日常生活の中で音楽を聴く時にスマホやウォークマンを使う方は多いと思います。 例えば通勤・通学時に公共交通機関ならイヤホンで、車ならカーオーディオへの接続で、聴かれている場合が多いと思います。
そこでここでは、今さら聞けない、スマホやウォークマンの中に入っている音楽データの入手方法と取り込み方法について、高音質・低価格にこだわりながら検証してきます。
以下の疑問をお持ちの方には特に参考になるかと思います。
「どうやってスマホやウォークマンなどの機器に取り込むのか?」
「取り込む音楽はどこから入手するのか?」
この記事を読んでいただくことで、少しでも安く効率的に高音質な音楽データをスマホやウォークマンに転送できるようになれれば幸いです。
ウォークマン/スマホへの音楽取り込み方法概要
スマホやウォークマンへの音楽データ取り込みには、以下の3種類の方法が考えられます。
- 1】インターネット/Wi-Fi経由での取り込み
- 2】パソコン経由での取り込み
- 3】専用ドライブCDレコでの取り込み
音楽取り込み方法の比較一覧とおすすめ
音楽データ取り込み方法を一覧表で比較すると以下の通りです。
音楽取り込み方法 | 利用アプリ の例 |
価格 (スマホ・ ウォークマン 以外の 機器購入 必要性) |
データ編集 しやすさ (アート ワーク画像 編集等) |
作業の 手軽さ |
おすすめ 判定 |
---|---|---|---|---|---|
1】ネット/ Wi-Fi経由での 取り込み |
・音楽配信アプリ ・音楽再生アプリ ・OneDrive ・Googleドライブ |
◎ | △ | ◎ | ○~△ |
2】パソコン 経由での 取り込み |
・Music Center for PC ・iTune ・Explorer |
△ ¥50,000~ |
◎ | △ パソコン必要 |
◎~△ |
3】専用CD ドライブでの 取り込み |
・CDレコミュージック | ○ ¥10,000~ |
○ | ○ 専用機器必要 (パソコン不要) |
○ |
おすすめの音楽取り込み方法は、以下の通りです。
- パソコンを持ってる ⇒ 2】パソコン経由
- パソコンもCDも持っていない ⇒ 1】ネット/Wi-Fi経由
- パソコンを持っていないがCDは大量に持ってる ⇒ 3】専用CDドライブ
パソコン、CDをそれぞれをお持ちかどうかによって大きく変わってきます。
音楽取り込み方法の比較観点
上記のスマホやウォークマンへの音楽取り込み方法をそれぞれ細かく比較するにあたり、以下3つの比較観点を考えます。
- 価格(スマホ・ウォークマン以外の機器購入が必要か?)
- データ編集のしやすさ(アートワーク画像追加や曲名編集等しやすいか?)
- 手軽さ(スマホ・ウォークマンとは別にパソコン等が必要か?)
