音楽が好きな方なら、
- どうせ車を買うなら、人気の車種がいいけど、見た目や快適さだけじゃなくて音質がいい車を買ってみたい・・・
- 今の車、なんか音がこもったりノイズがあるけど、ストレス無いクリアな音にならないの・・・
と、一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか?車の音質がいいと、単なる移動時間が、快適で濃密な音楽鑑賞時間になります。
私自身は20年ほど前から音質がいい車に乗ろうと決めて乗り続けていますが(車種詳細はこちら)、「音質がいい車」と言うと、
- 音質がいい車なんて見分けれるの?
- 専門ショップで改造したり、手間もお金もかかるんじゃないの?
と、不安に思われる方もいるかもしれません。
最近はイヤホン/ヘッドホンをハイグレード品に交換して高音質なリスニング環境を作られる方が多いですが、実は車でも全く同じで、高音質なスピーカー・アンプ・オーディオユニットが装着された車だと、間違いなく音質は良くなります。つまり音質がいい車の見分け方はシンプルで、「音質がいい車」=「高音質なオーディオシステムが装着された車」なのです。
また、専門店で改造なんてしなくても、最初から高音質なオーディオシステムが装着された車が存在します。後から専門店で改造するのではなく、自動車メーカーの生産工場で車の組み立て作業と一緒に高音質なスピーカー・アンプや防音・防振材が装着されるのです。
ちなみに量産工程で流れ作業として素早く装着されることで、人件費も抑えられます。 その結果、専門ショップのワンオフ的な改造と違い、意外と低コストで高音質な車が制作できるのです。
さらに新車ではなく中古車となると装備の評価価格が決まっておらず、高音質オーディオの装着有無による価格差は大幅に小さくさらにお得に手に入る場合が多いです。
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そこでここでは、どんな車が人気があるか知りたい・・・でも音楽も好きだから、せっかくなら「人気車でしかも音質がいい車」が気になる・・・という人に向けて、
- 音質がいい人気車のおすすめランキング
- 車の音質が悪くなる理由と音質の改善方法
- 音質がいい人気車をお得に手に入れる方法
について、私が普段カーオーディオの開発を行うことで得られた経験をもとに、できる限り分かりやすく書かせていただきます。
すぐに高音質なカーオーディオ装着の人気車ランキングを見たい方はこちら:音質がいい人気車ランキング(ページ内リンク)からどうぞ。また、音質がいい車についてさらに詳しく知りたい方は以下記事も合わせてご参考にどうぞ。
世の中にはオーディオの音がいい車というものが存在します。 特に音楽が好きな方は、どうせ車に乗るなら、オーディオの音質がいい車に乗ってみたいと考えたことがあるかもしれませんし、いい音で音楽が聴ける車に対し多少なりとも興味をお持ちかと思い[…]
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販売台数ランキング上位車と車の音質の関係
最近の新車販売台数ランキングにおいて上位はほぼ軽自動車やコンパクトカーで占めらています。
例えば、2018年の年間ランキングだと、
- 1位 :ホンダN-BOX (24万1870台)
- 2位 :スズキ スペーシア (15万2104台)
- 3位 :日産デイズ (14万1495台)
- 4位 :ダイハツ タント (13万6558台)
- 5位 :日産ノート (13万6324台)
- 6位 :ダイハツ ムーヴ (13万5896台)
- 7位 :トヨタ アクア (12万6561台)
- 8位 :トヨタ プリウス (11万5462台)
- 9位 :スズキ ワゴンR (10万8013台)
- 10位 :ダイハツ ミラ (10万7283台)
といった感じで、上位10台中7台が軽自動車、残り3台の普通車でもノート・アクアの2台はコンパクトカーです。 ガソリン価格上昇や燃費への意識の高まりにより、車のダウンサイジングが進んでいます。
確かに、軽自動車やコンパクトカーは、燃費の良さや販売価格の安さなど経済性を最優先したコンセプトで開発されることが多いため、「生活の中の移動手段」という点ではとても合理的でおすすめです。
しかし、「移動」以外の付加価値については、人によっては「物足りない」と思われる場合もあるかと思います。
実は、「音質がいい車」を作るには、
- スピーカーの振動を確実に受け止める頑丈なボディーや防音材
