トヨタ純正ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する4つの方法

最近の車はトヨタ車を中心に純正ディスプレイオーディオ(Display Audio)の標準装着とCD/DVDプレーヤーの設定廃止が進んでいます。

簡単に言うと、

  • スマホがあれば「従来のカーナビやCD/DVDプレーヤーは不要
  • 快適性や安全性のため「スマホを接続して操作できる大きめの画面は必要

と考えられた結果だと思います。

もちろん、スマホをつなげて便利に使えるのは素晴らしいことですが、子供やパートナーなど同乗者のために手軽にCD/DVDを再生したい場合もあるかと思います。

そこでここでは、DVDが全く見れない車種にも対応可能な裏技も含めて、網羅的にCD/DVD再生ができる方法を紹介していきます。

ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法イメージ

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車種によって対応方法は違ってきますが、CD/DVDプレーヤーの設定廃止が進む中でも、CD/DVD再生する方法は確実に存在します。

カーナビ・カーオーディオ業界で10年以上企画開発を行ってきた私の経験をフル活用して情報整理してみたので、CD/DVDの再生で困ってる方はぜひ参考にしていただければと思います。

  • 車でCD/DVDをよくお使いの方(車でDVDを見たい方)
  • トヨタのディスプレイオーディオ装着車に既にお乗りの方
  • トヨタのディスプレイオーディオ装着車の購入検討をされている方

は特に参考になるかと思います。

ネット情報等では「今後ディスプレイオーディオは廃止される?」的なウワサもありますが、先のことは分からないですし、実際、ディスプレイオーディオでもCD/DVD再生ができる裏技等もあるので、ぜひCD/DVD再生する様々な方法を知っておいていただければと思います。

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トヨタ純正ディスプレイオーディオのDVD見れない問題

実は2019年、トヨタがディスプレイオーディオの標準装着に合わせてCD/DVDプレーヤーまで一旦廃止してしまい、「トヨタ純正ナビ/ディスプレイオーディオではDVD見れない問題」が発生、後にCD/DVDプレーヤーをオプション設定で復活させた事例(新型カローラなど)があります。

たとえ「純正ディスプレイオーディオは不要なので取り外して欲しい」と感じても、標準装着なので取り外すこともできず、CD/DVD再生の選択肢が完全に無くなったのが問題でした。

つまり、これからの車はスマホの進化に合わせるなど先を行く対応」とCD/DVDプレーヤーを段階的に残すなど「先を行き過ぎない対応」のバランス取りが必要なのです。

 

純正オプションによるCD/DVD再生方法の違い

また過渡期であるせいか、2022年現在、トヨタの純正ディスプレイオーディオ採用車でCD/DVDを再生させたい場合、実は車種によって対応方法のパターンが違っています。

具体的に言うと、

  • 純正部品ではどうがんばってもCD/DVD再生不可能な車種:ハリアー(~2022年)、RAV4 PHV(~2022年)など
  • 純正部品パターン1(純正外付けCD/DVDデッキ装着)で再生可能な車種:新型アルファードの一部グレード、ヤリス、ヤリスクロス、カローラ、カムリ、新型ヴォクシー/ノア、新型シエンタなど
  • 純正部品パターン2(純正オーディオユニット内蔵CD/DVDデッキ装着)で再生可能な車種:CH-R、RAV4、ランドクルーザープラドなど
  • 社外部品パターン(純正HDMI端子等に社外DVDデッキ装着)で再生可能な車種:新型クラウン、新型アルファードの一部グレード、ハリアー(2023年~)、RAV4(2023年~)、カローラクロス(2023年~)など

の4パターンがあります。

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トヨタディスプレイオーディオでCD/DVD再生方法概要

結論から言うと、トヨタの純正ナビ/ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生するには、以下4通りの方法があります。

