音楽聴き放題サービスをオフラインでハイレゾ音質相当で聴く方法

2017年までに多くの本格的な”音楽聴き放題サービス”が日本で開始されました。

特に2015年のアマゾンプライムミュージック開始、2016年のSpotify開始、2017年のアマゾンミュージックアンリミテッド開始で一連の”音楽聴き放題サービス”が出そろった感じです。

多くの音楽聴き放題サービスが出そろった今、私たちユーザーは、自分の好みに合ったサービスを選べたり、アマゾン等のサービス運営会社に競争の原理が働き利用料金低価格化が期待できたりと多くのメリットを受けることができます。

しかし、最初に音楽聴き放題サービスを選択する際、選択肢が多すぎて選ぶのが大変というのもまた事実です。

Amzazon music、Googleプレイミュージック、Spotiry・・・等々たくさんある中、いったいどれを選べばよいのでしょうか?

音楽聴き放題サービスをオフラインでハイレゾ音質相当で聴く方法イメージ

ここでは、実際に音楽聴き放題サービスを利用している私KYOが、

  • オフライン再生可能(外でもモバイル通信料不要)
  • 高音質(ハイレゾ相当音質)

というポイントにこだわって音楽聴き放題サービスをシンプルに比較できるようまとめてみました。 ハイレゾ音質にこだわらず音楽聴き放題サービスを外出先や車で楽しみたい場合は、こちら”音楽聴き放題アプリを車で楽しむ3つの方法“の記事もご参考にどうぞ。
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音楽聴き放題サービスにおけるオフライン再生とは

なぜオフライン再生が必要なのでしょうか?

オフライン再生には以下のメリットが考えられます。

  • どんな場所でも自由に聴ける(WiFiやモバイルネットワークの電波が無くてもOK!
  • 通信料を気にせず気楽に聴ける(通信容量の上限オーバーを気にしなくてもOK!

その反面、多くの曲を保存すればするほど、モバイル機器のローカルディスク(メモリ)がいっぱいになっていきます。 ただし、

  • SDカードによるメモリ増設等によりメモリ不足は解決可能
  • 現時点ではモバイル機器のメモリ容量の方が通信容量よりも圧倒的にコストが安い

と考えられるため、やはりオフライン再生の方がトータルでメリットが大きいと考えられます。

ちなみに簡単な例ですが、

  • モバイル機器のメモリ容量コスト → 32GB micro SDカード:¥1,000~3,000
  • 通信容量コスト → ドコモ1GB通信容量追加:¥1,000(スピードモード1GB追加オプション)

と、約30倍の差です。

音楽聴き放題サービスの一般的なビットレートの前提で1GBを楽曲数に換算すると約200曲です。 時間に換算すると約16時間です。 通勤通学で聴いているだけでも数日で消費してしまう時間です。

つまり、いくら音楽聴き放題であってもオフライン再生を行わない限り通信容量にはお金がかかるので、注意が必要です。

 

音楽聴き放題サービスにおける高音質再生とは

なぜ高音質再生が必要なのでしょうか?

私KYOは、せっかく時間をつかって好きな曲を聴くのだから、できる限りいい音質で聴けた方がよいと考えています。

好きな曲を「いい音質で聴いた場合」と「劣化した音質で聴いた場合」。 より感動できるのは、やはり「いい音質で聴いた場合」です。 いい音質というのは、好みの問題もあるのでなかなか定義が難しいですが、「アーティストがスタジオで録音した音質にできる限り近い音」と考えることができます。

すきなアーティストが好きな曲を自分の目の前で奏でている、その臨場感のある最高の音質に近ければ近いほど、人は音楽で感動しやすいのだと思います。

 

オフライン再生可能な音楽聴き放題サービス一覧

以下の表にオフライン再生可能な音楽聴き放題サービスをまとめてみました。 音楽聴き放題サービスは年々増えているため、ここではあえてオフライン再生に対応しているサービスのみを厳選し、ストリーミング型・ラジオ型等の聴き放題サービスは除外しました。

