2022年の電波法改正、2023年のAndroid Auto(アンドロイドオート)仕様変更を経て、日本でもAndroid Autoのワイヤレス接続が正式解禁済となりました。既に2021年頃よりワイヤレス対応製品の販売が開始されているApple CarPlay(アップルカープレイ)機能に追従する形で、今後は日本でもAndroid Auto機能のワイヤレス対応が加速すると考えられます。
とは言え、今現在使われているAndroid Auto対応カーナビ/ディスプレイオーディオは、最近発売された新製品への買替をしていない限り、USBケーブルを使った有線接続が必要な場合が多く、
- 毎回スマホを取り出すのが面倒
- 毎回ケーブルを挿すのが面倒
- 降りる時にケーブル挿したままスマホを車内に忘れがち
などまだまだ不便な状態が続いています。これに対し、実は今すぐにでもケーブル接続不要にしてAndroid Autoをワイヤレス化する方法があります。後付けのワイヤレスアダプターを使う方法などです。
Android Autoをワイヤレス接続で使えば、毎回スマホを取り出して接続する手間から解放され、同乗者を待たせたりすることも無く快適でスマートなドライブができます。
そこでここでは、Android Auto/CarPlayを5年以上使い続けてきた私がたどりついた、Android Autoをワイヤレス化するおすすめの方法を紹介していきます。
- Android Autoをワイヤレス化してみたい方
- Android Auto有線対応のカーナビ/ディスプレイオーディオをお使いの方
- 車やカーナビ/ディスプレイオーディオの買替えを検討されている方
は特に参考になるかと思います。
ちなみに「Apple CarPlayのワイヤレス接続化はどうやればよいか?」については、こちら”CarPlayワイヤレス化のおすすめ方法“の記事に整理しましたので、もし良ければ合わせてご参考にどうぞ。
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Android Autoのワイヤレス化方法3種類
Android Autoのワイヤレス接続方法としては、以下の3種類があります。
- 【おすすめ】Android Autoワイヤレスアダプターを使う方法
- 【おすすめできない】Android Autoワイヤレス接続機能内蔵AI-BOXを使う方法
- 【簡単】Android Autoワイヤレス接続機能内蔵オーディオを使う方法
次章より、1つずつ順番に説明していきますが、最もおすすめの方法は後付のワイヤレス接続アダプターを使う方法です。
Android Autoワイヤレス化のおすすめ方法
後付Android Autoワイヤレスアダプターの接続手順
まずは1番簡単でおすすめのAndroid Autoワイヤレス接続方法は、後付のワイヤレスアダプターを使って無線化する方法です。下図が接続イメージ図です。
- ワイヤレスアダプター(上図赤字部)を車のUSBポートに接続※
- ワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定(初回のみ)
- ワイヤレスアダプターとスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定(初回のみ)
で接続完了です。
※USB電源補助ケーブルが必要な場合があります。
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Android Autoワイヤレス接続アダプターおすすめ機種比較
Android Autoのワイヤレス接続アダプターとして、2万円以下でワイヤレス化機能に特化した機種の比較一覧を下表にまとめました。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。ちなみに最右列の「Android Auto over CarPlay対応」とは、CarPlayのみ対応車でもAndroid Autoが使えるようになる機能です。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
Android Auto ワイヤレス化 |
Android Auto over CarPlay ワイヤレス化 |
---|---|---|---|---|
Herilary C1-AA |
△ | ◎ 0.6 万円 |
○ | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128a |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
○ | – |
オットキャスト A2 Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
○ | – |
AAWireless ※人気機種(品薄) |
◎ | ○ 1.4 万円 |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
○ |
Cartisan Wireless USB Adapter |
○ | ◎ 1.0 万円 |
○ | – |
CarlinKit 4.0 ※在庫限り(品薄) |
△ | ◎ 1.4 万円 |
○ (車アイコン 変更可) |
○ |
【売切れ】 |
△ | △ 1.7 万円 |
○ | ○ |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
○ | △ 1.9 万円 |
○ | – |
オットキャスト OttoAibox P3 |
△ | △ 6.0 万円 |
△ | – |
ちなみに、アンドロイドスマホとiPhone両方お持ちの方など、Android Auto/CarPlay両方のワイヤレス化が可能なアダプターかどうかを記載すると、下表の通りとなります。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
CarPlay ワイヤレス化 |
Android Auto ワイヤレス化 |
Android Auto over CarPlay ワイヤレス化 |
---|---|---|---|---|---|
Herilary C1-AA |
△ | ◎ 0.6 万円 |