- 歪みの少ない音を作り出すパワーアンプなどの追加部品
が必要となり車の重量増加につながります。 車の重さが増加すると実はその分燃費が悪くなります。 またそれらの部品追加によって製造コストも増えるため、最終的には車の販売価格の上昇にもつながります。
結論から言うと、最近の新車販売台数ランキング上位の車に「車がいい車」は少ないと言えます。
あくまで私の個人的な意見ですが、車の中でなるべく高音質で音楽を楽しみたい人は、多少であれば販売価格や燃費を犠牲にしてでも「車がいい車」という付加価値で車を選ぶのもアリではないかと考えています。
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音質がいい人気の車ランキング
ここでは、本サイト独自にグレード違いを含む500車種以上ものモデルを調査し、販売台数ランキング上位には入っていないものの高音質なカーオーディオシステムが純正装着された車を新車販売台数順にランキング化してみました。 新車販売台数順なので言い換えると人気順のおすすめランキングと言えます。
一般公開されている車名別の新車販売台数情報はグレード情報等の詳細にまでは細分化されていないので、ランキング作成にあたっては同一車名にて複数のグレー ドがある場合、価格的に最も安いグレードを掲載することにしました。 さらに複数のオーディオオプションがある場合は可能な限りすべてのオプションを表示しました。
また、こちらに掲載している価格は日本で新車として販売されている車および過去新車で販売されていた車のオプション込の価格となります。
まず初めに高音質なカーオーディオシステムが純正装着されている車全てについて人気車種順≒新車販売台数順にランキングにしてみます。
上位8位まで全てトヨタ車となりました。 トヨタ車の場合、オプション設定の場合もありますが、人気のミニバン・ハイブリッドカー・セダンとかなり多くの車に高音質なカーオーディオシステムが設定されています。
上記2,4,8位のミニバン3兄弟にはパノラミックライブサウンドシステムが、1,3,6,7位のモデルにはJBLが、5位のクラウンにはスーパーライブサウンドシステムとトヨタプレミアムサウンドシステムが装備として選択できます。
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プリウスのJBLプレミアムサウンド
2015年末に4代目にフルモデルチェンジした1位の新型プリウスですが、実は一旦モデルチェンジと共にJBLプレミアムサウンドシステムの設定が廃止されてしまいました。 しかし2017年11月の一部改良により、11.6インチ大画面ナビとセットでJBLプレミアムサウンドシステムの設定が復活しました。 もちろん2018年12月のマイナーチェンジ以降でもJBLプレミアムサウンドシステムの設定は継続されています。
ちなみにプリウスPHVなら、2017年2月のモデルチェンジの最初からJBLプレミアムサウンドシステムの設定が継続されています。
ヴォクシーのパノラミックライブサウンド
2位のボクシーは新車販売ランキングでも上位にランクインしており、街でもよく見かける超人気車種です。 その中でこのパノラミックライブサンドシステムのオプションを選択する人はごく一部かもしれませんが、実はよく見かけるボクシーにはそんな”高音質な”カーオーディオオプション装備が設定されおり、選択することができるのです。
クラウンのスーパーライブサウンド・トヨタプレミアムサウンド
5位のクラウンは高級車の部類に入る車ですので、10個のスピーカーを持つスーパーライブサウンドシステムは標準設定されています。 さらにオプションで16個のスピーカーを持つトヨタプレミアムサウンドシステムを選択することもできます。
現状上記5車種において、クラウンのスーパーライブサウンドシステム以外はオプション装備です。 特にナビなどの装備との同時装着オプションという扱いの場合設定価格が約40万円とやや高額になっています。
しかし、トヨタがこだわり抜いた
- 専用設計スピーカー装着
- 専用設計パワーアンプ搭載
- 専用オリジナル音響チューニング施行
がなされた車が新車価格300~400万円前後で買えてしまうのは、十分にリーズナブルと言えます。