各方法の難易度も含めた詳細は次章より書かせていただきますが、基本的に難易度が低い順に並べてあります。

つまり、最初の方法「1)外付けCD/DVDデッキオプション選択」が最も難易度が低く、簡単にCD/DVDの再生が可能です。

また、最初の2つの方法「1)外付けCD/DVDデッキオプション選択」・「2)ディスプレイオーディオレスオプション選択」は、特定の車種限定の方法です。

これに対し、「3)スマホ/USBメモリに変換データを保存して再生」・「4)外部入力キットを装着」は、多少難易度は上がるものの全ての車種に対応可能でオールマイティーな方法です。

よって、なるべく簡単にCD/DVD再生をさせたい場合、対応車種なら最初の2つの方法「1)」・「2)」を選択されるのがおすすめです。

そして最初の2つの方法には非対応の新型ハリアー、RAV4 PHVなどのディスプレイオーディオ標準設定車は、残念ながら、少し難易度の高い「3)」・「4)」の方法を選択するのが唯一のCD/DVD対応方法となります。

一方で、そもそもディスプレイオーディオが標準設定されていない車種もまだ少し存在しています。

ライズ、ルーミー、ハイエース、ハイラックスなどです。

これらの車種では、今のところ、CD/DVDの再生可否に気を使うことは無さそうです。

では次章より、ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法の詳細について書かせていただきます。

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1)CD/DVDデッキ外付オプションで再生

外付けCD/DVDデッキオプション(販売店装着)

まずは、最も難易度が低い、CD/DVDデッキ外付けオプションを選択する方法です。

2022年時点での対象車種は以下の通りです。

  • 難易度:★☆☆☆☆
  • 対象車種:アルファード、ヴェルファイア、ヴォクシー、ノア、ヤリス、ヤリスクロス、カローラ(ツーリング・スポーツ・セダン)、カムリ、新型シエンタ

ちなみに外付けの純正CD/DVDデッキが設置される場所は車によって違い、以下の通りです。 上の写真はアルファードの例です。

  • アルファード、ヴェルファイア、新型シエンタ:グローブボックスのフタを開けた中
  • ヤリス、ヤリスクロス:助手席シートの下
  • カローラ、カムリ:センターコンソール(エアコン操作パネルの下側)

次章より、この方法のメリット・デメリットについて整理してみます。

 

純正CD/DVDデッキ外付方法のメリット

純正CD/DVDデッキ外付けを選択する方法のメリットは以下の通りです。

  • CD/DVDデッキがとにかく楽に装着可能
  • メーカー純正設計ならではの内装一体感や収まりのキレイさ
  • 販売店装着オプションの場合は後からでも取付可能(新型シエンタ等のメーカーオプションの場合もあるので注意)

次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。

 

CD/DVDデッキがとにかく楽に装着可能

やることは、販売店でCD/DVDデッキを注文するだけなので、とても楽です。

 

メーカー純正設計ならではの内装一体感や収まりのキレイさ

長く使うものだし、他の内装品との一体感や収まりのキレイさは純正品ならではの大きなメリットと言えます。

 

販売店装着オプションの場合は後からでも取付可能

車種によっても違いますが、販売店装着オプションの場合は、「外付けCD/DVDデッキ無」の車であっても、後から「外付けCD/DVDデッキ有」に変更が可能です。

例えば、外付けCD/DVDデッキが、メーカー(工場)装着オプションの新型ノア・ヴォクシーは後付けが難しいですが、販売店装着オプションのアルファード・ヴェルファイヤは後付けが可能です。

細かい話ですが、車のオプションにはメーカー装着オプションと販売店装着オプションの2種類があり、販売店装着オプションの装備に関してのみ、このような後付け対応が可能です。

「CD/DVDデッキ無にしてみたものの、やっぱり有じゃないと移動中に子供の機嫌が悪くなって大変」なんて事例はいくらでもありそうです。

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純正CD/DVDデッキ外付方法のデメリット

次に、外付け純正CD/DVDデッキを選択する方法のデメリットは以下の通りです。

  • CD/DVDデッキ設置場所によってはディスク入替がやりにくい
  • 車種によっては車内収納スペース減少・おくだけ充電器選択不可となる
  • 部品代で比較すると価格が割高