データ取り込み作業を行うための追加投資価格
データ取り込み先のスマホ・ウォークマン以外に追加で機器購入が必要かについてです。
音楽データの取り込み目的だけで新たにパソコンを購入される方はいないかもしれませんが、パソコンやデータ取り込み用のCDドライブが追加機器として必要になる場合があります。
データ編集のしやすさ
音楽データの中に埋め込まれているアーティスト名・曲名・アルバムアートワーク画像の編集のしやすさについてです。
当然パソコンがある方が細かい編集作業は、やりやすいです。
以下の通り、意外とアルバムアートワーク画像の編集が必要になる場面が多いです。
- サイトから購入した音楽データのアートワーク画像が高解像度過ぎてパソコンでは表示されるが、カーオーディオで表示されない
- CDから取り込んだ音楽データがマイナー曲で、自動でアートワーク画像が埋め込まれず、手作業での編集が必要
- 埋め込まれているアートワーク画像が限定版等の理由で複数存在するアートワークのうちの1つで手作業での編集が必要
データ取り込み時の手軽さ
データ取り込み先のスマホ・ウォークマンに対し、取り込み作業にパソコンを活用することもできます。
しかしパソコンを活用することで、アルバムアートワークの詳細な画像編集等できることは増えますが、その分作業が複雑になり、手軽とはいえなくなります。
パソコン有無で絞られる選択肢
インターネット上の音楽配信サイトからのダウンロードであれば、パソコンを経由せずに直接スマホ/ウォークマンへ取り込むことも可能です。
しかし、パソコンを持っているのであれば、以下の観点よりあえてパソコンを経由させてパソコン中心のデータ管理を行うのがおすすめです。
- 各曲・各アルバムのライブラリ管理のしやすさ
- 曲名・アートワーク画像等のファイル編集のしやすさ
- データバックアップのしやすさ
主にパソコンを使う場合かつ音楽データの取り込み元がCDの場合に、とにかく高音質にこだわってCDデータのリッピング・録音/転送を行う方法をこちら”CDリッピング(取り込み)・コピーで後悔しない高音質データ作成法!” の記事にまとめした。 もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
逆にパソコンを持っていない場合、または今後も購入・使用する予定が無い場合は、消去法的に以下2つの方法がおすすめとなります。
- 1】インターネット/Wi-Fi経由での取り込み
- 3】専用ドライブCDレコでの取り込み
パソコンを使う場合と比較して、高度なファイル管理・編集となると向いていませんが、逆にシンプルで使いやすい方法とも言えます。
1】インターネット/Wi-Fi経由での音楽データ取り込み方法
スマホやウォークマンからインターネット上の音楽配信サイトにアクセスし、音楽データを直接スマホ・ウォークマンにダウンロードする方法です。
最もシンプルで手軽な方法ですが、曲名・アートワーク画像の変更等、音楽ライブラリ管理の観点では一部使いにくさもあります。
Dropbox・Googleドライブ・iCloud・OneDrive等のオンラインストレージを利用することで、パソコンを使わずにWi-Fiネットワークを活用し、スマホとウォークマンで直接音楽データを移動させることもできます。
2】パソコン経由での音楽データ取り込み方法
2-1】ダウンロードデータのパソコン内ストレージ経由での取り込み
スマホやウォークマンからではなく、一旦パソコンからインターネット上の音楽配信サイトにアクセスし、パソコン経由でスマホやウォークマンへ音楽データを取り込む方法です。
パソコンからスマホやウォークマンへのデータ取り込み方法は、USBケーブル等を使用してローカルで行う方法と、Dropbox・Googleドライブ・iCloud・OneDrive等のオンラインストレージを活用する方法の2通りがあります。
2-2】保管データのパソコン内ストレージ経由での取り込み
上記の方法と少し重複感がありますが、最初からパソコンの中に保存してある音楽データをスマホやウォークマンへ取り込む方法です。
同様に、パソコンからスマホやウォークマンへのデータ取り込む手段としては、USBケーブル等を使用してローカルで行う方法と、Dropbox・Googleドライブ・iCloud・OneDrive等のオンラインストレージを活用する方法の2通りがあります。
2-3】パソコン接続CDドライブ経由での取り込み
音楽データの取り込み元がCDの場合で、リッピングと呼ばれる方法で一旦パソコンへ音楽データを取り込み、その後パソコン経由でスマホやウォークマンへ音楽データを取り込む方法です。
音質にこだわったリッピング方法の詳細について、こちら”CDリッピング(取り込み)・コピーで後悔しない高音質データ作成法!“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご確認下さい。