ちなみに、高級カーオーディオなどのマニアックなオプション装備は誰もが欲しがる装備ではないため特に中古車の値下がり幅が大きく、価格的には新車よりも大変お得でおすすめです。 実際、私も数年前にレクサスIS250のマークレビンソンオーディオ装着車を2年落ちの中古で、新車価格と比べて約90万円もお得に買えた経験があります。 価格が下がりにくいと言われているレクサス車でもこれだけ差が出ています。
音質がいい車のお得な購入方法については、後ほど詳しく説明させていただきます。 先にお得な購入方法を確認されたい方はこちら:音質がいい人気車のお得な購入方法(ページ内リンク)からどうぞ。
ただし、高音質なオーディオオプション装備は、ややマニアックなレア装備となるため、市場に出回る中古車の数はとても少ないのが実情です。
上表のランキングの中でも特に上位の価格のリーズナブルな車ほど、高音質なオーディオオプション装備付きの状態で市場に出回る数の少ないレア仕様車となります。(万が一、中古車最新価格リンク先ページで該当車種0台となっている場合、最新在庫が0台の状態です・・・少なくとも本ページ作成時点では在庫があったのでレア車の可能性が高いと思われます・・・すいません)
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音質がいい人気の国産車ランキング
次に高音質なカーオーディオシステムが純正装着されている国産車について人気車種順≒新車販売台数順にランキングにしてみます。
実は1~5位まで全て先程と同じです。 国産車と輸入車を合わせた全車種ランキングの10位以上がすべて国産車になので、国産車ランキングでも同じ結果となりました。
総じて、国産車はリーズナブルでおすすめということです。 これは海外から運んでくる輸送費などがかからないことを考えてみると、自然なことかもしれません。
音質がいい人気の輸入車ランキング
最後に高音質なカーオーディオシステムが純正装着されている輸入車について人気車種順≒新車販売台数順にランキングにしてみます。
1位のミニシリーズは月平均約2,000台を売り上げる人気車種です。 国産車の販売台数と比べるとどうしても少ないように感じますが、輸入車の中ではダントツ販売台数のおすすめ人気車種です。
1,4~7位のミニ・VOLVO・BMWには“ハーマンカードン”のカーオーディオシステムが、2,3位のベンツには“ブルメスター“のカーオーディオシステムがオプション装備として設定されています。
5~7位のBMWの“HiFi”オーディオシステムは、BMWオリジナルのカーオーディオシステムです。 ブランド物のカーオーディオではありませんが、カーメーカーが音にこだわった高音質なカーオーディオシステムが装着されていることには変わりありません。
2016年頃までは、BMW2シリーズにも幅広く”ハーマンカードン”が設定されていましたが一旦設定が廃止されました。 よって今後、BMW2シリーズで”ハーマンカードン”オーディオを装着したい方は、中古車で探すのが唯一の方法となります。(急げば、まだ状態の良い中古車が残っている場合もあります)
なぜ車のオーディオ音質に不満を感じるのか?
最近、「カーオーディオ・スピーカーの音質に不満を感じる人」が増えつつあります。
これには大きく分けて2つの背景が考えられます。
- 普段、車以外の場所で聴いている音が意外と高音質
- 車の中だからこそ起こる音質劣化要因が多い
車以外で聴いている音が意外と高音質
まず1つ目の背景についてです。 近ごろ高音質イヤホンや高音質ヘッドホン・ハイレゾオーディオがブームになっていたり、Bluetooth機器が徐々に高音質なコーデックに対応していったり、日常的に高音質を体感できる機会が増えてきています。
つまり人々の耳は少しずついい音に慣れてきているのです。
「高音質かどうか」のような数字で表現することのできない「感性性能」は「絶対的」な基準を決めるのが難しいので、人間は「相対的」な比較により性能の判断を行います。
よってカーオーディオに対しても、「相対的」に高音質を求めるようになってきているのです。
車の中ならではの6つの音質劣化要因
次に2つ目の背景についてです。 まず以下の図の上半分をご覧ください(がんばって作りました(^^♪)。
いろいろ書いていますが、車の中”ならでは“の音質劣化要因は主に6つあります。 これは人気車種・不人気車種関係なく、どの車でも発生します。
- スピーカー・アンプなど部品の性能が低い(要因:④,⑥)
- スピーカーなど部品の取付品質・車の剛性が低く異音・雑音が発生(要因:⑤)
- スピーカー~耳の間での音の反射・吸収・位相ズレによる劣化(要因:①,②,③)
スピーカー・オーディオの音質がいい車とは?
