OTTOCAST(オットキャスト)のミラーリングアダプターを使えば、iPhoneやAndroidスマホの一部機能を車の画面にミラーリング表示できます。
しかし、ミラーリングにはiPhoneの場合だけでも、有線のHDMI、無線のAir Play、車の画面で操作可能なApple CarPlayなど様々な方式があって複雑です。
さらに、オットキャストのミラーリングアダプターは種類が多く、オットキャスト以外にも多くの選択肢があるのでどれを選ぶべきか悩まれる方も多いです。
そこでここでは、オットキャストU2-X ProやOttoAiBox P3など5種類以上のミラーリング機器を実際に購入して3年以上使ってみた私の経験を元に、ミラーリング方式の種類・おすすめの機種・対応車種について解説していきます。
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オットキャストで対応可能なミラーリング方式
映像のみ/映像+制御の2つのミラーリング種類
まず初めに、オットキャストとiPhoneやAndroidスマホを使ってできるミラーリングには大きく分けて以下の2種類があります。
- 映像のみのミラーリング
- 映像+制御のミラーリング
これら2種類のミラーリングは、それぞれ有線接続が無線接続かによってさらに下表の通り4種類に細分化できます。最も有名なのが、映像信号のみのミラーリングを有線接続で行うHDMI方式です。
ミラーリング 種類 |
映像のみ | 映像+制御 | ||
---|---|---|---|---|
有線 | 無線 | 有線 | 無線 | |
ミラーリング 方式 |
HDMI | AirPlay Smart View |
CarPlay Android Auto |
ワイヤレス CarPlay Android Auto |
オットキャストの対応ミラーリング方式一覧
次に、オットキャストの各製品が対応するミラーリング方式について、以下一覧表に整理しました。各製品の価格とミラーリング機能に期待される走行中の動画再生機能の対応有無も合わせて記載しています。
ミラーリング 種類 |
映像のみ | 映像+制御 | 価格 | 走行中 動画再生 機能 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
有線 | 無線 | 有線 | 無線 | |||
ミラーリング 方式 |
HDMI | AirPlay Smart View |
CarPlay Android Auto |
ワイヤレス CarPlay Android Auto |
||
オットキャスト U2-Air Pro |
× | × | (〇) | △ (CarPlay のみ) |
◎ 1.2 万円 |
× |
オットキャスト U2-X Pro (品薄) |
× | × | (〇) | 〇 | ◎ 1.7 万円 |
× |
オットキャスト Ottoadapter MX |
× | △ (AirPlay のみ) |
(〇) | 〇 | ◎ 1.7 万円 |
△ (AirPlay のみ) |
オットキャスト Car TV Mate |
〇 | × | (〇) | × | ○ 2.0 万円 |
〇 |
オットキャスト Car TV Mate Pro |
〇 | × | (〇) | △ (CarPlay のみ) |
○ 2.4 万円 |
〇 |
オットキャスト Car TV Mate Max |
〇 | × | (〇) | 〇 | ○ 2.6 万円 |
〇 |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
× | × | (〇) | 〇 | △ 5.3 万円 |
〇 |
ここで映像信号のみのミラーリングと、映像+制御信号のミラーリングの違いとして、
- 映像のみ:車の画面で操作不可でスマホの画面でのみ操作可能で使いにくい
- 映像+制御:車の画面でも操作が可能で運転中使いやすい
と、使い勝手に差があります。
ここでは、最も使いやすい方法である、映像+制御のミラーリング(CarPlay/AndroidAutoなど)を中心に解説します。
ちなみにHDMIなどの映像のみのミラーリングについては、Apple CarPlayやAndroidAuto非対応の車で使えるメリットもあるため、こちら”車のHDMI後付け方法3選!USB-HDMI変換アダプターがおすすめ“の記事に詳しくまとめました。もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
カーナビ・ディスプレイオーディオにHDMI入力ポート(端子)を後付けすれば、車の画面にスマホ・DVD・Amazon Fire TVなどの動画を映すことができ、車内が一気に快適になります。 一方で最近は、純正カーナビ・ディスプレ[…]
ミラーリング無線化のみ/動画再生対応の2種類のアダプター
オットキャストの製品には、
- CarPlayやAndroid Autoミラーリングの無線化ができるワイヤレスアダプター
- ミラーリングの無線化+動画再生ができるワイヤレス機能内蔵AI BOX
の2種類があります。
