最近、新しめの車ではディスプレイオーディオ(Display Audio)の採用が拡がっています。
簡単に言うと「スマホがあれば、カーナビもカーオーディオも不要では!?」という意見に対し、とは言え「運転中にも安全・快適に使えるよう最低限、大きめの画面とスマホの接続端子は必要では!?」と考えられた結果です。
ただし、このスマホ至上主義的とも言える流れに老若男女全てのドライバーがついて行くのは不可能ではないでしょうか?
象徴的な出来事として2019年、トヨタがディスプレイオーディオ採用と同時にCD/DVDプレーヤーまで廃止してしまい、後からCD/DVDプレーヤーをオプション設定として復活させた事例(新型カローラ)があります。
つまり、これからの車はスマホの進化に合わせるなど「先を行く対応」とCD/DVDプレーヤーを段階的に残すなど「先を行き過ぎない対応」のバランス取りが必要なのです。
また過渡期であるせいか、2021年現在、トヨタの純正ディスプレイオーディオ採用車でCD/DVDを再生させたい場合、実は車種によって対応方法のパターンが違っています。
具体的に言うと、
- 純正部品ではどうがんばってもCD/DVD再生不可能な車種:新型ハリアー、RAV4 PHVなど
- 純正部品パターン1(外付けCD/DVDデッキ装着)で再生可能な車種:アルファード、ヤリス、ヤリスクロス、カローラ、カムリなど
- 純正部品パターン2(内蔵CD/DVDデッキ装着)で再生可能な車種:CH-R、RAV4、ランドクルーザープラドなど
の3パターンがあります。
そこでここでは、上記2つのパターンに加え、純正部品ではどうがんばってもCD/DVD再生ができない車種でも対応できるようになる裏技も含めて、網羅的に対応方法を整理していきたいと考えています。
- 車でCD/DVDをよくお使いの方
- トヨタのディスプレイオーディオ装着車に既にお乗りの方
- トヨタのディスプレイオーディオ装着車の購入検討をされている方
- トヨタの車の購入検討をされている方
は特に参考になるかと思います。
- 1 トヨタ純正ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する4つの方法概要
- 2 1)外付けCD/DVDデッキオプション(販売店装着)を選択して再生
- 3 2)ディスプレイオーディオレスオプション(メーカー装着)を選択してCD/DVD内蔵ナビ・オーディオで再生
- 4 3)スマホ/USBメモリにCD/DVDの音楽/動画変換データを保存して再生
- 5 4)外部入力キットを装着して外付けCD/DVDデッキ・スマホ等をHDMI/RCA入力して再生
- 6 ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法まとめ
トヨタ純正ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する4つの方法概要
結論から言うと、トヨタの純正ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生するには、以下4通りの方法があります。
- 1)外付けCD/DVDデッキオプション(販売店装着)を選択して再生
- 2)ディスプレイオーディオレスオプション(メーカー装着)を選択してCD/DVD内蔵ナビ・オーディオで再生
- 3)スマホ/USBメモリにCD/DVDの音楽/動画変換データを保存して再生
- 4)外部入力キットを装着して外付けCD/DVDデッキ・スマホ等をHDMI/RCA入力して再生
各方法の難易度も含めた詳細は次章より書かせていただきますが、基本的に難易度が低い順に並べてあります。
つまり、最初の方法「1)外付けCD/DVDデッキオプション選択」が最も難易度が低く、簡単にCD/DVDの再生が可能です。
また、最初の2つの方法「1)外付けCD/DVDデッキオプション選択」・「2)ディスプレイオーディオレスオプション選択」は、特定の車種限定の方法です。
これに対し、「3)スマホ/USBメモリに変換データを保存して再生」・「4)外部入力キットを装着」は、多少難易度は上がるものの全ての車種に対応可能でオールマイティーな方法です。
よって、なるべく簡単にCD/DVD再生をさせたい場合、対応車種なら最初の2つの方法「1)」・「2)」を選択されるのがおすすめです。
そして最初の2つの方法には非対応の新型ハリアー、RAV4 PHVなどのディスプレイオーディオ標準設定車は、残念ながら、少し難易度の高い「3)」・「4)」の方法を選択するのが唯一のCD/DVD対応方法となります。
一方で、そもそもディスプレイオーディオが標準設定されていない車種もまだまだ存在しています。
ライズ、ルーミー、ノア、ヴォクシー、ハイエース、ハイラックスなどです。
これらの車種では、今のところ、CD/DVDの再生可否に気を使うことは無さそうです。