– | ○ | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128a |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
– | ○ | – |
オットキャスト A2 Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
– | ○ | – |
AAWireless ※人気機種(品薄) |
◎ | ○ 1.4 万円 |
○ (ファームウェア アップデート後) |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
○ |
Cartisan Wireless USB Adapter |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
○ | ○ | – |
CarlinKit 4.0 ※在庫限り(品薄) |
△ | ◎ 1.4 万円 |
○ | ○ (車アイコン 変更可) |
○ |
【売切れ】 |
△ | △ 1.7 万円 |
○ | ○ | ○ |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
○ | △ 1.9 万円 |
◎ (AirPlay 対応) |
○ | – |
オットキャスト OttoAibox P3 |
△ | △ 6.0 万円 |
△ | △ | – |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
※AAWirelessは人気モデルのため時々在庫切れの場合があるのでご注意下さい。
結論として、CarPlay/Android Autoのワイヤレス化ができるおすすめのアダプターは以下の通りとしました。
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート前)
■A2 AIR Pro(最大手オットキャスト製)
■KEIYO AN-S128a(日本メーカー慶洋エンジニアリング製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■Cartisan Wireless USB Adapter(オットキャストの製造元カルチザン製)
■Ottoadaptor MX(最大手オットキャスト製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■CarlinKit 4.0(大手カーリンキット製)【品薄状態】
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Android Autoワイヤレス化のみ対応のおすすめアダプター:A2 AIR Pro
Android Autoワイヤレス接続アダプターの中で、コストパフォーマンス的に最もおすすめの機種は、動作安定性でも定評のある業界最大手オットキャストのA2 AIR Proです。
こちらの機種は、対応機能をAndroid Autoのワイヤレス接続のみに絞ることで低価格を実現しています。もちろん、アンドロイドスマホユーザーであればiPhoneと両方持ちしてる方以外はCarPlayのワイヤレス接続の機能は不要なので、とても合理的な仕様です。
【公式】オットキャストOttocast A2AIR Pro 新型アンドロイドオートワイヤレスアダプター スマートボタン追...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
オットキャストA2 Air Proなどは中国メーカーの製品ですが、日本メーカーの製品が良い場合はKEIYO APPワイヤレス AN-S128aもおすすめです。
Android Autoネイティブワイヤレス化+YouTube再生対応のおすすめアダプター:AAWireless
Android Autoワイヤレス接続アダプターの中でネイティブワイヤレス接続など性能的に最もおすすめの機種は、AAWirelessです。
こちらのAAWirelessは、人気のためかAmazon/楽天/Yahooショッピング等で定期的に入手困難となっています。私は運良く2022年にAAWirelessが購入できて上図の通り愛用してますが、ワイヤレスアダプターは基本的に海外生産かつ一定数量生産後に販売が打ち切られる場合が多いので、もし気に入った製品を見つけたら早めに買っておくのがおすすめです。ちなみに、AAWirelessは欧州メーカー製となりますので、オットキャストなどの中国メーカー製品に個人情報保護等で抵抗がある方にも安心です。
AAWirelessは、初期設定項目が多めなので最初だけはやや手間ですが、わりと高機能でAndroid Autoのネイティブワイヤレス接続にも対応してます。AAWirelessのネイティブワイヤレス接続だと、
- 純正ナビメニューに戻るボタンが有線Android Autoと同じ純正マーク
- 有線Android Auto同様にワイヤレス接続でも地図のピンチインピンチアウト操作が可能
- 設定次第で3秒程度の高速起動が可能
と、かなり高品質な接続ができます。下図は、AAWirelessのワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、自動車メーカー純正マークのナビメニューに戻るボタンが表示されてる状態です。
同様に下図は、地図のピンチインピンチアウト操作が可能となっている状態のイメージです。
また、AAWirelessは頻繁にファームウェアアップデートが行われており、当初はAndroid Autoのワイヤレス化にのみの対応でしたが、最新ファームウェアではCarPlayのワイヤレス化やAndroid Auto経由のYouTube動画再生など日々進化しています。
下図は、AAWirelessの開発者モードを利用したAndroid Auto経由のYouTube動画再生状態です。詳しい方法は、こちら”ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTubeを見る6つの方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
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AAWirelessとオットキャストA2-AIRのどちらを選ぶか?
