CDよりも高音質なハイレゾ対応の曲は、サブスク音楽アプリAmazon MusicとApple Musicのどちらでも聴くことが可能です。
ただ注意点として、邦楽/洋楽に関わらず、Amazon Musicではハイレゾ対応なのにApple Musicではハイレゾ非対応の曲があったり、逆に、Apple Musicではハイレゾ対応なのにAmazon Musicではハイレゾ非対応の曲があったりします。
私KYOはハイレゾ音質大好き人間なので、Amazon MusicとApple Musicの両方をサブスク課金し、曲によって使い分けるハイレゾオタクと化してますが、まず初めはどちらか1つに絞って使ってみるのがおすすめです。
そこでここでは、Amazon MusicとApple Musicの各サブスク音楽アプリについて、ハイレゾ対応曲の見分け方/探し方とどちらが自分の好みの楽曲のハイレゾ対応が進んでいるか分かるよう、どちらか片方でしかハイレゾで聴けない曲を具体的に調べてみた結果を書いていきます。
Apple Music/Amazon Musicのハイレゾ対応曲と探し方
どちらか片方でしかハイレゾで聴けない曲について書かせていただく前に、Apple Music / Amazon Music それぞれのハイレゾ対応曲の見分け方/探し方について、簡単に書かせていただきます。
実はハイレゾ対応曲はまだ多くはないので、これらのサブスク音楽アプリではハイレゾ対応曲とハイレゾ非対応曲は基本的に混ざって配信されています。
ハイレゾ対応曲の定義とは
一般的には音楽CDに録音されているものよりも大きいサイズ・より詳しく記録されているデータをハイレゾ対応曲/ハイレゾ対応音源と呼びます。
電子情報技術産業協会(JEITA)の定義によると、16bit/48kHzよりも高い解像度のリニアPCMデータとなっています。
通常、音楽CDは16bit/44.1kHz、DVD-VideoのリニアPCM音声トラックは16bit/48kHzなので、感覚的にもこれまで普段聴いていた音楽データよりも高い解像度のデータをハイレゾ対応音源と考えると理解しやすいかと思います。
- 電子情報技術産業協会(JEITA)の定義:16bit/44.1kHzまたは16bit/48kHzよりも高い解像度のリニアPCMデータ
具体的には、16bit/48kHzよりも高い解像度の24bit/44.1kHz、24bit/88.2kHz、24bit/96kHzなど、基本ここでは24bitのデータをハイレゾ音源と考えていきます。
Apple Musicのハイレゾ対応曲の探し方/見分け方
Apple Musicのハイレゾ対応曲の探し方は、下図の通りです。
- 「検索」等を使って聴きたい曲を探します(上左図)
- アルバムの場合は聴きたい曲をタップして再生を開始します(上中央左図)
- 曲リスト表示下端(上中央左図下端の赤枠)をタップして再生画面を表示させます(上中央右図)
- 再生画面中央の「ロスレス」または「ハイレゾロスレス」アイコン(上中央右図)をタップして詳細表示ウィンドウを表示させます(上右図)
- 表示される解像度が24bit/44.1kHz以上であれば、ハイレゾ対応曲です(上図の例は「16bit/44.1kHz」なのでハイレゾ非対応曲となります)
ちなみにApple Musicの場合、詳細表示ウィンドウで確認できるハイレゾ対応曲表示が実は微妙にややこしいです。
表示上は上図のようにパッと見は、「ロスレス」と「ハイレゾロスレス」の2種類です。
しかし、よく見ると「ロスレス」の中に「16bit/44.1kHz」と「24bit/44.1kHz」が両方含まれており、後者「24bit/44.1kHz」は単なる「ロスレス」との表記にもかかわらず、厳密にはハイレゾ音源と定義されます。
- ハイレゾロスレス →ハイレゾ対応
- ロスレス(24bit/44.1kHz) →ハイレゾ対応
- ロスレス(16bit/44.1kHz) →ハイレゾ非対応
となり、単に「ロスレス」とだけ書かれた音源の中にもハイレゾ対応音源が混じっているので注意が必要です。
よって、Apple Musicでのハイレゾ音源の探し方としては、まずハイレゾロスレスであるかを確認し、次にロスレスの場合であっても24bit対応してるか詳細を確認する手順となります。
Amazon Musicのハイレゾ対応曲の探し方/見分け方
続いて、Amazon Musicのハイレゾ対応曲の探し方は、下図の通りです。
- 聴きたい曲を探して表示させます(上左図)
- アルバムの場合は聴きたい曲をタップして再生を開始します(上左図)
- 曲リスト表示下端(上左図下端の赤枠)をタップして再生画面を表示させます(上中央図)
