ダイハツコペンはオープンカーであることに加え、開閉ロック機構として手動式を採用していることもあり、ルーフの異音(屋根・天井付近のうるさいカタカタ音・ガタピシ音)が高確率で発生します。

車の異音はドライブ中の音楽の邪魔になるばかりか、異音そのものにも気をとられて安全運転上・精神衛生上も良くないです。
そこでここでは、私が10年間乗ってる2代目コペン(LA400K系セロ)に実際に施工済で異音をほぼ完全に解消できた対策について解説します。
ここでご紹介する対策方法は、個人的なDIY対策ではあるものの、自動車の内装設計に20年間関わってきた私の自動車エンジニア経験をフル活用した結果、幸運にもルーフ異音をほぼ完全に解決することができた方法となります。
以下の方は特に参考にしていただけるのではないかと思います。
- コペンのルーフ異音を何とかしたい方
- コペンセロ・ローブ・GR・X-PLAYに長くお乗りの方
コペンLA400Kルーフ異音対策の効果ランキング
コペンのルーフ異音(カタカタ音・ガタピシ音)の対策方法として、体感効果が大きかった順に第1位から第4位までランキングにすると以下の通りです。
時間がかかるメニューからすぐ終わるメニューまでありますので、まずはお手軽に短時間で施工可能な「2位」と「3位」だけやってみるのも全然ありです。
| 体感 効果 |
対策部分 | 施工内容 | 作業 難易度 |
作業 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ルーフ部の 内張り(内装材) |
内装材脱着 +スポンジ追加 |
★★★ | 120分 |
| 2位 | リンクアーム部 | 潤滑油追加 | ★☆☆ | 10分 |
| 3位 | ルーフロック部 | キャップ追加 | ★☆☆ | 10分 |
| 4位 | ルーフ部の 配線ケーブル |
内装材脱着 +スポンジ追加 |
★★☆ | 90分 |
あたり前と思われるかもしれませんが、異音が発生するということは、何かと何かが当たったり擦れたりするからです。
よって、基本的な対策の方向性としては、何かと何かが当たったり擦れたりしても音が出ないよう、
- スポンジで接触時の衝撃音を緩和
- スポンジ・ゴムによる隙間埋め強干渉設計
- 小さな隙間や可動部分には潤滑油
という流れで考えていきます。
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コペンのカタカタ・ガタピシ音対策に必要な工具・部材
コペンのルーフ異音対策に必要な工具類は以下の通りです。既にお持ちだったり代用できれば新たに準備いただく必要は無いです。
トルクスドライバー(T30)
内張りはがし(クリップはずし+ヘラ)
定規・ペン・はさみ(家にあるものでOK)
トルクスドライバーの例です。
内張りはがしの例です。
コペンのルーフ異音対策に必要な部材類は以下の通りです。
クッション類(汎用スポンジ, エプトシーラー, 布テープ)
ゴムキャップ(汎用ねじ頭キャップ)
潤滑油(ベルハンマー)
用意する部材類は、次章より書かせていただく異音対策の詳細手順と合わせて、書かせていただきます。
4つの対策全てを施工されない場合は、実際に施工される対策内容に合わせて準備いただければOKです。
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【効果1位】ルーフ内張りへのスポンジ追加異音対策
私の感覚では、コペンのルーフ周り異音の半分以上は内装の内張りパネル関連と言っても過言ではありません。
具体的に異音を発生させる、当たったり擦れたりするものは、
- ルーフ内装パネル vs ルーフ外装パネル
- ルーフ内装パネル vs ルーフリンクアーム
- ルーフ内装パネル vs すぐ隣で接するルーフ内装パネル
が考えられます。
コペンのルーフ内張りパネルの構成と分解状態

LA400系コペンのルーフ内張りパネルは上図のような構成になっています。
向かって左側が車の前側です。
上図の通り、私の場合は念のために全てのパネルにスポンジを追加しましたが、一番異音発生リスクが大きいのは、前側のルーフサイド左右のパネルです。
まずは、ここに絞ってスポンジ追加し、様子を見るのもありだと思います。
こちらのルーフサイド内装パネルについては、異音対策用にリブ高さがさらに改善された対策品も存在するようです。
車に装着されている状態の各内装パネルは下図のようなイメージです。

ルーフサイドパネル → リアクォーターパネル → ルーフエンドパネルの順番で取り外し可能です。 再度取り付けの作業は逆の順番で行います。
ルーフサイドパネルへのスポンジ追加方法

