アンドロイドオートはこう使う!車内の音楽体験4つの劇的変化

ドライブ中に音楽を聴く方法、実はどんどん進化しています。

アンドロイドオート(Android Auto)アップルカープレイ(Apple CarPlay)を使えば、車の中でスマートフォンをカーナビ/カーオーディオ代わりに、快適に使うことができます。

そもそもドライブ中に限らず、スマホがあれば、

  • いつでもスマホからお気に入りの音楽が聴ける
  • 初めての場所でもGoogle MAPや乗換案内アプリなど目的地にたどり着ける

などのメリットがあります。

ただし、運転中にスマホを使おうとすると、

  • 音楽アプリやGoogle MAPは便利だけど、スマホだと画面が小さくて見にくい
  • スマホをダッシュボードの見える位置にホルダー等で固定しないと危ない運転中にスマホ操作すると警察に捕まる
  • 車のスピーカーから音を出すためにはカーナビ/カーオーディオへの接続(Bluetooth/AUX/USBなど)が必要

などの問題が発生します。

しかし実は、アンドロイドオートやアップルカープレイを使えばこれらの問題を一気に解決することができます。 ちなみに名前の通りですが、

  • アンドロイドオート:アンドロイド(Android)スマホユーザー向けの接続方法
  • アップルカープレイ:iPhoneユーザー向けの接続方法

となっています。

アンドロイドオートによる車内の音楽体験劇的変化イメージ

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ここでは、今まさに普及しつつあるアンドロイドオートを使うことで従来のカーナビ・カーオーディオではできなかった新しい音楽体験のポイントについて、私の実体験を元に書かせていただきます。

アンドロイドオートについては、私自身が自分の車で3年半以上使い倒してきた経験がありますので、それなりに濃い内容が書けていると自負しています。

  • アンドロイドスマホをお使いで車でよく音楽を聴かれる方
  • アンドロイドオート・カープレイ対応車に既にお乗りの方
  • アンドロイドオート・カープレイ対応車の購入検討をされている方
  • アンドロイドオート・カープレイ対応のカーナビ・カーオーディオの購入検討をされている方

には特に参考になるかと思います。

ちなみに、アンドロイドオートについての音楽機能ではなくカーナビ機能については、こちら”アンドロイドオートが普通のカーナビを超えてる3つのポイント“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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さらに応用編として、アンドロイドスマホユーザーがCarPlay接続を行う方法について、こちら”アンドロイドスマホの人こそ車でCarPlay接続を使うべき4つの理由“の記事にまとめてみました。

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また、実際運転中に音楽を聴きながらナビ地図を見たいケースを想定して、アンドロイドオートやCarPlayのダッシュボードを使った音楽+地図を2画面分割で同時表示する方法について、こちら”ディスプレイオーディオで音楽聴きながらナビも2画面同時表示方法“の記事にまとめてみました。 もしよければ、こちらも合わせてご参考にどうぞ。

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アンドロイドオートとは?

アンドロイドオートのメニュー画面

まず初めにそもそも「アンドロイドオート(Android Auto)とは何か?」について、簡単に書かせていただきます。

アンドロイドオートとは、Googleによって作られたアンドロイドOSがインストールされているスマートフォン、いわゆるアンドロイドスマホやアンドロイドタブレットを使っている人なら誰でも無料で使えてしまうカーナビ+カーオーディオ用の統合アプリです。

以下のようにGoogle Play Storeで「アンドロイドオート」と検索すれば表示されます。 スマホやタブレットにまだアンドロイドオートアプリがインストールされていない場合は、インストール後すぐに使用できます。