車の中ならではの音質劣化の改善
「人々の耳がいい音に慣れてきた(車内音質不満理由の1つ目)」ことについては、残念ながら対策できません。 もしできたとしても「普段から悪い音に耳を慣れさせる」等の意味不明な対策なのでおすすめできません(笑)。
しかし、「車の中ならではの音質劣化要因(車内音質不満理由の2つ目)」は対策が可能です。
上図の下半分に6つの「音質劣化要因」の対策となる「音質改善」方法を書きました。
- ①反射を想定した周波数・位相特性チューニング
- ②位相ズレを想定した位相特性チューニング
- ③吸収を想定した周波数特性チューニング
- ④より低歪等の音響特性のよいスピーカー使用
- ⑤防音材追加・剛性強化など振動・異音が発生しにくい車内設計
- ⑥より高出力・低歪等の音響特性のよいアンプ・DSP使用
上記6つの音質改善方法を以下の「車の音質を決定づける3つの項目」に分類し、高音質化への影響度をパーセント表示(%)で書くと、
- スピーカー・アンプなど部品の性能(→音質改善:④,⑥):約20%
- スピーカーなど部品の取付状態・車内の剛性や静かさなどの環境(→音質改善:⑤):約40%
- 音のバランス調整・チューニング(→音質改善:①,②,③):約40%
となります。
こちらの”こんな方法があったのか!車の音質を劇的にUPさせる2つの対策[システム編] “の記事にも書かせていただきましたが、これら3項目の改善は“3つまとめて同時に行う”のが、より効率的な高音質化につながるためおすすめです。
スピーカー・アンプなど部品交換(音質改善:④,⑥)だけとかでもアリですが、実は高音質化への効果として約20%しかないため、あまりおすすめできません。 3つまとめて実施しないと部品の性能すら100%引き出すのは無理なんです。
最初から高音質を目標に設計された車
ここで、これらの「音質劣化要因」が車の開発段階で解決されている「最初から高音質を目指して設計された車」なるものを改めて紹介させていただきます。
具体的に言うとこの車は、ディーラーで納車されるタイミングで既に高音質なカーオーディオシステムが装備されているのです。
この車のスピーカー・アンプなどのカーオーディオ部品は、カーメーカーとカーオーディオメーカーにより共同で設計・開発され、場合によっては高音質化のためにスピーカーの専用取付構造や防音・防振・静音設計が車のボディー側にまで施行される場合もあります。
そして、車を組み立てる工場で他の部品といっしょに車へ取付けられ、カーメーカーの厳しい基準で検査され、その検査に合格したものだけが出荷されます。
また、オーディオ本来の音響性能だけでなく、開発段階からエンジン等の制御用コンピューター(ECU)など他の電子部品と遜色ない厳しい基準で耐久性能などが保証されるように設計されるので、壊れにくいという大きな安心感があり非常におすすめです。
ここではこのような車を「純正高音質オーディオ装着車」と呼ぶことにします。
つまり、純正高音質オーディオシステム装着車へ車ごと買い替えてしまえば、手っ取り早く高音質が手に入るのです。
確かに車ごと買い替えなんて簡単ではありませんが、買い替える場合の費用をなるべく節約するため、車を買い替える場合によくある「下取り車が想定以上に安かった問題」の対策方法について、こちら”下取り車が安い場合の対処法!“の記事にまとめてみました。 もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
車を買い替えたり手放したりする場合、どのような方法で売却するのがベストなのでしょうか? インターネットが発達した今、車査定/売却の流れは複雑化し、種類も新しいものがどんどん登場しています。 例えば、インターネットを活用した査定/[…]
あらためて「純正高音質カーオーディオ装着車」のメリットを整理すると、
- 専門ショップでの改造等と比べ、手軽に高音質の車が手に入る
- 厳しい品質基準で車の一部分として設計・製造されるので壊れにくく保証もあるので安心
- 専門ショップでの分解・装着と比べ、製造ライン装着なのでコストパフォーマンスがよい
