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シガーソケット電源とは?車から電源を取る3つの方法

公開日: : 最終更新日:2018/09/16 カー用品使いこなしノウハウ

家の中にコンセント(電源)があるように、車の中にも電源を取るコンセントのようなもの(シガーソケット)があります。

シガーソケットとは、元々はタバコに火をつけるためのシガーライターの取付口ですが、最近では、車内で電気製品を使用する場合の電源取出口として多く利用されるようになりました。

車で電源確保する3つの方法のイメージ

東日本大震災などの災害時等に停電・非常事態が発生しても、車があれば電気が使え、携帯・スマホ等が充電できてライフラインが確保できたという事例もあります。

ここでは、シガーソケット電源だけでなく、車用コンセントなど車で電源を確保する様々な方法について3つの方法に整理して分かりやすく書いていきます。 この記事を読んでいただくことで、シガーソケットやUSB、車用コンセントなど様々なタイプの電源を車内で使いこなす知識を一通り身につけていただくことができます。

シガーソケットとは?

そもそも電源取出口なのに、なぜシガーソケットと呼ばれているのでしょうか?

実は、シガーソケットの「シガー」は「シガレット(=タバコ)」に由来しており、元々は下図のようなタバコに火をつけるためのシガーライター取付口でした。

シガーソケット用シガーライター

しかし、最近のほとんどの車は上図のようなシガーライター(手で持っている部分)は装備されておらず、シガーソケットと呼ばれながらも事実上は車内の電源取出口となっています。 ちなみに上図のシガーライターは10年以上乗り続けている私の愛車のものですが、一度もシガーライターとして使用したことはありません(笑)。

最近では、シガーソケットという名前もあまり使われなくなり始め、最近の車のカタログではほとんどが”アクセサリーソケット”や”電源ソケット”と記載されています。

下図はレクサス車のシガーソケットの例ですが、このように車によっては構造上もライターの面影は無く、”12V”と記載されていたりと見た目も電源取出口そのものです。

また多くの場合、ホコリ等の侵入による火災を防ぐため、下図のようなフタが装着された構造となっています。

最近のシガーソケット(フタ閉)

上図の”12V/120W”と書かれたフタを開けると丸い形状のシガーソケット取付口が現れます。

最近のシガーソケット(フタ開)

 

シガーソケットの構造・形状

上図はレクサス車に装備されているシガーソケットの例でしたが、車種やメーカーが違っても基本的にはシガーソケット形状や基本構造は同じです。

下図はトヨタ車に装備されているのシガーソケットの例です。

レクサス車に比べてホコリ入り防止のフタにヒンジ構造はあるもののバネによるダンパー構造が省略されているので手動で動かしてフタを閉める構造となっています。

トヨタ車のシガーソケット

さらに、下図はダイハツ車に装備されているのシガーソケットの例です。 トヨタ車に比べてホコリ入り防止のフタのヒンジの軸構造が省略されているので、フタを開閉の途中位置で止めることができず、手動で押さえ込んでフタを閉める構造となっています。

ダイハツ車のシガーソケット

つまり、各社・各車種でフタなど周辺物の構造に多少の違いはあるものの、シガーソケット・アクセサリーソケットそのものは基本的に同じ構造をしていると言えます。

また、後ほど説明させていただく対応電圧・電力容量についても、上記のレクサス車・トヨタ車・ダイハツ車については、ほぼ“DC5V/120W”と同一の電気的スペックとなっています。

 

車から電源を取る3つの方法概要

車の中で最も一般的な電源の取り方は、いわゆる家庭用コンセントの形状をしたものではなく、シガーソケットやアクセサリーソケットと呼ばれる丸い形状のものを使用する方法です。

さらに、シガーソケットと家庭用コンセントでは、形が違うだけではなく使用できる電気の量や方式も大きく異なります。

一方で、家庭用の電化製品をそのまま家庭用のコンセントと同じ形状で車に接続できる方法もあります。

まずは車の改造や後付のカー用品を使わない手間のかからない方法(=純正装備品)として、どのような電源確保の方法があるかについて書かせていただきます。

大きく分けると以下3つの電源確保方法があります。

  • 1.車メーカー純正シガーソケット電源(後付USB端子・インバーター追加可)
  • 2.車メーカー純正USB端子・ポート電源
  • 3.車メーカー純正AC100V電源コンセント(純正インバーター)

次章より、1つづつ詳しく説明させていただきます。

 

純正装着シガーソケット電源(後付USBポート・インバーター追加可)

