2022年の電波法改正、2023年の仕様変更を経て、日本でもAndroid Auto(アンドロイドオート)のワイヤレス接続(無線接続)が解禁されました。
とは言え、最新モデルの車・カーナビへ買い替えない限り、ワイヤレス非対応の有線Android Autoがまだまだ主流で、多くの人にとって以下のような不便な状態が続いてます。
- スマホを取り出し毎回車に挿すのが面倒
- 降りる時にケーブル挿したままスマホを車内に忘れがち
実はこれに対し、車やナビを買い替えなくてもAndroid Autoをワイヤレス化できる方法があり、毎回の接続の手間から解放され、同乗者を待たせることも無く快適でスマートなドライブができます。
よってここでは、5年以上Android Autoを使い続けてきた私がたどりついた、Android Autoのワイヤレス接続ができるおすすめの方法について解説します。
ちなみにiPhoneをお使いの方は、こちら”CarPlayワイヤレス化のおすすめ方法“の記事でiPhoneの無線接続方法を整理しましたので、もし良ければご参考にどうぞ。
Android Autoをワイヤレス化するおすすめ方法3選
Android Autoのワイヤレス化には、以下3種類の接続方法があり、比較表にまとめると以下の通りです。
AndroidAuto ワイヤレス化 方法 |
おす すめ 度 |
費用 | 起動 時間 |
取付後 見栄え |
無線化 | ネイティブ 接続 |
You Tube 視聴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ワイヤレス アダプター |
◎ | ○ 6千円 ~ |
○ 約10秒 |
△ | ○ | △ | △ |
ワイヤレス 機能内蔵 AIBOX |
〇 | △ 3万円 ~ |
△ 約30秒 |
△ | ○ | × | ○ |
ワイヤレス 機能内蔵 オーディオ |
△ | △ 6万円 ~ |
○ 約5秒 |
○ | ○ | ○ | × |
私は3種類の方法全て試しましたが、スマホをポケットやカバン出さずに済むのは本当に便利で快適です。
最初に結論を申し上げると、3種類の方法の中で最もおすすめなのは、約6,000円で簡単に後付けできるワイヤレスアダプターを使った方法です。次章より、各方法について詳しく説明していきます。
ワイヤレスアダプターを使う方法
まずは1番簡単でおすすめのAndroid Autoワイヤレス接続方法は、後付のワイヤレスアダプターを使って無線化する方法です。上図が接続イメージ図です。
後付けワイヤレスアダプターの接続手順
後付けワイヤレスアダプターの接続手順は以下の通りです。
- ワイヤレスアダプター(上図赤字部)を車のUSBポートに接続※
- ワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定(初回のみ)
- ワイヤレスアダプターとスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定(初回のみ)
で接続完了です。
※USB電源補助ケーブルが必要な場合があります。
Android Autoワイヤレス接続アダプターおすすめ機種比較
Android Autoのワイヤレス接続アダプターとして、2万円以下でワイヤレス化機能に特化した機種の比較一覧を下表にまとめました。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。ちなみに最右列の「Android Auto over CarPlay対応」とは、CarPlayのみ対応車でもAndroid Autoが使えるようになる機能です。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
Android Auto ワイヤレス化 |
Android Auto over CarPlay ワイヤレス化 |
---|---|---|---|---|
HEYINCAR+ H-Air2.0 |
○ | 0.6 万円 |
○ | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128a |
◎ | 1.0 万円 |
○ | – |
AAWireless 【品薄】 |
◎ | 1.4 万円 |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
○ |
AAWireless2 【人気/品薄】 |
◎ | 1.5 万円 |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
– |
CarlinKit 4.0 【品薄】 |
○ | 1.4 万円 |
○ (車アイコン 変更可) |
○ |
オットキャスト U2-X Pro 【品薄】 |
○ | 1.7 万円 |
○ | ○ |
次に、アンドロイドスマホとiPhoneを両方お持ちの方など、Android Auto/CarPlay両方のワイヤレス化が可能なアダプターの比較一覧を下表にまとめました。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
