カーナビ・ディスプレイオーディオにHDMI入力ポート(端子)を後付けすれば、車の画面にスマホ・DVD・Amazon Fire TVなどの動画を映すことができ、車内が一気に快適になります。
一方で最近は、純正カーナビ・ディスプレイオーディオの標準装着が増え、走行中は動画が映らないよう複雑に制御されており、以前は簡単にできたキャンセラーによる制限解除も難しい状況です。
キャンセラーと呼ばれる映像表示のための配線キット類を取り付けると、例えばトヨタやレクサスの2021年以降の新型車の一部ではレーダークルーズコントロールなどの走行支援機能が使えなくなってしまいます。
そこでここでは、カーナビ・ディスプレイオーディオへのHDMI入力端子の後付け方法を紹介し、走行中映像表示OKかの確認結果と共におすすめの接続方法を解説します。
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車のディスプレイオーディオHDMI入力後付け方法概要
ディスプレイオーディオのHDMI入力端子後付け方法は3種類
上図は2021年式レクサスNX350のディスプレイオーディオにUSB-HDMI変換入力であるKEIYO APP HDMI INを接続して、私のスマホGalaxy S22のAmazonプライムビデオアプリから動画を表示させている状態です。
車のカーナビ・ディスプレイオーディオにHDMI入力端子を後から取り付ける方法は、以下3種類があります。
HDMI入力 後付方法 |
おす すめ |
費用総額 | 取付時間 | 走行中 映像表示 |
取付後 見栄え |
純正機能 利用 |
---|---|---|---|---|---|---|
1] USB HDMI 変換入力後付 |
◎ | △ ¥20,000~ |
○ 10秒 |
○ | △ | ○ |
2] HDMI入力 +キャンセラー 後付 |
○ | ○ 市販ナビ:¥5,000~ |
△ 60分~ |
○ | ○~△ | ○ |
△ | △ 純正ナビ: ¥35,000~ |
△ 90分~ |
△~× | |||
3] HDMI入力のみ 後付 |
△ | ○ ¥5,000~ |
△ 60分~ |
× | ○~△ | ○ |
最もおすすめの方法は、1] のUSB HDMI変換入力後付です。
例えば最近のトヨタ/レクサス車の場合、純正オプションとして、3] のHDMI入力端子が選択可能(下図:RAV4の例)ですが、この方法の欠点は走行中に同乗者も映像が見れないことです。これに対し、1] のUSB変換HDMI入力の場合、走行中の映像表示が可能です。
出典:トヨタ自動車公式サイト
次におすすめの方法は、2] のHDMI入力+キャンセラーです。
オートバックスなどのカー用品店で買える市販ナビや2021年頃以前までの純正ナビであれば、簡単な配線処理やキャンセラーと呼ばれる部品でわりと簡単に走行中の映像表示制限が解除可能でしたが、最近の純正ナビはキャンセラーを装着すると映像が見れる代わりに走行支援機能が利用不可能になるトヨタ・レクサス車もあり、キャンセラーが役に立たなくなりつつあります。
ちなみに走行中の映像表示制限は、ドライバーが運転中に見ると危険だからであり、以下の政府広報サイトにもある通り道路交通法違反にも該当します。走行中は助手席や後席の人のみが見る前提で安全にお使いいただければと思います。
出典:政府広報オンライン
HDMI入力後付け確認車種・車載器
今回は以下の車種のカーナビ・ディスプレイオーディオを使って、HDMI入力端子後付けによって走行中でも映像が見れるか確認を行いました。
HDMI入力後付けによる走行中の映像表示確認環境 | |
---|---|
車種 | レクサスNX,トヨタRAV4 ダイハツコペンセロ |
カーナビ ディスプレイオーディオ |
レクサス純正ナビ(2021年式NX350) トヨタ純正ナビ(2021年式RAV4) 三菱ダイヤトーンサウンドナビ |
スマホ | iPhone SE2, ギャラクシーS22 |
アプリ | YouTube, TVer, Amazonプライムビデオ |
次章より各方法について詳しく解説していきます。
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1] USB HDMI変換入力の後付け方法
上図は2021年式レクサスNX350のディスプレイオーディオにUSB-HDMI変換入力であるKEIYO APP HDMI IN+私のiPhone SE2+Lightning Digital AVアダプタを接続している状態です。
まずは、最もおすすめのUSB-HDMI変換入力端子の後付け方法について書かせていただきます。
仕組みとしては、HDMIの映像入力信号をApple CarPlay接続の通信方式に変換してUSB端子から入力します。
必要なものは以下3点です。
スマホ(iPhone/Android), Fire TV Stick等のHDMI入力機器
