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車・カーナビでBluetoothを使う場合に知っておきたい4つの注意点

公開日: : 最終更新日:2018/09/16 Bluetooth, カーナビ, カー用品使いこなしノウハウ, 車の音質向上

車の中でBluetooth(ブルートゥース)を使うと、iPhoneやandroidスマホの音楽を車のスピーカーから聴けたり、電話を手に持たずハンズフリー電話ができたり、なんか便利らしい!

いや!?便利かもだけど、この使い方でホント正しいの?・・・Bluetoothのハンズフリー電話って実は同乗者に会話内容が”まる聞こえ”なのでは!?

実は、Bluetoothにはパッと見で便利な使い方・活用方法がある反面、意外な落とし穴もあります。

この記事を読んでいただくことで、車の中を含めてBluetoothを使いこなす知識を一通り身につけていただくことができます。

ちなみに、iPhoneやandroidスマホの音楽を車のスピーカーから聴きたい場合、iPhoneについては”iPhone 7以降(iPhone 8・iPhone X含)”、SONY Xperia については “Xperia XZ2シリーズ以降”、AUXジャック(アナログイヤホンジャック)非対応になったので、Bluetoothが使われるシーンはより一層増えてきています。 つまり今後は、Bluetoothをある程度使いこなせる知識を持っておくことで、日常生活の中でデジタル機器をさらに便利に使いこなせるシーンをどんどん増やすことができるのです。

車・カーオーディオでBluetoothを使うイメージ

ここでは、10年以上前から車でBluetoothを利用してきた私の実体験や、普段カーナビ等Bluetooth対応製品の開発を行う技術者である私の視点から、車でカーナビ・カーオーディオにBluetooth接続する場合、事前に知っておくと役立つ以下の4つのポイント・注意点について書かせていただきます。

  • Bluetoothペアリング時の注意点
  • Bluetoothオン時のバッテリーの注意点
  • Bluetoothハンズフリー電話の注意点
  • Bluetooth音楽転送の注意点

Bluetoothについてはある程度知っているので、すぐにBluetoothの注意点・使いこなしノウハウを知りたい方は、こちら:車でBluetoothを利用する場合の注意点・使いこなしノウハウ(ページ内リンク)からどうぞ。

目次

Bluetooth(ブルートゥース)とは?

車でBluetoothを使う場合の注意点を説明させていただく前にそもそも、

  • Bluetooth(ブルートゥース)となにか?
  • なにを準備すればいいのか?
  • なにができるのか?

について簡単に説明させていただきます。

 

BluetoothはWi-Fiなどと同じ無線通信規格の1つ

Bluetooth(ブルートゥース)とは、一言で言うとWi-Fiなどと同じ無線通信規格の1つです。 iPhoneやandroidスマホ・タブレット・音楽プレーヤー・イヤホン・ポータブルスピーカー・腕時計・リモコン・パソコン・カーナビ等の様々なBluetooth対応機器どうしをケーブルを使わずに無線でつなぐことができます。

ペアリングという初期設定を最初に1回行うだけで、2回目以降は対応機器どうしをケーブル無しで無線接続してデータのやりとりが行えます。

主にインターネットへの接続手段として使われるWi-Fiに対し、Bluetoothはスマホ・タブレット・音楽プレーヤー等とイヤホン・ポータブルスピーカー・カーナビ等の機器どうしの接続手段として使われるケースが多いです。

 

iPhoneなどスマホの普及と共に急拡大するBluetooth

実はBluetoothがこれほど普及したのは意外と最近で、まだスマホも少なかった10年以上前はBluetooth対応の携帯電話すらほとんどありませんでした。 その頃はいわゆるガラケー(iPhone等のスマホでは無い従来のガラパゴス携帯)にBluetoothドングルと呼ばれる”Bluetooth非対応携帯電話をBluetooth対応にするアダプタ”を取り付け、Bluetooth対応させるという手法をとらない限りBluetoothが使えないという状況が多々ありました。 しかしBluetoothドングルへの電源供給をケータイの内蔵バッテリーから行うためにすぐに充電がなくなり、現実的にBluetoothを便利に使える状況ではありませんでした。