では次章より、ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法の詳細について書かせていただきます。
1)外付けCD/DVDデッキオプション(販売店装着)を選択して再生
まずは、最も難易度が低い、外付けCD/DVDデッキオプションを選択する方法です。
2021年時点での対象車種は以下の通りです。
- 難易度:★☆☆☆☆
- 対象車種:アルファード、ヴェルファイア、ヤリス、ヤリスクロス、カローラ(ツーリング・スポーツ・セダン)、カムリ
ちなみに外付けの純正CD/DVDデッキが設置される場所は車によって違い、以下の通りです。 上の写真はアルファードの例です。
- アルファード、ヴェルファイア:グローブボックスのフタを開けた中
- ヤリス、ヤリスクロス:助手席シートの下
- カローラ、カムリ:センターコンソール(エアコン操作パネルの下側)
次章より、この方法のメリット・デメリットについて整理してみます。
外付け純正CD/DVDデッキ選択する方法のメリット
外付け純正CD/DVDデッキを選択する方法のメリットは以下の通りです。
- とにかく簡単で楽にCD/DVDデッキ装着可能
- メーカー純正設計ならではの内装一体感や収まりのキレイさ
- 販売店装着オプションなので新車注文後でも後から取付可能
次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。
とにかく簡単で楽にCD/DVDデッキ装着可能
やることは、販売店でCD/DVDデッキを注文するだけです。 とても簡単だし楽です。
メーカー純正設計ならではの内装一体感や収まりのキレイさ
長く使うものだし、他の内装品との一体感や収まりのキレイさは純正品ならではの大きなメリットと言えます。
販売店装着オプションなので新車注文後でも後から取付可能
地味にありがたいのが、新車注文時に「外付けCD/DVDデッキ無」を選択していても、新車注文後や車を使い始めた後から「外付けCD/DVDデッキ有」に変更が可能なところです。
細かい話ですが、車のオプションにはメーカー装着オプションと販売店装着オプションの2種類があり、販売店装着オプションの装備に関してのみ、このような後付け対応が可能です。
「CD/DVDデッキ無にしてみたものの、やっぱり有じゃないと移動中に子供の機嫌が悪くなって大変」なんて事例はいくらでもありそうです。
外付け純正CD/DVDデッキ選択する方法のデメリット
次に、外付け純正CD/DVDデッキを選択する方法のデメリットは以下の通りです。
- 車種によってはCD/DVDデッキ設置場所的にディスク入替がやりにくい
- 車種によっては車内収納スペース減少・おくだけ充電器選択不可となる
- 部品代で比較すると価格が割高
次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。
車種によってはCD/DVDデッキ設置場所的にディスク入替がやりにくい
対象車種とCD/DVDデッキ設置場所の具体例は以下の通りです。
- アルファード、ヴェルファイア:グローブボックスのフタを開けた中
- ヤリス、ヤリスクロス:助手席シートの下
グローブボックスの中や助手席シート下など、運転中はおろか信号待ちの間でも、運転席からディスク入れ替え作業をやろうとすると、手が短い人は少し大変かもしれません。
車種によっては車内収納スペース減少・おくだけ充電器選択不可となる
対象車種とCD/DVDデッキ設置場所の具体例は以下の通りです。
- ヤリス、ヤリスクロス:シートアンダートレイと排他設定
- カローラ、カムリ:センターコンソール収納部のおくだけ充電器と排他設定
つまり、CD/DVDデッキとシートアンダートレイ・おくだけ充電器は同時装着できず、どちらか1つを選ばなければなりません。
そもそも、これまでナビやオーディオに内蔵されてきたCD/DVDプレーヤーが外付けに分離した時点で新しい置き場の確保が必要となります。
しかし、狭い車内でCD/DVDデッキほどの大きな部品に新しく置き場を確保するのは、簡単ではありません。
そんな都合のいいスペースがあれば、最初から収納場所にしておく等、スペースの有効活用策が考えられているはずです。 よって結果的に、収納スペースや他の装備が削られることになります。
ただ、一部の収納やおくだけ充電が無くなっても、他の収納やもっと充電スピードの速い有線ケーブルでの充電で代替可能です。
よって、デメリットと言っても致命的ではありません。
部品代で比較すると価格が割高
外付け純正CD/DVDデッキの価格は、だいたい工賃込みで¥45,000~50,000程度です。
社外品のDVDデッキが部品代¥10,000~15,000なので、デッキ単体で比べると大きく割高に感じます。
ただし、社外品のDVDデッキをディスプレイオーディオに装着するためには、ディスプレイオーディオにへ映像信号を入力するための外部入力キット(部品代¥20,000~30,000)とそれも含めた工賃が必要となるため、実際は少しだけ割高か場合によっては同等となるケースもあります。