APP HDMI IN, Car TV Mate等のUSB-HDMI変換アダプター
HDMIケーブル(+変換アダプタ)
スマホやFire TV Stick等のHDMI入力機器
再生/操作毎のHDMI入力機器一覧
再生方法毎にHDMI入力機器を一覧表にまとめると以下のようになります。
HDMI入力機器としては、スマホかFire TV Stickを使われる方が多いですが、私は両方使ってるものの、通信料を節約したオフライン再生がメインなので主にスマホを使ってます。
HDMI 入力機器 |
スマホ (iPhone, Android) |
Fire TV Stick |
DVD Player |
---|---|---|---|
オンライン 再生 |
○ | ○ | – |
オフライン (ダウンロード) 再生 |
○ | × | ○ |
リモコン 操作 |
△ (Bluetoothによる リモコン操作は可能) |
○ | ○ |
Fire TV Stickのメリットは画面を見ながらリモコン操作が可能なことですが、実はスマホでもBluetoothリモコン(以下別名:エアマウス)を使えば、遠隔操作が可能です。
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動画アプリ/再生方法毎のスマホHDMI入力時対応一覧
HDMI入力機器としてスマホを利用した場合の動画アプリ/再生方法毎の対応状況を一覧表にまとめると以下のようになります。
YouTubeについては、iCap/トルミルなどの動画ダウンロードアプリを利用することで、iPhone/Androidスマホ共にオンライン/オフライン再生両方に可能です。
一方で、Amazonプライムビデオについては、Androidスマホでは問題無く再生できるもののiPhoneではオンライン再生はコンテンツにより不可能、オフライン再生に至っては不可能との制約があります。
動画 アプリ |
再生方法 | iPhone | Android スマホ |
---|---|---|---|
You Tube |
オンライン 再生 |
〇 | 〇 |
オフライン 再生 (ダウンロード) |
△→○ (iCap利用 または Premium会員) |
△→○ (トルミル利用 または Premium会員) |
|
Amazon Prime Video |
オンライン 再生 |
△ (見れない 場合有) |
〇 |
オフライン 再生 (ダウンロード) |
× (音声のみ) |
〇 | |
TVer | オンライン 再生 |
〇 | 〇 |
このように、無料動画配信サービスであるYouTubeに対し、有料動画配信サービスであるAmazonプライムビデオでは著作権保護のためHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)と呼ばれる映像出力制限がありますが、同じく有料動画配信サービスのNetFlix(ネットフリックス)でも同様に映像出力制限がある傾向です。
USB-HDMI変換アダプター
USB-HDMI変換アダプターとしては、以下4種類が有名です。
私はKEIYO APP HDMI INを使っていますが、オットキャストCar TV Mateと全く同じ機能です。ただし、オットキャストのCar TV Mateにはワイヤレス機能を追加したProとMax
もあり、HDMI入力後付けと同時にCarPlayやAndroid Autoのワイヤレス化も行いたい方におすすめです。
USB-HDMI 変換入力機器 |
価格 | USB変換 HDMI入力 |
ワイヤレス CarPlay |
ワイヤレス Android Auto |
---|---|---|---|---|
KEIYO APP HDMI IN AN-S134 |
○ ¥20,000~ |
○ | × | × |
オットキャスト Car TV Mate |
○ ¥20,000~ |
○ | × | × |
オットキャスト Car TV Mate Pro |
△ ¥24,000~ |
○ | ○ | × |
オットキャスト Car TV Mate Max |
△ ¥26,000~ |
○ | ○ | ○ |
とは言え、一番安くシンプルにHDMI入力のみ後付けできるので、以下の APP HDMI IN または オットキャスト Car TV Mate が一番おすすめです。
KEIYO APP HDMI IN HDMI出力のTVstickや地デジチューナーを接続 有線AppleCarPlay搭載車両専用 AN-S134 (単品)
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iPhoneをお使いでCarPlay対応車に乗ってるけど、車がワイヤレスCarPlay非対応の場合は、以下のCar TV Mate Proがおすすめです。
