車のカーナビ・ディスプレイオーディオ画面でYouTubeなどの動画アプリが楽しめるオットキャストP3 AIBOXですが、実際のレビューを見ると高評価と低評価に意見が分かれており、中には起動が遅い、接続が不安定、といった気になる声もあります。
しかし、意外にも低評価指摘内容の大半は、設定方法や使用環境を見直すことで解消できる場合もあります。つまり、事前準備や使い方のコツを理解すれば、十分快適に利用することもできるということです。
そこでこちらの記事では、AIBOX使用歴3年以上の私がオットキャストP3 についての数多くのユーザーレビューの分析を行い、メリット・デメリットの整理と対応車種一覧についてまとめてみました。購入を迷われている方にとっては、ある程度納得できる判断材料を提供できるのではないかと思います。
オットキャストP3の低評価レビュー6選
オットキャストP3は高性能なAI Boxとして注目されていますが、レビューを調べると使い勝手や不具合に関する不満も見られます。
購入前にデメリットを知っておくことで、許容できるかどうかを事前に判断でき、後悔のない買い物につながるかと思います。ここでは実際にP3のユーザーが感じた6つの不便な点を紹介します。
1)起動が遅い時がありストレス
上図はオットキャストP3の起動中画面ですが、利用者の声で多いのが、起動完了までに時間がかかる点です。特に始動後すぐに目的地設定したい時や音楽を選びたい時に、立ち上がりに時間がかかると不満につながります。
30代女性ホンダヴェゼルオーナーのP3レビュー
起動に少し時間がかかるのがストレス…起動時間が速い時もあれば遅い時もある
起動が遅い理由と対処方法
オットキャストP3では、スマホと同じように様々なアプリが利用できる多機能性重視の設計思想によりAndroid OS採用のため、起動時に様々なソフトモジュールをメモリ上に読み込む必要があります。
よって地図や音楽などに機能を絞ったカーナビやディスプレイオーディオと比較するとどうしても起動時間は長くなります。お使いのカーナビの性能によっても変わってきますが、具体的にはナビの起動時間が10秒程度であるのに対し、さらに20秒程度追加で待ち時間が必要です。
ただし、コンビニ休憩などわりと短時間で車を再始動する場合は、車種にもよりますが以下の対処方法が使える場合もあります。
- P3にモバイルバッテリーから電源供給し電源ON状態継続+カーナビ再起動と同時に利用開始
2)高架下やトンネルで接続切れて動画停止
トンネルや高架下を走行中、接続が途切れて動画が止まるケースも報告されています。オンラインでのストリーミング再生時は、動画品質が通信環境に依存する課題があります。
40代女性トヨタヴォクシー(90系) オーナーのP3レビュー
快適に利用できていますが、高架下やトンネルで突然切れてしまうので不便
オンライン再生中に動画停止する理由と対処方法
トンネルなど場所によって電波が弱くなったり圏外になったりする環境では、動画のオンライン再生は難しいですが、主要な高速道路ではトンネル内でもスマホに電波が届くようアンテナ設置工事が少しずつ進められています。
また一方で、電波に依存せずに確実に動画再生可能な対処方法として、以下の手段もあります。
- 動画ファイルをP3内蔵ストレージに事前ダウンロード+オフライン再生
3)HDMI接続設定で苦労
HDMI出力に対応している点は魅力ですが、純正のリアモニターと組み合わせる場合は、設定が複雑で苦労したという声があります。特に、映像機器の入出力切替え設定に慣れていない方には少し敷居が高いようです。上図はトヨタヴェルファイアのコンソールBOX内に配置された純正HDMI入力端子の例です。
20代女性トヨタアルファード(30系)オーナーのP3レビュー
リアモニターで視聴可能だが、HDMI接続設定に悪戦苦闘
HDMI設定が難しい場合がある理由と対処方法
純正のリアシートエンターテイメントシステムは、HDMI入力機器として主にゲームやDVDプレーヤーなどを想定しており、HDMI出力付きのAI BOXであるオットキャストP3の接続検証は実施されていません。
確実にリアモニターに表示する方法としては、以下の2点がおすすめです。
- 純正品ではなく、汎用性の高い後付けディスプレイに表示
- お乗りの車種のリアモニター出力成功事例レビューを参考
購入後に接続トラブルで戸惑わないためにも、事前調査や準備がおすすめです。
4)テザリングだと毎回手動接続で不便
スマホのテザリングでP3を利用する場合、毎回起動時に手動で接続し直さなければならないという不満の声があります。具体的には、上図のようにWiFi接続先リストの中から「Galaxy S22」などスマホのテザリングアクセスポイントを選択する手間が毎回発生する場合があります。
