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なぜBluetoothとAUXが最強なのか?スマホの音楽を車で聴く5つの方法

公開日: : 最終更新日:2017/06/05 Bluetooth, カー用品使いこなしノウハウ

車の中で音楽を聴くには非常に多くの方法があります。 FMラジオ、CD、カーナビ内蔵ハードディスク、スマホ・ウォークマン等の様々な接続(AUX・Bluetooth(ブルートゥース))・・・。

そもそも、どの方法を使うのがベストなのでしょうか?

音楽を聴くという点ではどの方法も共通ですが、実は大きな違いがあります。 機器の接続方法やメディアの選び方によって、音質めんどくささ含めた使い勝手いざというときに聴けないなど日常のイライラに大きな差が出てくるのです。

スマホの音楽を車でBluetooth・AUX接続するイメージ

ここでは、スマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーを活用し、車の中で、自分の好きな音楽を好きなときに、そしてできる限りめんどくさく無く楽しむベストな方法を考えていきます。

ある程度BluetoothやAUXなどの接続方法を知っているので、すぐに”スマホを使って車で音楽を聴く場合のおすすめ方法”を知りたい方はこちらの比較一覧表(ページ内リンク)からどうぞ。

現代人は多忙です。

車の中に限らず、多忙な現代人が限られた時間・場所で音楽を楽しもうとすると、

  • いつでもアクセスできる自分だけの大量音楽ライブラリ
  • いつでも好きな曲を呼び出せる使い慣れた楽曲検索システム
  • 徒歩・電車・バス・そして車、どこでも音楽が楽しめる同じ環境

があると非常に便利です。

そして、これらを全て実現できてしまう夢のような機器が、実は身近にあるスマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーなのです。

確かに少し前まではHDDナビの中にCDから録音してミュージックサーバーを作ったり、今でもSDカードをHDD代わりにパソコンを活用し音楽ライブラリを保存したりする流れもありますが、持ち歩く用、車用、家用などと似たような音楽ライブラリをそれぞれ分けて作るのは正直めんどくさいのではないでしょうか?

できるものなら、スマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーどれか1つに集約してしまいたいものです。

つまり、自分の好きな音楽を好きなときに、そしてできる限りめんどくさく無く楽しむためには、スマホ・ウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーをカーオーディオとして活用するのがおすすめです。

よってここからは、スマホ・ウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーを使って車で音楽を聴くにはどのような方法があるか紹介させていただきます。 さらに、その中で最もおすすめな方法をその理由ともに提案させていただきます。

 

スマホを使って車で音楽を聴くときの注意ポイント

スマホの中に詰め込まれた音楽ライブラリをカーナビ・カーオーディオで聴くには様々な方法があります。

次章より各方法のメリット・デメリットについて書いていきますが、スマホを接続する場合の具体的な注意ポイントは以下5点です。

  • 音質
  • 追加部品の必要性
  • 操作性・快適性
  • 事前準備・接続設定
  • 連続使用可能時間

それでは1つづつ各ポイントの中身をみていきます。

音質

スマホ内に保存されている音楽データの音質にもよりますが、元の音源の音質をできる限り損なわずに車で聴くのがベストであると考え、音質にもこだわって比較・検証していきます。

少しの工夫でいい音質が手に入るなら、是非とも活用しておきたいとこです。 「なんか音が悪い・・・」という不満も出にくくなるはずです。

音質は、

  • 元々の音楽ソースが持つ音質
  • 接続することによる音質劣化

の2つによって決まります。

一般的にはBluetooth(ブルートゥース)等の無線(ワイヤレス)接続はケーブルがいらないので便利な反面、音質が犠牲になる場合が多いです。

またここでは、感性性能である音質を分かり易く比較するため、時間当たりの音楽の情報量としてビットレートを使って音質比較することとしました。

知らない人は損してる!?車の音質が低下する3つの原因[入力編]の記事にも書かせていただきましたが、音質を決定づける1つの指標としてビットレートを使い、代表的な音源フォーマットを一覧に整理すると、

