新しく車を買う等で、カーナビを選ぶ場合、何を基準に選択するのが正解なのでしょうか?
価格?・・・画面のサイズ?・・・ブランド・メーカー名? 事情は人それぞれなので、どれも正解かもしれません。 しかし、将来後悔しないよう「ハイレゾ対応」という観点で選んでみるのがおすすめです。
え? なんでハイレゾ? まずはその理由、今後ナビを買うならハイレゾにしておくべき理由を私なりに書いていきたいと思います。
ここ数年のハイレゾ音源の広がりに合わせて、カーナビの世界でも少しづつハイレゾ対応が進んでいます。
しかし、ハイレゾ対応機種とハイレゾ非対応機種が混在していることに加え、本当に知っておくべき情報があまり手に入りにくいため、実はハイレゾ対応カーナビを選択するのは難しい状態であるともいえます。
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そこでここでは、1人の一般ユーザーとしてハイレゾ対応カーナビを実際最近購入した私KYOが、自分の経験もふまえながら、なぜハイレゾ対応のカーナビを選んでおくべきかについて書かせていただきます。
簡単にまとめると、以下の4つの理由があると考えています。
- カーナビと言えどもオーディオ性能が重要(一般的にナビよりオーディオを使う時間の方が長い)
- ハイレゾ非対応モデルとハイレゾ対応モデルの価格差はそれほど大きくない
- 世の中のハイレゾ普及の広がりは止められない
- ハイレゾ対応モデルであればハイレゾ音源も従来音源(CDやMP3等)も両方再生できる
次章より1項目ずつ考えていきます。
「カーナビ」と言えども「オーディオ性能」が重要
「カーナビ」と一言で言っても実際の中身は、道案内を行う「カーナビ」だけでなく、それに加えて「カーオーディオ」や「ハンズフリー等のその他機能」が1つになったものです。
この中で、道案内機能としての「カーナビ」のみを集中的に使用するのは、目的地の設定をする瞬間と道案内中の交差点を曲がる瞬間くらいです。 つまり道案内がメインに思えるカーナビと言えども実は、使用時間的にみると道案内に使っている時間はごくわずかなのです。
ではそれ以外の時間は何にも使っていないかというと、たいていは音楽が流れていないでしょうか? たまには無音で走ることもあるかもしれませんが、実はカーナビはほとんどの時間カーオーディオとして活用しているのです。
よって実使用上は、「オーディオ性能」が重要なのです。
詳しくはこちら”ソース変更等による超簡単な車の音質向上方法!“の記事に書かせていただきましたが、入力ソースを変えるだけで劇的に音質を向上させることができます。
つまり、DVDからBlu-rayに変えたら映像と音が良くなったように、アナログTVから地デジ(DTV)になったら映像と音が良くなったように、メディアの情報量やフォーマットがよい方向変わるだけで劇的にコンテンツの質がよくなるのです。 もちろん、現時点ではハイレゾ音源が音質面では最もよい最強のメディアであるといえます。
ハイレゾ対応にするだけで、劇的に音質がよくなるといえるのです。
ちなみに、ハイレゾ対応しているカーナビでハイレゾではない非ハイレゾ音源、例えばCDを再生した場合についてですが、これはハイレゾ非対応ナビでCDを再生した場合と大きくは変わりません。 しかし、ハイレゾ対応ナビの中には
- アップスケーリング(非ハイレゾ音源をハイレゾ音源相当に変換し再生する)機能搭載
- ハイレゾ対応によりDSPやDAC処理が32bitや64bit化しオーディオ性能そのものが底上げ
となっているものもありますので、ハイレゾ対応という流れは、総じて高音質化と考えてもそうはずれてはいないと考えられます。
ハイレゾ非対応モデルとハイレゾ対応モデルの価格差は小さい
今現在販売されているハイレゾ対応カーナビの具体的な価格帯については、こちら”知っておきたいハイレゾ対応カーナビの選び方“の記事に詳しく書かせていただきましたが、ハイレゾ対応した結果として、価格が高騰したカーナビというものはありません。