30代男性ホンダステップワゴンオーナーのP3レビュー
テザリングだと毎回繋ぎなおしになるし速度も問題なので、SIMカードを有効活用した方が良い
テザリングだと毎回手動接続の理由と対処方法
テザリング接続の場合、接続先候補となるWi-Fiアクセスポイントがたいてい複数存在するため、自動接続が難しい場合があります。
手間をかけずに自動接続する対処方法として、以下でうまくいく場合もあります。
- iPhoneならインターネット共有画面を出しっぱなしにしておく
- テザリングのWi-Fiアクセスポイントを自動接続設定で保存
- 物理nano SIMカードまたは内蔵eSIMを利用
5)リモコン操作だとWi-Fi接続で苦労
付属または別売りのリモコンを使った操作では、特にWi-Fiなどの設定が分かりづらいという意見もあります。
60代男性Mercedes G400dオーナーのP3レビュー
ナビが画面タッチ操作タイプで無いためWi-Fi接続に苦労
リモコンだと操作に苦労する理由と対処方法
画面タッチ操作非対応のベンツ純正ナビMBUXなどの場合、Bluetoothリモコンを使って画面にカーソルを表示させて画面タッチの代替操作が可能です。
ただし、画面タッチと違ってリモコン経由で1回1回カーソルを動かして決定する操作となるため、文字入力などの細かい操作は正直やりづらく、特にWi-Fiパスワード入力などの初期設定作業や、画面サイズが小さめの場合の作業はもどかしく感じられ、時間もかかります。
直接的な対処方法はありませんが、オットキャストP3よりも、Car TV Mateのようなスマホミラーリング機器を活用して、スマホの画面タッチパネルを使って操作した方が使いやすいかもしれません。
6)Googleマップの拡大縮小方法が分からない
オットキャストP3に限らずAIBOXでGoogleマップを利用する際は、スマホのようなに地図拡大縮小操作ができず戸惑う方もいます。上図の通りGoogleマップのスマホアプリ表示にはプラスマイナスの拡大縮小ボタンが存在しません。
40代女性トヨタカローラクロスオーナーのP3レビュー
Googleマップは地図の拡大縮小方法も分からないのでYahoo!カーナビを使用
Googleマップの拡大縮小がうまくできない理由と対処方法
オットキャストP3はCarPlay接続技術を使って、カーナビやディスプレイオーディオと通信を行いますが、多くの場合はピンチインピンチアウトなどマルチタッチ操作には非対応のため、地図拡大縮小用のプラスマイナスボタンが表示されていないGoogleマップでは操作に困るケースがあります。
対処方法としては、以下の2点があります。
- ダブルタップ後に画面から指を離さずに上下スライド操作
- Yahoo!カーナビ等など拡大縮小ボタン表示があるアプリ利用
ダブルタップ+上下スライドは慣れるまでに時間はかかりますが、操作方法を覚えてしまえば不便さは軽減できます。
ちなみにオットキャスト P3の最新価格は以下の通りです。
【公式】オットキャストOttocast OttoAibox P3 新型 Android12 CarPlay AI Box 8GBメモリ/128GBストレージ ...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
定価は約5万円ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引きで買えます。
オットキャストが買える場所として、オートバックスやイエローハットなどカー用品店の一部の実店舗での取り扱いもありますが、そもそも取付作業依頼の必要が無く自分でUSBを挿すだけなので、正直、ネット通販の方が安く買えておすすめです。
さらにネット通販の中でも、オットキャスト公式ストア|P3 では、 期間限定クーポンコード「AFB10」の入力で、表示価格からさらに10%オフでご購入いただけるセール中です。こちらのセール終了日は未定なので、安く手に入れたい方は、お早めにご購入いただくのがおすすめです。
さらに今なら、2025年9月30日(火)までの期間限定で1,000~12,000円オフの秋旅応援セールが行われており、セール価格からさらに上記の10%OFFクーポンコードも追加で併用可能なので価格的にかなりお得に購入できます。秋の行楽シーズンに向けて検討されている方は今が最も安く手に入るチャンスかと思います。
オットキャストP3の高評価レビュー6選