2)ディスプレイオーディオレスオプション(メーカー装着)を選択してCD/DVD内蔵ナビ・オーディオで再生
次に難易度が低い、ディスプレイオーディオレスオプションを選択し、別のCD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着する方法です。
2021年時点での対象車種は以下の通りです。
- 難易度:★★☆☆☆
- 対象車種:RAV4、CH-R、ランドクルーザープラド
次章より、この方法のメリット・デメリットについて整理してみます。
ディスプレイオーディオレスを選択する方法のメリット
ディスプレイオーディオレスを選択して別のCD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着する方法のメリットは以下の通りです。
- 純正モデルにしばられずに自分の好きなナビ・オーディオが選択可能
- ナビ・オーディオの選択肢が広くCD/DVD内蔵一体モデルのため価格を安く抑えられる
- CD/DVD内蔵モデルなので、ディスク入替がやりやすい
次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。
純正モデルにしばられずに自分の好きなナビ・オーディオが選択可能
この方法の最大のメリットは、CD/DVD内蔵のカーナビ・カーオーディオを好きに選択できるだけにとどまらず、例えば以下のような
- 10インチ大画面のフローティングディスプレイ
- ブルーレイディスクの再生機能
など、自分の好きな機能・性能を持ったモデルを自由に選択することができます。
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ナビ・オーディオの選択肢が広くCD/DVD内蔵一体モデルのため価格を安く抑えられる
部品の構成としてCD/DVDプレーヤーは、外付けの別体部品とするよりもナビ・オーディオ本体に一体化した方が低コストに設計できるため、CD/DVD内蔵一体モデルの方が安く買うことができます。
CD/DVD内蔵モデルなので、ディスク入替がやりやすい
CD/DVDプレーヤーが外付けになった場合、新しい置き場の確保が必要となり、助手席シート下やグローブボックス内など、ディスク入替がやりにくい場所にしか置けない例もあります。
しかし、CD/DVD内蔵モデルの場合、オーディオ・ナビの画面とセットでダッシュボード内の操作しやすい位置にCD/DVDプレーヤーが設置されるので、ディスクの入替作業がとても楽です。
ディスプレイオーディオレスを選択する方法のデメリット
ディスプレイオーディオレスを選択して別のCD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着する方法のデメリットは以下の通りです。
- メーカーオプションのため新車注文時に選択後は変更不可能(後からディスプレイオーディオ付には変更不可)
- 自分でナビ・オーディオを選択・装着する手間・工賃が必要
次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。
メーカーオプションのため新車注文時に選択後は変更不可能
ディスプレイオーディオレスの設定は、販売店装着オプションでは無く、メーカー装着オプションとなるため、新車注文時に決定した後の変更は不可能です。
例えば、CD/DVD内蔵のナビ・オーディオを装着するためにディスプレイオーディオレス仕様を選択したものの、やっぱり後からメーカー純正のディスプレイオーディオを装着したい・・・ということはできません。
自分でナビ・オーディオを選択・装着する手間・工賃が必要
ディスプレイオーディオレスを選択すると、自分の好きな機能・性能を持ったナビ・オーディオを自由に選択できるようになる反面、探してきて取り付ける手間は発生します。
具体的には、販売店装着オプションの中からまたは、オートバックスなどカー用品店などからナビ・オーディオを探してきて装着するまでは、音楽を聴くことができません。
また、取り付けを依頼する場合は工賃も必要となります。
カーナビ・カーオーディオ等の取り付け工賃を節約する方法をこちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみたので、もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。
いざという時に道に迷わないため、そして人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、車にはカーナビがあると安心です。 実は日本では約7割の車にカーナビが装着されています。 「スマホがあればカーナビいらない」という意見もありますが、現時点ではカーナ[…]
