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ハイレゾ音源は音楽ダウンロード以外に8種類もあった!その入手方法と音質比較

公開日: : 最終更新日:2016/08/19 ハイレゾ

ハイレゾ音源のなかには、CDよりはるかに音質のいいもの(いいと分かるもの)から実はCDよりも音質が悪いものまでいろいろあるのをご存知でしょうか?

ハイレゾウォークマンにハイレゾ音源をダウンロード中
一般的には音楽CDに録音されているものよりも大きいサイズ・より詳しく記録されている音源データハイレゾ音源と呼びます。 また定量的には、電子情報技術産業協会(JEITA)の定義によると16bit/48kHzよりも高い解像度のデータがハイレゾに該当します。

しかし、音源データそのものがハイレゾ(高解像度)でも必ずしも音質がいいとは限りません。 なぜなら、データの解像度と音質は本質的には別物であり、ハイレゾ音源なんてパソコンフリーソフト何らかの元音源(mp3でもなんでもOK)さえあれば、少しのパソコンの知識誰にでも無料で手軽に作れてしまうのです。 極端に言えば、無意味に解像度が高いけど実質低解像度と何も変わらないスカスカのデータだって作れてしまうのです。

ちなみに私もCDの音楽データを元にフリーソフトを使ってハイレゾ音源を作ってみたことがあります・・・少しネットで調べさえすれば、かたち上のハイレゾ音源作成など全然難しくないのです。

というわけでここでは、ハイレゾという名前に惑わされないよう、今この世に存在するであろうハイレゾ音源をダウンロード販売以外のものも含めて音質がいいであろう順8つの種類に分類し、それぞれのメリット・デメリットについて比較・整理していきます。

全8種類!今存在するであろうハイレゾ音源一覧

現在この世に存在するであろうハイレゾ音源を音質がいいであろう順に整理すると、以下のようになりました。

  • 1. SACD(Super Audio CD)
  • 2. DVD-Audio, Blu-ray-Audio
  • 3. ネイティブなハイレゾ音源のネット配信
  • 4. アップスケーリングによるハイレゾ音源のネット配信
  • 5. CDリッピング音源のリアルタイム処理アップスケーリング
  • 6. CDリッピング音源のバッチ処理アップスケーリング
  • 7. CD音質以下音源のリアルタイム処理アップスケーリング
  • 8. CD音質以下音源のバッチ処理アップスケーリング

これら8つはフォーマットの定義上は全てハイレゾ音源と呼ぶことができます。 しかし“7.”“8.”は、なんと音楽CD(CD-DA)よりも”解像度は高い”ものの”音質は悪い”ハイレゾ音源です。 また”5.”と”7.”の音源については、機器の中で再生される瞬間にリアルタイムでハイレゾ化(アップスケーリング)されるので、再生前の保存状態ではハイレゾ音源ではない場合もあります。 ちなみに、”4.”や”5.”以下の音源については特にネット上でハイレゾならぬ”ニセレゾ“と総称して呼ばれたりしてます。

これら8つの音源を制作過程や音質などで整理して一覧にまとめると以下の表のようになります。

Soundquality_table_Hires-files

各ハイレゾ音源のメリット・デメリット

1. SACD(Super Audio CD)

“ハイレゾ”という言葉がここ最近のようにメジャーになる前、10年以上前の1999年にSACDはDSD方式のハイレゾ音源パッケージメディアとして規格化されました。

しかし、非常に高価な専用の再生機器が必要だったこともあり、当時はほとんど普及しませんでした。

ちなみに当時一般家庭のインターネット回線は、54kbpsのダイヤルアップや64kbpsのISDN(懐かしい・・・)回線が主流だったので、当然ハイレゾほどの大容量データをネットで流通させることは現実的でなく、ハイレゾ音源のダウンロード販売のようなサービスはありませんでした。

当時のインターネット環境を考えると、ハイレゾ音源の流通手段としてSACDというディスクメディアが採用されたのは妥当であったと思います。 ただ、DVDすら広く普及する前のこの時代にSACDの登場は少し早過ぎたのかもしれません。

SACDのメリットは、

  • 登場から10年以上経った今でも十分通用する非常に高音質なハイレゾディスクメディア
  • パッケージメディアなので、Amazonなどネット通販で注文すれば簡単に手に入る

