音質がいいと言われているハイレゾオーディオですが、もしもハイレゾの効果・実力を100%引き出せるような例えばフルデジタルのカーオーディオシステムをまともに導入すると、ウン10万~ウン100万円も必要になってしまいます。
しかし、ウォークマンなどのポータブル音楽プレイヤーやスマホでも“気軽に”ハイレゾを楽しめるようになった今現在、車の中のカーオーディオも同じように“気軽に”ハイレゾを楽しむ方法があってもいいのではないでしょうか?
ここでは、“気軽に・簡単に”ハイレゾをクルマの中のカーオーディオで楽しむ方法について具体的に書かせていただきます。
2013年末、音楽関連機器大手のソニーがハイレゾ対応のウォークマンを発売しました。 このハイレゾウォークマンの発売が1つの発端となり、ハード/ソフトの両面からハイレゾの普及が一気に始まりました。
特に2014年はハイレゾ普及が加速した最初の年として“ハイレゾ元年”と呼ばれたりします。
2015年以降も、それまでのハイレゾウォークマン上位機種はどんどん拡充され、NW-ZX1, NW-ZX2, NW-WM1A, NW-WM1Zと次々フラッグシップ機種が発売されたり、XperiaZシリーズやGalaxySシリーズなど各社主要スマートフォンがハイレゾ対応したり、ハイレゾ配信音源タイトルが少しづつではあるものの拡充されたりと、一歩一歩ハイレゾの普及は進んでいます。
ハイレゾとは
“ハイレゾ”オーディオとは”ハイ・レゾリューション”オーディオの略称で、言葉のとおり”より”高い(High)・解像度(Resolution)のオーディオデータのことを指します。 何”より”解像度が高いかの比較対象は音楽用CD(CD-DA)です。
よって、一般的には音楽CDに録音されているものよりも大きいサイズ・より詳しく記録されているデータをハイレゾオーディオと呼びます。 電子情報技術産業協会(JEITA)の定義によると、16bit/48kHzよりも高い解像度のリニアPCMデータとなっています。 通常、音楽CDは16bit/44.1kHz、DVD-VideoのリニアPCM音声トラックは16bit/48kHzなので、これまで普段聴いていた音楽データよりも高い解像度・密度のデータと考えると感覚的にも理解しやすいかと思います。
ただし、日本オーディオ協会の定義によると、もう少し高解像度な24bit/96kHz以上のリニアPCMデータやDSDフォーマットデータがハイレゾオーディオとされています。 ちなみにDSDフォーマットとは一昔前に流行りかけたSACD(スーパーオーディオCD)用にソニーが開発したフォーマットです。 なので、実はSACDはハイレゾだったってことなのです。
ここで解像度とは、リニアPCMデータで考えると、”ある瞬間の音”を切り取った時の音の大きさの段階(=ダイナミックレンジ)と音の高さの段階(=サンプリング周波数)を2次元のマトリクス上にマッピングすると仮定して、それをどれだけ細かい段階で表現するかで決まります。 2次元の画像データを縦と横のピクセル数でモザイク状に表現するのに似ています。
CDの場合、2の16乗(=65536)段階のダイナミックレンジ表現と44.1kHz(1秒間に44100回の記録(サンプリング)をすることで約20kHzの高さの音まで再現可能)のサンプリング周波数であることから、16bit/44.1kHzの解像度を持つ音のデータということになります。
ハイレゾ音源の入手方法については、こちらの”ハイレゾ音源をかしこくダウンロード・購入する方法“の記事に整理しましたので、もしよければご参考にどうぞ。
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ハイレゾを車・カーオーディオで楽しむ方法
ハイレゾを車・カーオーディオで楽しむ方法一覧
2019年時点でハイレゾ音源を車の中のカーオーディオで楽しむ方法は以下2つに集約して考えることができます。
- ハイレゾ音源再生対応カーオーディオメインユニットを使用
