スマホをうまく活用すれば、日常生活のあらゆるシーンを音楽と共に快適に過ごせます。
それは運転・ドライブ中の車内でも同じで、今までアルバム毎に入れ替えてたCD、事前に録音してたカーナビ内蔵のHDD・SDミュージックサーバーと比べても、スマホを使えばメモリ内の音楽ライブラリやアマゾンミュージック等の音楽アプリを簡単に車のスピーカーから再生することができるのです。
ところで、車の中でスマホの音楽を聴くための接続方法は以下の通り、実はかなりいろいろあります。
- Bluetooth(ブルートゥース)接続
- AUX(エーユーエックス)接続
- HDMI(エイチディーエムアイ)接続
- USB接続(アップルカープレイ・アンドロイドオート接続含む)
- FM(エフエム)トランスミッター接続
そもそも、いったいどの方法を使うのがベストなのでしょうか?
どの方法でもとりあえず音楽は聴けますが、実は大きな違いがあります。 音質、設定・操作の簡単さ、快適さの観点で、実は現在お使いの方法よりももっと簡単にいい音で快適に聴ける方法があるかもしれません。
ここでは iPhoneなどスマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーを活用し、車の中で音楽をよりよい音質かつ可能な限りめんどくさく無く楽しめる方法について書かせていただきます。
私は普段カーオーディオ等の開発を行う技術者ですが、技術者の視点だけでなく、車でスマホやウォークマンで音楽を聴きまくっている1人のユーザーとしての視点も合わせて書かせていただきます。
この記事を読んでいただくことで、車内音楽時間のためのベストなスマホ活用方法を見つけていただくことがでると思います。
ある程度はBluetoothやAUXなどの接続方法を知っているので、すぐに”スマホの音楽を車内で聴くおすすめの接続方法”を知りたい方はこちらの比較一覧表(ページ内リンク)からどうぞ。
車で音楽を聴く場合にスマホ・ウォークマンを使うメリット
現代人は多忙です。
車の中に限らず、多忙な現代人が限られた時間・場所で音楽を楽しもうとすると、
- いつでもアクセスできる自分だけの大量音楽ライブラリ
- いつでも好きな曲を呼び出せる使い慣れた楽曲検索システム
- 徒歩・電車・バス・そして車、どこでも音楽が楽しめる同じ環境
があるととても便利です。
そして、これらを全て実現できてしまう夢のような機器が、実は身近にあるiPhone等のスマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーなのです。
確かに少し前まではHDD・SD内蔵ナビの中にCDから録音して音楽ライブラリサーバーを作ったり、今でもHDD代わりにSDカードにパソコン経由で音楽ファイルをコピー・転送したりする流れもあります。 しかし、持ち歩く用、車用、家用など似たような音楽ライブラリをそれぞれ分けて作るのは正直めんどくさいのではないでしょうか?
できることなら、自分専用の音楽ライブラリはiPhone等のスマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーのどれか1つに集約してしまいたいものです。
つまり、自分の好きなときに好きな音楽を、そしてできる限りめんどくさく無く楽しむためには、スマホ・ポータブル音楽プレイヤーをカーオーディオと組み合わせて活用するのが最も効率的なのです。
ここからは、スマホ・ポータブル音楽プレイヤーを使って車で音楽を聴くにはどのような方法があるか紹介させていただきます。 さらに、その中で最もおすすめな方法をその理由ともに提案させていただきます。
ちなみに、音楽をスマホやウォークマンにデータとして取り込む具体的な方法については、こちら”スマホ/ウォークマンへの音楽取り込み方法[データ取り込み編]“の記事に詳しくまとめました。 もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
