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iPhone・ウォークマン等で車のAUX端子接続時の音質改善3つの注意点

公開日: : 最終更新日:2016/05/15 車の音質向上

iPhone/アンドロイドなどのスマホやiPod/ウォークマンなどのポータブル機器をカーオーディオにつないで音楽を聴く場合、ステレオミニプラグケーブル等でAUX端子接続すると通常、高音質で音楽が聴けます。ハイレゾウォークマンZX1とカーオーディオをAUX接続中

しかし、意外に見落としがちな音質劣化ポイントがあり、気を付けないとノイズが入ったり音のバランスが崩れたりします。 「AUX端子接続しているはずなのになんか音が悪い・・・」と感じたことがある方は是非参考にしていただきたいです。

というわけで、ここではAUX端子接続時の音質劣化の注意ポイントについて確認し、少しでも音質を劣化させないためにはどうすればいいかについて書いていきます。

AUX端子接続に使用するステレオミニプラグケーブルそのものについて知りたい方は、”知っておきたい車のAUX端子用ステレオミニプラグケーブル(オーディオケーブル)の選び方“の記事、また接続方法について知りたい方は、”車の中でiPhone・ウォークマン等で音楽を高音質に聴く簡単な接続方法[接続実践編]“の記事も合わせてどうぞ。

カーオーディオのAUX端子接続で音質劣化を防ぐ3つの注意ポイント

下図にようなカーオーディオへのAUX端子接続を前提として考えてみます。 カーオーディオメインユニットの前面等にあるAUX端子にケーブルで接続している状態です。

カーオーディオへのAUX接続状態図この場合、以下3つがAUX端子接続注意ポイントとなります。

  • AUX端子接続時のポータブル機器側出力音量が最大になっているか?
  • シガーソケット電源充電しながら聴いていないか?
  • ポータブル機器側とAUX端子入力後のカーオーディオ側とで2重にDSP調整機能を使用していないか?

それでは、次章より各注意ポイントの詳細について説明させていただきます。

 

カーオーディオへのAUX接続の音質改善ポイント詳細と対策

 AUX端子入力時のポータブル機器側出力音量は最大にする

ハイレゾウォークマンの音量調整画面

iPhone・アンドロイドなどのスマホやiPod・ウォークマンなどのポータブル音楽プレイヤー、ポータブルアンプ(通称ポタアン)をカーオーディオのAUX端子に接続する場合、ポータブル機器側の出力音量を最大にしておくのがおすすめです。

カーオーディオに対してデジタルライン入力ができる場合はあまり気にしなくてよいのですが、今回はアナログ信号が前提のAUX端子接続ですので、カーオーディオに音が届くまでのAUXケーブル伝送中に音楽信号に対してノイズが乗ってしまう可能性があります。 よって、なるべくノイズが乗らないようにSN比(ノイズに対する希望音楽信号の割合)を良い状態に保つことが必要です。

ここで”SN”比と言っている部分の”N”は、全周波数帯域について発生する比較的低いレベルのノイズでホワイトノイズと呼ばれるものを指します。 このノイズは、音楽が流れていない無音時orかなりの小音量でないと分からないものの、完全には消すことのできない「サー」「ジー」といった感じのノイズです。

つまり、ポータブル機器から出力する音楽信号のレベルを最大にすることで、最終的にAUXケーブル伝送中のノイズに対し相対的にSN比を良くするのです。

例外として、ライン出力しかできないポータブル機器でそもそも出力音量を調整できない場合や、ポータブル機器内蔵のアンプよりもカーオーディオ側のアンプの方が明らかに高音質である場合は、AUXケーブル伝送中のSN比低下がほとんどない前提で、出力音量を最大にしないのもアリです。

 

シガーソケット電源で充電しながら聴かない

iPhone・アンドロイドなどのスマホやiPod・ウォークマンなどのポータブル音楽プレイヤー、スマホやポータブル音楽プレイヤーの後段の通称ポタアン(ポータブルアンプ)で音楽を聴く際、使い方によっては電池の減りが早い場合があります。 私もハイレゾウォークマンを車内で使用する際、電池の消耗を抑えるためWi-FiやBluetoothは常時オフにしたり、あえて機内モードしておくなど気を使っています。 しかしそれでも特にDSEE-HXオン状態では非常に電池の消費が早いです(ソニーの公式見解通り)。 なので、つい電池の残時間に不安になり、お手軽なシガーソケット電源などから充電しながら使いがちです。 しかし、

  • シガーソケット電源から音楽信号にノイズが入る場合がある
  • 少量の継ぎ足し充電で何度もフル充電100%にするのは電池の寿命的に良くない(ほとんどのポータブル機器に採用のリチウムイオン電池の場合)

などのデメリットがあります。

このノイズはオルタネーターノイズと呼ばれ、アクセルペダルの踏み込みに呼応した「ヒューン、ヒューン」「ヒュイーン、ヒュイーン」という耳障りな高域の音が特徴です。 このオルタネーターノイズですが、音楽再生中は音楽にかき消されて聞こえにくい場合もありますが、ポータブル機器をシガーソケット電源とAUXに接続した状態で音楽を再生せずにカーオーディオ側の音量を大きめにしてアクセルをふかすと聞こえやすくやすくなります。

