オットキャストの偽物と類似品と本物見分け方！安い正規品とは？

オットキャストの最新のCarPlay AI BOXは６万円とわりと高額です。なので、なるべく安く買いたいと思われる方も多いのではないでしょうか？

しかし、安さだけで選んでしまうと偽物を選ぶリスクがあるので注意が必要です。偽物だと、たとえ安くても正しく動作しなかったり、返品にも応じてもらえなかったり、お金をドブに捨てることになりかねません。

そこでここでは、オットキャストの本物・類似品を実際に買ったことがある私の経験を元に偽物・本物・類似品（OEM品含）の見分け方と正規品を安く買う方法について解説していきます。

オットキャストの製品自体が中国製ですし、流通的にも怪しい偽物が出回りやすい状況にあります。

この記事を書いた人 自動車エンジニア KYO(きょー) 自動車会社で車室内企画開発を20年担当 年間30車種以上試乗し最新技術を分析中 開発現場で得た車ノウハウをブログ発信中

オットキャストの偽物の見分け方

オットキャストの偽物の見分け方として、時系列で整理すると購入前・購入後それぞれの2つのタイミングに分けられます。

購入前・購入後それぞれで何を確認すべきか次章より解説していきます。購入前に偽物か100％判別するのが理想ですが、低価格品を狙って正規販売店以外からの購入にチャレンジする場合は、購入後にも偽物かどうか確認しておくのが確実です。

購入前のオットキャスト偽物の見分け方

購入前に可能な偽物の見分け方は以下４点です。

下図は中国の大手販売サイトAliExpress（通称：アリエク）のオットキャスト販売ページの一例です。

出典：AliExpress(アリエク)

まずは、本物の可能性が高い製品の例です。上図の赤枠部分を見ていただきたいのですが、以下の通り、見分け方の４項目とも全く問題無です。

続いて下図は、同じアリエクの中の別のオットキャスト販売ページの一例です。

出典：AliExpress(アリエク)

こちらは偽物の可能性がある製品の例です。同じく上図の赤枠部分を見ていただきたいのですが、偽物以下の通り見分け方の４項目のうち３点が怪しいです。

最後に下図は、私が購入したAmazonのオットキャスト販売ページの一例です。（下図の通り私は2023年11月に購入済です）

出典：Amazon

上図の赤枠部分を見ていただきたいのですが、以下の通り、見分け方の４項目とも全く問題無です。

Amazonの返品・交換条件は以下の通りですが、30日以内返品OKはアリエクほどではないものの非常に手厚い保証条件と言えます。私もオットキャストではない別の製品で何度か返品処理をしたことがありますが、製品や配送の不具合にすぐに対応いただき、個人的にはAmazonの対応はとても好印象です。

出典：Amazon

購入後のオットキャスト偽物の見分け方

続いて、購入後に可能な偽物の見分け方は以下３点です。

本来は購入前に偽物か判別するのが理想ですが、やむを得ず本物か分からない物を購入した場合に現物を確認することで、より高精度に偽物かどうかを見分ける方法です。

下図は私が購入したオットキャスト OttoAiBox P3の正規品の裏面の様子です。赤枠の部分にDから始まる11桁の英数字のシリアルナンバー（製造番号）の記載があります。

偽物の存在意義は本物よりも品質が低く原価が抑えられた物で利ザヤを稼ぐことなので、１点１点異なるシリアルナンバー刻印など手間がかかる工程は省かれる可能性が高いです。

また、正規品では日本向けのものは専用仕様となっており、日本の電波法適合を証明するカタカナ「テ」の字の技適マークの記載があります。

逆に日本の電波法に適合して無い無線通信機器を日本国内で利用すると電波法違反になる違法性リスクもあるので注意が必要です。電波法のしくみは以下の総務省ホームページの説明が分かりやすいです。

海外から持ち込まれる端末等の利用

出典：総務省電波利用ポータル

また、外観からは分かりませんが、偽物では原価を抑える目的で怪しい安い部品が使われている可能があり、SoCやメモリの性能が低いことで、電源を入れてみると極端に動作が遅い場合もあります。