- ハイレゾ音源再生対応ポータブル音楽プレイヤーをカーオーディオ(ハイレゾ非対応でもOK)へ接続
メインユニットより下流のオーディオアンプやケーブル、スピーカー等のカーオーディオシステムが同等である前提であれば、1つ目の”ハイレゾ対応メインユニットを使用”の方が高音質(=音源に忠実)に再生できる可能性が高いです。
2つ目の方法の”ハイレゾ対応ポータブルプレイヤーをカーオーディオへ接続”は、ポータブルプレイヤー~メインユニットへの“接続”部分(両端のインターフェース部+伝送部)において一切の音質劣化が無ければ、理論的には1つ目の方法の”ハイレゾ対応メインユニットを使用”と全く同じ音質(=伝送前後で完全にデータが同じビットパーフェクト)となります。 具体的的には、カーオーディオのメインユニットに音楽信号が入力されるまでの区間が全てハイレゾロスレス状態のデジタル信号で接続できた場合です。
しかし、こちらの”ハイレゾ音楽プレイヤーとカーオーディオには4種類の接続方法があった”の記事に書かせていただいたとおり、アナログの音楽信号をのミニプラグ(AUX)ケーブルで伝送する方法が現実的なので、実際は1つ目の方法よりも少し音質が劣化する方向となります。
ハイレゾ再生対応メインユニットを使用
ハイレゾ音源再生対応メインユニットとは、いわゆるカーナビAV一体機などのカーオーディオシステムのメインユニットのうち、ハイレゾ音源のメディアフォーマットの再生に対応しているもののことを指します。
音源の再生がメインユニットの中でフルデジタルで完結しますので、再生段階では高音質が期待できます。
下図のような接続イメージです。
しかし2018年現在、ハイレゾ音源の再生に対応しているメインユニットは、カーメーカー純正だとレクサスの一部車種、トヨタ新型クラウン、VWのディスカバープロ(非公式対応)搭載車くらいしか存在せず、一部のアフターパーツメーカー製のナビやカーディーラーの販売店装着ナビが中心となります。 ハイレゾ対応ナビを販売している主要メーカーは以下5社です。
- パイオニア/カロッツェリア(Pioneer/carrozzeria)
- 三菱/ダイヤトーン(MITSUBISHI/DIATONE)
- ケンウッド(KENWOOD)
- パナソニック(Panasonic)
- クラリオン(Clarion)
ハイレゾ対応のカーナビと言えば、ケンウッドの彩速ナビシリーズが取り上げらることが多いですが、実はクラリオンもハイレゾ対応のカーナビを一部機種のみですが販売しています。 さらに、三菱のダイヤトーン・サウンドナビも2015年10月発売のNR-MZ100/NR-MZ100PREMIから、パイオニアのカロッツェリアサイバーナビも2017年9月発売のAVIC-CZ901から、パナソニックのストラーダも2017年11月発売のCN-F1XDから、FLAC・WAV形式のファイル再生が可能になり、ハイレゾ対応になりました。
また、各社のハイレゾ音源再生対応のナビAV一体機は以下の表の通りとなります。 ハイレゾ音源の対応ファイルフォーマット・保存メディア、対応サンプリングレート・量子化ビット数のスペックも合わせて調べてみました。
上記一覧のカーナビであれば、少なくともFLACには対応し、また解像度も少なくとも88.2kHz/24bit以上には対応してますので、ネット配信中のハイレゾフォーマットにもそれなり対応できているといえます。
上記カーナビに限定されてしまいますが、これからカーナビを買う・買い替える予定があるという方はこちらの方法を検討されてもいいのかもしれません。
パイオニアのカロッツェリアサイバーナビAVIC-CZ902の最新価格情報は以下の通りです。
また、パナソニックストラーダCN-F1XVDの最新価格情報は以下の通りです。
パナソニック カーナビ ストラーダ CN-F1XVD ブルーレイ搭載 無料地図更新 フルセグ/VICS WIDE/SD/CD/DVD/U...