  • FMラジオ:約96kbps
  • mp3などの圧縮音源をBluetooth A2DP(SBC)接続事実上64~約200kbps
  • MD(ATRAC):292kbps (MDLP 2倍モード:146kbps)
  • mp3などの圧縮音源を記録したメディア:事実上64~320kbps
  • CD(-DA):1,411kbps
  • FLAC/DSDなどのハイレゾ音源が記録されたメディア:事実上1,411kbps以上

となります。 ここでは、数字が大きい方が1秒あたりのデータ量が多いため、より音質がよいと考えます。

追加部品の必要性

スマホとカーナビ・カーオーディオを接続する際に、ケーブル等の追加部品が必要となる場合があります。

これら追加部品は、

  • 車の中に置きっぱなしにしておく
  • 車に乗るたびに持ち込む

の2通りが考えられ、車の中に置きっぱなしにしておくのが楽なのですが、実際は、

  • 家族のを含めたりすると何台か車があって同じように使いたい場合
  • 車の中だけでなく家や他の場所でも使いたい場合

など、置きっぱなしにできない場合もあります。

そんな場合、スマホは常に携帯していたとしても、ケーブル等の追加部品は忘れてしまうリスクがあります。 追加部品無しにスマホが接続できると、追加部品購入の必要がなくて安上がりというだけでなく、いざというときの忘れ物リスクを減らすこともできます。

私自身、たまに家族や人の車に乗る時に「あ、おすすめの曲があるんだけど!」と言いながらケーブルを忘れて自分のスマホが接続できずに悔しい思いをしたことが何度かあります・・・。

事前準備・接続設定

スマホを接続する際、単にケーブルをプスッと挿すだけでよい接続方法もあれば、いろいろ設定をいじらないと接続できない場合もあります。

特に最近はやりのBluetoothは、スマホ~カーナビ・カーオーディオの組み合わせが初めての場合、ペアリングという初期設定が必要となります。 2回目以降は自動接続することもできるので実際めんどくさいのは1回目だけなのですが、設定メニューの中に入っていろいろいじるのは、ケーブルをプスッと挿すだけの簡単さと比べるとやはり比較になりません。

操作性・快適性

ここでいう操作性とは、ドライブ中、音楽を聴いている時の操作のやり易さです。

音楽を聴いている時に行う操作としては、

  • アルバム・アーティスト・ジャンル等での検索や選曲、一時停止
  • リピート・シャッフルなど再生順序の変更
  • 音量の調整
  • 音質設定の変更

などが考えれますが、接続方法によって、カーオーディオ操作パネルやステアリング(ハンドル)に付いているスイッチで操作できない機能もあります。 その場合、スマホ本体側を操作するしかないのですが、運転中のスマホ操作は危険かつ法律でも禁止されているため、事実上信号待ちなどの停まっている時でないと操作できないことになり、少し不便です。

連続使用可能時間

スマホに限った話ではありませんが、iPod・ウォークマン・スマホなどのポータブル機器は持ち運べるメリットがある反面、電池の持ちを気にしないといけないというデメリットがあります。

例えば従来の音楽ソースであるCDだとカーオーディオ側で音楽再生が完結しますが、iPod・ウォークマン・スマホを接続する場合、その接続機器側への電源供給が必要です。 充電用の空ポートが無かったり、ノイズ対策などの事情で充電せずに聴く場合、接続機器の内蔵バッテリーには時間的限界があります。

 

スマホを使って車で音楽を聴く5つの方法一覧

スマホ・ウォークマン等のポータブル音楽プレーヤーをカーオーディオとして活用して音楽を聴く方法は、下の一覧表の通り5つあります。

音質は、時間当たりの音楽の情報量としてビットレートで表しています。 mp3の最高音質である320kbpsとCDの音質である1,411kbpsをそれぞれ目安にすると、音質のレベル差がイメージいただきやすいかと思います。

結論としては、

  • 最も高音質かつ挿すだけの簡単接続AUX接続
  • スマホ本体以外何も必要なくカーオーディオ側から自在に操作可能Bluetooth接続

がそれぞれ最もおすすめの最強の接続方法です。

HDMI接続はAUX接続とほぼ同じ条件ですが、カーナビ・カーオーディオ側だけでなくスマホ等のポータブル音楽プレーヤー側についても対応機器がまだ少ないことより、現時点ではまだ最強の方法では無いと判断しました。

