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車で100Vコンセント!知っておきたい3つの家庭用電源設置方法

公開日: : 最終更新日:2018/10/22 カー用品の選び方

最近ブームになりつつあるキャンプやグランピングでの調理家電・ポータブルスピーカー等の電化製品利用。 また北海道地震や東日本大震災など災害時のスマホ・携帯電話充電等、いざという時のライフライン用・非常用電源確保においても、車を経由した家庭用100Vコンセント電源確保のニーズが高まりつつあります。

普段、車をお使いの方でも、「もしも車に家庭用の100Vコンセントが装備されていたらいざという時に便利なのに!」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

100V_pwr_in_car

ここでは、車で家庭用100Vコンセントを使いたい場合の3通りの方法について詳しく書かせていただきます。 この記事を読んでいただくことで、3通りの電源確保方法の中から自分に一番ぴったりの方法をお選びいただくことができるようになります。

100Vコンセントも含む車に純正装着されている電源とは

車内で家庭用100Vコンセント電源を確保する方法について書かせていただく前に、100Vコンセント以外も含めた車内での電源確保する方法全体について、簡単にご理解いただきたいと思います。

実は、車の中で最も一般的な電源の取り方は、いわゆる家庭用コンセントの形状をしたものではなく、シガーソケットやアクセサリーソケットと呼ばれる丸い形状のものを使用する方法です。

一例ですが、シガーソケットやアクセサリーソケットは多くの場合、ホコリ等の侵入による火災を防ぐため、下図のようなフタが装着された構造となっています。

最近のシガーソケット(フタ閉)

上図の”12V/120W”と書かれたフタを開けると丸い形状のシガーソケット取付口が現れます。

最近のシガーソケット(フタ開)

このように、一番一般的な電源確保方法であるシガーソケット・アクセサリーソケットも含め、純正装備での電源確保方法としては、実は以下3つの方法があります。

  • 1.車メーカー純正シガーソケット電源(後付USB端子・インバーター追加可)
  • 2.車メーカー純正USB端子・ポート電源
  • 3.車メーカー純正AC100V電源コンセント(純正インバーター)

これら、家庭用100Vコンセント電源以外の方法も含めた車内での電源確保方法については、こちら”車から電源を取る3つの方法“の記事に詳しく書かせていただきました。 もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。

 

車で100Vコンセント電源を確保する3つの方法概要

それでは本題の家庭用100Vコンセント電源を車内で確保する方法について書かせていただきます。 簡単に書くと以下3つの方法となります。

  • 純正装着100Vコンセント電源(純正インバーター)
  • 後付け100Vコンセント電源(後付けインバーター)
  • ポータブル100Vコンセント電源(蓄電池)

それぞれの方法について、次章より詳しく書かせていただきます。

 

純正装着100Vコンセント電源(純正インバーター)

まずは純正装着100Vコンセントについて書かせていただきます。

一般的な車は直流12Vの電源系統となっているため、純正AC100V電源コンセントが装備されている車には、純正のインバーターが車の中に内蔵されており、AC100V電源を作り出しています。

 

純正装着100Vコンセント電源の設置場所

下図は30系(先代)トヨタプリウスの例です。 運転席と助手席の間のコンソールの下の方に設置されています。

トヨタ車のAC100V電源コンセント

下図は、トヨタハリアーハイブリッドの例です。 バックドアを開けると、ラゲージルームの左側の壁にアース接続端子といっしょに設定されています。

Hari_100V_deck_sideフタを開けると、おなじみの二股のコンセント差込口があらわれます。

Hari_100V_deck_detail

バックドアが設定されているSUVやミニバンでは、上図のようにラゲージルームの横壁(デッキサイド)に設定されている場合が多いようです。

 

純正装着100Vコンセント電源の種類・一般的な電力容量

トヨタ車の例ですと、

  • AC100V/100W電源コンセント:一部のトヨタ車のガソリン仕様車に装備
  • AC100V/1500W電源コンセント:一部のトヨタ車のハイブリッド・PHV仕様車に装備