デメリットは、

  • タイトル数が少ないため自分の好みのタイトルを手に入れにくく、また廃盤となりありえない高価格で取引されているものもある
  • ユニバーサルプレーヤーの登場で2万円程度の再生機器が登場したものの、依然として普通のパソコンですら再生できないなど対応機器の少なさ等の互換性・流動性の低さがある

と考えています。 ちなみに私KYOは廉価なユニバーサルプレーヤーが登場してからようやくSACDにたどり着けた貧乏人です(笑)。 ディスクは5枚ほど持っていますが、確かにCDより音質がいいのは明らかでした。

下の写真がSACDです。 パッと見はCDやDVDと同じです。 よく見ると、SACDのロゴや対応プレーヤーでしか再生できない旨の注意書きがあります。

SACD

 

2. DVD-Audio, Blu-ray-Audio

DVD-AudioはDVDの登場とともに、Blu-ray-AudioはBlu-rayの登場とともに世の中に出てきました。どちらもSACDのDSD方式とは異なるCDと同じPCM方式を使用したハイレゾディスクメディアです。 また普及についてもSACDとは大きく異なり、既存のDVDプレーヤーやBlu-rayプレーヤーで再生できるため、再生機器がネックで普及しないということはありません。

しかし今現在DVD-AudioはSACDよりも普及が進んでおらず、Blu-ray-Audioもこれからどうなるかは分からないものの普及しているとはいい難い状況です。

メリットは、SACD同様に、

  • 非常に高音質なハイレゾディスクメディア
  • パッケージメディアなので、Amazonなどネット通販で注文すれば簡単に手に入る

デメリットは、

  • タイトル数が”極めて”少ないため、自分の好みのタイトルを手に入れにくい
  • 今となってはネット配信のハイレゾ音源との差別化も難しく、将来性が危ぶまれる

と考えています。 ちなみに私KYOはどちらも持っていません。 ハイレゾ音源のネット配信と同じ音質・フォーマットでありながら、特に安いわけでもなく、タイトル数も少なく、メリットが感じられないからです。 というか、DVD-Audioは現時点ではほとんど手に入りませんが。。。

 

3. ネイティブなハイレゾ音源のネット配信

最近話題の”ハイレゾ”。 広い意味で考えた場合”1.”~”8.”の音源はすべてハイレゾとなりますが、一番狭い意味で考えると”ネイティブなハイレゾ音源のネット配信・ダウンロード販売”がハイレゾとなります。 音質は、これまでに登場したSACD, DVD-Audio, Blu-ray-Audioと同じレベルですが、タイトル数の多さという点でダントツです。

またここでは、”ネイティブ”という表現を使いましたが、これはハイレゾ音源制作を前提としてレコーディング・マスタリングされたもしくは、アップスケーリングは行わず制作された音源を意図しています。 元々のマスター音源が間違いなくハイレゾ音源であり、そこから配信用にダウンスケーリングすることはあっても、元々のマスター音源よりも解像度の高い配信用音源を作成しようとしてアップスケーリング(存在しないデータを予測技術で補間)は行っていないことが前提です。

メリットは、

  • 非常に高音質なハイレゾデータメディア
  • CDと比較しない限り、他のハイレゾメディアと比べると圧倒的にタイトル数が多い
  • ディスクメディアと比べて流通コストが抑えられたり販売形態の自由度が高かったり、様々な可能性・将来性がある

デメリットは、

  • CDと比べてタイトル数がまだまだ少ないため、自分の好みのタイトルを手に入れにくい
  • 一部の音楽プレーヤーは直接ダウンロードできるものの、現実的にはファイル管理含めるとPCとその操作能力が必須

と考えています。 ちなみに私KYOは、かなりハマっています(笑)。 以下に紹介するアップスケーリング技術によるハイレゾ音源もそれなりにすばらしいと思いますが、やはりネイティブのハイレゾ音源と比較すると臨場感・空気感に差が出ると思います。 ただし、ほとんどが既にCDを持っているタイトルの2重買いなので、相当気に入ったタイトルしか買ってません