Android Autoのインストール方法

ちなみにこのアンドロイドオートアプリは、正確にはアンドロイドOS のバージョン5.0以降でしか使えませんが、

  • Android OS 5.0(Lollipop):2014年リリース
  • Android Auto アプリ:2015年リリース

なので、かなり時間が経った今ではほとんどのアンドロイド(スマホ・タブレット)ユーザーが使える状態になってます。

車の中での具体的な使用方法は、アンドロイドオート対応のカーナビ/カーオーディオとアンドロイドスマホをUSBケーブルで接続するだけです。

ちなみに、Wi-Fi等の無線(ワイヤレス)接続でのアンドロイドオート対応も将来的には計画されていますが、現時点では対応機器がほぼ無い状態です。

また、実は最近アンドロイドオート・アップルカープレイの対応車種・対応カーナビ/カーオーディオが急増しています。

以前よりマツダのMAZDA Connectなど一部の国産車や、VW(フォルクスワーゲン)の純正カーナビDiscover Proなど一部の輸入車は、アンドロイドオート・アップルカープレイに対応していました。

しかし、2019年以降は大手トヨタも、カローラ(ツーリング・スポーツ・セダン)、カムリ、CH-R、アルファード・ヴェルファイア、ヤリス、ヤリスクロス、新型ハリアー、RAV4と立て続けにアンドロイドオート・アップルカープレイ対応のディスプレイオーディオを標準装備させました。

  

もちろん純正オーディオがアンドロイドオート・アップルカープレイに対応していない場合でも、カロッツェリア(パイオニア)等のアフターパーツを使えば、後から対応させることもできます。

下図はカロッツェリアのアンドロイドオート・カープレイ対応かつHDMI接続対応のカーオーディオ(ディスプレイオーディオ)です。

さらに下図はカロッツェリアのDVDプレーヤーが内蔵されたモデルです。

HDMI接続はできませんがアンドロイドオート・カープレイ対応の機能はそのままで、よりリーズナブルな価格となります。

上図の通り、アンドロードオート・カープレイ対応のカーオーディオ(ディスプレイオーディオ)ユニットは、スマホのナビアプリを活用するため、ナビ機能が内蔵されていないことが多く、実はかなりリーズナブルでもあります。

ちなみに、アンドロイドオートとその対応アプリを使い始める方法や初期設定について、こちら”アンドロイドオート対応おすすめ無料アプリ4選!初期設定と追加方法“の記事にまとめてみましたので、もしよろしければ予習やおさらいなどにご確認下さい。

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アンドロイドオートによる音楽体験の劇的変化概要

アンドロイドオートを使うことで、従来のカーナビ・カーオーディオでの音楽体験から劇的に変わるのは以下4点です。

  • 1)  音楽聴き放題アプリ/サービス快適に使用可能
  • 2) スマホに保存した音楽ファイルそのまま快適に操作可能
  • 3) 高性能な音声認識機能を使って楽曲検索可能
  • 4) アンドロイドオートアプリ更新で操作性改善等のアップデートが可能

次章より、具体例を交えながら説明させていただきます。

これから書かせていただく内容は以下の環境にて確認を行いました。

  • 使用カーオーディオユニット:VW純正 Discover Pro 9inchモデル
  • 使用スマホ:ソニーエクスペリア Z3、ギャラクシーS8/S20
  • 使用アプリ:Amazon Music Unlimited (HD)、Sony ミュージックアプリ、Rocket Player、Google Play ミュージックアプリ

ちなみにここでは、音楽ライブラリが入ったモバイル機器としてアンドロイドスマホを例に説明させていただいてますが、実はアンドロイドOSが搭載されたウォークマンなど音楽プレーヤーであれば、スマホ代わりに使うこともできます。

ただし、アンドロイドOS搭載の最新ストリーミングウォークマンNW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズは実は公式にはアンドロイドオート非対応です。

なので、まずはこちら”ウォークマンをアンドロイドオート対応させる4つのメリットと方法“の記事でウォークマンをアンドロイドオート対応させる方法についてご確認いただいてから、スマホ代わりの音楽ライブラリとしてお使いいただくのがおすすめです。

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1) 音楽聴き放題アプリ/サービスを快適に使用可能

まず一番大きく変わるのが、音楽聴き放題アプリ・サービスをカーナビ・カーオーディオのスイッチ等で簡単に操作でき、車のスピーカーから音を出して聴けることです。

スイッチ等と書いたのは、カーナビ・カーオーディオのスイッチ以外にも、ステアリングホイールのスイッチや音声認識で操作することもできるからです。 音声認識機能については、4番目の項目で後ほど詳しく書かせていただきます。