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こちらの方法をの特徴をまとめると、
- 音源再生段がフルデジタルなため高音質再生が期待できる
- カロッツェリア・三菱・ケンウッド等の限られたメーカーのメインユニットしか存在しない(カーメーカー純正カーオーディオやその他メーカーのメインユニットではほぼ選択できない)
となります。
さらに詳しくハイレゾ対応のカーナビを比較検討されたい方は、こちら”ハイレゾ対応カーナビの選び方“の記事にまとめました。 また、カーナビそのものを比較する場合に知っておくと役立つ知識をこちら”“車にスマホがあればカーナビ不要”は本当か?“の記事にまとめました。 もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。
ハイレゾ対応ポータブル音楽プレイヤーをカーオーディオへ接続
ハイレゾオーディオ再生対応ポータブル音楽プレイヤーとは、ハイレゾウォークマンやハイレゾ再生アプリをインストールしたiPhone等のスマホなどハイレゾ音源を再生することができるポータブル機器を指します。 据え置き型のハイレゾ対応機器を車に持ち込むのは大変ですが、ポータブル機器であれば簡単に車へ持ち込め、カーオーディオに接続することができます。
カーオーディオとの具体的な接続方法については、こちらの”ハイレゾ音楽プレイヤーとカーオーディオの接続方法”の記事に詳しく書かせていただきましたので、よろしければ合わせてご覧ください。
最終的にこちらの方法の特徴をまとめると、
- 接続方法により少し音質が劣化する場合がある(特にアナログとデジタル変換の繰り返しが要因)
- 接続方法の対応可否(AUX入力端子)はあるもののほとんどのカーオーディオと組み合わせることができる
となります。
何といっても、AUX入力端子さえあれば、ほとんどのカーオーディオと組み合わせられるのがこの方法の一番のメリットです。 難しい車の改造は一切必要なしです。 AUXケーブルを買ってきて、ポータブル機とカーオーディオのAUX端子に挿した瞬間にハイレゾ対応完了なのです。
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誰でも簡単にハイレゾオーディオを車で楽しむ方法
次に最も手軽にハイレゾオーディオを車で楽しむ方法について書きたいと思います。基本的には、上記の”ハイレゾオーディオ再生対応ポータブル音楽プレイヤーをカーオーディオへ接続”する方法を使います。
一例となりますが、下図のような接続イメージです。
具体的なハイレゾ対応ポータブル機器としては、
- ハイレゾウォークマン
- その他ハイレゾ対応ポータブル音楽プレイヤー
- ハイレゾ対応Androidスマホ
- ハイレゾ再生アプリをインストールしたiPhone/iPod/iPad+専用アダプタ+USBケーブル+ハイレゾ対応ポタアン
となります。 これらの機器には基本的にヘッドホン用アナログ出力端子が装備されてますので、そこにミニピンプラグのケーブルを接続し、そのままカーオーディオのAUXポートに挿すだけです。
iPhone/iPod/iPadについてはそのままでは使用できず、本体にハイレゾ再生アプリ(FLAC PlayerやONKYO HF Playerなど)をインストールし、以下の専用アダプタ・ケーブルを使ってハイレゾ対応のポータブルアンプへデジタル入力してハイレゾのデジタル信号をアナログ変換する必要があります。
単純に接続するだけであれば、ポータブルアンプを通さず直接ヘッドホンアウトからミニピンプラグで音を取り出したり、専用アダプタを使用せずiPhone/iPod/iPad付属のUSBケーブルでハイレゾ対応のポータブルアンプへ通常(iAP)接続することもできてしまいます。
しかしこの場合、iPhone/iPod/iPad内蔵のD/A変換器を使用することになるのでハイレゾならではのデータを生かしたD/A変換ができなかったり、せっかくのハイレゾデータがダウンコンバートされたりしてCD以下のデータ量に相当する通常の音質となるので注意が必要です。 あくまで専用アダプタを使用してハイレゾデジタル信号のままポータブルアンプへライン入力し、ハイレゾ信号の処理を前提に設計されているポータブルアンプでD/A変換を行うのが音の劣化を最も抑える方法です。
