車のオーディオ音質向上で幸福感が高まる3つの理由

現代のストレス社会において、車の移動中に聴く音楽は癒され感・幸福感につながる大きなポテンシャルを持っています。

ここでは、最近の音楽の楽しみ方のトレンドもふまえ、車のオーディオ音質が向上することで幸福感が高まる具体的な理由を私の実体験を元に書かせていただきます。

車のオーディオ音質向上で幸福感が高まる理由

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自動車エンジニア KYO(きょー)

 自動車会社で内装開発を20年間担当

 年間20車種以上に乗り最新の自動車技術を分析

 開発現場で得た車のノウハウブログで発信中

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音楽の感動は、生活の一部へ

音楽と幸福感の関係

突然ですが、幸せな人生とはどのようなものでしょうか?

夢の実現、充実した毎日、家族の幸せ・・・いろんな種類の幸せがあると思いますが、シンプルに幸せな人生とは、幸せなコトしている時間、その幸せな時間が質と量、共に多い人生と考えることもできると思います。

例えば、音楽が好きな人であれば音楽を聴く時間を増やし、また聴く音楽の質を上げることで人生の幸福を感じることができるのです。

好きなことに時間をかけ、またその質を上げる

よく考えてみると当たり前のことですが、質を上げるとはどういうことでしょうか?音楽の場合、音楽の質を上げることというのは以下の2つであると考えられます。

  • 自分の好きな曲・アーティストを探し、自分にとっての楽曲の好みの質を上げること
  • 自分の目の前での生演奏・ライブに近い感覚を求めて音質を上げること

1つ目の好みの楽曲の追求は誰もが無意識に行っていますが、2つ目の音質の追求は意識して行わないと無意識のうちに現状の音質に満足してしまう傾向にあります。

確かに音質のみを追求するのは本質ではありませんが、好みの楽曲をよりよい音質で聴いた後、再び劣化した音質で聴くと残念な気分になって元の音質には戻りたくなくなるというのもまた事実です。

以上より、音楽が好きな人にとっての幸せとは、意識的によりよい音質を求めながら、音楽を聴く時間を多く確保することであると言えます。

 

音楽のトレンドは量から質へ

最近の日本経済デフレ脱却の兆しも追い風となってか、高級・高音質イヤホンが流行っています。 この高音質イヤホンブームについて少し考えてみます。

なぜ高音質イヤホンを求める人がいるのでしょうか?

それは、より良い音質を求めているからに他なりません。では、なぜより良い音質を求める人がいるのでしょうか?

それは、日常の中でさらなる音楽の感動を味わいたいからではないでしょうか?

しかし、100円ショップでも安価に手に入るイヤホンに何千円も何万円も投資できるモチベーションは、単に”音楽の感動を味わう”ことだけから生まれるのでしょうか?

それは、イヤホンの音が良くなることで、“音楽の感動”を”毎日”より長い時間味わえるところにあると思います。イヤホンの音質向上は、忙しくて時間が足りない多くの現代人にとって、家の中の据え置き型スピーカーの音質向上とは比べものにならないくらい投資効率が高いのです。

つまり、高音質イヤホンを求める人のモチベーションは、

  • より良い音で音楽を聴き、感動を味わいたい
  • ほぼ毎日使うモノだからこそいいモノ

の、2つの観点があるといえます。

少し前までは、良い音を求めるのは、自宅に高級オーディオを揃える、オーディオマニア的な人々が中心でした。一方で今現在は、高音質イヤホンの流行に代表されるように、オーディオマニアでないフツウの人々が”生活の一部”として良い音を求めるようになりました。

高音質追求の日常化と大衆化。この流れは、最近になって急拡大しています。音響機器メーカーのメディア戦略も手伝っているのかもしれませんが、高音質イヤホンブーム以外にも、ハイレゾブームがあります。今や、ネットワーク環境の整備・メモリの大容量化が進み、多くのお気に入り曲が入った音楽ライブラリを持ち出すという”量”の時代から、その音楽ライブラリをより高音質で楽しむ”質”の時代になりました。