聴き放題
アプリ・
サービス名
月額料金 楽曲数 オフライン
再生方法
音質
(ビット
レート)
対応機器
(オフライン再生可否)
おためし
無料期間
サービス
開始時期
Amazon
Prime
Music
¥500
(¥4,900
/年)

100万曲
ダウンロード
(曲数無限)
~256
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC(オフライン再生不可) 30日 2015年
11月
Amazon
Music
Unlimited
¥980
(プライム会員
:¥780)

6,500万曲
ダウンロード
(曲数無限)
~256
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC(オフライン再生不可) 30日 2017年
11月
Google
Play
Music
¥980
3,500万曲
ダウンロード
(曲数無限)
~320
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC(一部オフライン再生可※1) 30日 2015年
9月
Apple
Music
¥980
5,000万曲
ダウンロード
(曲数無限)
~256
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC、Apple TV 3ヶ月 2015年
7月
LINE
Music
¥980
4,000万曲
キャッシュ
機能
(~500曲
/~7日)
~320
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC(オフライン再生不可) 3ヶ月 2015年
6月
AWA ¥960
4,000万曲
キャッシュ
機能
(曲数無限
/~7日)
~320
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ、PC(オフライン再生不可) 1ヶ月 2015年
5月
レコチョク
BEST
¥980
600万曲
キャッシュ
機能
(~約4000曲
(16GB))
~320
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC(オフライン再生不可) 3日 2013年
3月
Spotify
Premium
¥980
4,000万曲
ダウンロード
(~3333曲)
~320
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット、PC 7日 2016年
11月
dヒッツ ¥500
500万曲
ダウンロード
(~10曲/月)
~320
kbps
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット(一部非対応機種あり) 31日 2012年
7月
Deezer
HiFi
¥1,960
3,600万曲
ダウンロード ~1,411
kbps
or
~320
kbps
PC、ONKYO・Bang&Olufsen等の一部機器(1,411kbps CD音質で再生可
iPhone、iPad、Androidスマホ/タブレット(320kbps音質で再生可
30日 2017年
12月

※1:Safari、Internet Explorer、Firefox のいずれかを使用してダウンロードする場合:1曲につき2回パソコンへのダウンロード可。Chrome 版 Google Play Music や Music Manager を使用する場合:回数制限なしでパソコンにダウンロード可。

※2:dヒッツは基本的にはラジオ型の聴き放題サービスだが月10曲、最大120曲までオフライン再生可能

表のポイント及び補足を簡単にまとめさせていただくと、

  • 音質はWiFi接続で安定してダウンロードする限り、各社で差は無し(Deezer HiFi除く)
  • 曲数無制限のパソコンへのダウンロード+オフライン再生はApple Musicのみ可能
  • 曲数は少ないが、Amazon Prime Musicが一歩抜きん出て安い
  • Line、AWA、レコチョクBESTのオフライン再生はダウンロードでは無くキャッシュ機能による再生なので、扱いづらい上に勝手に消えたりする

となります。 日本では2016年にサービス開始されたSpotifyには無料プランもありますが、オフライン再生には対応していないため、ここではあえて有料のSpotify Premiumのみを取り上げました。

また、2017年12月に遂に開始された Deezer HiFi は、音楽聴き放題サービスでありながら何と16bit/44.1KHzロスレスのCD音質FLACファイルが提供されています。 しかしながら、パソコン及びONKYO・Bang&Olufsen等の一部の機器を除くと、320kbps以下の圧縮音源となるため、カーオーディオへの接続を含む持ち出し用のモバイル利用を考えると、現実的にはロスレス音質での利用シーンはまだ少ないとも言えます。

単純に楽曲数で比較するとAmazon Music Unlimited・Spotify・Google Play Music・Apple Music等が最も多くAmazon Prime Musicが最も少ないですが、実はAmazon Music Unlimited・Spotify・Google Play Music・Apple Music等ですら、全ての新曲含む楽曲をカバーしきれているわけでは全くありません

つまり、現時点で音楽聴き放題サービスで全てをまかなうのは不可能なのです。 自分のどうしても気に入った曲が音楽聴き放題サービスに入っていないこともよくあることなので、その場合はCDを買うかレンタルするか、または個別にお金を払って販売サイトからダウンロードするしかありません。

