車の中でiPhone・ウォークマン等で音楽を高音質に聴く簡単な接続方法[コンセプト編]

ここでは、広く普及してきているiPhoneやウォークマンなどのポータブル音楽プレイヤーを使ってクルマの中で手軽に高音質な音楽を楽しむ方法について書かせていただきます。
ウォークマンとAUXケーブル
まずは、コンセプト編として”簡単に高音質”の実現手段としてポータブル機器が最適である理由と最近のポータブル機器のポテンシャル・接続方法の概要について書かせていただきます。

また、具体的な接続方法については、こちらの”車の中でiPhone・ウォークマン等で音楽を高音質に聴く簡単な接続方法[接続実践編]“の記事にまとめましたので、よろしければ合わせてご覧ください。
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ポータブル機器が持つ車内高音質化の可能性

なぜポータブル機器を持ち込むのか

まず初めに、なぜ音楽を高音質に楽しむためにiPhone・ウォークマン等のポータブル機器を使うかについて書きます。以下3つの理由があるからです。

  • カーオーディオよりもポータブル機器の方が多様な音楽メディアの取扱いが行いやすい
  • カーオーディオよりもポータブル機器の方が開発・買替サイクルが早く、より安価に高音質化のための最新技術が手に入る
  • カーオーディオはまだほとんどハイレゾ対応していない

ここで、高音質というテーマに対しては最近話題のハイレゾという観点も含めて考えていきます。 ハイレゾとは何かなどハイレゾとカーオーディオについての基本的な内容は、こちらの”誰でも簡単にハイレゾオーディオを車で楽しむ方法”にまとめましたので、もしよろしければ合わせてご覧ください。

2013年末にハイレゾウォークマンが発売された翌年であり、ハイレゾ普及元年と呼ばれる2014年、それから1年たった2015年時点でもハイレゾ対応しているカーオーディオは、一部の超高級ハイエンド機器を除いてカーメーカー純正のものはほぼ存在せず、クラリオンまたはケンウッドのナビAV一体機のみとなります。

また、音楽メディアの取扱いについては、CDを挿入するだけで勝手にライブラリの中に録音してくれる便利なカーナビ・オーディオもありますが、PCと連携したライブラリ作成・管理特定のクルマに依存せず自由に持ち運び・取り付けできるライブラリ等を考慮するとポータブル機器に勝るものはありません

 

ポータブル機器がもたらす高音質

高音質を作り出す機器のイメージというと、据え置き型の高級ホームオーディオシステムが思い浮かぶ場合が多いかもしれません。しかし、ここでは”車の中”という環境を考えてますので、据え置き型の高級ホームオーディオシステムを車内に持ち込むのは現実的ではありません(笑)。そこで登場するのが高音質なポータブル音楽プレイヤーです。近年の情報処理技術の急速な進歩により、高音質を実現するために必要な大容量の通信回線やメモリ、高速処理が可能な機器の低価格化や小型化が可能になりました。

ここでは高音質化の実現案として、ハイレゾ音質と疑似ハイレゾ音質について考えていきます。

  • ハイレゾ音質:CDに記録されている楽曲よりも情報量を増やすことで実現させたより高い音質
  • 疑似ハイレゾ音質:CD同等以下の音質の楽曲をアップスケーリング等のデータ変換することで得られるハイレゾ相当の音質

アップスケーリングにはいくつかの方法(アルゴリズムと呼ばれます)があり、

  • SONYのDSEE-HX
  • VICTORのK2K2-HD

が有名です。

 

ポータブル機とカーオーディオのオススメ接続方法

こちらの”ハイレゾ音楽プレイヤーとカーオーディオの接続方法は4種類あった!”の記事にも書かせていただきましたが、ポータブル機器とカーオーディオの接続方法についてはいくつかあり、それぞれにメリットデメリットがあります。とはいえ現時点では、以下の図のようなミニプラグなどでのアナログAUX接続がダントツにオススメです。

Wire_HR-Portable-AUX-HR

確かに、さらに踏み込んで考えると、ポータブル機器側でそこそこ高品位なD/A変換を行ったところでカーオーディオに取り込まれた瞬間再びA/D変換されてその後どれだけの解像度でデジタル処理されているかは不明です(非公開の場合が多いです)。そして実際問題、開発コストや販売価格設定を考えると特殊なHiFi専用機器を除き44.1kHz/16bitまたは48kHz/16bitでの処理が妥当であると推測できます。

よって、現在のカーオーディオではハイレゾ音源もしくはアップスケーリングによる疑似ハイレゾ音源のポテンシャルを100%出し切ることは一般的には難しいのかもしれません。

しかし、特殊なHiFi専用機器ではない私KYO自身の環境(約10年前のメーカー純正オーディオにAUXアナログ入力)でもハイレゾ音質とCD同等以下音質の違い、擬似ハイレゾ音質とCD同等以下音質の違いを聴き比べた場合、明らかにその音質の違いが感じ取れました。これはハイレゾ化や疑似ハイレゾ化により可聴帯域の音質も変化しているからに他ならないと考えています。当然、不自然でイヤな感じではなく自然でリアル感・臨場感が増した感じが体感できました。擬似ハイレゾの場合についてはその変換処理の内容によるところもありますが。

 

接続方法コンセプトまとめ

少し脱線してしまいましたが、最後に結論をまとめさせていただきます。

現時点の状況と”クルマの中簡単高音質”の実現手段を考えた場合、ハイレゾ音源もしくは疑似ハイレゾ音源のポテンシャルをクルマの中で100%出し切ることはできないもののハイレゾもしくは疑似ハイレゾ対応のポータブル機器をカーオーディオへ”ミニプラグケーブル”などでのアナログAUX入力する方法一番妥当でありベストです。

上記方法で使用するAUX端子用の”ミニプラグケーブル”について、こちらの”知っておきたい車のAUX端子用ステレオミニプラグケーブル(オーディオケーブル)の選び方“の記事で、今世の中にあるいくつかのケーブルについての特徴をまとめました。

また、iPhoneやウォークマンなどのポータブル音楽プレイヤーを使った“具体的”かつ”高音質”にこだわった接続方法をこちらの”車の中でiPhone・ウォークマン等で音楽を高音質に楽しむ簡単な方法[接続実践編]“の記事にまとめました。

もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

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