純正シガーソケット電源の種類

車に元々装備されている広い意味でのシガーソケットには大きく分けて以下2種類があります。

  • 1.シガーライター+アクセサリー電源共用のシガーソケット
  • 2.アクセサリー電源専用のアクセサリーソケット

最近では装着車種が少なくなりましたが、シガーライターが装着されているシガーソケットは、タバコに火をつけるシガーライターの加熱も電子機器類への電源供給もどちらも利用可能です。

そんなシガーソケットに対し、最近主流で前面にフタが付いていることの多いアクセサリーソケットは、基本的に電源供給のみ利用可能です。 内部構造の一部にプラスチック部品が使われていたりと耐熱設計になっておらず、加熱式のシガーライターを利用することはできません。

(アイコス・プルームテック等の加熱式電子タバコの充電は電源供給としての使用なので、もちろん可能です)

シガーソケット・アクセサリーソケットの違い・見分け方としては、

  • 純正のシガーライター(下図)装着あり シガーソケット
  • フタが装着ありで純正シガーライター(下図)装着なし アクセサリーソケット

と考えて下さい。 とは言え、めんどくさいかもしれませんが、最終的には車の取扱説明書で確認するのが最も確実です。

シガーソケット用シガーライターここでは、広い意味での”シガーソケット”に”従来のシガーソケット”と”最近主流のアクセサリーソケット”を含めて考えることにします。

 

シガーソケットの一般的な対応電圧・電力容量

上図のレクサス車のシガーソケットのフタにも記載があったように、シガーソケット1個当たりの電気的スペックは、”DC12V/120W”です。

DC とは Direct Current の略で、直流の電流を表します。 ちなみに家庭用コンセントのAC100Vの AC とは Alternating Current の略で、交流の電流を表します。

よって車の一般的なシガーソケット電源の場合、直流電圧:12[V]、最大消費電力:120[W](最大消費電流:10[A])となります。

家庭用の電化製品は、AC100[V](=交流100[V])かつ端子形状も異なるため、そのまま使用することはできません。 後ほど説明させていただく、純正100Vコンセント(純正インバーター)の使用または、次章に書かせていただいた後付インバーターの使用を行うことになります。

 

純正装着USB端子・ポート電源

純正USB端子・ポートの種類

車に元々装備されているUSB端子には大きく分けて目的別に以下の2種類があります。

  • 1.カーナビ・カーオーディオのデータ通信用USB端子
  • 2.充電専用のUSB端子

次章より、1つづつ詳しく説明させていただきます。

 

カーナビ・カーオーディオのデータ通信用USB端子

カーナビ・カーオーディオとのデータ通信用に使用されるUSB端子は多くの場合、下図のAUX入力端子等とセットで配置されています。

USB端子+AUX端子

下図のように、グローブBOXの中にケーブルタイプのUSB端子として設置されている場合もあります。

グローブBOX設置のUSB端子の例

どちらの場合も基本的に充電的な使い方も可能ですが、”充電”というよりは”給電”のレベルで、通信等で消費される電力以上にバッテリーが残量が減らないよう電力を補うレベルです。

車の中でスマホを充電する際に、”充電が遅い!”と感じる場合、この”データ通信用のUSB端子”に接続してしまっている場合が多いです。 実は、”データ通信用のUSB端子”では、少なくとも急速充電レベルのパワフルな充電はできないのです。

データ通信用のUSB端子本来の機能は充電ではなく、スマホ等の接続による音楽再生などカーナビ・カーオーディオとのデータ連携・通信です。 車に設置されているデータ通信用のUSB端子は、一般的にUSB規格としてUSB1.1かUSB2.0がほとんどです。 USB2.0でもデータ通信上の規格としては0.5[A]の電流出力しか想定されていないので、2[A]前後の電流が必要とされる最近のスマホ等の急速充電には全く追いつけません

 

充電専用の純正USB端子

先ほどカーナビ・カーオーディオとのデータ通信用に使用されるUSB端子とは違って、逆に音楽再生等のデータ通信は一切できない代わりに充電に特化したUSB端子が純正装備品としても最近出始めました。

下図の丸いシガーソケットの上の、2.1Aと書かれた四角いフタを開けると充電専用のUSB端子が現れます。 電池のマークが充電専用であることを示していると考えられます。

