OTTOCAST(オットキャスト)は、動画アプリが使えるようになるAI BOX(エーアイボックス)が有名ですが、ワイヤレスアダプターと呼ばれるApple CarPlay(アップルカープレイ)やAndroid Auto(アンドロイドオート)のミラーリング接続をワイヤレス化する機能もあります。
最近では、CarPlayやAndroid Auto対応のカーナビやディスプレイオーディオが増え、iPhoneやAndroidスマホのナビアプリや音楽アプリが手軽に車の画面でも使えますが、多くの場合はスマホと車をケーブル接続しなければならず、
- 乗り降りのたびにポケットやカバンからスマホを取り出すのが面倒
- 毎回ケーブルを接続するのが面倒
- 車を降りる時にケーブルに接続したままスマホを車内に忘れやすい
というまだまだ不便な状態が続いています。
実はこれを一気に解決する機器がワイヤレスアダプターであり、iPhoneやAndroidスマホのCarPlay/Android Autoミラーリング接続時のケーブルを不要にできます。
ワイヤレスアダプターを使えば、乗り降りのたびにスマホを取り出してケーブル接続する手間から解放され、スマホミラーリングの便利さはそのままに、手間が減って快適なドライブができます。
そこでここでは、CarPlayやAndroid Autoを5年以上使い続けてきた私が、OTTOCASTのワイヤレスアダプター:U2-X Proやワイヤレスアダプター内蔵AI BOX PICASOU2を買って実際に使い倒してみた実体験を元に、「OTTOCASTのワイヤレスアダプターはどれが良いか?」「ワイヤレスアダプターとワイヤレスアダプター内蔵AI BOXはどちらが良いか?」について詳しくレポートしていきます。
- 車でCarPlay/Android Auto接続のために毎回ケーブルを挿す手間から解放されたい方
- 車でCarPlay/Android Auto対応のカーナビ/ディスプレイオーディオをお使いの方
- 車でCarPlay/Android Autoをより便利に使ってみたいと思われてる方
は特に参考になるかと思います。
CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス化では無く、車の画面で動画アプリをミラーリングで見たい場合、iPhoneやAndroidスマホとOTTOCAST(オットキャスト)をテザリング接続して様々なアプリを使いたい場合は、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較!車でYouTubeを“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
OTTOCASTワイヤレスアダプターおすすめランキング
まずは、OTTOCAST(オットキャスト)ブランドのワイヤレスアダプターの中からおすすめの3機種を厳選し、ランキング形式で紹介していきます。
1位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-X Pro
おすすめのワイヤレスアダプター第1位は、2022年に発売のCarPlay/Android Auto両対応モデルであるU2-Xの後継機種OTTOCAST(オットキャスト) U2-X Proです。
ちなみに、私もこちらのU2-X Proを日々使用しています。
(上図:コンソールBOX内に設置/下図:iPhoneのワイヤレス接続時)
OTTOCAST U2-X Proのメリット・デメリット
U2-X Proの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
1台でCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス化が可能
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXより約4,000~33,000円安い
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXよりワイヤレス接続時の性能が高い
ほぼ同スペックのCarlinKit 4.0より約6,000円高い
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
Android Autoの強制2画面分割が使えない車あり(標準の2画面分割Coolwalkは利用可)
OTTOCAST U2-X Proの最新価格と購入方法
OTTOCAST U2-X Pro の最新価格は以下の通りです。
【公式】OTTOCAST オットキャスト U2-X ProワイヤレスCarPlay& ワイヤレスAndroidAuto アダプター Googleマ...