CarPlay ワイヤレス化 |
Android Auto ワイヤレス化 |
Android Auto over CarPlay ワイヤレス化 |
---|---|---|---|---|---|
HEYINCAR+ H-Air2.0 |
○ | 0.6 万円 |
○ | ○ | – |
オットキャスト MINI |
◎ | 1.3 万円 |
○ | ○ | – |
AAWireless 【品薄】 |
◎ | 1.4 万円 |
○ (ファームウェア アップデート後) |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
○ |
CarlinKit 4.0 【品薄】 |
○ | 1.4 万円 |
○ | ○ (車アイコン 変更可) |
○ |
オットキャスト U2-X Pro 【品薄】 |
○ | 1.7 万円 |
○ | ○ | ○ |
※AAWirelessは人気モデルのため時々在庫切れだったり、U2-X Proは日本国内在庫が無くてアリエク経由でのみ購入可能な状況なのでご注意下さい。
結論として、Android Auto/CarPlayのワイヤレス化ができるおすすめのアダプターは以下の通りとしました。
【Android Autoのみ対応ワイヤレスアダプター】
- AAWireless2 (欧州メーカー製)【品薄】
- KEIYO AN-S128a (安心の日本メーカー製)
【Android Auto/CarPlay両対応ワイヤレスアダプター】
- Ottocast MINI (最大手オットキャスト製)
- CarlinKit 4.0 (大手カーリンキット製)【品薄】
- U2-X Pro (最大手オットキャスト製)【品薄】
- AAWireless (欧州メーカー製)【品薄】
- CarlinKit 4.0 (大手カーリンキット製)【品薄】
- U2-X Pro (最大手オットキャスト製)【品薄】
AAWirelessとKEIYO AN-S128aのどちらを選ぶか?
Android Autoのみをワイヤレス化したい場合の選択肢としては、AAWirelessもKEIYO AN-S128aも両方ともおすすめです。よって、どちらがよいか迷われてる方は、
- 簡単な設定で安定的に使いたい場合:APPワイヤレス AN-S128a(約10,000円)がおすすめ
- 多少設定が複雑でも起動時間短縮やYouTube動画再生等の高機能を使いたい場合:AAWireless/AAWireless2(約15,000円)がおすすめ
とお考えいただければと思います。
ワイヤレスアダプターならCarPlayのみ対応車でもAndroid接続可能
世の中に存在するAndroid AutoやCarPlay対応車は、実は、
- Android Auto/CarPlay両方対応の車
- CarPlayのみ対応の車
のほぼ2択であり、Android Autoのみ対応の車は基本的に存在しないです。
ここで、アンドロイドスマホユーザーにとって一番困るのが自分の車がCarPlayのみ対応の場合です。実例として、アンドロイドユーザーである私の愛車ポルシェ718 Boxsterの純正ナビPCMは、CarPlayのみ対応(Android Auto非対応)なので、ワイヤレス化どころかそもそもBluetoothを除けばではスマホ接続が不可です。
この状況に対し、車とは有線CarPlay接続+変換処理を行いながらワイヤレスAndroid Auto接続可能なアダプターである、AAWireless(人気品薄)、CarlinKit 4.0(品薄)を使えば、下図のようにAndroid Auto非対応車にもかかわらず、ワイヤレスAndroid Auto接続ができるようになり、アンドロイドスマホユーザーにとって夢のような選択肢となります。
ワイヤレス化機能内蔵AIBOXを使う方法
次に、2番目におすすめでYouTubeやアマプラ動画も見れるようにしたい場合のAndroid Autoワイヤレス接続方法は、後付のAI BOXを使って無線化する方法です。上図が接続イメージ図です。
ほとんどのAI BOXと呼ばれる後付USB機器にはAndroid Autoワイヤレス接続機能が内蔵されています。また、AI BOXを使うことで、一般的にはAndroid Autoでは利用不可能なYouTubeやアマゾンプライム等の動画アプリが使えるようになります。
後付けワイヤレス接続機能内蔵AI BOXの接続手順
後付けワイヤレス接続機能内蔵AI BOXの接続手順は以下の通りです。
- AI BOX(上図赤字部)を車の通信用USBポートに接続(有線CarPlay接続)※
- AI BOXの接続設定(初回のみ)
- AI BOXとスマホをBluetoothでペアリング設定(初回のみ)
で接続完了です。
※USB電源補助ケーブルが必要な場合があります。
ちなみにAndroid Autoワイヤレス接続の場合、スマホとAI-BOXはWi-Fiで接続されるので、テザリングWi-FiやモバイルWi-FiでAI-BOXをインターネット接続してる場合は、一旦Wi-Fi接続を終了させる必要があります。
