実は日本では約7割の車にカーナビが装着されています。
いざという時に道に迷わないため、そして人生の貴重な時間を無駄にしないために、どちらかと言うとカーナビはあった方が安心です。 もちろん「スマホがあればカーナビいらない」という意見もありますが、現時点ではカーナビならではの優位性もあり、スマホのナビアプリにカーナビが完全駆逐される世界はまだ来なさそうです。
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ここで、カーナビ購入時に見落としがちなのが、「カーナビ本体の費用以外に取り付け費用も必要」という点です。
しかも取り付け費用・工賃の相場は最低でも2万円前後と意外に高額です。 さらにどの業者に取り付け依頼するかによって値段も大きく変わるのが実情です。
となると、
- 予算はできる限りカーナビ本体に使って少しでも性能のいいカーナビが欲しい!
- 取り付け工賃を安く抑えておきたい!
- 取り付け工賃を確実に安くする方法を知りたい!
と思う方も多いかと思います。
もちろん車の電装品・内装品・整備の知識がある方は自分自身で取り付けてしまえば、取り付け工賃は数万円→0円になります。
私は車の設計関連の仕事をしており、車の分解作業にある程度慣れているので実際5回ほど自分でカーナビ取り付けをしたことがあります。 しかし実際やってみるとかなり大変で、順調に行っても半日~2日以上の作業となります。 また作業中に少しでもミスると、
- 車の内装パネルへのキズ・破損などで取り付け後の見た目が悪くなる(特に新車の場合は悲しい影響大)
- 車の重要な配線にトラブルが発生して車自体の一部機能が故障する
など、取り返しがつかなくなる可能性があります。 特に最近の車は内装のフィッティングが良いので(内装部品どうしの隙間を狭くしたり、隙間の幅を均一にしたり)、取り外しが難しい構造になっています。 というわけで私も最近は全てプロにお願いしています。
なので「車の電装品・内装品の取り付け作業がめちゃめちゃ得意で楽しい!」という方以外は、多少費用がかかってもカーナビの取り付け作業はプロにお願いするのがおすすめです。
以上よりここでは、カーナビの取り付け作業をプロに依頼する場合に少しでも取り付け工賃を安くする方法について詳しく書かせていただきます。
実際これまで20年間で7台の車を乗り継ぎ、9台のカーナビ使い続けてきた私の実体験をベースにしてますので、すぐにでも使えるリアルな情報になっているかと思います。
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カーナビ取り付け工賃の相場とは?
まずカーナビ取り付け工賃の相場ですが、最も身近なカー用品店やディーラーでのカーナビの取り付け作業の場合、一般的に以下の通りです。 正確な費用は店舗毎の詳細料金体系や車の状態(他のナビの装着有無・取り付けキット使用有無等)によって変わってきますが、だいたい2万円前後からのスタートが相場です。
- ¥16,200(税込)~(カー用品店オートバックスの場合)
- ¥18,532(税込)~(ダイハツディーラー・販売店の場合)
- ¥21,600(税込)~(カー用品店イエローハットの場合)
オートバックスの場合は、以下のように取り付け工賃がウェブサイトに記載されています。
ダイハツディーラーの場合は、車種毎・車の仕様毎(ナビ装着アップグレードパック付車orオーディオレス仕様車など)に細かく料金が分かれていますが、例えばミラ イースの純正ナビ装着アップグレードパック付車への標準取り付け費は、¥18,532(税抜¥17,160)でした。
また、カー用品店イエローハットの場合は、以下のように取り付け工賃がウェブサイトに記載されています。
カーナビ取り付け対応可能な場所や業者
ここで改めて、カーナビの取り付け作業が対応可能な場所や業者を整理してみます。
カーナビの取り付け作業ができる場所として、カー用品店とディーラー・販売店については、多くの方が認識していると思います。
しかし、実は他にも以下の4通りの取り付け場所・業者のパターンがあります。
- カー用品店(オートバックス、イエローハット、ジェームスなど)
- ディーラー・販売店(トヨタ、ダイハツなどの新車ディーラーや中古車販売店)
- 専門のカーショップ(カー用品の取り付けやメンテナンスの専門店、電装屋)