- iPhone6plus/6/5S/5:Lightning-USBカメラアダプタ+USBケーブル
- iPhone4S/4/iPod/iPad:iPad Camera Connection Kit+USBケーブル
下図のような接続イメージです。
ここで紹介させていただいたような、”ポータブル音楽プレイヤーをカーオーディオのAUXポートにつなぐ“場合について、ハイレゾ音源の再生に限らず一般的に少しでもいい音で音楽が聴けるよう音質の劣化を防ぐ方法をこちらの”車のAUX接続時に音質を劣化させない3つの注意点“の記事に詳しくまとめましたので、よろしければ合わせてご覧ください。
最もおすすめのハイレゾを車で楽しむ方法
ここで、私KYOが最もおすすめの方法が、ハイレゾウォークマンを使った方法です。 以下の通り、手間も少なく総合的にメリットが多いためです。
- ハイレゾウォークマン or その他ハイレゾ対応ポータブル音楽プレイヤー → 特にデメリットがない
- ハイレゾ対応Androidスマホ → ネット等スマホ本来の用途にバッテリーが残らない場合あり(笑)
- iPhone/iPod/iPad → ハイレゾ対応再生アプリインストールや専用ケーブル・ポタアン外付けなど手間がかかる
その他ハイレゾ対応ポータブル音楽プレイヤーは、ハイレゾウォークマン同様に特にデメリットはありませんが、ウォークマンには搭載されているDSEE-HXのようなアップスケーリング機能が無かったり、コストパフォーマンスがよくない場合もあります。よってここでは一旦ハイレゾウォークマンに話を絞らせていただきます。
下図のような接続イメージです。
私は、以下のような感じでセンターコンソール内のAUXジャックに接続し、ウォークマン本体はホルダーに固定して使用しています(写真で接続しているのはNW-ZX1です)。
“ハイレゾを車で楽しむ”最もおすすめの方法[ウォークマン部]
ハイレゾウォークマンを使うことのメリットは特にデメリットが少ないだけでなく(笑)、以下メリットがあります。
- スマホと違い音楽再生専用機として設計されているため、もともと比較的いい音が出せる
- バッテリー寿命をすべて音楽再生にまわせる
- 追加の機器や専用ケーブルが必要ない
- DSEE-HX機能により既に手持ちのCD/mp3ライブラリが全てハイレゾ相当で聴ける
特にハイレゾウォークマンに搭載されているDSEE-HX機能は、24bit以上または96kHz以上のFLAC/ALACやDSDなどの配信ハイレゾメディアがまだまだタイトル数的に少ない中でCDソースなどの既存音楽ライブラリの”高音質再生”を求めるには非常に強力な機能と考えられます。 リアルタイムで再生と同時に高度な信号処理を行うためバッテリー消費量が2倍速になってしまいますが、感動的な音質が忘れられず、私は常にDSEE-HX機能ON状態で使用しています(笑)。 DSEE-HXについては、こちら”ハイレゾウォークマン内蔵のDSEE-HXの効果と音質評価“の記事もよろしければご参考にどうぞ。
現状のハイレゾウォークマンのラインナップは以下のとおりです。
中古品での検討も考慮し、ソニー公式サイトの新製品情報にはないFシリーズ等の販売終了モデルも合わせてメリットデメリットを実売価格と共にリスト化してみました。
※ソニーウォークマン公式サイト:ウォークマンラインナップ
モデル名・型番 | おすすめポイント・メリット | 残念ポイント・デメリット | 実売価格 | 最新価格情報 レビュー |
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NW- A36 HN |
[32GB] ・ (2016年 発売) |