Android Autoのみをワイヤレス化したい場合の選択肢としては、A2 AIR ProもAAWirelessも両方ともおすすめです。よって、A2-AIR ProまたはAAWirelessのどちらがよいか迷われてる方は、
- 簡単な設定で安定的に使いたい場合:A2 AIR Pro(約12,000円)がおすすめ
- 多少設定が複雑でも起動時間短縮やYouTube動画再生等の高機能を使いたい場合:AAWireless(約14,000円)がおすすめ
とお考えいただければと思います。
Android Auto/CarPlay両対応のおすすめアダプター:AAWireless/Cartisan
ちなみに先ほど、ワイヤレスAndroid Auto接続のみ可能なA2 AIR Proも紹介しましたが、以下2つの理由から、AAWireless、Cartisan Wireless USB Adapter、CarlinKit 4.0(品薄)などのAndroid Auto/CarPlay接続の両方可能なアダプターもおすすめです。
- 家族/友人や今後のスマホ買替可能性を考えiPhone接続もできた方が安心
- わずか約2,000円程度の追加コストでワイヤレスCarPlay/Android Auto両対応が可能
有線CarPlayでAndroid Autoワイヤレス接続できるおすすめアダプター:AAWireless/CarlinKit 4.0
世の中に存在するAndroid AutoやCarPlay対応車は、実は、
- Android Auto/CarPlay両方対応の車
- CarPlayのみ対応の車
のほぼ2択であり、Android Autoのみ対応の車は基本的に存在しないです。
ここで、アンドロイドスマホユーザーにとって一番困るのが自分の車がCarPlayのみ対応の場合です。実例として、アンドロイドユーザーである私の愛車ポルシェ718 Boxsterの純正ナビPCMは、CarPlayのみ対応(Android Auto非対応)なので、ワイヤレス化どころかそもそもBluetoothを除けばではスマホ接続が不可です。
この状況に対し、車とは有線CarPlay接続+変換処理を行いながらワイヤレスAndroid Auto接続可能なアダプターである、AAWireless(人気品薄)、CarlinKit 4.0(品薄)を使えば、下図のようにAndroid Auto非対応車にもかかわらず、ワイヤレスAndroid Auto接続ができるようになり、アンドロイドスマホユーザーにとって夢のような選択肢となります。
Android Autoワイヤレス接続でアイコン変更可能なおすすめアダプター:CarlinKit 4.0
最後にAndroid Autoワイヤレス接続でアイコン変更可能なアダプターとしてCarlinKit 4.0もおすすめです。
こちらの機種では、ワイヤレスアダプターで非ネイティブ接続時に表示される汎用的な車アイコン(下左図)に対し、純正の車アイコン(下右図)に変更が可能です。例えば、下図のようにポルシェ純正アイコンを表示させることもできるのです。
ちなみに、こちらのCarlinKit 4.0は、定価14,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
ワイヤレスアダプター/AI BOX用USB電源補助ケーブル
一部のトヨタ/レクサスを除く国産車、ベンツ/フォルクスワーゲン/ポルシェなどの輸入車の場合、車の通信用のUSBポートに接続するだけで、ワイヤレスアダプターやAI BOXを起動出来ます。
これは、通信用のUSBポートに供給されている電流(バスパワー電源)が十分あるからですが、一部のトヨタ/レクサス車では、通信用USBポートのバスパワー電源だけではAI BOXの駆動電流が足りないか電流供給タイミングが合わないようで、うまく起動できない場合があります。このような場合、以下のY字分岐のUSB電源補助ケーブルを使い、上図のように通信用USB接続(通信用USBポートへ)に加えて電源供給用USB接続(シガーソケットUSB充電器等へ)を行うことでワイヤレスアダプターやAI BOXを起動できるようになります。
実際に、ワイヤレスアダプターのオットキャストU2-X Proなどをレクサス新型NXやトヨタ新型クラウンのディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ対応)に接続してみた場合、バスパワー駆動のみでは電源ランプは点灯するものの画面が起動できず、下図のようにナビ画面に「CarPlayに接続できません」と表示されてしまいました。