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Androidスマホをお使いでAndroid Auto対応車に乗ってるけど、車がワイヤレスAndroid Auto非対応の場合は、以下のCar TV Mate Maxがおすすめです。
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HDMIケーブル(+変換アダプタ)
HDMIケーブルや変換アダプタは、iPhone14以前か、iPhone15以降/アンドロイド系かよって、以下のように使い分けます。
HDMIケーブル・変換アダプタの使い分け方法 | |
---|---|
iPhone14以前 | Apple Lightning Digital AVアダプタ +HDMIケーブル |
iPhone15以降 Androidスマホ |
USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは 変換アダプタ+HDMIケーブル |
Fire TV Stick | HDMIケーブル不要(直接接続) |
Lightningコネクタ採用前のドックコネクタ採用のiPhone4S 以前や、USB TypeC以外の少し前のアンドロイド系のモデルについては、こちら”iPhone/AndroidスマホをHDMI変換する5つの方法とアダプタの選び方“の記事でHDMI関連の接続方法について詳しく書かせていただきましたので、合わせてご参考にどうぞ。
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iPhone/iPad用のHDMI変換アダプタ
iPhone14以前や以下旧世代のiPad Pro/Airでミラーリングを行う場合は、Lightning Digital AVアダプタ+HDMIケーブルを使います。対象モデルは以下の通りです。
- iPhone5 以降/14以前
- 第4世代iPad 以降
- 第2世代以前iPad Pro
- 第3世代以前iPad Air
Apple Lightning - Digital AVアダプタ
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Lightning Digital AVアダプタはApple純正品では無い互換品も販売されておりますが、品質面や偽物買い防止の観点からもApple純正品Apple Lightning Digital AVアダプタを検討されるのがおすすめです。(私も悩んだあげく、格安の中華製で個人情報とか吸い取られるリスクも怖いので、純正品を使っています)
iPhone15以降やAndroid系用のHDMI変換アダプタ
iPhone15以降や最近のUSB-C対応Androidスマホでは、Display Port Alternate Mode over USB-Cに対応しており、USB TypeC to HDMI 変換ケーブルまたは、USB TypeC to HDMI 変換アダプタ+HDMI接続ケーブルを使うとミラーリングが行えます。
どちらの方法でもOKですが、スマートにコンパクトに接続したいなら一体型のUSB TypeC to HDMI 変換ケーブルを利用し、既に余っているHDMI接続ケーブルがあるならUSB TypeC to HDMI 変換アダプタを利用されるのもおすすめです。主な対象モデルは以下の通りです。
- 最近のAndroidスマホ(GALAXY, Xperia, Google Pixel, AQUOS)
- iPhone15以降
- 第3世代以降iPad Pro
- 第4世代以降のiPad Air
USB TypeC to HDMI 変換ケーブルの例です。
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USB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。 こちらはHDMIケーブルと組み合わせて使います。
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長時間に渡って動画再生したい等、スマホを充電・給電しながら使用したい場合は、以下のような充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタと以下のようなHDMIケーブルを使用します。充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタの例です。
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以下は私が使用しているHDMIケーブルの例ですが、こちらHDMIケーブル売れ筋ランキングもご参考にどうぞ。
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Lightning/USB充電ケーブル