下図は、AI BOX内蔵のワイヤレスアダプター機能の使用例として、トヨタRAV4の純正ディスプレイオーディオにオットキャストPICASOU2をCarPlay接続し、Android Autoワイヤレス接続中の画面です。下図中央の「接続中…」の上の円表示がしばらくぐるぐる回りながら5~10秒前後で接続が完了します。
このように、AI BOX内蔵のワイヤレスアダプター機能を使ってAndroid Autoワイヤレス接続を行うこともできます。
ただし、AI BOXを使ったAndroid Autoワイヤレス接続の最大の問題点は、最終的にAndroid Autoワイヤレス接続完了まで合計20~30秒前後もの時間がかかってしまうことです。
以下、2つの処理時間を合わせると相当な待ち時間です。
- AI BOX自体のAndroid OSのシステム起動時間:15~20秒
- AI BOX起動後のAndroid Autoワイヤレス接続時間:5~10秒
単体のワイヤレスアダプターの場合、システム起動時間+ワイヤレス接続時間の合計で10秒程度なので、だいぶ待ち時間に差があります。
Android Autoワイヤレス接続機能内蔵AI BOXおすすめ機種比較
CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続機能内蔵のAI BOX機能や価格の比較一覧を以下の表にまとめました。先ほど同様、最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
無線化機能内蔵 AIBOX |
おす すめ 度 |
実売 価格 |
CarPlay ワイヤレス化 |
Android Auto ワイヤレス化 |
動画 アプリ |
HDMI 出力 |
SoC (CPU) |
RAM + ROM |
OS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オットキャスト Play2Video Pro |
△ | 2.3 万円 |
△ | △ | △ YouTube Netflixのみ |
– | △ 非公開 |
△ 2+16 GB |
○ Android 12 |
オットキャスト OttoAibox P3 Lite |
○ | 3.7 万円 |
△ | △ | ○ | – | ○ Qualcomm SM6125 2.0GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 13 |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
○ | 6.0 万円 |
△ | △ | ○ | ○ | ○ Qualcomm SM6125 2.0GHz |
◎ 8+128 GB |
○ Android 12 |
結論として、Android Autoのワイヤレス接続機能内蔵のおすすめAI-BOXは以下の通りとしました。
【Android Autoワイヤレス化+動画再生できるAI-BOX】
※接続待ち時間の長さ・手間を考えるとあまりおすすめしにくい
AIBOXはワイヤレス化に加えて動画も見れるので非常に便利ですが、機能が多い分、特にワイヤレスAndroid Autoは接続にわりと時間がかかります。よって、理想的には動画が見たい場合でも、ワイヤレス化用のアダプターと動画を見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
Android Autoワイヤレス接続目的ならAIBOXはおすすめできない
結論として、Android Autoワイヤレス接続を主目的とするのであれば、価格・起動時間・動作快適さの観点からAI-BOXよりも単体のワイヤレスアダプターがおすすめです。
理由は、Android Autoワイヤレス接続性能は、ワイヤレスアダプター(約1~2万円)の方がAI BOX(約2~4万円)より実使用上は高性能だからです。AI BOX内蔵のAndroid Autoワイヤレス接続機能は、操作の手間や待ち時間の観点で、我慢しながら使わないといけないレベルです。どうしても動画も見たい人は、動画を見る用にAI BOXを選ぶのもありですが、Android Autoワイヤレス接続用のワイヤレスアダプターと動画見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
実際私は、家族と一緒など動画を見たい場合はオットキャストOttoAiBox P3やCarlinKit TBox Plus、1人のドライブで動画を見る必要が無い場合はAAWirelessのようにAI-BOXとワイヤレスアダプターを使い分けしてます。ワイヤレス化したいだけであれば、ワイヤレスアダプターの方が以下の通りシンプルにメリットが多いのです。
- 起動時間が速い
- 操作時の応答が速い
- 価格が安い
ワイヤレス化機能内蔵オーディオによる方法
最後は、追加部品を使わない、カーナビ/ディスプレイオーディオのみでのAndroid Autoワイヤレス接続が完結する方法です。上図が接続イメージ図です。