このようなバスパワー駆動時の接続エラーに対し、以下のY字分岐のUSB電源補助ケーブルで追加電源供給を行って再接続してみたところ、無事接続+起動に成功しました。
アイ・オー・データ USB電源補助ケーブル 電力供給 日本メーカー UPAC-UT07M
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
ちなみに、トヨタRAV4のディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ非対応)に接続してみた場合は、ほぼバスパワー駆動でも起動できましたが、まれに起動に失敗することもありました。
よって、トヨタ車やレクサス車の場合は、基本、上記Y字分岐のUSB電源補助ケーブルで追加電源供給を行うのが良さそうです。万が一、Y字ケーブルで電源供給を行っても接続できない場合は、こちら”CarPlay繋がらない問題へのiPhone/カーナビの7つの対処方法“の記事にCarPlay接続エラー対処方法をまとめてありますので、合わせてご参考にどうぞ。
Android Autoワイヤレス化のおすすめできない方法
後付Android Autoワイヤレス接続機能内蔵AI BOXの接続手順
次に、2番目におすすめでYouTubeやアマプラ動画も見れるようにしたい場合のAndroid Autoワイヤレス接続方法は、後付のAI BOXを使って無線化する方法です。
ほとんどのAI BOXと呼ばれる後付USB機器にはAndroid Autoワイヤレス接続機能が内蔵されています。また、AI BOXを使うことで、一般的にはAndroid Autoでは利用不可能なYouTubeやアマゾンプライム等の動画アプリが使えるようになります。下図が接続イメージ図です。
- AI BOX(上図赤字部)を車の通信用USBポートに接続(有線CarPlay接続)※
- AI BOXの接続設定(初回のみ)
- AI BOXとスマホをBluetoothでペアリング設定(初回のみ)
で接続完了です。
※USB電源補助ケーブルが必要な場合があります。
ちなみにAndroid Autoワイヤレス接続の場合、スマホとAI-BOXはWi-Fiで接続されるので、テザリングWi-FiやモバイルWi-FiでAI-BOXをインターネット接続してる場合は、一旦Wi-Fi接続を終了させる必要があります。
下図は、AI BOX内蔵のワイヤレスアダプター機能の使用例として、トヨタRAV4の純正ディスプレイオーディオにオットキャストPICASOU2をCarPlay接続し、Android Autoワイヤレス接続中の画面です。下図中央の「接続中…」の上の円表示がしばらくぐるぐる回りながら5~10秒前後で接続が完了します。
このように、AI BOX内蔵のワイヤレスアダプター機能を使ってAndroid Autoワイヤレス接続を行うこともできます。
ただし、AI BOXを使ったAndroid Autoワイヤレス接続の最大の問題点は、最終的にAndroid Autoワイヤレス接続完了まで合計20~30秒前後もの時間がかかってしまうことです。
以下、2つの処理時間を合わせると相当な待ち時間です。
- AI BOX自体のAndroid OSのシステム起動時間:15~20秒
- AI BOX起動後のAndroid Autoワイヤレス接続時間:5~10秒
単体のワイヤレスアダプターの場合、システム起動時間+ワイヤレス接続時間の合計で10秒程度なので、だいぶ待ち時間に差があります。
Android Autoワイヤレス接続機能内蔵AI BOXおすすめ機種比較
CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続機能内蔵のAI BOX機能や価格の比較一覧を以下の表にまとめました。
比較のために、先ほどのCarPlay/Android Autoのワイヤレス化に特化したワイヤレスアダプターも一緒に含めてます。先ほど同様、最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | おす すめ 度 |
実売 価格 |
CarPlay ワイヤレス化 |
Android Auto ワイヤレス化 |
You Tube |
Amazon Prime |
SoC (CPU) |
RAM + ROM |
OS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KEIYO APPワイヤレス AN-S128a |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
