レクサスは日本が誇る高級車ブランドです。
そんなレクサスでも実は新車ではなく中古車となると意外と安く手に入れることができます。
ただし、新車と比べて中古車は製造から年数が経過した分、故障のリスクが高まるのも事実です。
また高級車は一般の車と比べて、万が一、故障した場合の修理代も高額になる傾向があります。
ここでは、そんなレクサスの中古車に対して、
- 中古車保証の観点から見た国産車と輸入車の違い
- 保証サービスを付けておくべき理由
- 中古車保証の種類
- 実際に保証付きで買う方法
について書かせていただきます。
実際、私はレクサスのスポーツセダンIS250を中古車として2年落ちで購入し、基本的に故障の修理費用は全て保証でまかないながら既に10年以上も乗り続けています。
- レクサスってとりあえず高そう
- 高級車は壊れた場合の修理代とかも高そう
- 中古車の保証って意味あるか分からないし
と思われている方には、特に参考になるかと思います。
中古車保証の観点からみた国産車と輸入車の違い
国産・輸入どちらも高級車ほど中古車の値下げ幅は大きい
レクサス車の新車価格は、レクサスという高級ブランド価値の維持も考慮して決定されています。 極端な言い方をすると、レクサスを新車購入するターゲットユーザーであるお金持ちからすると、「誰でも買える安いレクサスなどいらない」のです。
しかし中古車価格となると、レクサス販売店が価格コントロールできる認定中古車(レクサスCPO)以外は、中古車市場で市場が価格を決定します。
つまり、ブランド戦略上、高価格が保たれている新車価格に対し、市場適正価格に戻るため、高額な車ほど中古車になった場合の価格下落も大きくなります。
もちろんレクサスに限らず、高級輸入車も含め一般的に高級車は新車よりも中古車の方が大幅に安く買えます。
中古車だと国産車より輸入車が大幅に安い理由
ちなみに、中古車の値下がり率を考えると、国産車よりも輸入車の方が価格が大きく下がります。
メルセデスベンツ・アウディ・BMWなど輸入車ブランドの中古車は価格だけ見るとレクサスよりもかなりお得にみえることもあります。
しかし、輸入車が中古車になると価格が大きく下がるのには他にも理由があります。 その理由の1つが「輸入車は国産車と比べて、数年経過後の故障が多く、修理費用も高い」からです。
もちろん、全ての輸入車が壊れまくるわけではありませんが、統計的にみると残念ながら国産車よりも輸入車の方が故障が多いのは事実です。
例えば中古車大手のガリバーでは、中古車保証の加入条件として、
- 輸入車は10年保証が設定できず5年保証のみ
- 保証の加入条件が国産車では販売後7年未満に対して輸入車は5年未満
となっており、輸入車の方が国産車より修理発生リスクが高いこと、修理が発生した場合の費用が高いことを表しています。 詳しくは以下の表の通りです。
国産車でも年数経過と共に故障・修理費発生リスクが高まる
また先ほどの表を見る限り、国産車であっても、8年目以降は10年保証に加入できない条件となっています。
これは、国産車であっても、中古でそこそこ古くなれば修理費が高くなる確率が高いことを表しています。
いずれにせよ、新車と比べて、ある程度使い込まれた中古車では故障にいたる確率が高くなるのは事実です。 そして「故障しても別にお金かけて修理すればいいやん」や「故障しても修理に預けて他の車に乗っとけばいいやん」と考えるお金持ちで無い限り、故障した場合の修理費用や、海外から部品取り寄せなどで修理期間が長引けば、最悪、代車費用が発生する場合も考えられます。 中古車には様々な追加出費のリスクがあるのです。
レクサスの中古車に保証サービスを付けておくべき3つの理由
先ほど、「輸入車は国産車と比べて、数年経過後の故障が多く、修理費用も高い」や「統計的にみると国産車よりも輸入車の方が故障が多い」と書かせていただきましたが、ここから考えると、「輸入車と比べて国産車であるレクサスは中古車でも保証は必要ないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
一方で、レクサス車に限らず「一般的に中古車には保証を付けておくべき」との考え方もあります。
結論を言うと、私の経験上、たとえ国産車のレクサスであっても中古であれば保証を付けておくべき理由として、以下3つがあげられます。
- 高級車なのでとても多くの機能・装備あり→故障確率増加
- 高級車なので新しい機能・装備あり→故障確率増加
- 中古車なので相対的に古い→故障確率増加(輸入車よりは少ないとしても)
実際に私が購入したIS250も購入後2~3年の間にいくつかの細かい故障がありました。
高級車なのでとても多くの機能・装備あり→故障確率増加
高級車となると、中級以下の車と比べて、とても多くの機能・装備が付いているので、その分どこかの装備が故障する確率が高くなります。