しかしiPhoneを含めたスマホの急激な普及に伴い、ほぼ全てのスマホがBluetoothに対応していったことから、スマホとその周辺機器との接続方法としてBluetoothの普及が急拡大していきます。

 

運転中のスマホ操作禁止でさらに急拡大するBluetooth

ご存知の通り、運転中のスマホ・ケータイ操作は法律で禁止されています。

この流れもあり、特に車の中でのBluetoothを使ったハンズフリー電話・音楽接続でのBluetooth利用がさらに急速に普及しました。

さらに、実際にBluetoothを使ってみることで、スマホをポケットやカバン入れたままでも遠隔操作できてしまうなど、あまりにも便利なことに気付くので、一度使ってみるとやめられなくなる人が多いという実情もあります。

車・カーナビでBluetooth接続するための準備

車でBluetooth接続する3つの方法とBluetooth非対応カーナビへの対処方法

車の中でカーナビ・カーオーディオにBluetooth接続するには以下3つの方法があります。

  • Bluetooth対応カーナビへ直接Bluetooth接続
  • Bluetoothレシーバー接続経由でBluetooth非対応カーナビにAUX接続
  • Bluetoothレシーバー接続経由でBluetooth非対応カーナビにFMトランスミッター接続

カーナビがBluetoothに対応していない場合であっても、Bluetoothレシーバーを使用することでiPhoneやandroidスマホをBluetooth接続することができます。

Bluetoothレシーバーを使用する場合、最終的にカーナビへの入力を

  • AUX(ステレオミニプラグケーブル)接続で入力する場合
  • FMトランスミッター接続で入力する場合

の2通りの方法があります。 詳細な接続方法については、次章より図を使いながら説明させていただきます。

 

Bluetooth対応カーナビへ直接Bluetooth接続

カーナビとiPhone等スマホの最も一般的なBluetooth接続方法です。

スマホ側とカーナビ側の両方がBluetoothに対応している場合、この方法を使います。

Bluetooth対応カーナビへ直接Bluetooth接続の図

上記の接続図に書かせていただいたとおり、スマホ側とカーナビ側を直接Bluetooth接続するので、これ以上の追加機器は何も必要無しです。

 

BluetoothレシーバーでBluetooth非対応カーナビにAUX接続

iPhoneも含め世の中のスマホは、多少古い機種であっても基本的にほとんどBluetooth対応していますが、カーナビ・カーオーディオにはBluetooth非対応の機種も存在します。 そんなカーナビ・カーオーディオにはBluetooth非対応の場合の対処方法としても使える方法です。

Bluetoothレシーバー接続経由でBluetooth非対応カーナビにAUX接続の図

Bluetoothレシーバーと呼ばれる部品を準備します。 一例としては下図のような再生・曲送り・音量調整等のコントロール部が一体となったコンパクトな製品がおすすめです。

この場合、iPhone等のスマホ側からBluetoothレシーバーまでの区間はBluetooth接続します。 カーナビ・カーオーディオがBluetooth非対応の場合なので、Bluetoothレシーバーからカーナビ・カーオーディオまでの区間はAUX(ステレオミニプラグ)ケーブルで接続します。

ちなみに、再生・曲送り等のコントロール機能を持たずにシンプルかつ高音質コーデックである”AAC”や”APT-X”に対応した下図のような製品もおすすめです。

このようにBluetoothレシーバーを経由して接続することで、Bluetooth非対応のカーナビ・カーオーディオであってもBluetooth接続させることができます。

 