パソコンからスマホやウォークマンへのデータ取り込み方法は、USBケーブル等を使用してローカルで行う方法と、Dropbox・Googleドライブ・iCloud・OneDrive等のオンラインストレージを活用する方法の2通りがあります。
3】専用ドライブCDレコでの音楽データ取り込み方法
音楽データの取り込み元がCDの場合で、パソコンを使わずに直接スマホやウォークマンに音楽データを取り込む方法です。
¥10,000前後で販売されているiPhone/Android対応の専用CDドライブが必要となりますが、パソコンを全く必要とせずにCDの音楽データを直接スマホやウォークマンに取り込める意外とシンプルで手軽な方法です。
iPhone/Android対応の専用CDドライブは、「CDレコ」と呼ばれるシリーズがおすすめで、以下の4種類から選べます。
iPhone/Android両対応ケーブル接続タイプ(CDRI-LU24IXA)
最もおすすめなのが、iPhone/Android両対応のケーブル接続タイプ(CDRI-LU24IXA)です。
ケーブルを挿すだけなので、Wi-Fiの設定も不要で接続が簡単かつ安定したデータ取込が可能です。
最新のUSB Type-Cにも対応、従来のUSB Micro B / Lightningにも対応していながら、Wi-Fi機能が無い分、価格的にもリーズナブルです。
I-O DATA iPhone スマホ CD取込 ケーブルモデル iOS/Android 「CDレコ」 土日サポート/CDRI-LU24IXA
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DVDの読み込み対応タイプ(DVRP-W8AI2)
次におすすめなのが、DVDの読み込みにも対応したタイプ(DVRP-W8AI2)です。
こちらは、ケーブル接続タイプは無く、Wi-Fi接続タイプのみです。
もちろん、iPhone/Android両対応です。
初回だけWi-Fi設定を済ませてしまえば、2回目以降はケーブルも無いのでスッキリ使えます。
I-O DATA スマホ タブレット DVD視聴/CD取込 Wi-Fiモデル(高速) iOS/Android/ 「DVDミレル」 土日サポート/...
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iPhone/Android両対応Wi-Fi接続タイプ旧モデル(CDRI-W24AIW)
その次におすすめなのが、iPhone/Android両対応のWi-Fi接続タイプ旧モデル(CDRI-W24AIW)です。
旧モデルなので、在庫がある限り、価格的にリーズナブルに手に入れることができます。
I-O DATA iPhone スマホ CD取込 iOS/Android/Wi-Fi接続 「CDレコ」 CDRI-W24AIW
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最後はiPhone/Android両対応Wi-Fi接続タイプ新モデル(CDRI-W24AI2BL)
最後はiPhone/Android両対応のWi-Fi接続タイプの新モデル(CDRI-W24AI2BL)です。
上の旧モデルより、見た目のデザインがカッコよくなってますが、価格は少し高くなっています。
I-O DATA iPhone スマホ CD取込 Wi-Fiモデル(高速) iOS/Android 「CDレコ」 土日サポート/返金保証/CDRI-W2...
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ウォークマン/スマホへ取り込む音楽の入手ルート
ここからは、スマホ/ウォークマンへ録音/転送する元となる音楽データの入手ルートについて書かせていただきます。以下の4種類が考えられます。
- 音楽ネット配信からのダウンロード購入データ
- 音楽聴き放題アプリでのオフライン保存データ
- CDからの取り込みリッピングデータ
- パソコンなどに保管中の保有データ
それぞれの入手ルートについて、次章より説明させていただきます。
1) 音楽ネット配信からのダウンロード購入
スマホやウォークマンへの音楽取り込みで最もメジャーな方法が、インターネット上の音楽配信サイトからのダウンロードです。
iPhoneやAndroid等のスマホやインターネット接続可能なウォークマンであれば、WiFiやモバイルネットワーク経由で直接サイトにアクセスして音楽データをダウンロードできるので、とても簡単にデータが入手できます。
ちなみにハイレゾ音源の場合は、入手ルートがほぼこの配信サービスからのダウンロード購入のみとなります。 代表的な音楽配信サイトは以下の通りです。
“mora”や”music.jp”のようにハイレゾ音源だけでなく非ハイレゾ音源である圧縮音源も両方販売しているサイトと、”OTOTOY”のようにハイレゾ音源のみを専門に販売しているサイトがあります。
