OTTOCAST(オットキャスト)のワイヤレスCarPlayアダプターを使えば、iPhoneやAndroidスマホのCarPlay(カープレイ)やAndroid Auto(アンドロイドオート)接続でUSBケーブル不要でミラーリングできます。
最近では、CarPlayやAndroid Auto対応のカーナビ・ディスプレイオーディオが増え、iPhoneやAndroidスマホのナビアプリや音楽アプリが手軽に車の画面でも使えますが、まだ多くの車ではスマホと車をケーブル接続しなければならず、
- 乗り降りのたびにポケットやカバンからスマホを取り出すのが面倒
- 毎回ケーブルを接続するのが面倒
- 車を降りる時にケーブルに接続したままスマホを車内に忘れやすい
というまだまだ不便な状態が続いています。
実はこれを一気に解決する機器がワイヤレスミラーリングアダプターであり、iPhoneやAndroidスマホのミラーリング(CarPlay/Android Auto)接続時のケーブルを不要にできます。
ワイヤレスミラーリングアダプターを使えば、乗り降りのたびにスマホを取り出してケーブル接続する手間から解放され、スマホミラーリングの便利さはそのままに、手間が減って快適なドライブができます。
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ここでは、CarPlayやAndroid Autoを5年以上使い続けてきた私が、OTTOCASTのワイヤレスアダプター(U2-X Pro)やワイヤレスアダプター内蔵AI BOX(PICASOU2)を買って実際に使い倒してみた実体験を元に、「OTTOCASTのワイヤレスアダプターはどれが良いか?」「ワイヤレスアダプターとワイヤレスアダプター内蔵AI BOXはどちらが良いか?」について詳しくレポートしていきます。
- 車でCarPlay/Android Auto接続のために毎回ケーブルを挿す手間から解放されたい方
- 車でCarPlay/Android Auto対応のカーナビ/ディスプレイオーディオをお使いの方
- 車でCarPlay/Android Autoをより便利に使ってみたいと思われてる方
は特に参考になるかと思います。
ちなみに、オットキャストの製品には、
- CarPlayやAndroid Autoミラーリングの無線化のみ行えるワイヤレスアダプター
- ミラーリングの無線化+動画アプリが使えるワイヤレスアダプター内蔵AI BOX(エーアイボックス)
の2種類があります。
また、CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス化では無く、車の画面で動画アプリをスマホミラーリングで見たい場合、iPhoneやAndroidスマホとオットキャストAI BOXをテザリング接続して様々なオンラインアプリを使いたい場合は、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較!車でYouTubeを“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
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iPhone/Androidスマホでミラーリング方法4種類
まず初めに、iPhoneやAndroidスマホでミラーリングを行うには大きく分けて4つの方法があります。
- 映像信号のみの有線ミラーリング(HDMIなど)
- 映像信号のみの無線ミラーリング(Air Play/Smart Viewなど)
- 映像+制御信号の有線ミラーリング(CarPlay/AndroidAutoなど)
- 映像+制御信号の無線ミラーリング(ワイヤレスCarPlay/AndroidAutoなど)
の以上4つの方法です。
まず上2つの映像信号のみのミラーリングと、下2つの制御信号も含めたミラーリングの違いとして、
- 映像信号のみのミラーリング:制御信号の送受信ができないため、スマホ画面でしか操作できず運転中使い辛い(車の画面での操作不可)
- 映像+制御信号のミラーリング:制御信号の送受信ができるため、車の画面でも操作が可能で運転中使いやすい
と、使い勝手に大きな差があります。
よってここでは、最も使いやすい方法である、映像+制御信号の無線ミラーリング(ワイヤレスCarPlay/AndroidAutoなど)について書かせていただきます。
ちなみに映像信号のみのミラーリングについては、CarPlay/AndroidAuto非対応の車で使えるメリットもありますので、こちら”車・カーナビとHDMI接続でiPhone等スマホが超便利に使える4つの技“の記事に詳しくまとめました。
オットキャストiPhone/Android対応ワイヤレスアダプターおすすめランキング
まずは、カルチザン (Cartizan)社と呼ばれる車載電子機器メーカーが開発したオットキャストブランドのiPhone/Androidスマホ対応ワイヤレスアダプターの中からおすすめの3機種を厳選し、ランキング形式で紹介していきます。
1位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-X Pro
おすすめのワイヤレスアダプター第1位は、2022年に発売のCarPlay/Android Auto両対応モデルであるU2-Xの後継機種OTTOCAST(オットキャスト) U2-X Pro(上図)です。
※2024年現在、U2-X Pro在庫わずかまたは売切れで後継機種のOttoadaptor MXにモデルチェンジされています。
OTTOCAST U2-X Proのメリット・デメリット
U2-X Proの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
1台でCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス化が可能