BluetoothレシーバーでBluetooth非対応カーナビにFMトランスミッター接続

最後にカーナビ・カーオーディオがBluetooth非対応かつAUX入力非対応の場合の対処方法としても使える最も汎用性の高いBluetooth接続方法です。

Bluetoothレシーバー接続経由でBluetooth非対応カーナビにFMトランスミッター接続の図

上図の通り、FMトランスミッター機能を持つBluetoothレシーバーを準備します。 一例としては、下図のようなシガーソケット電源と一体になったコンパクトな製品がおすすめです。

iPhoneやandroidスマホ側からBluetoothレシーバーまでの区間はBluetooth接続します。 カーナビ・カーオーディオがBluetooth非対応かつAUX入力非対応の場合なので、Bluetoothレシーバーからカーナビ・カーオーディオまでの区間は、FMトランスミッター機能を使います。

具体的には、音楽信号をFMラジオの電波に変換し、車のラジオアンテナに向けて出力します。 カーナビ・カーオーディオ側では音楽ソース切替をFMラジオに設定し、FMラジオを聴くのと同じ要領で音楽を再生します。

このようにBluetoothレシーバー+FMトランスミッター一体機を経由して接続することで、Bluetooth非対応かつAUX入力非対応のカーナビ・カーオーディオつまりはFMラジオが使えるどんな機器であってもBluetooth接続させることができるようになります。

参考までに、上記のようなBluetooth対応のレシーバーも含めた車の中でスマホ・ポータブル音楽プレイヤーを活用するために現在最も売れてるアクセサリー類は、こちら”スマホ用カーアクセサリー売れ筋ランキング(Amazon)“からご確認いただけます。 今現在どんな種類のアクセサリー類が存在してて、何が人気で売れているかの参考になるかと思います。

 

車・カーナビでBluetoothでできること

Bluetoothには、Bluetoothというその大きな規格の中に、プロファイルという小さな規格のようなものがあります。 接続機器や使用方法ごとにどのプロファイルに対応しているかで、実際どういうことができるかが決まります。

 

車でよく使われるBluetoothプロファイル

スマホやウォークマン等のポータブル音楽プレイヤーとカーナビ・カーオーディオの両方が同じプロファイルに対応している場合のみその機能を使用することができます。 下図はトヨタハリアーの純正カーナビの対応プロファイル一覧です。

カーナビの対応ブルートゥースプロファイル表示(トヨタハリアー)

車の中でよく使われるプロファイルは以下の通りです。

  • HFP(Hands-Free Profile):車に搭載されているスピーカー・マイクを使ってハンズフリー電話と電話の発信着信を行う
  • PBAP(Phone Book Access Profile):スマホ・携帯電話から電話帳のデータを転送・同期してカーナビ・カーオーディオの画面等から電話できるようにする
  • A2DP(Advanced Audio Distribution Profile):ハンズフリー電話よりはマシなレベルのそこそこ高音質な音をカーオーディオ(カースピーカー含)に伝送する
  • AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile):オーディオ・映像関連の機能について、リモコンのように遠隔操作を行う

最新のカーナビ・カーオーディオであれば、上記全てのプロファイルに対応している場合が多いですが、

  • 5~10年以上前の少し古めのBluetooth対応カーナビ・カーオーディオ
  • Bluetooth非対応カーナビ接続へのBluetoothレシーバー経由接続

においては、全てのプロファイルに対応していない場合が多いです。

古めのカーナビ・カーオーディオの場合はHFP(Hands-Free Profile)のみの対応、Bluetoothレシーバー経由接続の場合はA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)のみの対応が一般的です。

ちなみに、iPhone等のスマホ側は、多少古い機種であっても基本的に上記全てのプロファイルに対応しています。

 

運転中でも安全に電話が使える

HFPを利用することで、スマホ・ケータイをポケットやかばんの中に入れたまま、車に搭載されているスピーカー・マイクを使って通話することができます。 もちろん、電話がかかってきたときに電話を受けたり、誰かに電話を発信する操作も車側のカーナビ・カーオーディオの操作パネルから行うことができます。

下図はトヨタハリアー純正ナビの例ですが、カーナビへ自動転送(PBAP)された電話帳を使って、スマホ内の電話帳データを画面表示させ、画面タッチで電話をかけることができます。

カーナビブルートゥース画面の電話帳表示(トヨタハリアー)