オットキャストP3には、好意的なレビューも多数寄せられています。特に大切なパートナーや子供を車に乗せる機会が多い方にとって、車内エンタメの幅が広がる点は大きなメリットです。ここでは実際のユーザーが感じた利点を6つ取り上げます。
1)簡単にカーナビと接続可能
接続や初期設定のシンプルさは高く評価されています。オットキャストP3なら特別な知識がなくても、スマホの接続設定と同じように簡単にセットアップできますし、車への取付けは上図のようにUSBポートへ接続するだけです。
40代女性ホンダZR-VオーナーのP3レビュー
簡単にカーナビと接続でき、ネトフリも見ることができて子供が退屈しなくなった
P3が簡単に接続できる理由と設定のポイント
P3の車への取付け作業は基本的にUSBポートに挿すだけの簡単なものです。
また、初期設定作業はSIMフリースマホのネット接続と同レベルの難易度なので説明書通りに進めれば全く難しくないです。
接続・設定のポイントとしては以下の通りです。
- 取付けはUSBケーブル接続だけなので複雑な配線作業は不要
- 初期設定はスマホのネット接続設定とほぼ同じ
- YouTube等の解説動画が多数あるので、たいていの困り事は解決可
2)簡単にYouTube/Netflixが見られて満足
オットキャストP3の最大の魅力は、車内で走行中も含めてYouTubeやNetflixなどの動画コンテンツが簡単に楽しめることです。
40代男性日産エクストレイルオーナーのP3レビュー
簡単にYouTube、Netflixなどが見られるので価格は高めだが満足
簡単に動画が見られる理由とP3のメリット
一般的なカーナビやカーオーディオは、地図・音楽・車の各種設定機能に特化して開発されていますが、オットキャストP3は中身がアンドロイドなので、スマホやタブレット端末と同じように普通にYouTubeやネトフリが見られるしくみになっています。
オットキャストP3のエンタメ面でのメリットとしては以下の通りです。
- スマホより大画面で動画が快適に視聴可能
- 複雑な作業不要で走行中も簡単に動画視聴可能
- スマホで使えるアプリなら動画含めてほぼ全て利用可能
簡単にエンタメ環境を整えたい方にとっては、特におすすめです。
3)ナビと動画が2分割表示できて良い
上図のように画面の2分割表示機能があると、走行中でもナビと動画を同時に使えて便利です。
30代男性日産エクストレイルオーナーのP3レビュー
ナビとYouTubeやアマプラなどの動画を2分割で表示できるのがよい、安くは無いがロングドライブの楽しみも増え、購入して良かった
2分割表示が好まれる理由と背景
多くの人が車の画面で見たいコンテンツの1位と2位はナビ・地図と動画なので、これら2つの画面を2分割で同時表示が好まれるのは自然な流れです。具体的には以下の使い方が想定できます。
- 運転者:2画面のうち地図を確認
- 同乗者:2画面のうち動画を視聴
また、オットキャストP3では分割幅を5:5だけでなく、動画大きめ+地図小さめの7:3や、動画小さめ+地図大きめの3:7に可変させることもできます。
4)キャンセラーと迷ったがP3で正解
TVキャンセラーと呼ばれる走行中の映像表示が可能になる配線キットと、オットキャストとの比較検討を行った結果、P3を選んで良かったとの意見もあります。
60代男性日産ノートオーラオーナーのP3レビュー
TVキャンセラーにするか迷ったが、オットキャストP3を取り付けて良かった
P3がTVキャンセラーより優れる理由とメリット
走行中に映像視聴を行うためには、TVキャンセラーを装着するのも選択肢の1つですが、最近の車は走行制御機能が高度化しており、キャンセラーでは配線類の改造を伴うため、純正機能で不具合が発生する場合があります。
よって、USBポートに挿すだけで配線類の改造が不要なP3の方が、純正機能への悪影響も無く安心です。
取り付けに関するオットキャストP3のメリットを整理すると以下の通りです。
- 配線類の改造無しの簡単取付けで走行中に映像視聴が可能
- 改造を伴わないので純正機能や車の保証にも影響せず安心
オットキャストP3は、手軽さと安心感が両立できる選択肢とも言えます。
5)TikTok/アマプラを楽しめて子供が退屈しない
オットキャストP3では、動画配信含め様々なアプリが幅広く使えるため、子供とのドライブでは特に重宝されています。
40代男性トヨタアクアオーナーのP3レビュー
カーナビがスマホになり、YouTube、TikTok、アマプラを楽しめて子供が退屈しない
子育て世代へのオットキャストP3のメリット
子供とのドライブでP3を利用するメリットは以下の通りです。