音質がいい人気の車のお得な購入方法
高音質なオーディオシステムが純正装着されている車種、かつ人気車種ならではの大きなメリットとして、
- 毎日、車に乗るたびに高音質を楽しめる(→音質の悩み解消)
- 特に高級オーディオブランド装着車はブランドエンブレム装着など”見た目”の満足感もある
- よく見かける人気車種なのに人とは違った装備の車に乗っているという満足感・所有欲が満たされる
などがあります。
しかしながら、オプション装備費用分も含め、購入時にその分それなりに多めの資金準備が必要となります。(いくつかの他の装備と抱き合わせでセットオプションの場合、さらにオプション装備費用は大きくなります・・・)
とは言え、「睡眠時間返上で必死に働いて資金準備」なんて無茶をする必要はなく、車購入時の少しの工夫でオプション装備費用程度のねん出は可能です。
以下に、私も実際行っている高音質なカーオーディオ装着車をお得に購入する2つのおすすめ方法をまとめてみました。
- 下取り車がある場合は下取り価格を高くする交渉・買取り店への売却を検討
- オプション装備装着車は出回る中古車の数が少ないので、新着車・価格をネットでこまめにチェック
下取り価格を高くする交渉/買取り店への売却検討
お得に車を購入する方法の中でも、最も分かりやすく価格差が出るのが、
- 下取り価格を高くする交渉
- 下取りではなく車買取り店の利用
の2つです。
実際、私もこれまで3回、車を買い替えた経験がありますが、
- ディーラーへの「下取り車の価格、これ以上高くならですかね?」という交渉
- 車買取り店への見積依頼(最終的にディーラー下取りにした場合だとしても)
の2つだけは毎回行ってます。
下取りと買取りの価格差は数十万円以上(私の実体験)
偶然か私は個人的に3回も最初のディーラー下取り提示価格よりも車買取り店の価格の方が10~20万円程度高いという経験をしています。
逆に言えば、少しめんどくさいとは言え、買取り店で見積を取っておかないと10~20万円損してしまう場合もあるってことなんです。。。
とは言え、ネット経由で申請したり、店を回ったりの「めんどくささ」と「10~20万円程度の損」をてんびんにかけて考えてみて下さい。
「多少めんどくさい手続きをがんばるともらえる10~20万円」を普段の仕事で稼ごうとするとどのくらい大変でしょうか?
少なくとも私は、数時間~数日で10~20万円稼げる富裕層ではないので、合理的に買取り店で見積を取る道を選びます。
ちなみに過去私が乗換等で売却した車のディーラー下取りと車買取り店の差額は以下の通りです。
- 旧型トヨタソアラ(走行13万km)
→買取り店の方が10万円高い。が、めんどくさかったのでディーラーで下取り(後に後悔)。 - 旧型トヨタヴィッツ(走行7万km)
→買取り店の方が15万円高い。が、ディーラーと再交渉したら20万円追加値引きしてくれたので下取り。 - レクサスCT200h(走行5万km)
→買取り店の方が17万円高い。ディーラーと再交渉するも結果変わらずで、そのまま買取り店で売却。
過去私が手放した旧型トヨタソアラの場合は年式古く不人気の2ドアクーペだったので10万円の価格差でしたが、もしもSUV・ミニバンなどの人気車やリセールバリューの高い車であれば、場合によっては想像以上の買取り高値がつくこともあります。
下取りより買取りが特におすすめな場合
ちなみに特に、ディーラーでの下取りよりも買取り店を利用するのがおすすめの場合としては、
- 軽自動車・SUV・ミニバン等の人気のカテゴリーの車を売却する場合
(市場での流通性が良く高値が付く確率が高い) - ホイール・ナビ交換等の社外品カスタマイズありの場合
(下取りの場合は純正品以外はマイナス評価) - 手続きが多少手間でも買取り価格は高い方が納得できる場合
(販売店だけでなく買取り店でも手続きが必要)
です。
上記3つの項目に1つでもあてはまる場合は、自分の車の買取り価格の確認だけはしておかないと、数万円単位の損につながる可能性があります。
今の自分の車の価格を知っておくメリット
