位 | ベンツ GLC クラス |
13個 | ¥7,730,000 | 〇 | |
4位 | ベンツ CLS クラス |
13個 | ¥8,737,000 | 〇 | |
5位 | ベンツ Sクラス |
13個 | ¥12,084,000 | 〇 |
ブルメスター自体がハイエンドオーディオブランドということもあり、メルセデスベンツのモデルレンジの中で中~高級モデルに設定されています。
さらに中~高級モデルの中でも中級グレード以上に標準設定または、本革シート等の他装備とセットのパッケージオプションとして設定されています。
例えば、素のCクラス自体は400万円台から購入可能ですが、ブルメスターを装着するためには、中級グレード以上かつレザーシート等がセットになった”レザーエクスクルーシブ パッケージ”を選択する必要があります。 よって、ブルメスターが装着されたCクラスは600万円台となります。
しかし、そんな高額なブルメスター装着車であっても中古となると、ありがたいことに程度のいい車でも2~300万円台から見つけることができます。 これは、
- 輸入車は国産車と比べて中古での評価価格(リセールバリュー)が低い
- 特にオプション装備は中古車市場ではあまり価格評価されにくい
のが要因です。 よって、高級オーディオ装着車は、中古で買うとかなりお得であるといえます。
ポルシェ純正のブルメスター装着車とは
ポルシェには”ブルメスター”のカーオーディオシステムが設定されていますが、他のカーメーカー同様、全てのポルシェに”ブルメスター”が装着されているわけではありません。
現在、ポルシェの高級オーディオシステムは以下3種類が存在します。 これは他のカーメーカーと比べてやや多い方なので、少し注意が必要です。
- 標準オーディオシステム
- BOSEサラウンドサウンドシステム
- ブルメスターハイエンドサラウンドサウンドシステム
現時点でポルシェに採用されている高級オーディオブランドとしてはBOSEまたはブルメスターの2種類です。
モデル・グレードによっては、BOSEのサウンドシステムが標準設定になっている場合もありますが、基本的にはBOSEまたはブルメスターの2種類どちらかをオプションとして選択することができます。
ポルシェ ブルメスター装着車・価格ランキング
ここでは、ポルシェの中からブルメスター装着車を厳選し、コストパフォーマンスがいい順(=安く買える順)にランキング化してみました。
また、こちらに掲載している価格は現在日本で新車として販売されているもののオプション込の価格となります。
一部のモデルにしかオプション設定されていないメルセデスベンツとは違い、ポルシェでは基本的に全てのモデルに対して、ブルメスターがオプションとして設定されています。
しかし、ただでさえ高額なポルシェにさらに高額なオーディオのオプションとなるので、最も安いケイマンシリーズですら、ブルメスターを装着すると新車価格700万円台を超えてきます。
ただし、そんな高額なブルメスター装着車であっても中古の場合は、一般的に
- 輸入車は国産車と比べて中古での評価価格(リセールバリュー)が低い
- 特にオプション装備は中古車市場ではあまり価格評価されにくい
との理由より安くお得に買えてしまう場合があります。 一般的に高級オーディオ装着車は、中古で買うとかなりお得なのです。
しかし、ブルメスターのオーディオシステムがポルシェに採用され始めたのは実は最近のことなので、中古車市場にはまだあまり出回っていないのが現状です。
よって、ブルメスター装着のポルシェを中古車として見つけるのは、それなりに大変であり、万が一見つけたとしても、とてもレアであるがゆえに、すぐに買い手がついてしまう場合も多いと考えられます。
ブルメスター装着車のお得な購入方法
高音質なブルメスターのサウンドシステムが装着されている車ならではの大きなメリットとして、
- 毎日、車に乗るたびに高音質を楽しめる(→音質の悩み解消)
- ブルメスターのエンブレム・ロゴが装着など”見た目”の満足感もある
- 人とは違ったこだわり装備の車に乗っているという満足感・所有欲が満たされる
などがあります。
しかしながら、オプション装備費用分も含め、購入時にその分それなりに多めの資金準備が必要となります。(いくつかの他の装備と抱き合わせでセットオプションの場合、さらにオプション装備費用は大きくなります・・・)
とは言え、「睡眠時間返上で必死に働いて資金準備」なんて無茶をする必要はなく、車購入時の少しの工夫でオプション装備費用程度のねん出は可能です。
以下に、私も実際行っている高音質なカーオーディオ装着車をお得に購入する2つのおすすめ方法をまとめてみました。
- 下取り車がある場合は下取り価格を高くする交渉・買取り店への売却を検討
- ブルメスターなどのオプション装備装着車は出回る中古車の数が少ないので、新着車・価格をネットでこまめにチェック
下取り価格を高くする交渉・買取り店への売却を検討
お得に車を購入する方法の中でも、最も分かりやすく価格差が出てしまうのが、
- 下取り価格を高くする交渉
- 下取りではなく車買取り店の利用
の2つです。
実際、私もこれまで3回クルマを買い替えた経験がありますが、
- ディーラーへの「下取り車の価格、これ以上高くならですかね?」という交渉
- 車買取り店への見積依頼(最終的にディーラー下取りにした場合だとしても)
だけは毎回行ってます。 そして偶然なのか3回とも最初のディーラー下取り提示価格よりも車買取り店の価格の方が10~20万円程度高いという経験をしています。
逆に言えば、少しめんどくさいとは言え、買取り店で見積を取っておかないと10~20万円損してしまう場合もあるってことなんです。。。
とは言え、ネット経由で申請したり、店を回ったりの「めんどくささ」と「10~20万円程度の損」をてんびんにかけて考えてみて下さい。
「多少めんどくさい手続きをがんばるともらえる10~20万円」を普段の仕事で稼ごうとするとどのくらい大変でしょうか?