私のIS250の例では、少し細かくなりますが、DVDチェンジャー+MDデッキのMDディスク排出メカの故障が2回発生しました。
高級車なので新しい機能・装備あり→故障確率増加
高級車には、中級以下の車ではあまり採用されないような、新しい機能・装備が設定されていることが多くあります。
例えば、今でこそ多くの車に採用されているACC(レーダークルーズコントロール・アダプティブクルーズコントロール)は、10年以上前は、高級車のオプション装備として設定されていました。
これらの新しい装備・先進装備は、世の中に出たばかりということで、長く使われ続けた実績のある機能・装備より故障する確率が高いのが実情です。
私のIS250の例でもレーダークルーズコントロール用のミリ波レーダーのレーダー検知不良が3回程発生し、最初の2回はミリ波レーダーの調整を行う修理となりましたが、結局すぐに再発するので、最終的にはミリ波レーダーの交換を行いました。
中古車なので相対的に古い→故障確率増加
やはり中古車となると、ある程度使い込まれているので、新車と比べると経年劣化による故障の確率は高くなります。
私のIS250の例では、走行中にリアガラスの上部付近から異音が発生したり、ダッシュボードのメーター付近から異音が発生したりしました。 購入後数年はこれらの異音不具合はほぼ無かったので、古くなったことによる不具合と考えられます。
ただし、異音不具合はメーカー5年保証期間を過ぎると原則保証されません。 しかし延長保証有が前提で、販売店との関係によっては相談の余地もあると思います。
上記の故障は正直どれも車が動かなくなるような致命的なものではないため、最悪はそのまま乗り続けることもできました。 また、特に私が購入した車が「はずれの車」とかではなく、販売店に聞く限り故障は少ない方の車とのことです。(当時、ISと比べてGSは故障・異音不具合が多いとレクサスの営業スタッフの方が話していました)
しかし、せっかくそれなりのお金を出してレクサスを買ったのに、ちょっとでも使えない機能とか異音とかあるとくやしいので、全て保証修理を依頼しました。
おかげさまで、10年以上たった今でもほぼ快適に乗れています。 精神衛生上も、やはり中古車には保証は必須であると私は考えています。
レクサス中古車の保証サービスの種類
レクサスの中古車には様々な保証がありますが、まず入口として大きく2つに分けると以下のようになります。
- レクサスならではのメーカー5年保証:新車・中古車共に新車登録から5年以内はメーカーが保証
- 中古車保証:各販売経路毎に様々な保証が存在、実質保証無の場合もあり
レクサスならではの新車5年保証
レクサス新車保証(5年)とは
まず、どの中古車販売ルートから購入しても、新車登録から5年以内なら、新車・中古車に関わらず製造メーカーであるトヨタ自動車の新車保証が無料で自動設定されています。
ちなみに、トヨタ車であればメーカー保証は3年ですが、レクサス車にのみ5年もの長期のメーカー保証が設定されています。 レクサス車は高品質であると考えるメーカー側の自信の表れなのかもしれません。
メーカー5年保証が受けられる条件は「定期点検+保証継承」
ただし、メーカー保証を受ける前提条件として、
- 半年毎の定期点検を受けること
- レクサス保証継承手続きを行うこと
が必要となります。
レクサスの新車保証書にも、以下の通り「適切な点検・整備、正しい使用・管理等がなされていないことに起因する不具合は保証しない」、「保証書と点検整備履歴の提示が無いと保証修理できない場合がある」との旨が記載されています。
また、新車登録から5年以内の中古車で特にレクサス販売店以外の中古車販売店からレクサス車を購入した場合、この新車保証を受ける場合に備えて、前のオーナーからのレクサス保証継承を忘れずに行う必要があります。
レクサス販売店以外の中古車販売店は、このレクサスの保証継承をあまり知らないので、新車登録から5年以内の車の場合、必ず確認しておくのがおすすめです。 ちなみに、私が購入したレクサス**店も手続きを忘れており、保証修理を行う時に初めて思い出して保証継承手続きを行っていました。
メーカー5年保証の故障修理サービスはディーラー対応
このメーカー5年保証に関する故障修理のサービスは、原則、レクサスディーラーで受けることになります。
レクサスの新車保証書にも、以下の通り保証の受け方として、「保証書と点検整備履歴の提示」を行い、「レクサス販売店(ディーラー)」で修理を行う旨が記載されています。
そして、この5年間のメーカー新車保証が切れた後の保証については、中古車の購入ルートによって差が発生してくることになります。
つまり、中古車販売ルートによって保証期間・保証制度が変わってくるのは、このメーカー5年保証が切れた後の6年目以降の話となります。
様々なレクサス中古車の保証サービス