しかし、「CDをレンタルしたり買ったりするほどではないけどちょっと聴いてみたい、音楽の幅を広げてみたい、安ければ」というニーズに対しては音楽聴き放題サービスがぴったりなのです。

そういう私KYOも一番安くて、ついでにビデオも見放題、ネット通販の配達がほぼ当日や翌日配送になるという至れり尽くせりAmazon Primeサービスの中の1つであるAmazon Prime Musicを利用しています。 これだけついて月¥325ならまあいっかと。 多少、曲数が少なくても(笑)・・・どうせ一番曲数が多いSpotify・Google Play Music・Apple Music等でも全曲カバーするのは絶対不可能なので。

よって、

と3つの観点で選ぶのが現時点ではベストではないかと考えます。

価格が安い分、楽曲数も少ない印象のアマゾンプライムミュージックですが、参考までにこちら2018年 上半期洋楽ランキング, 2017年 年間邦楽ランキングなどでは、それなりの人気曲がおさえられているとも言えます。

 

音楽聴き放題サービスをハイレゾ相当音質で聴く方法

主な音楽聴き放題サービスに使用されている音源のビットレートは最大でも250~320kbpsです。 主な音楽メディアのビットレートは以下の通りですので、Deezer HiFi(PC・一部機器でのみCD音質再生可能)を除けば、実はほとんどの音楽聴き放題サービスはCDよりも音質が低いのが現実です。

  • FMラジオ:約96kbps
  • 音楽聴き放題サービスなどの配信データ:~320kbps
  • CD(-DA):1,411kbps
  • 主なハイレゾ音源:約2,304(24bit/48kHz)~※

※ハイレゾ音源についてはCDと違ってビットレートが一意に定まっていないので、代表的なフォーマットのものの一例を書かせていただきました。例えば24bit/192kHzの場合だと約9,216kbpsまでビットレートは上昇します。

ビットレートを1秒間に耳に入ってくる音楽データの量と考えると、一般的にはその数字が大きいほうが情報量的に多く、録音元である生演奏やスタジオ録音中の音により近いもの=いい音であると言えます。

ですので、上記リストの上の方のビットレート低めのメディアほど、音質低下が大きいメディアとなります。

そこで、低ビットレート音源の音質向上のために登場するのが音質補正技術です。

音楽聴き放題サービスで一般的に用いられるmp3などの圧縮方式は、非可逆圧縮方式と言いビットレートを一旦小さくする際に失われてしまった音楽情報を完全に復元することはできません。

しかし、近年の情報処理技術の急速な発展により大量のデータを超高速で処理できるようになったため、失われてしまった音楽情報をその前後の情報などから予測・計算し、ある程度は再現することができるようになりました。

圧縮音源をハイレゾ音源相当に音質補正(アップスケーリング)する技術として、ソニーのDSEE-HXやビクターのK2、 DENONのAdvanced AL32 Processingなどが有名です。

つまり、

  • 1) ハイレゾ音源相当への音質補正技術搭載機器を準備
  • 2) その機器に音楽聴き放題サービスの音源を事前ダウンロード(オフライン再生する場合)
  • 3) 音質補正機能をオンにする
  • 4) 音楽聴き放題サービスの音源がハイレゾ相当音質で出力可能

という手順を踏めば、簡単に音楽聴き放題サービスの音源をハイレゾ相当音質で聞くことができます。

最後に、私KYOが実際に利用している、ソニーウォークマンを使った“音楽聴き放題サービスをハイレゾ相当音質で聴く方法”を紹介させていただきます。

ちなみに、ハイレゾ音源相当に音質補正(アップスケーリング)する技術としてウォークマンに搭載されているDSEE-HXは、ハイレゾ対応スマホであるXperiaにも搭載されています。 私もXperia Z3を所有しておりますが、残念ながらXperia Z3内蔵のDSEE-HXはXperiaにプリインストールされているミュージック再生アプリでしか使用できませんでした。