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXより約4,000~33,000円安い
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXよりワイヤレス接続時の性能(操作応答性・つながりやすさ)が高い
ほぼ同スペックのCarlinKit 4.0より約6,000円高い
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
Android Autoの強制2画面分割が使えない車あり(標準の2画面分割Coolwalkは利用可)
OTTOCAST U2-X Proの最新価格と購入方法
U2-X Proは定価20,000円程度で購入ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販ですが、実は、2024年現在こちらのU2-X Proは販売中止となってます。(2023年春頃までは販売されていました)ほぼ同じ機能の機種としては、U2-X Proの後継機種であるOttoadaptor MXがあります。
Herilary C10は、2023年発売なので2022年発売のU2-X Proより新しく、機能は同じなのに価格は¥6,000安いコストパフォーマンスも高い機種ですがこちらも現在は販売中止となってます。
2位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-X
次に、おすすめのワイヤレスアダプター第2位は、同じく2022年に発売のCarPlay/Android Auto両対応モデルOTTOCAST(オットキャスト)U2-Xですが、2024年現在こちらのU2-Xも販売中止となってます。(2024年春頃までは販売されていました)ほぼ同じ機能の機種としては、U2-X Proの後継機種であるOttoadaptor MXがあります。
第2位とは言いましたが、ほぼ同価格で後継の改良版 U2-X Proが発売済のため、よほどU2-Xの外観デザインがツボで気に入った、または在庫処分で大幅値引きなどの特別な理由が無ければ、積極的に旧モデルであるU2-X選ぶ必要は無いです。
OTTOCAST U2-Xのメリット・デメリット
U2-Xの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
1台でCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス化が可能
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXより約4,000~33,000円安い
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXよりワイヤレス接続時の性能(操作応答性・つながりやすさ)が高い
ほぼ同スペックのCarlinKit 4.0より約6,000円高い
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
同価格の後継モデルU2-X Proと比べてケースの見た目がシンプル過ぎてやや安っぽい
OTTOCAST U2-Xの最新価格と購入方法
こちらのU2-Xも、先ほどのU2-X Pro同様、2024年現在販売中止となっており、後継機種のOttoadaptor MXにモデルチェンジされています。
Ottocast オットキャスト 2024 Ottoadapter MX ワイヤレス CarPlayアダプター ワイヤレス Android Auto Air...
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3位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-Air/A2-Air Pro
最後、おすすめのワイヤレスアダプター第3位は、CarPlay/Android Autoどちらか片方だけ対応にすることで低価格化を狙ったOTTOCAST(オットキャスト)U2-Air ProまたはA2-Air Proです。
- U2 Air Pro:CarPlayのみ対応でワイヤレス化可能
- A2 Air Pro:Android Autoのみ対応でワイヤレス化可能
となっています。
OTTOCAST U2-Air/A2-Air Proのメリット・デメリット
U2-Air ProまたはA2-Air Proの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
CarPlayまたはAndroid Autoどちらか片方のワイヤレス化がほぼ最安値で可能
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXより約12,000~41,000円安い
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXよりワイヤレス接続時の性能(操作応答性・つながりやすさ)が高い
U2-Airは、ほぼ同スペックのHerilary C4より約2,000円高い
Play2Video/OttoAiBoxP3等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
ワイヤレスCarPlayまたはワイヤレスAndroid Autoの片方しか使えない
OTTOCAST U2-Air/A2-Air Proの最新価格と購入方法
まず、U2-Air Proの最新価格は以下の通りです。
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次に、A2-Air Proの最新価格は以下の通りです。
OTTOCAST オットキャスト A2AIR Pro ワイヤレス Android Auto アダプター 有線接続不要 両手解放 Yahoo!カ...