レクサス中古車の4つの販売経路
レクサス車の場合、中古車販売店・販売ルートによって保証期間・保証制度が変わってくるので注意が必要です。
レクサス中古車の購入ルートを大まかに分類すると、以下の4つがあります。
- レクサスCPO(認定中古車) → 手厚い保証+サービス(無にするのは不可)
- トヨタディーラー系中古車 → そこそこの保証
- 一般中古車販売店 → 最低限の保証 or 保証無(CPOレベルの保証は設定不可)
- その他(個人取引など) → 保証無
なんらかの保証を確実に設定するには、
- レクサスCPO(認定中古車)
- トヨタディーラー系中古車
- 保証サービスを実施している一般中古車販売店
の3つから選ぶことになります。
レクサスCPO(認定中古車)の保証サービス
まずは、レクサス正規ディーラーが取り扱う認定中古車の「レクサスCPO」です。
レクサスCPO保証(2年)とCPO延長保証(1年)とは
レクサスCPOでは、5年のレクサス新車保証が切れていたとしても、2年間のレクサスCPO保証が無料で自動設定されます。
さらに以下のように追加で1年の延長保証を有料で設定することもできます。
レクサスCPOでは、上記のような保証の充実以外にも以下の様々なサービスが自動で設定されます。
- 2年間のG-Linkサービス(自動地図更新、オペレーターサービス、緊急通報サービス等)
- 2年間の半年毎無料メンテナンスプログラム
- レクサスディーラーのオーナーズラウンジ利用
さらにレクサスの認定中古車だけあって、比較的状態の良い車が厳選されています。
- 年式:原則8年以内、ほとんどが5~6年以内の比較的新しい車
- 走行距離:数kmの新古車~最大でも80,000km程度
よって、実は5年間のメーカー新車保証が残っている場合も多々あります。 その場合、CPO保証は納車から2年間がルールとなるので、新車初回登録日から5年間かCPO納車日から2年間の長い方が最終的な保証期間となるイメージです。
レクサス延長保証プラン(2年)とは
また、CPO納車日から2年間よりも初回登録日から5年間の方が先で、新車保証が優先される場合、レクサス販売店によっては、以下のような追加で2年の延長保証を有料で設定することもできます。
ただし、こちらのレクサス延長保証プランは、
- 2回目(5年目)の車検時のみ加入可能
- 半年毎の定期点検を受け続けること
が前提条件となるので注意が必要です。 ちなみに私は念のために加入しておきました。
レクサスCPOでは、レクサスCPOならではの「充実した保証・手厚いサービス・新しめの状態のよい厳選された車」といいことばかりに見えますが、当然そこにはコストが発生しています。 つまり、中古車としての条件が良い分、安心感・満足感は高いですが、価格設定も高めになっています。
トヨタディーラー系中古車の保証サービス
次に、レクサスディーラーではなく、トヨタ系のディーラー・販売店からレクサスの中古車を購入する場合です。
意外かもしれませんが、トヨタの中古車販売店からでもレクサスの中古車を買うことができます。 レクサスからトヨタ車に乗り換えるユーザーの下取車や系列のレクサス店で下取りしたレクサス車がトヨタ販売店側にまわって来るケースなど様々なルートでレクサス車がまわって来るようです。
レクサス車にも設定可能なトヨタロングラン保証とは
トヨタの中古車販売店では、5年のレクサス新車保証が切れていたとしても、1年間のトヨタロングラン保証が無料で自動設定されます。
さらに販売店によっては、1~2年の延長保証を有料で設定することもできます。
私の知人も数年前、私と同じレクサスIS250をトヨタディーラー系の中古車販売店カーロッツ(Car Lots)で購入していましたが、当然CPOならではのサービスは付いてきませんが、価格的にはやはりCPOよりだいぶ安く買えたとのことでした。
一般中古車販売店の保証サービス
最後に、レクサスディーラーやトヨタ販売店以外の一般の中古車販売店でレクサスの中古車を購入する場合です。
一般の中古車販売店では、各販売店独自の保証を設定できる場合があります。 販売店によっては、保証無しの場合もあるので注意が必要です。
ガリバーのあんぜん保証とあんしん保証とは
例えば、大手中古車チェーンのガリバーでは、以下の通り独自の保証サービスが設定されており、車にもよりますが、たいていの場合6ヶ月の無料保証が自動設定されています。
さらに、最長10年まで有料で保証を設定することができますが、延長保証料金を払ったとしても全ての装備品が10年保証されるわけではありません。
例えば、私のレクサスIS250で故障にいたったDVD/MDオーディオデッキやクルコン用ミリ波レーダーは、ガリバーの保証の場合、延長保証料金を払ったとしても納車から12ヶ月以内でないと保証されません。