ハイレゾ音源をネット配信しているe-onkyo, moraなど数多くのハイレゾ配信サイトから自分に合った配信サイトを選ぶ方法を”ハイレゾ音源がダウンロードできるおすすめ配信サイトと4つの注意点“の記事に、またこれらのハイレゾ配信サイトからハイレゾ音源をできる限り安くお得にダウンロードする方法をこちら”ハイレゾ音源をできるだけ安くお得にダウンロードする5つの方法“の記事にまとめました。 もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

 

4.アップスケーリングによるハイレゾ音源のネット配信

ネットで配信販売されているハイレゾ音源は、実は全てが”ネイティブなハイレゾ音源”ではありません。 特に録音年月日が古いものなどマスター音源が既にデジタルハイレゾ音源で無いものは、デジタルリマスタリングやアップスケーリングなどが行われたりします。

特にアップスケーリングは、元々のマスター音源をより解像度の高い音源とするため、本来はデータ上存在しないもの存在したであろうものとして技術的に予測し補間するものです。 それなりに優れたアルゴリズム(プログラムの処理ロジック)が使用されていると思われるので、100%ウソとも言い切れませんが、絶対に100%ホンモノを再現するのは不可能です。

また音質に関して、CDなどのディスクメディアにみられるプレス等製造時の音質劣化をダウンロード販売というネット経由の直接データ授受にすることで回避することができます。 よって、少なくとも総合的にCDより音質が悪くなることはないと言い切れます。

メリットは、

  • それなりに高音質なハイレゾデータメディア
  • CDと比較しない限り、他のハイレゾメディアと比べると圧倒的にタイトル数が多い
  • ディスクメディアと比べて流通コストが抑えられたり販売形態の自由度が高かったり、様々な可能性・将来性がある

デメリットは、

  • CDと比べてタイトル数がまだまだ少ないため、自分の好みのタイトルを手に入れにくい
  • 一部の音楽プレーヤーは直接ダウンロードできるものの、現実的にはファイル管理含めるとPCとその操作能力が必須

と考えています。 音質が少し劣る以外、”ネイティブなハイレゾ音源のネット配信”と同等です。

 

5.CDリッピング音源のリアルタイム処理アップスケーリング

こちらは、既に持っているCDなどからリッピングしたCD音質の音楽データ(WAV, FLACなど)を再生機器で再生する際にリアルタイムでアップスケーリングして聴く場合です。

例えば、実際私KYO自身が普段行っているのが、CDをPCでリッピングしてFLACフォーマットを作成し、ソニーのハイレゾウォークマンに転送してソニー独自のアップスケーリング技術であるDSEE-HXをオンで再生するというものです。 ちなみに、DSEE-HXのしくみやその効果についての私の実体験レビューをこちら”ハイレゾウォークマン内蔵のDSEE-HXの効果と音質評価“の記事にまとめましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。

話を戻して、これらアップスケーリングのメリットは、

  • 信頼できるサイトからの配信データほどではないがそれなりに高音質が楽しめる場合あり
  • 元ソースがCDなので、CDと同じ圧倒的な数のタイトルを対象に楽しめる
  • 再生時にハイレゾ化するため、保存時はmp3やAACほどではないものの小さいファイルサイズ
  • 既に所有しているCDであれば追加費用なしで楽しめる

デメリットは、

  • 元CDの録音状態・音質に依存するものの場合によっては音質がほとんど変わらない
  • CDからリッピング・データ転送・ファイル管理などを行うPCとその操作能力が必須

と考えています。

 

6.CDリッピング音源のバッチ処理アップスケーリング

こちらは、既に持っているCDなどからリッピングしたCD音質の音楽データ(WAV, FLACなど)を再生機器で再生する前にあらかじめバッチ処理でアップスケーリングしてハイレゾデータとして保存するケースです。

例えば、実際私KYO自身が行ってみたのが、CDをPCでリッピングしてWAVフォーマットを作成し、次にKORG社の”AudioGate”や個人制作の”Upconv”などのフリーソフトを使用してハイレゾのFLACファイルやDSDファイルを作成し、再生可能な機器で再生するというものです。

メリットは、

  • 信頼できるサイトからの配信データほどではないがそれなりに高音質が楽しめる場合あり
  • 元ソースがCDなので、CDと同じ圧倒的な数のタイトルを対象に楽しめる
  • 既に所有しているCDをフリーのアップスケーリングソフトで行えば追加費用なし

