最近、Apple CarPlay(アップルカープレイ)やAndroid Auto(アンドロイドオート)対応のカーナビやディスプレイオーディオが増え、ナビや音楽アプリが手軽に車の画面で使えるようになってきました。
しかし、CarPlayやAndroid Autoが普及しても多くの場合は、スマホと車をUSBケーブル接続しなければならず、
- 乗り降りのたびにポケットやカバンからスマホを取り出すのが面倒
- 毎回ケーブルを接続するのが面倒
- 車を降りる時にケーブルに接続したままスマホを車内に忘れやすい
などまだまだ不便な状態が続いています。
これに対し、実はCarPlay/Android AutoのUSBケーブル接続を簡単にワイヤレス化する対処方法があります。
それは、後付けのワイヤレスアダプターを使うことです。
CarPlay/Android Autoでワイヤレスアダプターを使えば、乗り降りのたびにスマホを取り出してケーブルを接続する手間から解放され、スマホを利用する便利さはそのままに、手間なく快適でスマートなドライブができます。
そこでここでは、「CarPlay/Android Autoのワイヤレス化はどうやればよいか?」について3つの方法に整理し、CarPlay/Android Autoを5年以上使い続けてきた私がたどりついたおすすめのCarPlay/Android Autoのワイヤレス化機器を紹介していきます。
- 車でCarPlay/Android Auto対応のカーナビ/ディスプレイオーディオをお使いの方
- 車でCarPlay/Android Autoを使ってみたいと思われてる方
- 車のカーナビ/ディスプレイオーディオが古くなって買い替えたいと思われてる方
は特に参考になるかと思います。
CarPlay/Android Autoのワイヤレス化方法3点の概要
CarPlay/Android Autoのワイヤレス化(無線化)には、以下3つの方法があります。
- CarPlay/Android Auto有線のみ対応カーナビ+ワイヤレスアダプターを使う方法
- CarPlay/Android Auto有線のみ対応カーナビ+CarPlay AI-BOXを使う方法
- ワイヤレスCarPlay対応ディスプレイオーディオを使う方法
次章より、1つずつ順番に説明していきます。
ワイヤレスアダプターによるCarPlay/Android Auto無線化方法
CarPlay/Android Autoワイヤレスアダプターの接続手順
まずは、1番簡単でシンプルな方法として、後付けのワイヤレスアダプターを使ってCarPlay/Android Autoをワイヤレス化(無線化)する方法です。
下図が接続イメージ図です。
- ワイヤレスアダプター(上図赤字部)を車のUSBポートに接続
- ワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定(初回のみ)
- ワイヤレスアダプターとスマホののWi-Fi/Bluetooth接続設定(初回のみ)
で接続完了です。
CarPlay/Android Autoワイヤレスアダプターのおすすめ機種比較
CarPlay/Android Autoのワイヤレスアダプターで2万円台以下で購入可能なワイヤレス機能に特化したモデルの比較一覧を以下の表にまとめました。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | お す す め 度 |
実 売 価 格 |
ワイヤ レス CarPlay 対応 |
ワイヤ レス Android Auto |
|
---|---|---|---|---|---|
対応 | 2画面 対応 |
||||
Heri- lary C4 |
◎ | ◎ 1.1 万円 |
○ | – | – |
OTTO- CAST U2-AIR |
◎ | ○ 1.2 万円 |
○ | – | – |
OTTO- CAST A2-AIR |
◎ | ○ 1.2 万円 |
– | ○ | – |
AA- Wireless AAW001 |
◎ | ○ 1.2 万円 |
– | ○ | – |
Carlin- Kit 4.0 |
◎ | ◎ 1.4 万円 |
○ | ○ | – |
OTTO- CAST U2-X |
○ | △ 2.0 万円 |
○ | ○ | – |
OTTO- CAST U2-X Pro |
◎ | △ 2.0 万円 |
○ | ○ | ○ |
OTTO- CAST Play2 Video |
△ ~ × |
△ 2.4 万 円 |
△ | △ ~ × |
– |
結論として、
- CarPlayをワイヤレス化したい場合:Herilary C4(約11,000円)またはOTTOCAST U2-AIR(約12,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- Android Autoのみをワイヤレス化したい場合:OTTOCAST A2-AIRまたはAAWireless AAW001(約12,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- CarPlayのみ対応車でAndroid Autoをワイヤレス化したい場合:CarlinKit 4.0(約14,000円)またはOTTOCAST U2-X Pro(約20,000円)がおすすめ
としました。
ちなみに、上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もあるのでご了承下さい。
ワイヤレスCarPlayのみ対応のおすすめアダプター:Herilary C4
有線CarPlay接続を使いワイヤレスCarPlay接続のみ可能なアダプターの中で、最もおすすめなのが以下Herilary C4です。
対応機能をワイヤレスCarPlayのみに絞ることで低価格を実現しています。
iPhoneユーザーであればワイヤレスAndroid Autoの機能は不要なので、とても合理的な仕様です。
CarPlay carplay ai box carplay ワイヤレス C4 Alvadan iPhoneのみ対応 Herilary 無線 Carplayドングル- 5...
