現代のストレス社会においてカーオーディオは、考え方・使い方によって幸福感につながる大きなポテンシャルを持っています。
ここでは、最近の音楽の楽しみ方のトレンドもふまえ、カーオーディオによって幸福度が向上する具体的な3つの理由について書かせていただきます。
音楽の感動は、生活の一部へ
幸せな人生と音楽の関係
突然ですが、あなたにとって”幸せな人生“とはどのようなものでしょうか?
夢の実現、充実した毎日、家族の幸せ・・・いろんな種類の幸せがあると思いますが、シンプルに”幸せな人生“とは、
“幸せなコトしている時間、その幸せな時間が質と量、共に多い人生“と考えることもできると思います。
例えば、音楽が好きな人であれば音楽を聴く時間を増やし、また聴く音楽の質を上げることで人生の幸福度を向上させることができるのです。
“好きなことに時間をかけ、またその質を上げる”
よく考えてみると当たり前のことですが、質を上げるとはどういうことでしょうか?
音楽の場合、”音楽の質を上げること“というのは以下の2つであると考えられます。
- 自分の好きな曲・アーティストを探し、自分にとっての楽曲の好みの質を上げること
- 自分の目の前での生演奏・ライブに近い感覚を求めて音質を上げること
1つ目の好みの楽曲の追求は誰もが無意識に行っていますが、2つ目の音質の追求は意識して行わないと無意識のうちに現状の音質に満足してしまう傾向にあります。
確かに音質のみを追求するのは本質ではありませんが、好みの楽曲をよりよい音質で聴いた後、再び劣化した音質で聴くと残念な気分になって元の音質には戻りたくなくなるというのもまた事実です。
以上より、音楽が好きな人にとっての幸せとは、”意識的によりよい音質を求めながら、音楽を聴く時間を多く確保する“ことであると言えます。
音楽のトレンドは量から質へ
最近の日本経済デフレ脱却の兆しも追い風となってか、高級・高音質イヤホンが流行っています。 この高音質イヤホンブームについて少し考えてみます。
なぜ高音質イヤホンを求める人がいるのでしょうか?
それは、より良い音質を求めているからに他なりません。 では、なぜより良い音質を求める人がいるのでしょうか?
それは、日常の中でさらなる音楽の感動を味わいたいからではないでしょうか?
しかし、100円ショップでも安価に手に入るイヤホンに何千円も何万円も投資できるモチベーションは、単に”音楽の感動を味わう”ことだけから生まれるのでしょうか?
それは、イヤホンの音が良くなることで、“音楽の感動”を”毎日”より長い時間味わえるところにあると思います。
イヤホンの音質向上は、忙しくて時間が足りない多くの現代人にとって、家の中の据え置き型スピーカーの音質向上とは比べものにならないくらい投資効率が高いのです。
つまり、高音質イヤホンを求める人のモチベーションは、
- より良い音で音楽を聴き、感動を味わいたい
- ほぼ毎日使うモノだからこそいいモノを
の、2つの観点があるといえます。
少し前までは、”良い音を求める”のは、自宅に高級オーディオを揃える、オーディオマニア的な人々が中心でした。
一方で今現在は、高音質イヤホンの流行に代表されるように、オーディオマニアでないフツウの人々が”生活の一部”として”良い音を求める”ようになりました。
高音質追求の日常化と大衆化。 この流れは、最近になって急拡大しています。
音響機器メーカーのメディア戦略も手伝っているのかもしれませんが、高音質イヤホンブーム以外にも、ハイレゾブームがあります。
今や、ネットワーク環境の整備・メモリの大容量化が進み、多くのお気に入り曲が入った音楽ライブラリを持ち出すという”量”の時代から、その音楽ライブラリをより高音質で楽しむ”質”の時代になりました。
実は、それを象徴する出来事が2013年末にありました。
SONYのハイレゾウォークマン発売です。 発売後、瞬く間にブームとなり、それまでAppleのiPod一辺倒だったポータブルオーディオ市場を席巻し、シェアを奪還したのです。
カーオーディオとイヤホン
ここでクルマの中のカーオーディオについて考えてみます。
カーオーディオとイヤホンの共通点とは何でしょうか? ・・・そうです、どちらも”音楽を外に持ち出す時に使うもの“です。
日々クルマで移動することが多い方でも、高音質イヤホンはお持ちなのに、カーオーディオはどんなモノがついているかあまり意識したことがないって方、多いのではないでしょうか?
確かに、ジャックを挿すだけのイヤホンと比べ、クルマのオーディオシステムは複雑です。
しかし、ほんの少しの知識で、カーオーディオの音質を感動レベルまで良くすることができるんです。
もうお気付きかもしれませんが、カーオーディオの音質を良くすることができれば、イヤホンの音質が良くなった時と同じように“音楽の感動”を”毎日”より長い時間味わえることにつながるのです。
クルマの音質を向上させる方法については、こちらの”車の音質向上のカテゴリの記事“にまとめましたので、もしよければご覧ください。
カーオーディオの音質でカーライフ幸福度が向上する3つの理由
続いて、カーオーディオの音質が良くなった場合に、カーライフの幸せ度合が上がる事例を以下3つ紹介したいと思います。
- 日常のカーライフ・車の移動が10倍楽しくなる!?
- 渋滞中のイライラが自然消滅する!?
- 聴きあきたはずの音楽ライブラリがなぜか新鮮に感じる!?
上記事例の詳細は次項で説明していきますが、まずは「QOL」という言葉をご存知でしょうか?