実は、それを象徴する出来事が2013年末にありました。SONYのハイレゾウォークマン発売です。発売後、瞬く間にブームとなり、それまでAppleのiPod一辺倒だったポータブルオーディオ市場を席巻し、シェアを奪還したのです。

 

車のオーディオとイヤホンの音質

ここで車の中のカーオーディオについて考えてみます。

カーオーディオとイヤホンの共通点とは何でしょうか? ・・・そうです、どちらも音楽を外に持ち出す時に使うものです。

日常生活において車で移動されることが多い方でも、高音質イヤホンはお持ちなのに、カーオーディオはどんなモノがついているかあまり意識したことがないって方、多いのではないでしょうか?

確かに、ジャックを挿すだけのイヤホンと比べ、車のオーディオシステムは複雑です。しかし、ほんの少しの知識で、カーオーディオの音質を感動レベルまで良くすることができるんです。

もうお気付きかもしれませんが、カーオーディオの音質を良くすることができれば、イヤホンの音質が良くなった時と同じように“音楽の感動”を”毎日”より長い時間味わえることにつながるのです。

車の音質を向上させる方法については、こちらの”車の音質向上のカテゴリの記事“にまとめましたので、もしよければ合わせてご覧ください。

 

車のオーディオ音質向上で幸福感が高まる理由

レクサスIS250マークレビンソン仕様のオーディオユニット

続いて、車のオーディオの音質が良くなった場合に、私が実際に体験できた幸福感が高まる理由を以下3つ紹介したいと思います。

  • 車の移動中の満足感が高くなる
  • 渋滞中のイライラが軽減する
  • 聴き慣れた音楽ライブラリが新鮮に感じる

上記事例の詳細は次項で説明していきますが、まずは「QOL」という言葉をご存知でしょうか?

一般的には、医療分野で使われることが多い言葉ですが、Wikipediaで調べると、以下のように記されています。

QOL:クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。
個人の収入や財産を基に算出される生活水準(英: standard of living)
とは分けて考えられるべきものである。
(出典:Wikipedia)

私は、車の中の音楽鑑賞環境の向上は、最終的に、その人のカーライフにおける幸福感・すなわち”QOL”の向上につながると考えています。

確かに、車は贅沢品という見方もできます。 しかし一部の都市部を除き車は今や生活必需品ですし、乗用車の保有台数は6000万台(出典:自動車検査登録情報協会)であり、これは日本人口の約半数にあたります。 当然、総人口には運転免許を持っていない子供・高齢者も含まれるため、実態としては少なくとも2人に1人以上は車を持っていることになります。

よって大前提として、車を持つことは贅沢ではなく生活インフラの一部であると考えることにします。

 

車の移動中の満足感が高くなる

  • 休みの日の遠めのドライブ
  • ちょっと買い物に行く近めのドライブ
  • 通勤ドライブ

どれも車での移動には変わりありませんが、いい音で音楽鑑賞しながらの移動であれば、日常シーンの中での車による移動中の満足感が底上げされます。

楽しいドライブは、より楽しく。 めんどくさい買い物でも、移動中に好きな音楽を聴きながら感動するかも思うと楽しくなるかもしれません。休み明けの通勤が憂鬱でも、移動中は大好きな音楽と自分だけのリラックス空間を満喫できます。

そもそも車の移動とは楽しいものです。パーソナルな空間に包まれ、自分の意思で思いのままに移動できます。それは、電車やバスでは到底得られない特別な体験です。それをさらに楽しく、心地よいものにするのが、車内を好きな音楽で満たしてくれるカーオーディオです。

つまりカーオーディオは音楽と共に移動できるポータブルオーディオでもあり、 高音質イヤホンに相当する高音質カーオーディオだと、

  • よりリアルで、立体的で、臨場感ある高音質サウンドに没入できる肉体的満足感
  • 高音質な環境で音楽を聴いてる事実認識や目に入ってくるブランドエンブレムによる精神的満足感

という高音質イヤホンと同じ満足感を得ることができます。

ブランドエンブレムの例ですが、下図は私の愛車フォルクスワーゲン ティグアンのダッシュボードに装着されているセンタースピーカーとDYNAUDIOと刻まれたブランドエンブレムです。