- カーナビ出張取り付けサービス
ここでは、この4通りのパターンに分けて、取り付け工賃を安くする方法について書いていきます。
ちなみに「専門のカーショップ」とは、カー用品店とディーラー・販売店とは違い、主に小規模な店舗でカー用品の取り付けやメンテナンスを実施している場所のことです。 カー用品の中でも電装品をメインに取り扱う電装屋と呼ばれる業者もここでは専門のカーショップの1つと考えます。
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カー用品店で取り付け工賃を安くする方法
カー用品店での取り付け工賃値引き・交渉は基本的に無理
実は、カー用品店での取り付け工賃の値引きは基本的に困難です。
私も交渉してみたことはありますが、カー用品チェーン店など会社組織として大きい店ほど、アワーレートと呼ばれる1時間の作業に対する料金体系が店や会社のルールとして決まっており、販売の仕組み上、会社全体の方針を店舗単独の判断で変えることはできないからです。
よって取り付け工賃を相場よりも安くしたい場合、カー用品店での取り付け作業は行わないのがおすすめです。
もちろん、狙っているカーナビモデルについて、カーナビ本体価格が限定価格などで偶然にもネット通販よりもカー用品店で激安で手に入り、カーナビ本体+取り付け工賃を合わせたトータル費用が安く抑えられ、在庫もあって即日取り付け可能ならカー用品店での取り付けを行うのもありです。
カー用品店のメリットは取り付け工賃の安さよりもお手軽さ
カー用品店のメリットは、
- 在庫があればその場で購入可能
- カーナビ選びの相談が可能(店員の知識レベルによって大きく変わる)
- それなりの取り付け工賃を払えば最速で即日カーナビ利用可能(在庫・ピットの混雑状況次第)
です。 例えば、ふらっと訪問して、早ければその日のうちにワンストップ(その場)でカーナビが利用できるようになるお手軽さがカー用品店のメリットなのです。
逆に言うと、このワンストップのお手軽さを少し我慢することで、ひと手間かかる代わりに取り付け工賃が安くなる別の方法があります。
カー用品店での取り付けに関する注意点
カー用品店での取り付け作業は、基本的にそこのカー用品店で購入したカーナビを取り付けるための有料サービスです。
注意点としては、ネット通販の他店などで購入したカーナビは取り付け不可能または追加料金(持込割増手数料)が必要となります。
ネット通販の他店などで購入したカーナビは「持込品」と呼ばれ、カー用品店側から見ると以下の商売的デメリットがあるので、基本的に嫌がられます。
- 特に土日はカーピット作業のさらなる混雑につながる
- カーナビ本体販売が無いので利益が減る
- 動作不良等の場合にカーナビ本体要因(初期不良等)と取り付け作業要因(作業ミス等)で責任範囲が分かれトラブルにつながりやすい
カー用品店に行ったことがある方なら分かるかもしれませんが、特に土日のカーピット作業の待合コーナーはそれなりに多くの人がいます。 平日等で作業が空いているときであれば、カー用品店が作業工賃で稼ぐという発想もありかもしれません。 しかし混雑時には、他の優良客(カー用品店でのパーツ購入客)の作業待ち時間を長くすることにつながるので、持込品取り付けはカー用品店側としてデメリットの方が大きくなります。
また、その店で購入したカーナビは店の売り上げにもなるし、多少のカーナビ本体値引きがあっても販売価格と仕入れ価格の差が店の利益となりますが、持込品の場合はカーナビ本体の利益が完全に¥0なのです。
ちなみに、以下のカー用品チェーン店のイエローハットは、ネット通販の「イエローハットWebストア」も運営しています。
ネット通販業界は競合サイトとの価格競争が激しいため、場合によってはネット通販サイトである「イエローハットWebストア」の方がカーナビの販売価格が安くなる場合があります。 その場合、「イエローハットWebストア」で購入したカーナビであれば、基本的に持ち込みにはなるものの自社の販売ネットワーク内ということで、基本的には持込割増手数料無しで、自宅の近くの実店舗で取り付けすることが可能です。
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ディーラー・販売店で取り付け工賃を安くする方法