ワイヤレスAndroid Autoのみ対応のおすすめアダプター:A2-AIR
次に先ほどの逆の仕様の有線Android Auto接続を使いワイヤレスAndroid Auto接続のみ可能なアダプターの中で、最もおすすめなのが以下OTTOCAST A2-AIRです。
こちらも、対応機能をワイヤレスAndroid Autoのみに絞ることで低価格を実現しています。
もちろん、アンドロイドスマホユーザーであればワイヤレスCarPlayの機能は不要なので、とても合理的な仕様です。
【公式】Ottocast オットキャスト A2Air Android Autoのワイヤレス化を行うアダプター2022新型 挿すだけで...
ネイティブワイヤレスAndroid Auto対応アダプター:AAWireless
また、A2-AIRとほぼ同価格かわずかに価格UPとなりますが、AAWireless AAW001という選択肢もあります。
AAWireless - Android Auto ワイヤレス/アンドロイド オート アダプター/無線AndroidAuto/ナビ
私も下図の通り、AAWirelessを使ってますが、こちらは欧州メーカー製となりますので、OTTOCASTなどの中国メーカー製に個人情報保護などの観点でやや抵抗がある方にも安心です。
さらにこちらのAAWirelessは、初期設定項目が多めなので最初だけはやや手間ですが、Android Autoのネイティブワイヤレス接続に対応しており、
- 純正ナビメニュー呼出ボタンが有線Android Autoと同じ純正マーク
- 有線Android Auto同様にワイヤレス接続でも地図のピンチインピンチアウト操作が可能
- 設定によっては3秒程度の高速接続が可能
と、かなり高品質なワイヤレスAndroid Auto接続ができます。
下図は、AAWirelessによるワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、純正マークのナビメニュー呼出ボタンが表示されてる状態です。
同様に下図は、地図のピンチインピンチアウト操作が可能となっている状態のイメージです。
ワイヤレスCarPlay/Android Auto両方対応のおすすめアダプター
最後に有線CarPlay接続を使ってCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス接続ができるアダプターの中で、最もおすすめなのが以下CarlinKit 4.0です。
CarlinKit 4.0 2 in 1 ワイヤレス アダプター カーオーディオ 無線Android Auto/CarPlayに変換 カスタム機...
こちらのCarLinKit 4.0は、定価14,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
ワイヤレスCarPlay/Android Auto両方対応かつ2画面対応のおすすめアダプター
車の画面が7インチ以上かつ解像度HD以上の高精細画面をお使いの場合は、Android Autoの強制2画面分割表示に対応した以下OTTOCAST U2-X Pro もおすすめです。
【公式】OTTOCAST オットキャスト U2-X ProワイヤレスCarPlay& ワイヤレスAndroidAuto アダプター Googleマ...
