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シガーソケット電源とは?車から電源を取り出す3つの方法

公開日: : 最終更新日:2017/11/27 カー用品使いこなしノウハウ

家にコンセント(電源)があるように、車にも電源を取り出せるコンセントのようなものがあります。

車で電源確保する3つの方法のイメージ

東日本大震災など災害時等に停電・非常事態が発生しても、車があれば電気が使え、携帯・スマホ等が充電できてライフラインが確保できたという事例もあります。

ここでは、シガーソケット電源や車用コンセントなど車で電源を確保する最新の状況について3つの方法に整理して分かりやすく書いていきます。

車から電源を取り出す3つの方法概要

車の中で最も一般的な電源の取り出し方は、いわゆる家庭用コンセントの形状をしたものではなく、シガーソケットと呼ばれる丸い形状のものを使用する方法です。

さらに、シガーソケットと家庭用コンセントでは、形が違うだけではなく使用できる電気の量や方式も大きく異なります。

一方で、家庭用の電化製品をそのまま家庭用のコンセントと同じ形状で車に接続できる方法もあります。

まずは車の改造や後付のカー用品を使わない手間のかからない方法(=純正装備品)として、どのような電源確保の方法があるかについて書かせていただきます。

大きく分けると以下3つの電源確保方法があります。

  • 1.純正シガーソケット(後付USB端子・後付インバーター追加可能)電源
  • 2.純正USB端子・ポート電源
  • 3.純正AC100V電源コンセント(純正インバーター)

次章より、1つづつ詳しく説明させていただきます。

 

純正シガーソケット電源(後付USBポート・後付インバーター追加可能)

シガーソケットとは?

そもそも電源取出口なのに、なぜシガーソケットと呼ばれているのでしょうか?

実は、シガーソケットの「シガー」は「シガレット(=タバコ)」に由来しており、元々は下図のようなタバコに火をつけるためのライター取付口でした。

シガーソケット用シガーライター

しかし最近のほとんどの車は上図のようなライター(手で持っている部分)は装備されておらず、シガーソケットと呼ばれながらも事実上は車内の電源取出口となっています。

下図はレクサス車のシガーソケットの例ですが、このように車によっては構造上もライターの面影は無く、”12V”と記載されていたりと電源取出口の体裁そのものです。

また多くの場合、ホコリ等の侵入による火災を防ぐため、下図のようなフタが装着された構造となっています。

最近のシガーソケット(フタ閉)

上図の”12V/120W”と書かれたフタを開けると丸い形状のシガーソケット取付口が現れます。

最近のシガーソケット(フタ開)

 

シガーソケットの形状・構造

上図はレクサス車に装備されているシガーソケットの例でしたが、車種やメーカーが違っても基本的にはシガーソケット形状や基本構造は同じです。

下図はトヨタ車に装備されているのシガーソケットの例です。

レクサス車に比べてホコリ入り防止のフタにヒンジ構造はあるもののバネによるダンパー構造が省略されているので手動で動かしてフタを閉める構造となっています。

トヨタ車のシガーソケット

さらに、下図はダイハツ車に装備されているのシガーソケットの例です。 トヨタ車に比べてホコリ入り防止のフタのヒンジの軸構造が省略されているので、フタを開閉の途中位置で止めることができず、手動で押さえ込んでフタを閉める構造となっています。(コストダウンのためでしょうか・・・?)

ダイハツ車のシガーソケット

つまり、各社・各車種でフタなど周辺物の構造に多少の違いはあるものの、シガーソケットそのものは基本的に同じ構造をしていると言えます。

そして次章で説明させていただく、対応電圧・電力容量についても、上記のレクサス車・トヨタ車・ダイハツ車については、ほぼ“DC5V/120W”と同一の電気的スペックとなっています。

 

シガーソケットの一般的な対応電圧・電力容量

上図のレクサス車のシガーソケットのフタにも記載があったように、シガーソケット1個当たりの電気的スペックは、”DC12V/120W”です。

DC とは Direct Current の略で、直流の電流を表します。 ちなみに家庭用コンセントのAC100Vの AC とは Alternating Current の略で、交流の電流を表します。

よって車の一般的なシガーソケット電源の場合、直流電圧:12[V]、最大消費電力:120[W](最大消費電流:10[A])となります。

家庭用の電化製品は、AC100[V](=交流100[V])かつ端子形状も異なるため、そのまま使用することはできません。 後ほど説明させていただく、純正100Vコンセント(純正インバーター)の使用または、次章に書かせていただいた後付インバーターの使用を行うことになります。

 

シガーソケットの拡張(カーアクセサリ追加)

シガーソケットは非常に汎用的な車用の電源取出口なので、様々な後付のカー用品が販売されています。

これらを活用することで、USB端子・100Vコンセントが純正装備されていない車であっても、USB端子・100Vコンセントを増設することができます。

下図は、実際の私の使用例ですが、ダイハツコペンにUSBシガーソケット充電器を設置した例です。

シガーソケットにUSB充電器装着

こちらのシガーソケット充電器:Aukey CC-S1は、非常にコンパクトなサイズなので、車種によってはシガーソケットに充電器を設置したままでもフタを閉めることができ、見た目的にもおすすめです。

サイズがコンパクトであるか以外にも様々な観点を踏まえたシガーソケット充電器のかしこい選び方について、こちら”車のシガーソケットUSB充電器の選び方“の記事にまとめましたので、もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。