まずは、一番異音発生リスクが大きい前側のルーフサイドパネルへの対策内容です。ここを対策してしまえば、半分以上は完了です。
上図は助手席側の例ですが、運転席側も同様に各場所へスポンジ類の追加対策します。
個人的に効果が高いと感じた順に並べると以下の通りとなります。
- 内張りパネル面全体(補強リブを覆う)
- 位置決めリブ
- クリップ台座
- 内張りパネル端(エッジを覆う)
実は、私のコペンは納車直後からルーフ周りに異音があり、初期のタイミングでディーラーで異音対策をしていただきました。
ディーラーでの対策箇所は以下の通りです。
- 内張りパネル面(上図の下部側一部分のみ、運転席側のみ)
- 位置決めリブ(運転席側のみ)
よって、「内張りパネル面や位置決めリブへのスポンジ・クッション追加」については、ダイハツディーラーでも一般的なルーフ異音クレーム対策として定着していると考えられます。
私の場合、上記のディーラーでの対策(運転席側のみ)で、新車時の異音については一旦おさまりました。
しかし数年後、今度は助手席側からの異音が発生することになります。
新車納車から数年経過していたので経年劣化の要因も考えられ、今後もさらに異音が増加するリスクを感じたので、徹底的に異音対策を施行することにしました。
今後の異音発生リスクへの予防も兼ねて徹底的に異音対策を行いたい方は、ルーフサイドパネルだけで無く、ルーフエンドパネル、リアクォーターパネルに対しても同様に、クリップ台座と内張りパネル端に対してスポンジ類の追加を行います。
ルーフエンドパネルへのスポンジ追加方法

上図は、ルーフエンドパネルへの施行例です。 パネルの面積に対してクリップの設定数が多く、かつパネル形状も平面で安定した取り付け状態だったため、クリップ台座には施行せずパネルエッジ端のみの施行としました。
リアクォーターパネルへのスポンジ追加方法

続いて上図は、リアクォーターパネルへの施行例です。 こちらは位置決めリブも含めてフルで施行しました。
スポンジの種類、使い分けについては次章にて詳しく説明させていただきます。
異音対策用の主なスポンジ類の種類
上記のようにスポンジ類で異音対策を行うにあたり、スポンジの種類とそれぞれの対応部分について簡単に書かせていただきます。
汎用的なスポンジによる異音対策
内装パネル面全体を覆うのは、コストパフォーマンスも考えると以下のような汎用的なスポンジで十分です。
多少経年劣化してもそれなりに形になっていればなんとかなりそうなので、私はこちらにしました。
内装パネルのそこそこ広めの平面など粘着力含めてシビアで無い部分への使用がおすすめです。
以下は実際に私が今回使用したセメダインのすきま用テープです。
耐久性を重視される方は、以下次章のエプトシーラーの方がより安心です。
エプトシーラーによる異音対策
エプトシーラーとは、日東電工(Nitto)が開発したEPDMゴムを発泡させたスポンジ状のものに両面テープが設定されたものです。一般的なスポンジと比較して耐久性・耐熱性に優れるため、車の内装部品としてよく使われます。
位置決めリブ、クリップ台座、内装パネル端など、粘着力やパネル形状が複雑で耐久性が求められる部分への使用がおすすめです。
以下は実際に私が今回購入+異音対策として使用したものです。
色々な厚み、幅、長さのものが存在し、エーモンの音楽計画でも採用されています。
以下も実際に私が今回購入+異音対策として使用したものです。
テープ類による異音対策
テサテープなどの布製テープも異音対策として使用可能です。
おすすめの部位としては、位置決めリブ等、スポンジ類の厚みだとスペースが厳しい部分への使用がおすすめです。
エプトシーラー等のスポンジでも圧縮すると厚みを抑えられるので代用可能ですが、コスト的にはテサテープの方がお得です。
ちなみに、今回私は余っていたエプトシーラーで代用しましたが、ディーラーに異音対策をお願いした際には、内装材のリブにテサテープが貼付施工されていました。
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【効果2位】リンクアームへの潤滑油追加異音対策
コペンのルーフ周り異音に対して内装パネルのスポンジ追加をやり切ってもまだ異音が残っている場合、私の経験上、それはルーフ可動用のリンクアームのキシミ音である可能性が高いです。
リンクアームのキシミ音に対しては、スペースと可動構造の都合上、スポンジ類の貼付が不可能なため、潤滑剤(潤滑油)で対策を行います。

私の場合、内装パネルへのスポンジ徹底追加に自信があったので、試しに内装パネルを全て取り外した状態でも異音が発生するか実験しました。
そもそも内装パネルが取り付いていない状態では内装パネルが原因となる異音は発生するわけ無いので、内装パネル原因の異音か、その他の原因の異音か切り分けて分析できると考えたからです。
すると、案の定、内装パネルが無い状態でも異音は発生していました。つまり結果として、異音の発生源はルーフ可動用リンクアーム(下図)であることが分かりました。