例えば、アンドロイドOSのスマホの場合、MHL(Mobile High-definition Link)対応のmicroUSB端子またはmicroHDMI端子が装備されていないと、HDMI出力することができません。 つまり、AUX接続に求められる2.5mmのヘッドホン端子と比べると劇的に対応機器が少ないのが現状なのです。 とは言え、対応機器どうしでは非常に使い勝手がよいので、こちら”車でスマホとカーナビのHDMIケーブル接続で実現できてしまう4つのこと“の記事でHDMI接続の可能性・拡張性について詳しく紹介させていただいております。 もしよろしければご参考にどうぞ。

音楽ソース
接続方法
音 質 追加部品
の必要性
事前準備・
接続設定
操作性・
快適性
連続使用
可能時間
総合
判定
AUX接続 ◎~△
64~
1,411kbps
以上

AUX接続
ケーブル

挿すだけ

音量調整以外の
選曲等の操作は
カーオーディオ側
からは不可能

接続機器の
電源(充電)
が必要
HDMI接続 ◎~△
64~
1,411kbps
以上

HDMI接続
ケーブル

挿すだけ

音量調整以外の
選曲等の操作は
カーオーディオ側
からは不可能

接続機器の
電源(充電)
が必要
Bluetooth
(A2DP)

約200kbp
以下

スマホ
のみ

初期設定
(Bluetooth
ペアリング)
がめんどくさい

接続機器の
電源(充電)
が必要
USB接続 ○~△
64~
320kbps

USB接続
ケーブル

挿す
+モード選択等
FM
トランス
ミッター

Bluetooth
(A2DP)
△~×
約96kbps
以下

FM
トランス
ミッター
接続機器
一式
△~×
初期設定
(Bluetooth
ペアリング

FM周波数調整)
がめんどくさい

音量調整以外の
選曲等の操作は
カーオーディオ側
からは不可能

接続機器の
電源(充電)
が必要
△~×

次章からはこれら2つの接続方法について、詳しく書かせていただきます。

 

スマホからカーナビ・カーオーディオにAUX接続

車とスマホ・ウォークマンなど音楽プレイヤーのAUX接続図

AUX接続では、スマホやiPod・ウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーのヘッドホンアウト端子とカーオーディオ・カーナビのAUX端子ステレオミニプラグケーブル(AUXケーブル)等で接続します。 このAUXケーブルさえ準備できていればOKな非常に簡単な方法です。

ここで、カーオーディオ・カーナビ側の端子は、ほとんどがミニステレオプラグ(1個の端子で3極または4極の信号に対応)です。

ミニステレオプラグは、

  • カーオーディオ・カーナビの操作パネル周辺
  • グローブBOX(助手席正面の小物入れ)の中
  • センターコンソールBOXの中・周辺

などに設定されている場合が多いです。

コンソールBOXの中にある場合のミニステレオプラグのジャックは下の写真のような感じです。 緑色の穴の部分です。

車側コンソール設置のAUX端子の例

グローブBOXの中にある場合のミニステレオプラグのジャックは下の写真のような感じです。 左側のケーブル先が少し太くなっている部分です。

車側グローブBOX設置のAUX端子の例

オーディオ操作パネル付近にある場合のミニステレオプラグのジャックは下の写真のような感じです。 充電等で使用するシガーソケットと並んで設置されてます。

車側センターパネル設置のAUX端子の例

また、下の写真のようにカーオーディオの操作パネルの中に設置されている場合もあります。

車側カーオーディオパネル設置のAUX端子の例

AUX接続することのメリットは、何といっても高音質とお手軽さです。

音質としては、ケーブルの中に閉じ込めて伝送するためほぼ劣化なしです。 アナログ信号とはいえ、このような短い伝送区間での信号劣化はまず考えられません。

ハイレゾ対応スマホ・ハイレゾウォークマンなどのハイレゾ対応機器ならCD音質相当のビットレートである1,411kbps以上の音質となりますし、64kbpsのビットレートでエンコードしたmp3ならそのまま64kbpsの音質となります。 ケーブル接続部での劣化はほぼ無いと考え、ポータブル機器側から出力される音質をほぼそのまま再生可能です。