トヨタ車の充電専用USB端子

上図は2017年に発売されたトヨタ新型ヴォクシー・ノア・エスクァイアに装備されているものです。

こちらはデータ通信用のUSB規格に対し、充電用のUSB規格としてUSB BC (Battery Charging specification)というUSB2.0の給電仕様を拡張する新たな規格や、USB Type-C、USB PD (Power Delivery)といった規格が作られ1.5~5.0[A]の電流出力までが規定されています。

上図のトヨタ車の例ですと、2.1[A]まで電流出力が可能なので、いわゆる急速充電が可能です。

 

USB端子・ポートの一般的な対応電圧・電力容量

USB端子1個当たりの一般的な電気的スペックは、以下の通りです。

  • 一般的な通信用のUSB規格最大値 ⇒ 直流電圧:5V、消費電力:2.5W(最大消費電流:0.5[A])
  • 一般的な充電用のUSB規格最大値 ⇒ 直流電圧:5V、消費電力:25W(最大消費電流:5.0[A])
  • 最新のトヨタ車・レクサス車に装備されている純正充電用USB端子 ⇒ 直流電圧:5V、消費電力:10.2W(最大消費電流:2.1[A])

こちら”シガーソケットUSB充電器の選び方“の記事にも書かせていただきましたが、シガーソケットに装着するタイプの後付USB充電器は、スマホの進化に合わせて次々と新しく高性能なものが発売されています。 例えば、auの”Quick Charge 2.0″・ドコモの”急速充電2″対応端末でのみさらに急速な充電が可能なQC2.0(Quick Charge 2.0)へ対応した充電器や、家で使用しているケーブルを車に持っていく手間がはぶけるケーブル一体型充電器などです。

よって万が一、純正の充電用USB端子を使用する中で充電性能や使い勝手に不満が出てきた場合は、後付USBシガーソケット充電器を検討されるのがおすすめです。

 

純正装着AC100V電源コンセント(純正インバーター)

最後に、下図のような家庭用電化製品がそのまま使いやすい100Vコンセントについて書かせていただきます。

トヨタ車のAC100V電源コンセント

一般的な車は直流12Vの電源系統となっているため、純正AC100V電源コンセントが装備されている車には、純正のインバーターが車の中に内蔵されており、AC100V電源を作り出しています。

 

純正AC100V電源コンセントの種類・一般的な電力容量

トヨタ車の例ですと、

  • AC100V/100W電源コンセント:一部のトヨタ車のガソリン仕様車に装備
  • AC100V/1500W電源コンセント:一部のトヨタ車のハイブリッド仕様車に装備

となっています。 さすがに1500Wもの電力を共有しようとするとガソリン車では困難なようで、モーター走行用の容量の大きなバッテリーを持つハイブリッド車に限定して、1500Wのインバーター・電源コンセントが装備されているようです。

 

純正AC100V電源コンセント装備に関する注意点

AC100V電源コンセントのオプション装備は一般的にメーカーオプションの場合が多いので、新車注文時での設定が前提となり、基本的に後付けはできません。

東日本大震災の時には、エスティマハイブリッドに装備されているAC100V/1500W電源コンセントが非常時に活用できると話題になりましたが、現在では、プリウス、CH-Rハイブリッド、アルファードハイブリッド、ヴェルファイアハイブリッド、シエンタハイブリッド、ヴォクシーハイブリッド、ノアハイブリッド、エスクァイアハイブリッド等、非常に多くのハイブリッド車にオプション装備または標準装備されています。

特にオプション装備となっている場合は、新車を注文する前に装備希望の有り無しを確定させる必要があり、注意が必要です。

※トヨタ公式サイトはこちら

ただし、シガーソケット電源で供給可能な120W程度の電力に限れば、後付インバーターを購入することでAC100V電源コンセントを後付けで増設することもできます。

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シガーソケットの活用方法(USB充電器/100Vコンセント/ソケット増設/空気清浄機/ドラレコ/レーダー探知機)

最後に、車から電源を取り出す3つの方法の中で最も汎用性・拡張性のあるシガーソケット電源・アクセサリーソケット電源についての様々な活用方法を紹介させていただきます。

シガーソケットは非常に汎用的な車用の電源取出口なので、多くの後付のカー用品が販売されています。

 

シガーソケットUSB充電器(チャージャー)増設

USB端子が純正装備されていない車であっても、充電用のUSB端子増設することができます。

下図は、実際の私の使用例ですが、ダイハツコペンにUSBシガーソケット充電器であるAukey CC-S1を設置した例です。

シガーソケットにUSB充電器装着

こちらのシガーソケット充電器:Aukey CC-S1は、非常にコンパクトなサイズなので車種によってはシガーソケットに充電器を設置したままでもフタを閉めることができます。