 

iPhoneなどスマホの中の音楽を遠隔操作して車のスピーカーから聴ける

また、カーナビ・カーオーディオとiPhone等のスマホやポータブル音楽プレイヤーをBluetooth接続した場合、A2DPのみまたは、A2DPとAVRCPの2つのプロファイルが同時に接続されます。 AVRCP接続ができると、スマホ・ポータブル音楽プレイヤーの中の音楽データケーブル接続無しカーナビ・カーオーディオのスピーカーから出力・再生できるだけでなく、カーナビ・カーオーディオ側の操作パネルから「再生・停止・曲送り」等、スマホの中の音楽データを遠隔操作することができます。

下図はトヨタハリアー純正ナビの例ですが、例えばスマホにAmazon Prime Music等の音楽聴き放題アプリがインストールしてあれば、その音楽聴き放題サービスの曲や、元々スマホ内に保存してある曲をカーナビ画面から遠隔操作して聴くことができます。 唯一残念なのがジャケット画像をカーナビ側に表示させられないことです。

カーナビブルートゥース画面の音楽再生表示(トヨタハリアー)

Bluetooth接続も含め、スマホやポータブル音楽プレイヤーをカーナビ・カーオーディオに接続して活用する方法全般については、こちら”車でスマホの音楽を車で聴く5つの方法“の記事にまとめました。 Bluetooth接続だけにこだわらずスマホとカーナビ・カーオーディオを接続したいとお考えの方は、ご参考にどうぞ。

また、Bluetooth接続するための具体的な方法・手順と、実はあまり知られていないBluetooth接続ならではのメリットについて、こちら”Bluetoothでカーナビとスマホを接続する方法と7つのメリット“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。

 

車・カーナビでBluetoothを使う場合の4つの注意点概要

あらためて、車でBluetoothを使う場合に気をつけておくべき注意点は、以下の4点です。

  • Bluetoothペアリング時の注意点
  • Bluetoothオン時のバッテリーの注意点
  • Bluetoothハンズフリー電話の注意点
  • Bluetooth音楽転送の注意点

次章より、詳細を説明してきます。

 

カーナビとスマホ等とのBluetoothペアリング時の注意点

まずは、Bluetooth接続を使うために最初に必ず行わなければならないペアリング(初期設定)に関する注意点です。

新たな組み合わせでBluetooth機器どうしを無線接続する場合、このペアリングという設定が必ず必要です。 車で使用する場合は、カーナビ・カーオーディオとスマホ・ウォークマン等のポータブル機器をペアリングします。

以下はアンドロイドスマホの例ですが、設定画面の中のBluetoothの所から入っていきます(赤色の枠)。 Bluetooth設定画面(下右)の中でスマホ周辺に存在するBluetooth機器を検索した結果が表示されます(ピンク色の枠)。 一度ペアリングが完了すると”ペアリングされた機器”としてリストに登録され、次回からは基本的に自動でBluetooth接続されるようになります(黄色の枠)。

Bluetooth設定・ペアリング画面

以下3点がペアリングについての注意点です。

  • 初期設定ペアリング作業は少々大変かつ走行中は設定不可
  • 複数機器との同時ペアリングは一般的に不可
  • 複数のスマホ等をカーナビにペアリング・登録した場合、接続機器の切替作業が必要

 

初期設定ペアリング作業は走行中は設定不可

ペアリング操作は上図のように設定画面の中に入って、接続対象機器を検索して登録するというそれなりの手間が必要です。

また、電波が届きにくいなどの理由でうまくペアリングができず機器どうしをさらに近づけて再度ペアリングを行わなければならない場合もあります。 よって、運転中に簡単にできる操作ではないため、必ず出発前または停車中に行うのがベストです。

 

複数機器との同時ペアリングは一般的に不可

次に、複数機器とペアリングする場合の注意点です。 上図右アンドロイドスマホの”ペアリングされた機器”リストの中には複数の機器がリストアップされています。

例えば、”SWR30″というのはソニーのスマートウォッチでスマホの着信が腕時計に通知されそのまま通話もできるというものですが、この時、スマートウォッチ”SWR30(下図)”とスマホはペアリングされています。