カー用品店と同じく、ディーラー・販売店での取り付け工賃の値引きは基本的に困難です。
理由はカー用品店と同様で、ディーラー・販売店は会社組織として大きいため、アワーレートと呼ばれる1時間の作業に対する料金体系が会社のルールとして決まっており、販売の仕組み上、会社全体の方針を店舗単独の判断で変えることはできないからです。
しかしカー用品店とは違って、ディーラー・販売店ならでは工賃交渉ができる裏技パターンがあります。 ちなみにディーラー・販売店での実際のカーナビ取り付け作業は、ディーラーの整備士が行う場合と、電装屋と呼ばれる提携業者に外部委託(アウトソーシング)される場合との2通りがあります。
方法(1):新車・中古車購入タイミングでのディーラー・販売店での工賃交渉
カー用品店とディーラー・販売店との大きなビジネスモデルの違いは、
- カー用品店:主にカー用品の販売で収益確保
- ディーラー・販売店:主に車の販売、整備・メンテナンスで収益確保
です。 カー用品は1個売れても数百~数万円の世界ですが、車は新車・中古車に関わらず1台売れれば数万~数十万の世界で利益幅のケタが違います。
よって、新車・中古車の商談の中での交渉カードとしてカーナビの取り付け工賃を安くできないか合わせて交渉することで工賃の値引きができる場合があります。
特に、あと少しで車の購入を決断しそうな終盤局面、車や装備品の値引きをある程度やりきったところで、「あとカーナビ工賃を少しでも安くしてもらえると車の購入を決断します」的な雰囲気を出すと、とても効果的です。
つまり工賃そのものは会社ルールで値引きできなくても、ディーラー・販売店としては車の販売という利益幅が大きい商談を優先し、工賃の値引きに相当する額の費用を全体費用の中でやりくりしようとがんばってくれるの場合があるのです。
また私の経験として、ディーラーの営業マンが元整備士の場合、かつ販売ノルマ等の関係でどうしても成立させたいと思っている商談の場合、取り付け工賃を値引きでのやりくりではなく、こっそり自分の裁量で無理の無い範囲で営業マン自身のサービスでやってもらえる場合もまれにあります。
いろいろと交渉を行う手間はかかりますが、取り付け工賃を安くできる可能性は十分あります。
方法(2):数年以上付き合いのあるディーラー・販売店との工賃交渉
次に、新車・中古車の商談以外でも、
- 過去に車を購入しているディーラー・販売店
- いつも車の点検・車検を依頼しているディーラー・販売店
など、定期的にお金のやり取りがあり、関係が良好なディーラー・販売店であれば、
- カーナビ工賃の値引き相談が可能な場合あり
- ネット通販経由の持込品であっても持込割増手数料無でディーラー・販売店経由購入と同じ工賃の場合あり
と、カー用品店よりも工賃に対して融通がきく場合が多いです。
1回限りの取引の一見さんの関係が多いカー用品店と比べ、日頃からのお付き合いが長いディーラー・販売店の立場としても、商売上お客さんとの良好な関係を継続させたいとの思惑があるからだと考えられます。
こちらの方法も、いろいろと相談を行う手間はかかりますが、取り付け工賃を安くできる可能性は十分あります。
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専門のカーショップで取り付け工賃を安くする方法
方法(3):場所が近くてかつ工賃が安い専門のカーショップをネット(Goo Pit等)で探す
さらに取り付け工賃を安く抑えたい場合の方法が、厳しい価格競争にさらされているネット経由で取り付け工賃の安い専門のカーショップを探す方法です。
やはりネット上では競争の原理が強くはたらいており、カーナビ本体だけでなく、カーナビ取り付け工賃についても価格破壊が起きています。
例えば全国の専門カーショップ検索最大手のGoo Pitで探すと、以下の通り、
- 一般的なカーナビ取り付け工賃相場:約¥20,000前後~
- Goo Pit経由でのカーナビ取り付け工賃相場:約¥9,000前後~
と、一般的な取り付け工賃相場と比べて、半額以下から取り付け可能なカーショップが存在します。
例えば、Goo Pitで大阪府に地域指定した場合の検索結果例は以下の通りです。
作業実績として、費用総額を開示している店舗と開示していない店舗がありますが、まずは、
- 自宅の近くにカーナビ取り付け実績のある専門のカーショップが存在するか?