とは言え、音楽聴き放題アプリの音楽を聴くだけなら、従来のカーナビ・カーオーディオでもできました。

例えば従来のカーナビ・カーオーディオでもAUXやBluetooth接続を行えば、確かにスマホ内の音楽聴き放題アプリの音楽を車のスピーカーから音を出して聴くことはできます。

しかしAUX接続の場合、再生・停止・曲送りも含めてアプリの操作は一切カーナビ・カーオーディオ側からは不可能です。

再生・停止・曲送りなど何らかの操作を行いたい場合は、車が安全に停車している状態でスマホを直接操作することになります。

つまり先ほど同様、従来のカーナビ・カーオーディオでは部分的にしかできなかったことが、アンドロイドオートを使うことで、スマホ直接操作並みのストレス無い使い方ができるようになったと言えます。

アンドロイドオートと比べた場合、従来のカーナビ・カーオーディオ(+スマホ)での操作性は以下の通りです。

  • AUX接続:再生・停止・曲送り・選曲等の全ての操作不可能、アートワーク画像表示不可能
  • Bluetooth接続:再生・停止・曲送り・選曲等の一部操作のみ可能、アートワーク画像表示は環境によって可能
  • USB接続:アンドロイドスマホにはほぼ非対応(接続不可能)
  • SDカード・HDD:アプリ自体が非対応(使用不可能)

つまり、車の中で音楽を聴く場合にアンドロイドオートを使うことで、

  • スマホ内の音楽アプリの曲を車でも使用可能(同じものを車にコピー不要
  • スマホ内の音楽アプリをスマホ直接さわる並みの快適操作で車の大きめ画面で使用可能

の2つを両立させることができるようになるのです。

これは明らかに従来のカーナビ・カーオーディオ以上の音楽体験と言えます。

次章で、スマホ内の音楽アプリをスマホで操作する場合、アンドロイドオートを使って車から操作する場合を具体的に比較してみます。

操作性について、ほぼ遜色ないことがお分かりいただけると思います。

音楽聴き放題アプリの人気や音質など様々な比較ランキングをこちら”サブスク音楽おすすめランキング!人気/音質/車対応など6点を比較“の記事にまとめましたので、もしよければご参考にどうぞ。

また、音楽聴き放題アプリで最も人気のあるAmazonミュージックについて、アンドロイドオート以外も含めた車内で聞く方法をこちら”Amazonミュージックを車で聞く方法5選!自動再生/歌詞表示にも対応“の記事にまとめてみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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音楽聴き放題アプリ:スマホからの操作方法

下図は、スマホの中の音楽聴き放題アプリ(Amazon Music)スマホの画面で操作して選曲する場合の例です。

外出先で使用する場合のことも考え、オフライン再生用にアプリの中に事前にダウンロードしたデータから再生させる場合の例で説明させていただきます。

スマホでのストリーミング音楽アプリ操作

上図の通り、アルバム一覧からアルバムを選択し、アルバム内の曲一覧から聴きたい曲を選択できます。

音楽聴き放題アプリであっても、スマホでの操作手順はスマホの中に保存された音楽ファイルと基本的に同じです。

 

音楽聴き放題アプリ:車(アンドロイドオート)からの操作方法

以下はスマホの中の音楽聴き放題アプリ車の画面で操作して選曲する場合の例です。

まずはスマホをUSBケーブルで車に接続し、アンドロイドオートが使える状態にします。

アンドロイドオート対応カーナビにスマホをUSB接続

 

アンドロイドオートでAmazon Musicのライブラリ操作方法

下図はアンドロイドオート接続時に車の画面から音楽聴き放題アプリ(Amazon Music)ライブラリの選曲操作をする場合の例です。

多少、スマホ画面からの操作との違いはあるものの先ほど同様、アルバム内の曲一覧からの曲選択やアルバム一覧からのアルバム選択など聴きたい曲を自由に選択できます。

具体的に言うと、同じAmazon Musicアプリの操作でも、スマホ画面ではアルバム選択後にアルバム内曲一覧画面に移動するのに対し、アンドロイドオートではアルバム選択後に曲一覧画面ではなく再生画面に移動します。