CarPlayの場合の例にはなりますが、上図のレクサスNXのナビは2022年のソフトバージョンアップにより有線のみのCarPlay対応から、ワイヤレスCarPlay対応となりました。ワイヤレス接続の機能がカーナビ/ディスプレイオーディオ本体に内蔵されていると考えてもよいと思います。
ワイヤレス機能内蔵オーディオの接続手順
ワイヤレス機能内蔵オーディオの接続手順は以下の通りです。
- スマホ側でワイヤレス接続を有効化
- 無線接続対応済ディスプレイオーディオとスマホをBluetoothでペアリング設定(初回のみ)
で接続完了です。
こちらの方法の場合、ワイヤレスアダプターやAI BOXを追加でUSB接続しなくても、ワイヤレス接続が使えます。ただし、このような無線接続対応済カーナビ/ディスプレイオーディオはまだ少ないです。また、発売時点では無線接続非対応でも、トヨタ/レクサスのコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオのように、ソフトバージョンアップででワイヤレス化できる場合もあります。
Android Autoワイヤレス接続対応オーディオのおすすめ機種比較
Android Autoワイヤレス接続対応ディスプレイオーディオの比較一覧を以下の表にまとめました。比較のために、ワイヤレス接続非対応の機種も含めて記載してます。
機種名 | 実売 価格 |
Android Auto ワイヤレス 対応 |
CarPlay ワイヤレス 対応 |
Android Auto 有線 対応 |
CarPlay 有線 対応 |
---|---|---|---|---|---|
ALPINE (アルパイン) DA7Z |
◎ 5万円 |
× | ○ | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) DMH-SZ700 |
○ 5万円 |
× | × | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) DMH-SZ500 |
○ 6万円 |
○ | ○ | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) FH-8500DVS |
○ 4万円 |
× | × | ○ | ○ |
KENWOOD (ケンウッド) DDX5020S |
○ 4万円 |
× | × | ○ | ○ |
トヨタ レクサス コネクテッド ナビ対応 ディスプレイ オーディオ |
– | × | △※ | ○ | ○ |
トヨタ レクサス コネクテッド ナビ非対応 ディスプレイ オーディオ |
– | × | × | ○ | ○ |
※2022年中頃以前に発売の車は、当初非対応だが、ソフトバージョンアップにより対応
上表の通り、有線のAndroid Auto/CarPlayに対応した機種は増えてきていますが、Android Auto/CarPlayワイヤレス接続対応のディスプレイオーディオはごくわずかです。Android Autoワイヤレス接続対応のディスプレイオーディオに至っては、私が知る限り2024年時点でパイオニアのDMH-SZ500の1機種のみです。
それでも対応機種にオーディオ毎交換してしまえば、一気にワイヤレス機能が使えるようになります。実売価格も約5万円前後なので、AI BOXも高性能な機種だと5万円近くであることを考えるとそこまで高く無いとも言えます。
Pioneer ディスプレイオーディオ DMH-SZ500 6.8インチ ワイヤレス AppleCarPlay AndroidAuto Bluetooth カ...
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ディスプレイオーディオの選び方については、こちら”ディスプレイオーディオおすすめランキング“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
最近、高額なカーナビに代わって安くてスマホも繋げれるディスプレイオーディオの普及が進んでます。 ただし、ディスプレイオーディオはモデルによってテレビやCarPlayなど重要な機能が無いモデルも存在するので、選び方を間違えると肝心の機能[…]
純正ナビのAndroid Autoワイヤレス接続対応車種は非常に少ない
電波法改正が2022年、Google社のAndroid Auto仕様変更が2023年であることもあり、2025年現在は純正ナビのAndroid Autoワイヤレス接続対応車は非常に少ないです。
ちなみに例えばトヨタ車の場合、日本販売モデルはAndroid Autoワイヤレス接続非対応ですが、米国販売モデルではTacomaなど一部モデルでAndroid Autoワイヤレス接続対応済です。よって、今後は順次日本販売モデルでもAndroid Autoワイヤレス接続対応化が進む可能性もあります。
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おすすめワイヤレスアダプター4選とその特徴