また、CarPlayやAndroid Autoの無線化のみが可能なワイヤレスアダプターよりも、車で動画再生アプリなど様々なアプリが使えるAI BOXについて知りたい場合は、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
Ottocast(オットキャスト)のAIBOXと呼ばれるガジェット機器があれば、USB端子へのケーブル接続だけでカーナビ・ディスプレイオーディオ画面でYouTube動画やAmazon Musicの歌詞が見れます。 このようなC[…]
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ミラーリングアダプターおすすめランキング
ここからは、車載電子機器メーカーカルチザン (Cartizan)社が開発したオットキャストブランドのミラーリングアダプターの中からおすすめの3機種を厳選し、ランキング形式で紹介していきます。
1位:オットキャスト Car TV Mate MAX
おすすめのワイヤレスアダプター第1位は、ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto両対応かつ走行中の映像表示対応HDMI付ミラーリングアダプターのオットキャスト Car TV Mate Maxです。
OTTOCAST Car TV Mate MAXのメリット・デメリット
Car TV Mate MAXの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
OttoAiBoxP3等のAI BOXより約3万円安い
OttoAiBoxP3等のAI BOXより起動時間が短く操作応答性もよい
1台でCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス化が可能
HDMI入力端子が追加でき走行中の映像表示にも対応
OttoAiBoxP3等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
全て有線ケーブル接続なので配線の見栄えが悪い
OTTOCAST Car TV Mate MAXの最新価格と購入方法
Car TV Mate Maxは定価26,000円程度で購入ルートは基本的にアマゾンや楽天などのネット通販です。最新価格は以下の通りです。
【国内正規代理店】オットキャスト カーテレビメイト マックス Ottocast car tv mate Max ワイヤレスCarPla...
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2位:オットキャスト Ottoadaptor MX
次に、おすすめのワイヤレスアダプター第2位は、同じくApple CarPlay/Android Auto両対応かつ走行中の映像表示対応Air Play付ミラーリングアダプターのオットキャストOttoadapter MXです。
OTTOCAST Ottoadaptor MXのメリット・デメリット
Ottoadaptor MXの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
OttoAiBoxP3等のAI BOXより約3万円安い
OttoAiBoxP3等のAI BOXより起動時間が短く操作応答性もよい
1台でCarPlay/Android Auto両方のワイヤレス化が可能
AirPlay対応で走行中の映像表示にも対応
同スペックのCarlinKit4.0より約5千円高い
OttoAiBoxP3等のAI BOXと違って動画アプリは使えない
OTTOCAST Ottoadaptor MXの最新価格と購入方法
こちらのOttoadapter MXも定価17,000円程度で購入ルートは基本的にアマゾンや楽天などのネット通販です。最新価格は以下の通りです。
Ottocast 公式 オットキャスト Ottoadapter MX ワイヤレス CarPlayアダプター ワイヤレス Android Auto Air...
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3位:OTTOCAST(オットキャスト) U2-Air Pro
最後、おすすめのワイヤレスアダプター第3位は、CarPlayだけ対応にすることで低価格化を狙ったOTTOCAST(オットキャスト)U2-Air Proです。
2024年頃までは、Android Autoのみに対応したA2-Air Proも販売されていましたが、現在は販売中止となっています。
OTTOCAST U2-Air Proのメリット・デメリット
U2-Air Proの良い点と良くない点をまとめると以下の通りです。
CarPlayのワイヤレス化がほぼ最安値で可能
OttoAiBoxP3等のAI BOXより約4万円安い
OttoAiBoxP3等のAI BOXより起動時間が短く操作応答性もよい
OTTOCAST U2-Air Proの最新価格と購入方法
まず、U2-Air Proの最新価格は以下の通りです。
オットキャスト Ottocast 新型 CarPlayワイヤレスアダプター U2AIR Pro - 純正カープレイを有線接続の制約...