ただ、上図のように曲リスト表示ボタンを押せばアルバム内曲一覧画面に移動でき選曲は自由に可能です。

アンドロイドオートでは運転中の操作も考慮してHMI設計されているため、より短時間で選曲が完了するよう、再生までの手順を短くしているのだと考えられます。

つまり、アンドロイドオート接続では、音楽聴き放題アプリの操作であっても、スマホ画面での操作同様のきめ細かく快適な選曲操作が可能です。

正直に言うと、Rocket Player等の音楽ファイル再生アプリと比べると、残念ながら音楽聴き放題アプリ(Amazon Music)の選曲操作性は劣ります。

ただし、これはアンドロイドオートによる要因ではなく、音楽聴き放題アプリ(Amazon Music)の操作性によるところが大きいと考えられます。

 

アンドロイドオートでAmazon Musicのプレイリスト操作方法

逆に、音楽聴き放題アプリならではの機能として、下図のようにプレイリストにアクセスすれば、「春うた J-POP」など季節などシーンや好みのプレイリストの再生も可能です。

アンドロイドオートでのストリーミング音楽アプリ操作2

また、下図のように再生履歴である「最近の再生」からプレイリストを呼び出すことで、単にアルバム1枚を聴くだけで無く、複数のアルバムをまとめて再生し続けることも可能です。

下図の例の場合、「最近の再生」の3行目「÷(Deluxe / エド・シーラン)」を再生すると、アルバム1枚分なので1時間弱で再生が終了してしまいますが、「エドシーラン / プレイリスト」を再生すれば、複数のアルバムをまとめて再生できるので数時間再生し続けることができます。

長距離ドライブの際にはとても楽だと思います。

Amazon Music 最近の再生からのプレイリスト呼び出し

さらに、Amazon Musicのアンドロイドオート表示では、下図のようなプレイリスト専用メニューがあるので、上記のプレイリスト再生履歴は、「最近聴いたプレイリスト」メニューから呼び出すことも可能です。

Amazon Music 最近聴いたプレイリスト呼び出し

このように、Amazon Musicをアンドロイドオートで使う場合、事前にプレイリストを準備しておくことで、車内での音楽ライブラリの操作性を圧倒的に快適にできます。

Amazon Musicのプレイリストの基本的な使い方や作り方については、こちら”Amazon Musicプレイリストのオフラインの使い方と簡単な作り方3つ!”の記事に、Amazon Musicのプレイリスト作成・編集中に発生する問題の対処方法については、こちら”Amazon Musicのプレイリスト勝手に順番替わる/消える問題の対処法“の記事に詳しく書かせていただきましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

ちなみにオンラインプレイリストへの接続時は、Wi-Fiの電波が無いとスマホはモバイル通信を行います。

スマホの契約プランによりますが、外出先で使用される際は使い過ぎによる通信料の増加には注意が必要です。

もし通信料を節約したい場合は、オンラインプレイリストを事前に家などのWi-Fi環境でダウンロードしておくことで、通信を使わない再生も可能です。

 

2) スマホに保存した音楽ファイルをそのまま快適に操作可能

次に大きく変わるのが、スマホの音楽ファイル(スマホに保存してある音楽ライブラリ)をカーナビ・カーオーディオのスイッチ等で簡単に操作でき、車のスピーカーから音を出して聴けることです。

とは言え、先ほどの音楽聴き放題アプリと同様、スマホに保存してある音楽ライブラリを使用するだけなら、従来のカーナビ・カーオーディオでもできました。

例えば従来のカーナビ・カーオーディオでもBluetooth接続を行えば、確かにスマホに保存してある音楽ライブラリのカーナビ・カーオーディオのスイッチでの操作はできます。

しかし、Bluetooth接続の場合、聴いている曲の前後の曲への曲送り・曲戻しはできるものの、音楽ライブラリ内で曲を探すとなるとかなりの制約があります。(AVRCP1.4以上かつアプリ側の対応が必要)