また、接続の手間もスマホ等のポータブル機器にヘッドホンケーブルをつなぐ感覚で、車につなぐだけです。 信号もアナログの為、デジタル信号のようなクロック同期や通信方式に気を使う必要はありません。

メリットをまとめると、以下の通りとなります。

  • ほぼ音質の劣化が無く高音質を維持
  • 非常に手軽に接続できる、プラグの形が合えばほぼ問題なし

逆にデメリットはほぼ無しと言ってもいいくらいですがあえてあげるとすると、

  • 選曲操作がスマホ側でしか行えない(音量調整はカーオーディオ側から可能)
  • 給電・充電せずに使用する場合、バッテリーが無くなると再生できなくなる
  • ケーブルの取り回しがじゃまである
  • もしもケーブルを忘れると何もできない

といったところになります。 ちなみに、バッテリーの問題はUSB充電器等を使うことで解決できます。

 

スマホからカーナビ・カーオーディオにBluetooth(ブルートゥース)接続

カーナビ・カーオーディオにBluetooth(ブルートゥース)接続するイメージ図は以下の通りです。 Bluetooth接続を行うことで、ケーブルを使わずにカーナビ・カーオーディオ側からスマホ・ウォークマン等を遠隔操作できます。

車とスマホ・ウォークマンなど音楽プレイヤーのBluetooth接続図現時点で最も一般的なBluetooth接続方式は、BluetoothのA2DPプロファイルを使用する方式です。 デジタル信号ならではの同期・制御が必要となるため、カーオーディオ側とポータブル機器側がお互いBluetooth接続に対応していなければなりません。

実際に使用するには、最初の1回目の接続時のみ、カーナビ・カーオーディオ側とスマホ・ウォークマン等のポータブル音楽プレイヤー側それぞれの設定画面を操作し、ペアリングというBluetooth接続の初期設定が必要となります。

下の写真はBluetoothのペアリング設定をしているカーナビ画面の例です。 三菱ダイヤトーンサウンドナビとGalaxy S4をBluetooth A2DP接続しています。 ちなみに、Xperia Z3もBluetooth接続されていますが、こちらはハンズフリー通話用にBluetooth接続されています(Galaxy S4の音符のアイコンに対し、Xperia Z3はヘッドセットのアイコンになっています)。

ダイヤトーンサウンドナビBluetooth設定画面

ただし接続がうまくいけば、音楽信号だけでなく選曲・再生・停止などの制御信号も同時にやりとりが可能なので、カーナビ・カーオーディオ側の画面や操作パネルでポータブル機器を遠隔操作することもでき、とても使い勝手や操作性はよいです。 また、2回目以降はBluetooth機能をオンにしている限り、車に乗り込みカーナビ・カーオーディオが起動すると自動で接続されます。

このように非常に便利に見えかつBluetoothのA2DPプロファイル多くのスマホ・ポータブル音楽プレイヤーやカーオーディオで採用されており汎用性は高いですが、音質面を考えると元音源がmp3などの圧縮音源であってもそこからさらに音質劣化してしまう場合もあります。 FMトランスミッターの約96kbps ほどではないものの、BluetoothのA2DPプロファイル規格上、実質約200kbps(SBC規格上の上限は512kbp)に帯域制限され、その分音質が劣化してしまうのです。

以上よりメリットをまとめると、以下の通りとなります。

  • カーナビ・カーオーディオ側の操作パネルで自在に遠隔操作可能
  • 1回目以降は自動接続され非常に便利(カバン・ポッケに入れっぱでも問題無)
  • スマホ・ウォークマン等の本体以外は不要(ケーブル持込忘れ等一切無)

逆にデメリットは、

  • 現時点で一般的なコーデック(A2DP標準のSBC)の場合、音質が良くない
  • 給電・充電せずに使用する場合、バッテリーが無くなると再生できなくなる

といったところになります。

 

以上がスマホ・ウォークマン等を使って車で音楽を聴く2大おすすめ方法となります。 皆様の豊かな音楽カーライフの一助になれば幸いです。

 

音楽再生に限らずBluetoothを車で使用する場合に事前に知っておくと役立つ注意点をこちら”車・カーオーディオでBluetoothを使う場合に知っておきたい4つの注意点“の記事にまとめました。 もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

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