Amazonで詳細を見る楽天市場で詳細を見るYahoo!で詳細を見る
U2-Air Proは、定価は12,000円程度ですが、不定期で割引セールを行っており、運が良ければ数千円引き程度の大幅値引きで買えます。
同じく購入可能ルートは基本的に、アマゾンや楽天などのネット通販です。
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オットキャストミラーリングアダプターの種類
iPhone/Androidスマホをワイヤレスミラーリングするための、オットキャストなどのワイヤレスアダプターは、大きく分けて以下2つのポイントで分類できます。
- ワイヤレスCarPlayのみ対応・Android Autoのみ対応・CarPlay/Android Auto両方対応の3つのうちどれか?
- ワイヤレスアダプター単体・AI BOX内蔵の2つのうちどちらか?
ワイヤレスCarPlayのみ/ワイヤレスAndroid Autoのみ/両方対応の3種類
まず、ワイヤレス化がどのスマホ接続方式に対応してるかで、以下3つのタイプに分類できます。
- ワイヤレスCarPlayのみ対応:U2-Air Pro等
- ワイヤレスAndroid Autoのみ対応:A2-Air Pro等
- ワイヤレスCarPlay/Android Auto両方対応:Ottoadaptor MX・Car TV Mate Max等
ワイヤレスアダプター単体/AI BOX内蔵の2種類
次に、ワイヤレスアダプターの機能のみか、他に動画が見れる機能もあるかで、以下2つのタイプに分類できます。
- CarPlay等の無線化に特化したワイヤレスアダプター単体:Ottoadaptor MX・Car TV Mate Maxなど
- CarPlay等の無線化+動画アプリが使えるワイヤレス機能内蔵AI BOX:OttoAibox P3など
実はワイヤレスアダプターとAI BOXは全然違う機器であり、ワイヤレス化自体はどちらの機種でも可能ですが、動画アプリを使おうとするとAI BOXしか対応してません。
YouTubeなどの動画アプリも使いたい場合は、AI BOXを選択する必要があります。
しかし逆に、AI BOXだとワイヤレスアダプター単体モデルと比べて、ワイヤレス接続時の応答性が悪かったり、価格が高かったりとデメリットもあります。
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オットキャストミラーリングアダプター比較
オットキャスト無線ミラーリングアダプター比較一覧
OTTOCASTのワイヤレスアダプター最新機種の比較一覧表を以下の通り、価格が安い順に整理してみました。
各モデルのスペックや機能の違いをご理解いただけると思います。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
ワイヤレス CarPlay 対応 |
ワイヤレス Android Auto対応 |
USB HDMI変換 入力対応 |
---|---|---|---|---|---|
オットキャスト U2-Air Pro |
◎ | ◎ 1.2 万円 |
○ | – | – |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
◎ | ◎ 1.7 万円 |
◎ (AirPlay 対応) |
○ | – |
オットキャスト Car TV Mate Pro |
○ | ○ 2.4 万円 |
○ | – | ○ |
オットキャスト Car TV Mate Max |
◎ | ○ 2.6 万円 |
○ | ○ | ○ |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
△ | △ 5.3 万円 |
△ | △ | – |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
上表の注意点として、最下段のOttoAibox P3などAI BOXにワイヤレスアダプター機能が内蔵されてるモデルは、特にワイヤレスAndroid Autoの応答性能が悪いです。
AI BOXは、動画アプリが使える大きなメリットはあるもののワイヤレスアダプターとしての機能はおまけ程度に考えた方が良いかもしれません。
以上より、オットキャストのミラーリングアダプターのおすすめ機種3つとそれに当てはまる人は以下の通りです。
- 走行中にHDMIミラーリング映像が見たい人:Car TV Mate Max【おすすめ1位】
- 家族にiPhone・Androidユーザーが両方いる人:Ottoadaptor MX【おすすめ2位】
- 家族がiPhoneユーザーに統一されてる人:U2-Air Pro【おすすめ3位】
オットキャストのAI BOXの選び方や動画アプリ利用など具体的できる事については、こちら”オットキャスト最新おすすめ全機種の価格x性能比較“の記事に詳しくまとめましたので、合わせてご参考にどうぞ。