このまま車の助手席や後部座席に乗り込んだ場合、何も問題はありません。 しかし、運転席に乗り込んだ場合、人の気持ちとしては、スマホはカーナビ(上図の場 合は”DIATONE SOUND.NAVI”)とBluetooth接続して欲しいと感じるのが自然です。 運転中に腕時計に着信が来て腕時計を操作するよりもカーナビの画面で操作できた方が楽だからです。

残念ながらこの場合、一旦スマートウォッチ”SWR30″とスマホとのBluetooth接続を一旦切断して、スマホとカーナビ(上図の場合は”DIATONE SOUND.NAVI”)とのBluetooth再接続を行う必要があります。

このようにBluetooth接続は、一般的に同時に1組しかペアを作れないため、他の機器とつなぎ直したい場合は、一旦切断→再接続を行う必要があるのです。

 

複数機器のペアリング・登録時は切替作業が必要

また、複数のスマホ・携帯をカーナビ・カーオーディオにペアリング・登録した場合、その中から各スマホ・携帯ごとどのプロファイル(機能)でBluetooth接続を行うか選ぶ必要があります。 下の写真はダイヤトーンサウンドナビの場合の例ですが、

  • Xperia Z3:ハンズフリー電話用にHFPでBluetooth接続
  • Galaxy S4:音楽転送用にA2DP(+AVRCP)でBluetooth接続

を行っている場合です。

ダイヤトーンサウンドナビBluetooth設定画面

機器ごとにどのプロファイルを使用してBluetooth接続するか選択できます。 ハンズフリー電話を行う場合の例です。

ダイヤトーンサウンドナビBluetooth電話機接続設定画面

音楽転送を行う場合の例です。

ダイヤトーンサウンドナビBluetoothオーディオ接続設定画面

たまたまBluetooth機能がオンになっているスマホ・携帯が1つしか無かったり、優先的に接続したいスマホ・携帯を1機種選択できる場合は該当するスマホ・携帯とは自動でBluetooth接続される場合もあったりしますが、特定のスマホ・携帯と接続したい場合はどのスマホ・携帯のどのプロファイルでBluetooth接続するかを選択する必要があります。

過去にペアリング登録済のスマホ・携帯であっても、カーナビ・カーオーディオの機器側からは、その時の運転者がどのスマホ・携帯のどのプロファイルでBluetooth接続したいか、さらに言うと2台以上のスマホ・携帯を持っていてどの機種と接続したいかは分からないのです。

よくある例が、会社用のスマホ・携帯とプライベート用のスマホ・携帯を同時に持ち歩いていて乗車した場合、どちらのスマホ・携帯を車と接続すべきか自分で能動的に選択しないと、車のカーナビ・カーオーディオ側では人がどちらを接続したいと考えているかは判断できないというケースです。

 

iPhoneなどスマホ等のBluetoothオン時のバッテリーの注意点

次にiPhoneなどスマホやウォークマンなどポータブル音楽プレイヤーつまりBluetooth対応ポータブル機器のバッテリー(電池)の持ちに関する注意点です。 以下3点があります。

  • ポータブル機器側はBluetoothオン状態になることでBluetoothオフ状態よりもバッテリー消費量が多い
  • 普段Bluetooth不使用時はバッテリー温存のためBluetoothオフがベストだが、車に乗るとき等Bluetoothを使いたいときは手動でオンを忘れずに
  • シガーソケット・USB端子から充電することでバッテリー消費の問題を解消できるが有線ケーブル不要というBluetoothのメリットそのものが失われる

3点に分けて書いてみましたが、一言で言うと、”Bluetooth使用により、便利さと引き換えにより多くバッテリーを消耗する”ということです。

確かに新しいスマホほどバッテリー容量が大きくなり、電池切れの心配は少なくなってきていますが、少しずつではあるもののBluetoothをオンにしている分は確実に、より多くバッテリーを消費してしまうのは間違いありません。