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U2-Air ProもA2-Air Proも、両方とも定価は12,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
オットキャストiPhone/Android対応ワイヤレスアダプターの種類
iPhone/Androidスマホをワイヤレスミラーリングするための、オットキャストなどのワイヤレスアダプターは、大きく分けて以下2つのポイントで分類できます。
- ワイヤレスCarPlayのみ対応・Android Autoのみ対応・CarPlay/Android Auto両方対応の3つのうちどれか?
- ワイヤレスアダプター単体・AI BOX内蔵の2つのうちどちらか?
ワイヤレスCarPlayのみ/ワイヤレスAndroid Autoのみ/両方対応の3種類
まず、ワイヤレス化がどのスマホ接続方式に対応してるかで、以下3つのタイプに分類できます。
- ワイヤレスCarPlayのみ対応(アダプタは有線CarPlay接続):U2-Air Proなど
- ワイヤレスAndroid Autoのみ対応(アダプタは有線Android Auto接続):A2-Air Proなど
- ワイヤレスCarPlay/Android Auto両方対応(アダプタは有線CarPlay接続):Ottoadaptor MXなど
ワイヤレスアダプター単体/AI BOX内蔵の2種類
次に、ワイヤレスアダプターの機能のみか、他に動画が見れる機能もあるかで、以下2つのタイプに分類できます。
- CarPlay/Android Autoのワイヤレス化のみに特化したワイヤレスアダプター単体モデル:Ottoadaptor MXなど
- CarPlay/Android Autoのワイヤレス化に加えて動画等のアプリが使えるワイヤレスアダプター内蔵AI BOXモデル:OttoAibox P3など
実はワイヤレスアダプターとAI BOXは全然違う機器であり、ワイヤレス化自体はどちらの機種でも可能ですが、動画アプリを使おうとするとAI BOXしか対応してません。
YouTubeなどの動画アプリも使いたい場合は、AI BOXを選択する必要があります。
しかし逆に、AI BOXだとワイヤレスアダプター単体モデルと比べて、ワイヤレス接続時の応答性が悪かったり、価格が高かったりとデメリットもあります。
iPhone/Android対応ワイヤレスミラーリングアダプター比較一覧
オットキャストiPhone/Android対応アダプター比較一覧
OTTOCASTのワイヤレスアダプター最新機種の比較一覧表を以下の通り、価格が安い順に整理してみました。
各モデルのスペックや機能の違いをご理解いただけると思います。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
ワイヤレス CarPlay 対応 |
ワイヤレス Android Auto対応 |
---|---|---|---|---|
オットキャスト U2-Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
○ | – |
オットキャスト A2-Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
– | ○ |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
◎ | △ 1.9 万円 |
○ (AirPlay 対応) |
○ |
○ | △ 2.0 万円 |
○ | ○ | |
U2-X Pro |
– | △ 2.0 万円 |
○ | ○ |
– | △ 3.7 万円 |
△ | △ | |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
△ | △ 5.3 万円 |
△ | △ |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
上表の注意点として、最下段のU2-PLUSなどAI BOXにワイヤレスアダプター機能が内蔵されてるモデルは、特にワイヤレスAndroid Autoの応答性能が悪いです。
AI BOXは、動画アプリが使える大きなメリットはあるもののワイヤレスアダプターとしての機能はおまけ程度に考えた方が良いかもしれません。
以上より、OTTOCASTのワイヤレスアダプターのおすすめ機種3つとそれに当てはまる人は以下の通りです。
- 自分または家族にiPhoneユーザーとAndroidユーザーが両方いる人:U2-X Proや後継のOttoadaptor MX【おすすめ1位】
- 価格の安さやデザイン等でどうしてもU2-X Proが受け入れられない人:U2-Xや後継のOttoadaptor MX【おすすめ2位】
- 自分または家族はiPhoneユーザーまたはAndroidユーザーのどちらかに統一されてる人:U2-Air Pro/ A2-Air Pro【おすすめ3位】
OTTOCASTのAI BOXの選び方や動画アプリ利用など具体的できる事については、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較!車でYouTubeを“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
オットキャスト以外も含めたiPhone/Android対応アダプター比較一覧