3)スマホ/USBメモリにCD/DVDの音楽/動画変換データを保存して再生
次の方法は、少し発想を変えてCD/DVDプレーヤーというハードウェアを使わず、CD/DVDメディアの中の音楽/動画データを取り出し、車の中で利用できるように変換する方法です。
音楽/動画データの取り出しやフォイルフォーマットの変換にパソコンや専用ツールが必要なので、「1)」や「2)」の方法と比較するとやや難易度は上がります。
基本的にはパソコンを持っていて、ある程度の音楽/動画ファイルフォーマットの知識をお持ちの方におすすめの方法です。
とは言え、車のディスプレイオーディオ自体には改造などを一切加えない方法ですので、車の配線まわりや改造の知識は基本的に不要です。
また、自分所有では無く、家族の車であったり、残価クレジット方式などリース形式で乗られている車であっても安心して対応できます。
CDとDVDとでは、中身のデータを取り出してフォーマット変換する場合の難易度が変わってきます。
一般的に動画の方が難易度は高いです。
- 難易度(CD):★★★☆☆
- 難易度(DVD):★★★★☆
- 対象車種:全車対応可(新型ハリアー、RAV4 PHV含)
CDの場合、CDの中の音楽データをパソコン・メモリ対応のCDラジカセ・CDレコなど専用のプレーヤーなどで取り出します。
その後、スマホの中に保存してアンドロイドオート接続・アップルカープレイ接続するか、USBメモリに保存してUSBポートに接続するかのどちらかとなります。
CDの中の音楽データをデータ化して車で聴く方法については、ディスプレイオーディオ以外の場合も含めて、こちら”CDプレーヤー無のカーオーディオ搭載車でCDの音楽を聴く3つの方法“の記事に詳しくまとめてみました。
もしよければ、合わせてご参考にどうぞ。
ここ数年、CDプレーヤー(CDデッキ・CDドライブ)が装着されて無い車(CD非対応のカーナビ・カーオーディオ装着車)が増えてきています。 最近のCDプレーヤーはDVDプレーヤーも兼ねている場合が多いので、CDだけでなくDVDも再生でき[…]
一方、DVDの場合は、基本的にパソコンを使ってデータ処理を行います。
CDの時同様にリッピングと呼ばれるデータの取り込みを行い、トヨタのディスプレイオーディオが対応している動画フォーマット(MP4,AVI,WMV)に変換してUSBメモリに保存してUSBポートに接続します。
次章より、この方法のメリット・デメリットについて整理してみます。
スマホ/USBメモリへ変換データを保存する方法のメリット
スマホ/USBメモリへCD/DVDからの変換データを保存する方法のメリットは以下の通りです。
- ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能
- CD/DVDのディスク入替が不要
- CD/DVDを車に置いておく場所・手間が不要
- Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能
次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。
ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能
こちら方法の最大のメリットは、新型ハリアーやRAV4 PHVなど、外付けCD/DVDデッキもディスプレイオーディオレスも選択できない車も含めて、全車種に対応可能なところです。
CD/DVDのディスク入替が不要
ディスクの中身をデータとして取り出して操作するので、フォルダの選択等を行うだけで、ディスクの入替作業は不要となります。
CD/DVDを車に置いておく場所・手間が不要
意外と場所を取るのが、CD/DVDの置き場です。
データで管理することで、ディスクそのものを置いておく場所の確保・手間から解放されます。
数枚程度なら何とかなりますが、いろいろ聴きたいから何十枚もとなると、さすがに場所に困ります。
私も少し前までは、大量のCD/DVDを車に積んでいましたが、ケース毎積むスペースは無いので、ディスクのだけをホルダー・ファイルに入れて積んでいました。
多少スペースは節約できますが、どれを聴こうか探す作業もそれなりに大変です。
その点、データ管理の場合は、フォルダのリスト一覧から探せるので、非常に楽です。
Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能
データを取り込んだ後の動画フォーマットの変換処理さえ行えば、映像ソースとしてDVD動画に限らず、Youtube動画も視聴が可能です。
スマホ/USBメモリへ変換データを保存する方法のデメリット
スマホ/USBメモリへCD/DVDからの変換データを保存する方法のデメリットは以下の通りです。
- 変換データ作成用のパソコンまたは専用ツール準備が必要
- 変換データ作成用の手間が必要