こちらの充電ケーブルは必須ではありませんが、長時間動画再生したい場合やスマホのバッテリーが減るのが気になる場合は、Lightning Digital AVアダプタまたは充電・給電端子付のUSB TypeC to HDMI 変換アダプタとセットでLightningまたはUSB充電ケーブルを準備いただくのがおすすめです。
iPhone/iPad用のLightning-USB充電ケーブル
iPhone14以前の場合は、Lightning-USB充電ケーブルを使います。多くの日本車で採用されてるUSB Type-AコネクタのLightning充電ケーブルの例です。
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一部の外車から採用が始まってるUSB Type-CコネクタのLightning充電ケーブルの例です。
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iPhone15以降やAndroid用のUSB type-C充電ケーブル
iPhone15以降やAndroidの場合は、USB type-C 充電ケーブルを使います。
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2] HDMI入力+キャンセラーの後付け方法
次に、2番目におすすめのHDMI入力端子+キャンセラーの後付け方法について書かせていただきます。
HDMI入力端子+キャンセラーを車に後付けするのに必要なものは以下4点です。
スマホ(iPhone/Android), Fire TV Stick等のHDMI入力機器
HDMI入力端子追加キット
走行中映像表示規制キャンセラーキット
HDMIケーブル(+変換アダプタ)
HDMI入力機器とHDMIケーブル(+変換アダプタ)は1番目の方法と同じなので、詳しい説明は省略します。
HDMI入力端子追加キット
HDMI入力端子追加キットは、メーカーや車種によって適合するものがそれぞれ違って存在します。
私の愛車コペンセロに装着されているダイヤトーンサウンドナビはナビユニット背面に専用のHDMIコネクタ(カプラー)が存在し、下図のような販売店オプションのHDMI端子追加キットを用意することで、HDMI入力端子を追加できます。
ダイハツのダイヤトーンサウンドナビの場合、HDMI端子の設置場所は特に決まって無く、下図のように助手席の足元からケーブルが出てくる感じです。
一方で、トヨタの新型クラウンやRAV4など2022年頃以降のトヨタコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオの場合は、販売店装着オプションとしてHDMI端子を増設すると、下図ように純正ならではのキレイに収まった設置方法で後付け可能です。
出典:トヨタ自動車公式サイト
自分で取付作業ができる方は、以下のようにネット通販で購入してDIY取付するのが一番安く済みますが、作業が面倒な場合は、ディーラーに依頼すれば、1時間半ほどで作業可能です。工賃は1~2万円が相場です。以下はトヨタのコネクテッドナビ対応用です。
![]() |
HDMI入力端子 086B0-00080 トヨタ純正部品 |
以下はレクサスのコネクテッドナビ対応用です。
![]() |
086B0-00100 ケーブルセット NX レクサス純正部品 |
重要なのは、こちらの純正HDMI入力端子で映像が見られるのは停車中のみと言うことです。走行中も映像を表示するためには別途次章のキャンセラーキットの取付が必要となります。
走行中映像表示規制キャンセラーキット
キャンセラーキットは主に以下データシステム社とビートソニック社の2社から販売されています。
主な走行中映像表示規制キャンセラーキット | |
---|---|
データシステム社 | TV KIT切替タイプ TV KITオートタイプ |
ビートソニック社 | TVコントローラー |
以下がデータシステム社のTV KITの一例ですが、最新のノア、ヴォクシー、RAV4、カローラ、シエンタ、プリウス等に適合する品番:TTV437B-Dです。
データシステム テレビキット ビルトインタイプ ノア/ヴォクシー用 TSW016付属 TTV437B-D Datasystem
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TV KITは車種や年式ごとに部品が違う場合があるので、データシステム公式サイトの適合情報にて品番の確認をされるのがおすすめです。
また、以下がビートソニック社のTVコントローラーの一例ですが、同じく最新のノア、ヴォクシー、RAV4、カローラ、シエンタ、プリウス等に適合する品番:TCB8030です。
ビートソニック 走行中にTVが見れる、ナビ操作ができる「テレビ・ナビコントローラー」 CB8030 自車位置が...