次にOTTOCAST以外のブランドも含め、ほぼ全種類のワイヤレスアダプターに対する価格vs機能の比較一覧を以下の表にまとめました。実は、OTTOCASTのワイヤレスアダプターと同じ機能にもかかわらず割安な後発ブランドの機種もありますので、是非確認いただきたいです。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。ちなみに最右列の「Android Auto over CarPlay対応」とは、CarPlayのみ対応車でもAndroid Autoが使えるようになる機能です。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
ワイヤレス CarPlay 対応 |
ワイヤレス Android Auto対応 |
Android Auto over CarPlay対応 |
---|---|---|---|---|---|
Herilary C1-AA |
△ | ◎ 0.6 万円 |
– | ○ | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128i |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
○ | – | – |
オットキャスト U2-Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
○ | – | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128a |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
– | ○ | – |
オットキャスト A2-Air Pro |
◎ | ○ 1.3 万円 |
– | ○ | – |
AAWireless | ◎+ | ○ 1.4 万円 |
○ (ファームウェア アップデート後) |
◎ (ネイティブ 接続対応) |
○ |
Cartisan Wireless USB Adapter |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
○ | ○ | – |
CarlinKit 4.0 |
○ | ◎ 1.4 万円 |
○ | ○ (車アイコン 変更可) |
○ |
U2-X |
○ | △ 1.7 万円 |
○ | ○ | ○ |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
○ | △ 1.9 万円 |
◎ (AirPlay 対応) |
○ | – |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
△ | △ 5.3 万円 |
△ | △ | – |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
※AAWirelessは人気モデルのため時々在庫切れの場合があるのでご注意下さい。
結論として、CarPlay/Android Autoのワイヤレス化ができるおすすめのアダプターは以下の通りとしました。
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート前)
■A2 AIR Pro(最大手オットキャスト製)
■KEIYO AN-S128a(日本メーカー慶洋エンジニアリング製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■Ottoadaptor MX(最大手オットキャスト製)
■Cartisan Wireless USB Adapter(オットキャストの製造元カルチザン製
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■CarlinKit 4.0(大手カーリンキット製)【品薄状態】
■
ちなみに、先ほども書きましたが、U2-PLUSやPICASOU2などのいわゆるAI BOXにワイヤレスアダプター機能が内蔵されてる機種は、ワイヤレスAndroid Autoの応答性能が悪いので、ワイヤレスアダプターとしての機能はおまけ程度に考えた方が良いかもしれません。
OTTOCAST A2-AIRまたはAAWirelessの選び方
ここで、A2-Air ProまたはAAWirelessのどちらがよいか迷われてる方は、
- 簡単な設定で安定的に使いたい場合:A2 Air Proがおすすめ
- 多少設定が複雑でも起動時間の短さや高機能を使いこなしたい場合:AAWirelessがおすすめ
とお考えいただければと思います。
Ottoadaptor MXまたはAAWirelessの選び方
また、Ottoadaptor MXまたはAAWirelessのどちらがよいか迷われてる方は、
- 接続エラーが少ないなど安定的に使いたい場合:U2-X Proや後継のOttoadaptor MXがおすすめ
- 多少設定が複雑でも起動時間の短さや高機能を使いこなしたい場合:AAWirelessがおすすめ
とお考えいただければと思います。
Android Autoのネイティブワイヤレス接続
AAWirelessの場合、初期設定項目が多めなので最初だけはやや手間ですが、Android Autoのネイティブワイヤレス接続に対応しており、
- 純正ナビメニュー呼出ボタンが有線Android Autoと同じ純正マーク