つまり、従来のカーナビ・カーオーディオでは部分的にしかできなかったことが、アンドロイドオートを使うことで、スマホ直接操作並みのストレス無い使い方ができるようになったと言えます。

アンドロイドオートと比べた場合、従来のカーナビ・カーオーディオ(+スマホ)での操作性は以下の通りです。

  • AUX接続:再生・停止・曲送り・選曲等の全ての操作不可能、アートワーク画像表示不可能
  • Bluetooth接続:再生・停止・曲送り・選曲等の一部操作のみ可能、アートワーク画像表示は環境によって可能
  • USB接続:アンドロイドスマホにはほぼ非対応(接続不可能)
  • SDカード・HDD:スマホ内の音楽ライブラリとは別に車専用の音楽ライブラリ作成が必要

つまり、車の中で音楽を聴く場合にアンドロイドオートを使うことで、

  • スマホ内にだけ音楽を入れておけば車でも使用可能(同じものを車にコピー不要
  • スマホ内の音楽をスマホ直接さわる並みの快適操作で車の大きめ画面で使用可能

の2つを両立させることができるようになるのです。

これは明らかに従来のカーナビ・カーオーディオ以上の音楽体験と言えます。

スマホ内の音楽をスマホで操作する場合、アンドロイドオートを使って車から操作する場合を具体的に比較してみます。

操作性について、ほぼ遜色ないことがお分かりいただけると思います。

 

スマホに保存した音楽:スマホからの操作方法

下図はスマホの中に保存されている音楽ファイルスマホの画面で操作して選曲する場合の例です。

スマホでのローカル音楽ライブラリ操作

スマホではごく当たり前の操作となりますが、アルバム一覧からアルバムを選択し、アルバム内の曲一覧から聴きたい曲が普通に選択できます。

 

スマホに保存した音楽:車(アンドロイドオート)からの操作方法

一方、以下はスマホの中に保存されている音楽ファイル車の画面で操作して選曲する場合の例です。

まずは、スマホをUSBケーブルで車に接続し、アンドロイドオートが使える状態にします。

アンドロイドオート対応カーナビにスマホをUSB接続

下図はアンドロイドオート接続時のローカル音楽ライブラリを再生アプリRocket Playerを使って選曲する場合の例です。

アプリによって多少使い勝手が変わってきますが、このRocket Playerの場合、アルバムアーティスト検索にも対応しており比較的使い勝手がよいのが特徴です。

具体的には、アルバムアーティスト検索ではなく単にアーティスト検索を行うと、特にオムニバスアルバムがライブラリ内にある際、多くのアルバムが検索結果として表示されてしまい、オリジナルアルバムが見つけにくい場合があります。

アンドロイドオートでのローカル音楽ライブラリ操作1

アルバムアーティストで検索すると、下図のようにアルバム毎に検索結果が分かれて表示されます。

アンドロイドオートでのローカル音楽ライブラリ操作2

アルバム一覧からアルバムを選択し、アルバム内の曲一覧から聴きたい曲を選択しています。

このように、アンドロイドオート接続ではスマホ操作と全く同じようにきめ細かく快適な選曲操作が可能です。

もちろん、アンドロイドオート対応アプリであれば、スマホと同様にRocket Playerに限らず自分のお気に入りの音楽プレーヤーを使うことが可能です。

ちなみに一部のカーナビ・カーオーディオでは、スマホをUSB接続すればアンドロイドオートを使わなくても、スマホ内の音楽ファイル操作に対応している機器もあります。

詳細についてはこちら”アンドロイドオートと単なるUSB接続は別!知っておきたい注意点3つ“の記事にまとめましたので、もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

 

3)高性能な音声認識機能を使って楽曲検索可能

その次に大きく変わるのが、音声認識機能を使った音楽の呼び出しです。

普通に聴きたい曲のアーティスト名をしゃべるだけで、そのアーティストの曲を再生してくれます。

下図の通り、まずは音声認識を開始するために画面左下マイクの形をしたアイコンをタップし、例えば「安室奈美恵の音楽をかけて」とアーティスト名を話すと、認識処理が行われ、(4つの点のアイコンがグルグル回りだす)、スマホ内に保存されている安室奈美恵の曲のファイル再生が開始されます。