車でスマホの音楽を聴く方法一覧(Bluetooth/AUX/HDMI/USB/FMトランスミッター)
スマホ・ウォークマン等のポータブル音楽プレーヤーをカーオーディオとして活用して音楽を聴くには、以下一覧表の通り5つ(Bluetooth/AUX/HDMI/USB/FMトランスミッター)の接続方法があります。
ちなみに最近普及しつつある、アップルカープレイやアンドロイドオートなどのスマホ連携接続については、基本的にはUSB経由で音楽データ・制御データがやりとりされるため、ここでは一旦USB接続に含めて整理しました。
アンドロイドオート接続と普通のUSB接続の厳密な違いについては、こちら”アンドロイドオートと単なるUSB接続は別!知っておきたい注意点3つ“の記事にまとめたので、知っておきたい方はご参考にどうぞ。
音質は、時間当たりの音楽の情報量としてビットレートで表しています。 mp3の最高音質である320kbpsとCDの音質である1,411kbpsをそれぞれ目安にすると、音質のレベル差がイメージいただきやすいかと思います。
スマホ 接続方法 |
音 質 | 追加部品 の必要性 |
事前準備・ 接続設定 |
操作性・ 快適性 |
連続使用 可能時間 |
総合判定 |
---|---|---|---|---|---|---|
Bluetooth 接続 (A2DP) |
○~△ 約200kbp 程度 |
◎ スマホ のみ |
◎~△ 初期設定 (Bluetooth ペアリング) が面倒 2回目以降は 自動無線接続 |
○ | △ 接続機器の 電源(充電) が必要 |
◎ |
AUX接続 | ◎~△ ~ 1,411kbps 以上 |
△ AUX接続 ケーブル |
◎ 挿すだけ |
△ 音量調整以外の 選曲等の操作は カーオーディオ側 からは不可能 |
△ 接続機器の 電源(充電) が必要 |
◎ |
HDMI接続 | ◎~△ ~ 1,411kbps 以上 |
△ HDMI接続 ケーブル |
○ 挿す +モード設定等 |
△ 音量調整以外の 選曲等の操作は カーオーディオ側 からは不可能 |
○ 基本同時に USB接続 (給電) が前提 |
○ |
USB接続 (Android auto・ CarPlay 含む) |
◎~△ ~ 1,411kbps |
△ USB接続 ケーブル |
○ 挿す +モード設定等 |
○ | ○ | ○ |
FM トランス ミッター + Bluetooth (A2DP) |
△~× 約96kbps 以下 |
△ FM トランス ミッター 接続機器 一式 |
△~× 初期設定 (Bluetooth ペアリング + FM周波数調整) が面倒 |
△ 音量調整以外の 選曲等の操作は カーオーディオ側 からは不可能 |
△ 接続機器の 電源(充電) が必要 |
△~× |
FMトランスミッター+Bluetoothレシーバー経由の接続方法
最下段に書かせていただいた、FMトランスミッター接続だけは、スマホとカーナビ・カーオーディオを直接接続するわけではなく、FMトランスミッターを経由して接続することになります。 少し接続方法が複雑なので、下図で補足させていただきます。
FMトランスミッター接続は、にカーナビ・カーオーディオがBluetooth非対応かつAUX入力非対応の場合のでも、スマホとカーナビ・カーオーディオを接続することができる最も汎用性の高い接続方法です。 逆にカーナビ・カーオーディオがBluetooth対応であれば、FMトランスミッター接続を行う必要はありません。
上図の通り、FMトランスミッター機能を持つBluetoothレシーバーを準備します。 一例としては、下図のようなシガーソケット電源と一体になったコンパクトな製品がおすすめです。
JAPAN AVE.® FMトランスミッター Bluetooth 4.2 高音質 (ATSチップ搭載) 特許工場製造 JA996 [メーカー1年...