- 再生画面中央の「HD」または「Ultra HD」アイコン(上中央図)をタップして詳細表示ウィンドウを表示させます(上右図)
- 表示される解像度が24bit/44.1kHz以上であれば、ハイレゾ対応曲です(上図の例は「16bit/44.1kHz」なのでハイレゾ非対応曲となります)
ちなみに、上図の例の場合、1曲目の「Eraser」はハイレゾ非対応曲ですが、2曲目の「Castle om the Hill」はハイレゾ対応曲です。
このように1つの同じアルバムの中でもハイレゾ対応曲/ハイレゾ非対応曲が混在している場合があるので注意が必要です。
Amazon Musicの場合、詳細表示ウィンドウで確認できるハイレゾ対応曲表示は、Apple Muiscと比べてシンプルです。
上図のように「Ultra HD」と「HD」の2種類のみでハイレゾ対応/非対応もシンプルに区別可能です。
- Ultra HD →ハイレゾ対応
- HD →ハイレゾ非対応
よって、Amazon Musicでのハイレゾ音源の探し方としては、Ultra HDと表示されているかシンプルに確認するだけの手順となります。
Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾ対応の曲
ここからが本題の、Apple Music/Amazon Musicどちらか片方でしかハイレゾで聴けない曲を具体的に調べてみた結果です。
ちなみに例としてあげている曲は、サブスク音楽サービスで聴けるハイレゾ対応音源の中で、私がヘビロテしてる個人的超おすすめ曲です。(もしも趣味が合わなかったらすいません・・・)
まずは、Apple Music/Amazon Music両方ともでハイレゾで聴ける安心な曲についても、念のため紹介させていただきます。
箇条書きにすると、
- Amazon Music = ハイレゾ対応
- Apple Music = ハイレゾ対応
となっている曲です。
Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾ対応の邦楽曲→Official 髭男dism/「Traveler」
Amazon MusicでもApple Musicでもハイレゾで聴ける代表的な邦楽がOfficial 髭男dismです。
例えば、Official 髭男dismの「Traveler」ならAmazon MusicでもApple Musicでもハイレゾで聴けます。
ただし、1つ注意点として微妙に解像度に違いがあり、
- Amazon Music = 24bit/96kHz
- Apple Music = 24bit/44.1kHz
と、Amazon Musicの方がApple Musicよりも高解像度なハイレゾ音源となっています。
つまり、Amazon MusicでもApple Musicでもハイレゾ対応有には変わりありませんが、より高解像度なデータで聴きたい場合は、Amazon Musicの方がおすすめです。
ちなみに、ハイレゾ音源ダウンロードサイトe-onkyoでは、Amazon Musicと同じ24bit/96kHzの音源が販売されています。
Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾ対応の洋楽曲→Dua Lipa/「Future Nostalgia」
次にAmazon MusicでもApple Musicでもハイレゾで聴ける代表的な洋楽がDua Lipaです。
例えば、Dua Lipaの「Future Nostalgia」ならAmazon MusicでもApple Musicでもハイレゾで聴けます。
こちらは、先ほどのOfficial 髭男dismとは違い、Amazon MusicでもApple Musicでも同じハイレゾ解像度24bit/48kHzです。
ちなみに、最近の新しい曲は音楽CDのフォーマットを優先してマスタリングする必要が無くなったせいか、サンプリングレートが44.1kHzでは無く、48kHzのものが増えてきたような印象です。
Apple Music/Amazon Music片方だけハイレゾ対応の曲
続いて、本題中の本題、Amazon MusicとApple Musicどちらか片方でしかハイレゾで聴けない曲の例を紹介していきます。
Amazon Musicはハイレゾ対応/Apple Musicはハイレゾ非対応の曲
まずは、Amazon Musicはハイレゾ対応音源で、Apple Musicはハイレゾ非対応音源の曲の例です。
箇条書きにすると、
- Amazon Music = ハイレゾ対応
- Apple Music = ハイレゾ非対応
となっている曲です。
Amazon Musicはハイレゾ対応/Apple Musicはハイレゾ非対応の邦楽曲→YOASOBI/「THE BOOK」