– | ○ | – | – | – | – | – |
AAWireless | ◎ | ○ 1.4 万円 |
○ (ファームウェア アップデート後) |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
○ | – | – | – | – |
CarlinKit TboxPlus 64GB |
△ | △ 3.6 万円 |
△ | △ | ○ | ○ | ○ Qualcomm QCM6125 2.0GHz |
○ 4+64 GB |
◎+ Android 13 |
CarlinKit TBoxPlus 128GB |
○ | △ 4.1 万円 |
△ | △ | ○ | ○ | ○ Qualcomm QCM6125 2.0GHz |
◎ 8+128 GB |
◎+ Android 13 |
オットキャスト A2 Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
– | ○ | – | – | – | – | – |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
○ | △ 1.9 万円 |
○ | ○ | – | – | – | – | – |
PICASOU2 |
△ | △ 4.2~ 5.3 万円 |
△ | △ | ○ | ○ | ◎ Qualcomm SM6125 2.0GHz |
○ 4+64 GB |
○ Android 10 |
オットキャスト OttoAibox P3 |
○ | △ 6.0 万円 |
△ | △ | ○ | ○ | ◎ Qualcomm SM6125 2.0GHz |
◎ 8+128 GB |
◎ Android 12 |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
結論として、Android Autoのワイヤレス接続機能内蔵のおすすめAI-BOXは以下の通りとしました。
■CarlinKit TBoxPlus 128G
■OttoAiBox P3
※接続待ち時間の長さ・手間を考えるとあまりおすすめしにくい
AI-BOXはワイヤレス化に加えて動画も見れるので非常に便利ですが、機能が多い分、特にワイヤレスAndroid Autoは接続にわりと時間がかかります。よって、理想的には動画が見たい場合でも、ワイヤレス化用のアダプターと動画を見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
Android Autoワイヤレス接続目的ならAI-BOXはおすすめできない
結論として、Android Autoワイヤレス接続を主目的とするのであれば、価格・起動時間・動作快適さの観点からAI-BOXよりも単体のワイヤレスアダプターがおすすめです。
理由は、Android Autoワイヤレス接続性能は、ワイヤレスアダプター(約1~2万円)の方がAI BOX(約2~4万円)より実使用上は高性能だからです。AI BOX内蔵のAndroid Autoワイヤレス接続機能は、操作の手間や待ち時間の観点で、我慢しながら使わないといけないレベルです。どうしても動画も見たい人は、動画を見る用にAI BOXを選ぶのもありですが、Android Autoワイヤレス接続用のワイヤレスアダプターと動画見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
実際私は、家族と一緒の場合など動画を見たい場合はオットキャストOttoAiBox P3やCarlinKit TBoxPlus 128G、1人のドライブで動画を見る必要が無い場合はAAWirelessのようにAI-BOXとワイヤレスアダプターを使い分けしてます。ワイヤレス化したいだけであれば、ワイヤレスアダプターの方が
- 起動時間が速い
- 操作時の応答が速い
- 価格が安い
とシンプルにメリットが多いのです。
Android Autoワイヤレス化の簡単な方法
Android Autoワイヤレス接続機能内蔵オーディオの接続手順
最後は、追加部品を使わない、カーナビ/ディスプレイオーディオのみでのAndroid Autoワイヤレス接続が完結する簡単な方法です。