- 周辺の専門のカーショップの取り付け実績の費用総額はいくらか?
を検索してみると、イメージがつかめるかと思います。
こちらの方法も、店探し→工賃の確認・見積→取り付けの段取り調整といろいろ行う手間はかかりますが、取り付け工賃を安くできる可能性は十分あります。
ちなみに、先ほど「ディーラー・販売店での実際のカーナビ取り付け作業は、電装屋と呼ばれる提携業者に外部委託(アウトソーシング)される場合がある」と書かせていただきましたが、実はこのディーラー・販売店との提携業者こそが専門のカーショップに含まれている場合があります。
よって、ディーラー・販売店に取り付け作業を依頼しても、実際に作業しているのは専門のカーショップのスタッフという場合もあります。 つまり極端な言い方をすると、専門のカーショップへ直接取り付け依頼を行うことで、ディーラー・販売店の中間マージン費用をはぶいて安く作業を行ってもらうことができるとも考えられるのです。
ただ、ディーラー・販売店の中間マージン費用に付加価値があるとすれば、玉石混合の専門のカーショップの中から長年の付き合い・経験の中で作業品質のよい業者を見極めて選定していると考えられることです。 仮に委託業者の作業品質が悪ければ、ディーラー・販売店の看板にドロを塗ることになりかねませんので。
方法(4):個人経営の専門のカーショップ(Goo Pit検索等)で工賃交渉
あまり値引き交渉しすぎると嫌がられる場合もありますが、Goo Pit等で検索できる専門のカーショップは個人経営の場合が多いので、店舗経営者個人の裁量で工賃のさらなる値引き交渉に応じてくれる可能性が高いです。
先ほど、カー用品チェーン店など会社組織として大きい店は、1時間の作業に対する料金体系が店や会社のルールとして決定しているので、販売の仕組み上、工賃の値引きは会社全体の方針を店舗単独の判断で変えることになるので困難と書かせていただきました。
逆に個人経営の店ではそのあたりの融通がきく場合があります。 ただし、取り付け作業自体が赤字になるような極端な値引きは不可能です。
ナビの取り付け工賃相場である約2万円前後~の算出根拠である平均作業時間の相場は約2時間~です。
しかし、ダッシュボード中央のカーナビ取り付け場所に取り付け用の穴が空いているオーディオレス仕様車・ナビ後付けパッケージ車など取り付け作業が効率的に行える状態の車で、作業員が何度も取り付け経験のある得意な車種であれば、2時間以内で取り付け・動作確認できる場合もあります。
このように専門カーショップの効率的な取り付けの得意パターンにはまれば実際の作業の手間も減るわけなので、さらに交渉・相談を重ねる手間をかけることで、工賃の低減につながる可能性があります。
カーナビ出張取り付けサービスで取り付け工賃を安くする方法
方法(5):ネット通販+カーナビ出張取り付けサービスとの組み合わせで費用低減
ネット通販サイトによっては、カーナビ出張取り付けサービスを実施しているサイトもあります。
ネット通販サイト経由のカーナビ購入での最大の課題は、カーナビ本体は安く買えても取り付け工賃が高くなってしまう場合があることです。
例えば、日本最大級のデジタル家電通販サイトであるノジマオンラインのカーナビ出張取り付けサービス(実店舗より約20%お得)なら以下の通り、Goo Pitの最安価格帯の専門カーショップの持込取り付け費用よりは高くなるものの、カー用品店でのネット通販品持ち込み取り付けよりは確実に安心して低価格で取り付けが行えます。
- ¥9,000~(Goo Pitの最安価格帯カーショップでのネット通販品持込取り付け)
- ¥16,200~(カー用品店オートバックスでの購入品取り付け)
- ¥18,532~(ダイハツディーラー・販売店)
- ¥20,000~(ノジマオンライン自社ネット通販品のカーナビ出張取り付けサービス)
- ¥21,600~(カー用品店イエローハットでの購入品取り付け)
- ¥30,000~(カー用品店でのネット通販品持込割増料金取り付け)
利用方法としては以下の通り、ネット通販でカーナビの購入手続きをする際に、出張取り付けサービスの有無を選択するだけです。