Amazon Musicではハイレゾ音源で、Apple Musicでは非ハイレゾの代表的な邦楽は、YOASOBIの「THE BOOK」です。
アルバム収録曲全てではありませんが、「ハルジオン」「たぶん」「群青」等の人気曲は、以下の通りAmazon Musicでのみハイレゾ音源に対応しています。
- Amazon Music = 24bit/48kHz(ハイレゾ対応)
- Apple Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応)
つまり、YOASOBIの「THE BOOK」をハイレゾ音源で聴きたい場合は、Amazon Musicで無いと聴くことができません。
Amazon Musicはハイレゾ対応/Apple Musicはハイレゾ非対応の洋楽曲→Little Mix/「Confetti」
次に、Amazon Musicではハイレゾ音源で、Apple Musicでは非ハイレゾの代表的な洋楽は、Little Mixの「Confetti」です。
こちらはアルバム収録曲全てが、以下の通りAmazon Musicでのみハイレゾ音源に対応しています。
- Amazon Music = 24bit/44.1kHz(ハイレゾ対応)
- Apple Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応)
よって、Little Mixの「Confetti」をハイレゾ音源で聴きたい場合は、Amazon Musicで無いと聴くことができません。
ちなみにLittle Mixはアルバムによって、Amazon Musicだけハイレゾに対応してたり、Amazon MusicとApple Musicの両方でハイレゾ対応してたりまちまちです。
- Little Mix/「Confetti」. 「Glory Days」→Amazon Musicのみハイレゾ対応
- Little Mix/「LM5」. 「Get Weird」→Amazon MusicとApple Musicの両方でハイレゾ対応
全体的に、洋楽についてはAmazon Musicの方がハイレゾ対応が進んでいる印象です。
⇒Amazon Music の詳細 (Amazon 公式サイト)を確認
Apple Musicはハイレゾ対応/Amazon Musicはハイレゾ非対応の曲
続いて逆のパターン、Apple Musicはハイレゾ対応音源で、Amazon Musicはハイレゾ非対応音源の曲の例です。
箇条書きにすると、
- Amazon Music = ハイレゾ非対応
- Apple Music = ハイレゾ対応
となっている曲です。
Apple Musicはハイレゾ対応/Amazon Musicはハイレゾ非対応の邦楽曲→MISIA/「星空のライヴ」
Amazon Musicでは非ハイレゾ音源で、Apple Musicではハイレゾの代表的な邦楽は、MISIAの「星空のライヴ」です。
アルバム収録曲全てが、以下の通りApple Musicでのみハイレゾ音源に対応しています。
- Amazon Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応)
- Apple Music = 24bit/88.2kHz(ハイレゾ対応)
よって、MISIAの「星空のライヴ」をハイレゾ音源で聴きたい場合は、Apple Musicで無いと聴くことができません。
ちなみに、こちら”Amazon Music HD比較試聴レビュー!音質/料金等2年使い続けた評価“の記事で、この MISIAの「星空のライヴ」について、Apple MusicとAmazon Musicのロスレス音源どうしの音質について比較評価を行ってみましたが、私の試聴環境では、驚くべきことに非ハイレゾ音源のAmazon Musicの方がApple Musicよりも高音質に聴こえるという結果となりました。
つまり最も理想的なサブスク音楽アプリの選び方としては、実際に自分のリスニング環境で、無料お試し期間中にAmazon MusicとApple Musicを自分のお気に入り曲で比べるのが間違い無いです。
結構めんどくさいかもしれませんが・・・。
Apple Musicはハイレゾ対応/Amazon Musicはハイレゾ非対応の洋楽曲→ポストマローン/「One Right Now」
次に、Amazon Musicでは非ハイレゾ音源で、Apple Musicではハイレゾの代表的な洋楽は、ポストマローン/「One Right Now」です。
こちらはアルバムでは無く1曲のみとなりますが、以下の通りApple Musicでのみハイレゾ音源に対応しています。