アンドロイドオートの音声認識での選曲操作

今回の例ではGoogle Play Musicという音楽アプリを使用していますが、有料サービス等は一切使用していません。

自分が勝手にスマホに保存した音楽ファイルですが、ちゃんと音声認識で呼び出すことができています。 事前に声を登録する等の操作も一切必要ありません。

普通のことのように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一度でも普通のカーナビ・カーオーディオの音声認識機能を使ったことがある人なら、このほとんど誤認識しない音声認識性能に驚くと思います。

ほとんど誤認識しない音声認識性能は、従来のカーナビ・カーオーディオの中に搭載されているタイプ音声認識エンジンでは無く、クラウド上にあるGoogleの音声認識用のAI(人工知能)にオンライン接続して行うタイプの音声認識エンジンによって実現されています。

これは、日々蓄積されるビッグデータを活用して学習・進化しているため、ほとんど誤認識が無いレベルにまで構成されているのです。

具体的な使い方は以下動画の通りです。 一目瞭然でご理解いただけると思います。

ちなみに、いろいろなアーティスト名で試してみましたが、現在の私の環境では以下の通りでした。

  • 日本語の日本人アーティスト名(安室奈美恵、松田聖子など)の指定:音声認識OK
  • アルファベットの日本人アーティスト名(X、MISIA、trfなど)の指定:音声認識OK
  • 外国人のアーティスト名の指定:音声認識NG(→Amazon AlexaならOK)
  • アーティスト名+曲名の指定:音声認識NG(→Amazon AlexaならOK)

音声認識機能については、従来のカーナビでは、あってもせいぜい誤認識が多く、かつナビの目的地設定など決められた通りの言葉・コマンドに従うだけのものでした。

冒頭にも書きましたが、アンドロイドオートならではのほとんど誤認識せずに音声認識で様々なアーティストを呼び出せる機能は、明らかに従来のカーナビ・カーオーディオ以上の音楽体験と言えます。

 

4) アンドロイドオートアプリ更新で操作性改善等のアップデートが可能

大きく変わる最後の点が、車も含めたカーナビ・カーオーディオ購入後の継続的なアップデートの有無です。

車のカーナビ・カーオーディオは一般的にインターネットにつながっていないオフライン機器なのでスマホと違ってオンラインアップデートが不可能です。

ネットワークにつながっているモデルも一部ありますが、現在のソフトバージョンアップ内容としては、地図データの更新やソフトバグ修正がメインです。

しかし、アンドロイドオート対応のカーナビ・カーオーディオの場合、アンドロイドオートアプリや音楽聴き放題アプリ(Amazon Music)などのアプリとスマホ組み合わせることで、アプリ部分はスマホ経由でインターネットにつながってオンラインアップデートすることが可能となります。

これは何を意味するかというと、

  • 従来のカーナビ・カーオーディオ:使い続けてる間、機能や使い勝手が何も変わらない
  • アンドロイドオート対応カーナビ・カーオーディオ+音楽聴き放題アプリ等:スマホ経由のオンラインアップデートで機能や使い勝手が改善

となります。

オンラインアップデートで使い勝手が改善されている具体例について、

  • アンドロイドオートアプリそのものの改善例
  • アンドロイドオート上で使う音楽聴き放題アプリ(Amazon Music)の改善例

の2つについて書かせていただきます。

 