オットキャスト以外も含む無線ミラーリングアダプター比較一覧
次にオットキャスト以外のブランドも含め、全ての無線ミラーリングアダプターに対する価格vs機能の比較一覧を以下の表にまとめました。オットキャストのミラーリングアダプターと同じ機能にもかかわらず割安な機種もありますので、是非確認いただきたいです。
最もおすすめの機種に「◎」を次におすすめの機種に「○」を付けました。
機種名 | おす すめ |
実売 価格 |
ワイヤレス CarPlay 対応 |
ワイヤレス Android Auto対応 |
USB HDMI変換 入力対応 |
---|---|---|---|---|---|
HEYINCAR+ H-Air2.0 |
○ | ◎ 0.6 万円 |
– | ○ | – |
Carple CPWireless |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
○ | – | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128i |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
○ | – | – |
オットキャスト U2-Air Pro |
◎ | ◎ 1.2 万円 |
○ | – | – |
KEIYO APPワイヤレス AN-S128a |
◎ | ◎ 1.0 万円 |
– | ○ | – |
オットキャスト Car TV Mate Pro |
◎ | ○ 2.4 万円 |
○ | – | ○ |
Carple AAWireless2 【人気機種】 |
◎ | ◎ 1.5 万円 |
– | ◎ (ネイティブ 接続対応) |
– |
CarlinKit 4.0 |
○ | ◎ 1.4 万円 |
○ | ○ (車アイコン 変更可) |
– |
オットキャスト Car TV Mate Max |
◎ | ○ 2.6 万円 |
○ | ○ | ○ |
オットキャスト Ottoadaptor MX |
◎ | ◎ 1.7 万円 |
◎ (AirPlay 対応) |
○ | – |
オットキャスト OttoAibox P3 PICASOU3 |
△ | △ 5.3 万円 |
△ | △ | – |
※上記の実売価格は通常時の販売価格なので、セール中はさらに安く販売されていて価格が違う場合もありますがご了承下さい。
※AAWireless2は人気モデルのため時々在庫切れの場合があるのでご注意下さい。
結論として、おすすめのワイヤレスミラーリングアダプターは以下の通りとしました。
ちなみに、先ほども書きましたが、OttoAiBoxP3などのいわゆるAI BOXにワイヤレスアダプター機能が内蔵されてる機種は、ワイヤレスAndroid Autoの応答性能が悪いので、ワイヤレスアダプターとしての機能はおまけ程度に考えた方が良いかもしれません。
Ottoadaptor MXまたはAAWireless2の選び方
また、Ottoadaptor MXまたはAAWirelessのどちらがよいか迷われてる方は、
- 接続エラーが少ないなど安定的に使いたい場合:Ottoadaptor MXがおすすめ
- 多少設定が複雑でも起動時間の短さや高機能を使いこなしたい場合:AAWireless2がおすすめ
とお考えいただければと思います。
Android Autoのネイティブワイヤレス接続
AAWirelessの場合、初期設定項目が多めなので最初だけはやや手間ですが、Android Autoのネイティブワイヤレス接続に対応しており、
- 純正機能呼出ボタンが有線Android Autoと同じ純正アイコン
- ワイヤレス接続でも地図のピンチインピンチアウト操作が可能
- 設定によっては3秒程度の高速接続が可能
と、かなり高品質なワイヤレスAndroid Auto接続ができます。
下図は、AAWirelessによるワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、カーメーカーの純正アイコンが表示されてる状態です。
同様に下図は、ワイヤレスAndroid Autoのネイティブ接続で、地図のピンチインピンチアウト操作が可能となっている状態のイメージです。
また、AAWireless2は頻繁にファームウェアアップデートが行われており、当初はAndroid Autoのワイヤレス化にのみ対応でしたが、最新のファームウェアにアップデートするとCarPlayのワイヤレス化やAndroid Auto経由のYouTube動画再生など日々進化しています。下図は、AAWireless2の開発者モードを利用したAndroid Auto経由のYouTube動画再生状態です。詳しい方法は、こちら”ディスプレイオーディオとアンドロイドでYouTubeを見る6つの方法“の記事にまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