こちらのU2-X Proは定価20,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで、場合によっては他の廉価機種より価格逆転して安く買えてしまうこともあります。
購入ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
地域によってはオートバックスなどの実店舗での取り扱いも少しだけあるようですがネット通販が主流であり、一般的にネットの方が価格が安いことや取付作業がUSB端子に挿すだけなので、ネット通販での購入がおすすめです。
私は、セールのタイミングを狙ってこちらのU2-X Proをネット通販で購入しました。
2位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-X
次に、おすすめのワイヤレスアダプター第2位は、同じく2022年に発売のCarPlay/Android Auto両対応モデルOTTOCAST(オットキャスト)U2-Xです。
第2位とは言いましたが、ほぼ同価格で後継の改良版 U2-X Proが発売済のため、よほどU2-Xの外観デザインがツボで気に入った、または在庫処分で大幅値引きなどの特別な理由が無ければ、積極的に旧モデルであるU2-X選ぶ必要は無いです。
OTTOCAST U2-Xのメリット・デメリット
U2-Xの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
1台でCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス化が可能
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXより約4,000~33,000円安い
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXよりワイヤレス接続時の性能が高い
ほぼ同スペックのCarlinKit 4.0より約6,000円高い
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
同価格の後継モデルU2-X Proと比べてケースの見た目がシンプル過ぎてやや安っぽい
OTTOCAST U2-Xの最新価格と購入方法
2-in-1ワイヤレスアダプター OTTOCAST U2-X Bluetooth iOS CarPlay & Android Auto 両対応 カーナビ無線接...
こちらのU2-Xも、定価20,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
3位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-Air/A2-Air
最後、おすすめのワイヤレスアダプター第3位は、CarPlay/Android Autoどちらか片方だけ対応にすることで低価格化を狙ったOTTOCAST(オットキャスト)U2-AirまたはA2-Airです。
となっています。
OTTOCAST U2-Air/A2-Airのメリット・デメリット
U2-AirまたはA2-Airの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
CarPlayまたはAndroid Autoどちらか片方のワイヤレス化がほぼ最安値で可能
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXより約4,000~33,000円安い
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXよりワイヤレス接続時の性能が高い
U2-Airは、ほぼ同スペックのHerilary C4より約1,000円高い
Play2Video/U2-PLUS/PICASOU2等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
ワイヤレスCarPlayまたはワイヤレスAndroid Autoの片方しか使えない
OTTOCAST U2-Air/A2-Airの最新価格と購入方法
まず、U2-Airの最新価格は以下の通りです。
【公式】OTTOCAST CarPlayワイヤレスアダプター オットキャストU2-AIR有線接続のみの純正CarPlayを無線化す...
次に、A2-Airの最新価格は以下の通りです。
U2-AirもA2-Airも、両方とも定価は12,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
OTTOCASTワイヤレスアダプターの種類
OTTOCASTのワイヤレスアダプターは、大きく分けて以下2つのポイントで分類できます。
- ワイヤレスCarPlayのみ対応・Android Autoのみ対応・CarPlay/Android Auto両方対応
- ワイヤレスアダプター単体・AI BOX内蔵
ワイヤレスCarPlayのみ対応・Android Autoのみ対応・CarPlay/Android Auto両方対応
まず、ワイヤレス化がどのスマホ接続方式に対応してるかで、以下3つのタイプに分類できます。
- ワイヤレスCarPlayのみ対応(アダプタは有線CarPlay接続):OTTOCAST U2-Airなど
- ワイヤレスAndroid Autoのみ対応(アダプタは有線Android Auto接続):OTTOCAST A2-Airなど
- ワイヤレスCarPlay/Android Auto両方対応(アダプタは有線CarPlay接続):OTTOCAST U2-X Proなど