CarPlayの場合の例にはなりますが、上図のレクサスNXのナビは2022年のソフトバージョンアップにより有線のみのCarPlay対応から、ワイヤレスCarPlay対応となりました。ワイヤレス接続の機能がカーナビ/ディスプレイオーディオ本体に内蔵されていると考えてもよいと思います。下図が接続イメージ図です。
- スマホ側でワイヤレス接続を有効化
- 無線接続対応済ディスプレイオーディオとスマホをBluetoothでペアリング設定(初回のみ)
で接続完了です。
こちらの方法の場合、ワイヤレスアダプターやAI BOXを追加でUSB接続しなくても、ワイヤレス接続が使えます。ただし、このような無線接続対応済カーナビ/ディスプレイオーディオはまだ少ないです。また、発売時点では無線接続非対応でも、トヨタ/レクサスのコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオのように、ソフトバージョンアップででワイヤレス化できる場合もあります。
Android Autoワイヤレス接続対応オーディオのおすすめ機種比較
Android Autoワイヤレス接続対応ディスプレイオーディオの比較一覧を以下の表にまとめました。比較のために、ワイヤレス接続非対応の機種も含めて記載してます。
機種名 | 実売 価格 |
Android Auto ワイヤレス 対応 |
CarPlay ワイヤレス 対応 |
Android Auto 有線 対応 |
CarPlay 有線 対応 |
---|---|---|---|---|---|
ALPINE (アルパイン) DA7Z |
◎ 5万円 |
× | ○ | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) DMH-SZ700 |
○ 5万円 |
× | × | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) DMH-SZ500 |
○ 6万円 |
○ | ○ | ○ | ○ |
Pioneer (パイオニア) FH-8500DVS |
○ 4万円 |
× | × | ○ | ○ |
KENWOOD (ケンウッド) DDX5020S |
○ 4万円 |
× | × | ○ | ○ |
トヨタ レクサス コネクテッド ナビ対応 ディスプレイ オーディオ |
– | × | △※ | ○ | ○ |
トヨタ レクサス コネクテッド ナビ非対応 ディスプレイ オーディオ |
– | × | × | ○ | ○ |
※2022年中頃以前に発売の車は、当初非対応だが、ソフトバージョンアップにより対応
上表の通り、有線のAndroid Auto/CarPlayに対応した機種は増えてきていますが、Android Auto/CarPlayワイヤレス接続対応のディスプレイオーディオはごくわずかです。Android Autoワイヤレス接続対応のディスプレイオーディオに至っては、私が知る限り2024年時点でパイオニアのDMH-SZ500の1機種のみです。それでも対応機種にオーディオ毎交換してしまえば、一気にワイヤレス機能が使えるようになります。実売価格も約5万円前後なので、AI BOXも高性能な機種だと5万円近くであることを考えるとそこまで高く無いとも言えます。
Pioneer ディスプレイオーディオ DMH-SZ500 6.8インチ ワイヤレス AppleCarPlay AndroidAuto Bluetooth カ...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
ディスプレイオーディオの選び方については、こちら”ディスプレイオーディオおすすめランキング“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
最近、高額なカーナビに代わって安くてスマホも繋げれるディスプレイオーディオの普及が進んでます。 ただし、ディスプレイオーディオはモデルによってテレビやCarPlayなど重要な機能が無いモデルも存在するので、選び方を間違えると肝心の機能[…]
純正ナビのAndroid Autoワイヤレス接続対応車種は無
電波法改正が2022年、Google社のAndroid Auto仕様変更が2023年であることもあり、2024年現在は純正ナビのAndroid Autoワイヤレス接続対応車はほぼ無です。
ちなみに例えばトヨタ車の場合、日本販売モデルはAndroid Autoワイヤレス接続非対応ですが、米国販売モデルではTacomaなど一部モデルでAndroid Autoワイヤレス接続対応済です。よって、今後は順次日本販売モデルでもAndroid Autoワイヤレス接続対応化が進む可能性もあります。