むしろ、ハイレゾ非対応ナビでもハイレゾ対応ナビよりも高額なものはあります。 例えば、
- 高価ハイレゾ非対応ナビ:カロッツェリアサイバーナビAVIC-ZH0999(最上位)→実売価格:約10万円
- 高価ハイレゾ対応ナビ:ケンウッド彩速ナビMDV-Z702(最上位)→実売価格:約9万円
- 安価ハイレゾ対応ナビ:ケンウッド彩速ナビMDV-L403→実売価格:約5万円
といった状況です。 決してハイレゾ対応だから高いというわけではないのです。
世の中のハイレゾ普及の広がりは止められない
日本の代表的なハイレゾ配信サイトmoraの2015年のデータですと、
- ハイレゾ楽曲のダウンロード数:前年比315%
- ハイレゾ配信楽曲数:前年比259%
だそうです。 今後もこのペースで成長し続けるかどうかは定かではありませんが、少なくもと前年比で2~3倍のペースで楽曲数が増え、3~4倍のペースでダウンロード数が増えているというのは、明らかに市場として成長しているといって間違いないと思います。
今後リリースされる新譜はハイレゾで配信される可能性も高くなりつつありますし、最近のCDメディアの売上低迷を考えると、ハイレゾ含む配信メディアでしか楽曲をリリースしないアーティストも増えてくるかもしれません。
ところで、最近のカーナビはどのモデルでも十分高性能かつ、地図更新が比較的簡単にできるようになったため、「ナビを買い換える」という場面が非常に少なくなりました。 「ナビを買い換える」≒「車も買い替える」タイミングというのが普通になりそうです。 つまり、今カーナビを選ぶとすると、そのカーナビは次に車を買い替えるタイミングまで使い続ける可能性が高いのです。
何が言いたいかというと、世の中のハイレゾ普及が進む中、「次に車を買い替えるタイミングまでに自分がハイレゾを聴き始める確率は0%」なんてことは言い切れないということです。
世の中はカーナビに限らず、スマホ・音楽プレーヤー・スピーカー類などのハイレゾ対応が進んでいます。
ハイレゾ対応モデルではハイレゾ音源も従来音源(CDやMP3等)も両方再生可
当たり前のような話ですが、ハイレゾ対応モデルであればハイレゾ音源も従来音源(CDやMP3等)も両方再生できますが、ハイレゾ非対応モデルではハイレゾ音源は再生できないです。
この考え方を上位互換といいます。 例えば、プレステ2はプレステ1に対して上位互換があったので、プレステ2に買い換えて、古くなったプレステ1を売ったり捨てたりしてもプレステ1のソフトで遊ぶことはできました。 よってプレステ2購入時の戸惑いは無いと思います。
これに対し、プレステ4は以前のプレステに対し上位互換がありません。 つまり古くなった前のプレステを売ったり捨てたりしてしまうと同時にそのソフトでも遊べなくなるのです。 このように上位互換が無いとプレステ4購入時に多少の戸惑いがあるのではないでしょうか?
しかし、ハイレゾ対応ナビに関しては、ハイレゾ対応することで、従来のCDが聴けなくなるとか、mp3が再生できなくなるとかそういったことは通常ありません。 上位互換とは、当たり前のようで、とても有難い考え方なのです。
以上4つが、カーナビを選ぶ際に、ハイレゾ対応にしておいた方があとあと後悔しないと考えられる理由です。 ちなみに私KYOは、ハイレゾ対応モデルの中で、三菱電機のダイヤトーンサウンドナビを購入しました。
今現在、販売されているハイレゾ対応カーナビの具体的な選び方については、こちら”知っておきたいハイレゾ対応カーナビの選び方“の記事に詳しく書かせていただきましたので、もしよろしければ合わせてどうぞ。
またハイレゾ対応かどうかに関わらず、スマホのナビアプリも含めた一般的にナビ比較する場合に知っておくと役立つ知識・比較のポイントをこちら”“車にスマホがあればカーナビ不要”は本当か?[スマホvsカーナビ詳細な違い編]“の記事にまとめました。 もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。