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キャンセラーキットが無くてもHDMI入力端子の増設は可能ですが、走行中も含め同乗者が快適に見るためには、キャンセラーキットがあった方が現実的です。
ただし、キャンセラーキットのデメリットとして、特に最近の車ではキャンセラー作動中(=映像表示中)は走行支援機能やナビ機能が動作しない場合が確認されています。
走行支援機能とは例えばトヨタ車の場合、トヨタセーフティーセンスと呼ばれ、オートクルーズ制御・ステアリング操作支援などが含まれます。
キャンセラーの動作原理は、映像表示を規制する制御において走行中かどうかを判定するための速度信号やGPS信号に細工をするものですが、実はこれらの信号は走行支援機能やナビ機能でも利用されているため、本来の機能に弊害が出てしまう仕組みです。
以上より、高速道路など長時間移動の時こそ映像を見たいのに長時間移動が楽になる運転支援機能は使いたくても使えない…という本末転倒な問題が出る場合もあるので、冒頭のUSB変換HDMI入力端子の後付け方法をお使いいただくのが総合的にはおすすめです。
ちなみに、私のダイハツコペンに装着されている三菱ダイヤトーンサウンドナビなどの市販カーナビであれば、キャンセラーキットは不要でパーキングブレーキ検知用の配線をアースに接続するだけOKです。
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3] HDMI入力のみの後付け方法
最後3番目は、HDMI入力端子のみ後付けする方法です。
こちらは、先ほどのHDMI入力端子+キャンセラーを車に後付けする方法に対して、キャンセラーのみ取付しない方法なので、必要なものはキャンセラー以外の以下3点です。
スマホ(iPhone/Android), Fire TV Stick等のHDMI入力機器
HDMI入力端子追加キット
HDMIケーブル(+変換アダプタ)
こちらの方法は停車中しか映像表示できないので、HDMI入力をわざわざ後付けしたわりにメリットが少なく、あまりおすすめできないです。
車のディスプレイオーディオHDMI入力後付け方法まとめ
最後にもう一度、車にHDMI入力を後付けする方法についておさらいしておきます。HDMI入力端子の後付け方法は全部で以下3種類がありました。
おす すめ |
費用総額 | 取付時間 | 走行中 映像表示 |
取付後 見栄え |
純正機能 利用 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
1] USB HDMI 変換入力後付 |
◎ | △ ¥20,000~ |
○ 10秒 |
○ | △ | ○ |
2] HDMI入力 +キャンセラー 後付 |
○ | ○ 市販ナビ:¥5,000~ |
△ 60分~ |
○ | ○~△ | ○ |
△ | △ 純正ナビ: ¥35,000~ |
△ 90分~ |
△~× | |||
3] HDMI入力のみ 後付 |
△ | ○ ¥5,000~ |
△ 60分~ |
× | ○~△ | ○ |
最もおすすめのHDMI入力端子後付け方法は、安定的に走行中も映像表示が可能な1] USB HDMI変換入力でした。
上の一覧表をふまえて、状況別におすすめの方法まとめると以下の通りとなります。
■市販ナビ・販売店装着純正ナビ・2021年式頃以前のメーカー装着純正ナビ
⇒1] USB HDMI変換入力または2] HDMI入力+キャンセラー
■2022年式頃以降のメーカー装着純正ナビ
⇒1] USB HDMI変換入力
■安全のため停車中しか見れない方がよい
⇒3] HDMI入力のみ
上記の通り、「お使いのナビが市販・純正のどちらか」「お乗りの車種の年式」「走行中も見たいか」によって、おすすめの方法が変わってきます。自分に合った方法をお選びいただけると幸いです。
以上ここでは、車のHDMI入力端子後付け方法について書かせていただきましたが、後付けしたHDMI入力などを活用してアマゾンプライムビデオを見るの方法については、こちら”車でAmazonプライムビデオを見る4つの方法“の記事に詳しくまとめました。もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
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