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ウォークマン・スマホ等を車に接続して故障させないための2つの注意点

公開日: : 最終更新日:2015/09/21 ハイレゾ, 車の音質と生活

ウォークマン・iPodなどのいわゆるデジタルオーディオプレーヤー(DAP: Digital Audio Player)スマホの普及により、車の中でポータブル機器の中に入れてる音楽を聴くことが多くなりました。

また、ハイレゾウォークマンに代表されるハイレゾ対応ポータブル機器の登場により、車内で手軽にハイレゾ音源を楽しむことも可能となりました。

そういう私KYOも、ハイレゾウォークマンをAUX接続したり、ハイレゾウォークマンからさらハイレゾポータブルアンプ経由のAUX接続をしたりして、カーオーディオでハイレゾを楽しんでいます。

しかし、これらポータブル機器を車に接続して使う場合、使い方に気をつけないと大切なポータブル機器を故障させてしまう危険性があります。

そこでここでは、これらポータブル機器を車に接続する場合の故障を未然に防ぐための注意点について、書かせていただきます。

車内でウォークマン等のDAPを持ち込み使用

ウォークマン・スマホ等の車内使用での故障リスク

はじめにウォークマン・スマホやポータブルアンプ(通称:ポタアン)等のポータブル機器を車の中でカーオーディオへ接続して使う場合に注意すべき故障リスクについて書かせていただきます。

小さいリスクをあげだすとキリがありませんが、大きな故障リスク・注意点をまとめると以下の2つとなります。

  • 直射日光による機器の温度上昇
  • エアコン風直撃による激しい温度変化・内部結露

 

順に具体例をあげていきます。

 

直射日光による機器の温度上昇の具体例

車のダッシュボード上にウォークマン・スマホ等のポータブル機器をホルダーなどで取り付けた場合、曲名等が表示されるディスプレイ部は運転中に見やすい位置にくるかもしれません。 しかし、機器本体には直射日光が当たり続けます。

車種によっては紫外線や赤外線をある程度カットするフロントガラスが採用されている場合もありますが、通常はポケットやかばんの中に収納されてたまに取り出される想定のポータブル機器にとって、直射日光が当たり続ける環境は機器の寿命を縮める原因とみて間違いなく、注意が必要です。

また、ポータブル機器自体に直射日光が当たらないとしても、特に真夏の炎天下に車を屋外駐車する場合、機器を車内に放置するのはおすすめできません。

真夏の炎天下の場合、ダッシュボードの陰など直射日光が当たらない部分でも1時間も経たずに空気中の温度が50度以上になる場合があります。

特に電子部品は、温度が大きく変化すると部品の特性や性能が変化してしまいます。

さらに直射日光や高温下の放置という厳しい条件となると、電子部品だけでなく様々な部品の性能劣化・変形(一部溶解)・破壊による故障につながります。

 

エアコン風直撃による激しい温度変化・内部結露の具体例

当たり前ですが、エアコン風が直撃する場所にポータブル機器を取り付けた場合、機器の温度が急激に上がったり下がったりします。

一番ありがちな例が、下図のようなエアコンの吹出口の前に設置するタイプのドリンクホルダーや小物入れにポータブル機器を入れてしまう場合です。

カップフォルダーはハイレゾウォークマンにエアコン風直撃なので注意このタイプのホルダーはそもそもエアコンの風の温度を利用して飲み物を冷やしたり保温したりするのが目的ですので、普通に使うとウォークマン・スマホ等のポータブル機器が飲み物などと同じ環境で冷やされたり暖められたりしてしまうわけです。

少し話がそれますが、高級車などに装備されている”クールBOX”なる車用の冷蔵庫には、カーエアコンの風を引き込むことで庫内を冷却する構造のものが多いです。 実はカーエアコンにはかなりの冷却力があり注意が必要なのです。

特にこのような冷風に強くさらされる場合、ポータブル機器の内部では結露が発生し故障の原因となります。

よほど乾燥した状態でない限り、一般的に空気中には少量の水分が含まれています。 一部のスマホ等で採用されている強力な防水設計でもない限り、ポータブル機器の中にはこれらの少し水分を含んだ空気が簡単に侵入します。

そこで急激な冷却があるとその冷やされたケースを伝って、一気に機器内部の空気中の水分が内部に結露するのです。

結露により集まった水が電子基板に付着すると最悪、ショート(電子回路の短絡による不具合)にもつながりかねません。

 

車向け製品とその他日常向け製品の性能差とは?

ウォークマン・スマホ等のポータブル機器を車の中で使用する場合のリスクについて書きましたが、少し違和感を持たれた方もいるかもしれません。

「ダッシュボードの上のカーナビのディスプレイは直射日光にさらされてるし、カーオーディオの操作パネルはエアコンの吹き出し口のすぐ下にあったりするけど壊れへんやん!」

そうなんです。 ここがポイントなんです。

もともと車向けに設計されている製品は、直射日光にさらされても熱変形しない材料のプラスチックでケースが設計されていたり、かなりの高温や低温でも問題なく動作する電子素子が採用されていたりします。

また、結露時のショート対策として電子基板が絶縁性の樹脂でコーティングされている場合もあります。

このように実は工業製品は、

  • 日常使用の一般的なスペック
  • 自動車向けのスペック
  • 航空機向けのスペック
  • 宇宙開発向けのスペック

といった“さらされる温度変化・振動・対候性などの環境の厳しさ”によって信頼性を作り分けることで、性能とコストのバランスを取っています。

もちろん宇宙開発向けのスペックが一番厳しいのですが、この宇宙開発スペックで例えばウォークマンなどのデジタルオーディオプレーヤーを設計すると、宇宙に持って行っても大丈夫な超頑丈なものが出来上がりますが、1個あたり100万円以上かかるし、小型化できないし、誰も買ってくれません(笑)。

 

ウォークマン・スマホ等を車へ接続して壊さない対策・注意点まとめ

最後に、ウォークマン・スマホ等のポータブル機器を車内でカーオーディオに接続し使用する場合に、機器を壊してしまわないための対策・注意点についてまとめてみます。

 

直射日光による機器の温度上昇の対策例

  • ダッシュボード上ではなく直射日光の当たらないコンソール周辺に設置する
  • 車を降りる時は、より日光が当たらないコンソールBOXの中などに移動させる(真夏の炎天下以外)
  • 車を降りる時は、車から持ち出す(真夏の炎天下)
  • 駐車の際は屋外駐車場ではなく屋根付駐車場を選ぶ

下図のように例えばシフトレバー付近のコンソール部であれば、直射日光を避けた設置が可能です。

IS_Console

 

エアコン風直撃による激しい温度変化・内部結露の対策例

  • エアコン風が直撃しないコンソール周辺に設置する
  • 吹出口前の小物入れを使う場合は吹出口から風が出ないようレバー等を調整

 

以上の対策例を参考に、皆様の大切なポータブル機器不慮の故障に陥らないようご注意いただけたらと思います。

 

ここで紹介させていただいたような、”ポータブル音楽プレイヤーを車の中で使用する場合“において、例えばカーオーディオのAUX端子に接続して使用する場合、少しでもいい音で音楽が聴けるよう音質の劣化を防ぐ方法をこちらの”iPhone・ウォークマン等で車のAUX接続時に音質を劣化させない3つの注意点“の記事に詳しくまとめましたので、もしよろしければ合わせてご覧ください。

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  • 名前:KYO(30代後半・理系)
    職業:カーオーディオの設計開発
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