ポータブル機器の外出先でのバッテリー切れに対しては、モバイルバッテリーを活用するという対処法もあります。

参考までに、モバイルバッテリーで現在最も売れてるものは、こちら”モバイルバッテリー売れ筋ランキング(Amazon)“からご確認いただけます。

 

Bluetoothハンズフリー電話の注意点

車の中で一番多く利用されているであろう、Bluetoothハンズフリー電話に関する注意点です。 以下2点があります。

  • スマホ・携帯側の電話帳データがカーナビ・カーオーディオ側の電話帳に登録されていないと電話番号しか表示されない
  • Bluetoothハンズフリー電話は同乗者に通話内容がまる聞こえとなる

 

カーナビ側へ電話帳登録されていないと電話番号しか表示されない

カーナビ・カーオーディオ側の電話帳にスマホ・携帯側の電話帳データと同等のものが登録されていない場合、着信時には番号しか表示されないため誰からかかってきたのか分かりにくい上、発信時にも電話帳から名前を選択して発信するのではなくいちいち番号入力が必要となります。

しかし、この問題はPBAP(Phone Book Access Profile)に対応しているカーナビ・カーオーディオ(もちろんスマホ・携帯側も対応が必要)であれば、ペアリングと同時にスマホ・携帯側の最新の電話帳をカーナビ・カーオーディオ側に自動転送・同期されるため、解決することができます。 特に車内でBluetoothハンズフリー電話を多用される方は、車・カーナビ・カーオーディオ購入の際にPBAP(Phone Book Access Profile)対応可否を確認いただくのがおすすめです。

 

Bluetoothハンズフリー電話は同乗者に通話内容がまる聞こえ

また意外と盲点なのが、Bluetoothハンズフリー電話を使うと同乗者に通話内容がまる聞こえとなるところです。 Bluetoothハンズフリー時に通話相手の声は、以下図のような車のスピーカーから出力されます。

Bluetoothハンズフリー時の音声出力先のスピーカー

1人で乗車している場合は全く問題ありませんが、同乗者がいるときは、かかってくるかもしれない電話の内容が同乗者に聞かれて問題無い場合しかBluetooth接続を行わないのが無難です。

 

カーナビへのBluetooth音楽転送の注意点

最後に今後さらに増えていくであろう車内でのBluetoothを使った音楽転送に関する注意点です。 以下3点あります。

 

Bluetooth対応でもハンズフリー電話のみにしか対応してない場合あり

車の中でBluetoothでできること(ページ内リンク)で書かせていただいた通り、Bluetoothと一言で言っても様々な機能があります。 特に少し古めのカーナビの場合、Bluetoothを使用したハンズフリー電話はできるけど、音楽転送はできないという場合が多々あります。 ”Bluetooth対応”や以下の”Bluetoothロゴ”の記載があっても具体的にどのプロファイルにまで対応しているかが重要です。

Bluetoothロゴ

 

 

Bluetooth・FMトランスミッターによる音質低下

次に音楽転送時の音質についてです。

車の音質が低下する3つの原因[入力編]の記事にも書かせていただきましたが、音質を決定づける1つの指標としてビットレートを使い、代表的な音源フォーマットを一覧に整理すると、

  • FMラジオ約96kbps
  • mp3/AACなどの圧縮音源をBluetooth A2DP(SBC)接続事実上64~約200kbps
  • MD(ATRAC):292kbps (MDLP 2倍モード:146kbps)
  • mp3/AACなどの圧縮音源を記録したメディア:事実上64~320kbps
  • mp3/AACなどの圧縮音源をBluetooth A2DP(AAC)接続事実上64~320kbps
  • YouTube推奨音声ビットレート:384kbps
  • mp3/AACなどの圧縮音源をBluetooth A2DP(apt-X)接続最大384kbps
  • mp3/AACなどの圧縮音源をBluetooth A2DP(apt-X HD)接続最大576kbps
  • ネット配信・圧縮音源~FLAC/DSDなどのハイレゾ音源をBluetooth A2DP(LDAC)接続最大990kbps
  • CD(-DA):1,411kbps
  • FLAC/DSDなどのハイレゾ音源が記録されたメディア:事実上1,411kbps以上