WM1シリーズと同時発売のハイレゾウォークマン入門機。入門機とは言え高音質を追求した専用機ならではの高音質さと低価格を両立。 A20シリーズと比べ、デジタルアンプS-MASTER HXの改良によるさらなる高音質化・ヘッドホン出力UP・DSD再生対応、ディスプレイサイズUP(2.2→3.1インチ)・画面タッチ操作対応など大幅に性能向上し、しかも価格はほぼ据置。 またA30シリーズより上位機種でもカラーバリエーションが5色と豊富に。 ノイズキャンセル対応の専用イヤホンも付属。 | WM1/Z/Fシリーズと比べるとやや画面が小さいが解像度は同等。正直あまりデメリットは見つからないがA20シリーズと比べると、横幅が約10mm大きく、約30g重くなり携帯性がほんの少し悪化。 | ¥34,000 ~ 37,000 |
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NW- A37 HN |
[64GB] ・ (2016年 発売) |
WM1シリーズと同時発売のハイレゾウォークマン入門機。入門機とは言え高音質を追求した専用機ならではの高音質さと低価格を両立。 下位モデルのA36と比べ約\1万で内蔵メモリが32GB増強され64GBに。 A20シリーズと比べ、デジタルアンプS-MASTER HXの改良によるさらなる高音質化・ヘッドホン出力UP・DSD再生対応、ディスプレイサイズUP(2.2→3.1インチ)・画面タッチ操作対応など大幅に性能向上し、しかも価格はほぼ据置。 またA30シリーズより上位機種でもカラーバリエーションが5色と豊富に。 ノイズキャンセル対応の専用イヤホンも付属。 | WM1/Z/Fシリーズと比べるとやや画面が小さいが解像度は同等。正直あまりデメリットは見つからないがA20シリーズと比べると、横幅が約10mm大きく、約30g重くなり携帯性がほんの少し悪化。 | ¥44,000 ~ 48,000 |
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NW- F886 |
[32GB] ・ (販売終了 モデル) |
Zシリーズほどでは無いが音質を追求した専用機ならではの高音質さとスマホライクなタッチパネル操作ならではの使いやすさを両立。 アンドロイドをベースに設計されており、高精細なディスプレイによるカバーアート表示やWiFi機能も装備し、パソコンが無くてもハイレゾ音源等のインターネット購入・バージョンアップがやりやすい。 発売から2年以上経ち実売価格が低下し少しお買い得になったのでそれなりにおすすめ。 | スマホほどでは無いが使い方によっては電池の消費が早い。 SD等の外部メモリ非対応。 NW-A16等Aシリーズの登場によって”手頃にハイレゾ対応”という本機ならではの存在意義が危ぶまれる。 販売終了モデルでもあるため販売当初より価格的に割高な場合あり。 | ¥40,000 ~ 50,000 |
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NW- ZX 100 |
[128GB] ・ (販売終了 モデル) |
音楽再生に機能を絞った音質特化コンパクト設計により、可能な限りの低価格で超高音質を実現。 また、ZX1の弱点であった電池容量の改善とSD外部メモリ対応を実現。電池の持ちに関しては最上位機ZX2を越える性能。 Zシリーズとしては初のノイズキャンセリング機も装備。Zシリーズの中では音質・電池持ち・価格のベストバランスモデルでおすすめ。 | コストダウンのためかZX1・ZX2と比べタッチパネル・アンドロイドOS・Wi-Fi機能が削除。タッチパネルならではの直感操作・本体を直接ネット環境に接続した音源ダウンロード・ネットサーフィン・機器バージョンUPができなくなった。 しかし、パソコン接続により解決できるためそれほど不自由は無い。 | ¥71,000 ~ 74,000 |
ZX100の最新価格やレビュー(アマゾン)を確認 ZX100の最新価格やレビュー(楽天)を確認 ZX100の最新価格やレビュー(Yahoo)を確認 |
NW- ZX1 |
[128GB] ・ (販売終了 モデル) |