デメリットは、

  • 元CDの録音状態・音質に依存するものの場合によっては音質がほとんど変わらない
  • 音質の割にファイルサイズが大きく、ポータブル機のようにメモリ容量が少ない場合、データ圧迫感あり
  • CDからリッピング・データ変換・データ転送・ファイル管理などを行うPCとそれなりのPC操作知識が必要

と考えています。

 

7.CD音質以下音源のリアルタイム処理アップスケーリング

こちらは、既に持っているCDよりも低音質の例えばmp3, AAC, WMAなどの圧縮音源データを再生機器で再生する際にリアルタイムでアップスケーリングして聴く場合です。

実際私KYO自身が普段行っているのが、手持ちのmp3などの音楽データをソニーのハイレゾウォークマンに転送してソニーオリジナルのアップスケーリング技術であるDSEE-HXをオンにして再生するというものです。

メリットは、

  • アップスケーリングの効果により元の圧縮音源をそのまま再生するより高音質な場合あり
  • 元ソースが何でもよいので、この世にある圧倒的な数のタイトルを対象に楽しめる
  • 再生時にハイレゾ化するため、保存時は圧縮音源として可能な限り小さいファイルサイズ
  • 既に所有している圧縮音源であれば追加費用なしで楽しめる

デメリットは、

  • 元の圧縮音源の録音状態・音質に依存するものの場合によっては音質がほとんど変わらない(CD以下のまま)
  • 圧縮音源のデータ転送・ファイル管理などを行うPCとその操作能力が必須

と考えています。

 

8.CD音質以下音源のバッチ処理アップスケーリング

こちらは、既に持っているCDよりも低音質の例えばmp3, AAC, WMAなどの圧縮音源データを再生機器で再生する前にあらかじめバッチ処理でアップスケーリングしてハイレゾデータとして保存するケー スです。 ハイレゾのFLACファイルやDSDファイルの作成方法は、”6.”のCDリッピングデータと同じです。

メリットは、

  • アップスケーリングの効果により元の圧縮音源をそのまま再生するより高音質な場合あり
  • 元ソースが何でもよいので、この世にある圧倒的な数のタイトルを対象に楽しめる
  • 既に所有している圧縮音源であれば追加費用なしで楽しめる

デメリットは、

  • 元の圧縮音源の録音状態・音質に依存するものの場合によっては音質がほとんど変わらない(CD以下のまま)
  • 音質の割にファイルサイズが大きく、ポータブル機のようにメモリ容量が少ない場合、データ圧迫感あり
  • 圧縮音源のデータ変換・データ転送・ファイル管理などを行うPCとそれなりのPC操作能力が必須

と考えています。

 

おすすめのハイレゾ音源まとめ

最後におすすめのハイレゾ音源活用方法をまとめると、“3.”“5.”併用となります。

やはり、圧倒的な音質と将来性を考慮すると、“3.”ネイティブハイレゾ音源がダントツおすすめです。 SONYのハイレゾに対するキャッチコピーである”心震える音”をどこまで感じとれるかは人それぞれですが、少なくとも私はそれなりに感動できています。

しかし、タイトル数が少ないというデメリットが残りますので、欲しいタイトルがネイティブハイレゾ音源として存在しない場合は、アップスケーリングに頼るしかありません。 アップスケーリングを行うにも元ソースは極力音質のいいCD音源とし、またネイティブハイレゾ音源でもないのにハイレゾ相当分の大容量ファイルの取り扱いはメモリ使用効率が悪いので、 “5.”CDリッピング音源のリアルタイム処理アップスケーリングおすすめです。

 

ハイレゾ音源の入手が完了したら、次は様々な場面でハイレゾ音源を活用いただくのがおすすめです。 車をお持ちの方は、実は今お使いのカーオーディオでもハイレゾ音源が楽しめてしまう可能性が高いです。

ハイレゾ音源を”簡単に”クルマで楽しむ様々な方法をこちらの”誰でも簡単にハイレゾを車(カーオーディオ)で楽しむ方法“の記事に整理してみましたので、もしよろしければご覧ください。

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  • 名前:KYO(30代後半・理系)
    職業:カーオーディオの設計開発
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