こちらのU2-X Proも、定価20,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで、場合によっては他の廉価機種より価格逆転して安く買えてしまうこともあります。
私は、セールのタイミングを狙ってこちらの機種を購入しました。
また車との相性にもよりますが、こちらの機種で可能となる2画面分割表示は音楽表示と地図表示を同時に行えるので、とても便利です。
OTTOCASTのワイヤレスアダプターの詳細については、こちら”OTTOCASTのiPhone/Androidワイヤレスミラーリングアダプター全比較“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
Android Auto強制2画面分割表示とは
ちなみにここで言う2画面表示とは、下図のような2023年のAndroid Autoの画面表示アップデート前でもできていた一部の車限定の2画面表示のことです。
ただこちらの2画面表示だと、逆に1画面のみの全画面表示ができず強制2画面表示となってしまい、2画面⇔1画面の自由な切替はできません。
下図はトヨタ新型ノア/ヴォクシーの例です。
U2-X Proで2画面分割設定にしてもこちらの強制タイプの2画面表示にはならない車もありますが、そこはAndroid Autoそのものの仕様的に仕方ない部分かと思います。
うちのVW Discover Pro 9.2インチモデルでは2画面表示不可でした。(解像度が1280×640で縦ピクセル数がHDの1280×720には足りてないからでしょうか・・・)
Android Auto Coolwalk2画面分割表示とは
一方で、Android Autoは2023年に大幅な画面表示アップデートがあり、下図の通りAndroid Auto対応の全車種でCoolwalkと呼ばれる2画面切替表示が可能になりました。
こちらの表示の場合は、2画面⇔1画面の自由な切替も可能で、下図の通りうちのVW Discover Proでも2画面表示可能となりました。
このようにアンドロイドオートは全車種2画面表示対応となったことで使い勝手が向上し、今後ますます普及していくと考えられます。
アンドロイドスマホの人はワイヤレスCarPlay/Android Auto両方対応アダプターがおすすめ
ちなみに先ほど、ワイヤレスAndroid Auto接続のみ可能なOTTOCAST A2-AIRも紹介しましたが、以下2つの理由からアンドロイドスマホユーザーであっても CarlinKit 4.0 や OTTOCAST U2-X Pro などのCarPlay/Android Auto接続の両方可能なアダプターがおすすめです。
- 車とワイヤレスアダプターのUSB接続はCarPlay接続にしておいた方が安心
- 約2,000円前後の追加コストでワイヤレスCarPlay/Android Auto接続の両方に対応できる
車とワイヤレスアダプターの接続でCarPlayが安心である理由は、世の中に存在する車が
- CarPlayのみ対応の車
- CarPlay/Android Auto両方対応の車
のほぼ2択だからです。Android Autoのみ対応の車は、ほぼ存在しないのです。
つまり、ワイヤレスAndroid Auto接続のみ可能なA2-AIRの場合、車とのUSB接続で有線のAndroid Auto接続を使いますが、世の中の多くの車は「CarPlayのみ対応の車」または「CarPlay/Android Auto両方対応の車」のほぼ2択であることを考えると、有線Android Auto接続のみに対応したワイヤレスアダプターは世の中の車の動向と合ってないとも言えます。
実例として、アンドロイドスマホユーザーの私がうちのポルシェ718 Boxsterのナビ(CarPlayのみ対応でAndroid Auto非対応)にA2-AIR(Android Auto接続のみ対応)を使おうとしても車に接続することすらできません。
しかし、車とCarPlay接続可能な CarlinKit 4.0 や OTTOCAST U2-X Pro であれば、下図のようにワイヤレスAndroid Auto接続ができるようになり、結果的にアンドロイドスマホユーザーにも大きなメリットがあります。
このようにCarPlay対応のワイヤレスアダプターを使うことで、本来Android Auto接続不可能な車がワイヤレスAndroid Auto接続可能になるケースも考えられるので、アンドロイドスマホをお使いの方でもワイヤレスアダプターは CarlinKit 4.0 や OTTOCAST U2-X Pro などのCarPlay対応品を選んでおくのが安心です。
AI BOXによるCarPlay/Android Auto無線化方法
CarPlay/Android Auto AI BOXの接続手順
次に、CarPlay/Android Autoのワイヤレス化(無線化)ついでにYouTubeやアマプラ動画も見れるようにしたい人向けの方法として、後付けのCarPlay AI BOXを使ったワイヤレス化の方法について紹介します。
実は、ほとんどのCarPlay AI BOXにはCarPlay/Android Autoワイヤレスアダプターが内蔵されています。