日本では、Android Auto無線対応後まだ数年しか経ってないため、対応済のディスプレイオーディオ製品は少なく、ワイヤレスアダプターを使った接続が最も現実的です。
ただ、ワイヤレスアダプター自体は非常に多くの製品が登場しているため、ここでは、国内外の人気製品の中からおすすめの4機種を厳選し、それぞれの特徴や強みをご紹介します。
1) 日本製 KEIYO AN-S128a
Android Autoワイヤレスアダプターの中で、コストパフォーマンス的に最もおすすめの機種は、安心の日本メーカーKEIYO製のAN-S128aです。
日本市場向けに設計されており、安心して使える点が最大の魅力です。KEIYO AN-S128aの特徴及びおすすめ理由は以下の通りです。
- 機能をAndroid Auto無線化のみに絞ることで低価格を実現
- 日本語の説明書とサポート付きで安心
- 日本製ディスプレイオーディオとの相性が高く安定動作
日本製でサポートも充実しているため、ワイヤレスアダプターを初めて購入される方や、海外製品に不安な方には最適な選択肢です。
また、アンドロイドスマホユーザーであればiPhoneと両方持ちしてる方以外はCarPlayのワイヤレス接続の機能は不要なので、とても合理的な選択肢でもあります。
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2) 最大手最新機種 Ottocast MINI
次にご紹介するのは、海外大手ブランドオットキャストの最新モデルOttocast MINIです。
世界中で高評価を得ており、性能・安定性ともに優れています。Ottocast MINIの特徴及びおすすめ理由は以下の通りです。
- 約10秒でワイヤレス接続が完了する高速仕様
- 超小型+L字型変換アダプタ付属で車内スッキリ
- ファームウェアアップデートに対応し常に安定性改善
- Android AutoとCarPlayの両対応
家族にiPhoneユーザーがいてCarPlayのワイヤレス化もしたい方、アップデートを活用しながら長く使いたい方におすすめです。
このように、以下2つの理由からOttocast MINIなどのAndroid Auto/CarPlay接続の両方可能なアダプターもおすすめです。
- 家族/友人や今後のスマホ買替可能性を考えiPhone接続もできた方が安心
- わずか約2,000円程度の追加コストでワイヤレスCarPlay/Android Auto両対応が可能
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3) 独自カスタマイズ機能搭載 CarlinKit 4.0
Android Autoワイヤレス接続でアイコン変更可能なカスタマイズ性の高い機種がCarlinKit 4.0です。
細かく設定変更を行いたい上級者向けのモデルとも言えます。CarlinKit 4.0の特徴及びおすすめ理由は以下の通りです。
- ホーム画面のアイコンをカスタマイズ可能
- CarPlayのみ対応車でもAndroid Auto利用可能
- Android AutoとCarPlayの両対応
自分好みにホーム画面アイコンをカスタマイズしたいという方にぴったりです。
具体的には、非ネイティブ接続時に表示される汎用的な車アイコン(下左図)を純正の車アイコン(下右図)に変更可能です。例えば、下図のようにポルシェ純正アイコンを表示させることもできるのです。
ちなみに、こちらのCarlinKit 4.0は、定価14,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
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4) 人気品薄 AAWireless / AAWireless2
最後に紹介するのは、欧州製大人気製品AAWirelessシリーズです。
その性能と安定性、拡張機能の高さから、特にAndroidユーザーの間で高く評価されています。AAWireless / AAWireless2の特徴及びおすすめ理由は以下の通りです。
- 純正同様の安定性を誇るネイティブ接続に対応
- スマホアプリ経由で設定変更や接続管理が可能
- ファームウェアアップデートに対応し常に安定性改善
- 開発者モード設定ではYouTube再生が可能
こちらのAAWireless/AAWireless2は、人気のためかAmazon/楽天/Yahooショッピング等では入手困難となっています。私は運良く2022年にAAWirelessが購入できて上図の通り愛用してますが、ワイヤレスアダプターは基本的に海外生産かつ一定数量生産後に販売が打ち切られる場合が多いので、もし気に入った製品を見つけたら早めに買っておくのがおすすめです。
ちなみに、AAWirelessは欧州メーカー製となりますので、オットキャストなどの中国メーカー製品に個人情報保護等で抵抗がある方にも安心です。
以下がAAWirelessの次期モデルのAAWireless 2ですが、こちらはファームウェアアップデート後にCarPlayにも対応できるAAWirelessとは異なり、現状ではAndroid Autoのみの対応です。Apple CarPlayにも対応予定のAAWireless 2+は、2025年中に発売予定とアナウンスされてますので注意が必要です。