iPhoneやアンドロイドスマホ側からBluetoothレシーバーまでの区間はBluetooth接続します。 カーナビ・カーオーディオがBluetooth非対応かつAUX入力非対応の場合であってもFMラジオには対応しているので、Bluetoothレシーバーからカーナビ・カーオーディオまでの区間は、FMトランスミッター機能によるFMラジオ電波による接続を使います。
具体的には、音楽信号をFMラジオの電波に変換し、車のラジオアンテナに向けて出力します。 カーナビ・カーオーディオ側では音楽ソース切替をFMラジオに設定し、FMラジオを聴くのと同じ要領で音楽を再生します。
このようにBluetoothレシーバー+FMトランスミッター一体機を経由して接続することで、Bluetooth非対応かつAUX入力非対応のカーナビ・カーオーディオつまりはFMラジオさえ使えればどんな機器であってもスマホと接続させることができるようになります。
ちなみに、ここまでは「手持ちのカーナビ・カーオーディオをいかに活用するか」という視点で説明させていただきましたが、そもそも手持ちのカーナビ・カーオーディオがだいぶ古かったりで、「カーナビ・カーオーディオ自体を新しいものに交換」という考え方もあります。
そんな場合、こちら”カーオーディオ交換/取り付けが簡単にできる車か見分ける3つの条件“の記事にカーナビ・カーオーディオの交換が簡単にできる構造の車とそうでない車を見分ける方法をまとめてみました。 最近の車はカーナビ・カーオーディオの交換が難しくなっているケースも多いので、もしよければご参考にどうぞ。
車でスマホの音楽を聴く接続方法のポイント
スマホやウォークマンの中に詰め込まれた音楽データファイルをカーナビ・カーオーディオで聴く5つの方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。
そのメリット・デメリットに関わる具体的な注意ポイントは以下5点です。
- 音質
- 追加部品の必要性
- 操作性・快適性
- 事前準備・接続設定
- 連続使用可能時間
次章より1つづつ各ポイントの中身をみていきます。
車のスピーカーから出る最終音質
スマホ・ウォークマン内に保存されている音楽データの音質にもよりますが、元の音源の音質をできる限り損なわずに車で聴くのがベストであると考え、音質にもこだわって比較・検証していきます。
少しの工夫でいい音質が手に入るなら、是非とも活用しておきたいとこです。 「なんか音が悪い・・・」という不満も出にくくなるはずです。
スマホやウォークマンからカーオーディオに入力される音質は、
- 元々の音楽ソースが持つ音質
- 接続することによる音質劣化
の2つによって決まります。
一般的にはBluetooth(ブルートゥース)等の無線(ワイヤレス)接続はケーブルがいらないので便利な反面、音質が犠牲になる場合が多いです。
またここでは、感性性能である音質を分かり易く比較するため、時間当たりの音楽の情報量としてビットレートを使って音質比較することとしました。
車の音質が低下する3つの原因[入力編]の記事にも書かせていただきましたが、音質を決定づける1つの指標としてビットレートを使い、代表的な音源フォーマットを一覧に整理すると、
- FMラジオ:約96kbps
- mp3などの圧縮音源をBluetooth A2DP(SBC)接続:事実上64~約200kbps
- MD(ATRAC):292kbps (MDLP 2倍モード:146kbps)
- mp3などの圧縮音源を記録したメディア:事実上64~320kbps
- CD(-DA):1,411kbps
- FLAC/DSDなどのハイレゾ音源が記録されたメディア:事実上1,411kbps以上
となります。 ここでは、数字が大きい方が1秒あたりのデータ量が多いため、より音質がよいと考えます。
カーナビ・カーオーディオ接続に必要な追加部品
スマホやウォークマンとカーナビ・カーオーディオを接続する際に、ケーブル等の追加部品が必要となる場合があります。
これら追加部品は、
- 車の中に置きっぱなしにしておく
- 車に乗るたびに持ち込む
の2通りが考えられ、車の中に置きっぱなしにしておくのが楽なのですが、実際は、
- 家族のを含めたりすると何台か車があって同じように使いたい場合
- 車の中だけでなく家や他の場所でも使いたい場合
など、置きっぱなしにできない場合もあります。
そんな場合、スマホは常に携帯していたとしても、ケーブル等の追加部品は忘れてしまうリスクがあります。 追加部品無しにスマホが接続できると、追加部品購入の必要がなくて安上がりというだけでなく、いざというときの忘れ物リスクを減らすこともできます。