また、CarPlay AI BOXを使うことで、一般的にはCarPlay/Android Autoでは利用不可能なYouTubeやアマゾンプライム等の動画アプリが使えるようになります。
下図が接続イメージ図です。
- CarPlay AI BOX(上図赤字部)を車の通信用USBポートに接続
- CarPlay AI BOXの接続設定(初回のみ)
- CarPlay AI BOXとスマホをBluetoothでペアリング設定(初回のみ)
で接続完了です。
CarPlay AI BOXと車の接続設定は、CarPlay AI BOXの種類にもよりますが私の環境でCarlinKit V3を接続する場合、
- Android OSの日本語化設定(英語→日本語)※設定無でもOK
- Wi-Fi自動接続設定(OFF→ON)※設定無でもOK
- Wi-Fiアクセスポイントの周波数切替設定(5.0→2.4GHz)
を行いました。
下図は3つ目のWi-Fiアクセスポイントの周波数切替設定です。
こちらは、製品に添付の紙の取扱説明書には記載が無く、購入時にE-Mailで送られてきたPDFの詳細説明書にのみ記載されていたので、最初は気付かずに接続できず少し困りましたが、ちゃんと読めば問題無くできました。
下図の通り、少し古めの純正カーナビが装着されてるうちのポルシェ718でも、無事にワイヤレスCarPlay接続ができました。
このように、CarPlay AI BOXをCarPlay/Android Autoのワイヤレスアダプター代わりに使うこともできます。
ワイヤレスアダプター/AI BOXへのUSB追加電源供給
VWやPorscheなど多くの輸入車の場合、通信用のUSBポートに接続するだけで、ワイヤレスアダプターやCarPlay AI BOXを起動出来ます。
これは、通信用のUSBポートに供給されている電流(バスパワー電源)が十分あるからですが、一部のトヨタ/レクサス車のカーナビ/ディスプレイオーディオでは、通信用USBポートのバスパワー電源だけではCarPlay AI BOXの駆動電流が足りないか電流供給タイミングが合わないようで、うまく起動できない場合があります。
このような場合、以下のY字分岐ケーブルを使い、上図のように通信用USB接続(通信用USBポートへ)に加えて電源供給用USB接続(シガーソケットUSB充電器等へ)を行うことでCarPlayワイヤレスアダプターやAI BOXを起動出来るようになります。
実際に、ワイヤレスアダプターの OTTOCAST U2-X Proや AI BOXの CarlinKit V3 をレクサス新型NXやトヨタ新型クラウンのディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ対応)に接続してみた場合、バスパワー駆動のみでは電源ランプは点灯するものの画面が起動できず、下図のようにナビ画面に「CarPlayに接続できません」と表示されました。
このようなバスパワー駆動時の接続エラーに対し、以下のY字ケーブルで追加電源供給を行って再接続してみたところ、無事接続+起動に成功しました。
ちなみに、トヨタRAV4のディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ非対応)に接続してみた場合は、ほぼバスパワー駆動でも起動できましたが、まれに起動に失敗することがありました。
よって、トヨタ車やレクサス車の場合は、基本、上記Y字ケーブルで追加電源供給を行うのが良さそうです。
万が一、Y字ケーブルで電源供給を行ってもCarPlay接続できない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラー対処方法をまとめてありますので、合わせてご参考にどうぞ。
ワイヤレスアダプター内蔵CarPlay AI BOXのおすすめ機種比較
CarPlay/Android Autoのワイヤレスアダプター内蔵のCarPlay AI BOX機能や価格の比較一覧を以下の表にまとめました。
比較のために、先ほどのCarPlay/Android Autoのワイヤレス化に特化したワイヤレスアダプターも一緒に含めてます。
先ほど同様、最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | お す す め 度 |
実 売 価 格 |
ワイヤ レス Car Play |
ワイヤ レス And- roid Auto |
You Tube |
Ama- zon Prime |
SoC (CPU) |
RAM + ROM |
OS |
Heri- lary C4 |
◎ | ◎ 1.1 万円 |
○ | – | – | – | – | – | – |
Heri- lary C3 |
△ | ○ 1.6 万円 |
△ | × ~ △ |
○ | – | △ Rockchips RK3326 1.5GHz |
△ 2+8 GB |
△ And- roid 8.1 |
Heri- lary C6 |
△ ~ ○ |
○ 1.8 万円 |
△ | × ~ △ |
○ | ○ | △ Qualcomm QCM2290 2.0GHz |
△ 2+8 GB |
◎ And- roid 11 |
AA- Wireless AAW001 |
◎ | ○ 1.2 万円 |