オルタネーターノイズは、安定化電源回路が組み込まれたカーオーディオ機器の綺麗な基準電位グランドと、安定化電源回路が組み込まれていないシガーソケット電源に接続されたポータブル機器の不安定な基準電位グランドがAUX接続でつなげられることが原因で発生します。 グランドどうしがつながることで、不安定なグランドのポータブル機器側から綺麗なグランドのカーオーディオ側にノイズ成分が流れ込んでしまう『グランドループ』という現象が発生し、最終的にそのノイズが音楽といっしょにスピーカーから再生されてしまうのです。

このオルタネーターノイズを抑えるには次の7つの対策方法あります。

  • シガーソケット接続充電中はラジオ・CDなど別ソースの音楽を利用(シガーソケット接続)
  • 車内での充電スマホなどに使われるモバイルバッテリーを使用(シガーソケット未接続)
  • 車に乗る前に計画的に充電して内蔵バッテリーのみ使用(シガーソケット未接続)
  • 車内での充電はインバーター経由100Vコンセント接続(シガーソケット未接続)
  • 車両配線加工の知識があるなら、バッテリーから直接充電用電源線を製作し接続(シガーソケット未接続)
  • カーオーディオにUSB端子が装備されている場合はそこから給電(シガーソケット未接続)
  • AUXのオーディオ信号ラインにノイズフィルターを追加(シガーソケット接続)

当然ながらシガーソケット電源に接続せずに内蔵バッテリーやモバイルバッテリーを使用すれば、オルタネーターノイズを受けることはありません。 また、インバーターを経由してDC/AC変換とAC/DC変換を繰り返すことで、変換ロスにより電気のムダは若干発生するものの、事実上ノイズを取り除くことができます。

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ちなみに、7つ目に書いたノイズフィルターを追加する方法は、音質への影響(トランス等のノイズフィルターを構成する素子の周波数特性による音質の変化)があるので個人的にあまりおすすめできません。

とはいえ、シガーソケットで充電せざるを得ない場合もあるかと思います。 シガーソケット接続でなるべく速く充電する方法をこちら”知っておきたい車のシガーソケットUSB充電器の選び方“の記事にまとめましたので、よろしければご参考にどうぞ。

 

ポータブル機器側とカーオーディオ側で2重にDSP音質調整を使用しない

カーオーディオに限らず、スマホやiPod・ウォークマンなどの全ての音楽メディア再生機器には、

  • イコライザー調整機能
  • 様々なサウンドエフェクト付加機能

などのDSPによる音質調整機能が搭載されていることが多いです。

以下、カーオーディオのDSP設定画面とポータブル機器(ソニーウォークマン NW-F880シリーズ)のDSP設定画面の一例です。

カーオーディオのDSP設定画面

ハイレゾウォークマンのDSP設定画面

これらの機能で音質を調整することにより、自分好みの音質を得ることができますが、カーオーディオとポータブル機器を接続する際は、使い方に以下2つの注意が必要です。

  • DSP機能をポータブル機器側とAUX端子入力後のカーオーディオ側との両方で2重に使用しない
  • DSP機能はできる限り後段であるカーオーディオ側のみで使用する

理由は、DSPによる音楽信号処理機能は音質に大きな変化をもたらしますが、

  • 各機器それぞれ単独での使用を想定して設計されており2重に使用した場合の音質は設計想定外

また、DSP信号処理はアンプによる音量調整にも関係しており、例えば一部のサウンドエフェクト機能は音量レベルによってエフェクト効果量を変化させる等の自動調整機能が組み込まれている場合があるため、

  • 音量調整で支配的なAUX端子入力後の後段側での使用がより自然に狙い通りの効果を得やすい

となるからです。

ただし、最終的には実際に自分自身で各機器側のDSP設定変更を試してみて音質的に違和感が無ければ、好きなように使用して問題ないです。 実際私も、ポータブル機器側のDSP設定は最小限になるよう気を使いながらも、

  • ポータブル機器側(SONY Walkman NW-ZX1/ZX2):DSEE-HXオン(非ハイレゾ音源再生時のみ)、それ以外全てオフ
  • カーオーディオ側(Lexus IS Mark Levison):Tre+0/Mid+0/Bass+1、それ以外全てオフ

と、実はわずかに2重にDSPを使用してます(笑)。

 

カーオーディオAUX端子接続の音質改善まとめ

以上、カーオーディオへAUX端子接続する場合の音質劣化を未然に防ぐ3つの注意ポイントについて詳細に説明させていただきました。 3つとも非常に手軽に試せる内容ですので、是非一度お試しください。 ちなみに私KYOはポータブル機器側音量最大シガーソケット直接接続禁止極力2重DSPしない3つとも常に実行中です。

ところで、3つ目のポータブル機器側の音量最大設定については、車からポータブル機器を取り外してヘッドホン等で聴く前にあらかじめ音量を下げるのを忘れないよう、お気を付けください。 最大音量のままだとびっくりすることがあります(*_*)

 

冒頭でも紹介しましたが、こちらの”車の中でiPhone・ウォークマン等で音楽を高音質に聴く簡単な接続方法[接続実践編]“の記事でAUX端子接続も含めたポータブル音楽プレイヤーとカーオーディオメインユニットの具体的な接続方法について詳しくまとめましたので、よろしければ合わせてご参考にどうぞ。

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  • 名前:KYO(30代後半・理系)
    職業:カーオーディオの設計開発
    ※プロフィール詳細はこちら
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