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オットキャストミラーリングアダプター対応車種
OTTOCASTワイヤレスアダプターが接続できる対応車種は、基本的にUSBケーブル接続による有線CarPlay/Android Auto対応車です。
ほとんどの有線CarPlay/Android Auto対応車(だいたい2017年式以降)では利用可能ですが、もう少し詳しく書くと、
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作対応車(トヨタ, レクサス, 日産, ホンダ, ダイハツ, スズキ, VW, Benz, Porsche等):使用可能
- 有線CarPlay対応、タッチパネル操作非対応車(マツダ等):Bluetoothリモコンを使えば使用可能
- 有線CarPlay対応の一部の車または無線CarPlayのみ対応車(BMW, MINI, 一部のスバル, 日産GT-R):使用不可能
となっています。
私も実際、トヨタ、レクサス、VW、Benz、Porscheの車ではちゃんと使えることを日々確認済ですので、ほとんどの有線CarPlay対応車ではオットキャストAI BOXが利用可能なのは間違いないと思います。
また、一部最新車種の純正ナビは、CarPlayが既にワイヤレス化対応済のため、ワイヤレスアダプターが不要なものもあります。
一方、Android Autoのワイヤレス化については、無線接続で使われる周波数の問題があり、日本での純正ナビの対応は未定で、外付けのワイヤレスアダプターが唯一のワイヤレス化手段となってます。
トヨタのオットキャスト無線ミラーリングアダプター対応車種
トヨタの純正ナビは2018年頃からと、他メーカーよりやや遅れたタイミングでCarPlayに対応しました。
具体的には、だいたい2018年頃以降にモデルチェンジしたトヨタ車はワイヤレスアダプターに対応してると考えて問題ありません。
現状のトヨタ車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:ノア/ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラクロス・ツーリング・スポーツ/RAV4/ハリアーなど(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応のみ:ヤリスクロス/ヤリス/新型アクア/カローラクロス・ツーリング・スポーツ/RAV4/ハリアーなど(概ね2019年頃以降)
iPhoneをお使いの方は、概ね2022年頃以降のノア/ヴォクシー/新型クラウン/新型シエンタ/カローラクロス・ツーリング・スポーツ/RAV4/ハリアーなどであれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
レクサスのオットキャスト無線ミラーリングアダプター対応車種
レクサスの純正ナビも2020年頃からと、わりと遅いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2020年頃以降にモデルチェンジしたレクサス車はワイヤレスアダプター対応してると考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年の新型NX以降のコネクテッドナビ対応以降のモデルとなります。
現状のレクサス車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線(+無線)CarPlay対応:新型RX/新型NX/UX/LS/ES(概ね2022年頃以降)
- 有線CarPlay対応:LX/LC/IS/RC/ES/RX/NX/UX(概ね2020年頃以降)
こちらもiPhoneをお使いの方は、概ね2022年頃以降の新型RX/新型NX/UX/LS/ESであれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
VWのオットキャスト無線ミラーリングアダプター対応車種
VWの純正ナビは2016年頃からと、トヨタやレクサスよりだいぶ早いタイミングでCarPlay対応しています。
よって、2016年頃以降にモデルチェンジした車はワイヤレスアダプター対応してると考えて問題ありません。
ちなみに、有線+無線両方のCarPlay対応となると、2021年頃の各社イヤーモデル切替以降となります。
現状のVW車のOTTOCASTワイヤレスアダプター対応車種としては以下の通りです。
- 有線+無線両方のCarPlay対応(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2021年式以降
- 有線CarPlay対応のみ(Discover Pro/Discover Media):全車概ね2016年式~2021年式
さらにこちらもiPhoneをお使いの方は、概ね2021年頃以降の新型車であれば、最初から既にワイヤレスCarPlay対応済のため、ワイヤレスアダプターは不要です。