– | ○ | – | – | – | – | – |
Carlin- Kit 4.0 |
◎ | ◎ 1.4 万円 |
○ | ○ | – | – | – | – | – |
Carlin- Kit V3 |
△ ~ ○ |
○ 3.1 万円 |
△ | × ~ △ |
○ | ○ | ○ Qualcomm SDM450 1.8GHz |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 9 |
OTTO- CAST A2- AIR |
◎ | ○ 1.2 万円 |
– | ○ | – | – | – | – | – |
OTTO- CAST U2- AIR |
◎ | ○ 1.2 万円 |
○ | – | – | – | – | – | – |
OTTO- CAST U2-X Pro |
○ | △ 2.0 万円 |
○ | ○ | – | – | – | – | – |
OTTO- CAST Play2 Video |
△ | △ 2.4 万円 |
△ | × ~ △ |
○ | – | △ Rockchips 1.5GHz |
△ 2+8 GB |
△ And- roid 8.1 |
OTTO- CAST U2- PLUS |
△ | △ 4.0 万円 |
△ | × ~ △ |
○ | ○ | ○ Qualcomm SDM450 1.8GHz |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 9 |
OTTO- CAST PICASOU 2 |
△ | △ 5.3 万円 |
△ | × ~ △ |
○ | ○ | ○ Qualcomm SM6125 2.0GHz |
○ 4+64 GB |
○ And- roid 10 |
結論として、
- CarPlayをワイヤレス化したい場合:Herilary C4(約11,000円)またはOTTOCAST U2-AIR(約12,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- Android Autoのみをワイヤレス化したい場合:OTTOCAST A2-AIRまたはAAWireless AAW001(約12,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- CarPlayのみ対応車でAndroid Autoをワイヤレス化したい場合:CarlinKit 4.0(約14,000円)またはOTTOCAST U2-X Pro(約20,000円)がおすすめ
- ワイヤレス化+動画も見たい場合:Herilary C6(約18,000円)かCarlinKit V3(約31,000円)がおすすめだけど、
ワイヤレスAndroid Autoは応答遅すぎて実質使えない場合あり
⇒できればワイヤレス化用のアダプターと動画見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめ
としました。
CarPlay/Android Autoワイヤレス化メインならワイヤレスアダプター
結論として、価格や動作の快適さを考えるとどうしても動画を見たい人以外は、ワイヤレスアダプター(約1~2万円)を選ぶのがおすすめです。
理由は、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続時の性能は、ワイヤレスアダプター(約1~2万円)の方がCarPlay AI BOX(約2~4万円)より実使用上は高性能だからです。
特に、CarPlay AI BOX内蔵のワイヤレスAndroid Auto機能は、正直言って我慢しながら使わないといけないレベルです。
どうしても動画も見たい人は、動画にも対応のCarPlay AI BOX(約2~4万円)を選ぶのもありですが、できればワイヤレスCarPlay/Android Auto接続する用のワイヤレスアダプターと動画見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
実際私は、家族と一緒の場合など動画を見たい場合は OTTOCAST PICASOU2やCarlinKit V3、1人のドライブで動画を見る必要が無い場合は OTTOCAST U2-X Pro(上図)のようにAI-BOXとワイヤレスアダプターを使い分けしてます。
ワイヤレス化したいだけであれば、ワイヤレスアダプターの方が
- 起動が速い
- 操作時の応答が速い
- 価格が安い
とシンプルにメリットが多いです。
ワイヤレス化でAI BOX使うならCPU/メモリ性能に注意
1台でワイヤレス化も動画視聴もしたい場合のAI BOXの選択肢として、Herilary C6(約18,000円)とCarlinKit V3(約31,000円)がありますが、価格優先ならHerilary C6がおすすめである一方、CPUやメモリの性能を考えるとCarlinKit V3の方が安定動作が期待できるのでおすすめです。
個人的には少し迷いましたが、安定動作を優先させ、CarlinKit V3を購入しました。
CarlinKit V3 CarPlay Ai Box ワイヤレス CarPlay Android Autoアダプター カーオーディオ 純正有線CarPlay...