このようなオットキャストの違法性リスクと対処法について知っておきたい人はこちら”オットキャスト等CarPlay AI Boxの危険性と対処法“の記事に詳しくまとめましたので、ご参考にどうぞ。

オットキャストと類似品ミレル等との違い比較

ここからは、オットキャストの本物とミレルなどの類似品との違いについて比較していきます。類似品に明確な定義はありませんが、ここではかなり類似してるOEM品までを類似品に含めます。

ますは、オットキャストの本物・類似品（OEM品）・偽物の違いが比較できるよう、一覧表にまとめてみました。

まとめると、本物と類似品はロゴ表記などが違うだけで、製品そのものの性能などは全く同じです。サポート体制など製品以外の面では少し違う場合もあります。

これに対し、偽物は粗悪仕様を本物に似せて販売する手法なので、ロゴは本物に似てたり、部品が粗悪で性能が低かったり、売り切りでサポート無だったりが想定されます。

類似品やOEM品の定義とは

類似品つまりOEM（Original Equipment Manufacturer）品とは、「相手先ブランド名製造」と訳され、例えばミレルが、オットキャストを製造するカルチザン社に自社ブランドであるミレル製品の製造を委託し、完成した製品に自社ブランドミレルのロゴを表記して販売する手法です。

自動車業界でも多くの例があり、例えばトヨタGRコペンは、トヨタブランドでの販売目的でダイハツにコペンの製造を委託して作られており、ダイハツGRコペンと基本的に同じものです。

つまり、類似品やOEM品は、偽物などでは全く無く、むしろ本物と言えます。

オットキャストの類似品(OEM品)とは

オットキャストの類似品・OEM品の具体例をあげてみると、以下の オットキャスト Car TV Mate は、自社ブランドOttocast以外にも DRIVIMやKEIYOにもOEM供給しています。

製品の外観は全く同じで、上図赤枠部のブランドロゴ名だけが違うのがお分かりいただけると思います。

【公式】オットキャストOttocast Car TV Mate カーテレビメイト 新型 CarPlay搭載車用hdmi入力端末 新型オ...

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オットキャストの類似品 MILEL(ミレル)との違い

オットキャストの類似品・OEM品として最も有名なのが、MILEL（ミレル）です。

MILEL MB-301とオットキャストP3、MILEL MB-201とオットキャストPICASOU2は、OEM関係にあるため、ハードウェアやソフトウェアのスペックは基本的に同じですが、以下の通りインストールアプリの多さや付属品・サポート体制に違いがあります。

よって、MILELとオットキャストのどちらを買うか迷った場合は、価格の安さだとオットキャスト、付属品やサポートなど手厚い対応が欲しい場合だとMILEL（ミレル）とお選びいただくのがおすすめです。

ちなみに、ミレル各モデルのオットキャストとのOEM関係は以下の通りです。

ちなみに、上図中央は本物と似て非なる外観ですが、類似品・OEM品ではなく本物と同じオットキャストブランドの廉価品です。

実はオットキャストのラインナップには、本物である上級モデルOttoAiBox P3とは外観が違う廉価品のOttoAibox P3 Liteもあるのです。

その他、オットキャストのAI BOX全機種のラインナップ一覧表は以下の通りです。

機種名	おす すめ	実売 価格	SoC (CPU)	RAM +ROM	OS	You Tube	Amazon Prime	2画面 分割	HDMI 対応
【24年10月発売】 オットキャスト OttoAibox P3 Lite	◎	3.7 万円	〇＋ Qualcomm SM6125/2GHz	○ 4+64 GB	〇＋ Android 12	○	○	◎ 5:5 3:7	×
オットキャスト Picasou2 【品薄】	○	4.2 万円	〇＋ Qualcomm SM6125/2GHz	○ 4+64 GB	○ Android 10	○	○	○ 5:5	△ (出力 のみ)
オットキャスト OttoAibox P3 Picasou3	◎	6.0 万円	〇＋ Qualcomm SM6125/2GHz	◎ 8+128 GB	〇＋ Android 12	○	○	◎ 5:5 3:7	△ (出力 のみ)
オットキャスト Picasou2 Pro 【品薄】	○	5.0 万円	〇＋ Qualcomm SM6125/2GHz	○ 4+64 GB	○ Android 10	○	○	○ 5:5	○ (入力 ＋出力)
オットキャスト Play2Video Pro	△	1.9 万円	△ 非公開	△ 2+16 GB	〇＋ Android 12	○	○	×	×