とは言えAAWireless 2はAAWirelessの後継モデルであるため、Android Autoワイヤレス化においては接続時間の短縮など性能が向上しており、最もおすすめのワイヤレスアダプターの1つです。
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AAWirelessやAAWireless 2は、初期設定項目が多めなので最初だけはやや手間ですが、わりと高機能でAndroid Autoのネイティブワイヤレス接続にも対応してます。AAWirelessのネイティブワイヤレス接続だと、
- 純正ナビメニューに戻るボタンが有線Android Autoと同じ純正マーク
- ワイヤレス接続でも有線と同様に地図のピンチインピンチアウト操作が可能
- 設定次第で3秒程度の高速起動が可能
と、かなり高品質な接続ができます。下図は、AAWirelessのワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、自動車メーカー純正マークのナビメニューに戻るボタンが表示されてる状態です。
同様に下図は、地図のピンチインピンチアウト操作が可能となっている状態のイメージです。
また、AAWirelessは頻繁にファームウェアアップデートが行われており、当初はAndroid Autoのワイヤレス化にのみの対応でしたが、最新ファームウェアではCarPlayのワイヤレス化やAndroid Auto経由のYouTube動画再生など日々進化しています。
下図は、AAWirelessの開発者モードを利用したAndroid Auto経由のYouTube動画再生状態です。詳しい方法は、こちら”ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTubeを見る6つの方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
ワイヤレスアダプターを選ぶ際は、安定性・サポート体制・CarPlayワイヤレス化対応可否の3つが特に重要です。用途や予算に応じ、自分に一番合う機種をお選びいただければと思います。
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トヨタ車でワイヤレスアダプターが接続できない時の対処法
一部のトヨタ/レクサスを除く国産車、ベンツ/フォルクスワーゲン/ポルシェなどの輸入車の場合、車の通信用USBポートに接続するだけで、ワイヤレスアダプターやAIBOXを起動出来ます。
これは、通信用USBポートに供給されているバスパワー電源と呼ばれる電流が十分あるからですが、一部のトヨタ・レクサス車では、USBポートのバスパワー電源だけではAI BOXの駆動電流不足・電流供給タイミングの不整合があるようで、うまく起動できない場合があります。
このような場合、以下のY字分岐のUSB電源補助ケーブルを使い、上図のように通信用USB接続(通信用USBポートへ)に加えて電源供給用USB接続(シガーソケットUSB充電器等へ)を行うことでワイヤレスアダプターやAI BOXを起動できるようになります。
実際に、ワイヤレスアダプターのオットキャストU2-X Proなどをレクサス新型NXやトヨタ新型クラウンのディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ対応)に接続してみた場合、バスパワー駆動のみでは電源ランプは点灯するものの画面が起動できず、下図のようにナビ画面に「CarPlayに接続できません」と表示されてしまいました。
このようなバスパワー駆動時の接続エラーに対し、以下のY字分岐のUSB電源補助ケーブルで追加電源供給を行って再接続してみたところ、無事接続+起動に成功しました。
アイ・オー・データ USB電源補助ケーブル 電力供給 日本メーカー UPAC-UT07M
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ちなみに、トヨタRAV4のディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ非対応)に接続してみた場合は、ほぼバスパワー駆動でも起動できましたが、まれに起動に失敗することもありました。
よって、トヨタ車やレクサス車の場合は、基本、上記Y字分岐のUSB電源補助ケーブルで追加電源供給を行うのが良さそうです。万が一、Y字ケーブルで電源供給を行っても接続できない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラー対処方法をまとめてありますので、合わせてご参考にどうぞ。
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Android Auto無線接続のメリット3選
ここからは、私が実際にワイヤレスAndroid Auto接続を使ってみて感じた、ワイヤレス(無線)接続と有線接続のメリット・デメリットを比較していきます。