次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。

 

CD/DVDデッキ設置場所によってはディスク入替がやりにくい

対象車種とCD/DVDデッキ設置場所の具体例は以下の通りです。

  • アルファード、ヴェルファイア、シエンタ:グローブボックスのフタを開けた中
  • ヤリス、ヤリスクロス:助手席シートの下

グローブボックスの中や助手席シート下など、運転中はおろか信号待ちの間でも、運転席からディスク入れ替え作業をやろうとすると、手が短い人は少し大変かもしれません。

 

車種によっては車内収納スペース減少・おくだけ充電器等が選択不可となる

対象車種とCD/DVDデッキ設置場所の具体例は以下の通りです。

  • ヤリス、ヤリスクロス:シートアンダートレイと排他設定
  • カローラ、カムリ:センターコンソール収納部のおくだけ充電器と排他設定
  • 新型シエンタ:前後方向対応ドライブレコーダーと排他設定(前方向対応のみならOK)

つまり、CD/DVDデッキとシートアンダートレイ・おくだけ充電器は同時装着できず、どちらか1つを選ばなければなりません。

そもそも、これまでナビやオーディオに内蔵されてきたCD/DVDプレーヤーが外付けになった時点で、そのスペースは収納などに有効活用されています。

逆にCD/DVDデッキを装着する場合は、結果的に収納スペースや他の装備が削られることになります。

とは言え、収納の程度問題なので、致命的なデメリットではありません。

 

部品代で比較すると価格が割高

外付け純正CD/DVDデッキの価格は、だいたい工賃込みで¥45,000~50,000程度です。

社外品のDVDデッキが部品代¥15,000くらいなので、デッキ単体で比べると大きく割高に感じます。

ただし、社外品のDVDデッキをディスプレイオーディオに装着するためには、ディスプレイオーディオにへ映像信号を入力するための外部入力キット(部品代¥20,000~30,000)とそれも含めた工賃が必要となるため、実際は少しだけ割高か場合によっては同等となるケースもあります。

2)オーディオレス選択でCD/DVD内蔵ナビ/オーディオで再生

ディスプレイオーディオレスオプション選択時のCD/DVD内蔵ナビ・オーディオ

次に難易度が低い、ディスプレイオーディオレスオプションを選択し、別のCD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着する方法です。

ディスプレイオーディオが廃止された車種は無いですが、ディスプレイオーディオと並行してディスプレイオーディオが装着されないオーディオレスが選択できる車もあります。

2021年時点での対象車種は以下の通りです。

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 対象車種:RAV4、CH-R、ランドクルーザープラド

次章より、この方法のメリット・デメリットについて整理してみます。

 

オーディオレスを選択する方法のメリット

ディスプレイオーディオレスを選択して別のCD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着する方法のメリットは以下の通りです。

  • 純正モデルにしばられずに自分の好きなナビ・オーディオが選択可能
  • ナビ・オーディオの選択肢が広くCD/DVD内蔵一体モデルのため価格を安く抑えられる
  • CD/DVD内蔵モデルなのでディスク入替がやりやすい

次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。

 

純正モデルにしばられずに自分の好きなナビ・オーディオが選択可能

この方法の最大のメリットは、CD/DVD内蔵のカーナビ・カーオーディオを好きに選択できるだけにとどまらず、例えば以下のような

  • 10インチ大画面のフローティングディスプレイ
  • ブルーレイディスクの再生機能

など、自分の好きな機能・性能を持ったモデルを自由に選択することができます。

 

ナビ・オーディオの選択肢が広くCD/DVD内蔵一体モデルのため価格を安く抑えられる

部品の構成としてCD/DVDプレーヤーは、外付けの別体部品とするよりもナビ・オーディオ本体に一体化した方が低コストに設計できるため、CD/DVD内蔵一体モデルの方が安く買うことができます。