また、1ポートあたり2.4A出力のいわゆる急速充電対応USBポートを2ポート搭載しており、コンパクトな見た目だけでなく性能的にもおすすめです。

このようなコンパクトな見た目の良さ以外にも充電性能など様々な観点を踏まえたシガーソケット充電器のかしこい選び方について、こちら”車のシガーソケットUSB充電器の選び方“の記事にまとめましたので、もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

AC 100Vコンセント増設

コンセントが純正装備されていない車であっても、以下のようなインバーターを活用することで、シガーソケット経由で家の中と同様のAC100Vコンセントを増設することができます。

ただし、”DC12V/120W”のシガーソケットに接続する場合、容量の大きなインバーターを接続したとしても120W以上の電力が使えるわけではないので注意が必要です。 例えば、下図のインバーターはインバーター単体の性能は”AC100V/150W”ですが、”DC12V/120W”のシガーソケットに接続した場合、インバーターによる変換効率が理想的に最大になったのとしても、”AC100V/120W”です。

  • 少なくとも120[W]を超えない範囲での使用
  • 大きな電力を使う時は車のバッテリーに負荷低減のためエンジンをかけたまま(ハイブリッド車の場合はパワーONのまま)の使用

を行うよう注意されるのがおすすめです。

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シガーソケット電源分配器増設・ソケット増設

純正で装備されているシガーソケットの数は一般的に1~3個です。

しかしダッシュボード周辺・センターコンソール周辺では、充電や車用電子機器の増設など、シガーソケットのニーズが集中するため、シガーソケット電源の口数が足りなくなる場合もあります。

このようシガーソケット電源の口数が足りない場合でも、以下のようなシガーソケット分配器・増設ソケットを活用することで、シガーソケット経由で家の中と同様のAC100Vコンセントを増設することができます。

ただし、車の一般的なシガーソケット電源の容量である、直流電圧:12[V]、最大消費電力:120[W](最大消費電流:10[A])が根本的に増えるわけではないので、増設した各電子機器類を同時に使用する場合は、最大消費電力が120[W]を超えないよう、注意が必要です。

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車用の空気清浄器・イオン発生器増設

車内でタバコを吸われる方、タバコを吸わなくても車内のにおいが気になる方には、家の中同様、車用の空気清浄機・イオン発生器をシガーソケット電源に接続して使用されるのがおすすめです。

下図のようなそこそこサイズの大きいものほど消臭性能は高いですが、カップホルダーを1個占有してしまうなど、スペース的なデメリットもあります。

よって、大切な人を乗せる場合など空気清浄機を確実に使用する場合は、シート付近に設置しておくものの、カップホルダーを優先させたい場合などはラゲージルームなど別の場所に収納しておくのもおすすめです。

このように機器を付けたり外したりする場合の電源の取り外しが簡単なのもシガーソケット電源の大きなメリットです。 車の内部から電源線を取り出して、完全に接続してしまうと、配線類はキレイに隠せたとしても逆に取り外す場合の作業が大変になります。

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ドライブレコーダー(ドラレコ)増設

ドライブレコーダー(ドラレコ)は比較的消費電流が少ないため、シガーソケットからの電源供給が可能です。

また、シガーソケット電源を使用することで、取り付け作業が簡単となり、自分で取り付け作業を行うことも可能です。

ドライブレコーダーは、電子技術の急速な発展による小型化と急速な普及による大量生産の恩恵として低価格化が一気に進みました。

ドライブレコーダーの映像は、万が一の事故、特に自分が気をつけて運転していても巻き込まれる可能性のある”もらい事故”の場合に、事故の責任割合・自分の無実を証明する貴重な映像となります。

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レーダー探知機増設

レーダー探知機も比較的消費電流が少ないため、シガーソケットからの電源供給が可能です。

また、ドライブレコーダーの取り付け同様にシガーソケット電源を使用することで、取り付け作業が簡単となり、自分で取り付け作業を行うことも可能です。 ただし注意点として、いくつかのレーダー探知機にオプション設定されているOBD接続を行う場合は、通常OBDコネクタ側で同時に電源供給も可能なため、シガーソケット電源接続は不要となります。

レーダー探知機は、万が一の際、特に自分が気をつけて運転していても巻き込まれる可能性のある不意の取り締まり等の場合に、運転をサポート・自分自身へ注意喚起を行う貴重なツールとなります。

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