Android Autoにおいて、無線接続の方が優れている点は以下3つです。
- ケーブル抜き差し手間いらずで車内もスッキリ
- スマホのバッテリーにやさしい
- 音質劣化無しで無線化できる
ケーブル抜き差し手間いらず車内もスッキリ
乗降時にスマホケーブルの抜き差しの手間がいらない結果として、
- 車内にスマホを置き忘れにくい(ケーブル接続したままで)
- カバンやポケットからスマホを出し入れしなくてOK
という、さらなるメリットにもつながります。ちなみに、Android Autoのワイヤレス接続を使わなくても、Bluetooth接続を使えば音楽アプリについてはケーブル無しで便利に使えますが、Bluetooth接続だと
- ナビ地図アプリは使用不可
- 音楽アプリの音質が少し劣化
- カバーアート画像表示や選曲操作に制約あり(Bluetoothバージョン次第)
と言ったデメリットがあるため、同じワイヤレス接続でもBluetoothよりAndroid Autoワイヤレス接続の方が優れているのは間違いないです。
スマホのバッテリーにやさしい
Android Auto有線接続の場合、USBデータ通信のためにケーブル接続が必要ですが、この時スマホは強制的に充電され続ける状態となります。
バッテリー管理設定にもよりますが、スマホで採用されているリチウムイオン電池の特性として、少し減っては継ぎ足し充電を繰り返す使い方は非常に過酷であり、結果としてバッテリー寿命が短くなるリスクにつながります。
音質劣化無しで無線化できる
Android Autoをワイヤレス化すると有線よりが音質低下する思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、私が使ってみた実感としては、Android Autoはワイヤレス接続にしても音質低下は無いです。
Bluetoothによるワイヤレス接続では一般的に有線のAUXなどと比べて明らかな音質低下がありますが、Android Autoのワイヤレス接続では最初の設定時にはBluetoothを利用するもののデータ通信には帯域・速度共に十分なWi-Fiを利用するため、よっぽど通信環境が悪くない限りは技術的にも音質低下は発生しないのです。
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Android Auto無線接続のデメリット3選
Android Autoにおいて、無線接続の方が劣っていて注意が必要な点は以下3つです。
- 接続中に同時に充電できない
- 他のWi-Fi機器と接続できない
- 非ネイティブ接続では地図の拡大縮小しにくい
接続中に同時に充電できない
当たり前かもしれませんが、USBケーブルに接続せずにワイヤレス接続を続けていれば、バッテリーは少しづつ減って行きます。特に長時間のドライブの場合は、ワイヤレス接続の時間も長くなりますので、目的地に到着する頃ににバッテリーが残りわずかなんて事態になりかねません。対処方法としては、以下3点が考えられます。
- 普通に充電ケーブルをUSB接続して充電
- バッテリーが減ってきたらUSB接続に切り替えて充電
- ワイヤレスのスッキリスマートな感じにこだわるならワイヤレス充電器で充電
Android Autoのワイヤレス接続を使いながら、同時にスマホを充電したい場合、以下のようなスマホホルダー等でワイヤレス充電(Qi)を使う方法もあります。
ワイヤレス充電(Qi)を活用すれば電池残量を気にせずにAndroid Autoのワイヤレス接続を使うことができます。こちら”車のワイヤレス充電スマホホルダーのメリットとデメリット4選“の記事に車の中でワイヤレス充電対応のスマホホルダーを使う場合のメリット・デメリットを整理してみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
ワイヤレス充電/置くだけ充電/Qi(チー)は、iPhone8以降やアンドロイドだとGalaxy S6以降のスマホなどに搭載され、だいぶ普及が進んできました。 ワイヤレス充電/置くだけ充電/Qi(チー)といろいろな呼ばれ方がありますが、[…]
他のWi-Fi機器と接続できない
次に意外と盲点なのが、Android Autoワイヤレス接続を使うと、インターネット接続用のWi-Fiルーターなど他のWi-Fi機器との同時接続ができなくなる点です。
4G/5Gなどのモバイルネットワークを使う分には問題ありませんが、スマホ代の節約目的や車専用のSIM無スマホ等を車内Wi-FiなどにWi-Fi接続して使用されている場合、Android Autoでワイヤレス接続した瞬間、他のWi-Fi接続は切断されてしまいます。対処方法としては、
- Wi-Fiでは無く4G/5Gなどのモバイルネットワーク通信を利用
- どうしてもWi-Fiを使いたいなら有線CarPlay接続
が考えられます。ご参考までに、モバイルネットワーク接続でもデータ通信のみであれば、価格競争が進んでかなり格安のものがあります。
格安のデータ通信専用SIMとしては、以下のものがわりと低価格でおすすめです。
- HISモバイル