ワイヤレスアダプター単体・AI BOX内蔵のOTTOCAST
次に、ワイヤレスアダプターの機能のみか、他に動画が見れる機能もあるかで、以下2つのタイプに分類できます。
- CarPlay/Android Autoのワイヤレス化のみに特化したワイヤレスアダプター単体モデル:OTTOCAST U2-X Proなど
- CarPlay/Android Autoのワイヤレス化に加えて動画等のアプリが使えるワイヤレスアダプター内蔵AI BOXモデル:OTTOCAST PICASOU2など
実はワイヤレスアダプターとAI BOXは全然違う機器であり、ワイヤレス化自体はどちらの機種でも可能ですが、動画アプリを使おうとするとAI BOXしか対応してません。
YouTubeなどの動画アプリも使いたい場合は、AI BOXを選択する必要があります。
しかし逆に、AI BOXだとワイヤレスアダプター単体モデルと比べて、ワイヤレス接続時の応答性が悪かったり、価格が高かったりとデメリットもあります。
ワイヤレスアダプター最新機種比較一覧
OTTOCASTのワイヤレスアダプター最新機種比較一覧
OTTOCASTのワイヤレスアダプター最新機種の比較一覧表を以下の通り、価格が安い順に整理してみました。
各モデルのスペックや機能の違いをご理解いただけると思います。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | お す す め 度 |
実 売 価 格 |
ワイヤ レス CarPlay 対応 |
ワイヤ レス Android Auto |
|
---|---|---|---|---|---|
対応 | 2画面 対応 |
||||
OTTO- CAST U2-AIR |
○ 3位 |
○ 1.2 万円 |
○ | – | – |
OTTO- CAST A2-AIR |
○ 3位 |
△ 1.2 万円 |
– | ○ | – |
OTTO- CAST U2-X |
○ 2位 |
△ 2.0 万円 |
○ | ○ | – |
OTTO- CAST U2-X Pro |
◎ 1位 |
△ 2.0 万円 |
○ | ○ | ○ |
OTTO- CAST Play2 Video |
△ ~ × |
○ 2.4 万 円 |
△ | △ ~ × |
– |
OTTO- CAST U2 PLUS |
△ ~ × |
△ 4.4 万円 |
△ | △ ~ × |
– |
OTTO- CAST PICASOU 2 |
△ ~ × |
△ 5.3 万円 |
△ | △ ~ × |
– |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
上表の注意点として、下3機種のPlay2Video、U2-PLUS、PICASOU2などAI BOXにワイヤレスアダプター機能が内蔵されてるモデルは、特にワイヤレスAndroid Autoの応答性能が悪いです。
AI BOXは、動画アプリが使える大きなメリットはあるもののワイヤレスアダプターとしての機能はおまけ程度に考えた方が良いかもしれません。
以上より、OTTOCASTのワイヤレスアダプターのおすすめ機種3つとそれに当てはまる人は以下の通りです。
- 自分または家族にiPhoneユーザーとAndroidユーザーが両方いる人:OTTOCAST U2-X Pro【おすすめ1位】
- 価格の安さやデザイン等でどうしてもU2-X Proが受け入れられない人:OTTOCAST U2-X【おすすめ2位】
- 自分または家族はiPhoneユーザーまたはAndroidユーザーのどちらかに統一されてる人:OTTOCAST U2-Air / A2-Air【おすすめ3位】
OTTOCASTのAI BOXの選び方や動画アプリ利用など具体的できる事については、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較!車でYouTubeを“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
OTTOCAST以外も含めたワイヤレスアダプター最新機種比較一覧
次にOTTOCAST以外のブランドも含め、ほぼ全種類のワイヤレスアダプターに対する価格vs機能の比較一覧を以下の表にまとめました。
実は、OTTOCASTのワイヤレスアダプターと同じ機能にもかかわらず割安な後発ブランドの機種もありますので、是非確認いただきたいです。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | お す す め 度 |
実 売 価 格 |
ワイヤ レス CarPlay 対応 |
ワイヤ レス Android Auto |
|
---|---|---|---|---|---|
対応 | 2画面 対応 |
||||
Heri- lary C4 |
◎ | ◎ 1.1 万円 |
○ | – | – |
OTTO- CAST U2-AIR |
○ | ○ 1.2 万円 |
○ | – | – |
OTTO- CAST A2-AIR |
◎ | △ 1.2 万円 |
– | ○ | – |
AA- Wireless AAW001 |
◎ | △ 1.2 万円 |
– | ◎ (ネイ ティブ 接続) |
– |
Carlin- Kit 4.0 |
◎ | ◎ 1.4 万円 |
○ | ○ | – |
OTTO- CAST U2-X |
○ | △ 2.0 万円 |
○ | ○ | – |
OTTO- CAST U2-X Pro |
◎ | △ 2.0 万円 |
○ | ○ | ○ |
OTTO- CAST Play2 Video |
△ ~ × |
○ 2.4 万 円 |
△ | △ ~ × |