以下に紹介させていただくように、ウォークマンNW-ZX2等では再生アプリによらずDSEE-HXを使用することができたので、“Amazon Music with Prime Music”アプリからの再生であってもDSEE-HXが使用できます。※

※本記事の最初の執筆時点2015年から3年経過した2018年現在、ハイレゾウォークマンNW-ZX2のAndroid OSの最新バージョンは 4.2.2 ですが、Amazon Musicアプリがアップデートされ、Android OS 4.4 以上でない機器をサポートしなくなりました。 よって、以下の方法による”ハイレゾウォークマンNW-ZX2″と”Amazon Music”の組み合わせの場合だと現時点では”音楽聴き放題サービスをオフラインでハイレゾ音質相当で聴く”ことはできない状態です。 別対応案としては、以下の通りとなります。

  • “Amazon Music”を利用したい場合:Android OS 4.4以上のNW-ZX2以外の端末(ONKYO DP-X1A, Pioneer XDP-300など)を利用
  • ハイレゾウォークマンNW-ZX2を利用したい場合:”Amazon Music”ではなくAndroid OS 4.2 でも利用可能な音楽聴き放題サービス(“Google Play Music”など)を利用

 

ウォークマン”NW-ZX2″をWiFi接続し”Amazon Music with Prime Music”アプリをインストール

音楽聴き放題サービスを利用するには、アマゾンに限らず専用の音楽アプリをインストールするのが最も簡単です。

普段はバッテリー節約のため、WiFiオフで使用してる方が多いかもしれませんが、アプリをインストールのためにWiFi接続をオンにします。 次にGoogle Playなどから”Amazon Music with Prime Music”アプリをインストールします。 インストール後は下図のようなアイコンがメニュー画面等に追加されます。

Amazon Prime Music アプリ

 

WiFi接続状態で”Amazon Music with Prime Music”アプリを起動し音源ダウンロード

先ほどのアイコンをクリックし、”Amazon Music with Prime Music”アプリを起動してダウンロードしたい楽曲を探します。 ダウンロードしたい楽曲が決まったら、下図のようなダウンロードリスト内の下矢印マークの”ダウンロード開始ボタン”をタッチします。 ダウンロードが始まると、”ダウンロード開始ボタン”の表示が”ダウンロード中止ボタン”に変わります。

Amazon Prime Music アプリのダウンロード前画面

Amazon Prime Music アプリのダウンロード中画面

 

音質補正機能”DSEE-HX”をオンにする

ダウンロードが完了して楽曲が聴ける状態になったら、再生する前に設定画面内のDSEE HX機能をオンにします。

ZX2のDSEE-HX設定画面

 

“Amazon Music with Prime Music”アプリでダウンロードした音源再生

“Amazon Music with Prime Music”アプリに戻って、再生ボタンを押し、再生を開始します。 再生画面はリスト表示もジャケット表示も用意されています。 これで256kbpsの圧縮音源であるアマゾンの音楽聴き放題サービス音源がDSEE-HX処理により、ハイレゾ相当で再生されるようになりました。

このようにすれば、ハイレゾ音質相当かつオフラインでアマゾンの音楽聴き放題を楽しむことができます。

もしもハイレゾウォークマンなどのハイレゾ対応機器をお持ちであれば、一度試されてみてはいかがでしょうか? Amazon Prime Music (←詳細はアマゾン公式サイトへ)は、1ヶ月間無料で始められますので、自分に合わないと感じた場合でも1ヶ月以内に退会してしまえば、費用は発生しません。

Amazon Prime Musicアプリのオフライン再生画面

Amazon Prime Musicアプリのオフライン再生画面(ジャケット表示)

ご参考までに、アンドロイド+WiFi対応以外の機能も含めたハイレゾウォークマンラインナップ全ての徹底比較をこちら”ハイレゾウォークマンおすすめ機種の選び方“の記事にまとめました。 アンドロイド+WiFi対応タイプであれば、上記のような利用が可能です

また、音楽聴き放題サービスの今後の展望について”音楽聴き放題サービスが音楽市場を独占できない理由“の記事にまとめてみました。 もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。

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