:月¥198~で使わない月は自動最安
- b-mobile 190:月¥209~で使わない月は自動最安
- リンクスメイト:月¥165~で利用容量事前指定で料金固定
月々200~300円程度で、困った時だけでもちゃんとネット接続できるのであれば、十分お買い得かと思います。ちなみに私はシンプルに安さで選び、実際にHIS Mobileのビタッ!プラン を利用しています。
ネット接続環境について、格安SIMカード・テザリングWi-Fi・車内専用Wi-Fiなど様々な接続方法の中でどれがコストパフォーマンス良いか?について、こちら”オットキャスト等の通信料比較とSIMカードおすすめ3選“の記事に詳しくまとめてみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
非ネイティブ接続では地図拡大縮小しにくい
有線CarPlayではできなくて有線Android Autoではできることの1つとして、ナビアプリの地図表示でピンチインピンチアウト操作(拡大縮小)があります。
これらの操作は、スマホ本体ではiPhoneでもAndroidスマホでも利用可能ですが、なぜかCarPlayでは有線/無線に関わらず利用できません。代替手段として、「+/-」(プラスマイナスボタン)で操作することになります。
実は、有線Android Autoではこちらの操作ができるのですが、非ネイティブ接続でワイヤレスアダプターを経由するとAndroid Autoでも利用できませんでした。これは、非ネイティブモードだとCarPlay接続ベースの通信となることが要因と考えられます。
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まとめ | Android Autoのおすすめワイヤレス化方法
こちらの記事では、「Android Autoのワイヤレス接続はどうやればよいか?」について、
- Android Autoワイヤレス接続アダプターを使う方法
- Android Autoワイヤレス接続機能内蔵AI-BOXを使う方法
- Android Autoワイヤレス接続機能内蔵オーディオを使う方法
の3つの方法について説明し、以下のおすすめのAndroid Autoワイヤレス接続アダプターの紹介を行いました。
【Android Autoのみ対応ワイヤレスアダプター】
- AAWireless2 (欧州メーカー製)
- KEIYO AN-S128a (安心の日本メーカー製)
【Android Auto/CarPlay両対応ワイヤレスアダプター】
- Ottocast MINI (最大手オットキャスト製)
- CarlinKit 4.0 (大手カーリンキット製)【品薄】
- U2-X Pro (最大手オットキャスト製)【品薄】
- AAWireless (欧州メーカー製/アプデ後)【品薄】
- CarlinKit 4.0 (大手カーリンキット製)【品薄】
- U2-X Pro (最大手オットキャスト製)【品薄】
【Android Autoワイヤレス化+動画再生できるAI-BOX】
- OttoAibox P3 Lite (HDMI出力非対応)
- OttoAiBox P3 (HDMI出力対応)
※接続待ち時間の長さ・手間を考えるとあまりおすすめしにくい
繰り返しになりますが、AI-BOXはワイヤレス化に加えて動画も見れるので非常に便利ですが、機能が多い分、ワイヤレス接続にわりと時間がかかります。よって、理想的には動画が見たい場合でも、ワイヤレス化用のアダプターと動画を見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
Android Autoのワイヤレス化の次のステップアップ先として、車でYouTubeやアマゾンプライムなどの動画を見るのもおすすめです。AI BOXを使う方法も含めた車でYouTubeなどの動画を再生する方法について、こちら”ディスプレイオーディオの走行中YouTube再生方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
トヨタ車などに装着されているディスプレイオーディオでYouTube(ユーチューブ)が走行中も見れたらいいのに…と思ったことは無いでしょうか? この記事では、ディスプレイオーディオやカーナビの画面でYouTube・Amazonプ[…]
ちなみに、Android Autoワイヤレス接続接続は、常に無線通信を行うので、正直スマホのバッテリー消費が速いです。よって、スマホのバッテリー素早く充電する必要がありますが、スマホ充電が遅い場合の理由と対策について、こちら”車でスマホ充電が遅い3つの理由!ワイヤレスやタイプAは衰退!?“の記事にまとめてみました。もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。
車の中でのスマホを充電する場合、充電が遅く、バッテリーがなかなか溜まらず困った経験は無いでしょうか? 車の中で充電する場合、限られた移動時間の中で、できる限り速く充電したいと感じる方も多いと思います。 車の中でスマホの充電が遅い[…]