となっています。 さすがに1500Wもの電力を共有しようとするとガソリン車では困難なようで、モーター走行用の容量の大きなバッテリーを持つハイブリッド車・PHV車に限定して、1500Wのインバーター・電源コンセントが装備されているようです。

 

純正装着100Vコンセント電源に関する注意点

100V電源コンセントのオプション装備は一般的に純正メーカーオプションの場合が多いので、新車注文時での設定が前提となり、基本的に後付けはできません。

東日本大震災の時には、エスティマハイブリッドに装備されているAC100V/1500W電源コンセントが非常時に活用できると話題になりましたが、現在では、プリウス、CH-Rハイブリッド、アルファードハイブリッド、ヴェルファイアハイブリッド、ハリアーハイブリッド、シエンタハイブリッド、ヴォクシーハイブリッド、ノアハイブリッド、エスクァイアハイブリッド等、非常に多くのハイブリッド車にオプション装備または標準装備されています。

特にオプション装備となっている場合は、新車を注文する前に装備希望の有り無しを確定させる必要があり、注意が必要です。

ちなみに、ハイブリッド車のAC100V/1500W電源コンセントに限らず、ガソリン車のAC100V/100W電源コンセントについても同様にメーカーオプションのため、新車注文時での設定が前提となり、基本的に後付けはできません。

参考情報ですが、トヨタ車の場合のオプション装備価格は以下の通りです。

  • AC100V/100W電源コンセント:+8,000円程度
  • AC100V/1500W電源コンセント:+4~6万円程度

※トヨタ公式サイトはこちら

 

純正装着100Vコンセント電源のメリット・デメリットまとめ

最後に純正装着100Vコンセント電源のメリットについてまとめてみます。 以下3点となります。

  • 1500Wもの大容量電源が供給可能(ハイブリッド車・PHV車の場合)
  • 内装にキレイに埋め込まれてコンセント設置されており見た目がよい
  • 後付けではないのでいざという時でも持って行き忘れ等の心配が無い

次に純正装着100Vコンセント電源のデメリットについてまとめてみます。 以下3点となります。

  • 100W程度の電源しか供給できない(ガソリン車の場合)
  • 新車を注文するタイミングでしか設定できない(後付け不可
  • そもそもオプション設定自体が無い場合あり

 

後付け100Vコンセント電源(後付けインバーター)

コンセントが純正装備されていない車であっても、以下のようなインバーターを活用することで、シガーソケット・バッテリー接続経由で家の中と同様のAC100Vコンセントをケーブル長が届く限り自由な場所に設置することができます。

後付け100Vコンセント電源(インバーター)の種類・一般的な電力容量

例えば上図のインバーターはインバーターの接続先をシガーソケットにする場合、エンジンルーム等に設置されているバッテリーに直接接続する場合によって、使用可能な電力容量が変わってきます。

  • シガーソケット接続の場合:AC100V/120Wの電源コンセント
  • バッテリーに直接接続の場合:AC100V/300Wの電源コンセント(上図のインバーターの場合)

このように、インバーターの持つ電力容量を最大限発揮しようとすると、バッテリーへの直接接続が必要となります。

ハイブリッド車・PHV車に純正設定されている電源コンセント容量である1500Wほどの容量はありませんが、ガソリン車に純正設定されている電源コンセント容量である100W以上にあたる300W程度の容量を選択することは可能です。

 

後付け100Vコンセント電源(インバーター)に関する注意点

一般的な”DC12V/120W”のシガーソケットに接続する場合、容量の大きなインバーターを接続したとしても120W以上の電力が使えるわけではないので注意が必要です。 例えば、上図のインバーターはインバーター単体の性能は”AC100V/300W”ですが、”DC12V/120W”のシガーソケットに接続した場合、インバーターによる変換効率が理想的に最大になったのとしても、”AC100V/120W”です。