このように、CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続でCarPlay AI BOXを使う場合はCPU/メモリ性能に注意が必要です。
CarPlay AI BOX内蔵のワイヤレスアダプターを使った無線通信では、上図の通りスマホと車の間にCarPlay AI BOXが入って通信を中継することになるので、USBケーブルを使って直接接続ができる有線通信と比べると操作の応答としては不利になります。
- CarPlay/Android Autoの有線通信(USBケーブルによる直接接続):[スマホ]⇒[USBケーブル]⇒[車]
- CarPlay/Android Autoの無線通信(CarPlay AI BOX経由接続):[スマホ]⇒[Wi-Fi]⇒[AI BOX]⇒[USBケーブル]⇒[車]
このようにただでさえ応答が不利な状況の中で、AI BOX内部の処理が低性能でさらに遅いと、応答遅れが積み重なりストレスを感じるレベルになると考えられるからです。
私が実際に使用した感覚としてCarlinKit V3では、ワイヤレスCarPlayならギリギリ普通に使えるものの、ワイヤレスAndroid Autoはギリギリ我慢しながら使うレベルでした。
ワイヤレスAndroid Autoでも、Apple Music等の音楽アプリ再生時はほぼ問題無いものの、音楽を再生しながら同時にGoogleマップ等の地図アプリでナビ案内をした場合は正直厳しく、
- 音楽アプリの再生・曲送り:○問題無し
- ナビ案内音声のアナウンス:△やや応答遅れ
- 音楽再生しながら目的地設定等の音声認識:×明らかに応答遅過ぎてほぼ使えない
と感じました。
最終的には、お使いのスマホやお使いの車のナビ・ディスプレイオーディオのハードウェア性能にも依存するので、上記の私の環境よりも気にならない場合もあれば、さらに気になる場合もあるかと思います。
ご参考までに私の検証環境は以下の通りです。
- 使用カーオーディオユニット:
VW純正 Discover Pro 9インチモデル(CarPlay/Android Auto両対応)
Porsche純正 PCM 7インチモデル(CarPlayのみ対応) - 使用AI BOX(ワイヤレスアダプタ内蔵):CarlinKit V3、OTTOCAST PICASOU2
- 使用ワイヤレスアダプタ:OTTOCAST U2-X Pro
- 使用スマホ:iPhone SE2(iOS 16)、ギャラクシーS20(Android OS 12)
- 使用アプリ:Amazon Music、Apple Music、Googleマップ
ギリギリ我慢できるレベルでは不安な方は、CarlinKit V3よりも4,000円程価格UPしますが、ハードウェア性能がもう1ランク上で応答遅れの改善が期待可能なCarlinKit Tbox plusという選択肢もあります。
【日本限定版】CarlinKit Tbox Plus Android12.0システム 4+64GBバージョン ワイヤレスCarPlay/ Android Au...
ワイヤレスCarPlay対応ディスプレイオーディオによる無線接続方法
最後は、後付け部品を使わない、カーナビ/ディスプレイオーディオのみでのCarPlayワイヤレス(無線)接続が完結する方法です。
上図のレクサスNXのナビは2022年のソフトバージョンアップによりワイヤレスCarPlay対応となりました。
CarPlay/Android Autoワイヤレスアダプターの機能がカーナビ/ディスプレイオーディオ本体に内蔵されていると考えてもよいと思います。
下図が接続イメージ図です。
- ワイヤレス対応ディスプレイオーディオとスマホをBluetoothでペアリング設定(初回のみ)
で接続完了です。
こちらの方法の場合、ワイヤレスアダプターやCarPlay AI BOXをUSB接続しなくても、ワイヤレスCarPlay接続が使えます。
ただし、このようなワイヤレスCarPlay対応カーナビ/ディスプレイオーディオはまだ少ないです。
また、発売時点ではワイヤレスCarPlay非対応でも、トヨタ/レクサスのコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオのように、ソフトバージョンアップででワイヤレス化できる場合もあります。
ワイヤレスCarPlay対応ディスプレイオーディオのおすすめ機種比較
ワイヤレスCarPlay対応ディスプレイオーディオの比較一覧を以下の表にまとめました。
比較のために、ワイヤレスCarPlay/Android Auto非対応の機種も一緒に含めてます。
機種名 | 実売 価格 |
ワイヤ レス CarPlay |
有線 CarPlay |
有線 Android Auto |
---|---|---|---|---|
ALPINE (アルパイン) DA7Z |
◎ 5 万円 |
○ | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) FH-8500DVS |
○ 4 万円 |
× | ○ | ○ |
KENWOOD (ケンウッド) DDX5020S |
○ 4 万円 |
× | ○ | ○ |
トヨタ レクサス コネクテッド ナビ対応 ディスプレイ オーディオ |
– | △※ | ○ | ○ |
トヨタ レクサス コネクテッド ナビ非対応 ディスプレイ オーディオ |
– | × | ○ | ○ |