配信サイト名 URL |
配信音源の種類 | 支払・決済方法 | 提供会社 |
---|---|---|---|
mora mora.jp |
ハイレゾ音源 + ハイレゾでない従来圧縮音源 |
クレジットカード、VISAデビット、VISAプリペイド、電子マネー、携帯キャリア決済、楽天ペイ(楽天スーパーポイント含)、Yahoo!ウォレット、Amazon Pay | (株)レーベルゲート |
レコチョク /hires/ |
ハイレゾ音源 + ハイレゾでない従来圧縮音源 |
クレジットカード、電子マネー、携帯キャリア決済、楽天ペイ(楽天スーパーポイント含)、レコチョクプリペイドカード、うたコード | (株)レコチョク |
OTOTOY ototoy.jp/top |
ハイレゾ音源のみ | クレジットカード、銀行振込、電子マネー、OTOTOYポイント | オトトイ(株) |
music.jp music-book.jp /music |
ハイレゾ音源 + ハイレゾでない従来圧縮音源 |
クレジットカード、電子マネー、携帯キャリア決済 | (株)エムティーアイ |
オリコン ミュージック ストア music.oricon .co.jp |
ハイレゾ音源 + ハイレゾでない従来圧縮音源 |
クレジットカード、電子マネー、携帯キャリア決済 | (株)oricon ME |
mysound mysound |
ハイレゾ音源 + ハイレゾでない従来圧縮音源 |
クレジットカード、携帯キャリア決済(spモード決済、auかんたん決済/auWALLET、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い) | (株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス |
2) 音楽聴き放題アプリでのオフライン保存データ
音楽の聴き方の新しいスタイルとして最近定着しつつあるのが、音楽聴き放題または定額制音楽配信と呼ばれるアプリ・サービスサイトです。 文字通り、無料もしくは定額料金でスマホ等にインストールした配信アプリやWeb上の配信サイト経由で各サービスが持つ200万曲以上もの膨大な音楽ライブラリの曲が何度でも聴き放題となっています。
しかしここでは、”スマホへの取り込み“という観点で、これら音楽聴き放題サービスのメインである通信接続上でたれ流しのストリーミング再生ではなく、いわば音楽データを一時保存するオフライン再生に着目します。
代表的な音楽聴き放題アプリと、オフライン再生の自由度は以下の通りです。
聴き放題 アプリ名 |
月額料金 | 楽曲数 | オフライン 再生方法 |
音質 (ビット レート) |
お試し 無料 期間 |
---|---|---|---|---|---|
Amazon Prime Music |
¥300(学生) ¥600(個人) |
約1億曲 | ダウンロード (制限あり) |
圧縮 (~256kbps) |
30日 |
dヒッツ ※1 |
¥500 | 約500万曲 | ダウンロード (~10曲/月) +キャッシュ 機能(8GB) |
圧縮 (~320kbps) |
31日 |
Amazon Music Unlimited (HD) |
¥580(学生) ¥1,080(個人) ¥980 (プライム会員) ¥1,680 (ファミリー) |
全体: 約1億曲 (ハイレゾ 曲数: 約700万曲) |
ダウンロード (曲数無限) |
ロスレス (~3,730 kbps/ 最大192kHz /24bit) |
30日 |
Apple Music |
¥580(学生) ¥1,080(個人) ¥1,680 (ファミリー) |
全体: 約1億曲 (ハイレゾ 曲数: 約700万曲) |
ダウンロード (曲数無限) |
ロスレス (未公表/ 最大192kHz /24bit) |
1ヶ月 |
qualitas (2022年 終了) |
|||||
YouTube Music Premium |
¥1,080 | 約8,000 万曲 |
ダウンロード (曲数無限) |
圧縮 (~256kbps) |
1ヶ月 |
LINE Music |
¥980 | 約8,000 万曲 |
キャッシュ 機能 (~500曲 /~7日) |
圧縮 (~320kbps) |
3ヶ月 |
AWA | ¥980 | 約1億曲 | キャッシュ 機能 (曲数無限 /~7日) |
圧縮 (~320kbps) |
1ヶ月 |
RecMusic | ¥980 | 約600万曲 | キャッシュ 機能 (~約4000曲 (16GB)) |
圧縮 (~320kbps) |
3日 |
Spotify Premium |
¥980 | 約8,000 万曲 |
ダウンロード (~3333曲) |
圧縮 (~320kbps) |
7日 |
Deezer HiFi |
¥1,960 | 約9,000 万曲 |