このように中古車の保証では、「保証期間の長さだけでなく保証対象の範囲・部品がどこまでか」をしっかり確認いただくことが重要です。
よって、中古車を買う場合の「保証」という観点においては、レクサスディーラーやトヨタ販売店の方が一般の中古車販売店より手厚く・安心な制度になっているのは間違い無さそうです。
もちろんこれは、「一般の中古車販売店で中古車を買うのは少し不安」などと言いたいのではなく、あくまで「保証」という観点で見た場合には、レクサスディーラーやトヨタ販売店の方が有利であると言いたいだけです。
これは、レクサスディーラーやトヨタ販売店の方が
- 日頃の整備経験・実績によりレクサス・トヨタ車の品質を見極めるノウハウがある
- 手厚い保証設定のコストが中古車価格に含まれており、車両価格として少し高くなっている
と考えられます。
レクサスの中古車を保証付きで買う方法まとめ
最後に、レクサスの中古車を保証付きで買う方法についてまとめると、
- 価格は多少高くてもそもそも新車よりは断然安いので故障修理の追加出費を極力避けたい → レクサスCPO(認定中古車)
- 故障修理の追加出費は避けたいが、おもてなしサービスまでは不要だし中古車価格の安さも重要 → トヨタディーラー系中古車
- 価格の安さが最優先、故障するかどうか分からないのに最初から保証を付けるのはもったいない → 一般中古車販売店
と考えていただくとよいと思います。
レクサス車の最新中古車価格ランキング
参考までに、レクサス車の各モデルの新車価格が安い順に、最新中古車価格が分かるリンクも合わせて一覧表にしてみました。
保証の有り無しは、各中古車販売店によって変わってきますが、レクサス各モデルの中古価格いくらぐらいか、ご確認いただけると思います。
レクサスモデル名/外観イメージ | ★新車★ 最安価格 |
★中古車★ 最新価格+詳細情報 (情報元:ガリバー/カーセンサー) |
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1位 | レクサス CT200h |
¥3,770,000 | ・CTの最新中古価格・詳細を確認(ガリバー) ・CTの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) |
|
2位 | レクサス UX200 |
¥3,900,000 | ・UXの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) | |
3位 | レクサス HS250h |
¥4,244,000 (販売当時) |
・HSの最新中古価格・詳細を確認(ガリバー) ・HSの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) |
|
4位 | レクサス UX250h |
¥4,250,000 | ・UXハイブリッドの最新中古価格・詳細はを確認(カーセンサー) | |
5位 | レクサス NX300 |
¥4,411,000 | ・NXの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) | |
6位 | レクサス IS300 |
¥4,714,000 | ・ISの最新中古価格・詳細を確認(ガリバー) ・ISの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) |
|
7位 | レクサス RX300 |
¥4,972,000 | ・RXの最新中古価格・詳細を確認(ガリバー) ・RXの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) |
|
8位 | レクサス NX300h |
¥5,051,000 | ・NXハイブリッドの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) | |
9位 | レクサス IS300h |
¥5,164,000 | ・ISハイブリッドの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) | |
10位 | レクサス RC300 |
¥5,560,000 | ・RCの最新中古価格・詳細を確認(カーセンサー) |
ここにリンクさせていただいた中古車は、一般中古車販売店・トヨタディーラー系・レクサスCPOが全て入っております。
最終的には、実際の中古車価格も見ながら保証のレベルをお考えいただき、一般中古車販売店・トヨタディーラー系・レクサスCPOのどこから買うのか、お選び下さい。
レクサスの中古車に特化した安い買い方をこちら”レクサスの中古車が安く買える!かしこい5つの方法“の記事にまとめました。 実際にレクサスの中古車を検討される場合、もしよければご参考にどうぞ。