 

CD/DVD内蔵モデルなのでディスク入替がやりやすい

CD/DVDプレーヤーが外付けになった場合、新しい置き場の確保が必要となり、助手席シート下やグローブボックス内など、ディスク入替がやりにくい場所にしか置けない例もあります。

しかし、CD/DVD内蔵モデルの場合、オーディオ・ナビの画面とセットでダッシュボード内の操作しやすい位置にCD/DVDプレーヤーが設置されるので、ディスクの入替作業がとても楽です。

 

オーディオレスを選択する方法のデメリット

ディスプレイオーディオレスを選択して別のCD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着する方法のデメリットは以下の通りです。

  • メーカーオプションのため新車注文時に選択後は変更不可能(後からディスプレイオーディオ付には変更不可)
  • 自分でナビ・オーディオを選択・装着する手間・工賃が必要

次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。

 

メーカーオプションのため新車注文時に選択後は変更不可能

ディスプレイオーディオレスの設定は、販売店装着オプションでは無く、メーカー装着オプションとなるため、新車注文時に決定した後の変更は不可能です。

例えば、CD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着するためにディスプレイオーディオレス仕様を選択したものの、やっぱり後からメーカー純正のディスプレイオーディオを装着したい・・・ということはできません。

 

自分でナビ・オーディオを選択・装着する手間・工賃が必要

ディスプレイオーディオレスを選択すると、自分の好きな機能・性能を持ったナビ・オーディオを自由に選択できるようになる反面、探してきて取り付ける手間は発生します。

具体的には、販売店装着オプションの中からまたは、オートバックスなどカー用品店などからナビ・オーディオを探してきて装着するまでは、音楽を聴くことができません。

また、取り付けを依頼する場合は工賃も必要となります。

カーナビ・カーオーディオ等の取り付け工賃を節約する方法をこちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみたので、もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。

3)スマホ/USBメモリへCD/DVDの音楽/動画データ保存+再生

スマホ/USBメモリデータの接続端子

次の方法は、少し発想を変えてCD/DVDプレーヤーというハードウェアを使わず、CD/DVDメディアの中の音楽/動画データを取り出し、車の中で利用できるように変換する方法です。

音楽/動画データの取り出しやフォイルフォーマットの変換にパソコンや専用ツールが必要なので、「1)」や「2)」の方法と比較するとやや難易度は上がります。

基本的にはパソコンを持っていて、ある程度の音楽/動画ファイルフォーマットの知識をお持ちの方におすすめの方法です。

配線変更や改造などを一切行わないので、配線や改造の知識も不要ですし、家族の車た残価クレジット方式などリースで乗られている自分所有で無い車でも安心して対応できます。

CDとDVDとでは、中身のデータを取り出してフォーマット変換する場合の難易度が変わってきます。

一般的に動画の方が難易度は高いです。

  • 難易度(CD):★★★☆☆
  • 難易度(DVD):★★★★☆
  • 対象車種:全車対応可(新型ハリアー、RAV4 PHV含)

 

スマホ/USBメモリへCDの音楽変換データを保存する方法

CDの場合、CDの中の音楽データをパソコン・メモリ対応のCDラジカセ・CDレコなど専用のプレーヤーなどで取り出します。

その後、スマホの中に保存してアンドロイドオート接続・アップルカープレイ接続するか、USBメモリに保存してUSBポートに接続するかのどちらかとなります。

保存するファイル形式は、トヨタのディスプレイオーディオが対応している音楽フォーマット(FLAC, MP3, WMA, AACなど)に変換してUSBメモリに保存してUSBポートに接続します。

CDの中の音楽をデータ化して車で聴く方法について、こちら”CDプレーヤー無のカーオーディオ搭載車でCDの音楽を聴く3つの方法“の記事に詳しくまとめてみました。

もしよければ、合わせてご参考にどうぞ。

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スマホ/USBメモリへDVDの動画変換データを保存する方法