また以下の通り、カーナビ周辺機器の取り付け工賃の透明性やセットプランによる割引が適用されることも、おそらく取引規模の大きさを最大限低価格化へ反映させた最大手通販サイトのならではの割安な出張サービスとなっています。
よってこちらの方法では、Goo Pit等を活用し、店探し→工賃の確認・見積→取り付けの段取り調整といろいろ手間をかけて最大限工賃を下げるのはさすがに面倒と考える方に対して、
- カー用品店の持込割増料金取り付けは避けたい
- 購入取引先を一本化したい(問い合わせ・トラブル対応が容易)
というレベルの安心感・快適性は維持したまま取り付け工賃が安くできる可能性が十分あります。
その他の取り付け工賃を安くする方法
最後に、条件は限られるものの、工賃の割引交渉に使える(=作業時間短縮につながる可能性のある)項目の紹介をさせていただきます。
方法(6):アンテナ・ケーブル類の流用による作業効率化を前提に工賃交渉
例えば、カロッツェリア(パイオニア)の楽ナビシリーズから同じ楽ナビシリーズへの乗せ換えなど同じメーカーのカーナビの新モデル等への乗せ替えの場合、GPSアンテナやTVアンテナ、アンテナケーブル類がそのまま流用できる場合があります。
実際、過去に私がPanasonicのストラーダシリーズから同じストラーダシリーズへの乗せ換え作業を自分で行った際、GPSアンテナとアンテナケーブルは同一のものだったので、あえて取り外しを行わずに流用することにしました。 もちろん、動作確認を行い、正常動作を確認してから内装パネルの取り付け復旧等の仕上げ作業は行いました。
このようにケーブル類の部品流用ができる場合、作業量が通常より少なくなるので作業効率化をアピールすることで工賃交渉が行えます。(もちろん、必ず工賃が割引されるという保証はありません。 ダメ元の言ってみたもん勝ちの世界です。)
カーナビの取り付け作業は、ナビ本体の取り付けよりも、アンテナ・ケーブル類の配線取り付けの方が内装パネルをたくさん外したり、配線を隠す作業を行うなど実は大変なのです。
方法(7):オーディオレス仕様車/ナビ後付パッケージ車による作業効率化を前提に工賃交渉
ダッシュボード中央のカーナビ取り付け場所に取り付け用の穴が空いているタイプのオーディオレス仕様車やナビ後付けパッケージ車への取り付けの場合、車との配線接続については変換ケーブルとのコネクタ接続のみで、
- 車のスピード信号(車速パルス)
- バックへのシフト切り替え信号
- パーキングブレーキ信号
など、車からの専用の信号配線取り出し作業が不要となります。
このように信号配線取り出し作業が省略できて変換ケーブルとのコネクタ接続のみで作業が完結できる場合、作業量が通常より少なくなるので作業効率化をアピールすることで工賃交渉が行えます。(もちろん、必ず工賃が割引されるという保証はありません。 ダメ元の言ってみたもん勝ちの世界です。)
カー用品店ジェームスには昔、新車・オーディオレス割引があったほどです。
カーナビ ・カーオーディオの取り付け工賃を安くする方法まとめ
最後にカーナビ ・カーオーディオの取り付け工賃を安くする方法まとめとして、具体例としてカロッツェリア(パイオニア)のサイバーナビAVIC-CZ902を購入する場合の流れをパターン別にまとめてみます。
具体的な購入+取り付け作業の流れのパターンを以下の3つのプランにまとめてみました。
- プランA:多少の手間や交渉は惜しまないので「とにかく工賃最安値で」
- プランB:多少の手間は惜しまないものの「複数業者相手は大変なので1社でまとめて工賃安く」
- プランC:部品購入はネットでもいいけど「作業は付き合いのある場所でなくべく工賃安く」
また、サイバーナビAVIC-CZ902のカーナビ本体の販売価格は以下の通りとします。 ネット通販の販売価格・在庫状況は日々変動しますので、2019年春~夏頃のある瞬間の実績としての例と考えて下さい。
とは言え、他メーカーの他モデルのカーナビの場合も価格的な傾向は同じと考えられます。