- 長時間移動でも子供が飽きずに静かに過ごせる
- HDMI出力を使えば後部座席でも映像を楽しめる
子育て中のファミリー層にとっては、大人と子供お互いが快適に過ごすためのツールにもなります。
6)HDMI接続で自宅テレビでも利用可能
HDMI出力端子を活用すれば、オットキャストP3をテレビに接続し、Amazon Fire TV Stickのようにご自宅のテレビ画面で動画配信を楽しむこともできます。
40代男性トヨタヴェルファイア(40系)オーナーのP3レビュー
問題なく動作、HDMI接続で自宅テレビでも利用
オットキャストP3搭載のHDMI出力端子の使い道とメリット
オットキャストP3にはHDMI出力端子が装備されているので、以下の通り車の外でもいくつかの活用シーンがあります。
- 自宅や旅行先のTVに接続して動画が楽しめる
- 動画ダウンロードや設定作業を車内でなく自宅でゆっくり行える
車以外でも活用できる点を考えると、想像以上にコストパフォーマンスが高い製品とも言えます。
オットキャストP3対応車種一覧と注意点
オットキャストP3は多くの車種で利用できますが、すべての車で動作するわけではありません。
具体的には、有線接続のApple CarPlay機能が標準搭載されたカーナビ・ディスプレイオーディオであれば基本的に利用可能ですが、画面タッチ操作対応有無によっても使い勝手が変わってくるので、対応車種を事前に確認いただくのがおすすめです。
国産車のP3対応状況まとめ
国内メーカーの車種は、2020年頃以降に発売されたモデルであればCarPlay機能の標準採用車が多く、オットキャストP3に対応している確率が高いです。特にトヨタ、レクサス、ホンダ、日産は対応車種が多く、ミニバンやSUVなど幅広い車種で使えるケースが多いです。
一方で2020年頃以前の古いモデルや、無線接続のCarPlayにのみ対応しているスバルの一部車種は利用できない可能性があります。確認のポイントとしては以下の通りです。
- 有線接続方式のCarPlay対応か
- 年式が2020年頃以降か
- できれば画面タッチ操作対応か
オットキャストP3の国産車対応車種について、メーカー毎の平均的な対応年式は以下の通りとなります。
- トヨタ:2020年~(2023年~USB-Aなら補助電源必要)
- レクサス:2022年~(2023年~USB-Aなら補助電源必要)
- スズキ:2021年~(後付対応なら可)
- ダイハツ:2021年~(後付対応なら可)
- 日産:2022年~(後付対応なら可)
- ホンダ:2019年~(後付対応なら可)
- スバル:2019年~(一部2023年~対応不可)
これらをチェックすれば、国産車でのオットキャストP3対応可否を概ね把握できます。
輸入車のP3対応状況まとめ
輸入車の場合、国産車より5年程早いタイミングでCarPlay機能を標準装備しており、より年式が古い車でもオットキャストP3が使える確率が上がります。特にメルセデス・ベンツ、アウディ、フォルクスワーゲンは同一メーカー内で共通のカーナビ・ディスプレイオーディオを採用しているため、オットキャストのメーカー側も適合確認が実施しやすいため、車種によらず安定して動作する場合が多く安心です。
一方で、輸入車の中でもポルシェなど一部の車種ではCarPlay機能がオプション扱いになっていて同じ年式でも使える車と使えない車があったり、無線接続のCarPlayにのみ対応しているBMWの一部車種は利用できない場合があったりするので注意が必要です。具体的な留意点は以下の通りです。
- 有線接続方式のCarPlay対応か
- 年式が2016年頃以降か
- できれば画面タッチ操作対応か
- CarPlay機能がオプションの場合は有効化済か
オットキャストP3の輸入車車対応車種について、メーカー毎の平均的な対応年式は以下の通りとなります。
- フォルクスワーゲン:2016年~
- アウディー:2016年~
- ポルシェ:2016年~(2020年頃まではオプション設定)
- メルセデスベンツ:2016年~
こうした点を踏まえ、購入前に有線方式CarPlay対応かどうかを確実にご確認いただくのがおすすめです。
P3非対応車種の見分け方と対処方法
オットキャストP3非対応車種を見分けるには、まずカーナビ・ディスプレイオーディオの設定画面にCarPlayの項目があるかを確認するのが最も簡単です。
また、USBポートにiPhoneを接続してもApple CarPlayが起動せず、iPodと同様のオーディオ機能として認識される場合はP3非対応の可能性が高いです。