ダウンロード | ロスレス (~1,411 kbps/ 44.1kHz /16bit) |
30日 |
※1:dヒッツは基本的にはラジオ型の聴き放題アプリだが月10曲・最大120曲までダウンロード可能、キャッシュとしては最大8GBまでオフライン再生可能
3) CDからの取り込みリッピングデータ
スマホやウォークマンの中に音楽データを入れて、アルバム何十~何百枚分もの大量の音楽を手のひらサイズにコンパクトに持ち出す時代に、何を今さらCDなんて・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにここ数年でCDという音楽メディアの位置づけは大きく変わりました。
しかし、現時点で音楽メディアとしてのCDは、過去消えていったMDやカセットテープとはやや違った位置づけにあります。
外に持ち出す対象としてのいわゆる“ポータブル音楽メディアとしてのCD”は、間違いなく消えていく運命です。 しかし、以下3つの理由により、音楽制作者からユーザーまでの流通を担う“流通音楽メディアとしてのCD”は、まだしばらく残ると考えています。
- CDの後継となる実物パッケージメディアが無い(カセットテープの後継はCD)
- CDの後継となる可能性のある”データ配信サービス”の主流はCDより低音質の圧縮音源(CDはカセットテープより長期的に高音質)
- 音楽業界の思惑として細々と一定数はCDを存続させようとしている
CDでしか聴くことができない音楽タイトル
音楽業界がCDを存続させようと画策している分かりやすい例があります。
2017年11月に発売された安室奈美恵の最終ベストアルバム”Finally”は、発売から数ヶ月以上経過してもデータ配信が開始されず、最終的に発売から1年半後の2019年6月にデータ配信が開始さるまでは唯一の入手手段がCDでした。
下図の通り、2019年5月までは”iTunes Music Sotore” では、”Podcast”が1点ヒットするのみで”ミュージック”としての”Finally”はデータ配信が開始されていません。
同様に下図の通り、”mora” でも、カラオケバージョンはヒットするのみで、安室奈美恵の”Finally”データ配信が開始されていません。
つまり、安室奈美恵の”Finally”のようなタイプの作品を発売日早々にスマホやウォークマンに入れて聴こうとすると、一旦新品CDを購入してからデータを録音/転送する以外の方法は無かったのです。
中古CDまたは一部配信でしか聴くことができない音楽タイトル
安室奈美恵の”Finally”のように新品CDでないと手に入らないケース以外にも、かなりマイナーな昔の曲の場合、中古CDでないと手に入らないというケースもあります。
かなりマニアックな話になりますが、今から20年以上前、XJAPANのYOSHIKIと小室哲哉が2人でユニットを組んで活動していた時期がありました。 ユニット名は”V2″で代表曲は”背徳の瞳”ですが、この曲は現在中古CDでしか手に入りません。 ちなみにYOSHIKIファンの私は今ではほとんど聴かないもののCD自体は大切に棚に保管してあります(笑)。
もちろん、逆に配信サービスでしか入手できない曲、配信サービスでもCDでも入手できないマイナーすぎる曲もあります。 (配信期間終了や廃盤CDの流通量が少なすぎて中古CD市場にも出てこない等)
一例を以下の表にまとめてみました。
中古CDを探す場合、昔は中古CDショップに行くしか方法が無かったのですが、現在ではAmazonなどのネット販売が最強です。 全国の中古CDの在庫情報を商品状態と共に価格が安い順に一覧表示することができ、そこそこ状態のよいCDを最安値で購入することができます。
例えば、Amazonで販売されている新品CD・中古CDの具体例ですが、
- 安室奈美恵 “Finally”:定価¥4,644、新品CD:¥3,773~、中古CD:¥3,500~(上図)
- 安室奈美恵 “_genic”:新品CD:¥2,327~、中古CD:¥350~(下図)
となります。 ”Finally”は2017年11月発売なので、中古CDでもまだ価格が下がっていませんが、同じ安室奈美恵でも1つ前のアルバムである “_genic” の中古CDだと、”本体:¥1+送料:¥349″という世界です。
ちなみに、取り込み元の音楽ソースをCDに特化した場合に、とにかく高音質にこだわってCDデータのリッピング・録音/転送を行う方法をこちら”CDリッピング(取り込み)・コピーで後悔しない高音質データ作成法!” の記事にまとめした。 もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
ウォークマン/スマホへ取り込む音楽元データの比較観点
上記のスマホやウォークマンへ録音/転送する音楽元データをそれぞれ細かく比較するにあたり、以下5つの比較観点を考えます。
- 入手時期の早さ(新曲発売日にいち早く聴けるか?)