– |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
結論として、
- CarPlayをワイヤレス化したい場合:Herilary C4(約11,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- Android Autoをワイヤレス化したい場合:OTTOCAST A2-AIRまたはAAWireless AAW001(約12,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- CarPlay/Android Auto両方をワイヤレス化したい場合:CarlinKit 4.0(約14,000円)またはOTTOCAST U2-X Pro(約20,000円)がおすすめ
と言えます。
先ほども書きましたが、Play2VideoなどのいわゆるAI BOXにワイヤレスアダプター機能が内蔵されてる機種は、ワイヤレスAndroid Autoの応答性能が悪いので、ワイヤレスアダプターとしての機能はおまけ程度に考えた方が良いかもしれません。
Android Autoのネイティブワイヤレス接続可能なAAWirelessもおすすめ
ちなみにAAWireless AAW001の場合、初期設定項目が多めなので最初だけはやや手間ですが、Android Autoのネイティブワイヤレス接続に対応しており、
- 純正ナビメニュー呼出ボタンが有線Android Autoと同じ純正マーク
- 有線Android Auto同様にワイヤレス接続でも地図のピンチインピンチアウト操作が可能
- 設定によっては3秒程度の高速接続が可能
と、かなり高品質なワイヤレスAndroid Auto接続ができます。
下図は、AAWirelessによるワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、純正マークのナビメニュー呼出ボタンが表示されてる状態です。
同様に下図は、ワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、地図のピンチインピンチアウト操作が可能となっている状態のイメージです。
OTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種
OTTOCASTワイヤレスアダプターが接続できる対応車種は、基本的にUSBケーブル接続による有線CarPlay/Android Auto対応車です。
ほとんどの有線CarPlay/Android Auto対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
- 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R):使用不可能
となっています。
私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車ではオットキャストAI BOXが利用可能なのは間違いないと思います。
また、一部最新車種の純正ナビは、CarPlayが既にワイヤレス化対応済のため、ワイヤレスアダプターが不要なものもあります。
一方、Android Autoのワイヤレス化については、無線接続で使われる周波数の問題があり、日本での純正ナビの対応は未定で、外付けのワイヤレスアダプターが唯一のワイヤレス化手段となってます。
トヨタのOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種
トヨタの純正ナビは2018年頃からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応しました。
具体的には、だいたい2018年頃以降にモデルチェンジしたトヨタ車はワイヤレスアダプターに対応してると考えて問題ありません。
現状のトヨタ車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:ノア/ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)
iPhoneをお使いの方は、概ね2022年頃以降のノア/ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラシリーズ(クロス/ツーリング/スポーツ)/RAV4/ハリアーなどであれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
レクサスのOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種
レクサスの純正ナビも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2020年頃以降にモデルチェンジしたレクサス車はワイヤレスアダプター対応してると考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。
現状のレクサス車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
こちらもiPhoneをお使いの方は、概ね2022年頃以降の新型RX/新型NX/UX/LS/ESであれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
VWのOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種
VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2016年頃以降にモデルチェンジした車はワイヤレスアダプター対応してると考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。
現状のVW車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
- 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式
さらにこちらもiPhoneをお使いの方は、概ね2021年頃以降の新型車であれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
OTTOCASTワイヤレスアダプターの使い方
OTTOCASTワイヤレスアダプターの接続手順と初期設定
OTTOCASTワイヤレスアダプターを使えるようにするための接続手順と初期設定の流れを簡単に説明します。
下図が接続イメージ図です。
- ワイヤレスアダプター(上図赤字部)を車の通信用USBポートに接続
- ワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定(初回のみ)
- ワイヤレスアダプターとiPhone/アンドロイドスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定(初回のみ)
で接続完了です。
1) OTTOCASTワイヤレスアダプターを車の通信用USBポートに接続
車のUSBポートは大きく分けて
- 通信対応のUSBポート
- 充電専用のUSBポート
の2つがあります。
ワイヤレスアダプターは、充電専用USBポートではなく通信対応USBポートへの接続が必要です。
充電専用USBポートと通信対応USBポートの見分け方は、下図の通りシンボルマークの形です。
左側の三又のマークが通信対応のUSBポート、右側のカミナリのマークが充電専用のUSBポートです。
ワイヤレスアダプターの接続には、必ず三又マークの通信対応のUSBポートに接続して下さい。
2) OTTOCASTワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定
トヨタのディスプレイオーディオなどでは、CarPlayやAndroid Autoなどいくつか存在するスマホ接続方式の事前選択が必要な機種があります。
OTTOCASTワイヤレスアダプターの機種により、以下の通り選択内容が変わります。
- OTTOCAST U2-AIR/U2-X/U2-X Proの場合:「Apple CarPlay」を選択
- OTTOCAST A2-AIRの場合:「Android Auto」を選択
ここでは、U2-AIR/U2-X/U2-X Proの「Apple CarPlay」を選択する場合の例で説明します。
下図はトヨタRAV4のディスプレイオーディオの例ですが、スマホ連携サービスとして、「Apple CarPlay」が選択されている状態です。
もしも、「Apple CarPlay」が選択されてない場合、下図のようにスマホ連携サービスメニューをタップすると接続方式がリストで表示されるので、「Apple CarPlay」を選択します。
この設定画面で「Apple CarPlay」が選択されていないとOTTOCAST U2-AIR/U2-X/U2-X Proとディスプレイオーディオが正しく接続できない場合があります。
3) OTTOCASTワイヤレスアダプターとiPhone/アンドロイドスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定
最後にiPhoneまたはアンドロイドスマホとワイヤレスアダプターを無線接続します。
まず、カーナビ/カーオーディオとスマホをBluetoth接続する要領でワイヤレスアダプターとスマホをペアリングします。
この時、スマホはBluetooth機能だけでなくWi-Fi機能もONにしておきます。
ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのミラーリングでは、BluetoothとWi-Fiの両方で無線接続されます。
OTTOCASTワイヤレスアダプターの使い方注意点
ここからは、OTTOCASTワイヤレスアダプターを使う上での注意点について書かせていただきます。
主に以下3つの注意点があります。
- 頻繁に使うならAI BOX内蔵ワイヤレスアダプターは避けるべき
- スマホのWi-Fi接続とワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は原則同時に使えない
- Wi-Fiアクセスポイント設定のAP帯域幅は2.4GHz帯の選択必須、Both(両帯域)でもNG
頻繁に使うならAI BOX内蔵ワイヤレスアダプターは避けるべき
ワイヤレス化をメインで使いたい場合、AI BOXよりワイヤレスアダプターの方が
- 起動が速い
- 操作時の応答が速い
- 価格が安い
とシンプルにメリットが多いです。
単体ワイヤレスアダプター・AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターどちらの場合も、(1)システム起動+(2)ワイヤレス接続起動と2段階で起動を行うので、有線USB接続のCarPlay/Android Autoと比べるとどうしても起動時間は長くなります。
しかし、以下のような処理イメージとなっており、(1)システム起動+(2)ワイヤレス接続起動の両方において、AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターの方が起動時間が長くなる傾向にあります。