- Amazon Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応)
- Apple Music = 24bit/44.1kHz(ハイレゾ対応)
ちなみに、他のポストマローンの曲やアルバムのうちいくつかはAmazon Musicでもハイレゾ音源に対応しています。
⇒Apple Music 詳細(Apple 公式サイト)を確認
Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾ非対応の曲
最後に、残念ながらAmazon MusicとApple Music両方ともハイレゾで聴けない曲についても、念のため紹介させていただきます。
箇条書きにすると、
- Amazon Music = ハイレゾ非対応
- Apple Music = ハイレゾ非対応
となっている曲です。
世の中のどこを探してもハイレゾ音源化されていない曲はたくさんありますが、ここで対象としているのは、世の中にはハイレゾ音源として存在している曲であるにもかかわらず、Amazon MusicとApple Music両方ともハイレゾで聴けない曲です。
具体的にはe-onkyoなどのハイレゾダウンロードサイトではハイレゾ音源が存在しますが、Amazon MusicとApple Musicなどサブスク音楽アプリではあえてハイレゾ音源ではない別の音源が配信されている曲です。
私が探し回った限り、このようなタイプの音源は邦楽にしか存在しなかったので、邦楽の例を2つ紹介致します。
Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾ非対応の邦楽曲1→中島美嘉/DEARS,TEARS
Amazon MusicでもApple Musicでもハイレゾで聴けない代表的な邦楽は中島美嘉です。
ここでは2枚同時リリースのベストアルバム「DEARS」「TEARS」のうち「DEARS」を例にあげていますが、中島美嘉でハイレゾ音源化されているアルバムは全て別の非ハイレゾ音源でAmazon MusicやApple Musicで配信されています。
- Amazon Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応)
- Apple Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応)
Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾ非対応の邦楽曲2→LiSA/炎
Amazon MusicでもApple Musicでもハイレゾで聴けない代表的な邦楽としてもう1つの例がLiSAです。
こちらのLiSAは中島美嘉と違い、Amazon MusicやApple Musicでハイレゾで配信されている曲もあります。
ただし、ここであげさせていただいた「炎」については、
- Amazon Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応の圧縮音源)
- Apple Music = 16bit/44.1kHz(ハイレゾ非対応のロスレス音源)
と、両方ともハイレゾ非対応となっています。
Amazon Musicに至っては、ハイレゾ非対応のロスレス音源ですら無く、圧縮音源です。
Apple Music/Amazon Music片方だけハイレゾ対応の曲まとめ
最後にAmazon MusicとApple Musicどちらか片方でしかハイレゾで聴けない曲についてのまとめですが、
- 洋楽のハイレゾ対応はAmazon Musicの方が有利な印象だがApple Musicでしか聴けない曲もある
- 邦楽のハイレゾ対応はApple Musicの方が有利な印象だがAmazon Musicでしか聴けない曲もある
- Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾで聴ける曲もある
- Apple Music/Amazon Music両方でハイレゾで聴けない曲もある(ほぼ邦楽のみ)
となります。
ちなみに、Amazon Music Unlimited について、プライム会員割引以外の方法も含め、無料体験期間を3ヶ月に延長したり入会時にAmazonポイント獲得したり様々なキャンペーンや複雑な料金体系の中からお得に使う方法をこちら”Amazon Musicを無料体験キャンペーンなどで節約する6つの方法“の記事にまとめてみましたので、もしよければご参考にどうぞ。
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