一方、DVDの場合は、基本的にパソコンを使ってデータ処理を行います。

CDの時同様にリッピングと呼ばれるデータの取り込みを行い、トヨタのディスプレイオーディオが対応しているMP4などの動画フォーマットに変換してUSBメモリに保存してUSBポートに接続します。

DVDをMP4など車での再生に対応した動画フォーマットに変換する詳しい方法については、こちら”車で動画再生できるSDカード/USB保存用ファイルの変換作成方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

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次章より、この方法のメリット・デメリットについて簡単に整理してみます。

 

スマホ/USBメモリへデータ保存する方法のメリット

スマホ/USBメモリへCD/DVDからの変換データを保存する方法のメリットは以下の通りです。

  • ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能
  • CD/DVDのディスク入替が不要
  • CD/DVDの車での収納場所・手間が不要
  • Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能
  • ハイレゾ音源などCD/DVD以外の音源も合わせてファイル管理可能

次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。

 

ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能

こちら方法の最大のメリットは、新型ハリアーやRAV4 PHVなど、外付けCD/DVDデッキもディスプレイオーディオレスも選択できない車も含めて、全車種に対応可能なところです。

 

CD/DVDのディスク入替が不要

ディスクの中身をデータとして取り出して操作するので、フォルダの選択等を行うだけで、ディスクの入替作業は不要となります。

 

CD/DVDの車での収納場所・手間が不要

意外と場所を取るのが、CD/DVDの収納場所です。

データで管理することで、ディスクそのものを置いておく収納場所の確保・手間から解放されます。

数枚程度ならまだしも、何十枚もとなると、さすがに場所に困ります。

私も少し前までは、大量のCD/DVDを車に積んでいましたが、ケース毎積むスペースは無いので、ディスクのみをファイル状のホルダーに入れてました。

多少スペースは節約できますが、どれを聴こうか探す作業もそれなりに大変です。

その点、データ管理の場合は、フォルダのリスト一覧から探せるので、非常に楽です。

 

Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能

データを取り込んだ後の動画フォーマットの変換処理さえ行えば、映像ソースとしてDVD動画に限らず、Youtube動画も視聴が可能です。

 

ハイレゾ音源などCD/DVD以外の音源も合わせてファイル管理可能

CD/DVD音源を使う大きなメリットの1つとして音質が良いことがあげられます。

ただし、タイトル数はまだ少ないもののCD/DVDよりもさらに音質の良いハイレゾ音源も最近人気です。

実は、ディスプレイオーディオでこれらハイレゾ音源を聴く場合、USBメモリに音源ファイルを保存して聴くことになります。

つまり、

  • ハイレゾ音源化されているタイトル →ハイレゾ音源ファイルUSBメモリに保存
  • ハイレゾ音源化されていないタイトル →CDの中の音楽データを取り出してUSBメモリに保存

というようにハイレゾ音源等とまとめてファイル・ライブラリ管理することができます。

ちなみに、ディスプレイオーディオでハイレゾ音源を聴く方法については、こちら”ディスプレイオーディオで音楽を最も高音質に聴くハイレゾ活用方法“の記事に詳しくまとめてみました。

もしよければ、合わせてご参考にどうぞ。

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スマホ/USBメモリへデータ保存する方法のデメリット

スマホ/USBメモリへCD/DVDからの変換データを保存する方法のデメリットは以下の通りです。

  • 変換データ作成用のパソコンまたは専用ツールが必要
  • 変換データ作成用の手間が必要

次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。

 