次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。
変換データ作成用のパソコンまたは専用ツール準備が必要
ちなみにCDの音楽データをデータ化して車で聴く方法については、ディスプレイオーディオ以外の場合も含めて、こちら”CDプレーヤー無のカーオーディオ搭載車でCDの音楽を聴く3つの方法“の記事に詳しくまとめてみました。
簡単に言うと、以下の方法があります。
- ラジカセ・コンポ経由でUSBメモリ/SDカードへデータコピー
- 専用CDドライブ(CDレコ等)でスマホへデータコピー
具体的な方法について詳しく知りたい場合は、以下記事をご確認下さい。
ここ数年、CDプレーヤー(CDデッキ・CDドライブ)が装着されて無い車(CD非対応のカーナビ・カーオーディオ装着車)が増えてきています。 最近のCDプレーヤーはDVDプレーヤーも兼ねている場合が多いので、CDだけでなくDVDも再生でき[…]
変換データ作成用の手間が必要
CD/DVDそのままでは再生できず、必ず変換データ作成の手間と時間がかかります。
例えば、車でCD/DVDを買いに行って、帰り道に聴きながら/見ながら帰って来るとかは現実的には無理です。
4)外部入力キットを装着して外付けCD/DVDデッキ・スマホ等をHDMI/RCA入力して再生
最後の方法は、先ほどの音楽/動画データの取り出しや変換は不要な代わりに、車の配線を少し変更して以下のような外部入力キットの取り付けを行う方法です。
入力機器としてスマホでは無く、CD/DVDデッキを使いたい場合は、外部入力キットに追加で以下のようなCD/DVDデッキを準備の上、取り付けを行う必要があります。
車の配線変更や部品取り付けが必要なので、「1)」や「2)」の方法と比較するとやや難易度は上がります。
とは言え、取り付けが不安であれば専門業者に依頼してしまうこともできます。
ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けも可能ですし、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。
カーナビ・カーオーディオ等の配線作業を安く依頼する方法をこちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめましたので、もしよろしければご参考にどうぞ。
いざという時に道に迷わないため、そして人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、車にはカーナビがあると安心です。 実は日本では約7割の車にカーナビが装着されています。 「スマホがあればカーナビいらない」という意見もありますが、現時点ではカーナ[…]
外部入力キット取り付け後は、普通にCD/DVDプレーヤーやスマホを家庭用のTVなどと同じHDMI端子やRCA端子(赤・白・黄色のやつ)に接続するだけです。
- 難易度:★★★★☆
- 対象車種:全車対応可(新型ハリアー、RAV4 PHV含)
ちなみに、アルファード・ヴェルファイアでメーカーオプション装備の「リアシートエンターテインメントシステム」を装着した場合は、HDMI入力端子が同時装着されますので、外部入力キットの装着は不要となります。
外部入力キットでHDMI/RCA入力する方法のメリット
外部入力キットでCD/DVDプレーヤーをHDMI/RCA入力する方法のメリットは以下の通りです。
- ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能
- Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能
次章より、各メリットの詳細について書かせていただきます。
ディスプレイオーディオ装着車の全車種対応可能
こちらの方法も先ほど同様、新型ハリアーやRAV4 PHVなど、純正外付けCD/DVDデッキもディスプレイオーディオレスも選択できない車も含めて、全車種に対応可能なところが最も大きなメリットです。
Youtube動画などDVD以外の動画コンテンツも視聴可能
入力機器としてCD/DVDデッキを使う代わりに、動画データを再生できるスマホやAmazon Fire TVなどHDMI入力が可能な機器を使えば様々な映像ソースを表示させることができ、例えばYoutube動画の視聴も可能です。
このような使い方をミラーリングとも呼びますが、詳しくはこちら”車・カーナビとHDMI接続でiPhone等スマホが超便利に使える4つの技“の記事にまとめましたので、もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。
iPhone等のスマホ画面をそのまま車のカーナビ画面に表示させるミラーリングと呼ばれる方法があるのをご存知でしょうか? 多くの人にとってスマホは日常生活に無くてはならないモノです。 スマホ1台あれば、お気に入りの音楽・写真・動画[…]