仮に最終的に買取り店で売却しないとしても買取り店での自車の買取り価格を知っておくということは、
- ディーラーで下取り金額UPの交渉材料として使える
- ディーラーで値引き+下取り合わせてUPの価格交渉ができる
と、ディーラー交渉時の強い武器となります。
ディーラーとの交渉の結果、
- ディーラーで納得いく下取り価格が得られた場合
→ 買取り店での売却はキャンセルしてディーラーで下取り - ディーラーで納得いく下取り価格が得られない場合
→ 新しい車はディーラーから買う場合でも前の車は調べておいた買取り店へ売却
と、すればよいのです。
できる限り納得いく買い物をしたい私は、毎回この方法を利用し、ディーラーでの下取り価格をアップ(市場の適正価格に)させることにも成功しています。
今の自分の車の価格を調べるおすすめ方法
ここで、ためしに今時点の自分の車の価格を調べるには、状況に応じて以下2つの方法を使い分けるのがおすすめです。
- 時間をかけずにまずは大手1社へ確認(35秒で入力完了)
→ 愛車の今の最新価格を確認(情報提供:ガリバー愛車無料査定) - 多少時間をかけてでも数社の見積比較で最高額を確認(90秒で入力完了)
→ 愛車の今の最新価格を確認(情報提供:カーセンサー簡単ネット車査定)
どちらの方法も無料です。
確かに少し面倒なのは事実ですし、手間をかけるかどうかはご自身で最終判断いただければと思いますが、ここで「行動しない = 10~20万円程度の損 = その分の装備・条件はあきらめる」ということだけはご理解いただき、ここはぜひ行動いただくのがおすすめです。
ちなみに、高く買い取ってくれる割にあまり面倒でもないおすすめの方法について、こちら”車買取の流れ全7種類まとめ!安心/簡単/高額な中古車査定方法とは?“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければご参考にどうぞ。
車を買い替えたり手放したりする場合、どのような方法で売却するのがベストなのでしょうか? インターネットが発達した今、車査定/売却の流れは複雑化し、種類も新しいものがどんどん登場しています。 例えば、インターネットを活用した査定/[…]
自車の買取り価格を知っておくということは、次の車を選ぶ時にどれだけ購入資金の足しにできるかの目安にもなります。
仮に今すぐ車を買い替える予定が無くても、現時点の買取価格+今後の価格変動相場を知っておくことは、買い替えタイミングを考える上でも、十分に意味があることなのです。
新着車・中古車価格変動をネットでこまめにチェック
次に中古車で買う場合ならではのポイントです。
実は、中古車のオプション装備価格は、カーメーカーがマーケティング戦略で値段を決める新車と違って市場ニーズそのもので決まります。早い話が、サンルーフなどの人気オプションは新車時とオプション価格が大きく変わらないのに対し、高音質なカーオーディオなどマニアックなオプションは需要が少なければ、新車時より価格が大きく下がるのです。
しかし、高音質なカーオーディオシステムなどのオプション装備は上記のとおりマニアックである分、市場に出回る中古車の数がとても少ないです。よって、新着の中古車や価格の変動をネット等で頻繁にチェックし、自分の希望スペックに対して70~100%当てはまると思ったら、すぐに中古車販売店に仮押さえを依頼するくらいのスピード・行動力が武器となります。
レアで条件のいい車ともなるとホントすぐに買い手がついてしまいます。 私自身が購入した際、3ヶ月粘りましたが実は100%希望の車は現れないと判断し、実は最終的にボディーカラーについては希望の白色をあきらめグレー色で妥協しました。(もちろんオーディオ装備は一切妥協無しです)
このように、ある程度の期間こまめに情報チェックしていると、希望スペックを80%満足するレベルの車すらかなりレアな掘り出し物なのか、希望スペックを100%満足するレベルの車が十分出てきそうなのかの肌感覚がつかめてきます。
音質がいいオーディオ装着車を車のタイプ別に確認されたい方は、以下の記事もご参考にどうぞ。