※2022年中頃以前に発売の車は、当初非対応だが、ソフトバージョンアップにより対応
上表の通り、有線のCarPlay/Android Autoに対応した機種は増えてきていますが、ワイヤレスCarPlay対応のディスプレイオーディオはごくわずかです。
ワイヤレスAndroid Auto対応のディスプレイオーディオに至っては、私が知る限り現時点ではほぼ存在していません。
それでも例えば、ALPINE(アルパイン)DA7Zにオーディオ毎交換してしまえば、一気にワイヤレスCarPlayが使えるようになります。
実売価格も約5万円なので、CarPlay AI BOXが2~4万円であることを考えるとそこまで高く無いとも言えます。
アルパイン 7インチディスプレイオーディオ DA7Z ワイヤレスAppleCarPlay/AndroidAuto/Buletooth
ディスプレイオーディオの選び方については、こちら”ディスプレイオーディオおすすめランキング“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
最近、高額なカーナビに代わって安くてスマホも繋げれるディスプレイオーディオの普及が進んでます。 ただし、ディスプレイオーディオはモデルによってテレビやCarPlayなど重要な機能が無いモデルも存在するので、選び方を間違えると肝心の機能[…]
トヨタのCarPlay対応とワイヤレス対応/車種
トヨタの純正ナビは2018年頃からと、わりと遅めのタイミングでCarPlay対応しています。
さらにワイヤレスCarPlay対応となると、2022年の新型ノア/ヴォクシー以降のコネクテッドナビ対応のディスプレイオーディオ以降となります。
現状の対応車種としては以下の通りです。
- ワイヤレスCarPlay対応(コネクテッドナビ対応):新型ヴォクシー/ノア/クラウン/プリウス/シエンタ、RAV4/ハリアー/カローラスポーツ・ツーリング(2022年式以降)など
- 有線CarPlay対応のみ(コネクテッドナビ非対応):RAV4/ハリアー/カローラスポーツ・ツーリング(2022年式以前)、カローラクロス/アルファード/ヤリス/ヤリスクロス/アクアなど
レクサスのCarPlay対応とワイヤレス対応/車種
レクサスの純正ナビもトヨタ同様、2020年頃からと、わりと遅めのタイミングでCarPlay対応しています。
さらにワイヤレスCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。
現状の対応車種としては以下の通りです。
- ワイヤレスCarPlay対応(コネクテッドナビ対応):新型RX/新型NX/UX/LS/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ(コネクテッドナビ非対応):LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
Android Autoワイヤレス接続はアダプタかAI BOXでのみ可能
このように、一部最新車種の純正ナビ/ディスプレイオーディオでは、ワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプタまたはAI BOXの後付けが不要な場合もあります。
一方、Android Autoのワイヤレス化については、無線接続で使われる周波数の問題があり、日本でのナビ/ディスプレイオーディオの対応は未定で、ワイヤレスAndroid Auto対応のディスプレイオーディオはまだほぼ存在しない状態です。
つまり、現時点でAndroid Autoのワイヤレス化を行うには、ワイヤレスアダプタまたはAI BOXを後付けするのが唯一の方法となります。
CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続/USB接続の4つの違い
ここからは、私が実際にワイヤレスCarPlay/Android Auto接続を使ってみて感じた、USB有線接続とワイヤレス接続との違いについて、整理してみます。
CarPlay/Android Autoワイヤレス接続が有線接続より優れている3点
ワイヤレスの方が優れている点は以下3つです。
- 乗降時のスマホケーブル抜き差し手間いらず
- 車内がスッキリスマート
- スマホが強制的に繰り返し充電されないのでバッテリーにやさしい(寿命延長効果)
乗降時にスマホケーブルの抜き差しの手間がいらない結果として、
- 車内にスマホを置き忘れにくい(ケーブル接続したままで)
- カバンやポケットからスマホを出し入れしなくてOK
という、さらなるメリットにもつながります。
ちなみに、CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続を使わなくても、Bluetooth接続を使えば音楽アプリについてはケーブル無しで便利に使えますが、Bluetooth接続だと
- ナビ地図アプリは使用不可
- 音楽アプリの音質が少し劣化
- カバーアート画像表示や選曲操作に制約あり(Bluetoothバージョン次第)
と言ったデメリットがあるため、同じワイヤレス接続でもBluetoothよりワイヤレスCarPlay/Android Autoの方が優れているのは間違いないです。
CarPlay/Android Autoワイヤレス接続が有線接続より劣っている3点
次に、ワイヤレスの方が劣っているというか注意が必要な点は以下3つです。
- 接続中に同時に充電できない