変換データ作成用のパソコンまたは専用ツールが必要

CDの音楽データをデータ化して車で聴くには、変換データ作成用のパソコンまたは専用ツールが必要となります。

変換データの作成方法としては、以下2つ方法が簡単です。

  • ラジカセ・コンポ経由でUSBメモリ/SDカードへデータコピー
  • 専用CDドライブ(CDレコ等)でスマホへデータコピー

具体的な手順について詳しく知りたい場合は、こちら”CDプレーヤー無のカーオーディオ搭載車でCDの音楽を聴く3つの方法“の記事に詳しくまとめてみました。

また、パソコンやパソコン周辺機器・USBメモリ/SDカードなど複数の機器が多少なりとも複雑に関係してくると、USBメモリ/SDカードがディスプレイオーディオで認識されない・・・なんてトラブルも考えられます。

そこで、USBメモリ/SDカードの認識トラブルに関する対処方法について、こちら”ディスプレイオーディオがUSB/SD認識しない4つの状況と対処法“の記事に整理してみましたので、合わせてご参考にどうぞ。

 

変換データ作成用の手間が必要

また、スマホやUSBメモリ経由で聴く前提ですと、もちろんCD/DVDそのままでは再生できず、例えば、CD/DVDを買いに行って、帰り道に車内で聴きながら帰って来るとかも無理です。

4)外部入力キット+CD/DVD外付デッキ/スマホをHDMI/RCA入力して再生

MHL-HDMI接続でYoutubeをカーナビで利用中イメージ

最後の方法は、先ほどの音楽/動画データの取り出しや変換は不要な代わりに、車の配線を少し変更して以下のような外部入力キットの取り付けを行う方法です。

入力機器としてスマホでは無く、CD/DVDデッキを使いたい場合は、外部入力キットに追加で以下のようなCD/DVDデッキを準備の上、取り付けを行う必要があります。

車の配線変更や部品取り付けが必要なので、「1)」や「2)」の方法と比較するとやや難易度は上がります。

とは言え、取り付けが不安であれば専門業者に依頼してしまうこともできます。

ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けも可能ですし、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。

カーナビ・カーオーディオ等の配線作業を安く依頼する方法をこちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。

外部入力キット取り付け後は、普通にCD/DVDプレーヤーやスマホを家庭用のTVなどと同じHDMI端子やRCA端子(赤・白・黄色のやつ)に接続するだけです。

  • 難易度:★★★★☆
  • 対象車種:全車対応可(新型ハリアー、RAV4 PHV含)

ちなみに、アルファード・ヴェルファイアでメーカーオプション装備の「リアシートエンターテインメントシステム」を装着した場合は、HDMI入力端子が同時装着されますので、HDMI外部入力キットの装着は不要となります。

また、新型クラウンなどの場合は下図ように販売店装着アクセサリーとして、HDMI端子を選択することもできます。

出典:トヨタ自動車公式サイト

このようなHDMI端子へ接続するDVDプレイヤーとして、車載用では無く家庭用DVD/Blu-rayプレーヤーを割り切って選択するのもアリです。

下図のようなプレーヤーであれば、わりと低価格でDVDに加えてBlu-rayまで見ることが可能です。

ちなみに、上記DVD/Blu-rayプレーヤーの電源ですが、トヨタのハイブリッド車の多くは100Vコンセントが標準装備されているので、そのままコンセントに挿すだけでOKです。

100Vコンセントが装備されていない車種の場合は、こちら”車に100Vコンセント電源を設置する3つの方法“の記事をご参考にどうぞ。

 

外部入力キットでHDMI/RCA入力する方法のメリット

外部入力キットでCD/DVDプレーヤーをHDMI/RCA入力する方法のメリットは以下の通りです。

  • ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能
  • Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能

次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。

 

ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能

こちらの方法も先ほど同様、新型ハリアーやRAV4 PHVなど、純正外付けCD/DVDデッキもディスプレイオーディオレスも選択できない車も含めて、全車種に対応可能なところが最も大きなメリットです。

 

Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能

入力機器としてCD/DVDデッキを使う代わりに、動画データを再生できるスマホやAmazon Fire TVなどHDMI入力が可能な機器を使えば様々な映像ソースを表示させることができ、例えばYoutube動画の視聴も可能です。