一般的には、医療分野で使われることが多い言葉ですが、Wikipediaで調べると、以下のように記されています。
QOL:クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。
個人の収入や財産を基に算出される生活水準(英: standard of living)
とは分けて考えられるべきものである。
(出典:Wikipedia)
私は、クルマの中の音楽鑑賞環境の向上は、最終的に、その人のカーライフにおける幸福感・すなわち”QOL”の向上につながると考えています。
確かに、クルマは贅沢品という見方もできます。 しかし一部の都市部を除きクルマは今や生活必需品ですし、乗用車の保有台数は6000万台(出典:自動車検査登録情報協会)であり、これは日本人口の約半数にあたります。 当然、総人口には運転免許を持っていない子供・高齢者も含まれるため、実態としては少なくとも2人に1人以上はクルマを持っていることになります。
よって大前提として、クルマを持つことは贅沢ではなく生活インフラの一部であると考えることにします。
日常のカーライフ・車の移動が10倍楽しくなる!?
- 休みの日の遠出ドライブ
- 近くの店にちょっと買い物ドライブ
- 通勤ドライブ(笑)
どれもクルマでの移動には変わりありませんが、いい音で音楽鑑賞しながらの移動であれば、日常シーンの中でのクルマによる移動中の幸福感が底上げされます。
楽しいドライブは、より楽しく。 めんどくさい買い物でも、移動中に好きな音楽を聴きながら感動するかも思うと楽しくなるかもしれません。 月曜朝の通勤が眠く憂鬱でも、移動中は大好きな音楽と自分だけのリラックス空間を満喫できます。
もともとクルマの移動は楽しいものです。 パーソナルな空間に包まれ、自分の意思で思いのままに移動できます。 それは、電車やバスでは到底得られない特別な体験です。
それをさらに楽しく、心地よいものにするのが、カ-オーディオです。
そのカーオーディオという名のポータブルオーディオへ “高音質イヤホンへの交換” に相当する “カーオーディオ・カースピーカーの音質向上” を行うと・・・。
- より良い音で音楽を聴き、感動を味わいたい
- ほぼ毎日使うモノだからこそいいモノを
という高音質イヤホンと同じモチベーションを裏切らないだけの感動を得ることができます。
それは、オーディオルームで聴く高級オーディオとは違った、生活の一部としての音楽環境向上、つまり、生活の質“QOL”の向上なのです。
渋滞中のイライラが自然消滅する!?
突然ですが、安全運転の基本は、時間に余裕を持った運転計画です。
しかし、時間に余裕があっても人は渋滞にハマるとイライラするものです。
「あー、全然進まへん・・・」
「あー、時間がもったいないわ・・・」
「別の道通ればよかったんかなぁ・・・」
と、考え出すとキリがありません。 しかも、そんなこと考えてもほとんどムダです。
そんなとき、音楽の感動があれば、このムダなマイナス感情が抑えられます。
「いやいや、いつも音楽かけてるけど、普通にイライラするねんけど・・・」
違うんです。
BGM的に音楽をかけて、聴き流すのではないのです。 少し集中して、音楽を味わうのです。
もちらん、ドライバーの方は運転の妨げにならない程度の集中にとどめてください。
「この曲のボーカル、澄み切った高音の響きが頭の中にスッ染みわたって気持ちいいなぁ。」
「この曲のイントロ、こんな効果音みたいな音が入ってたんだ。今まで気付かなかった。なんかリアルな感じ・・・。」
「ベースとバスドラムのアタック感がお腹に響いて、なんかワクワクしてきた」
音楽を味わって聴くと、新たな気づきや感動を体験することができ、ネガティブな感情がポジティブに変わっていきます。
また、イライラする時間が減ると、少し寿命がのびるかもしれません(笑)
聴きあきたはずの音楽ライブラリがなぜか新鮮に感じる!?
「今週末のドライブ用にいい感じの新しいCDが欲しいなぁ」
「今持ってるCDは、全部聴きすぎてあきてきたしなぁ」
聴きあきたと思っていた自分の音楽ライブラリ。
オーディオシステムの再生能力すなわち音質差が明らかに分かるレベルで良くなった場合、もしくは音質の良い別のシステムで聴いた場合、聴きあきたと思っていた1つ1つの曲が、また違った聴こえ方をします。
そして、その1つ1つの曲で新しい発見ができ、もう何周か、新たな気持ちでそれらの曲の持つポテンシャルを味わうことができます。
「この曲のボーカル、澄み切った高音の響きが頭の中にスッ染みわたって気持ちいいなぁ。」
「この曲のイントロ、こんな効果音みたいな音が入ってたんだ。今まで気付かなかった。なんかリアルな感じ・・・。」
「ベースとバスドラムのアタック感がお腹に響いて、なんかワクワクしてきた」
実は、この3つの感想。 全て実話なんです・・・私の。
- 1曲目:中島美嘉「朧月夜〜祈り」
- 2曲目:Mariah Carey「Fourth of July」
- 3曲目:宇多田ヒカル「Addicted to you」
誰もが同じ感じ方をする訳ではありませんが、少なくとも私は、学生時代(10年程度前)に初めてこれらの曲を聴いたとき、おそらくその当時のオーディオシステム・もしくは圧縮音源のせいで、本来その曲が持つポテンシャル・感動させるチカラを味わいきることができていませんでした。
そして、約10年越しに、同じ曲で新たな感動を味わうことができたのです。