- 他とWi-Fi接続できない
- ワイヤレスAndroid Auto接続だと地図のピンチインピンチアウト操作(拡大縮小)ができない場合がある
ワイヤレスCarPlay/AndroidAutoだと同時に充電できない
当たり前かもしれませんが、USBケーブルに接続せずにワイヤレス接続を続けていれば、バッテリーは少しづつ減って行きます。
特に長時間のドライブの場合は、ワイヤレス接続の時間も長くなりますので、目的地に到着する頃ににバッテリーが残りわずかなんて事態になりかねません。
対処方法としては、
- 普通に充電ケーブルをUSB接続して充電
- バッテリーが減ってきたらUSB接続に切り替えて充電
- ワイヤレスのスッキリスマートな感じにこだわるならワイヤレス充電器で充電
することもできます。
ワイヤレスCarPlay/Android Autoを使いながら、同時にスマホを充電したい場合、以下のようなスマホホルダー等でワイヤレス充電(Qi)を使う方法もあります。
ワイヤレス充電(Qi)を活用すれば電池残量を気にせずにワイヤレスCarPlay/Android Autoを使うことができます。
こちら”車のワイヤレス充電スマホホルダーのメリットとデメリット4選“の記事に車の中でワイヤレス充電対応のスマホホルダーを使う場合のメリット・デメリットを整理してみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
ワイヤレス充電/置くだけ充電/Qi(チー)は、iPhone8以降やアンドロイドだとGalaxy S6以降のスマホなどに搭載され、だいぶ普及が進んできました。 ワイヤレス充電/置くだけ充電/Qi(チー)といろいろな呼ばれ方がありますが、[…]
ワイヤレスCarPlay/AndroidAutoだと他とWi-Fi接続できない
次に意外と盲点なのが、ワイヤレスCarPlayを使うと、他とWi-Fi接続ができなくなる点です。
4G/5Gなどのモバイルネットワークを使う分には問題ありませんが、スマホ代の節約目的や車専用のSIM無スマホ等を車内Wi-FiなどにWi-Fi接続して使用されている場合、ワイヤレスCarPlayで接続した瞬間、ワイヤレスCarPlay以外のWi-Fi接続は切断されてしまうようです。
対処方法としては、
- Wi-Fiでは無く4G/5Gなどのモバイルネットワーク通信を利用
- どうしてもWi-Fiを使いたいなら有線CarPlay接続
が考えられます。
ご参考までに、モバイルネットワーク接続でもデータ通信のみであれば、価格競争が進んでかなり格安のものがあります。
格安のデータ通信専用SIMとしては、以下のものがわりと低価格でおすすめです。
- HIS Mobileのビタッ!プラン (月額税込198円)※
b-mobile 190 Pad SIM (月額税込209円)
- ロケットモバイル神プラン (月額税込328円)
※楽天モバイルの1GBまで月額0円のプランは2022年にサービス終了したので、現在は上記が最安値です。
月々200~300円程度で、SIM無iPhoneが、困った時だけでもちゃんとつながるスマホになるのであれば、十分お買い得かと思います。
ちなみに私はシンプルに安さで選び、HIS Mobileのビタッ!プラン を利用しています。
ワイヤレスAndroidAutoだと地図のピンチインピンチアウトができない場合がある
有線CarPlayではできなくて有線Android Autoではできることの1つとして、ナビアプリの地図表示でピンチインピンチアウト操作(拡大縮小)があります。
これらの操作は、スマホ本体ではiPhoneでもAndroidスマホでも利用可能ですが、なぜかCarPlayでは有線/無線に関わらず利用できません。
代替手段として、「+/-」(プラスマイナスボタン)で操作することになります。
実は、有線Android Autoではこちらの操作ができるのですが、ワイヤレスアダプターを経由するとAndroid Autoでも利用できませんでした。
これは、CarPlay接続ベースでワイヤレスアダプターを接続していることが要因と考えられますが、Androidスマホユーザーにとっては、デメリットと言えます。
こちらの記事では、「CarPlay/Android Autoのワイヤレス化はどうやればよいか?」について、
- CarPlay/Android Auto有線のみ対応カーナビ+ワイヤレスアダプターを使う方法
- CarPlay/Android Auto有線のみ対応カーナビ+CarPlay AI BOXを使う方法
- ワイヤレスCarPlay/Android Auto対応ディスプレイオーディオを使う方法
の3つの方法について説明し、おすすめのCarPlay/Android Autoのワイヤレス化機器の紹介を行いました。
CarPlay/Android Autoのワイヤレス化の次のステップアップ先として、車でYouTubeやアマゾンプライムなどの動画を見るのもおすすめです。
CarPlay AI BOXを使う方法も含めた車でYouTubeなどの動画を見る方法について、こちら”車でYoutube等の動画を見る5つの方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
カーナビやディスプレイオーディオなど車の画面でYouTube(ユーチューブ)動画を見たいけど、どうやったら見れるか分からない・・・と思ったことは無いでしょうか? うちもFire TV購入以降そうですが一般的に、Amazon Prime[…]