Android Auto接続は有線/無線のどっちがよいか
ここからは、私が実際にワイヤレスCarPlay/Android Auto接続を使ってみて感じた、有線接続とワイヤレス(無線)接続の違いとどっちがよいかについて、メリット・デメリットを整理してみます。
Android Autoワイヤレス接続がよい3つの点
ワイヤレスの方が優れている点は以下3つです。
- 乗降時にケーブル抜き差し手間いらず
- ケーブル無で車内がスッキリ
- スマホが繰り返し充電されないのでバッテリーにやさしい
乗降時にスマホケーブルの抜き差しの手間がいらない結果として、
- 車内にスマホを置き忘れにくい(ケーブル接続したままで)
- カバンやポケットからスマホを出し入れしなくてOK
という、さらなるメリットにもつながります。ちなみに、Android Autoのワイヤレス接続を使わなくても、Bluetooth接続を使えば音楽アプリについてはケーブル無しで便利に使えますが、Bluetooth接続だと
- ナビ地図アプリは使用不可
- 音楽アプリの音質が少し劣化
- カバーアート画像表示や選曲操作に制約あり(Bluetoothバージョン次第)
と言ったデメリットがあるため、同じワイヤレス接続でもBluetoothよりAndroid Autoワイヤレス接続の方が優れているのは間違いないです。
Android Autoワイヤレス接続がよくない3つの点
次に、ワイヤレスの方が劣っているというか注意が必要な点は以下3つです。
- 接続中に同時に充電できない
- 他とWi-Fi接続できない
- 非ネイティブ接続等では地図のピンチインピンチアウト操作(拡大縮小)ができない
AndroidAutoワイヤレス接続だと同時に充電できない
当たり前かもしれませんが、USBケーブルに接続せずにワイヤレス接続を続けていれば、バッテリーは少しづつ減って行きます。特に長時間のドライブの場合は、ワイヤレス接続の時間も長くなりますので、目的地に到着する頃ににバッテリーが残りわずかなんて事態になりかねません。対処方法としては、以下3点が考えられます。
- 普通に充電ケーブルをUSB接続して充電
- バッテリーが減ってきたらUSB接続に切り替えて充電
- ワイヤレスのスッキリスマートな感じにこだわるならワイヤレス充電器で充電
Android Autoのワイヤレス接続を使いながら、同時にスマホを充電したい場合、以下のようなスマホホルダー等でワイヤレス充電(Qi)を使う方法もあります。
ワイヤレス充電(Qi)を活用すれば電池残量を気にせずにAndroid Autoのワイヤレス接続を使うことができます。こちら”車のワイヤレス充電スマホホルダーのメリットとデメリット4選“の記事に車の中でワイヤレス充電対応のスマホホルダーを使う場合のメリット・デメリットを整理してみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
ワイヤレス充電/置くだけ充電/Qi(チー)は、iPhone8以降やアンドロイドだとGalaxy S6以降のスマホなどに搭載され、だいぶ普及が進んできました。 ワイヤレス充電/置くだけ充電/Qi(チー)といろいろな呼ばれ方がありますが、[…]
AndroidAutoワイヤレス接続だと他とWi-Fi接続できない
次に意外と盲点なのが、Android Autoワイヤレス接続を使うと、他とWi-Fi接続ができなくなる点です。4G/5Gなどのモバイルネットワークを使う分には問題ありませんが、スマホ代の節約目的や車専用のSIM無スマホ等を車内Wi-FiなどにWi-Fi接続して使用されている場合、Android Autoでワイヤレス接続した瞬間、Android Auto以外のWi-Fi接続は切断されてしまうようです。対処方法としては、
- Wi-Fiでは無く4G/5Gなどのモバイルネットワーク通信を利用
- どうしてもWi-Fiを使いたいなら有線CarPlay接続
が考えられます。ご参考までに、モバイルネットワーク接続でもデータ通信のみであれば、価格競争が進んでかなり格安のものがあります。
格安のデータ通信専用SIMとしては、以下のものがわりと低価格でおすすめです。
- HIS Mobileのビタッ!プラン (月額税込198円)
- b-mobile 190 Pad SIM (月額税込209円)
- ロケットモバイル神プラン (月額税込328円)