アンドロイドオートアプリのオンラインアップデート機能改善例

下図は、2019年秋に実施されたアンドロイドオートの機能改善アップデートの例です。

↓アンドロイドオートアップデート前(古いもの)↓

アップデート前のアンドロイドオートメニュー表示

アップデート前はオーディオメニュー表示とナビメニュ表示が別画面なので、ナビとオーディオの画面表示を切り替えたい時に2段階の操作が必要です。

また、スクロールさせずにメニュー画面に表示できるアプリの数が最大3つなので、場合によってはスクロール操作が必要となります。

↓アンドロイドオートアップデート後(新しいもの)↓

アップデート後のアンドロイドオートメニュー表示

これに対し、アップデート後は、ナビ・オーディオ・ハンズフリー電話の全機能が1つの画面に表示され、一発で切り替えたいアプリに行くことが可能です。

スクロールさせずに表示できるアプリの数も最大3つから8つに増加しています。

あらためて見ると、使い慣れたスマホのメニュー表示にも似ています。

また小さなバージョンアップを随時行われており、下図は2020年に行われた天気と気温情報の追加の例です。

アンドロイドオートの温度・天気表示アップデート

ホントに小さいバージョンアップですが、天気と気温がさりげなく表示されるだけでも、機能の進化を感じられるのはうれしいものです。

もちろん、これらのバージョンアップに対して、カーナビ・カーオーディオ本体はバージョンアップも何も無しの状態です。

単にスマホ側のアンドロイドオートアプリをバージョンアップしただけです。 スマホアプリのバージョンアップだけでカーナビ・カーオーディオの操作画面が進化するとも言えます。

 

アンドロイドオート内の音楽聴き放題アプリのオンラインアップデート機能改善例

Amazon Musicアプリの最新バージョンへの更新でバグ修正

次に、下図はアンドロイドオート上で使うアプリの1つであるAmazon Music Unlimited (HD) での機能改善アップデートの例です。

↓Amazon Musicアプリアップデート前(古いもの)↓

「最高音質HD/Ultra HD」でオフライン再生できない場合の表示

上図の通り再生中の曲の音質を示す「ULTRA HD」の表示の前に「!(ビックリマーク)」が表示され、タップすると開くウィンドウ(右図)に「標準音質」と記載されています。

これは、「この曲はUltra HD音質でお聴きいただけますが、標準音質でダウンロードされています」と記載されている通り、「Ultra HD音質(=CDまたはハイレゾ相当音質)」として準備されている音楽データであるものの、ダウンロード時に通信容量節約等の観点で標準音質(=いわゆる圧縮音源の音質)でダウンロードされており、現在の再生音質が標準音質になってしまっていることを表しています。

ただし、これだと少し不親切で、ダウンロード時の音質設定をUltra HD音質に変更したいと思っても、どの画面から入ればよいかすぐには分かりません

これがアップデート前の状態です。

↓Amazon Musicアプリアップデート前(古いもの) → アップデート後(新しいもの)↓

Amazon Musicアプリの操作性改善例

これに対してアップデート後は、上図の通り「この曲はUltra HD音質でお聴きいただけますが、標準音質でダウンロードされています」のメッセージの後に「ダウンロード設定を更新する」ボタンが追加され、ダウンロード時の音質設定をUltra HD音質に変更したい場合にもすぐに設定画面に入れるよう使い勝手が改善されています。

私は、Amazon Music Unlimited (HD) のサービス開始直後に使い始めましたが、わずか1週間程度でこの改善が実施されたと記憶しており、使い勝手改善のスピードの速さに正直驚きました。

実はAmazon Music アプリを使っていると、何らかのエラーやバグにイライラすることもあります。 しかし、このようにソフトアップデートにより機能改善が頻繁に行えるのは、従来のカーナビ・カーオーディオではありえないことであり、「使い勝手が悪いと感じた部分もいつか改善される可能性がある」とも考えることができ、明らかに従来のカーナビ・カーオーディオではありえない体験と言えます。

 

アンドロイドオート対応音楽聴き放題アプリ一覧(2024年版)

 

聴き放題
アプリ・
サービス名
月額料金 楽曲数 オフライン
再生方法
音質
(ビット
レート)
対応機器
(オフライン
再生可否)
お試し
無料
期間
Amazon
Music
Prime
¥300(学生)
¥600(個人)
1億 ダウンロード
(制限あり)
~256
kbps
iPhone・iPad・Androidスマホ/タブレット/パソコンのアプリ(オフライン再生可)、パソコンのブラウザ(オフライン再生不可) 30日
Amazon
Music
Unlimited
(HD)