価格優先で考えると価格競争の原理により、ネット通販最大手のAmazonや楽天が最安となるのです。
サイト名/店舗名 | サイト/店舗概要 | 2019年春~夏頃の AVIC-CZ902本体販売価格 |
|
---|---|---|---|
1位 | Amazon | 世界最大のECサイトAmazonの最安値ショップ | ¥114,200- |
2位 | 楽天 | ECサイト大手の楽天市場の最安値ショップ | ¥118,780- |
3位 | ノジマオンライン | 日本最大級のデジタル家電通販 | ¥119,800- |
4位 | オートバックス店舗 | カー用品店大手オートバックスの実店舗 | ¥138,240- |
4位 | イエローハット店舗 | カー用品店大手イエローハットの実店舗 | ¥138,240- |
4位 | イエローハットWebストア | カー用品店大手イエローハットのネット通販サイト(2019年8月閉鎖) | ¥138,240- |
7位 | ビックカメラ.com | 大手家電量販店ビックカメラのネット通販サイト | ¥150,098- |
– | オートバックス ネットショップ | カー用品店大手オートバックスのネット通販サイト | 取り扱い無 |
ちなみに、こちらの例では「イエローハット実店舗」と「イエローハットWebストア」の価格が同一になっています。 これは、私の家の近所のイエローハット店舗がたまたまその日安かったせいもあるかもしれません。 しかし、通常はネット通販業界の方が実店舗よりも競合との価格競争が激しいので、ネット通販サイトである「イエローハットWebストア」の方が販売価格が安くなる場合もあります。
また、オートバックスやイエローハットの実店舗の表示価格が意外と安く感じることがありますが、
- ネット通販:税込表示
- 多くの実店舗:税抜表示
となっているので、価格比較を行う場合は実際の支払額である税込表示に直して同じ条件とするようご注意下さい。
プランA:多少の手間や交渉は惜しまないので「とにかく工賃最安値で」
とにかく最安値で購入するためには、カーナビ本体も最安値で購入します。
このプランの場合、Amazonが最安値なのでAmazonでカーナビ本体を購入します。
次に、ネット通販品の取り付け工賃を最安値にするために、Goo Pitで最安価格帯かつ自宅から車を持ち込める範囲の専門カーショップを探します。
工賃を安くする方法としては、今回紹介させていただいた方法の中の以下、
- 方法(3):場所が近くてかつ工賃が安い専門のカーショップをネットで探す
- 方法(4):個人経営の専門のカーショップ(Goo Pitで検索店など)で工賃交渉
- 方法(6):アンテナ・ケーブル類の流用による作業効率化を前提に工賃交渉
- 方法(7):オーディオレス仕様車/ナビ後付パッケージ車による作業効率化を前提に工賃交渉
の4つを最大限併用します。
例えば、サイバーナビAVIC-CZ902の場合だとネット通販品の持込品取り付けの総額例として、
- 最安例:¥114,200(Amazon)+¥8,640(Goo Pitで最安価格帯店工賃)=¥122,840-
- カー用品店特価:¥138,240(オートバックス実店舗)+¥16,200(オートバックス標準工賃)=¥154,440-
- 成行最悪例:¥150,098(ビックカメラ.com)+¥30,000(カー用品店の持込割増取付工賃)=¥180,098-
となり、差額を価格比較すると、
- カー用品店特価との価格比較:差額¥31,600 お得
- 成行最悪例との価格比較:差額¥57,258 お得
となる可能性があり、かなりの価格差が発生します。
プランB:多少の手間は惜しまないものの「複数業者相手は大変なので1社でまとめて工賃安く」
次に、対応業者を部品購入から取り付け作業まで1社でまとめることで安く、かつ業者間の責任の押し付け合い等のトラブルも発生しない安心感のあるプランです。
カーナビ本体はネット通販で買うのが圧倒的に安いので、ネット通販を利用します。
ただし、ネット通販サイトの中でも出張取り付けサービスに対応しているサイトの中から最安値を探します。