- 有線Android Auto同様にワイヤレス接続でも地図のピンチインピンチアウト操作が可能
- 設定によっては3秒程度の高速接続が可能
と、かなり高品質なワイヤレスAndroid Auto接続ができます。
下図は、AAWirelessによるワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、純正マークのナビメニュー呼出ボタンが表示されてる状態です。
同様に下図は、ワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、地図のピンチインピンチアウト操作が可能となっている状態のイメージです。
また、AAWirelessは頻繁にファームウェアアップデートが行われており、当初はAndroid Autoのワイヤレス化にのみ対応でしたが、最新のファームウェアにアップデートするとCarPlayのワイヤレス化やAndroid Auto経由のYouTube動画再生など日々進化しています。下図は、AAWirelessの開発者モードを利用したAndroid Auto経由のYouTube動画再生状態です。詳しい方法は、こちら”ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTubeを見る6つの方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
オットキャストiPhone/Android対応ワイヤレスアダプターの対応車種
OTTOCASTワイヤレスアダプターが接続できる対応車種は、基本的にUSBケーブル接続による有線CarPlay/Android Auto対応車です。
ほとんどの有線CarPlay/Android Auto対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
- 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R):使用不可能
となっています。
私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車ではオットキャストAI BOXが利用可能なのは間違いないと思います。
また、一部最新車種の純正ナビは、CarPlayが既にワイヤレス化対応済のため、ワイヤレスアダプターが不要なものもあります。
一方、Android Autoのワイヤレス化については、無線接続で使われる周波数の問題があり、日本での純正ナビの対応は未定で、外付けのワイヤレスアダプターが唯一のワイヤレス化手段となってます。
トヨタのオットキャスト ワイヤレスアダプター対応車種
トヨタの純正ナビは2018年頃からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応しました。
具体的には、だいたい2018年頃以降にモデルチェンジしたトヨタ車はワイヤレスアダプターに対応してると考えて問題ありません。
現状のトヨタ車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:ノア/ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラクロス・ツーリング・スポーツ/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラクロス・ツーリング・スポーツ/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)
iPhoneをお使いの方は、概ね2022年頃以降のノア/ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラクロス・ツーリング・スポーツ/RAV4/ハリアーなどであれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
レクサスのオットキャスト ワイヤレスアダプター対応車種
レクサスの純正ナビも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2020年頃以降にモデルチェンジしたレクサス車はワイヤレスアダプター対応してると考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。
現状のレクサス車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
こちらもiPhoneをお使いの方は、概ね2022年頃以降の新型RX/新型NX/UX/LS/ESであれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
VWのオットキャスト ワイヤレスアダプター対応車種
VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2016年頃以降にモデルチェンジした車はワイヤレスアダプター対応してると考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。
現状のVW車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
- 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式
さらにこちらもiPhoneをお使いの方は、概ね2021年頃以降の新型車であれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