私自身、たまに家族や人の車に乗る時に「新しいおすすめの曲をスマホに入れたからみんで聴きたいんだけど!」と言いながらケーブルを忘れて自分のスマホが接続できずに悔しい思いをしたことが何度かあります・・・。
カーナビ・カーオーディオ接続の事前設定
スマホやウォークマンを接続する際、単にケーブルをプスッと挿すだけでよい接続方法もあれば、いろいろ設定をいじらないと接続できない場合もあります。
特に最近はやりのBluetoothは、スマホ~カーナビ・カーオーディオの組み合わせが初めての場合、ペアリングという初期設定が必要となります。 2回目以降は自動接続することもできるので実際めんどくさいのは1回目だけなのですが、設定メニューの中に入っていろいろいじるのは、ケーブルをプスッと挿すだけの簡単さと比べるとやはり比較になりません。
運転・走行中の操作性・快適性
ここでいう操作性とは、ドライブで運転・走行中、音楽を聴いている時の操作のやり易さです。
音楽を聴いている時に行う操作としては、
- アルバム・アーティスト・ジャンル等での検索や選曲、一時停止
- リピート・シャッフルなど再生順序の変更
- 音量の調整
- 音質設定の変更
などが考えれますが、接続方法によって、カーオーディオ操作パネルやステアリング(ハンドル)に付いているスイッチで操作できない機能もあります。
その場合、スマホ本体側を操作するしかないのですが、運転中のスマホ操作は危険かつ法律でも禁止されているため、事実上信号待ちなどの停まっている時でないと操作できないことになり、少し不便です。
ポータブル機器のバッテリー連続使用可能時間
スマホに限った話ではありませんが、iPod・ウォークマン・スマホなどのポータブル機器は持ち運べるメリットがある反面、バッテリーの持ちを気にしないといけないというデメリットがあります。
例えば従来の音楽ソースであるCDだとカーオーディオ側で音楽再生が完結しますが、iPod・ウォークマン・スマホを接続する場合、その接続機器側への電源供給が必要です。 充電用の空ポートが無かったり、ノイズ対策などの事情で充電せずに聴く場合、接続機器の内蔵バッテリーには時間的限界があります。
BluetoothかAUXが最強!車でスマホの音楽を聴くおすすめの方法
結論としては、先ほどの「車でスマホの音楽を聴く方法一覧」の総合判定欄を「◎」とさせていただいた、
- スマホ本体以外何も必要なくカーオーディオ側から自在に操作可能なBluetooth接続
- 最も高音質かつ挿すだけの簡単接続なAUX接続
がそれぞれ最もおすすめ・最強の接続方法です。
HDMI接続についてはAUX接続とほぼ同じ条件ですが、カーナビ・カーオーディオ側だけでなくスマホ等のポータブル音楽プレーヤー側についても対応機器がまだ少ないことより、現時点ではまだ最強の方法では無いと判断しました。
例えば、アンドロイドスマホの場合、MHL(Mobile High-definition Link)対応のmicroUSB端子またはmicroHDMI端子が装備されていないと、HDMI出力することができません。 つまり、AUX接続に求められる2.5mmのヘッドホン端子と比べると対応機器が少ないのが現状です。
とは言え、対応機器どうしではとても使い勝手がよいのが大きなメリットです。 こちら”スマホとカーナビのHDMIケーブル接続で実現できてしまう4つのこと“の記事でHDMI接続の可能性・拡張性について詳しくまとめてみました。
またUSB接続についても、iPhone向けのUSB接続対応カーナビ・カーオーディオは多いものの、アンドロイドスマホ向けのUSB接続となると実質アンドロイドオート対応カーナビ・カーオーディオとなります。 まだまだ対応機器が少ないことより、現時点では最強の方法では無いと判断しました。
とは言え、最近は少しずつアンドロイドオート対応のカーナビ・カーオーディオが増えてきているので、今後は主流になっていくかもしれません。 こちら”アンドロイドオートとBluetoothの音楽接続で実は大きく違う4つの点“の記事でBluetoothとアンドロイドオートの実際の使い勝手について詳しく比較してみました。
次章からは最強の接続方法であるBluetooth接続とAUX接続について、具体的な接続方法や私が「最強の接続方法」と考えた根拠となるBluetooth接続・AUX接続ならではのメリット・デメリットについて簡単に書かせていただきます。
車・カーナビでBluetooth接続でスマホの音楽を聴く方法
Bluetooth接続の具体的接続・設定方法