となります。 ここでは、数字が大きい方が1秒あたりのデータ量が多いため、より音質がよいと考えます。

また、以下の図はBluetoothで音楽転送する場合のイメージですが、

  • 青色で示したBluetooth A2DP(SBC)接続の通信部分ボトルネックによる音質低下
  • 赤枠で示したD/D処理の繰返しによる音質低下

と2つの観点で音質低下が発生します。

A2DP+AVRCPを使ったBluetooth接続イメージ図

つまり、Bluetooth A2DP(SBC)接続を行った時点で、元が例えばCDや256kbps程度のmp3/AAC等の音楽データの場合、少し音質が低下してしまいます。

ここで、カーナビ・カーオーディオ本体がBluetooth対応していない場合の対処方法として説明させていただいたFMトランスミッター接続(下図)について考えて見ます。

BT_con_bt-rx_fm-tx

つまり、FMトランスミッターを使用してしまうと、Bluetooth接続区間での音質低下に加え、約96kbpsのFMラジオ相当にまでさらに音質低下してしまうのです。 もちろん音楽として聴けないことは無いですし、FMラジオ自体はすばらしいメディアですが、CDや例えば256kbps程度のmp3等の音楽データなど”いい音質で聴けるポテンシャルのある音源“を使い方1つで音質低下させてしまうことが”もったいない“のです。

また、こちら”簡単にハイレゾを車で楽しむ方法“の記事でハイレゾウォークマンを活用したカーオーディオの音質向上方法について紹介させていただいておりますが、実はBluetooth A2DP(SBC)接続FMトランスミッター接続を行う限り、いくら高音質なスマホやハイレゾウォークマンを使用しても大して音質向上は期待できないので注意が必要です。 理由は以下2点です。

  • Bluetooth A2DP(SBC)やFMトランスミッター部分がボトルネックとなり音質低下
  • Bluetooth接続だとスマホ・ウォークマン側の内蔵アンプがたとえ高音質でもほぼ活用されず単なる信号としてカーオーディオへ送信

ちなみに、Bluetooth A2DP(SBC)による音質低下については、次章で説明させていただく、Bluetooth高音質コーデック(aptX, AAC, LDAC)の使用で、対処することができます。

 

音質向上のため高音質コーデック(aptX, AAC, LDAC)による音質の違いに注意

Bluetooth A2DP(SBC)接続の弱点である音質等を改善するSBCに代わる”AAC“, “apt-X“, “LDAC“等のBluetooth A2DPで使える新たなコーデックも出てきています。 特にカーナビ・カーオーディオではまだ対応機器が少ないのが難点ですが、今後新たにBluetooth機器の購入を予定されているならAAC, apt-X, LDAC対応機器を探してみるのも将来的な音質向上への備えになります。

 

現時点でBluetooth A2DPとして最も高音質なコーデックは”LDAC”となりますが、実際に私KYOが”LDAC”を使用して感じた注意点をこちら”高音質Bluetooth/LDAC接続の注意点“の記事にまとめてみました。 さらに、Bluetooth接続のさらなる活用も含め、最近流行りの音楽聴き放題サービスであるSportifyやGoogle Play Musicなどを簡単に車で楽しむ方法について、こちら”音楽聴き放題アプリを車で楽しむ3つの方法“の記事にまとめてみました。 もしよろしければ、ご参考にどうぞ。

 

また、Bluetooth接続も含め、スマホ・ポータブル音楽プレイヤーを車の中で活用するにあたって現在最も売れてるアクセサリー類は、こちら”スマホ用カーアクセサリー売れ筋ランキング(Amazon)“からご確認いただけます。 合わせてご参考にどうぞ。

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