- 曲の多さ(聴きたい曲が十分多く選べるか?)
- 音質(気付かずに低音質なデータで購入していないか?)
- 価格(安く手に入るのに無駄に高く買っていないか?)
- 入手しやすさ(めんどくさくなく手に入るか?)
ウォークマン/スマホへ取り込む音楽元データ比較結果
スマホやウォークマンへ録音/転送する音楽元データの比較一覧は以下の通りとなります。
取り込み 音楽 元データ |
入手時期の 早さ |
曲の多さ | 音質レベル | 価格設定 | 入手 しやすさ |
総合 判定 |
---|---|---|---|---|---|---|
1) ネット配信 ダウンロード 購入データ |
○~△ 業界戦略で 配信開始が 遅い場合あり |
○ | ◎: ハイレゾ △: ハイレゾ以外 |
× 約¥200 ~500 /1曲 |
◎ | ○ |
2) 聴き放題 アプリ 保存データ |
○~△ 業界戦略で 配信開始が 遅い場合あり |
△~× 聴き放題 対象曲 は限定的 |
△ ダウンロード 音源 同等以下 |
○ 約¥1,000 /1ヶ月 |
◎ | △ |
3) CD 取り込み データ |
◎ | ○ | ○ | △ 約¥10(中古) ~500(新品) /1曲 |
○: ネット購入 △: 店舗購入 |
○ |
4) パソコン等 保管中の 保有データ |
◎ | △ 人によるが 過去曲のみ |
△ 人によるが ハイレゾは 少ない |
◎ ¥0 |
◎ | △ |
私KYOが考える結論としては、4つの音楽元データの中から上記の総合判定:○とした以下3つの方法を順に使い分けるのがベストであると考えます。
- 1) ネット配信ダウンロードデータ:ハイレゾ音源等ネット配信でしか買えない音源が欲しい場合
- 3)-1 中古CD取り込みデータ:中古CDとして出回っている(発売からしばらく経過しているタイトル等)場合
- 3)-2 新品CD取り込みデータ:上記中古CDとして出回って無い(新しいタイトルが発売日に欲しい等)場合
まとめ | ウォークマン/スマホへの音楽取り込み方法
最後に簡単に結論をまとめておきます。スマホ/ウォークマンへの音楽取り込む3つの方法の比較一覧は以下の通りでした。
音楽取り込み方法 | 利用アプリ の例 |
価格 (スマホ・ ウォークマン 以外の 機器購入 必要性) |
データ編集 しやすさ (アート ワーク画像 編集等) |
作業の 手軽さ |
おすすめ 判定 |
---|---|---|---|---|---|
1】ネット/ Wi-Fi経由での 取り込み |
・音楽配信アプリ ・音楽再生アプリ ・OneDrive ・Googleドライブ |
◎ | △ | ◎ | ○~△ |
2】パソコン 経由での 取り込み |
・Music Center for PC ・iTune ・Explorer |
△ ¥50,000~ |
◎ | △ パソコン必要 |
◎~△ |
3】専用CD ドライブでの 取り込み |
・CDレコミュージック | ○ ¥10,000~ |
○ | ○ 専用機器必要 (パソコン不要) |
○ |
おすすめの音楽取り込み方法は、パソコン、CDをそれぞれをお持ちかどうかによって大きく変わり、以下の通りでした。
- パソコンを持ってる ⇒ 2】パソコン経由
- パソコンもCDも持っていない ⇒ 1】ネット/Wi-Fi経由
- パソコンを持っていないがCDは大量に持ってる ⇒ 3】専用CDドライブ