MILEL, DRIVIM, CARTISANのP3の類似品比較

オットキャストOttoAibox P3には、外観デザイン違いや販売元違いでオットキャスト以外にもMILEL（ミレル）・DRIVIM（ドライビム）・CARTISAN（カルチザン）の合計４種類のブランドの類似品やOEM品があります。

メモリ（RAM）・ストレージ（ROM）・CPU（SoC）等のハードウェアやソフトウェアは全て共通設計で、下表の通り外観ケースのみが違います。

ケース外観は、オットキャストとMILELが表面クリア仕上げ＋スピンドル調加工で高級感がある豪華なケース仕様なのに対し、DRIVIMとCARTISANはシンプルに塗装が施されただけのケース仕様となっており、見た目よりも中身のコストパフォーマンスを重視される方に好まれる仕様です。

類似品 (OEM品)	ハード ウェア	ソフト ウェア	外観ケース
Ottocast OttoAibox P3	SM6125 2GHz 8+128GB	Android ver.12	スピンドル調 クリア仕上げ ottocastロゴ
MILEL MB-301 【品薄】	同じ	同じ	スピンドル調 クリア仕上げ MILELロゴ
DRIVIM D-BOX 220	同じ	同じ	塗装仕上げ DRIVIMロゴ
CARTISAN Android Box 【品薄】	同じ	同じ	塗装仕上げ Androidロゴ

オットキャストの正規品を安く買う方法

オットキャスト安さと偽物リスク低さ販売場所別一覧

ここからは、偽物は買いたくない気持ちに加え、オットキャストの正規品をなるべく安く買いたい方に向けてその方法を解説していきます。

下表は、現在オットキャストが販売されている場所の一覧に、価格の安さ動向と偽物が販売されている確率の低さを合わせて書いたものです。

Ottocast 販売場所	おす すめ 度	偽物 リスク 低さ	Otto- AiBox P3 平均価格
Ottocast 公式ストア	◎	◎	〇～△※1 4.9万円
楽天市場	〇	〇	〇 4.5万円
Yahoo! ショッピング	〇	〇	〇 4.5万円
Amazon	〇～△	△	〇～△※2 4.9万円
Ali- Express	△	△～×	◎ 4.4万円
オート バックス	△	〇	△ 4.9万円
JMS	△	〇	× 6.0万円

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※2：プライムデーなど不定期セール期間中は最安値になる場合あり

オットキャストの正規品を安く買う方法まとめ

結論から言うと、オットキャストの正規品が安く買える場所は、人それぞれ何を優先するかで変わります。

ちなみに、私はAmazonから購入しましたが、普段は全然安くないので全くおすすめできないですが、定期的セールで突然安くなることがあるので、お急ぎでない場合はしばらく価格をウォッチいただき、安くなったタイミングでAmazonで購入いただくのもおすすめです。

オットキャスト偽物の見分け方まとめ

購入前に可能な偽物の見分け方は以下４点でした。

また、購入後に可能な偽物の見分け方は以下３点でした。

オットキャストの本物・類似品・偽物の違いの一覧表は、以下の通りでした。

最後に、オットキャストの正規品が安く買える場所は、人それぞれ何を優先するかで変わり、以下の通りでした。

以上、ここではオットキャストの偽物品・本物品・類似品（OEM品含）の見分け方と正規品を安く買う方法について解説してきましたが、多くのラインナップの中から自分に合ったオットキャストを選ぶ方法について、こちら”オットキャストおすすめランキング“の記事にまとめましたので、もし良ければ合わせてご参考にどうぞ。

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