ミラーリングアダプターの接続方法
オットキャストミラーリングアダプターの接続手順と初期設定
オットキャストのワイヤレスミラーリングアダプターを使えるようにするための接続手順と初期設定の流れを簡単に説明します。
下図が接続イメージ図です。
- アダプター(上図赤字部)を車の通信用USBポートに接続
- アダプターとカーナビ/ディスプレイオーディオの接続設定(初回のみ)
- アダプターとiPhone/AndroidスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定(初回のみ)
で接続完了です。
1) アダプターを車の通信用USBポートに接続
車のUSBポートは大きく分けて
- 通信対応のUSBポート
- 充電専用のUSBポート
の2つがあります。
ワイヤレスアダプターは、充電専用USBポートではなく通信対応USBポートへの接続が必要です。
充電専用USBポートと通信対応USBポートの見分け方は、下図の通りシンボルマークの形です。
左側の三又のマークが通信対応のUSBポート、右側のカミナリのマークが充電専用のUSBポートです。
ワイヤレスアダプターの接続には、必ず三又マークの通信対応のUSBポートに接続して下さい。
2) アダプターとディスプレイオーディオの接続設定
トヨタのディスプレイオーディオなどでは、CarPlayやAndroid Autoなどいくつか存在するスマホ接続方式の事前選択が必要な機種があります。
ワイヤレスアダプターの機種により、以下の通り選択内容が変わります。
- OTTOCAST U2-AIR/U2-X/U2-X Proの場合:「Apple CarPlay」を選択
- OTTOCAST A2-AIRの場合:「Android Auto」を選択
ここでは、U2-AIR/U2-X/U2-X Proの「Apple CarPlay」を選択する場合の例で説明します。
下図はトヨタRAV4のディスプレイオーディオの例ですが、スマホ連携サービスとして、「Apple CarPlay」が選択されている状態です。
もしも、「Apple CarPlay」が選択されてない場合、下図のようにスマホ連携サービスメニューをタップすると接続方式がリストで表示されるので、「Apple CarPlay」を選択します。
この設定画面で「Apple CarPlay」が選択されていないとOTTOCAST U2-AIR/U2-X/U2-X Proとディスプレイオーディオが正しく接続できない場合があります。
3) アダプターとiPhone/AndroidスマホのWi-Fi/Bluetooth接続設定
最後にiPhoneまたはアンドロイドスマホとワイヤレスアダプターを無線接続します。
まず、カーナビ/カーオーディオとスマホをBluetoth接続する要領でワイヤレスアダプターとスマホをペアリングします。
ペアリング相手の機器はカーナビ/カーオーディオ本体(トヨタ車は通常はCar Multimediaと表示)では無く、ワイヤレスアダプター(上図の例ではAUTO-5863)を選択します。
またこの時、スマホはBluetooth機能だけでなくWi-Fi機能もONにしておきます。
ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのミラーリングでは、BluetoothとWi-Fiの両方で無線接続されます。
オットキャスト無線ミラーリングアダプターの使い方注意点
ここからは、オットキャストのワイヤレスアダプターを使う上での注意点について書かせていただきます。
主に以下3つの注意点があります。
- 頻繁に使うならAI BOX内蔵ワイヤレスアダプターは避けるべき
- スマホのWi-Fi接続とワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は原則同時に使えない
- Wi-Fiアクセスポイント設定のAP帯域幅は2.4GHz帯の選択必須、Both(両帯域)でもNG
頻繁に使うならワイヤレス機能内蔵AI BOXは避けるべき
ワイヤレス化をメインで使いたい場合、AI BOXよりワイヤレスアダプターの方が
- 起動が速い
- 操作時の応答が速い
- 価格が安い
とシンプルにメリットが多いです。
単体ワイヤレスアダプター・ワイヤレス機能内蔵AI BOXどちらの場合も、(1)システム起動+(2)ワイヤレス接続起動と2段階で起動を行うので、有線USB接続のCarPlay/Android Autoと比べるとどうしても起動時間は長くなります。
しかし、以下のような処理イメージとなっており、(1)システム起動+(2)ワイヤレス接続起動の両方において、AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターの方が起動時間が長くなる傾向にあります。
- 単体ワイヤレスアダプター:(1)マイコンシステム起動+(2)システムソフトベースでワイヤレス接続+Wi-Fi起動⇒5~10秒前後