月々200~300円程度で、困った時だけでもちゃんとネット接続できるのであれば、十分お買い得かと思います。ちなみに私はシンプルに安さで選び、実際にHIS Mobileのビタッ!プラン を利用しています。ネット接続環境について、格安SIMカード・テザリングWi-Fi・車内専用Wi-Fiなど様々な接続方法の中でどれがコストパフォーマンス良いか?について、こちら”SIMカードは必要!?4つの接続方法と通信料節約術“の記事に詳しくまとめてみましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
AndroidAutoワイヤレス接続だと地図のピンチインピンチアウトができない
有線CarPlayではできなくて有線Android Autoではできることの1つとして、ナビアプリの地図表示でピンチインピンチアウト操作(拡大縮小)があります。
これらの操作は、スマホ本体ではiPhoneでもAndroidスマホでも利用可能ですが、なぜかCarPlayでは有線/無線に関わらず利用できません。代替手段として、「+/-」(プラスマイナスボタン)で操作することになります。
実は、有線Android Autoではこちらの操作ができるのですが、非ネイティブ接続でワイヤレスアダプターを経由するとAndroid Autoでも利用できませんでした。これは、非ネイティブモードだとCarPlay接続ベースの通信となることが要因と考えられます。
AndroidAutoワイヤレス接続と音質の関係
Android Autoをワイヤレス化すると有線よりが音質低下する思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、私が使ってみた実感としては、Android Autoはワイヤレス接続にしても音質低下は無いです。
Bluetoothによるワイヤレス接続では一般的に有線のAUXなどと比べて明らかな音質低下がありますが、Android Autoのワイヤレス接続では最初の設定時にはBluetoothを利用するもののデータ通信には帯域・速度共に十分なWi-Fiを利用するため、よっぽど通信環境が悪くない限りは技術的にも音質低下は発生しないのです。
Android Autoのワイヤレス化方法まとめ
こちらの記事では、「Android Autoのワイヤレス接続はどうやればよいか?」について、
- Android Autoワイヤレス接続アダプターを使う方法
- Android Autoワイヤレス接続機能内蔵AI-BOXを使う方法
- Android Autoワイヤレス接続機能内蔵オーディオを使う方法
の3つの方法について説明し、以下のおすすめのAndroid Autoワイヤレス接続アダプターの紹介を行いました。
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート前)
■A2 AIR Pro(最大手オットキャスト製)
■KEIYO AN-S128a(日本メーカー慶洋エンジニアリング製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■Cartisan Wireless USB Adapter(オットキャストの製造元カルチザン製)
■Ottoadaptor MX(最大手オットキャスト製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■CarlinKit 4.0(大手カーリンキット製)【品薄状態】
■CarlinKit TBoxPlus 128G
■OttoAiBox P3
※接続待ち時間の長さ・手間を考えるとあまりおすすめしにくい
繰り返しになりますが、AI-BOXはワイヤレス化に加えて動画も見れるので非常に便利ですが、機能が多い分、ワイヤレス接続にわりと時間がかかります。よって、理想的には動画が見たい場合でも、ワイヤレス化用のアダプターと動画を見る用のAI BOXを2台使い分けるのがおすすめです。
Android Autoのワイヤレス化の次のステップアップ先として、車でYouTubeやアマゾンプライムなどの動画を見るのもおすすめです。AI BOXを使う方法も含めた車でYouTubeなどの動画を再生する方法について、こちら”ディスプレイオーディオの走行中YouTube再生方法全10種類“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
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