音質を追求した専用機ならではの超高音質さとスマホライクなタッチパネル操作ならではの使いやすさを両立。 アンドロイドをベースに設計されており、高精細なディスプレイによるカバーアート表示やWiFi機能も装備し、パソコンが無くてもハイレゾ音源等のインターネット購入・バージョンアップがやりやすい。 発売から2年以上経ち実売価格が低下し非常にお買い得になったのでコストパフォーマンス的にもおすすめ。 | スマホほどでは無いが使い方によっては電池の消費が早い。 SD等の外部メモリ非対応。 NW-ZX2の登場によってフラッグシップ機ではなくなったので所有満足度は若干低下。 A/Fシリーズに装備されているノイズキャンセリング機能は無。 | ¥77,000 ~ 87,000 |
ZX1の最新価格やレビュー(アマゾン)を確認 ZX1の最新価格やレビュー(楽天)を確認 |
NW- ZX2 |
[128GB] ・ (販売終了 モデル) |
ZX1の弱点であった電池容量の改善(約2倍)とSD外部メモリ対応を実現。ZX1よりさらに超高音質さを追求したフラッグシップ機。 アンドロイドをベースに設計されており、高精細なディスプレイによるカバーアート表示やWiFi機能も装備し、パソコンが無くてもハイレゾ音源等のインターネット購入・バージョンアップがやりやすい。 高音質と電池持ちを求める人にはおすすめ。 発売から時間が経ち価格も少しずつ低下。 | 個人的には価格相応の価値ありと考え購入したが、10万円を超える買い物なので購入の時には勇気が必要。 A/Fシリーズに装備されているノイズキャンセリング機能は無。 | ¥ 110,000 ~ 130,000 |
ZX2の最新価格やレビュー(アマゾン)を確認 ZX2の最新価格やレビュー(楽天)を確認 ZX2の最新価格やレビュー(Yahoo)を確認 |
NW- WM1A |
[128GB] ・ (2016年 発売) |
ZX2では未対応のDSDネイティブ再生・バランス接続に対応。 さらにデジタルアンプS-MASTER HXの改良・基板レイアウト含む音響設計の見直しにより、さらに音質の向上・ヘッドホン出力向上しフラッグシップ機として進化。 非ハイレゾ音源に対して絶大な効果を発揮するDSEE-HXも5パターンから選べるタイプに進化。 また、OSがZX2以前の機種に搭載されていたアンドロイドOSからSONYオリジナルOSに変更となり、起動時間の短縮と操作性向上を実現。より音楽再生に特化した機器となった。 | 個人的には価格相応の価値ありと考え購入したが、10万円を超える買い物なので購入の時には勇気が必要。 A/Fシリーズに装備されているノイズキャンセリング機能は無。 アンドロイドOS不採用の結果、WiFi非対応・アンドロイドアプリ非対応となった。 | ¥ 120,000 ~ 130,000 |
WM1Aの最新価格やレビュー(アマゾン)を確認 |
ちなみに私KYOは、2013年に試しに”Fシリーズ”NW-F886を買い、DSEE-HXの威力を思い知りました。 そしてさらなる高音質化の欲が出た ので2014年にZX1、2015年にZX2、2019年にWM1Aを立て続けに衝動買いしました(笑)。 しかし、いま検討されるのであれば”Fシリーズ”より安くてSDカードでメモリ増強可能な”Aシリーズ”が発売されてますので、
- まずはハイレゾを体験してみたい → Aシリーズ(A36HN/A37HN)
- より高音質にこだわる → NW-ZX300、NW-WM1A
と用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
ところでA36HN[32GB]とA37HN[64GB]その差約¥10,000はどちらがいいのか非常に悩むところです。 一見、32(=64-32)GBのmicroSDが¥2,000以下で手に入る今、microSDで容量UPが可能と考えるとA36HNで十分とも思えます。 現在一般流通しているmicroSDは128~256GBが最大容量ですが、ウォークマンとしては+128GBまでのmicroSDにしか対応していません。 よって、microSDで容量UPしたところでA36HNは160GBが限界、A37HNは192GBが限界なのです。 32GBはハイレゾだとアルバム約16枚分、非圧縮のCDリッピングデータだとアルバム約50枚分に相当します。