カーナビ・カーオーディオにBluetooth(ブルートゥース)接続で音楽再生する方法のイメージ図は以下の通りです。 Bluetooth接続を行うことで、ケーブルを使わずにカーナビ・カーオーディオ側からスマホ・ウォークマン等を遠隔操作できます。
現時点で最も一般的なBluetooth接続方式は、BluetoothのA2DPプロファイルを使用する方式です。 デジタル信号ならではの同期・制御が必要となるため、カーオーディオ側とポータブル機器側がお互いBluetooth接続に対応していなければなりません。
実際に使用するには、最初の1回目の接続時のみ、カーナビ・カーオーディオ側とスマホ・ウォークマン等のポータブル音楽プレイヤー側それぞれの設定画面を操作し、ペアリングというBluetooth接続の初期設定を行います。
下図はBluetoothのペアリング設定中のカーナビ画面の例です。 ハリアー搭載のトヨタ純正ナビとアンドロイドスマホのGalaxy S8をBluetooth接続でペアリング登録しようとしています。
下図はBluetoothのペアリング設定後のカーナビ画面の例です。 三菱ダイヤトーンサウンドナビとアンドロイドスマホのGalaxy S4をBluetooth A2DP接続しています。 ちなみに、Xperia Z3もBluetooth接続されていますが、こちらはハンズフリー通話用にBluetooth接続されています(Galaxy S4の音符のアイコンに対し、Xperia Z3はヘッドホンのアイコンになっています)。
ただし接続がうまくいけば、音楽信号だけでなく選曲・再生・停止などの制御信号も同時にやりとりが可能なので、カーナビ・カーオーディオ側の画面や操作パネルでポータブル機器を遠隔操作することもでき、とても使い勝手や操作性はよいです。 また、2回目以降はBluetooth機能をオンにしている限り、車に乗り込みカーナビ・カーオーディオが起動すると自動で接続されます。
このように、かなり便利に見えかつBluetoothのA2DPプロファイルは多くのスマホ・ポータブル音楽プレイヤーやカーオーディオで採用されており汎用性は高いですが、音質面を考えると元音源がmp3などの圧縮音源であってもそこからさらに音質劣化してしまう場合もあります。 FMトランスミッターの約96kbps ほどではないものの、BluetoothのA2DPプロファイル規格上、実質約200kbps(SBC規格上の上限は512kbp)に帯域制限され、その分音質が劣化してしまうのです。
車でBluetooth接続で音楽を聴くメリット/デメリット
ここで、Bluetooth接続のメリットをまとめると、以下の通りとなります。
- カーナビ・カーオーディオ側の操作パネルで自在に遠隔操作可能
- 1回目以降は自動接続されて楽(カバン・ポッケに入れっぱでも問題無)
- スマホ・ウォークマン等の本体以外は不要(ケーブル持込忘れ等一切無)
逆にデメリットは、
- 現時点で一般的なコーデック(A2DP標準のSBC)※の場合音質が良くない
- 給電・充電せずに使用する場合、バッテリーが無くなると再生できなくなる
といったところになります。
※Bluetoothは一般的なコーデックの場合音質が良くないと書きましたが、少しづつではありますが、高音質なコーデックに対応したBluetooth機器が増え始めています。
ちなみに参考までに、Bluetooth対応も含めて車の中でスマホ・ポータブル音楽プレイヤーを活用するために現在最も売れてるアクセサリー類は、こちら”スマホ用カーアクセサリー売れ筋ランキング(情報提供by Amazon)“からご確認いただけます。 口コミ情報含め今現在どんなアクセサリー類が存在してて、何が売れているかの参考になるかと思います。
車・カーナビでAUX接続でスマホの音楽を聴く方法
AUX接続の具体的接続・設定方法
AUX接続で音楽再生する方法では、スマホやiPod・ウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーのヘッドホンアウト端子とカーオーディオ・カーナビのAUX端子をステレオミニプラグケーブル(AUXケーブル)等で接続します。 基本的には、このAUXケーブルさえ準備できていればOKなとても簡単な方法です。
ちなみに、iPhone 7以降 iPhone 8・iPhone Xでは、AUXジャックが廃止されたので、
- Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ(ライトニング→AUX変換のみ)
- Belkin 3.5mm Audio + Charge Rockstar(ライトニング→AUX変換+充電)
のどちらかの変換アダプタもしくは、