ただし、車種によっては車内に複数あるUSBポートのうちCarPlay対応ポートとCarPlay非対応ポートが混在している場合もあるので、通信用の各USBポートへの接続可否を1ヶ所ずつ確認いただくのが確実です。
以上をまとめるとオットキャストP3対応車種の確認方法としては以下の通りです。
- 設定画面にCarPlayの項目があれば対応車種(ただし有線接続が必須)
- USBポートにiPhoneを接続してCarPlayが起動すれば対応車種
- 専用ウェブサイトから確認
ちなみに、専用ウェブサイトからの確認方法は以下の3種類があります。
- 当サイトのオットキャスト対応車種調査結果から確認
- オットキャスト公式ストアの対応車種から確認
- Apple社公式サイトのCarPlay対応車種から確認
オットキャスト公式サイトの場合、オットキャストの製造メーカーが中国の企業であることから、主に中国で販売されてる車を対象に確認した結果となっており、日本で販売されている車の対応確認が不十分です。
同様にApple社公式サイトの場合、Apple社が米国のの企業であることから、同じように主に米国で販売されてる車を対象に確認した結果となっており、日本で販売されている車の対応確認が不十分です。
私が1車種1車種調べたものとなりますが、当サイトのオットキャスト対応車種独自調査結果は以下からご確認いただけます。
OTTOCAST(オットキャスト)などのCarPlay AI Boxの対応車種は、メーカー公式サイトやApple公式サイトでも確認できますが、日本の販売車種への適合情報としては間違いが多いです。 その理由は以下の通りです。 […]
また、もし非対応であった場合でも、完全に利用を諦める必要はありません。以下のような代替策が存在します。
- 有線Android Autoのみ対応の場合は対応AIBOXを利用
- CarPlayがオプションの場合はコーディング等で機能を有効化
- 後付けのCarPlay対応ディスプレイ(OttoScreen等)を追加
- 後付けのカーナビ・ディスプレイオーディオに交換
上記のような対処方法を把握しておくことで、非対応車種でもオットキャストP3を使えるようにするか、最低でも近い使い方ができます。
オットキャストP3を選ぶべき人と他モデル比較
オットキャストP3は、PICASOUシリーズの中でも最もハイスペックな機能を備えたAI Boxです。特にHDMI出力対応が大きな特徴で、後席モニターなどに映像を映し出せる点は他モデルには少ない強みです。しかし、必ずしも全員にとって最適な選択ではなく、利用環境やニーズによっては別モデルの方が適している場合もあります。
P3と他AI BOXの違い
オットキャストP3は他機種と比べて、拡張性や操作安定性に強みがあります。特にHDMI出力端子を搭載している点やメモリ容量が大きい点が特徴で、多少の費用はかかってもできる限り快適に車内エンタメの幅を広げたいユーザーに適しています。オットキャストの他モデルとの違いは以下の通りです。
各機種の性能・機能の違いを以下の観点でまとめています。
- 性能:SoC、メモリ/ストレージ容量、Android OSバージョンで比較
- 機能:アプリ利用/追加可否、2画面分割比、HDMI対応可否で比較
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
SoC (CPU) |
メモリ/ ストレージ |
SIMカード 対応 |
Android OS |
アプリ 利用/追加 |
2画面 分割比 |
HDMI 対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オットキャスト Play2Video Pro |
△ | 1.9 万円 |
△ 非公開 |
△ 2GB 16GB |
× | ◎ ver.12 |
利用:○ 追加:× |
× | × |
オットキャスト Car TV Mate Max |
○ | 2.6 万円 |
△ ARM Coretex A7/1GHz |
△ 16MB 128MB |
× | × (Linux) |
利用:× 追加:× |
× | ○ (入力 のみ) |
オットキャスト OttoAibox P3 Lite |
◎ | 3.7 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4GB 64GB |
◎ nano SIM クラウドSIM |
◎ ver.12 |
○ | ◎ 5:5 3:7 |
× |
オットキャスト OttoAibox E2 |