また、SDカードによってメモリ容量UPを行った場合、内蔵メモリ・SDカードの両方を読み込むため、起動時に楽曲リストの読み込みにかかる時間が微妙に長くなります。
なので、できる限り多くの音楽を持ち出したい・楽曲リストの読み込み時間が長くなるのはなるべく避けたいとの思いから私は、A37HNの選択がおすすめと考えます。
“ハイレゾを車で楽しむ”最もおすすめの方法[AUXケーブル部]
ここで使用しているAUXジャックどうしをつなくステレオミニプラグケーブルですが、こちら”車のAUX端子用ステレオミニプラグケーブルの選び方“の記事に車の中で使用する観点ならではのメリット・デメリットなどをまとめましたので、これから検討される方は是非ご参考にどうぞ。
“ハイレゾを車で楽しむ”最もおすすめの方法[カーオーディオ部]
この記事の一番の目的である”誰でも簡単にハイレゾを車で“を実現するため、車の改造一切必要なしの”ハイレゾウォークマンとカーオーディオをAUXケーブルでつないだ瞬間ハイレゾ対応完了“する方法を紹介させていただきました。
つまり、AUX端子さえ付いていれば”今お使いのカーオーディオをそのまま使える“ことがこの方法の一番大きなメリットです。
しかし逆に考えると、”今お使いのカーオーディオ“の性能が最終的な音質に影響してしまうのもまた事実です。 当然、おおもとの音楽ソースがハイレゾになりますので音質は間違いなく良くなります。 ところが、”今お使いのカーオーディオ“の性能がよければよいほど、さらに音質の良くなり度合いが変わってくるのです。 極端な話、ホームオーディオの世界で考えても、
- 5千円のラジカセにハイレゾウォークマンをつないで聴く音質
- 10万円のコンポにハイレゾウォークマンをつないで聴く音質
を想像いただくと、どちらもCDやラジオを聴く場合と比べると音質が良くなるのは当然ですが、やはり最終的な音質はスピーカーなどオーディオシステム側の影響を受けてしまうことがご理解いただけるかと思います。
ちなみに、AUX端子の設置場所は車によって異なってきますが、
- オーディオ操作パネル付近
- センターコンソール(ひじ置き)の中
- グローブボックス(ダッシュボックス)の中
などが一般的です。 まず下の写真は、オーディオ操作パネル付近(パネル内)にある例です。 このようなシンプルな1DINオーディオでも、たいていの場合AUX端子は装備されています。
カーオーディオ側の設定としては、オーディオモードの選択として、CDやラジオモード(上の写真の場合はFMラジオモード)からAUXモードに切り替えるだけです。 ハイレゾウォークマンとの接続も含めて下の写真のようなイメージです。
次に下の写真は、センターコンソール(ひじ置き)の中にAUX端子が設置してある例です。
またカーオーディオ側の設定としては、オーディオモードの選択として、CDモードやラジオモード同様にAUXモードに切り替えるだけです。
以下の画面はレクサスNXの場合の例です。
参考までに、高音質なカーオーディオシステムの車について、以下の記事で紹介させていただいておりますので、もしよければ合わせてご覧ください。
- カーオーディオが高音質なおすすめ車ランキング![全車種編]
- カーオーディオが高音質なおすすめ車ランキング![SUV/クロカン編]
- カーオーディオが高音質なおすすめ車ランキング![クーペ/コンバーチブル編]
- カーオーディオが高音質なおすすめ車ランキング![セダン編]
- カーオーディオが高音質なおすすめ車ランキング![ミニバン/ワゴン編]
こちらの記事で紹介させていただいたAUXを活用したおすすめの接続方法を実際に新型アルファードのJBLプレミアムサウンドシステムで試し、音質比較した結果をこちら”新型アルファード・ヴェルファイアのJBL音質(ハイレゾ・非ハイレゾ比較試聴含)“の記事にまとめてみました。
また、こちらの記事で紹介させていただいた接続方法だけでなくiPhoneやウォークマンを使ったいくつかの具体的なカーオーディオ接続方法をこちら”車の中で音楽を高音質に聴く接続方法“の記事にまとめましたので、よろしければ合わせてご覧ください。