iPhone/Androidスマホとワイヤレスアダプターの接続方法
オットキャスト ワイヤレスアダプターの接続手順と初期設定
オットキャストのワイヤレスアダプターを使えるようにするための接続手順と初期設定の流れを簡単に説明します。
下図が接続イメージ図です。
- ワイヤレスアダプター(上図赤字部)を車の通信用USBポートに接続
- ワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定(初回のみ)
- ワイヤレスアダプターとiPhone/AndroidスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定(初回のみ)
で接続完了です。
1) ワイヤレスアダプターを車の通信用USBポートに接続
車のUSBポートは大きく分けて
- 通信対応のUSBポート
- 充電専用のUSBポート
の2つがあります。
ワイヤレスアダプターは、充電専用USBポートではなく通信対応USBポートへの接続が必要です。
充電専用USBポートと通信対応USBポートの見分け方は、下図の通りシンボルマークの形です。
左側の三又のマークが通信対応のUSBポート、右側のカミナリのマークが充電専用のUSBポートです。
ワイヤレスアダプターの接続には、必ず三又マークの通信対応のUSBポートに接続して下さい。
2) ワイヤレスアダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定
トヨタのディスプレイオーディオなどでは、CarPlayやAndroid Autoなどいくつか存在するスマホ接続方式の事前選択が必要な機種があります。
ワイヤレスアダプターの機種により、以下の通り選択内容が変わります。
- OTTOCAST U2-AIR/U2-X/U2-X Proの場合:「Apple CarPlay」を選択
- OTTOCAST A2-AIRの場合:「Android Auto」を選択
ここでは、U2-AIR/U2-X/U2-X Proの「Apple CarPlay」を選択する場合の例で説明します。
下図はトヨタRAV4のディスプレイオーディオの例ですが、スマホ連携サービスとして、「Apple CarPlay」が選択されている状態です。
もしも、「Apple CarPlay」が選択されてない場合、下図のようにスマホ連携サービスメニューをタップすると接続方式がリストで表示されるので、「Apple CarPlay」を選択します。
この設定画面で「Apple CarPlay」が選択されていないとOTTOCAST U2-AIR/U2-X/U2-X Proとディスプレイオーディオが正しく接続できない場合があります。
3) ワイヤレスアダプターとiPhone/AndroidスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定
最後にiPhoneまたはアンドロイドスマホとワイヤレスアダプターを無線接続します。
まず、カーナビ/カーオーディオとスマホをBluetoth接続する要領でワイヤレスアダプターとスマホをペアリングします。
ペアリング相手の機器はカーナビ/カーオーディオ本体(トヨタ車は通常はCar Multimediaと表示)では無く、ワイヤレスアダプター(上図の例ではAUTO-5863)を選択します。
またこの時、スマホはBluetooth機能だけでなくWi-Fi機能もONにしておきます。
ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのミラーリングでは、BluetoothとWi-Fiの両方で無線接続されます。
オットキャスト ワイヤレスアダプターの使い方注意点
ここからは、オットキャストのワイヤレスアダプターを使う上での注意点について書かせていただきます。
主に以下3つの注意点があります。
- 頻繁に使うならAI BOX内蔵ワイヤレスアダプターは避けるべき
- スマホのWi-Fi接続とワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は原則同時に使えない
- Wi-Fiアクセスポイント設定のAP帯域幅は2.4GHz帯の選択必須、Both(両帯域)でもNG
頻繁に使うならAI BOX内蔵ワイヤレスアダプターは避けるべき
ワイヤレス化をメインで使いたい場合、AI BOXよりワイヤレスアダプターの方が
- 起動が速い
- 操作時の応答が速い
- 価格が安い
とシンプルにメリットが多いです。
単体ワイヤレスアダプター・AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターどちらの場合も、(1)システム起動+(2)ワイヤレス接続起動と2段階で起動を行うので、有線USB接続のCarPlay/Android Autoと比べるとどうしても起動時間は長くなります。
しかし、以下のような処理イメージとなっており、(1)システム起動+(2)ワイヤレス接続起動の両方において、AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターの方が起動時間が長くなる傾向にあります。
- 単体ワイヤレスアダプター:(1)マイコンシステム起動+(2)システムソフトベースでワイヤレス接続+Wi-Fi起動⇒5~10秒前後
- AI BOX内蔵ワイヤレスアダプター:(1)Android OS起動+(2)アプリソフトベースでワイヤレス接続+Wi-Fi起動⇒15~20秒前後