○ | 4.0 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4GB 64GB |
◎ nano SIM クラウドSIM |
◎+ ver.13 |
○ | ◎ 5:5 3:7 |
× |
オットキャスト PICASOU2 【品薄】 |
○ | 4.2 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4GB 64GB |
○ nano SIM |
○ ver.10 |
○ | ○ 5:5 |
△ (出力 のみ) |
【売切れ】 |
○ | 4.5 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
◎◎ 8GB 256GB |
○ nano SIM |
○ ver.10 |
○ | ○ 5:5 |
△ (出力 のみ) |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
◎ | 5.0 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
◎ 8GB 128GB |
◎ nano SIM クラウドSIM |
◎ ver.12 |
○ | ◎ 5:5 3:7 |
△ (出力 のみ) |
オットキャスト NANO AI |
○ | 6.0 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
◎ 8GB 128GB |
◎ nano SIM クラウドSIM |
◎ ver.12 |
○ | ◎ 5:5 3:7 |
△ (出力 のみ) |
オットキャスト PICASOU2 Pro |
○ | 5.0 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4GB 64GB |
○ nano SIM |
○ ver.10 |
○ | ○ 5:5 |
○ (入力 +出力) |
【売切れ】 |
○ | 4.5 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
○ 4GB 64GB |
○ nano SIM |
○ ver.10 |
○ | ○ 5:5 |
△ (出力 のみ) |
MILEL MB-301 |
◎ | 6.0 万円 |
◎ Qualcomm SM6125/2GHz |
◎ 8GB 128GB |
◎ nano SIM クラウドSIM |
◎ ver.12 |
○ | ◎ 5:5 3:7 |
△ (出力 のみ) |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中だと安くなっていて価格が違う場合もあります
上記の一覧表もご活用いただき、HDMI出力の要否やメモリ容量など各自の用途に応じて選ぶことで、ご自分のニーズにあったAI BOXをお選びいただくのがおすすめです。
P3はどんなユーザーにおすすめか
オットキャストP3は、友人や家族など特に同乗者を乗せる機会が多い方に向いています。そもそも1人で乗車中は運転者のみなので、ナビアプリは有効活用できても動画アプリの利用は安全上おすすめできません。
またP3の特徴であるHDMI出力を使えばリアモニターにYouTubeやNetflixを映せるため、後席の子供の退屈防止に大変有効です。おすすめのユーザー像についてまとめると以下の通りです。
- 友人・家族と長時間ドライブに行くことがある方
- 車内で配信動画を快適に楽しみたい方
- 車内で地図・動画・音楽利用中もスマホ経由では使いたくない方
これらに当てはまる場合、オットキャストP3は満足度の高い選択となります。
特に、地図や動画アプリの活用を全てスマホ経由で行うと、スマホ1つで完結できるシンプルな簡単さはあるものの、その間に以下の制約もあります。
- 同時にSNS等他アプリが使いにくい、処理が遅くなる
- 同時に他の調べものがしにくい、処理が遅くなる
- 地図・動画・音楽再生でバッテリーが減り続ける
以上こちらの記事では、オットキャストP3について、私も含めて実際に使ってみた方が感じたレビューを高評価・低評価に分けてメリデメを整理してみましたが、これ以外のモデルも含めたオットキャストのラインナップ全体の比較については、こちら”【全種類比較】オットキャスト おすすめどれがいいかランキング“の記事にまとめましたので、もしよければ、合わせてご参考にどうぞ。
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