また以下のようなインバーターを活用することで、シガーソケット経由で家庭用の100Vコンセントを増設することができます。

ただし、”DC12V/120W”のシガーソケットに接続する場合、容量の大きなインバーターを接続したとしても120W以上の電力が使えるわけではないので注意が必要です。 例えば、下図のインバーターはインバーター単体の性能は”AC100V/150W”ですが、”DC12V/120W”のシガーソケットに接続した場合、インバーターによる変換効率が理想的に最大になったのとしても、”AC100V/120W”です。

  • 少なくとも120[W]を超えない範囲での使用
  • 大きな電力を使う時は車のバッテリーに負荷低減のためエンジンをかけたまま(ハイブリッド車の場合はパワーONのまま)の使用

を行うよう注意されるのがおすすめです。

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純正USB端子・ポート電源

USB端子・ポートの種類

車に装備されているUSB端子には大きく分けて目的別に以下の2種類があります。

  • 1.カーナビ・カーオーディオのデータ通信用USB端子
  • 2.充電専用のUSB端子

次章より、1つづつ詳しく説明させていただきます。

 

カーナビ・カーオーディオのデータ通信用USB端子

カーナビ・カーオーディオとのデータ通信用に使用されるUSB端子は多くの場合、下図のAUX入力端子等とセットで配置されています。

USB端子+AUX端子

下図のように、グローブBOXの中にケーブルタイプのUSB端子として設置されている場合もあります。

グローブBOX設置のUSB端子の例

どちらの場合も基本的に充電的な使い方も可能ですが、”充電”というよりは”給電”のレベルで、通信等で消費される電力以上にバッテリーが残量が減らないよう電力を補うレベルです。

少なくとも急速充電レベルのパワフルな充電は望めません。

本来の機能は充電ではなく、スマホ等の接続による音楽再生などカーナビ・カーオーディオとのデータ連携・通信です。 車に設置されているデータ通信用のUSB端子は、一般的にUSB規格としてUSB1.1かUSB2.0がほとんどです。 USB2.0でもデータ通信上の規格としては0.5[A]の電流出力しか想定されていないので、2[A]前後の電流が必要とされる最近のスマホ等の急速充電には全く追いつけません

 

充電専用のUSB端子

先ほどカーナビ・カーオーディオとのデータ通信用に使用されるUSB端子とは違って、逆に音楽再生等のデータ通信は一切できない代わりに充電に特化したUSB端子が純正装備品としても最近出始めました。

下図の丸いシガーソケットの上の、2.1Aと書かれた四角いフタを開けると充電専用のUSB端子が現れます。 電池のマークが充電専用であることを示していると考えられます。

トヨタ車の充電専用USB端子

上図は2017年に発売されたトヨタ新型ヴォクシー・ノア・エスクァイアに装備されているものです。

分類的にはデータ通信用のUSB規格に対し、充電用のUSB規格としてUSB BC (Battery Charging specification)というUSB2.0の給電仕様を拡張する新たな規格や、USB Type-C、USB PD (Power Delivery)といった規格が作られ何とか1.5~5.0[A]の電流出力までが規定されています。

上図のトヨタ車の例ですと、2.1[A]まで電流出力が可能なので、いわゆる急速充電が可能です。

↓ 2017年発売トヨタ新型ヴォクシー ↓

USB端子・ポートの一般的な対応電圧・電力容量

USB端子1個当たりの一般的な電気的スペックは、以下の通りです。

  • 一般的な通信用のUSB規格最大値 ⇒ 直流電圧:5V、消費電力:2.5W(最大消費電流:0.5[A])
  • 一般的な充電用のUSB規格最大値 ⇒ 直流電圧:5V、消費電力:25W(最大消費電流:5.0[A])
  • 一般的な新型トヨタ車に装備されている充電用USB端子 ⇒ 直流電圧:5V、消費電力:10.2W(最大消費電流:2.1[A])

 

純正AC100V電源コンセント(純正インバーター)

最後に、下図のような最も家庭用電化製品がそのまま使いやすい100Vコンセントについて書かせていただきます。

トヨタ車のAC100V電源コンセント

一般的な車は直流12Vの電源系統となっているため、純正AC100V電源コンセントが装備されている車には、純正のインバーターが車の中に内蔵されており、AC100V電源を作り出しています。

トヨタ車の例ですと、

  • AC100V/100W電源コンセント:一部のトヨタ車のガソリン仕様車に装備
  • AC100V/1500W電源コンセント:一部のトヨタ車のハイブリッド仕様車に装備

となっています。 さすがに1500Wもの電力を共有しようとするとガソリン車では困難なようで、モーター走行用の容量の大きなバッテリーを持つハイブリッド車に限定して、1500Wのインバーターを装備されているようです。

東日本大震災の時には、エスティマハイブリッドに装備されているAC100V/1500W電源コンセントが非常時に活用できると話題になりましたが、現在では、プリウス、CH-Rハイブリッド、アルファードハイブリッド、ヴェルファイアハイブリッド、シエンタハイブリッド、ヴォクシーハイブリッド、ノアハイブリッド、エスクァイアハイブリッド等、非常に多くのハイブリッド車にオプション装備または標準装備されています。

※トヨタ公式サイトはこちら

ちなみに、これらのAC100V電源コンセントのオプション装備は一般的にメーカーオプションの場合が多いので、新車注文時に設定が前提となり、基本的に後付けはできません。

ただし、シガーソケット電源で供給可能な120W程度の電力に限れば、後付インバーターを購入することでAC100V電源コンセントを後付けで増設することもできます。

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