- ワイヤレス機能内蔵AI BOX:(1)Android OS起動+(2)アプリソフトベースでワイヤレス接続+Wi-Fi起動⇒15~20秒前後
単体ワイヤレスアダプターのシステム起動+接続イメージ
下図は、単体ワイヤレスアダプターの使用例として、OTTOCAST U2-XでシステムベースでワイヤレスAndroid Auto接続+Wi-Fi起動中の画面です。
お使いのスマホやカーナビ・ディスプレイオーディオシステムのスペック・Wi-Fi接続環境にもよりますが、最終的な接続完了までは約5秒前後の時間で済むイメージです。
上図「Galaxy S22W」の文字が書かれたボタンを押すと数秒で接続が完了するイメージです。
ワイヤレス機能内蔵AI BOXアダプターのシステム起動+接続イメージ
続いて下図は、AI BOX内蔵ワイヤレスアダプターの使用例として、OTTOCAST PICASOU2でアプリベースでワイヤレスAndroid Auto接続+Wi-Fi起動中の画面です。
こちらも、お使いのスマホやカーナビ・ディスプレイオーディオシステムのスペック・Wi-Fi接続環境にもよりますが、最終的な接続完了までに約15秒前後の時間がかかるイメージです。
上図中央の「接続中…」の上の円表示がしばらくぐるぐる回りながら接続だけでも5~10秒前後かかり、Android OSのシステム起動時間の10秒前後と合わせると、最終的な接続完了までトータル15~20秒前後もの時間がかかってしまうイメージです。
スマホのWi-Fi接続とワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は原則同時に使えない
下図の通り、ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoのミラーリングでは、BluetoothとWi-Fiの両方で無線接続されます。
つまり、スマホのWi-Fi接続はワイヤレスアダプターとの接続に占有されるため、スマホのインターネット接続は原則モバイルネットワーク(4G/5G)のみ可能となります。
具体的な使用シーンとしては、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続中のスマホは、以下の接続が不可能となります。
- 他のスマホとのWi-Fiテザリング経由のネット接続
- モバイルWi-Fiルーター経由のネット接続
- 車内のモバイルWi-Fiスポット経由のネット接続
Wi-FiアクセスポイントのAP帯域幅設定は2.4GHz帯の選択必須
ワイヤレスアダプター内蔵のAI BOXでCarPlay/Android Autoのワイヤレス化を行う場合、Wi-FiアクセスポイントのAP帯域幅を必ず2.4GHz帯に設定する必要があります。
下図は、OTTOCAST PICASOU2の設定画面の例ですが、5.0GHz帯やBoth(両方の帯域)を選択してしまうとワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は不可能となります。
ちなみに、こちらのWi-FiアクセスポイントのAP帯域幅が2.4GHz帯に設定されてない場合、ワイヤレスCarPlay/Android Auto接続は中断されて下図のような画面になります。
「待つ」と書かれてますが、残念ながら待ったところでなにも進まず、ワイヤレス接続は中断されたままです。
ミラーリングアダプターのおすすめ機種まとめ
以上この記事では、オットキャストを中心にミラーリングアダプターのおすすめ機種について、紹介してきました。
改めてポイントをおさらいすると、オットキャストミラーリングアダプターのおすすめは以下の3機種でした。
- 走行中にHDMIミラーリング映像が見たい人:Car TV Mate Max【おすすめ1位】
- 家族にiPhoneユーザーとAndroidユーザーが両方いる人:Ottoadaptor MX【おすすめ2位】
- 家族がiPhoneユーザーに統一されてる人:U2-Air Pro【おすすめ3位】
また、現状最も知名度の高いミラーリングアダプターのブランドオットキャストですが、もしブランドにこだわらないのであれば、さらに低価格化含めた選択肢の幅は拡がり、以下の機種がおすすめです。
以上こちらの記事では、オットキャストのミラーリングアダプターのおすすめ機種比較や対応車種について、ワイヤレスミラーリング接続をメインに解説してきましたが、他の接続方法としてHDMIミラーリング接続を使えばスマホで再生中の動画をそのまま車の画面に表示させることもできます。
HDMIミラーリングやHDMI端子の後付け方法については、こちら”車のHDMI後付け方法3選!USB-HDMI変換アダプターがおすすめ“の記事に詳しくまとめましたので、もしよければ合わせてご参考にどうぞ。
カーナビ・ディスプレイオーディオにHDMI入力ポート(端子)を後付けすれば、車の画面にスマホ・DVD・Amazon Fire TVなどの動画を映すことができ、車内が一気に快適になります。 一方で最近は、純正カーナビ・ディスプレ[…]