外部入力キットでHDMI/RCA入力する方法のデメリット
外部入力キットでCD/DVDプレーヤーをHDMI/RCA入力する方法のデメリットは以下の通りです。
- 専用の外部入力キットの取り付けと配線変更が必要
- 外付けCD/DVDデッキの取り付けと場所確保が必要
次章より、各デメリットの詳細について書かせていただきます。
専用の外部入力キットの取り付けと配線変更が必要
車の配線変更や外部入力キット等の部品取り付けの手間が必要となります。
ナビ・オーディオ本体の取り付けと比べるとそこまで大きな手間ではありませんが、取り付けが不安であれば専門業者に依頼してしまうこともできます。
ご参考までに、カーナビ・カーオーディオ等の配線作業を安く依頼する方法をこちら”カーナビ/カーオーディオの取り付け工賃を安くする 7つの方法【裏技あり】“のページにまとめてみました。
ナビ・オーディオの取り付けが可能な業者であれば、基本的には配線キットの取り付けも可能ですし、ナビよりはるかに取り付けが簡単なので、工賃も安く済むと考えられます。
いざという時に道に迷わないため、そして人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、車にはカーナビがあると安心です。 実は日本では約7割の車にカーナビが装着されています。 「スマホがあればカーナビいらない」という意見もありますが、現時点ではカーナ[…]
外付けCD/DVDデッキの取り付けと場所確保が必要
入力機器としてCD/DVDデッキを使う場合、ダッシュボードに設置されているナビ・オーディオユニットとは別にCD/DVDデッキを設置する必要があります。
あまり手間をかけずに取り付けようとすると、定番の設置場所は助手席のシート下です。
メーカー純正の外付けCD/DVDデッキの場合、センターコンソールやグローブボックス内に内装になじむようにキレイに取り付けられている例もありますが、同じことをしようとすると内装パネルの加工が必要となり、手間または取付工賃が大変なことになるので、あまりおすすめしません。
トヨタディスプレイオーディオ対応の外部入力キット
最後に、トヨタの純正ディスプレイオーディオに対応した外部入力キットの具体例について紹介させていただきます。
ディスプレイオーディオ用の外部入力キットとしては、データシステム社とビートソニック社にて販売されているものが有名です。 どちらも安心の日本メーカーです。
どちらのメーカーもRCA端子(赤・白・黄色のやつ)入力できる基本キットとオプションでHDMI入力できる追加キットを設定します。
ディスプレイオーディオ用のRCA入力キット(データシステム)
ちなみに、データシステムのRCA入力キットは以下のTV KITの取り付け有無によって品番含めて部品が分かれています。
上記のRCA入力キットは以下のTV KITの取り付け有の場合の部品となります。
TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。
以下のTV KITは、アルファード、ハリアー、ヤリス、RAV4、カローラ、カムリ等の一部グレードに適合する品番:TTA611の例です。
データシステム(Datasystem)テレビキット(オートタイプ)レクサスUX ES LS LC NX RC用 TTA611
ディスプレイオーディオ用のHDMI入力追加キット(データシステム)
上記データシステムのRCA入力キットに追加でHDMI入力を追加したい場合に使用するキットです。
ディスプレイオーディオ用のRCA入力キット(ビートソニック)
ビートソニックのRCA入力キットです。
ディスプレイオーディオ用のHDMI入力追加キット(ビートソニック)
上記ビートソニックのRCA入力キットに追加でHDMI入力を追加したい場合に使用するキットです。
ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法まとめ
これまでの内容の総まとめとして、、ディスプレイオーディオでCD/DVDを再生する方法を整理すると、以下の通りとなります。
- とにかく簡単にCD/DVD再生させたい(新型ハリアー・RAV4 PHV以外) → 「1)外付けCD/DVDデッキオプション選択」または「ディスプレイオーディオレスオプション選択」
- とにかく簡単にCD/DVD再生させたい(新型ハリアー・RAV4 PHVのみ) → 「4)外部入力キットを装着して外付けCD/DVDデッキをHDMI/RCA入力」
- 多少の手間はOKなので、ディスク入替作業を止めたい・YoutubeやAmazon Fire TVも見たい → 3)スマホ/USBメモリに音楽/動画変換データを保存」または「4)外部入力キットを装着してHDMI/RCA入力」
上記の通り、CD/DVDの再生方法は人によってベストな方法が違ってきますので、ご自分に合った方法をお選びいただくのがおすすめです。