カーナビを販売しているネット通販サイトはとてもたくさんありますが、割安な価格設定の出張取り付けサービスを行っているサイトは、私が調べた限りでは、ノジマオンラインくらいしかありませんでした。 とは言え今後は他のサイトでも類似したサービスが開始される可能性があるので、お時間のある方はさらに安く買う方法としていろいろ調べるのもアリだと思います。
工賃を安くする方法としては、今回紹介させていただいた方法の中の以下、
- 方法(5):ネット通販+カーナビ出張取り付けサービスとの組み合わせで費用低減
の方法を利用します。
例えば、サイバーナビAVIC-CZ902の場合だとネット通販品の持込品(または出張サービス)取り付けの総額例として、
- 費用低減例:¥119,800(ノジマオンライン)+¥20,000(カーナビ出張取り付けサービス)=¥139,800-
- カー用品店特価:¥138,240(オートバックス実店舗)+¥16,200(オートバックス標準工賃)=¥154,440-
- 成行最悪例:¥150,098(ビックカメラ.com)+¥30,000(カー用品店の持込割増取付工賃)=¥180,098-
となり、先ほどの最安値には及ばないものの、
- カー用品店特価との価格比較:差額¥14,640 お得
- 成行最悪例との価格比較:差額¥40,298 お得
となる可能性があり、かなりの価格差が発生します。
プランC:部品購入はネットでもいいけど「作業は付き合いのある場所でなくべく工賃安く」
最後に、安心感のある付き合いのある場所(ディーラー・販売店・カーショップ)で作業はお願いするものの、部品はネットの最安価格で購入して持ち込むプランです。
このプランの場合、Amazonが最安値なのでAmazonでカーナビ本体を購入します。
次に、ネット通販品の持ち込みカーナビを何とか安くディーラー・販売店で取り付けしてもらえないか交渉します。
工賃を安くする方法としては、今回紹介させていただいた方法の中の以下、
- 方法(1):新車・中古車購入タイミングでのディーラー・販売店での工賃交渉
- 方法(2):数年以上付き合いのあるディーラー・販売店との工賃交渉
- 方法(6):アンテナ・ケーブル類の流用による作業効率化を前提に工賃交渉
- 方法(7):オーディオレス仕様車/ナビ後付パッケージ車による作業効率化を前提に工賃交渉
の4つを最大限併用します。
例えば、サイバーナビAVIC-CZ902の場合だとネット通販品の持込品取り付けの総額例として、
- 最安例:¥114,200(Amazon)+¥9,720(ディーラー・販売店の最安価格帯工賃)=¥123,920-
- カー用品店特価:¥138,240(オートバックス実店舗)+¥16,200(オートバックス標準工賃)=¥154,440-
- 成行:¥150,098(ビックカメラ.com)+¥30,000(カー用品店の持込割増取付工賃)=¥180,098-
となり、最初の最安値には及ばないものの、
- カー用品店特価との価格比較:差額¥30,520 お得
- 成行最悪例との価格比較:差額¥56,178 お得
となる可能性があり、やはりかなりの価格差が発生します。
ちなみに、ディーラー・販売店の最安価格帯工賃の算出根拠としては、工賃値下げ交渉が比較的うまく行った前提で仮に考えてみました。 仮に1時間でカーナビ取り付けが完了するとして、私が日頃お世話になっているダイハツディーラーの場合、アワーレートは1時間当たり税込¥9,720なので、その額で仮に計算してみました。 もちろん新車商談中の交渉がうまくいって¥0になる可能性もゼロではありませんし、取り付け前の車の状態によっては事前準備や作業量が増えてさらに追加費用が発生する場合もあります。
ところで人によっては、そもそもスマホやiPadのナビアプリがあればカーナビ必要無いかもしれないと思われた方もいるかと思います。 そんな疑問については、こちら”「スマホがあればカーナビいらない」は本当か?“の記事で徹底的に分析してみましたので、もしよろしければ合わせてご参考にどうぞ。