¥580(学生)
¥1,080
(個人)
¥980
(プライム会員)
¥1,680
(ファミリー)
1億 ダウンロード
(曲数無限)
3,730
kbps
(最大
192kHz
/24bit
ロスレス)
iPhone・iPad・Androidスマホ/タブレット/パソコンのアプリ(オフライン再生可)、パソコンのブラウザ(オフライン再生不可) 30日
Apple
Music
¥580(学生)
¥1,080(個人)
¥1,680
(ファミリー)
1億 ダウン
ロード
(曲数無限)
未公表
(最大
192kHz
/24bit
ロスレス)
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、パソコン、Apple TV(全てオフライン再生可) 1ヶ月
YouTube
Music
Premium
¥1,080 8,000
万曲
ダウンロード
(曲数無限)
~256
kbps
iPhone・iPad・Androidスマホ/タブレット(オフライン再生可)、パソコン(一オフライン再生可) 1ヶ月
AWA ¥980 1億 キャッシュ
機能
(曲数無限
/~7日)
~320
kbps
iPhone・iPad・Androidスマホ(オフライン再生可)、パソコン(オフライン再生不可) 1ヶ月
Spotify
Premium
¥980 約8,000
万曲
ダウンロード
(~3333曲)
~320
kbps
iPhone・iPad・Androidスマホ/タブレット(オフライン再生可)、パソコン(オフライン再生不可) 7日
Deezer
HiFi
¥1,960 9,000
万曲
ダウンロード ~1,411
kbps
or
~320
kbps
パソコン、ONKYO・Bang&Olufsen等の一部機器(1,411kbps CD音質で再生可
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット(320kbps音質で再生可
30日

Line MusicやRecMusic(レコチョク)、dヒッツなど日本ローカルの音楽アプリは、残念ながら現状アンドロイドオートには非対応です。

2021年のApple Musicのロスレス対応に合わせ、Amazon Music HDは月額料金が¥1,980→¥980に値下げされ、ハイレゾ聴き放題のサービスは残されたまま、Amazon Music Unlimitedに統合されました。

アンドロイドオート対応の音楽聴き放題アプリは上記の通りたくさんありますが、実はこの中で「曲数の多さ」+「音質の良さ」の2点が両立され現実的におすすめできるのは Amazon Music Unlimited (HD) か Apple Music かのどちらかです。

Amazon MusicとApple Music の音質比較をこちら”Amazon Music HD比較試聴レビュー!音質/料金等2年使い続けた評価“の記事で行いましたが、ロスレス対応どうしでも詳しく聴き比べるとAmazon Music Unlimited (HD) の方が Apple Music よりも音がいいことが分かりました。

Amazon MusicとApple Musicを比較したい方は是非ご参考にどうぞ。

割引料金の使い方など、音質面以外でApple Musicの方がAmazon Musicより良い点についても徹底的に比較しています。

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また、通常は30日間=1ヶ月間の無料体験期間を3ヶ月に延長したり入会時にAmazonポイント獲得したり様々なキャンペーンや複雑な料金体系の中からお得に使う方法をこちら”Amazon Musicキャンペーンで3ヶ月無料など30%以上得する6つの方法“の記事にまとめてみました。 もしよければ、こちらも合わせてご参考にどうぞ。

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ちなみに、今なら期間限定でAmazon Music Unlimited 3~4ヶ月無料キャンペーン(2023年10月15日まで)が開催されています。※

キャンペーンの詳細等は以下リンクにありますので、もしよければご確認下さい。

Amazon Music Unlimited 3~4ヶ月無料キャンペーンの詳細を確認

※残念ながら現在は終了していますが、数ヶ月後にまた開催される可能性もあります。

ここでは、アンドロイドオートの音楽機能について書かせていただきましたが、アンドロイドオートのもう1つの大きな機能であるナビ案内機能については、こちら”アンドロイドオートが普通のカーナビを超えてる3つのポイント“の記事で詳しく書かせていただきました。

もしよければ、合わせてご覧いただくことで、アンドロイドオートの使い方をより深くご理解いただけると思います。

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