万が一、シガーソケット接続で120Wを超えて使用してしまった場合、電源回路保護のためのヒューズが切れてしまい、ヒューズ交換が必要となってしまいます。

  • 少なくとも120Wを超えない範囲での使用
  • 大きな電力を使う時は車のバッテリーに負荷低減のためエンジンをかけたまま(ハイブリッド車の場合はパワーONのまま)の使用

を行うよう注意されるのがおすすめです。

 

後付け100Vコンセント電源(インバーター)のメリット・デメリットまとめ

最後に後付け100Vコンセント電源のメリットについてまとめてみます。 以下3点となります。

  • 手軽に数千円で120~300W程度の電源供給が可能
  • 車に純正100Vコンセントが無くても必要になった時点で後付け可能
  • 持ち運び可能なのでレンタカーなど他の車でも使用可能

次に後付け100Vコンセント電源のデメリットについてまとめてみます。 以下3点となります。

  • 1500Wほどの大容量電源は供給できない
  • 120W以上の利用はバッテリーからケーブルの引き回しが必要
  • インバーターの置き場所が必要(ポータブル電源よりは小さいが)

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ポータブル100Vコンセント電源(蓄電池)

コンセントが純正装備されていない車であっても、以下のようなポータブル100Vコンセント電源(蓄電池)を活用することで、車内を問わずあらゆる場所で家の中と同様のAC100Vコンセントを設置することができます。

ポータブル100Vコンセント電源の種類・一般的な電力容量

前章に書かせていただいた後付けインバーター同様、ハイブリッド車・PHV車に純正設定されている電源コンセント容量である1500Wほどの容量はありませんが、ガソリン車に純正設定されている電源コンセント容量である100W以上にあたる300W程度の容量を選択することは可能です。

 

ポータブル100Vコンセント電源のメリット・デメリットまとめ

最後にポータブル100Vコンセント電源のメリットについてまとめてみます。 以下3点となります。

  • 充電したバッテリーが続く限り120~300W程度の電源供給が可能
  • 車に純正100Vコンセントが無くても必要になった時点で後付け可能
  • 持ち運び可能なので車以外でも場所を選ばず自由に使用可能

次に後付け100Vコンセント電源のデメリットについてまとめてみます。 以下3点となります。

  • 1500Wほどの大容量電源は供給できない
  • 蓄電池のコストが高いため2~7万円程度の価格設定
  • 蓄電池が重いため2~9kg程度の重量

最新の売れ筋ポータブル電源は、こちら”ポータブル電源売れ筋ランキング(情報提供:Amazon)”からご確認ください。

 

車で100Vコンセント電源を確保する方法まとめ

最後に車で家庭用100Vコンセント電源を確保する方法のまとめとして、各方法に対してどのような場合におすすめかを書かせていただきます。 ご自分に一番合うのはどのパターンか見つけていただけると幸いです。

 

純正装着100Vコンセント電源がおすすめな場合

  • 新車への買い替え予定あり
  • キャンプ時または非常時への備えとしてドライヤーなど消費電力が大容量の家電製品まで使いたい
  • コンセント電源としての機能性だけでなく設置状態の見た目・キレイさも重要

 

後付け100Vコンセント電源(インバーター)がおすすめな場合

  • 新車への買い替え予定なし
  • パソコン・スマホ・ゲーム機などデジタル機器をメインに気軽に使いたい
  • 使用頻度・活用度合いがまだ分からないので数千円程度の費用に抑えておきたい

 

ポータブル100Vコンセント電源がおすすめな場合

  • 新車への買い替え予定なし
  • キャンプ時または非常時への備えとして家電製品を使えるようにしておきたい
  • 家の中など車以外の場所でも非常時への備えとして家電製品を使えるようにしておきたい

 

ここでは、車内での100Vコンセント電源確保について詳しく書かせていただきましたが、さらに幅広い車内での電源確保方法として、100Vコンセントに限らないシガーソケットやUSBも含めた電源確保について、こちら”車で電源確保する3つの方法“の記事にまとめてみました。 もしよろしければ、合わせてご参考にどうぞ。

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