このような使い方をミラーリングとも呼びますが、詳しくはこちら”車・カーナビとHDMI接続でiPhone等スマホが超便利に使える4つの技“の記事にまとめましたので、もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

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外部入力キットでHDMI/RCA入力する方法のデメリット

外部入力キットでCD/DVDプレーヤーをHDMI/RCA入力する方法のデメリットは以下の通りです。

  • 専用の外部入力キットの取り付けと配線変更が必要
  • CD/DVDデッキの外付けと場所確保が必要

次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。

 

専用の外部入力キットの取り付けと配線変更が必要

車の配線変更や外部入力キット等の部品取り付けの手間が必要となります。

ナビ・オーディオ本体の取り付けと比べるとそこまで大きな手間ではありませんが、取り付けが不安であれば専門業者に依頼してしまうこともできます。

ご参考までに、カーナビ・カーオーディオ等の配線作業を安く依頼する方法をこちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみました。

ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けも可能ですし、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。

 

CD/DVDデッキの外付けと場所確保が必要

入力機器としてCD/DVDデッキを使う場合、ダッシュボードに設置されているナビ・オーディオユニットとは別にCD/DVDデッキを設置する必要があります。

あまり手間をかけずに取り付けようとすると、定番の設置場所は助手席のシート下です。

メーカー純正の外付けCD/DVDデッキの場合、センターコンソールやグローブボックス内に内装になじむようにキレイに取り付けられている例もありますが、同じことをしようとすると内装パネルの加工が必要となり、手間または取付工賃が大変なことになるので、あまりおすすめしません。

 

トヨタディスプレイオーディオ対応の外部入力キット(新型ハリアー対応)

最後に、トヨタの純正ディスプレイオーディオに対応した外部入力キットの具体例について紹介させていただきます。

ディスプレイオーディオ用の外部入力キットとしては、データシステム社とビートソニック社にて販売されているものが有名です。 どちらも安心の日本メーカーです。

どちらのメーカーもRCA端子(赤・白・黄色のやつ)入力できる基本キットとオプションでHDMI入力できる追加キットを設定します。

 

ディスプレイオーディオ用のRCA入力キット(データシステム)

ちなみに、データシステムのRCA入力キットは以下のTV KITの取り付け有無によって品番含めて部品が分かれています。

上記のRCA入力キットは以下のTV KITの取り付け有の場合の部品となります。

TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。

以下のTV KITは、アルファード、ハリアー、ヤリス、RAV4、カローラ、カムリ等の一部グレードに適合する品番:TTA611の例です。

 

ディスプレイオーディオ用のHDMI入力追加キット(データシステム)

上記データシステムのRCA入力キットに追加でHDMI入力を追加したい場合に使用するキットです。

 

ディスプレイオーディオ用のRCA入力キット(ビートソニック)

ビートソニックのRCA入力キットです。

 

ディスプレイオーディオ用のHDMI入力追加キット(ビートソニック)

上記ビートソニックのRCA入力キットに追加でHDMI入力を追加したい場合に使用するキットです。

 

ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法まとめ

これまでの内容の総まとめとして、、ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法を整理すると、以下の通りとなります。

  • とにかく簡単にCD/DVD再生させたい(新型ハリアー・RAV4 PHV以外) → 「1)CD/DVDデッキ外付けオプション」または「ディスプレイオーディオレスオプション
  • とにかく簡単にCD/DVD再生させたい(新型ハリアー・RAV4 PHVのみ) → 「4)外部入力キット+CD/DVD外付けデッキでHDMI/RCA入力
  • 多少の手間はOKなので、ディスク入替作業を止めたい・YouTubeやAmazon Fire TVも見たい → 3)スマホ/USBメモリに音楽/動画変換データを保存」または「4)外部入力キットHDMI/RCA入力

上記の通り、CD/DVDの再生方法は人によってベストな方法が違ってきますので、ご自分に合った方法をお選びいただくのがおすすめです。

 

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