少なくとも私は、数時間~数日で10~20万円稼げる富裕層ではないので、合理的に買取り店で見積を取る道を選びます。
ちなみに過去私が乗換等で売却した車のディーラー下取りと車買取り店の差額は以下の通りです。
- 旧型トヨタソアラ(走行13万km)
→買取り店の方が10万円高い。が、めんどくさかったのでディーラーで下取り(後に後悔)。 - 旧型トヨタヴィッツ(走行7万km)
→買取り店の方が15万円高い。が、ディーラーと再交渉したら20万円追加値引きしてくれたので下取り。 - レクサスCT200h(走行5万km)
→買取り店の方が17万円高い。ディーラーと再交渉するも結果変わらずで、そのまま買取り店で売却。
過去私が手放した旧型トヨタソアラの場合は年式古く不人気の2ドアクーペだったので10万円の価格差でしたが、もしもSUV・ミニバンなどの人気車やリセールバリューの高い車であれば、場合によっては想像以上の買取り高値がつくこともあります。
仮に最終的に買取り店で売却しないとしても買取り店での自車の買取り価格を知っておくということは、
- ディーラーで下取り金額UPの交渉材料として使える
- ディーラーで値引き+下取り合わせてUPの価格交渉ができる
と、ディーラー交渉時の強い武器となります。 ディーラー交渉の結果、
- ディーラーで納得いく下取り価格が得られた場合
→ 買取り店での売却はキャンセルしてディーラーで下取り - ディーラーで納得いく下取り価格が得られない場合
→ 新しい車はディーラーから買う場合でも前の車は調べておいた買取り店へ売却
と、すればよいのです。 できる限り納得いく買い物をしたい私は、毎回この方法を利用し、ディーラーでの下取り価格をアップ(市場の適正価格に)させることに成功しています。
ちなみに特に、ディーラーでの下取りよりも買取り店を利用するのがおすすめの場合としては、
- 軽自動車・SUV・ミニバン等の人気のカテゴリーの車を売却する場合
(市場での流通性が良く高値が付く確率が高い) - ホイール・ナビ交換等の社外品カスタマイズありの場合
(下取りの場合は純正品以外はマイナス評価) - 手続きが多少手間でも買取り価格は高い方が納得できる場合
(販売店だけでなく買取り店でも手続きが必要)
です。 上記3つの項目に1つでもあてはまる場合は、自分のクルマの買取り価格の確認だけはしておかないと、数万円単位の損につながる可能性があります。
ここで、ためしに今時点の自分のクルマの価格を調べるには、状況に応じて以下2つの方法を使い分けるのがおすすめです。
- 時間をかけずにまずは大手1社へ確認(35秒で入力完了)
→ 愛車の今の最新価格を確認(情報提供:ガリバー愛車無料査定) - 多少時間をかけてでも数社の見積比較で最高額を確認(90秒で入力完了)
→ 愛車の今の最新価格を確認(情報提供:カーセンサー簡単ネット車査定)
どちらの方法も無料です。
確かに少し面倒なのは事実ですし、手間をかけるかどうかはご自身で最終判断いただければと思いますが、ここで「行動しない = 10~20万円程度の損 = その分の装備・条件はあきらめる」ということだけはご理解いただき、ここはぜひ行動いただくのがおすすめです。
ちなみに、高く買い取ってくれる割にあまり面倒でもないおすすめの方法について、こちら”車買取の流れ全7種類まとめ!安心/簡単/高額な中古車査定方法とは?“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければご参考にどうぞ。
自車の買取り価格を知っておくということは、次の車を選ぶ時にどれだけ購入資金の足しにできるかの目安にもなります。
仮に今すぐ車を買い替える予定が無くても、現時点の買取価格+今後の価格変動相場を知っておくことは、買い替えタイミングを考える上でも、十分に意味があることと言えます。
高音質オーディオ装着の中古車はレア→新着車・価格をネットでこまめにチェック
次に中古車で買う場合ならではのポイントです。
実は中古車のオプション装備価格は、カーメーカーがマーケティング戦略で値段を決める新車と違って市場ニーズそのもので決まります。
早い話が、サンルーフなどの人気オプションは新車時とオプション価格が大きく変わらないのに対し、ブルメスターのサウンドシステムのようなマニアックなオプションは需要が少なければ、新車時より価格が大きく下がるのです。
しかし、マニアックなオプション装備はマニアックである分、市場に出回る中古車の数がとても少ないです。
よって、新着の中古車や価格の変動をネット等で頻繁にチェックし、自分の希望スペックに対して70~100%当てはまると思ったら、すぐに中古車販売店に仮押さえを依頼するくらいのスピード・行動力が武器となります。
レアで条件のいい車ともなるとホントすぐに買い手がついてしまいます。 私自身が購入した際、3ヶ月粘りましたが実は100%希望の車は現れないと判断し、実は最終的にボディーカラーについては希望の白色をあきらめグレー色で妥協しました。(もちろんオーディオ装備は一切妥協無しです)
このように、ある程度の期間こまめに情報チェックしていると、希望スペックを80%満足するレベルの車すらかなりレアな掘り出し物なのか、希望スペックを100%満足するレベルの車が十分出てきそうなのかの肌感覚がつかめてきます。
音がいい車に特化した車の探し方を知っておきたい方は、こちら”オーディオ音質がいい車を安くかしこく買う方法“の記事に概要をまとめましたのでご参考にどうぞ。
今回紹介させていただいたブルメスター以外の高級カーオーディオブランドについても以下の記事にまとめましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。