- 単体ワイヤレスアダプター:(1)マイコンシステム起動+(2)システムソフトベースでワイヤレス接続+Wi-Fi起動⇒5~10秒前後
- AI BOX内蔵ワイヤレスアダプター:(1)Android OS起動+(2)アプリソフトベースでワイヤレス接続+Wi-Fi起動⇒15~20秒前後
単体ワイヤレスアダプターのシステム起動+接続イメージ
下図は、単体ワイヤレスアダプターの使用例として、OTTOCAST U2-XでシステムベースでワイヤレスAndroid Auto接続+Wi-Fi起動中の画面です。
お使いのスマホやカーナビ・ディスプレイオーディオシステムのスペック・Wi-Fi接続環境にもよりますが、最終的な接続完了までは約5秒前後の時間で済むイメージです。
上図「Galaxy S22W」の文字が書かれたボタンを押すと数秒で接続が完了するイメージです。
AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターのシステム起動+接続イメージ
続いて下図は、AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターの使用例として、OTTOCAST PICASOU2でアプリベースでワイヤレスAndroid Auto接続+Wi-Fi起動中の画面です。
こちらも、お使いのスマホやカーナビ・ディスプレイオーディオシステムのスペック・Wi-Fi接続環境にもよりますが、最終的な接続完了までに約15秒前後の時間がかかるイメージです。
上図中央の「接続中…」の上の円表示がしばらくぐるぐる回りながら接続だけでも5~10秒前後かかり、Android OSのシステム起動時間の10秒前後と合わせると、最終的な接続完了までトータル15~20秒前後もの時間がかかってしまうイメージです。
スマホのWi-Fi接続とワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は原則同時に使えない
下図の通り、ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのミラーリングでは、BluetoothとWi-Fiの両方で無線接続されます。
つまり、スマホのWi-Fi接続はワイヤレスアダプターとの接続に占有されるため、スマホのインターネット接続は原則モバイルネットワーク(4G/5G)のみ可能となります。
具体的な使用シーンとしては、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続中のスマホは、以下の接続が不可能となります。
- 他のスマホとのWi-Fiテザリング経由のネット接続
- モバイルWi-Fiルーター経由のネット接続
- 車内のモバイルWi-Fiスポット経由のネット接続
Wi-FiアクセスポイントのAP帯域幅設定は2.4GHz帯の選択必須
ワイヤレスアダプター内蔵のAI BOXでCarPlay/Android Autoのワイヤレス化を行う場合、Wi-FiアクセスポイントのAP帯域幅を必ず2.4GHz帯に設定する必要があります。
下図は、OTTOCAST PICASOU2の設定画面の例ですが、5.0GHz帯やBoth(両方の帯域)を選択してしまうとワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は不可能となります。
ちなみに、こちらのWi-FiアクセスポイントのAP帯域幅が2.4GHz帯に設定されてない場合、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は中断されて下図のような画面になります。
「待つ」と書かれてますが、残念ながら待ったところでなにも進まず、ワイヤレス接続は中断されたままです。
OTTOCASTワイヤレスアダプターおすすめ機種まとめ
以上ここでは、OTTOCASTを中心にワイヤレスアダプターのおすすめ機種について、紹介してきました。
改めて最後にポイントをおさらいすると、OTTOCASTのワイヤレスアダプターのおすすめ機種は以下の3機種でした。
- 自分または家族にiPhoneユーザーとAndroidユーザーが両方いる人:OTTOCAST U2-X Pro【おすすめ1位】
- 価格の安さやデザイン等でどうしてもU2-X Proが受け入れられない人:OTTOCAST U2-X【おすすめ2位】
- 自分または家族はiPhoneユーザーまたはAndroidユーザーのどちらかに統一されてる人:OTTOCAST U2-Air / A2-Air【おすすめ3位】
また、現状最も知名度の高いワイヤレスアダプターはOTTOCASTですが、もしOTTOCASTにこだわらないのであれば、さらに低価格化含めた選択肢の幅は拡がり、以下の機種がおすすめです。
- CarPlayをワイヤレス化したい場合:Herilary C4(約11,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- Android Autoをワイヤレス化したい場合:OTTOCAST A2-AIRまたはAAWireless AAW001(約12,000円)がコスパ含めて最もおすすめ
- CarPlay/Android Auto両方をワイヤレス化したい場合:CarlinKit 4.0(約14,000円)またはOTTOCAST U2-X Pro(約20,000円)がおすすめ
オットキャスト以外も含めたワイヤレスアダプターのおすすめ機種やUSB有線接続との詳細な違いについては、こちら”CarPlay/Android Autoのワイヤレス化方法とUSB接続との3つの違い“の記事でも詳しくまとめてありますので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。