上図では該当部分を分かりやすくするため、内装パネルが装着されたままの状態ですが、実際に潤滑剤を施工する場合は内装パネルを取り外して行うのがベストです。
また上図以外の部分についてもリンクアームのそれぞれの回転部分については潤滑剤を施工されるのがおすすめです。
以下は実際に私が今回購入+異音対策として使用したものです。 知ってる人の中ではかなり有名なベルハンマーという高性能潤滑剤です。
ちなみに私の場合、こちらの潤滑剤の塗布直後だと異音の解消ができませんでした。
しかし、塗布から数時間後に再び確認すると、リンクアームからの異音は消えていました。
潤滑剤(潤滑油)がなじむのに少し時間が必要だったのかもしれません。
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【効果3位】ルーフロックへのボルトキャップ追加異音対策

次の対策は、可動ルーフクローズ時の固定用ルーフロック部の異音への対策として、ルーフロックピンへのゴム製ボルトキャップ追加を行います。
ルーフロックピンへのボルトキャップ追加方法
ロックピンとロックピン受けとの隙間をゴムキャップの厚み分、強制的に埋めることで異音の発生を抑えます。取付は下図のようにゴム製ボルトキャップをかぶせるだけです。

以下は実際に私が今回購入+異音対策として使用したものです。 そのままでは長さ的に余るので、カッターナイフやハサミで短くカットして使用します。
いくつかのサイズを買って試してみましたが、M12サイズのねじキャップが一番ぴったりでした。以下のねじキャップの場合、下図のように12mm程カットすると長さ的にもピッタリハマります。
M12サイズが見つけれなかった場合はM14サイズのねじキャップでも装着可能です。

ボルトキャップ異音対策の耐久性は約5年
ちなみに私の使用環境では、こちらのボルトキャップは5年程で経年劣化で亀裂が入りロックピンから脱落してしまいました。

下図のように大きく亀裂が入るとさすがに補修不可能なので、新品に交換しておきました。反対側のねじキャップは亀裂無しでしたが、同じレベルで経年劣化してたので、時間の問題で亀裂発生の可能性ありと判断し、左右両側セットで交換しました。

耐久性として、5年持てば十分と思うですが、このような亀裂は突然来るので、心配な方は500円程度(4個入)ですので予備を持っておくと安心です。
また、100均などで販売されいる指サックもコペンの異音対策部品として有名ですが、私が試してみた限り、ゴムが薄すぎて異音対策効果が低いのと、耐久性も見るからに低いので、仮装着後に装着を見送りました。
100均フェルト貼付はおすすめできない
ロックピンへのボルトキャップ追加と似た方法で、下図のロックピン受け側に100均などでも売ってるフェルトやクッションを貼付する方法もあります。
ただ実際に試してみたところ、ルーフオープン時の見栄えが少し悪化するのと、そもそも外れやすいで、私は施工中止し、ロックピン側へのゴム製キャップ追加のみの対応としました。

【効果4位】ルーフ部分配線へのスポンジ追加追加異音対策

最後の対策は、ルーフ内に設定されているワイヤー・ケーブル類へのスポンジ追加です。
内装ルーフエンドパネルを取り外すと、上図のようにワイヤー・ケーブル類を確認することができます。
ワイヤーはクランプと呼ばれるプラスチック部品で間隔を空けてボディーパネルに固定されています。
しかし、その間隔が長いとたるんだワイヤーが走行中の振動と共に揺れてボディーパネル等の周辺物にペシペシ当たって異音を発するリスクがあります。
よって、ワイヤーのたるみ具合に応じてスポンジを追加しておきます。
まとめ | コペンLA400Kルーフ異音対策
最後に改めて、コペンのルーフ異音を消す対策を体感効果が大きかった順にランキングでまとめるておくと以下の通りでした。
| 体感 効果 |
対策部分 | 施工内容 | 作業 難易度 |
作業 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ルーフ部の 内装材 |
内装材脱着 +スポンジ追加 |
★★★ | 120分 |
| 2位 | リンクアーム部 | 潤滑油追加 | ★☆☆ | 10分 |
| 3位 | ルーフロック部 | キャップ追加 | ★☆☆ | 10分 |
| 4位 | ルーフ部の 配線ケーブル |
内装材脱着 +スポンジ追加 |
★★☆ | 90分 |
以上4つの対策を行うことで、多少の手間はかかりますが、私のコペンセロでは異音をほぼ完全に消すことができました。また9年間乗り続けてるので、それなりの経年劣化があるにもかかわらず、いまだに異音発生無しの快適な状態を維持できてますので、異音対策に成功した事例として参考にしていただけると幸いです。
さらに、異音対策とは別の観点でさらに車内を静かにする方法について、こちら”エーモン静音計画の満足度ランキング“の記事で、エーモン工業の静音計画シリーズ製品を自腹購入して取り付けた実体験についてまとめてみました。 もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