単体ワイヤレスアダプターのシステム起動+接続イメージ
下図は、単体ワイヤレスアダプターの使用例として、OTTOCAST U2-XでシステムベースでワイヤレスAndroid Auto接続+Wi-Fi起動中の画面です。
お使いのスマホやカーナビ・ディスプレイオーディオシステムのスペック・Wi-Fi接続環境にもよりますが、最終的な接続完了までは約5秒前後の時間で済むイメージです。
上図「Galaxy S22W」の文字が書かれたボタンを押すと数秒で接続が完了するイメージです。
AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターのシステム起動+接続イメージ
続いて下図は、AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターの使用例として、OTTOCAST PICASOU2でアプリベースでワイヤレスAndroid Auto接続+Wi-Fi起動中の画面です。
こちらも、お使いのスマホやカーナビ・ディスプレイオーディオシステムのスペック・Wi-Fi接続環境にもよりますが、最終的な接続完了までに約15秒前後の時間がかかるイメージです。
上図中央の「接続中…」の上の円表示がしばらくぐるぐる回りながら接続だけでも5~10秒前後かかり、Android OSのシステム起動時間の10秒前後と合わせると、最終的な接続完了までトータル15~20秒前後もの時間がかかってしまうイメージです。
スマホのWi-Fi接続とワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は原則同時に使えない
下図の通り、ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのミラーリングでは、BluetoothとWi-Fiの両方で無線接続されます。
つまり、スマホのWi-Fi接続はワイヤレスアダプターとの接続に占有されるため、スマホのインターネット接続は原則モバイルネットワーク(4G/5G)のみ可能となります。
具体的な使用シーンとしては、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続中のスマホは、以下の接続が不可能となります。
- 他のスマホとのWi-Fiテザリング経由のネット接続
- モバイルWi-Fiルーター経由のネット接続
- 車内のモバイルWi-Fiスポット経由のネット接続
Wi-FiアクセスポイントのAP帯域幅設定は2.4GHz帯の選択必須
ワイヤレスアダプター内蔵のAI BOXでCarPlay/Android Autoのワイヤレス化を行う場合、Wi-FiアクセスポイントのAP帯域幅を必ず2.4GHz帯に設定する必要があります。
下図は、OTTOCAST PICASOU2の設定画面の例ですが、5.0GHz帯やBoth(両方の帯域)を選択してしまうとワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は不可能となります。
ちなみに、こちらのWi-FiアクセスポイントのAP帯域幅が2.4GHz帯に設定されてない場合、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は中断されて下図のような画面になります。
「待つ」と書かれてますが、残念ながら待ったところでなにも進まず、ワイヤレス接続は中断されたままです。
iPhone/Android対応ワイヤレスアダプターのおすすめ機種まとめ
以上ここでは、OTTOCASTを中心にワイヤレスアダプターのおすすめ機種について、紹介してきました。
改めて最後にポイントをおさらいすると、OTTOCASTのワイヤレスアダプターのおすすめ機種は以下の3機種でした。
- 自分または家族にiPhoneユーザーとAndroidユーザーが両方いる人:U2-X Proや後継のOttoadaptor MX【おすすめ1位】
- 価格の安さやデザイン等でどうしてもU2-X Proが受け入れられない人:U2-Xや後継のOttoadaptor MX【おすすめ2位】
- 自分または家族はiPhoneユーザーまたはAndroidユーザーのどちらかに統一されてる人:U2 Air Pro/ A2 Air Pro【おすすめ3位】
また、現状最も知名度の高いワイヤレスアダプターはOTTOCASTですが、もしOTTOCASTにこだわらないのであれば、さらに低価格化含めた選択肢の幅は拡がり、以下の機種がおすすめです。
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート前)
■A2 AIR Pro(最大手オットキャスト製)
■KEIYO AN-S128a(日本メーカー慶洋エンジニアリング製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■Cartisan Wireless USB Adapter(オットキャストの製造元カルチザン製)
■Ottoadaptor MX(最大手オットキャスト製)
■AAWireless(安心の欧州メーカー製/ファームアップデート後)
■CarlinKit 4.0(大手カーリンキット製)【品薄状態】
オットキャスト以外も含めたワイヤレスアダプターのおすすめ機種や比較については、以下の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。