エンブレムが装着される意義は、音質の良さを証明する目的もありますが、

  • 音質のいい環境であることを視覚的に再認識する目的
  • 高級・高音質オーディオの所有欲を満たす目的

もあると考えています。

実際に私はこちらのエンブレムを見るたびにニヤニヤし、満足感に浸っています(笑)・・・他人が見たらやや気持ち悪いかもですが、人間なんて所詮そんな単純な生き物です。

 

渋滞中のイライラが軽減する

安全運転の基本は、時間に余裕を持った運転計画です。しかし、時間に余裕があっても人は渋滞にハマるとイライラするものです。

「あー、全然進まへん・・・」

「あー、時間がもったいないわ・・・」

「別の道通ればよかったんかなぁ・・・」

と、考え出すとキリがありません。 しかも、そんなこと考えてもほとんどムダです。

そんなとき、音楽の感動があれば、このムダなマイナス感情が抑えられます

「いやいや、いつも音楽かけてるけど、普通にイライラするねんけど・・・」

違うんです。BGM的に音楽をかけて、聴き流すのではないのです。少し集中して、音楽を味わうのです。もちらん、ドライバーの方は運転の妨げにならない程度の集中にとどめてください。

「この曲のボーカル、澄み切った高音の響きが頭の中にスッ染みわたって気持ちいいなぁ。」

「この曲のイントロ、こんな効果音みたいな音が入ってたんだ。今まで気付かなかった。なんかリアルな感じ・・・。」

「ベースとバスドラムのアタック感がお腹に響いて、なんかワクワクしてきた」

音楽を味わって聴くと、新たな気づきや感動を体験することができ、ネガティブな感情がポジティブに変わっていきます。また、イライラする時間が減ると寿命も少しのびるかもしれません。

 

聴き慣れた音楽ライブラリが新鮮に感じる

「今週末のドライブ用にいい感じの新しい曲が入ったプレイリストを準備しときたいなぁ」

「先週聴いたプレイリストは、全部聴きすぎてあきてきたしなぁ」

聴きあきたと思っていた自分の音楽ライブラリ。オーディオシステムの再生能力すなわち音質差が明らかに分かるレベルで良くなった場合、もしくは音質の良い別のシステムで聴いた場合、聴きあきたと思っていた1つ1つの曲が、また違った聴こえ方をします。そして、その1つ1つの曲で新しい発見ができ、もう何周か、新たな気持ちでそれらの曲の持つポテンシャルを味わうことができます。

「この曲のボーカル、澄み切った高音の響きが頭の中にスッ染みわたって気持ちいいなぁ。」

「この曲のイントロ、こんな効果音みたいな音が入ってたんだ。今まで気付かなかった。なんかリアルな感じ・・・。」

「ベースとバスドラムのアタック感がお腹に響いて、なんかワクワクしてきた」

実は、この3つの感想。 全て実話なんです・・・私の。

  • 1曲目:中島美嘉「朧月夜〜祈り」
  • 2曲目:Mariah Carey「Fourth of July」
  • 3曲目:宇多田ヒカル「Addicted to you」

誰もが同じ感じ方をする訳ではありませんが、少なくとも私は、学生時代(10年程度前)に初めてこれらの曲を聴いたとき、おそらくその当時のオーディオシステム・もしくは圧縮音源のせいで、本来その曲が持つポテンシャル・感動させるチカラを味わいきることができていませんでした

そして、約10年越しに、同じ曲で新たな感動を味わうことができたのです。

 

車の音質向上で幸福感が高まる理由まとめ

最後に、車のオーディオ音質が良くなると幸福度が上がる理由をおさらいしておきます。以下3つです。

  • 車の移動中の満足感が高くなる
  • 渋滞中のイライラが軽減する
  • 聴き慣れた音楽ライブラリが新鮮に感じる

 

ここでは、車の音質の良さと幸福感の関係について書かせていただきましたが、音質が良い車とは何か?ついては、こちら”オーディオの音質がいい車とは2種類!15年乗った感想とメリット“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければご参考にどうぞ。

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