- Belkin Lightning-3.5mm オーディオケーブル(ライトニング→AUX変換一体型ケーブル)
が必要となります。 下図が変換アダプタです。
次に下図がのようなライトニング端子を3.5mmタイプのAUXステレオミニプラグに変換する一体型AUXケーブルです。
belkin Lightning to 3.5mm オーディオケーブル [国内正規品] 90cm ホワイト AV10172BT03-WHT-A
ここで、カーオーディオ・カーナビ側の端子は、ほとんどがミニステレオプラグ(1個の端子で3極または4極の信号に対応)です。
ミニステレオプラグは、
- カーオーディオ・カーナビの操作パネル周辺
- グローブBOX(助手席正面の小物入れ)の中
- センターコンソールBOXの中・周辺
などに設定されている場合が多いです。
コンソールBOXの中にある場合のミニステレオプラグのジャックは下の写真のような感じです。 緑色の穴の部分です。
グローブBOXの中にある場合のミニステレオプラグのジャックは下の写真のような感じです。 左側のケーブル先が少し太くなっている部分です。
オーディオ操作パネル付近にある場合のミニステレオプラグのジャックは下の写真のような感じです。 充電等で使用するシガーソケットと並んで設置されてます。
また、下の写真のようにカーオーディオの操作パネルの中に設置されている場合もあります。
最後に、ケーブルの接続が完了したら、カーナビ・カーオーディオ側の入力モードをAUXモードにしておきます。
カーオーディオの場合は以下のイメージです。
車でAUX接続で音楽を聴くメリット/デメリット
AUX接続のメリットは、何といっても高音質とお手軽さです。
音質としては、ケーブルの中に閉じ込めて伝送するためほぼ劣化なしです。 アナログ信号とはいえ、このような短い伝送区間での信号劣化はまず考えられません。
ハイレゾ対応スマホ・ハイレゾウォークマンなどのハイレゾ対応機器ならCD音質相当のビットレートである1,411kbps以上の音質となりますし、64kbpsのビットレートでエンコードしたmp3ならそのまま64kbpsの音質となります。 ケーブル接続部での劣化はほぼ無いと考え、ポータブル機器側から出力される音質をほぼそのまま再生可能です。
また、接続の手間もスマホ等のポータブル機器にヘッドホンケーブルをつなぐ感覚で、車につなぐだけです。 信号もアナログの為、デジタル信号のようなクロック同期や通信方式に気を使う必要はありません。
メリットをまとめると、以下の通りとなります。
- ほぼ音質の劣化が無く高音質を維持
- 手軽に接続できる、プラグの形が合えばほぼ問題なし
逆にデメリットはほぼ無しと言ってもいいくらいですがあえてあげるとすると、
- 選曲操作がスマホ側でしか行えない(音量調整はカーオーディオ側から可能)
- 給電・充電せずに使用する場合、バッテリーが無くなると再生できなくなる
- ケーブルの取り回しがじゃまである
- もしもケーブルを忘れると何もできない
といったところになります。 バッテリーの問題はUSB充電器等を使うことで解決できます。
ちなみに参考までに、現在最も売れてるオーディオケーブル類(AUXケーブル含)は、こちら”オーディオケーブル売れ筋ランキング(情報提供by Amazon)”からご確認いただけます。 口コミ情報含め今現在どのようなケーブル類が売れているかの参考になるかと思います。
また一般的なデメリットとは言えないかもしれませんが、AUX接続する機器がハイレゾウォークマンA100/ZX500シリーズの場合だと、イヤホン・ヘッドホン接続は全く問題無いもののなぜか車などへのAUX接続の時だけ音が出ない問題が確認されています。 この問題については、こちら”ウォークマンA100/ZX500が車などAUX接続で音が出ない問題!対処方法“の記事で対処方法について書かせていただきましたので、もしよければご参考にどうぞ。
AUX接続やBluetooth接続について、さらに便利に使ってみたい方に向けて、実はあまり知られていないAUX接続ならではのメリットをこちら”車で音楽はAUX接続で聴くべき6つの理由“の記事に、また、実はあまり知られていないBluetooth接続ならではのメリットをこちら”車でBluetooth接続する7つのメリット“の記事に詳しくまとめてみました。 さらに詳しい活用方法や知識を知っておきたい方は、是非ご参考にどうぞ。
また、音楽再生に限らずBluetoothを車で使用する場合に事前に知っておくと役立つ注意点をこちら”Bluetoothを車で使うとき知っておきたい4つの注意点“の記事にまとめてみました。 もしよろしければ、こちらも合わせてご参考にどうぞ。